JP5537952B2 - 固定子と、巻線素子からなり、固定子溝に装入されている、固定子巻線とを備えた交流発電機ならびに本発明による固定子の製造方法 - Google Patents

固定子と、巻線素子からなり、固定子溝に装入されている、固定子巻線とを備えた交流発電機ならびに本発明による固定子の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、電気機械、殊にクローポール回転子およびハウジング内に設けられているファンを備えたマルチストランド型自動車用発電機のための巻線を製造するための巻線素子の種々の形態に関する。
背景技術
従来技術からは、巻線ヘッド内でのワイヤ経過が整列されていない固定子巻線が公知である。このような整列されていないワイヤ経過は、個々の複数のストランド巻線、殊に単層のストランド巻線が、例えばリング状の金属薄板積層体への引き込み技術(Einziehtechnik)によって、または直方体状の金属薄板積層体への装入技術(Einlegetechnik)によって個別に金属薄板積層体に順次挿入されることによって生じる。多数のワイヤから構成されている巻線である、個々のコイルヘッドのワイヤ経過は巻線ヘッドにおいて交差する。ワイヤはこれによって相互に間隔を空けずに、相互に接触して配置されるので、冷却空気は巻線ヘッドを通過して流れずに、全体を循環して流れ、したがって巻線ヘッドカバーボディの境界層にのみ接触する。整列されていないこれらの巻線によって、両側において巻線ヘッドの寸法が大きくなる。
非常に小型に実施されている構造化された巻線ヘッドを備えた固定子巻線も公知である。挿入巻き付け技術(Steckwickeltechnik)によって、実質的にU字状の導体区間が第1の積層体端面から金属薄板積層体の溝に軸方向に挿入され、続いてU字状の導体区間の自由な端部が、第1の積層体端面とは反対側の積層体端面において、先ず所望の形状または位置に実質的に接線で旋回または湾曲され、続いて別の導体区間の一方の端部と例えば溶接によってそれぞれ結合される。これにより、発電機の構造長、総重量および使用される銅線におけるオーム損失に関する利点が得られる。ただし接続個所の数が多くなることは欠点である。このことは、殊に電気機械の構造が小型である場合には、旋回および/または溶接に関して結合技術に対して高い空間的な要求が課され、製造時間が長くなり、またコストも増加する。
発明の概要
本発明の第1の実施形態によれば、以下のような交流発電機、殊に自動車用の三相交流発電機が設けられている。すなわち、交流発電機はN極とS極を有する回転子、殊に軸方向に延在しており、且つ回転子の周面においてN極とS極が交番するクローポールフィンガを備えた回転子と、溝を備えた磁心、殊に金属薄板積層体および磁心の溝内に配置されている固定子巻線を有する固定子とを有し、固定子巻線は巻線ヘッドを有し、これらの巻線ヘッドは、回転子に取り付けられている少なくとも1つのファンによってもたらされる、ほぼ半径方向の空気流によってそれぞれ冷却され、固定子は回転子に対向しており、また固定子と回転子は規定どおりに相互に位置決めされており、多の固定子巻線は巻線素子から成り、少なくとも1つの巻線素子は溝に装入されている2つ以上の区間を有し、少なくとも1つの巻線素子は半径方向の位置を変化させる反転区間を1つ以上有する。
以下の利点が挙げられる:
−個々の巻線素子の接続コストが低減される
−巻線ヘッド接続部(溶接個所)の数が低減されることによって、腐食保護部によって覆われる巻線部分の数が低減され、したがって冷却が改善される
−巻線素子の製造が容易になる
−溝に装入される2つの区間を備えたU字状の部品に比べて、積層体における巻線素子の実装時間が低減される
−絶縁距離(空気区間)が増大されることによって、巻線ヘッドにおいて間隔を空けている区間の冷却および絶縁の質が改善される。
以下では、幾つかの図面を参照しながら本発明を詳細に説明する。
クローポール回転子を備えた自動車用の交流発電機の縦断面図を示す。 巻線素子の基本形態の斜視図を示す。 巻線素子の基本形態の概略図を示す。 巻線素子の接続形態の概略図を示す。 巻線素子の反転形態の概略図を示す。 固定子積層体の溝におけるストランド巻線の経過の概略図を示す。 下位の2つの整流器に結線されている2つの独立した交流系を備えた交流発電機の回路図を示す。 奇数個の導体用の巻線素子の第1の基本形態の概略図を示す。 奇数個の導体用の巻線素子の第2の基本形態の概略図を示す。 奇数個の導体用の巻線素子の第1の接続形態の概略図を示す。 巻線素子の反転形態の概略図を示す。 奇数個の導体用の巻線素子の第2の接続形態の概略図を示す。 奇数個の導体用の固定子積層体の溝におけるストランド巻線の経過の概略図を示す。 巻線素子の平坦な前段階の平面図を示す。 巻線素子の立体的な構造を製造するためのシリンダ状の装置を示す。 巻線素子の立体的な構造を製造するための直方体状の装置を示す。 本発明による固定子の一部の斜視図を示す。 本発明による固定子の一部の斜視図を示す。
図1には、自動車用の交流発電機10の断面図が示されている。この交流発電機10は殊に2つの部分から成るハウジング13を有し、このハウジング13は第1の軸受けシールド13.1および第2の軸受けシールド13.2から成る。第1の軸受けシールド13.1および第2の軸受けシールド13.2は固定子16を収容する。この固定子16は磁心としての環状の金属薄板積層体17を有し、この薄板積層体11の半径方向で内側に向かって開かれており、且つ軸方向に延在する矩形の溝15内には固定子巻線18が装入されている。環状の固定子16の半径方向で内側に向いている表面は、電磁的に励起される回転子20を包囲する。この回転子20はクローポール回転子として構成されている。回転子20は殊に2つのクローポールプレート22および23から成り、これらのクローポールプレート22および23の外周面には軸方向に延在するクローポールフィンガ24および25がそれぞれ配置されている。2つのクローポールプレート22および23は、回転子20の周面において軸方向に延在するクローポールフィンガ24,25が交番的にN極およびS極になるように回転子20内に配置されている。これによって、磁化方向が逆となるクローポールフィンガ24,25間では磁気的に必要とされるクローポールスペースが生じる。クローポールフィンガ24,25はその自由な端部に向かって先細りにされていることに基づき、機械軸に対して僅かに傾斜している。以下における本発明の説明では、この経過を単に軸方向と称する。回転子20は、軸27と、それぞれの側に各々1つずつ設けられている転がり軸受け28とによって、それぞれの軸受けシールド13.1ないし13.2に回動可能に支承されている。回転子20は軸方向の端面を2つ有し、これらの端面にはそれぞれファン30が固定されている。これらのファン30は基本的にプレート状ないしディスク状の部分から成り、この部分からファンブレードが公知のように延びている。またこれらのファン30は、軸受けシールド13.1および13.2内の開口部40を介して、電気機械10の外側とこの電気機械10の内部空間との間で空気交換を行うために使用される。