以下、図面を用いて本発明を実施するための最良の形態について説明する。
図1は、本発明に係る携帯電子機器の一例である携帯電話機1の外観正面図である。なお、図1は、操作部11を有する操作部側筐体2と表示部13を有する表示部側筐体3の2つの筐体からなるいわゆる折り畳み型の携帯電話機1の形態を示しているが、本発明に係る携帯電子機器の形態としては特にこれに限られない。例えば、操作部側筐体2と表示部側筐体3の両筐体を重ね合わせた状態から一方の筐体を一方向にスライドさせるようにしたスライド式や、重ね合わせ方向に沿う軸線を中心に一方の筐体を回転させるようにした回転式(ターンタイプ)や、操作部11と表示部13とが1つの筐体に配置され、連結部を有さない形式(ストレープタイプ、フリップタイプ)でも良い。
携帯電話機1は、操作部側筐体2と、表示部側筐体3とを備え、操作部側筐体2と表示部側筐体3とはヒンジ機構を備える連結部4を介して連結される。ユーザは連結部4を介して連結された操作部側筐体2と表示部側筐体3とを、相対的に動かすことにより操作部側筐体2と表示部側筐体3とを折り畳んだ状態(閉状態)にしたり、操作部側筐体2と表示部側筐体3とを互いに開いた状態(開状態)にしたりすることが可能となる。
操作部側筐体2は、操作部11と、マイクロフォン12(以下、マイク12という。)と、を有する。
操作部11は、数字、文字、英字等を含む記号や数字列、文字列、英字列等を含む記号列を入力するための入力キー11Aと、電話帳アプリケーション、メールアプリケーション、Webアプリケーション等の各アプリケーションを実行させるためのアプリケーション実行キー11Bと、各種操作における決定や上下左右への方向指定を行わせるための決定操作キー11Cと、を含んで構成される。各キーは起動しているアプリケーションの種類に応じて所定の機能が割り当てられており、ユーザが各キーを操作、すなわち押圧することにより、当該操作されたキーに割り当てられる機能に応じた動作が実行される。
例えば、通信の待ち受け状態であって所定のアプリケーションが起動していない状態、すなわち、表示部13に初期画面(待ち受け画面ともいう。)が表示されている状態において、入力キー11Aのうちいずれかのキーが操作されると、操作されたキーに割り当てられる数字が入力表示され、入力された数字を用いて発信処理を行うことが可能となる。また、表示部13に所定のアプリケーションに基づく画面、例えば、メールアプリケーションに基づく文字入力画面が表示されている状態において、入力キー11Aのうちいずれかのキーが操作されると、操作されたキーに割り当てられる数字、文字、英字等であって、予め設定されたいずれかの記号が入力される。
さらに、表示部13に複数の画像が表示されている状態において、入力キー11Aのうちいずれかのキーが操作されると、操作されたキーに割り当てられる数字、文字、英字等であって、予め設定されたいずれかの記号が入力される。このようにして入力された記号が表示部13に表示される場合に、図3に示すように、複数の画像の表示に重ねて文字等記号の入力を行う記号列入力領域100を表示させても良いし、複数の画像の表示を解除して文字等記号の入力を行う記号列入力領域100を表示させても良い。また、表示部13に複数の画像が表示されている状態において、表示された複数の画像のうちいずれかの画像が選択されている場合に(例えば、複数の画像のうち所定の画像にカーソルがあたっている状態)、決定操作キー11Cによる方向指定操作が行われると、操作されたキーに割り当てられる方向に応じて選択される画像(カーソルがあたる画像)を変更する。
ここで、画像とは、携帯電話機1のデータフォルダに格納されている画像(静止画、動画含む)があげられる。具体的には、携帯電話機1に備えられる不図示の撮像部により撮影して取得した画像やインターネットを介して取得した画像があげられる。また、画像として、メールアプリケーションにおいて文字入力の際に用いられる絵文字やデコレーション絵文字や携帯電話機1の操作メニュー等を表すアイコンを含む。
マイク12は、ユーザが通話時に発した音声が入力されるマイクの機能を有する。
なお、操作部側筐体2の側面には外部機器(例えば、ホスト装置)と通信を行うためのインターフェースと、所定の機能が割り当てられているサイドキーと、外部メモリの挿入及び取り出しが行われるインターフェースとが、設けられている(図示せず)。
表示部側筐体3は表示部13とスピーカ14とを有する。
