JP5538040B2 - 画像形成装置及び画像形成装置本体 - Google Patents

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本発明は画像形成装置本体にインストールされているソフトウェアの書き換えに関する。
画像形成装置には、画像形成装置本体とこれに取り付けられるユニット(例えばトナーカートリッジのような消耗品ユニット)とにより構成されるものがある。従来から画像形成装置本体にインストールされているファームウェアについて、最新のバージョンのファームウェアに書き換える技術が提案されている(例えば特許文献1参照)。これによれば、以下のようにしてファームウェアを書き換えている。
トナーカートリッジには、最新のバージョンのファームウェアを記憶している不揮発性メモリが取り付けられている。トナーカートリッジを画像形成装置本体に装着した際に、画像形成装置本体にインストールされているファームウェアと不揮発性メモリに記憶されているファームウェアのバージョンを比較する。画像形成装置本体にインストールされているファームウェアの方が古ければ、画像形成装置本体にインストールされているファームウェアを不揮発性メモリに記憶されているファームウェアに書き換える。
特開2005−215599号公報(要約、段落0051)
特許文献1の技術によれば、トナーカートリッジに取り付けられる不揮発性メモリに最新のバージョンのファームウェアを記憶させ、ファームウェア自体を書き換えている。このためトナーカートリッジに取り付けられる不揮発性メモリには、容量の大きな不揮発性メモリを用いる必要がある。
また、画像形成装置本体にインストールされているソフトウェアを書き換えても、画像形成装置本体の状態によっては書き換えが無駄な場合がある。例えば、画像形成装置本体にインストールされているソフトウェアのバージョンが書き換えの対象であっても、後から製造された画像形成装置本体においては市場に出回る前に、アップデートするソフトウェアのバージョンに対応した対策(例えば部品の取り替え)が採られている場合がある。
本発明は、ユニットに取り付けた記憶装置を利用して画像形成装置のソフトウェアの書き換えをする場合に、その記憶装置のメモリ容量を小さくすることできると共にソフトウェアの無駄な書き換えを防止できる画像形成装置、画像形成装置本体及びユニットを提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明の一の局面に係る画像形成装置は、ユニットと、前記ユニットが取りけられた画像形成装置本体とを備える画像形成装置であって、前記画像形成装置本体は、前記画像形成装置のソフトウェアが記憶されている第1の記憶部と、前記画像形成装置本体を特定する第1の装置情報及び前記第1の記憶部に記憶されている前記ソフトウェアのバージョンを特定する第1のバージョン情報が記憶されている第2の記憶部と、前記第1の記憶部に記憶されている前記ソフトウェアの一部のデータの書き換えについて、前記一部のデータと書き換えられるデータである書換情報、対象となる画像形成装置本体を特定する第2の装置情報、及び前記書換情報を含むソフトウェアのバージョンを特定する第2のバージョン情報を記憶している、前記ユニットに設けられた記憶装置から、前記書換情報、前記第2の装置情報及び前記第2のバージョン情報を読み取る読取部と、前記読取部によって読み取られた前記第2のバージョン情報で特定されるバージョンよりも前記第2の記憶部に記憶されている前記第1のバージョン情報で特定されるバージョンの方が古く、かつ前記読取部によって読み取られた前記第2の装置情報で特定される対象となる画像形成装置本体の中に前記第2の記憶部に記憶されている前記第1の装置情報で特定される前記画像形成装置本体が含まれている場合、前記第1の記憶部に記憶されている前記ソフトウェアの前記一部のデータを前記書換情報に書き換える書換部と、を備えており、前記ユニットは、前記ユニットが前記画像形成装置本体に取り付けられた状態で、前記読取部により読み取り可能な前記書換情報、前記第2の装置情報及び前記第2のバージョン情報が記憶されている前記記憶装置を備える。
本発明によれば、画像形成装置本体にインストールされているソフトウェアのデータの書き換えを、バージョンだけで判断するのではなく、その画像形成装置本体が書き換えの対象となる画像形成装置本体の中に含まれているか否かの点からも判断している。例えば、後から製造された画像形成装置本体については既に対策が採られている場合は、画像形成装置本体の点から書き換えの対象外とする。これにより画像形成装置本体にインストールされているソフトウェアのバージョンの点からは書き換えの対象であっても、書き換えが実行されないので、無駄な書き換えを防止することができる。
また、本発明によれば、ソフトウェア全体を書き換えるのではなく、ソフトウェアの一部のデータを書き換えている。したがって、ユニットに設けられる記憶装置の容量を小さくすることができる。
上記構成において、前記記憶装置には、前記読取部によって読み取られ、書き換えの対象となる前記ソフトウェアのバーションを特定する第3のバージョン情報が記憶されており、前記読取部によって読み取られた前記第2のバージョン情報で特定されるバージョンよりも前記第2の記憶部に記憶されている前記第1のバージョン情報で特定されるバージョンの方が古い場合において、前記書換部が、前記第1のバージョン情報で特定されるバージョンは、前記第3のバージョン情報で特定される書き換えの対象となる前記ソフトウェアのバージョンに含まれていないと判断した場合に、報知をする第1の報知部を備えるようにすることができる。