このために、開口部40は軸受けシールド13.1および13.2の軸方向の端部に設けられており、これらの開口部40を介してファン30によって冷却空気が電気機械10の内部空間に吸引される。この冷却空気はファン30の回転によって半径方向で外側に向かって加速されるので、冷却空気は駆動側では冷却空気透過性の巻線ヘッド45を通過し、電子回路側では冷却空気透過性の巻線ヘッド46を通過する。この作用により巻線ヘッドは冷却される。冷却空気は巻線ヘッドを通過した後、または巻線ヘッドの周囲を流れた後に、半径方向で外側に向かうように軸受けシールド13.1および13.2内の図示されていない開口部を通って流れる。巻線ヘッドは磁心の外側に位置する巻線の一部である。図1の右側には、周囲の影響から種々の構成部材を保護するための保護キャップ47が設けられている。したがってこの保護キャップ47は例えば、励磁巻線51に励磁電流を供給するスリップリングモジュール49を覆う。励磁電流は電圧調整器によって、車載電圧が一定となるように調整される。このスリップリングモジュール49の周囲には冷却体53が配置されており、この冷却体53はこの実施例において整流器のプラスダイオード用の冷却体として作用する。ここでは軸受けシールド13.2が整流器のマイナスダイオード用の冷却体として作用する。マイナスダイオードを別個の冷却体内に配置することも考えられる。軸受けシールド13.2と冷却体53との間に接続プレート56が配置されており、この接続プレート56は軸受けシールド13.2内に固定されている整流器19のマイナスダイオード58と、整流器19のここでは図示されていないプラスダイオードとを冷却体53においてブリッジ回路の形で相互に接続する。
図2には、各溝に4つの導体を備えた巻線を実現するための、巻線素子60の考えられる基本形態が示されている。ここで、導体の断面の狭い面は相互に対向しており、導体の断面の広い面はここでは図示していない溝壁と対向している。これらの導体は溝内で4つの半径方向溝位置に配置されている。ここでは、半径方向で最も外側の溝位置を溝位置1と称し、半径方向で最も内側の溝位置は溝位置4と称する。各巻線素子60は、実質的に軸方向に方向付けられている少なくとも1つの第1の接続区間60aから成り、この第1の接続区間60aは半径方向で隣接している2つの接続区間60a,60z,62a,62zとの接触のために使用される。これに関して、導体の断面の幅広の面が接続区間の領域において、周方向に対して平行に、または実質的に平行に方向付けられている場合には、これによって接触面が拡大されるので有利である。この接触は材料結合的に、例えば溶接、はんだ付け、または電気的な接触を行うための他の方法によって行われる。
第1の接続区間60aには、軸方向および周方向に対して傾斜されている第1の傾斜区間60bが続いており、この第1の傾斜区間60bは第1の接続区間60aを、軸方向に方向付けられており、且つ溝15に装入されている巻線素子60の第1の区間60cに接続する。第1の溝に装入されている第1の区間60cには、軸方向および周方向に対して傾斜されている第2の傾斜区間60dが続いており、この第2の傾斜区間60dにはさらに第1の反転区間60eが続いている。第1の反転区間60eからは、軸方向および周方向に対して傾斜されている第3の傾斜区間60fが延びており、この第3の傾斜区間60fは第1の反転区間60eを、第2の溝15に装入されている第2の区間60gに接続する。溝15に装入されているこの第2の区間60gは、軸方向および周方向に対して傾斜されている第4の傾斜区間60hと接続されており、この第4の傾斜区間60hには第2の反転区間60iが続いており、この第2の反転区間60iは、軸方向および周方向に対して傾斜されている第5の傾斜区間60jを介して、第1の溝に装入されている巻線素子60の第3の区間60kと接続されている。溝に装入されている第3の区間60kは、軸方向および周方向に対して傾斜されている第6の傾斜区間60lを介して第3の反転区間60mと接続されている。第3の反転区間60mは、軸方向および周方向に対して傾斜されている第7の傾斜区間60nを介して、第2の溝に装入されている第4の区間60oと接続されている。溝に装入されている第4の区間60oは、軸方向および周方向に対して傾斜されている第8の傾斜区間60pを介して、巻線素子の第2の接続区間60zと接続されている。
ここに図示した巻線素子の基本形態は3つの反転区間60e,60i,60mを有するように構成されている。さらには、巻線素子のループ数が低減または増大されることによって、巻線素子60の基本形態が2つの反転区間または3つより多い反転区間を有するように構成されることも考えられる。
しかしながら反転区間が2つまたは、例えば4つの場合には、相互に接する巻線素子が金属薄板積層体17の両側において相互に接触しなければならず、これによって機械コストおよび作業コストが増加する。
この実施例において、巻線素子は半径方向で4つの異なる位置を占め、巻線ヘッド内の導体のポジションは半径方向の位置によって表され、また溝15内の導体のポジションは半径方向の溝位置によって表され、溝位置の半径方向のポジションと半径方向の位置は相互に対応する。溝に装入されている区間は半径方向に1つの列を形成し、したがってこれらの区間は整列されて設けられているので、より良好に取り扱うことができる。
半径方向位置の数および半径方向の溝位置の数は通常の場合、溝内の導体の数に対応し、導体が並んで配置されている場合には半径方向で重なっている。巻線素子60のうち、半径方向の第1の位置には第1の傾斜区間60b、溝に装入されている第1の区間60cおよび第2の傾斜区間60dが配置されている。巻線素子60は第1の溝15において第1の溝位置を占め、また巻線素子60に属し、且つ周方向において実質的に1磁極ピッチ分だけ第1の溝から間隔を空けている第2の溝において第3の溝位置を占める。溝位置の変化は第1の反転区間60eによって生じる。半径方向の第3の位置には、第3の傾斜区間60f、溝に装入されている第2の区間60gおよび第4の傾斜区間60hが配置されている。第2の反転区間60iによって、第2の溝15の第3の溝位置から第1の溝15の第2の溝位置への溝位置の変化が生じる。半径方向の第2の溝位置には、第5の傾斜区間60j、溝に装入されている第3の区間60kおよび第6の傾斜区間60lが配置されている。第3の反転区間60mによって、第1の溝の第2の溝位置から第2の溝の第4の溝位置への溝位置の変化が生じる。半径方向の第4の溝位置には、第7の傾斜区間60n、溝に装入されている第4の区間60oおよび第8の傾斜区間60pが配置されている。
第1の接続区間60aは第2の半径方向位置および第1の半径方向位置にわたり延在している。第2の接続区間60zは第4の半径方向位置および第3の半径方向位置にわたり延在している。
奇数番目の反転区間における半径位置の変化は偶数番目の反転区間における半径位置の変化よりも大きい。これによって巻線素子のワイヤは巻線ヘッドにおいて交差せずに案内され、ワイヤは巻線ヘッドにおいて十分に間隔が空けられ、それによって冷却が改善される。