表示部13は、各種情報を表示するためのものであり、LCD(Liquid Crystal Display)やOLED(Organic Light Emitting Diode)が採用される。表示部13には、通信の待受け状態であって所定のアプリケーションが起動していない状態には初期画面(待ち受け画面ともいう。)が表示され、所定のアプリケーションが起動している場合には、当該アプリケーションの動作に基づく画面が表示される。例えば、通信の待ち受け状態においては、予め設定されている初期画面が表示され、複数の画像を表示させた状態においては、複数の画像が表示される。
スピーカ14は、通話時の相手側の音声を出力するレシーバの機能を有する。
図2は、携帯電話機1の機能の概略構成を示す機能ブロック図である。携帯電話機1は、図2に示すように、操作部11(入力キー11A、アプリケーション実行キー11B、決定操作キー11Cを含む。)と、マイク12と、表示部13と、スピーカ14とが備えられ、内部には制御部21と、LCD制御部22と、メインアンテナ31と、RF回路部32と、音声処理部33と、記憶部34と、を備えている。
制御部21は、携帯電話機1の全体を制御しており、中央処理装置(CPU)等を用いて構成される。そして、LCD制御部22、音声処理部33、記憶部34に対して所定の制御を行う。制御部21の具体的な処理については後述する。
LCD制御部22は、制御部21の制御に従って、所定の画像処理を行い、処理後の画像データを不図示のドライバICに出力する。ドライバICは、LCD制御部22から供給された画像データを不図示のフレームメモリに蓄え、所定のタイミングで表示部13に出力する。
メインアンテナ31は、第1の使用周波数帯(例えば、800MHz)で基地局等と通信を行い、GPS通信のための第2の使用周波数帯(例えば、1.5GHz)に対応できるデュアルバンド構成である。なお、本発明に係る実施形態においては、第1の使用周波数帯として、800MHzとしているが、これ以外の周波数帯であっても良い。また、メインアンテナ31は第1の使用周波数帯で外部装置(基地局)と通信を行い、GPS通信のための第2の使用周波数帯に対応できるアンテナを別途設けても良い。
RF回路部32は、メインアンテナ31によって受信した信号を復調処理し、処理後の信号を制御部21に供給する。そして、制御部21から供給された信号を復調処理し、メインアンテナ31を介して外部装置に送信する。また、その一方で、メインアンテナ31によって受信している信号の強度を制御部21に通知する。
音声処理部33は、制御部21の制御に従って、RF回路部32から供給された信号に対して所定の音声処理を行い、処理後の信号をスピーカ14に出力する。スピーカ14は、音声処理部33から供給された信号を外部に出力する。
また、音声処理部33は、制御部21の制御に従って、マイク12から入力された信号を処理し、処理後の信号をRF回路部32に出力する。RF回路部32は、音声処理部33から供給された信号に所定の処理を行い、処理後の信号をメインアンテナ31に供給し、メインアンテナ31により電波として外部に出力させる。
記憶部34は、例えば、ワーキングメモリを含み、制御部21による演算処理に利用される。また、記憶部34には、携帯電話機1上で動作する複数のアプリケーションが利用するデータやテーブル等が記憶されている。なお、記憶部34は、着脱可能な外部メモリであってもよい。
また、記憶部34には、携帯電話機1に備えられる不図示の撮像部により撮影して取得した画像やインターネットを介して取得した画像を含む複数の画像を格納するデータフォルダを記憶している。データフォルダには、メールアプリケーションにおいて文字入力の際に用いられるデコレーション絵文字も格納されている。
また、記憶部34が記憶するデータフォルダに格納されている複数の画像それぞれに対応付けて当該画像に関連する記号列を記憶している。記号列の具体例は、画像として撮影して取得した画像を例にあげるのであれば、記号列として画像を撮影した日時、撮影した画像のタイトル、画像を撮影した場所、撮影した画像の属性(静止画、動画)、撮影した画像に対するメモがあげられる。記号列は画像を撮影した際に自動入力されて設定されていても良いし、画像を撮影した後にユーザが操作部11の操作により入力して設定しても良い。例えば、画像を撮影した日時は画像を撮影した際に、携帯電話機1が有する日付情報により取得し、画像を撮影した場所は画像を撮影した際に、携帯電話機1に備えられる不図示のGPS(Global Positioning System)により取得し、自動入力され、設定されることが可能となる。