この構成によれば、第2のバージョン情報で特定されるバージョンより第1のバージョン情報で特定されるバージョンの方が古くても、第1のバージョン情報で特定されるバージョンが第3のバージョン情報で特定されるバージョンに含まれていなければ、書き換えを実行せずに報知をする。第1のバージョン情報で特定されるバージョンが第3のバージョン情報で特定されるバージョンに含まれていないとは、第1のバージョン情報で特定されるバージョンが古すぎて、第2のバージョン情報で特定されるバージョンに対応できないことを意味する。このような場合、報知をすることにより、画像形成装置のメンテナンス(サービスマンによるソフトウェアのフルバージョンアップ等)が必要なことを、ユーザに知らせることができる。
上記構成において、前記第1及び第2の装置情報は、画像形成装置本体が製造された順番を特定する情報を含み、前記読取部によって読み取られた前記第2の装置情報で特定される対象となる画像形成装置本体の中に前記第2の記憶部に記憶されている前記第1の装置情報で特定される前記画像形成装置本体が含まれておらず、かつ前記書換部が前記順番を特定する情報を基にして、前記第2の装置情報で特定される対象となる画像形成装置本体よりも前記第1の装置情報で特定される前記画像形成装置本体の方が古いと判断した場合に、報知をする第2の報知部を備えるようにすることができる。
第1の装置情報で特定される画像形成装置本体が、対象となる画像形成装置本体の中に含まれておらず、かつそれらの対象となる画像形成装置本体よりも古い場合、その画像形成装置本体が製造された時点の画像形成装置本体の機構では書換情報に対応できず、書き換えの効果が生じないことがある。そのような場合は報知をすることにより、画像形成装置のメンテナンス(サービスマンによるソフトウェアのフルバージョンアップ等)が必要なことを、ユーザに知らせることができる。
上記目的を達成する本発明の他の局面に係る画像形成装置本体は、ユニットが取りけ可能であり、前記ユニットと共に画像形成装置を構成する画像形成装置本体であって、前記画像形成装置のソフトウェアが記憶されている第1の記憶部と、前記画像形成装置本体を特定する第1の装置情報及び前記第1の記憶部に記憶されている前記ソフトウェアのバージョンを特定する第1のバージョン情報が記憶されている第2の記憶部と、前記第1の記憶部に記憶されている前記ソフトウェアの一部のデータの書き換えについて、前記一部のデータと書き換えられるデータである書換情報、対象となる画像形成装置本体を特定する第2の装置情報、及び前記書換情報を含むソフトウェアのバージョンを特定する第2のバージョン情報を記憶している記憶装置を備える前記ユニットが、前記画像形成装置本体に取り付けられた状態で、前記記憶装置に記憶されている前記書換情報、前記第2の装置情報及び前記第2のバージョン情報を読み取る読取部と、前記読取部によって読み取られた前記第2のバージョン情報で特定されるバージョンよりも前記第2の記憶部に記憶されている前記第1のバージョン情報で特定されるバージョンの方が古く、かつ前記読取部によって読み取られた前記第2の装置情報で特定される対象となる画像形成装置本体の中に前記第2の記憶部に記憶されている前記第1の装置情報で特定される前記画像形成装置本体が含まれている場合、前記第1の記憶部に記憶されている前記ソフトウェアの前記一部のデータを前記書換情報に書き換える書換部と、を備える。
本発明の他の局面に係る画像形成装置本体によれば、上記ユニットが取り付けられることにより、本発明の一の局面に係る画像形成装置による上述した効果が得られる。
上記目的を達成する本発明のさらに他の局面に係るユニットは、画像形成装置本体に取り付け可能であり、前記画像形成装置本体と共に画像形成装置を構成するユニットであって、前記ユニットが前記画像形成装置本体に取り付けられた状態で読み取り可能な記憶装置を備えており、前記記憶装置には、前記ユニットと前記ユニットが取り付けられた前記画像形成装置本体とにより構成される前記画像形成装置のソフトウェアの一部のデータの書き換えについて、前記一部のデータと書き換えられるデータである書換情報、前記ユニットが取り付けられた前記画像形成装置本体を特定する第1の装置情報と比較され、書き換えの対象となる画像形成装置本体を特定する第2の装置情報、及び前記画像形成装置の前記ソフトウェアのバージョンを特定する第1のバージョン情報と比較され、前記書換情報を含むソフトウェアのバージョンを特定する第2のバージョン情報が記憶されている。
本発明のさらに他の局面に係るユニットによれば、このユニットが本発明の他の局面に係る画像形成装置本体に取り付けられることにより、本発明の一の局面に係る画像形成装置による効果が得られる。
本発明のさらに他の局面に係る画像形成装置は、ユニットと、前記ユニットが取り付けられた画像形成装置本体とを備える画像形成装置であって、前記画像形成装置本体は、前記画像形成装置のソフトウェアが記憶されている第1の記憶部と、前記画像形成装置本体を特定する第1の装置情報及び前記第1の記憶部に記憶されている前記ソフトウェアのバージョンを特定する第1のバージョン情報が記憶されている第2の記憶部と、前記第1の記憶部に記憶されている前記ソフトウェアの一部のデータの書き換えについて、前記一部のデータと書き換えられるデータである書換情報、対象となる画像形成装置本体を特定する第2の装置情報、及び前記書換情報を含むソフトウェアのバージョンを特定する第2のバージョン情報を記憶している、前記ユニットに設けられた記憶装置から、前記書換情報、前記第2の装置情報及び前記第2のバージョン情報を読み取る読取部と、前記読取部によって読み取られた前記第2のバージョン情報で特定されるバージョンよりも前記第2の記憶部に記憶されている前記第1のバージョン情報で特定されるバージョンの方が古く、かつ前記読取部によって読み取られた前記第2の装置情報で特定される対象となる画像形成装置本体の中に前記第2の記憶部に記憶されている前記第1の装置情報で特定される前記画像形成装置本体が含まれている第1の場合及び含まれていない第2の場合において、前記第1の場合は、前記第1の記憶部に記憶されている前記ソフトウェアの前記一部のデータを前記書換情報に書き換えをするが、前記第2の場合は、書き換えをしない書換部と、を備えており、前記第1及び第2の装置情報は、画像形成装置本体が製造された順番を特定する情報を含み、前記画像形成装置本体は、さらに、前記第2の場合において、前記書換部が前記順番を特定する情報を基にして、前記第2の装置情報で特定される対象となる画像形成装置本体よりも前記第1の装置情報で特定される前記画像形成装置本体の方が先に製造されたのか、後に製造されたのかを判断し、前記先に製造されたと判断した場合及び前記後に製造されたと判断した場合のうち、前記先に製造されたと判断した場合に、所定の報知をする第2の報知部を備えており、前記ユニットは、前記ユニットが前記画像形成装置本体に取り付けられた状態で、前記読取部により読み取り可能な前記書換情報、前記第2の装置情報及び前記第2のバージョン情報が記憶されている前記記憶装置を備える。