図3は、図2を参照して説明した巻線素子の概略図を示す。
図4は、巻線素子61の完全な固定子巻線に必要とされる接続形態の概略図を示す。この接続形態は、ストランド巻線の結線または整流器のコンタクトのための電気的な接続部を提供するために使用される。この接続部は有利には電子回路側の巻線ヘッド46に配置されている。完全なストランド巻線を形成するために、巻線素子61の少なくとも2つの接続形態、すなわちストランド巻線を開始するための接続形態およびストランド巻線を終了するための接続形態が必要とされる。
巻線素子の接続形態は、基本形態を短縮した構造に大部分対応している。
巻線素子61の図示されている接続形態は各溝に4つの導体を備えさせるために設けられており、ここで導体の断面の狭い面は相互に対向しており、導体の断面の広い面は溝壁と対向している。巻線素子61の各接続形態は、実質的に軸方向に方向付けられている少なくとも1つの第1の接続区間61aから成り、この第1の接続区間61aは半径方向で隣接している2つの接続区間61a,60zとの接触のために使用される。
第1の接続区間61aには、軸方向および周方向に対して傾斜されている第1の傾斜区間61bが続いており、この第1の傾斜区間61bは第1の接続区間61aを、軸方向に方向付けられており、且つ溝15に装入されている巻線素子61の第1の区間61cに接続する。第1の溝に装入されている第1の区間61cには、軸方向および周方向に対して傾斜されている第2の傾斜区間61dが続いており、この第2の傾斜区間61dにはさらに第1の反転区間61eが続いている。第1の反転区間61eからは、軸方向および周方向に対して傾斜されている第3の傾斜区間61fが延びており、この第3の傾斜区間61fは第1の反転区間61eを、溝15に装入されている第2の区間61gに接続する。溝15に装入されているこの第2の区間61gは、軸方向および周方向に対して傾斜されている第4の傾斜区間61hと接続されており、この第4の傾斜区間61hには第2の反転区間61iが続いており、この第2の反転区間61iはさらに、軸方向および周方向に対して傾斜されている第5の傾斜区間61jを介して、第1の溝に装入されている巻線素子61の第3の区間61kと接続されている。溝に装入されている第3の区間61kは、軸方向および周方向に対して傾斜されている第6の傾斜区間61lを介して端子区間61yと接続されている。
ここに図示した巻線素子61の接続形態は2つの反転区間61e,61iを有するように構成されている。ここでもまた原理的には、1つ、2つまたはそれ以上の反転区間61e,61iを有するように巻線素子61の接続形態を構成することは可能である。
この実施例において、巻線素子61の接続形態は3つの半径方向位置を占める。
巻線素子61の接続形態の半径方向位置の数は、通常の場合、溝15内の導体の数よりも1少ない。巻線素子61の接続形態において、半径方向の第1の位置には第1の傾斜区間61b、溝に装入されている第1の区間61cおよび第2の傾斜区間61dが配置されている。巻線素子61の接続形態は第1の溝15において第1の溝位置を占め、また、巻線素子61に属し、且つ周方向において実質的に1磁極ピッチ分だけ第1の溝から間隔を空けている第2の溝15において第3の溝位置を占める。溝位置の変化は第1の反転区間61eによって生じる。半径方向の第3の位置には、第3の傾斜区間61f、溝に装入されている第2の区間61gおよび第4の傾斜区間61hが配置されている。第2の反転区間61iによって、第2の溝15の第3の溝位置から第1の溝15の第2の溝位置への溝位置の変化が生じる。半径方向の第2の位置には、第5の傾斜区間61j、溝に装入されている第3の区間61kおよび第6の傾斜区間61lが配置されている。第1の接続区間61aは第2の半径方向位置および第1の半径方向位置にわたり延在している。端子区間61yは実質的に第3の半径方向位置にわたり延在しているが、ストランド巻線のより良好な結線のために溝位置が第3の溝位置から別の溝位置に変わってもよい。
図5は、巻線素子62の完全な固定子巻線に必要とされる反転形態の概略図を示す。巻線素子62の反転形態は、巻線素子60の基本形態を、電気的に180°ずらされた基本形態60と直列に接続するために使用される。ここで、第1の周方向から延びてくるストランド巻線は反転され、第1の周方向とは反対の方向に延びる。完全なストランド巻線を形成するために、少なくとも1つの巻線素子62の反転形態が必要とされる。巻線素子62のこの反転形態は少なくとも1つの反転区間62eを有し、この反転区間62eは溝に装入されている2つの区間62c,62gを同一の溝位置において接続する。
巻線素子62の図示されている反転形態は各溝に4つの導体を備えさせるために設けられており、ここで導体の断面の狭い面は相互に対向しており、導体の断面の広い面は溝壁と対向している。巻線素子62の各反転形態は、実質的に軸方向に方向付けられている少なくとも1つの第1の接続区間62aから成り、この第1の接続区間62aは半径方向で隣接している2つの接続区間62a,60aとの接触のために使用される。
第1の接続区間62aには、軸方向および周方向に対して傾斜されている第1の傾斜区間62bが続いており、この第1の傾斜区間62bは第1の接続区間62aを、軸方向に方向付けられており、且つ溝15に装入されている巻線素子62の第1の区間62cに接続する。第1の溝に装入されている第1の区間62cには、軸方向および周方向に対して傾斜されている第2の傾斜区間62dが続いており、この第2の傾斜区間62dにはさらに第1の反転区間62eが続いている。第1の反転区間62eからは、軸方向および周方向に対して傾斜されている第3の傾斜区間62fが延びており、この第3の傾斜区間62fは第1の反転区間61eを、溝15に装入されている第2の区間62gに接続する。溝15に装入されているこの第2の区間2gは、軸方向および周方向に対して傾斜されている第4の傾斜区間62hと接続されており、この第4の傾斜区間62hは第2の接続区間62zと接続されている。
ここに図示した巻線素子62の反転形態は1つの反転区間62eを有するように構成されている。ここでもまた原理的には、巻線素子61の反転形態が反転区間を1つだけ有するように構成するのではなく、別の数の奇数個の反転区間を有するように構成することは可能である。この場合、全ての接続区間は1つの巻線ヘッド側に配置されている。また巻線素子の反転形態に偶数個の反転区間を設けることも原理的には可能であり、この場合には接続区間が2つの巻線ヘッド側に配置されている。
この実施例において、巻線素子62の反転形態は1つの半径位置に配置されている。
巻線素子62の反転形態の半径方向位置の数は通常の場合1である。有利には、簡単な実装を保証することができるという理由から、反転形態が半径方向で最も内側の位置を占める。すなわち巻線素子62の反転形態において、半径方向の第4の位置には、第1の傾斜区間62b、溝に装入されている第1の区間62c、第2の傾斜区間62d、第1の反転区間62e、第3の傾斜区間62f、溝に装入されている第2の区間62gおよび第4の傾斜区間62hが配置されている。