さらに、記憶部34には、メールアプリケーションにおいて文字入力の際に用いられる絵文字やデコレーション絵文字、携帯電話機1の操作メニューを表すアイコンを画像として記憶する。
また、記憶部34が記憶する絵文字やデコレーション絵文字、アイコンの画像それぞれに対応付けて当該画像に関連する記号列を記憶している。記号列の具体例は、画像としてデコレーション絵文字を例にあげるのであれば、記号列として画像を取得した日時、取得した或いはデフォルトで記憶している画像のタイトル、取得した或いはデフォルトで記憶している画像の属性(静止画、動画等)、取得した或いはデフォルトで記憶している画像に対するメモがあげられる。記号列は画像を取得した際に自動入力されて設定されていても良いし、画像を取得した後にユーザが操作部11の操作により入力して設定しても良い。例えば、画像を取得した日時は画像を取得した際に、携帯電話機1が有する日付情報により取得し、自動入力され、設定されることが可能である。
ところで、複数の画像が表示部13に表示された状態において、特に、表示させるための画像が多く、表示部13の一画面に収めることができない場合に、複数の画像のうち所望の画像を選択して表示するには、画面の切り替えを行い複数の画像の中から操作部11の方向指定操作により所望の画像を探し出して選択しなければならず、操作が煩わしかった。
そこで、上記のような問題点を解決すべく、本実施形態に係る制御部21は、次のような制御を行う。すなわち、制御部21は、表示部13に複数の画像が表示された状態で、記憶部24に前記画像に対応付けて記憶される記号列の少なくとも一部が操作部11により入力された場合に、入力された記号列に対応付けて記憶される前記画像を表示部13に表示させる。
具体例として、携帯電話機1に備えられる不図示の撮像部により撮影して取得した画像を画像Aとし、画像Aを撮影した日時を2002年8月7日、画像Aを撮影した場所を箱根とし、撮影した画像Aのタイトルを温泉旅行としてそれぞれの記号列が画像Aに対応付けて記憶部34に記憶されているとする。そして、画像Aが複数の画像として携帯電話機1のデータフォルダに格納されているとする。かかる前提の下、携帯電話機1のデータフォルダに格納されている画像Aを含む複数の画像が表示部13に表示されている状態において、操作部11の入力キー11Aにより、「はこね」或いは「箱根」と入力した場合に、記憶部24に記憶されている記号列として画像Aを撮影した場所である箱根が入力されたと判断し、入力された記号列に対応付けて記憶されている画像Aを表示部13に表示させる。
このようにして、ユーザは表示部13に表示させるための複数の画像のうち所望の画像を容易に選択して表示させることが可能となる。
はじめに、図3を用いて本発明に係る第1の実施形態について説明する。本実施形態における特徴は、(1)画像を表示する表示部13と、(2)複数の前記画像それぞれに対応付けて当該画像に関連する記号列を記憶する記憶部34と、(3)記号列の入力を行う操作部11と、(4)前記表示部13に複数の前記画像が表示された状態で、前記記憶部24に前記画像に対応付けて記憶される記号列の少なくとも一部が前記操作部11により入力された場合に、当該記号列に対応付けて記憶される前記画像を前記表示部13に表示させる制御部21と、を備えることにある。
本発明に係る第1の実施形態について図3を用いて具体的に説明する。まず、前提として本実施形態においては、携帯電話機1のデータフォルダに画像Aが格納されており、当該画像Aに対応付けて記憶部34に記憶される記号列は画像Aを取得した場所である「箱根」である。図3(a)に示すように、携帯電話機1のデータフォルダに格納された画像Aを含む複数の画像のうち、9枚の画像が表示されている。そして、9枚の画像のうち上の段の左から2番目の画像がカーソルにより選択された状態となっている。ここで、データフォルダに格納される複数の画像は表示された9枚の画像だけでなく、操作部11の決定操作キー11Cによる方向指定操作で、例えば、下方向に操作していくことにより、表示された9枚の画像が切り替わり、異なる9枚の画像を表示させることが可能となる。