本発明のさらに他の局面に係る画像形成装置本体は、ユニットが取り付け可能であり、前記ユニットと共に画像形成装置を構成する画像形成装置本体であって、前記画像形成装置のソフトウェアが記憶されている第1の記憶部と、前記画像形成装置本体を特定する第1の装置情報及び前記第1の記憶部に記憶されている前記ソフトウェアのバージョンを特定する第1のバージョン情報が記憶されている第2の記憶部と、前記第1の記憶部に記憶されている前記ソフトウェアの一部のデータの書き換えについて、前記一部のデータと書き換えられるデータである書換情報、対象となる画像形成装置本体を特定する第2の装置情報、及び前記書換情報を含むソフトウェアのバージョンを特定する第2のバージョン情報を記憶している記憶装置を備える前記ユニットが、前記画像形成装置本体に取り付けられた状態で、前記記憶装置に記憶されている前記書換情報、前記第2の装置情報及び前記第2のバージョン情報を読み取る読取部と、前記読取部によって読み取られた前記第2のバージョン情報で特定されるバージョンよりも前記第2の記憶部に記憶されている前記第1のバージョン情報で特定されるバージョンの方が古く、かつ前記読取部によって読み取られた前記第2の装置情報で特定される対象となる画像形成装置本体の中に前記第2の記憶部に記憶されている前記第1の装置情報で特定される前記画像形成装置本体が含まれている第1の場合及び含まれていない第2の場合において、前記第1の場合は、前記第1の記憶部に記憶されている前記ソフトウェアの前記一部のデータを前記書換情報に書き換えをするが、前記第2の場合は、書き換えをしない書換部と、を備えており、前記第1及び第2の装置情報は、画像形成装置本体が製造された順番を特定する情報を含み、前記画像形成装置本体は、さらに、前記第2の場合において、前記書換部が前記順番を特定する情報を基にして、前記第2の装置情報で特定される対象となる画像形成装置本体よりも前記第1の装置情報で特定される前記画像形成装置本体の方が先に製造されたのか、後に製造されたのかを判断し、前記先に製造されたと判断した場合及び前記後に製造されたと判断した場合のうち、前記先に製造されたと判断した場合に、所定の報知をする第2の報知部を備える。
本発明によれば、ユニットに取り付けた記憶装置を利用して画像形成装置のソフトウェアの書き換えをする場合に、その記憶装置のメモリ容量を小さくすることができると共にソフトウェアの無駄な書き換えを防止することができる。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置の内部構造の概略を示す図である。 上記画像形成装置の電気的な構成を示すブロック図である。 本実施形態に係る画像形成装置にインストールされたソフトウェアの一例のブロック図である。 ファームウェアのデータを書き換える場合と書き換えない場合の例を示す図である。 本実施形態に係るファームウェアのデータの書き換えを説明するフローチャートである。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を詳細に説明する。図1は本発明の一実施形態に係る画像形成装置1の内部構造の概略を示す図である。画像形成装置1は例えば、コピー、プリンタ、スキャナ及びファクシミリの機能を有するデジタル複合機に適用することができる。画像形成装置1は本体部100、本体部100の上に配置された原稿読取部200、原稿読取部200の上に配置された原稿給送部300、本体部100の上部前面に配置された操作部400、及び本体部100の用紙搬出側、例えば左側に配置された用紙後処理部500を備える。
原稿給送部300は原稿載置部301、給紙ローラ303、原稿搬送部305及び原稿排出部307を備える。給紙ローラ303は原稿載置部301にセットされた原稿を1枚ずつ繰り出す。原稿搬送部305は繰り出された原稿を原稿読取部200に搬送する。原稿は原稿読取部200で読み取られて原稿排出部307に排出される。このように原稿給送部300は自動原稿送り装置として機能し、原稿載置部301に置かれた複数枚の原稿を連続的に原稿読取部200に送ることができる。
原稿読取部200はCCD(Charge Coupled Device)センサ及び露光ランプ等を搭載したキャリッジ201、ガラス等の透明部材により構成された原稿台203、及び原稿読取スリット205を備える。原稿台203に載置された原稿を読み取る場合、キャリッジ201を原稿台203の長手方向に移動させながらCCDセンサにより原稿を読み取る。これに対して、原稿給送部300から給送された原稿を読み取る場合、キャリッジ201を原稿読取スリット205と対向する位置に移動させて、原稿給送部300から送られてきた原稿を、原稿読取スリット205を通してCCDセンサにより読み取る。CCDセンサは読み取った原稿を画像データとして出力する。
本体部100は用紙貯留部101、画像形成部103及び定着部105を備える。用紙貯留部101は本体部100の最下部に配置されており、用紙の束を貯留することができる用紙トレイ107を備える。用紙トレイ107に貯留された用紙の束において、最上位の用紙がピックアップローラ109の駆動により、用紙搬送部111へ向けて繰り出される。用紙は用紙搬送部111を通って、画像形成部103へ搬送される。