第1の接続区間62aは第3の半径方向位置および第4の半径方向位置にわたり延在している。第2の接続区間62zは実質的に第4の半径方向位置および第3の半径方向位置にわたり延在している。
図6は、固定子積層体内のストランド巻線の経過の概略図を示す。ここでは96個の溝を備えた積層体が示されており、これらの溝には6つのストランド巻線が配置されている。この場合、回転子は16の極を有する。図6は概略的に示されたものであり、図面を明瞭にするために残りの5つのストランド巻線は図示していない。本発明をあらゆる任意の数のストランドおよび極に適合させることができ、例えば、60個の溝および5つのストランド巻線ならびに12の極を有する回転子を備えた固定子積層体も考えられる。
実線で示された接続部は電子回路側の巻線ヘッドに配置されている。破線で示された接続部は駆動側の巻線ヘッドに配置されている。
ストランド巻線70は巻線素子61の1つの接続形態と、巻線素子60の7つの基本形態と、巻線素子62の1つの反転形態と、巻線素子の別の7つの基本形態と、巻線素子の別の1つの接続形態とから構成されており、これらは全て記載した順序で直列に接続されている。これによって、このストランド巻線70は固定子積層体を第1の周方向に向かって一度通過し、また第1の周方向とは反対方向に向かって一度通過する。全ての溝位置はこのストランド巻線に対応付けられている全ての溝によって占有されている。
図6に図示されていないストランド巻線71,72,73,74,75は図示されているストランド巻線70と同一に構成されており、図示されているストランド巻線70に対して一定の溝数だけ周方向にずらされている。このように溝をずらすことによって、この実施例ではストランド巻線70,71,72,73,74,75の間で電気的に30°の位相角が生じるか、電気的に30°の倍数の位相角が生じる。
したがって、以下のような構成の交流発電機、殊に自動車用の三相交流発電機が設けられている。すなわち、交流発電機はN極とS極を有する回転子20、殊に軸方向に延在しており、且つ回転子20の周面においてN極とS極が交番するクローポールフィンガ24,25を備えた回転子20と、溝15を備えた磁心、殊に金属薄板積層体17および磁心の溝15内に配置されている固定子巻線18を有する固定子16とを有し、固定子巻線18は巻線ヘッド45,46を有し、これらの巻線ヘッド45,46は、回転子20に取り付けられている少なくとも1つのファン30によってもたらされる、ほぼ半径方向の空気流によってそれぞれ冷却され、固定子16は回転子20に対向しており、また固定子16と回転子20は規定どおりに相互に位置決めされており、多の固定子巻線18は巻線素子60,61,62,63,64,65,66,67から成り、少なくとも1つの巻線素子は溝に装入されている2つ以上の区間を有し、少なくとも1つの巻線素子60,61,62,63,64,65,66,67は半径方向の位置を変化させる反転区間を1つ以上有する。
図7には、6つのストランド巻線70,71,72,73,74,75を備えた交流発電機10が回路図に基づき示されている。6つのストランド巻線70,71,72,73,74,75は独立した2つの三相交流系に結線されている。独立した三相交流系はそれぞれ1つのスター結線を有し、それらのスター結線のストランド巻線70,71,72,73,74,75は中性点において電気的に120°の位相差を有する。スター結線はストランド巻線U1,V1,W1(70,71,72)またはU2,V2,W2(73,74,75)によって形成される。2つの独立した三相交流系は電気的に30°の位相差を有する。2つの三相交流系はそれぞれ別個のB6ブリッジ整流器19.1,19.2と接続されており、これらのB6ブリッジ整流器19.1,19.2は直流電圧側において並列に接続されている。したがって整流器19は並列に接続されている2つのブリッジ整流器19.1,19.2から構成されている。直流電圧側においては電圧制御器21が整流器19に並列に接続されている。電圧制御器は、励磁巻線51を流れる電流の制御によって発電機の電圧、したがって車載電圧を制御する。車載電源は車両バッテリ31および車両負荷32によって概略的に示されている。巻線が2つのB6ブリッジ整流器19.1,19,2の後段において相互に接続されている限りにおいて、三相交流系は独立している。
図8から図13は溝に奇数個の導体を備えさせるための別の実施形態を示す。
図8には、各溝に3つの導体を備えた巻線を実現するための、巻線素子63の第1の基本形態の概略図が示されている。ここで、導体の断面の狭い面は相互に対向しており、導体の断面の広い面はここでは図示していない溝壁と対向している。これらの導体は溝内で3つの半径方向溝位置に配置されている。ここでは、半径方向で最も外側の溝位置を溝位置1と称し、半径方向で最も内側の溝位置は溝位置3と称する。奇数個の導体63に関する巻線素子の第1の基本形態は、実質的に軸方向に方向付けられている少なくとも1つの第1の接続区間63aから成り、この第1の接続区間63aは半径方向で隣接している2つの接続区間63a,63z,66zとの接触のために使用される。これに関して、導体の断面の幅広の面が接続区間の領域において、周方向に対して平行に方向付けられている場合には、これによって接触面が拡大されるので有利である。この接触は材料結合的に、例えば溶接、はんだ付け、または電気的な接触を行うための他の方法によって行われる。
第1の接続区間63aには、軸方向および周方向に対して傾斜されている第1の傾斜区間63bが続いており、この第1の傾斜区間63bは第1の接続区間63aを、軸方向に方向付けられており、且つ溝15に装入されている巻線素子63の第1の区間63cに接続する。第1の溝に装入されている第1の区間63cには、軸方向および周方向に対して傾斜されている第2の傾斜区間63dが続いており、この第3の傾斜区間63dにはさらに第1の反転区間63eが続いている。第1の反転区間63eからは、軸方向および周方向に対して傾斜されている第3の傾斜区間63fが延びており、この第3の傾斜区間63fは第1の反転区間63eを、第2の溝15に装入されている第2の区間63gに接続する。溝15に装入されているこの第2の区間63gは、軸方向および周方向に対して傾斜されている第4の傾斜区間63hと接続されており、この第4の傾斜区間63hには第2の反転区間63iが続いており、この第2の反転区間63iはさらに、軸方向および周方向に対して傾斜されている第5の傾斜区間63jを介して、第1の溝に装入されている巻線素子63の第3の区間63kと接続されている。溝に装入されている第3の区間63kは、軸方向および周方向に対して傾斜されている第6の傾斜区間63lを介して第3の反転区間63mと接続されている。第3の反転区間63mは、軸方向および周方向に対して傾斜されている第7の傾斜区間63nを介して、第2の溝に装入されている第4の区間63oと接続されている。溝に装入されている第4の区間63oは、軸方向および周方向に対して傾斜されている第8の傾斜区間63pを介して、巻線素子の第2の接続区間63zと接続されている。