かかる状態において、操作部11の入力キー11Aの操作により記号列を入力する操作が行われると、記号列入力領域100に当該操作に応じた記号列が入力されこととなる。本実施形態においては、操作部11の入力キー11Aの操作として、「は」が割り当てられるキーを1回、「か」が割り当てられるキーを5回、「な」が割り当てられるキーを4回操作されることにより、当該操作に応じて「はこね」という文字列が入力され、漢字変換を行うことによって、図3(b)に示すように、「箱根」という文字列が記号列入力領域100に表示される。なお、「箱根」という文字列は、本実施形態において便宜的に記号列入力領域100に表示させているが、必ずしも表示させる必要はなく、操作部11の操作により入力されていれば良い。
そして、図3(b)に示すように、記号列入力領域100に入力表示された「箱根」という文字列が記憶部34に記憶された記号列と一致すると判定された状態で、決定キー等の操作を行うと、図3(c)に示すように、「箱根」という文字列に対応付けて記憶部34に記憶された画像Aが表示部13に表示される。ここで、「箱根」という文字列が入力表示された状態で決定キー等の操作を行なわなくとも入力表示された「箱根」という文字列が記憶部34に記憶された記号列と一致すると判定された状態で、自動的に「箱根」という文字列に対応付けて記憶部34に記憶された画像Aを表示部13に表示させても良い。
ここで、記号列入力領域100に入力される記号列は、画像に対応付けて記憶部34に記憶される記号列と全部一致するものでなくとも、少なくとも一部であればよい。例えば、操作部11の入力キー11Aの操作として「は」が割り当てられるキーを1回、「か」が割り当てられるキーを5回操作されることにより、「はこ」という文字列が入力表示された状態であっても、記憶部34に記憶された記号列「箱根」の少なくとも一部であると判定して、「箱根」という記号列に対応付けて記憶部34に記憶された画像Aを表示部13に表示させても良い。このように、操作部11により入力された文字又は文字列と記憶部34に画像に対応付けて記憶される記号列との比較を行い、入力された文字又は文字列が記号列の少なくとも一部である場合に、当該記号列に対応付けて記憶される画像を表示部13に表示させる。
また、本実施形態においては、携帯電話機1のデータフォルダに格納されている画像を例としてあげたが、これに限られず、メールアプリケーションにおける文字入力の際に用いられる絵文字やデコレーション絵文字、携帯電話機1の操作メニューを表すアイコンを画像として複数の画像を表示部13に表示させる場合であってもよい。
このようにして、ユーザは表示部13に表示させるための複数の画像のうち所望の画像を当該画像に対応付けて記憶される記号列を操作部11により入力するだけで容易に選択して表示させることが可能となる。
次に、図4を用いて本発明に係る第2の実施形態について説明する。本実施形態における特徴は、(1)操作部11は、文字が割り当てられる複数のキーを有し、(2)表示部13は、前記操作部11により入力された文字を表示する文字表示領域200と、当該文字を含む記号列に対応付けて記憶される画像または当該画像に関する情報を表示する画像表示領域300とを含み、(2)制御部21は、表示部13に複数の画像が表示された状態で、操作部11のうちいずれかのキーが操作された場合に、操作されたキーに割り当てられる前記文字を前記文字表示領域200に表示させると共に、記憶部24に記憶される記号列であって、表示される文字を含む記号列に対応付けて記憶される画像または当該画像に関する情報を前記画像表示領域300に表示させることにある。
本発明に係る第2の実施形態について図4を用いて具体的に説明する。まず、前提として本実施形態においては、携帯電話機1のデータフォルダに画像A、画像B、画像Cが格納されており、当該画像A、画像B、画像Cに対応付けて記憶部34に記憶される記号列は画像A、画像B、画像Cを撮影した場所である「箱根」である。図4(a)に示すように、携帯電話機1のデータフォルダに格納された画像A、画像B、画像Cを含む複数の画像のうち、9枚の画像が表示されている。そして、9枚の画像のうち上の段の左から2番目の画像がカーソルにより選択された状態となっている。ここで、データフォルダに格納される複数の画像は表示された9枚の画像だけでなく、操作部11の決定操作キー11Cによる方向指定操作で、例えば、下方向に操作していくことにより、表示された9枚の画像が切り替わり、異なる9枚の画像を表示させることが可能となる。