画像形成部103は搬送されてきた用紙に画像データを基にしてトナー画像を形成する。画像形成部103は感光体ドラム113、露光部115、現像部117及び転写部119を備える。露光部115は画像データ(原稿読取部200から出力された画像データ、パソコンから送信された画像データ、ファクシミリ受信の画像データ等)に対応する光を生成し、一様に帯電された感光体ドラム113の周面に照射する。これにより、感光体ドラム113の周面には画像データに対応する静電潜像が形成される。この状態で感光体ドラム113の周面に現像部117からトナーを供給することにより、周面には画像データに対応するトナー画像が形成される。このトナー画像は転写部119によって先ほど説明した用紙貯留部101から搬送されてきた用紙に転写される。
トナー画像が転写された用紙は定着部105に送られる。定着部105において、トナー画像と用紙に熱と圧力が加えられて、トナー画像を用紙に定着させる。これにより、用紙への画像の印刷が完了する。この印刷済用紙に対して後処理がされる場合、印刷済用紙は本体部100の用紙排出口121から用紙後処理部500へ送られる。これに対して後処理がされない場合、印刷済用紙は排紙トレイ123に排紙される。
用紙後処理部500では印刷済用紙に対して、ソート、ステープル、パンチ、中綴じ等の後処理がされる。用紙後処理部500は用紙搬入口501、用紙搬送部503、用紙搬出口505及びスタックトレイ507等を備える。用紙搬送部503は用紙排出口121から用紙搬入口501に搬入された印刷済用紙を順次搬送し、後処理がされた印刷済用紙を用紙搬出口505からスタックトレイ507へ搬出する。スタックトレイ507は用紙搬出口505から搬出された上記用紙の集積枚数に応じて矢印方向に上下動可能な構成を有する。
操作部400は操作キー部401と表示部403を備える。表示部403はタッチパネル機能を有しており、ソフトキーを含む画面が表示される。ユーザは画面を見ながらソフトキーを操作することによって、コピー等の機能の実行に必要な設定等をする。
操作キー部401はハードキーからなる操作キーを備えており、具体的にはヘルプキー405、スタートキー407、テンキー409及び機能切換キー411等を備える。ヘルプキー405はヘルプ画面を表示部403に表示させるキーである。ヘルプ画面とはスキャナ、ファクシミリ、プリンタ、コピー等の機能に関する操作方法が表示された画面である。
スタートキー407はコピー、ファクシミリ送信等の動作を開始させるキーである。テンキー409はコピー部数、ファクシミリ番号等の数字を入力するキーである。
機能切換キー411はコピーキー及び送信キー等を備えており、コピー機能、送信機能等を相互に切り替えるキーである。コピーキーを操作すれば、コピーの初期画面が表示部403に表示される。送信キーを操作すれば、ファクシミリ送信及びメール送信の初期画面が表示部403に表示される。
図2は図1に示す画像形成装置1の電気的な構成を示すブロック図である。画像形成装置1は本体部100、原稿読取部200、原稿給送部300、操作部400、用紙後処理部500、制御部600、読取部700及び通信部800がバスによって相互に接続された構成を有する。画像形成装置1の本体となる画像形成装置本体3は、本体部100、原稿読取部200、操作部400、制御部600及び読取部700を少なくとも備える。原稿給送部300及び用紙後処理部500は、画像形成装置本体3に取り付け可能なオプションユニットである。
本体部100、原稿読取部200、原稿給送部300、操作部400及び用紙後処理部500に関しては既に説明したので、説明を省略する。
制御部600はCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)及び画像メモリ等を備える。CPUは画像形成装置1を動作させるために必要な制御を、画像形成装置1を構成する上記ハードウェアに対して実行する。ROMは画像形成装置1の動作の制御に必要なソフトウェアを記憶している。RAMはソフトウェアの実行時に発生するデータの一時的な記憶及びアプリケーションソフトの記憶等に利用される。画像メモリは画像データ(原稿読取部200から出力された画像データ、パソコンから送信された画像データ、ファクシミリ受信の画像データ等)を一時的に記憶する。
制御部600は、第1の記憶部601、第2の記憶部603、書換部605、第1の報知部607及び第2の報知部609を備える。
第1の記憶部601には、画像形成装置1のソフトウェアが記憶されている。ここでのソフトウェアは画像形成装置1で実行されるソフトウェアであり、ファームウェア、ミドルウェア、アプリケーションソフト等を含む。
第2の記憶部603には、第1の装置情報及び第1のバージョン情報が記憶されている。第1の装置情報とは、画像形成装置本体3を複数の画像形成装置本体の中から特定する情報であり、例えばシリアル番号である。第1のバージョン情報とは、第1の記憶部601に記憶されているソフトウェアのバージョンを特定する情報である。
書換部605は、次の(1)と(2)の条件を満たせば、第1の記憶部601に記憶されているソフトウェアの一部のデータに対して書換情報をアップデートすることにより、一部のデータを書換情報に書き換える。(1)読取部700によって読み取られた第2のバージョン情報で特定されるバージョンよりも第2の記憶部603に記憶されている第1のバージョン情報で特定されるバージョンの方が古い。(2)読取部700によって読み取られた第2の装置情報で特定される対象となる画像形成装置本体の中に第2の記憶部603に記憶されている第1の装置情報で特定される画像形成装置本体3が含まれている。
第1の報知部607は、読取部700によって読み取られた第2のバージョン情報で特定されるバージョンよりも第2の記憶部603に記憶されている第1のバージョン情報で特定されるバージョンの方が古い場合において、書換部605が、第2のバージョン情報で特定されるバージョンは第1のバージョン情報で特定されるバージョンに対応していないと判断した場合に、報知をする。対応していないとは、第1のバージョン情報で特定されるバージョンは第3のバージョン情報で特定される書き換えの対象となるバージョンに含まれていないことである。