ここに図示した奇数個の導体63に関する巻線素子の第1の形態は3つの反転区間63e,63i,63mを有するように構成されている。さらには、巻線素子を溝内の種々の奇数個の導体に適合させるために、巻線素子63の基本形態が2つの反転区間または3つより多い反転区間を有するように構成することも考えられる。このことは、巻線素子のループ数が低減または増大されることによって達成される。しかしながら反転区間が2つまたは、例えば4つの場合には、相互に接する巻線素子が金属薄板積層体17の両側において相互に接触しなければならず、これによって機械コストおよび作業コストが増加する。
この実施例において、巻線素子は半径方向で3つの異なる位置を占め、巻線ヘッド内の導体のポジションは半径方向の位置によって表され、また溝15内の導体のポジションは半径方向の溝位置によって表され、溝位置の半径方向のポジションと半径方向の位置は相互に対応する。
半径方向位置の数および半径方向の溝位置の数は通常の場合、溝内の導体の数に対応し、導体が並んで配置されている場合には半径方向で重なっている。巻線素子63のうち、半径方向の第1の位置には第1の傾斜区間63b、溝に装入されている第1の区間63cおよび第2の傾斜区間63dが配置されている。巻線素子63は第1の溝15において第1の溝位置を占め、また巻線素子63に属し、且つ周方向において実質的に1磁極ピッチ分だけ第1の溝から間隔を空けている第2の溝において第2の溝位置を占める。溝位置の変化は第1の反転区間63eによって生じる。半径方向の第2の溝位置には、実質的に、第3の傾斜区間63f、溝に装入されている第2の区間63g、第4の傾斜区間63h、第2の反転区間63i、第5の傾斜区間63j、溝に装入されている第3の区間63kおよび第6の傾斜区間63lが配置されている。この場合、第2の反転区間63iによって溝位置の変化は生じない。第3の反転区間63mによって第1の溝の第2の溝位置から第2の溝の第3の溝位置への溝位置の変化が生じる。半径方向の第3の溝位置には、第7の傾斜区間60n、溝に装入されている第4の区間60oおよび第8の傾斜区間60pが配置されている。
第1の接続区間63aは、初めに第1の半径方向位置および第2の半径方向位置の一部を覆い、続いて完全に第1の半径方向位置内に延在する。第2の接続区間63zは、初めに完全に第3の半径位置にわたり延在し、続いて第2の半径方向位置および第3の半径方向位置の一部を覆う。
図9には、各溝に3つの導体を備えた巻線を実現するための、巻線素子64の第2の基本形態の概略図を示す。奇数個の導体に関する巻線素子64の第2の基本形態は、実質的に軸方向に方向付けられている少なくとも1つの第1の接続区間64aから成り、この第1の接続区間64aは半径方向で隣接している2つの接続区間64a,64z,66aとの接触のために使用される。これに関して、導体の断面の幅広の面が接続区間の領域において、周方向に対して平行に方向付けられている場合には、これによって接触面が拡大されるので有利である。この接触は材料結合的に、例えば溶接、はんだ付け、または電気的なコンタクトを行うための他の方法によって行われる。
第1の接続区間64aには、軸方向および周方向に対して傾斜されている第1の傾斜区間64bが続いており、この第1の傾斜区間64bは第1の接続区間64aを、軸方向に方向付けられており、且つ溝15に装入されている巻線素子64の第1の区間64cに接続する。第1の溝に装入されている第1の区間64cには、軸方向および周方向に対して傾斜されている第2の傾斜区間64dが続いており、この第2の傾斜区間64dにはさらに第1の反転区間64eが続いている。第1の反転区間64eからは、軸方向および周方向に対して傾斜されている第3の傾斜区間64fが延びており、この第3の傾斜区間64fは第1の反転区間64eを、溝15に装入されている第2の区間64gに接続する。溝15に装入されているこの第2の区間64gは、軸方向および周方向に対して傾斜されている第4の傾斜区間64hと接続されており、この第4の傾斜区間64hは巻線素子の第2の接続区間64zとさらに接続されている。
ここに図示した奇数個の導体64に関する巻線素子の第2の基本形態は1つの反転区間64eを有するように構成されている。さらには、巻線素子を溝内の種々の奇数個の導体に適合させるために、巻線素子64の基本形態が2つの反転区間または2つより多い反転区間を有するように構成されることも考えられる。
この実施例において、巻線素子は半径方向で3つの異なる位置を占め、巻線ヘッド内の導体のポジションは半径方向の位置によって表され、また積層体溝内の導体のポジションは半径方向の溝位置によって表され、溝位置の半径方向のポジションと半径方向の位置は相互に対応する。
巻線素子64のうち、半径方向の第1の位置には第1の傾斜区間64b、溝に装入されている第1の区間64cおよび第2の傾斜区間64dが配置されている。巻線素子64は第1の溝15において第1の溝位置を取り、巻線素子64に属し、且つ周方向において実質的に1磁極ピッチ分だけ第1の溝から間隔を空けている第2の溝において第3の溝位置を占める。溝位置の変化は第1の反転区間64eによって生じる。半径方向の第3の位置には、第3の傾斜区間64f、溝に装入されている第2の区間64gおよび第4の傾斜区間64hが配置されている。
第1の接続区間64aは、初めに第2の半径方向位置および第1の半径方向位置の一部を覆い、続いて完全に第1の半径方向位置内を延びる。
第2の接続区間64zは、初めに完全に第3の半径位置にわたり延在し、続いて第2の半径方向位置および第3の半径方向位置の一部を覆う。
図10は、奇数個の導体65に関する、巻線素子の完全な固定子巻線に必要とされる第1の接続形態の概略図を示す。この接続形態は、ストランド巻線の結線または整流器のコンタクトのための電気的な接続部を提供するために使用される。この接続部は有利には電子回路側の巻線ヘッド46に配置されている。完全なストランド巻線を形成するために、巻線素子65,67の少なくとも2つの接続形態、すなわちストランド巻線を開始するための接続形態およびストランド巻線を終了するための接続形態が必要とされる。
巻線素子65の第1の接続形態は、巻線素子63の第1の基本形態を短縮した構造に大部分対応している。
巻線素子65の図示されている接続形態は各溝に3つの導体を備えさせるために設けられており、ここで導体の断面の狭い面は相互に対向しており、導体の断面の広い面は溝壁と対向している。巻線素子65の各第1の接続形態は、実質的に軸方向に方向付けられている少なくとも1つの第1の接続区間65aから成り、この第1の接続区間65aは半径方向で隣接している2つの接続区間63z,65aとの接触のために使用される。
第1の接続区間65aには、軸方向および周方向に対して傾斜されている第1の傾斜区間65bが続いており、この第1の傾斜区間65bは第1の接続区間65aを、軸方向に方向付けられており、且つ溝15に装入されている巻線素子65の第1の区間65cに接続する。第1の溝に装入されている第1の区間65cには、軸方向および周方向に対して傾斜されている第2の傾斜区間65dが続いており、この第2の傾斜区間65dにはさらに第1の反転区間65eが続いている。