かかる状態において、操作部11の入力キー11Aの操作により記号列を入力する操作が行われると、文字入力領域200に当該操作に応じた文字が入力されこととなる。ここで、操作部11の入力キー11Aには、それぞれ文字が割り当てられているが、本実施形態においては、操作されたキーに割り当てられる文字を文字入力領域200に表示する。具体的には、図4(b)に示すように、操作部11の入力キー11Aの操作として、「は」が割り当てられるキーを1回、「か」が割り当てられるキーを5回、「な」が割り当てられるキーを4回操作されることにより、当該操作に応じて「はこね」という文字列が入力され、漢字変換を行うことによって、「箱根」という文字列が文字入力領域200に表示される。なお、本実施形態においては、操作されたキーに割り当てられる文字が文字入力領域200に入力表示されることが前提となっている。
そして、図4(b)に示すように、文字入力領域200に入力表示された「箱根」という文字列が記憶部34に記憶された記号列と一致すると判定された状態で、決定キー等の操作を行うと、「箱根」という文字列に対応付けて記憶部34に記憶された画像A、画像B、画像Cが画像表示領域300に表示される。ここで、「箱根」という文字列が入力された状態で決定キー等の操作を行なわなくとも入力表示された「箱根」という文字列が記憶部34に記憶された記号列と一致すると判定された状態で、自動的に「箱根」という文字列に対応付けて記憶部34に記憶された画像A、画像B、画像Cが画像表示領域300に表示されても良い。
画像表示領域200に画像A、画像B、画像Cが表示された状態で、例えば、操作部11の決定操作キー11Cの操作により選択して表示させるための画像を選択する。そして、かかる操作により選択された画像である画像Aが、図4(c)に示すように表示部13に表示される。
ここで、文字入力領域100に入力される文字は、画像に対応付けて記憶部34に記憶される記号列と全部一致するものでなくとも、少なくとも一部であればよい。例えば、操作部11の入力キー11Aの操作として「は」が割り当てられるキーを1回、「か」が割り当てられるキーを5回操作されることにより、「はこ」という文字列が入力された状態であっても、「箱根」に対応付けて記憶部34に記憶された画像A、画像B、画像Cを画像表示領域300に表示しても良い。このように、操作部11により入力された文字又は文字列と記憶部34に画像に対応付けて記憶される記号列との比較を行い、入力された文字又は文字列が記号列の少なくとも一部である場合に、当該記号列に対応付けて記憶される画像を表示部13に表示させる。
また、本実施形態においては、携帯電話機1のデータフォルダに格納されている画像を例としてあげたが、これに限られず、メールアプリケーションにおける文字入力の際に用いられる絵文字やデコレーション絵文字、携帯電話機1の操作メニューを表すアイコンを画像として複数の画像を表示部13に表示させた場合であってもよい。
このようにして、ユーザは表示部13に表示させるための複数の画像のうち所望の画像を当該画像に対応付けて記憶される記号列を操作部11により入力するだけで、所望の画像を表示させ、容易に選択して表示させることが可能となる。
次に、図5を用いて本発明に係る第3の実施形態について説明する。本実施形態における特徴は、(1)操作部11は、数字が割り当てられる複数のキーを有し、(2)(2)記憶部34に記憶される記号列は、対応付けて記憶される画像を取得した日付情報であり、(3)制御部21は、表示部13に複数の画像が表示された状態で操作部11のうちいずれかのキーが操作された場合に、操作されたキーに割り当てられる数字を前記表示部13に表示させると共に、前記記憶部34に記憶される日付情報であって、表示される数字を含む日付情報に対応付けて記憶される画像を表示部13に表示させることにある。
本発明に係る第3の実施形態として、図5を用いて具体的に説明する。まず、前提として本実施形態においては、携帯電話機1のデータフォルダに画像Aが格納されており、当該画像Aに対応付けて記憶部34に記憶される記号列は画像を撮影した日時である「0287(2002年8月7日)」である。図5(a)に示すように、携帯電話機1のデータフォルダに格納された画像Aを含む複数の画像のうち、9枚の画像が表示されている。そして、9枚の画像のうち上の段の左から2番目の画像がカーソルにより選択された状態となっている。ここで、データフォルダに格納される複数の画像は表示された9枚の画像だけでなく、操作部11の決定操作キー11Cによる方向指定操作で、例えば、下方向に操作していくことにより、表示された9枚の画像が切り替わり、異なる9枚の画像を表示させることが可能となる。