第2の報知部609は、書換部605が、画像形成装置本体が製造された順番を特定する情報(シリアル番号)を基にして、読取部700によって読み取られた第2の装置情報で特定される対象となる画像形成装置本体よりも、第2の記憶部603に記憶されている第1の装置情報で特定される画像形成装置本体3の方が先に製造されたと判断した場合に、報知をする。
読取部700は、書換情報、第2の装置情報、第2のバージョン情報及び第3のバージョン情報を記憶している記憶装置13を備えるユニット(例えば、消耗品ユニット、オプションユニット)5が、画像形成装置本体3に取り付けられた状態で、記憶装置13に記憶されている書換情報、第2の装置情報、第2のバージョン情報及び第3のバージョン情報を読み取る。本実施形態では、RF(Radio Frequency)タグ11の記憶装置13から書換情報、第2の装置情報、第2のバージョン情報及び第3のバージョン情報を読み取るリーダを、読取部700としている。
RFタグ11は画像形成装置本体3に取り付けられるユニット5に設けられている。画像形成装置本体3は、ユニット5と一体となって画像形成装置1を構成する。ユニット5は画像形成装置本体3に取り付けて使用されるものであり、消耗品ユニット及びオプションユニットがある。消耗品ユニットは、画像形成装置1の使用により消耗されるものを補充するためのユニットであり、例えば、トナーカートリッジ、トナーコンテナー、廃トナーボトルがある。オプションユニットは、画像形成装置本体3に取り付けて追加機能を実行するものであり、例えば、用紙後処理部500及び原稿給送部300がオプションユニットである。
書換情報とは、第1の記憶部601に記憶されているソフトウェアの一部のデータの書き換えについて、この一部のデータと書き換えられるデータ(アップデートされるデータ)である。例えば、ソフトウェアの一部のデータのうち、データAをデータBに書き換える場合、データBが書換情報である。第2の装置情報とは、ソフトウェアの書き換えの対象となる画像形成装置本体を特定する情報であり、例えばシリアル番号である。第2のバージョン情報とは、書換情報を含む(言い換えれば書換情報が反映された)ソフトウェアのバージョンを特定する情報である。第3のバージョン情報とは、書き換えの対象となるソフトウェアのバーションを特定する情報である。
通信部800はファクシミリ通信部801及びネットワークI/F部803を備える。ファクシミリ通信部801は相手先ファクシミリとの電話回線の接続を制御するNCU(Network Control Unit)及びファクシミリ通信用の信号を変復調する変復調回路を備える。ファクシミリ通信部801は電話回線805に接続される。
ネットワークI/F部803はLAN(Local Area Network)807に接続される。ネットワークI/F部803はLAN807に接続されたパソコン等の端末装置との間で通信を実行するための通信インターフェイス回路である。
次に、画像形成装置1にインストールされたソフトウェアの書き換えについて、ファームウェアを例に説明する。図3はそのファームウェアの一例のブロック図である。図3に示すように、ファームウェア15は、ファームウェア15の機能を実行するためのプログラム17に加えて、書換制御用ソフトウェア19を含む。書換制御用ソフトウェア19は書換部605で実行され、ファームウェア15(プログラム17)の一部のデータを書換情報に書き換える制御をする。
図4はファームウェア15の一部のデータを書き換える場合と書き換えない場合の例を示す図である。図2に示す画像形成装置本体3の第2の記憶部603には、第1のバージョン情報及び第1の装置情報が記憶されている。第1のバージョン情報は、第1の記憶部601に記憶されているファームウェア15のバージョンを特定する。ファームウェア15は例えばプリンタエンジンのソフトウェアである。第1のバージョン情報E−102,E−101,E−100は、それぞれプリンタエンジンのソフトウェアのバージョン102、101、100を特定する。
第1の装置情報は、画像形成装置本体3を同じ製品の中(複数の画像形成装置本体の中)から特定するものであり、本実施形態ではシリアル番号を用いる。シリアル番号によれば、画像形成装置本体が製造された順番を特定することができる。
第1の記憶部601に記憶されているファームウェア15のうち、書き換えの対象となるデータ(すなわち一部のデータ)は「M−034−2 040」である。これは用紙の後端のマージンの調整値であり、メンテナンスモード034のモード2の値が040であることを意味する。
RFタグ11の記憶装置13には、第2のバージョン情報、第3のバージョン情報、第2の装置情報及び書換情報が記憶されている。第2のバージョン情報は、書換情報を含む(言い換えれば書換情報が反映された)ファームウェア15のバージョンを特定する。第3のバージョン情報は、書き換えの対象となるファームウェア15のバーションを特定する。本実施形態では第3のバージョン情報E−101で特定されるバージョン101が書き換えの対象となる。したがって、例えば第1のバージョン情報E−100で特定されるバージョン100は書き換えの対象外となる。第2の装置情報は、書き換えの対象となる画像形成装置を特定する。本実施形態では第2の装置情報として第1の装置情報と同じくシリアル番号を用いる。
書換情報は、第1の記憶部601に記憶されているファームウェア15の一部のデータの書き換えについて、一部のデータと書き換えられるデータ(言い換えればアップデートされるデータ)である。本実施形態では、例えば書換情報が「M−034−2 043」である。したがって、書換対象データである「M−034−2 040」が書換情報である「M−034−2 043」に書き換えられる。
以下、例(1)〜例(5)に分けて、ファームウェア15の一部のデータを書き換える場合と書き換えない場合の具体的に説明する。