第1の反転区間65eからは、軸方向および周方向に対して傾斜されている第3の傾斜区間65fが延びており、この第3の傾斜区間65fは第1の反転区間65eを、溝15に装入されている第2の区間65gに接続する。溝15に装入されているこの第2の区間65gは、軸方向および周方向に対して傾斜されている第4の傾斜区間65hと接続されており、この第4の傾斜区間65hには第2の反転区間65iが続いており、この第2の反転区間65iはさらに、軸方向および周方向に対して傾斜されている第5の傾斜区間65jを介して、第1の溝に装入されている巻線素子65の第3の区間65kと接続されている。溝に装入されている第3の区間65kは、軸方向および周方向に対して傾斜されている第6の傾斜区間65lを介して端子区間65yと接続されている。
ここに図示した巻線素子65の接続形態は2つの反転区間65e,65iを有するように構成されている。ここでもまた原理的には、巻線を溝内の比較的多数の奇数個の導体に適合させるために、巻線素子65の接続形態が1つまたは2つより多い反転区間65e,65iを有するように構成されることも考えられる。
この実施例において、巻線素子65の接続形態は2つの半径方向位置を占める。
巻線素子65の接続形態の半径方向位置の数は、通常の場合、溝15内の導体の数よりも1少ない。巻線素子65の接続形態において、半径方向の第1の位置には第1の傾斜区間65b、溝に装入されている第1の区間65cおよび第2の傾斜区間65dが配置されている。巻線素子65の接続形態は第1の溝15において第1の溝位置を占め、また巻線素子65に属し、且つ周方向において実質的に1磁極ピッチ分だけ第1の溝から間隔を空けている第2の溝15において第2の溝位置を占める。溝位置の変化は第1の反転区間65eによって生じる。半径方向の第2の溝位置には、実質的に、第3の傾斜区間65f、溝に装入されている第2の区間65g、第4の傾斜区間65h、第2の反転区間65i、第5の傾斜区間65j、溝に装入されている第3の区間65k、第6の傾斜区間65lおよび端子区間65yが配置されている。この場合、第2の反転区間65iによって半径方向位置の変化は生じない。
第1の接続区間65aは、初めに第2の半径方向位置および第1の半径方向位置の一部を覆い、続いて完全に第1の半径方向位置内を延びる。端子区間65yは実質的に第2の半径方向位置にわたり延在しているが、ストランド巻線のより良好な結線のために半径方向位置が第2の半径方向位置から別の半径方向位置に変わってもよい。
図11は、巻線素子66の完全な固定子巻線に必要とされる反転形態の概略図を示す。巻線素子66の反転形態は、巻線素子63の第1の基本形態を、電気的に180°ずらされた第2の基本形態64と直列に接続するために使用される。ここで、第1の周方向から延びてくるストランド巻線は反転され、第1の周方向とは反対の方向に延びる。完全なストランド巻線を形成するために、少なくとも1つの巻線素子66の反転形態が必要とされる。巻線素子66のこの反転形態は少なくとも1つの反転区間66eを有し、この反転区間66eは溝に装入されている2つの区間66c,66gを同一の溝位置において接続する。
巻線素子66の図示されている反転形態は各溝に3つの導体を備えさせるために設けられており、ここで導体の断面の狭い面は相互に対向しており、導体の断面の広い面は溝壁と対向している。巻線素子66の各反転形態は、実質的に軸方向に方向付けられている少なくとも1つの第1の接続区間66aから成り、この第1の接続区間66aは半径方向で隣接している2つの接続区間66a,64aとの接触のために使用される。
第1の接続区間66aには、軸方向および周方向に対して傾斜されている第1の傾斜区間66bが続いており、この第1の傾斜区間66bは第1の接続区間66aを、軸方向に方向付けられており、且つ溝15に装入されている巻線素子66の第1の区間66cに接続する。第1の溝に装入されている第1の区間64cには、軸方向および周方向に対して傾斜されている第2の傾斜区間66dが続いており、この第2の傾斜区間66dにはさらに第1の反転区間66eが続いている。第1の反転区間66eからは、軸方向および周方向に対して傾斜されている第3の傾斜区間66fが延びており、この第3の傾斜区間66fは第1の反転区間66eを、溝15に装入されている第2の区間66gに接続する。溝15に装入されているこの第2の区間66gは、軸方向および周方向に対して傾斜されている第4の傾斜区間66hと接続されており、この第4の傾斜区間66hは第2の接続区間66zと接続されている。
ここに図示した巻線素子66の反転形態は1つの反転区間66eを有するように構成されている。ここでもまた原理的には、巻線素子66の反転形態が反転区間を1つだけ有するように構成するのではなく、3つまたはあらゆる別の数の奇数個の反転区間を有するように構成することは可能である。この場合、全ての接続区間は1つの巻線ヘッド側に配置されている。また巻線素子の反転形態に偶数個の反転区間を設けることも原理的には可能であり、この場合には接続区間が2つの巻線ヘッド側に配置されている。
この実施例において、巻線素子66の反転形態は1つの半径方向位置を占める。
巻線素子66の反転形態の半径方向位置の数は通常の場合1である。有利には、簡単な実装を保証することができるという理由から、反転形態が半径方向で最も内側の位置を占める。すなわち巻線素子66の反転形態において、半径方向の第3の位置には、第1の傾斜区間66b、溝に装入されている第1の区間66c、第2の傾斜区間66d、第1の反転区間66e、第3の傾斜区間66f、溝に装入されている第2の区間66gおよび第4の傾斜区間66hが配置されている。
第1の接続区間66aは、初めに第2の半径方向位置および第3の半径方向位置の一部を覆い、続いて完全に第3の半径方向位置内を延びる。第2の接続区間66zは、初めに完全に第3の半径位置にわたり延在し、続いて第3の半径方向位置および第2の半径方向位置の一部を覆う。
図12は、奇数個の導体67に関する、巻線素子の完全な固定子巻線に必要とされる第2の接続形態の概略図を示す。この接続形態は、ストランド巻線の結線または整流器のコンタクトのための電気的な接続部を提供するために使用される。この接続部は有利には電子回路側の巻線ヘッド46に配置されている。完全なストランド巻線を形成するために、巻線素子65,67の少なくとも2つの接続形態、すなわちストランド巻線を開始するための接続形態およびストランド巻線を終了するための接続形態が必要とされる。
巻線素子67の第1の接続形態は、巻線素子64の第1の基本形態を短縮した構造に大部分対応している。
巻線素子67の図示されている接続形態は各溝に3つの導体を備えさせるために設けられており、ここで導体の断面の狭い面は相互に対向しており、導体の断面の広い面は溝壁と対向している。巻線素子67の各接続形態は、実質的に軸方向に方向付けられている少なくとも1つの第1の接続区間67aから成り、この第1の接続区間67aは半径方向で隣接している2つの接続区間64z,67aとの接触のために使用される。