かかる状態において、操作部11の入力キー11Aの操作により記号列を入力する操作が行われると、文字入力領域200及び数字入力領域400に当該操作に応じた文字及び数字が入力されこととなる。ここで、操作部11の入力キー11Aには文字及び数字が割り当てられているが、本実施形態においては、操作されたキーに割り当てられる文字を文字入力領域200に、操作されたキーに割り当てられる数字を数字入力領域400に表示する。具体的には、図5(b)に示すように、操作部11の入力キー11Aの操作として、「わ」と「0」が割り当てられるキーを1回、「か」と「2」が割り当てられるキーを1回、「や」と「8」が割り当てられるキーを1回、「ま」と「7」が割り当てられるキーを1回操作することにより、文字入力領域200に「わかやま」という文字が、数字入力領域400に「0287」という数字が表示される。
そして、図5(b)に示すように、文字入力領域200に「わかやま」という文字が、数字入力領域400に「0287」という数字が入力表示された状態で、例えば、操作部11の決定操作キー11Cの方向指定操作で下方向に操作すると、数字入力領域400がカーソルにより選択された状態となる。ここで、選択された数字入力領域400に入力表示される「0287」という数字が記憶部34に記憶された記号列に一致すると判定された状態で、決定キー等の操作を行うと、「0287」という記号列に対応付けて記憶部34に記憶された画像Aが、図5(c)に示すように表示部13に表示される。
ここで、「0287」という数字が入力された状態で決定キー等の操作を行わなくとも入力表示された「0287」という数字が記憶部34に記憶された記号列と一致すると判定された状態で、自動的に「0287」という数字に対応付けて記憶部34に記憶された画像Aが表示部13に表示されても良い。
ここで、数字入力領域400に入力される数字は、画像に対応付けて記憶部34に記憶される記号列と全部一致するものでなくとも、少なくとも一部であればよい。例えば、操作部11の入力キー11Aの操作として「わ」と「0」が割り当てられるキーを1回、「か」と「2」が割り当てられるキーを1回操作されることにより、「02」という数字が入力された状態であっても、「02」に対応付けて記憶部34に記憶された画像(例えば、2002年に撮影して取得した画像全て)を表示部13に表示しても良い。
このように、操作部11により入力された数字又は数字列と記憶部34に画像に対応付けて記憶される記号列との比較を行い、入力された数字又は数字列が記号列の少なくとも一部である場合に、当該記号列に対応付けて記憶される画像を表示部13に表示させる。
また、本実施形態においては、携帯電話機1のデータフォルダに格納されている画像を例としてあげたが、これに限られず、メールアプリケーションにおける文字入力の際に用いられる絵文字やデコレーション絵文字、携帯電話機1の操作メニューを表すアイコンを画像として複数の画像を表示部13に表示させた場合であってもよい。
本実施形態において、操作部11の入力キー11Aが操作されると、操作されたキーに割り当てられる文字を文字入力領域200に入力表示させると共に、操作されたキーに割り当てられる数字を数字入力領域400に入力表示させることとしているが、これに限られず、操作されたキーに割り当てられる数字のみを数字入力領域400に入力表示させることとしても良い。
このようにして、ユーザは表示部13に表示させるための複数の画像のうち所望の画像を当該画像に対応付けて記憶される日付情報を操作部11により数字として入力するだけで、容易に選択して表示させることが可能となる。
次に、図6を用いて本発明に係る第4の実施形態について説明する。本実施形態における特徴は、(1)操作部11は、文字及び数字が割り当てられる複数のキーを有し、(2)記憶部34に記憶される記号列は、対応付けて記憶される画像を取得した日付情報であり、(3)制御部21は、表示部13に複数の画像が表示された状態で、操作部11のうちいずれかのキーが操作され、操作されたキーに割り当てられる数字が記憶部34に画像に対応付けて記憶される日付情報の少なくとも一部である場合に、日付情報に対応して記憶される画像を表示部13に表示させると共に、操作されたキーに割り当てられる文字が記憶部34に画像に対応付けて記憶される記号列の少なくとも一部である場合に、当該記号列に対応付けて記憶される画像を表示部13に表示させることにある。