例(1):バージョンが古くかつ画像形成装置本体3が対象となる画像形成装置本体に含まれる場合
第2のバージョン情報E−102で特定されるバージョン(バージョン102)よりも、第1のバージョン情報E−101で特定されるバージョン(バージョン101)の方が古い。そして、第2の装置情報SPL9200001〜SPL9202384で特定される対象となる画像形成装置本体の中に、第1の装置情報SPL9201234で特定される画像形成装置本体3が含まれている。この場合はファームウェア15の一部のデータが書き換えられる。
例(2):バージョンが新しくかつ画像形成装置1が対象となる画像形成装置に含まれる場合
第2の装置情報SPL9200001〜SPL9202384で特定される対象となる画像形成装置本体の中に第1の装置情報SPL9201234で特定される画像形成装置本体3が含まれている。しかしながら、第2のバージョン情報E−102で特定されるバージョン(バージョン102)が第1のバージョン情報E−102で特定されるバージョン(バージョン102)と同じであり、新しい。例(2)では、既にデータの書き換えが実行されており、以前にユニット5を画像形成装置本体3に取り付けた際にデータの書き換えが実行されたことを示している。したがって、書き換えは実行されない。
例(3):バージョンが古くかつ画像形成装置本体3が対象となる画像形成装置本体より後に製造された場合
第2のバージョン情報E−102で特定されるバージョンよりも第1のバージョン情報E−101で特定されるバージョンの方が古い。しかし、第2の装置情報SPL9200001〜SPL9202384で特定される対象となる画像形成装置本体の中に、第1の装置情報SPL9202500で特定される画像形成装置本体3が含まれていない。画像形成装置本体3のシリアル番号SPL9202500は、シリアル番号SPL9200001〜SPL9202384の画像形成装置本体より番号が大きいので、後に製造されたものである。画像形成装置本体3では、例えば用紙のガイドを設計変更することで既に対策しているので、書き換えを実行しない。
例(4):バージョンが古すぎて、書き換えるバージョンに対応しない場合
第3のバージョン情報E−101で特定されるバージョンが書き換えの対象となるファームウェア15のバージョンである。第1のバージョン情報E−100で特定されるバージョンは第3のバージョン情報E−101で特定されるバージョンに含まれていない。これは、第1のバージョン情報で特定されるバージョンが古すぎて、第2のバージョン情報で特定されるバージョンに対応できないことを意味する。したがって、第1のバージョン情報E−100で特定されるバージョンは書き換えの対象外となる。
例(5):画像形成装置1が対象となる画像形成装置より先に製造された場合
この場合は、例(3)と同様に、第2のバージョン情報E−102で特定されるバージョンよりも第1のバージョン情報E−101で特定されるバージョンの方が古く、かつ第2の装置情報SPL9200001〜SPL9202384で特定される対象となる画像形成装置本体の中に、第1の装置情報SPL9100534で特定される画像形成装置本体3が含まれていない。例(3)との違いは、例(5)ではシリアル番号SPL9100534の画像形成装置本体3が、シリアル番号SPL9200001〜SPL9202384の画像形成装置本体よりも番号が小さいので、先に製造されたもの(すなわち古いもの)である。SPL9100534の画像形成装置本体3が製造された時点での画像形成装置本体3では、例えば用紙搬送機構が書換情報「M−034−2 043」に対応できず、書き換えの効果が生じないので、書き換えを実行しない。
次に本実施形態に係るファームウェア15の一部のデータの書き換えについて、図5に示すフローチャートを用いて説明する。RFタグ11が取り付けられたユニット5が画像形成装置本体3に取り付けられた場合、図2に示す読取部700によって、RFタグ11の記憶装置13に記憶されている書換情報、第2の装置情報、第2のバージョン情報及び第3のバージョン情報が読み取られる(ステップS1)。
書換部605は、読取部700で読み取られた第2のバージョン情報で特定されるバージョンよりも、第2の記憶部603に記憶されている第1のバージョン情報で特定されるバージョンの方が古いか判断する(ステップS3)。例(1)、例(3)〜例(5)の場合に、書換部605はバージョンが古いと判断し(ステップS3でYes)、ステップS5へ進む。
ステップS5において、書換部605は、読取部700によって読み取られた第2の装置情報で特定される対象となる画像形成装置本体の中に、第2の記憶部603に記憶されている第1の装置情報で特定される画像形成装置本体3が含まれているか否かを判断する。例(1)及び例(4)の場合に、書換部605は第2の装置情報で特定される対象となる画像形成装置本体の中に、第1の装置情報で特定される画像形成装置本体3が含まれていると判断する(ステップS5でYes)。
ステップS5でYesの場合、書換部605は第2のバージョン情報で特定されるバージョンが第1のバージョン情報で特定されるバージョンに対応しているか否か判断する(ステップS7)。すなわち、第3のバージョン情報で特定される書き換えの対象となるファームウェア15のバージョンの中に、第1のバージョン情報で特定されるバージョンが含まれているか判断する。
例(1)のように、書換部605が対応していると判断した場合(ステップS7でYes)、すなわち第3のバージョン情報E−101で特定される書き換えの対象となるファームウェア15のバージョンの中に、第1のバージョン情報E−101で特定されるバージョンが含まれていると判断した場合、書換部605は書換情報「M−034−2 043」をアップデートする。これにより、第1の記憶部601に記憶されているファームウェア15の一部のデータが書き換えられ、書換対象データ「M−034−2 040」が書換情報「M−034−2 043」に変更される(ステップS9)。