第1の接続区間67aには、軸方向および周方向に対して傾斜されている第1の傾斜区間67bが続いており、この第1の傾斜区間67bは第1の接続区間67aを、軸方向に方向付けられており、且つ溝15に装入されている巻線素子67の第1の区間67cに接続する。第1の溝に装入されている第1の区間67cには、軸方向および周方向に対して傾斜されている第2の傾斜区間67dが続いており、この第2の傾斜区間67dにはさらに端子区間67yが続いている。
ここに図示した巻線素子67の第2の接続形態には反転区間が設けられていない。ここでもまた原理的には、巻線を溝内の比較的多数の奇数個の導体に適合させるために、巻線素子67の接続形態が2つの反転区間、または別のあらゆる偶数個の反転区間を有するように構成されることも考えられる。
この実施例において、巻線素子67の接続形態は1つの半径方向位置のみを占める。
巻線素子67の第2の接続形態の半径方向位置の数は通常の場合1である。巻線素子67の接続形態において、半径方向の第1の位置には第1の傾斜区間67b、溝に装入されている第1の区間67c、第2の傾斜区間67dおよび端子区間67yが配置されている。
第1の接続区間67aは、初めに第2の半径方向位置および第1の半径方向位置の一部を覆い、続いて完全に第1の半径方向位置内を延びる。端子区間67yは実質的に第1の半径方向位置にわたり延在しているが、ストランド巻線のより良好な結線のために半径方向位置が第1の半径方向位置から別の半径方向位置に変わってもよい。
図13は、固定子積層体内のストランド巻線の経過の概略図を示す。ここでは96個の溝を備えた積層体が示されており、これらの溝には6つのストランド巻線が配置されている。この場合、回転子は16の極を有する。図13は概略的に示されたものであり、図面を明瞭にするために残りの5つのストランド巻線は図示していない。本発明をあらゆる任意の数のストランドおよび極に適合させることができ、例えば、60個の溝および5つのストランド巻線ならびに12の極を有する回転子を備えた固定子積層体も考えられる。
実線で示された接続部は電子回路側の巻線ヘッドに配置されている。破線で示された接続部は駆動側の巻線ヘッドに配置されている。
ストランド巻線70は巻線素子65の1つの第1の接続形態と、巻線素子63の7つの第1の基本形態と、巻線素子66の1つの反転形態と、巻線素子64の別の7つの第2の基本形態と、巻線素子67の第2の接続形態とから構成されており、これらは全て記載した順序で直列に接続されている。これによって、このストランド巻線70は固定子積層体を第1の周方向に向かって一度通過し、また第1の周方向とは反対方向に向かって一度通過する。全ての溝位置はこのストランド巻線に対応付けられている全ての溝によって占有されている。
図13に図示されていないストランド巻線71,72,73,74,75は図示されているストランド巻線70と同一に構成されており、図示されているストランド巻線70に対して固定の溝数だけ周方向にずらされている。このように溝をずらすことによって、この実施例ではストランド巻線70,71,72,73,74,75の間で電気的に30°の位相差が生じるか、電気的に30°の倍数の位相差が生じる。
図14は、巻線素子の製造ステップの例として、実質的に一平面に巻かれている、巻線素子60の基本形態の前段階を示す。接続区間60a,60zは前段階の部分60’a,60’zとして同一の平面内に配置されている。第1の溝位置に位置する区間、すなわち第1の傾斜区間60bと、溝に装入される第1の区間60cと、第2の傾斜区間60dとはこの前段階において一緒に1つの第1の直線区間60’b,60’c,60’dを形成する。
第3の溝位置に位置する区間、すなわち第3の傾斜区間60fと、溝に装入される第2の区間60gと、第4の傾斜区間60dとはこの前段階において一緒に1つの第2の直線区間60’f,60’g,60’hを形成する。
第2の溝位置に位置する区間、すなわち第5の傾斜区間60jと、溝に装入される第3の区間60kと、第6の傾斜区間60lとはこの前段階において一緒に1つの第3の直線区間60’j,60’k,60’lを形成する。
第4の溝位置に位置する区間、すなわち第7の傾斜区間60n、溝に装入される第4の区間60oと、第8の傾斜区間60pはこの前段階において一緒に1つの第4の直線区間60’n,60’o,60’pを形成する。
反転区間60e,60i,60mはこの前段階においてそれぞれ1つの湾曲区間60’e,60’i,60’mを形成する。2つの湾曲区間60’e,60’mは交差している。これらの湾曲区間60’e,60’mは交差個所において、平面に対し付加的な空間を有する。
巻線素子60’の前段階はさらなる製造ステップにおいて、後に溝に装入される第1の区間60’cおよび第3の区間60’kが、後に溝に装入される第2の区間60’gおよび第4の区間60’oに対して、巻線平面に垂直に実質的に1磁局ピッチ分だけずらされることにより第1の立体形状に形成され、この際、後に溝に装入される区間60’c,60’k,60’g,60’oは直線状に維持される。
後続の製造ステップにおいては、接続区間およびこの接続区間に属する傾斜区間が所定の形状に成形され、所定の位置に位置決めされる。
巻線素子の他の形状に関する製造方法も上記と同様に実施される。
図15は、本発明による巻線素子の製造方法に関する、リング状の金属薄板積層体に嵌め込むための装置80,81を示す。装置は、相互に接しており、且つ相互に周方向に旋回可能な2つのシリンダまたはシリンダセグメント80,81から構成されている。内側のシリンダまたは内側のシリンダセグメント80は外部領域に溝を有し、この溝に後の内側溝区間60’o,60’gの前段が装入される。外側のシリンダまたは外側のシリンダセグメント81は内部領域に溝を有し、この溝に後の外側溝区間60’c,60’kの前段が装入される。相応に平坦な巻線素子60’,61’,62’,63’,64’,65’,66’,67’の前段が装置に取り付けられた後に、内側のシリンダまたはシリンダセグメント80が外側のシリンダまたはシリンダセグメント81に対して約1磁極ピッチ分だけ州方向に旋回される。これによって、巻線素子の立体的な構造が形成される。そのようにして得られる巻線素子60は、半径方向で内側に向かって開かれている溝を備えた円形の固定子積層体への装入に適している。何故ならば、溝に装入される巻線素子の区間は半径方向に方向付けられるからである。
溝内に4つの導体を備えた巻線素子60の基本形態に関する製造原理に従い、溝内に3つの導体を備えた巻線素子63の第1の基本形態も製造することができ、この第1の基本形態においては、付加的な製造ステップによって、異なる溝に装入される巻線素子の区間が相互に一溝位置だけ半径方向にずらされる。