本発明に係る第4の実施形態として、図6を用いて具体的に説明する。まず、前提として本実施形態においては、携帯電話機1のデータフォルダに画像A、画像B、画像C、画像Dが格納されており、当該画像A、画像B、画像Cに対応付けて記憶部34に記憶される記号列は画像を撮影した場所である「箱根」であり、画像Dに対応付けて記憶部34に記憶される記号列は画像を撮影した場所である「和歌山」である。図6(a)に示すように、携帯電話機1のデータフォルダに格納された画像A、画像B、画像C、画像Dを含む複数の画像のうち、9枚の画像が表示されている。そして、9枚の画像のうち上の段の左から2番目の画像がカーソルにより選択された状態である。ここで、データフォルダに格納される複数の画像は表示された9枚の画像だけでなく、操作部11の決定操作キー11Cによる方向指定操作で、例えば、下方向に操作していくことにより、表示された9枚の画像が切り替わり、異なる9枚の画像を表示させることが可能となる。
かかる状態において、操作部11の入力キー11Aの操作により記号列を入力する操作が行われると、文字入力領域200及び数字入力領域400に当該操作に応じた文字及び数字が入力されることとなる。ここで、操作部11の入力キー11Aにはそれぞれ文字及び数字が割り当てられているが、本実施形態においては、操作されたキーに割り当てられる文字を文字入力領域200に、操作されたキーに割り当てられる数字を数字入力領域400に表示する。具体的には、図6(b)に示すように、操作部11の入力キー11Aの操作として、「わ」と「0」が割り当てられるキーを1回、「か」と「2」が割り当てられるキーを1回、「や」と「8」が割り当てられるキーを1回、「ま」と「7」が割り当てられるキーを1回操作されることにより、文字入力領域200に「わかやま」という文字列が、数字入力領域400に「0287」という数字列が表示される。
そして、図6(b)に示すように、文字入力領域200或いは数字入力領域400に入力表示された「わかやま」或いは「0287」という文字列、数字列に対応付けて記憶部34に記憶された記号列と一致すると判定された状態で、決定キー等の操作を行うと、「わかやま」或いは「0287」という文字列、数字列に対応付けて記憶部34に記憶された画像A、画像B、画像C、画像Dが図6(b)に示すように、画像表示領域300に表示される。ここで、「わかやま」或いは「0287」という文字列、数字列が入力された状態で決定キー等の操作を行わなくとも入力表示された「わかやま」或いは「0287」という文字列、数字列が記憶部34に記憶された記号列と一致すると判定された状態で、自動的に「わかやま」或いは「0287」という文字列、数字列に対応付けて記憶部34に記憶された画像A、画像B、画像C、画像Dが画像表示領域300に表示されても良い。
画像表示領域300に画像A、画像B、画像C、画像Dが表示された状態で、例えば、操作部11の決定操作キー11Cの操作により選択して表示させるための画像を選択する。そして、かかる操作により選択された画像である画像Dが図6(c)に示すように、表示部13に表示される。
ここで、文字入力領域200或いは数字入力領域400に入力される文字、数字は、画像に対応付けて記憶部34に記憶される記号列と全部一致するものでなくとも、少なくとも一部であればよい。例えば、操作部11の入力キー11Aの操作として「わ」と「0」が割り当てられるキーを1回、「か」と「2」が割り当てられるキーを1回操作されることにより、「わか」という文字列及び「02」という数字列が入力された状態であっても、「わか」或いは「02」に対応付けて記憶部34に記憶された画像(例えば、「わか」という文字列を含む記号列に対応付けて記憶される画像全て及び2002年に撮影して取得した画像全て)を表示部13に表示しても良い。このように、操作部11により入力された数字・文字又は数字列・文字列と記憶部34に画像に対応付けて記憶される記号列との比較を行い、入力された数字・文字又は数字列・文字列が記号列の少なくとも一部である場合に、当該記号列に対応付けて記憶される画像を表示部13に表示させる。
また、本実施形態においては、携帯電話機1のデータフォルダに格納されている画像を例としてあげたが、これに限られず、メールアプリケーションにおける文字入力の際に用いられる絵文字やデコレーション絵文字、携帯電話機1の操作メニューを表すアイコンを画像として複数の画像を表示部13に表示させた場合であってもよい。
このようにして、ユーザは表示部13に表示される複数の画像のうち所望の画像を当該画像に対応付けて記憶される日付情報を操作部11により数字として入力する、或いは当該画像に対応付けて記憶される記号列を操作部11により文字として入力するだけで、容易に選択して表示させることが可能となる。