書換部605は書き換えを実行した場合、第2の記憶部603に記憶されている第1のバージョン情報で特定されるバージョンを、第2のバージョン情報で特定されるバージョンに更新する(ステップS11)。ここでは、例(1)に示す第1のバージョン情報がE−101からE−102に更新され、例(2)に該当することになる。
以上が例(1)の場合であり、ファームウェア15の一部のデータが書き換えられる。
ステップS3において、書換部605は、第2のバージョン情報で特定されるバージョンよりも第1のバージョン情報で特定されるバージョンの方が古いと判断しない場合(ステップS3でNo)とは、例(2)が該当する。例(2)は、第2のバージョン情報E−102で特定されるバージョンが第1のバージョン情報E−102で特定されるバージョンと同じであり、データ19の書き換えが既に実行されているので、書換部605は書き換えを実行しない(ステップS13)。
例(3)、(5)のように、ステップS5において書換部605が、第2の装置情報で特定される対象となる画像形成装置本体の中に、第1の装置情報で特定される画像形成装置本体3が含まれていないと判断すれば(ステップS5でNo)、ステップS15の処理がされる。ステップS15において、書換部605は第1の装置情報で特定される画像形成装置本体3が第2の装置情報で特定される対象となる画像形成装置本体よりもシリアル番号が大きいと判断すれば(ステップS15でYes)、画像形成装置本体3では対策が採られているので、書換部605は書き換えを実行しない(ステップS13)。これは例(3)に該当する。
これに対して、書換部605は第1の装置情報で特定される画像形成装置本体3が第2の装置情報で特定される対象となる画像形成装置本体よりもシリアル番号が小さい判断すれば(ステップS15でNo)、画像形成装置本体3は先に製造されており(言い換えれば対象となる画像形成装置本体よりも古く)、画像形成装置本体3の機構では書き換えの効果が生じないので、書換部605は書き換えを実行しない(ステップS17)。これは例(5)に該当する。そして、第2の報知部609は画像形成装置1のメンテナンス(サービスマンによるファームウェアのフルバージョンアップ等)が必要なことを示す文字情報を表示部403に表示させることにより報知をする(ステップS19)。
一方、例(4)のように、ステップS7において書換部605が、第2のバージョン情報で特定されるバージョンが第1のバージョン情報で特定されるバージョンに対応していないと判断すれば(ステップS7でNo)、ステップS17,S19の処理がされる。対応していない場合とは、第3のバージョン情報で特定される書き換えの対象となるファームウェア15のバージョンの中に、第1のバージョン情報で特定されるバージョンが含まれていない場合である。ステップS19において、第1の報知部607は、第2の報知部609と同様に、画像形成装置13のメンテナンス(サービスマンによるソフトウェアのインストール等)が必要なことを示す文字情報を表示部403に表示させることにより報知をする。
本実施形態の主な効果を説明する。
(1)本実施形態によれば、画像形成装置本体3にインストールされているファームウェア15のデータの書き換えを、バージョンだけで判断するのではなく、画像形成装置本体3が書き換えの対象となる画像形成装置本体の中に含まれているか否かの点からも判断している。例えば、画像形成装置本体3は後に製造されたものであり、既に対策が採られている場合は、画像形成装置本体の点から書き換えの対象外とする。これにより画像形成装置本体3にインストールされているファームウェア15のバージョンの点からは書き換えの対象であっても、書き換えが実行されないので(例(3)、(5))、無駄な書き換えを防止することができる。
(2)本実施形態ではファームウェア15全体を書き換えるのではなく、ファームウェア15の一部のデータを書き換えている。したがって、RFタグ11の記憶装置13の容量を小さくすることができる(例えば2048ビット以下)。
(3)ファームウェア15に書換制御用ソフトウェア19を設けることにより、ファームウェア15の一部のデータの書き換えを画像形成装置本体3の書換部605で実行するので、この点からも記憶装置13の容量を小さくすることができる。
(4)本実施形態によれば、例(4)のように第1のバージョンが古すぎて、第2のバージョンに対応しない場合は書き換え実行しない。また、画像形成装置本体3が対象となる画像形成装置本体より先に製造されており、画像形成装置本体3が製造された時点の機構では、例えば用紙搬送機構が書換情報「M−034−2 043」に対応できず、書き換えの効果が生じないことがある。この場合、例(5)のように画像形成装置本体3を対象となる画像形成装置本体に含めないことにより、書き換えを実行しない。これらの場合はステップS19で報知している。これにより画像形成装置1のメンテナンス(サービスマンによるファームウェアのフルバージョンアップ等)が必要なことを、ユーザに知らせることができる。
(5)本実施形態によれば、ステップS9,S11で説明したように、ファームウェア15の一部のデータの書き換えがされた場合、第2の記憶部603に記憶されている第1のバージョン情報(例えばE−101)で特定されるバージョンを、第2のバージョン情報(例えばE−102)で特定されるバージョンに更新している。よって、その後、別のユニット5が画像形成装置本体3に取り付けられた場合に、RFタグ11の記憶装置13に記憶されている第2のバージョン情報が「E−102」であれば、既に書き換えられているので、再度書き換えが実行されることを防止できる。
なお、本実施形態はメンテナンスモードのデータの書き換えで説明したが、これに限らず、例えばファームウェアの制御に関するデータの書き換えにも適用できる。
読取部700が無線方式でRFタグ11の記憶装置13から情報を読み取る場合に限らず、有線方式でもよい。例えば、ユニット5に取り付けられた記憶装置13がコネクタを備えており、ユニット5を画像形成装置本体3に取り付けた場合に、記憶装置13のコネクタが読取部700のコネクタと接続して、情報を読み取るようにしてもよい。