図16は、本発明による巻線素子の製造方法に関する、直方体状の金属薄板積層体に嵌め込むための装置82,83を示す。装置は、相互に重ねられた直方体状の2つの装置部分(以下では上部82および下部83と称する)から構成されている。上部82は下面において溝を有する。下部83は上面において溝を有する。装置82,83は相互に3次元にスライド可能である。上部82の溝には後の内側の溝区間60’o,60’gが装入され、下部83の溝には後の外側の溝区間60’c,60’kが装入される。装置に1つまたは複数の前段60’が取り付けられた後に、上部が下部に対して図面における矢印の方向に約1磁極ピッチ分スライドされる。これによって、巻線素子の立体的な構造が形成される。そのようにして得られる巻線素子60は、一方の側に向かって開かれている溝を備えた直方体状の金属薄板積層体(溝の開口部は直方体状の金属薄板積層体を円形状に曲げた後に固定子に対向する)への装入に適している。何故ならば、溝に装入される巻線素子の区間は溝の深さ方向に平行に方向付けられるからである。
溝内に4つの導体を備えた巻線素子60の基本形態に関する製造原理に従い、溝内に3つの導体を備えた巻線素子63の第1の基本形態も製造することができ、この第1の基本形態においては、付加的な製造ステップによって、異なる溝に装入される巻線素子の区間が相互に一溝位置だけ溝の深さ方向にずらされる。
直方体状の金属薄板積層体へと嵌め込まれる巻線素子60は、溝に装入される区間と共に平行に溝の深さ方向に方向付けられている。全ての巻線素子が実装された直方体状の金属薄板積層体は円形状に湾曲され、それにより2つの積層体端部が相互に接触して対向し、材料結合的に結合される。巻線素子の接続区間は、金属薄板積層体が曲げられた後に相互に材料結合的に、例えば溶接によって結合され、これによりストランド巻線が製造される。溶接された接続区間に設けられる保護層は腐食からの保護のため、また電気的な絶縁体として使用される。
後に溝に装入される巻線素子の区間が金属薄板積層体に装入される前に絶縁される場合には有利である。溝の深さ方向においてそれぞれ隣接しており、溝に装入される巻線素子の区間を一緒に絶縁することができる。絶縁部の重畳領域を溝壁に沿って、または溝に装入される巻線素子の2つの区間の間に配置することができる。有利には、絶縁部が溝に装入される巻線素子の区間に接着される。
図17および図18は、本発明による固定子16の一部の斜視図を示す。溝に装入されている区間60c,60g,60k,60oの領域における導体断面の幅広の面の配向は溝の深さ方向に対して平行であり、且つ接続区間60a,60zの領域においては周方向である。反転区間60iによって、溝に装入される区間60c,60g,60k,60oの半径方向の溝位置は、第1の溝15の位置から所属の第2の溝15の位置に変わる。金属薄板積層体17の外側に配置されており、且つ巻線ヘッド45,46を形成する区間60a,60b,60d,60e,60f,60h,60i,60j,601,60m,60n,60p,60zは相互に間隔を空けており、且つ巻線ヘッド45,46を通る所定の通流開口部を形成し、この通流開口部により半径方向の冷却空気流が生じる。
さらには、固定子巻線の1つの巻線素子は、溝に装入されており、且つ溝位置に依存して溝の形状に適合されている断面を備えた区間を少なくとも1つ有し、このことは例えば、本来の円形ワイヤを基礎とし、且つ型押しされている区間に該当する。
溝の形状は矩形であるべきである。これにより、ワイヤ断面が矩形であれば溝占積率は高まり、その結果、ストランド巻線のオーム抵抗が低減される。
固定子に含まれる巻線素子の総数は少なくとも固定子の溝数に対応する。
2つの実施例が示したように、溝15に装入されている区間の数は偶数または奇数である。
各ストランド巻線は使用される巻線素子のタイプに関して、巻線素子の少なくとも1つの基本形態および接続形態を含む。このことは例えば、巻線素子が1つの周方向にのみ配向されている場合に該当する。

Claims (10)

  1. 自動車用の交流発電機において、
    N極とS極を有する回転子(20)と、
    溝(15)を備えた金属薄板積層体(17)および当該金属薄板積層体(17)の前記溝(15)内に配置されている固定子巻線(18)を有する固定子(16)とを有し、
    前記固定子巻線(18)は巻線ヘッド(45,46)を有し、該巻線ヘッド(45,46)は、前記回転子(20)に取り付けられているファン(30)によってもたらされる、ほぼ半径方向の空気流によってそれぞれ冷却され、
    前記固定子(16)は前記回転子(20)に対向しており、
    前記固定子(16)および前記回転子(20)は規定どおりに相互に位置決めされており、
    の前記固定子巻線(18)のストランド巻線(70,71,72,73,74,75)は、複数の巻線素子(60,61,62,63,64,65,66,67)から成り、
    前記固定子巻線(18)は、内側に向かって開かれている溝(15)を有しかつ円形状に曲げられる前記金属薄板積層体(17)に装入されており、
    1つのストランド巻線の少なくとも1つの巻線素子は溝(15)に装入されている2つよりも多くの区間を有し、
    少なくとも1つの巻線素子(60,61,62,63,64,65,66,67)は半径方向位置を変化させる反転区間を1つよりも多く有し、
    奇数番目の反転区間における半径方向位置の変化は偶数番目の反転区間における半径方向位置の変化よりも大きいことを特徴とする、交流発電機。
  2. 前記固定子巻線(18)の巻線素子(60,61,62,63,64,65,66,67)は、溝(15)に装入されており、且つ溝位置に依存して溝の形状に適合されている断面を備えた区間を少なくとも1つ有する、請求項1記載の交流発電機。
  3. 前記溝(15)に装入されている区間は半径方向に1つの列を形成する、請求項1または2記載の交流発電機。
  4. 前記溝の形状は矩形である、請求項3記載の交流発電機。
  5. 導体の断面の幅広の面は接続区間の領域において、周方向に対して平行に方向付けられている、請求項1からまでのいずれか1項記載の交流発電機。
  6. 前記溝(15)に装入されている区間の導体の断面の幅広の面は、溝の深さ方向に対して平行に方向付けられている、請求項1からまでのいずれか1項記載の交流発電機。
  7. 固定子に含まれる前記巻線素子の総数は少なくとも前記固定子の溝数に対応する、請求項1からまでのいずれか1項記載の交流発電機。
  8. 前記金属薄板積層体の外側に配置されており、且つ巻線ヘッドを形成する、前記巻線素子の区間は少なくとも部分的に相互に間隔を空けており、且つ半径方向の冷却空気流のための所定の通流開口部を形成する、請求項1からまでのいずれか1項記載の交流発電機。
  9. 各ストランド巻線は巻線素子の少なくとも1つの基本形態および接続形態を含む、請求項1からまでのいずれか1項記載の交流発電機。
  10. 前記交流発電機は、三相交流発電機である、
    請求項1からまでのいずれか1項に記載の交流発電機。
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