図7は記憶部34に記憶される画像と当該画像に対応付けて記憶される記号列との対応関係の一例を示す図である。図7(a)においては、撮影して取得した画像Aと、記号列として画像を撮影した日時である「0287(2002年8月7日)」、画像を撮影した場所である「箱根」、撮影画像に対するメモとして「温泉旅行」、撮影した画像の属性として「静止画」が対応付けて記憶部34に記憶される。また、図7(b)においては、撮影して取得した画像Dと、記号列として画像を撮影した日時である「0355(2003年5月5日)、画像を撮影した場所である「和歌山」、撮影画像に対するメモとして「みかん狩り」、撮影した画像の属性として「静止画」が対応付けて記憶部34に記憶される。また、図7(c)においては、撮影して取得した画像Eと、記号列として画像を撮影した日時である「05612(2005年6月12日)」、画像を撮影した場所である「長野」、撮影画像に対するメモとして「スノボ」、撮影した画像の属性として「動画」が対応付けて記憶部34に記憶される。
次に、本発明に係る実施形態における携帯電話機1の処理動作について図8のフローチャートを用いて説明する。本フローチャートは、表示部13に複数の画像が表示されている状態から始まる。表示部13に、例えば、携帯電話機1のデータフォルダに格納されている複数の画像が表示されている状態において、ユーザが操作部11の入力キー11Aのいずれかのキーを操作すると(ステップS11:Yes)、操作されたキーに割り当てられる文字が複数の画像の表示に重ねて表示される文字入力領域200に表示される(ステップS12)。そして、続けて操作部11による操作が行われ、入力された文字が記憶部34に記憶される記号列の少なくとも一部であると判定されると(ステップS13:Yes)、記号列に対応付けて記憶される画像の表示についてのステップS14に進む。入力された文字が記憶部34に記憶される記号列の少なくとも一部であると判定されない場合は(ステップS13:No)、そのまま文字の入力を可能とする。
そして、入力された文字が記憶部34に記憶される記号列の少なくとも一部であると判定され(ステップS13:Yes)、記号列に対応付けて記憶部34に記憶された画像が複数ある場合には(ステップS14:Yes)、複数の画像を画像表示領域300に表示させ(ステップS15)、表示された複数の画像のうち選択された画像を表示部13に表示させる(ステップS16)。また、記号列に対応付けて記憶部34に記憶された画像が単数である場合には(ステップS14:No)、当該画像が表示部13に表示される(ステップS16)。このようにして、ユーザは表示部13に表示させるための複数の画像のうち所望の画像を当該画像に対応付けて記憶される記号列を操作部11により入力するだけで容易に選択して表示させることが可能となる。
以上により、本フローチャートは終了する。
上述の実施形態において、例えば、文字入力領域200に入力表示された文字「は」を含む記号列であって、記憶部34に記憶された記号列に対応付けて記憶される画像、すなわち「は」を含む記号列に対応する画像は全て画像表示領域300に表示させることとしている。かかる状態において、文字入力領域200に入力表示された「は」に続いて文字「こ」を入力させた場合に、文字列「はこ」を含む記号列に対応する画像を画像表示領域300に表示させる。すなわち、文字「は」を含むが文字列「はこ」を含まない記号列に対応する画像の表示を解除させる。いわゆるインクリメンタルサーチを行っても良い。
上述の実施形態において、表示部13に複数の画像が表示された状態で、操作部11の入力キー11Aが操作されると、操作されたキーに割り当てられる文字或いは数字を入力表示させることとしているが、例えば、入力キー11Aに割り当てられる文字或いは数字とは異なる機能が割り当てられている場合には、記号入力を行うための操作を行うことによって(例えば、記号入力を行うための特定キーの押下)、操作されたキーに割り当てられる文字或いは数字を入力表示させても良い。
これまで、一実施形態としての携帯電話機等を説明したが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
また、上述の実施形態において、携帯電話機を例に用いて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、PHS(登録商標:Personal Handy phone System)やPDA(Personal Digital Assistant)の他、パーソナルコンピュータやゲーム機等、様々な携帯電子機器に適用可能である。