画像形成装置1にインストールされるソフトウェアであれば本実施形態の対象となる。したがって、ファームウェアに限らず、例えばミドルウェア、アプリケーションソフト等を書き換えるようにすることもできる。
1 画像形成装置
3 画像形成装置本体
5 ユニット
11 RFタグ
13 記憶装置
601 第1の記憶部
603 第2の記憶部
605 書換部
700 読取部

Claims (3)

  1. ユニットと、前記ユニットが取りけられた画像形成装置本体とを備える画像形成装置であって、
    前記画像形成装置本体は、
    前記画像形成装置のソフトウェアが記憶されている第1の記憶部と、
    前記画像形成装置本体を特定する第1の装置情報及び前記第1の記憶部に記憶されている前記ソフトウェアのバージョンを特定する第1のバージョン情報が記憶されている第2の記憶部と、
    前記第1の記憶部に記憶されている前記ソフトウェアの一部のデータの書き換えについて、前記一部のデータと書き換えられるデータである書換情報、対象となる画像形成装置本体を特定する第2の装置情報、及び前記書換情報を含むソフトウェアのバージョンを特定する第2のバージョン情報を記憶している、前記ユニットに設けられた記憶装置から、前記書換情報、前記第2の装置情報及び前記第2のバージョン情報を読み取る読取部と、
    前記読取部によって読み取られた前記第2のバージョン情報で特定されるバージョンよりも前記第2の記憶部に記憶されている前記第1のバージョン情報で特定されるバージョンの方が古く、かつ前記読取部によって読み取られた前記第2の装置情報で特定される対象となる画像形成装置本体の中に前記第2の記憶部に記憶されている前記第1の装置情報で特定される前記画像形成装置本体が含まれている第1の場合及び含まれていない第2の場合において、前記第1の場合は、前記第1の記憶部に記憶されている前記ソフトウェアの前記一部のデータを前記書換情報に書き換えをするが、前記第2の場合は、書き換えをしない書換部と、を備えており、
    前記第1及び第2の装置情報は、画像形成装置本体が製造された順番を特定する情報を含み、
    前記画像形成装置本体は、さらに、前記第2の場合において、前記書換部が前記順番を特定する情報を基にして、前記第2の装置情報で特定される対象となる画像形成装置本体よりも前記第1の装置情報で特定される前記画像形成装置本体の方が先に製造されたのか、後に製造されたのかを判断し、前記先に製造されたと判断した場合及び前記後に製造されたと判断した場合のうち、前記先に製造されたと判断した場合に、所定の報知をする第2の報知部を備えており、
    前記ユニットは、前記ユニットが前記画像形成装置本体に取り付けられた状態で、前記読取部により読み取り可能な前記書換情報、前記第2の装置情報及び前記第2のバージョン情報が記憶されている前記記憶装置を備える画像形成装置。
  2. 前記記憶装置には、前記読取部によって読み取られ、書き換えの対象となる前記ソフトウェアのバーションを特定する第3のバージョン情報が記憶されており、
    前記読取部によって読み取られた前記第2のバージョン情報で特定されるバージョンよりも前記第2の記憶部に記憶されている前記第1のバージョン情報で特定されるバージョンの方が古い場合において、前記書換部が、前記第1のバージョン情報で特定されるバージョンは、前記第3のバージョン情報で特定される書き換えの対象となる前記ソフトウェアのバージョンに含まれていないと判断した場合に、報知をする第1の報知部を備える請求項1に記載の画像形成装置。
  3. ユニットが取りけ可能であり、前記ユニットと共に画像形成装置を構成する画像形成装置本体であって、
    前記画像形成装置のソフトウェアが記憶されている第1の記憶部と、
    前記画像形成装置本体を特定する第1の装置情報及び前記第1の記憶部に記憶されている前記ソフトウェアのバージョンを特定する第1のバージョン情報が記憶されている第2の記憶部と、
    前記第1の記憶部に記憶されている前記ソフトウェアの一部のデータの書き換えについて、前記一部のデータと書き換えられるデータである書換情報、対象となる画像形成装置本体を特定する第2の装置情報、及び前記書換情報を含むソフトウェアのバージョンを特定する第2のバージョン情報を記憶している記憶装置を備える前記ユニットが、前記画像形成装置本体に取り付けられた状態で、前記記憶装置に記憶されている前記書換情報、前記第2の装置情報及び前記第2のバージョン情報を読み取る読取部と、
    前記読取部によって読み取られた前記第2のバージョン情報で特定されるバージョンよりも前記第2の記憶部に記憶されている前記第1のバージョン情報で特定されるバージョンの方が古く、かつ前記読取部によって読み取られた前記第2の装置情報で特定される対象となる画像形成装置本体の中に前記第2の記憶部に記憶されている前記第1の装置情報で特定される前記画像形成装置本体が含まれている第1の場合及び含まれていない第2の場合において、前記第1の場合は、前記第1の記憶部に記憶されている前記ソフトウェアの前記一部のデータを前記書換情報に書き換えをするが、前記第2の場合は、書き換えをしない書換部と、を備えており、
    前記第1及び第2の装置情報は、画像形成装置本体が製造された順番を特定する情報を含み、
    前記画像形成装置本体は、さらに、前記第2の場合において、前記書換部が前記順番を特定する情報を基にして、前記第2の装置情報で特定される対象となる画像形成装置本体よりも前記第1の装置情報で特定される前記画像形成装置本体の方が先に製造されたのか、後に製造されたのかを判断し、前記先に製造されたと判断した場合及び前記後に製造されたと判断した場合のうち、前記先に製造されたと判断した場合に、所定の報知をする第2の報知部を備える画像形成装置本体。
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