JP5536556B2 - 電力伝送システム - Google Patents

電力伝送システム Download PDF

Info

Publication number
JP5536556B2
JP5536556B2 JP2010141520A JP2010141520A JP5536556B2 JP 5536556 B2 JP5536556 B2 JP 5536556B2 JP 2010141520 A JP2010141520 A JP 2010141520A JP 2010141520 A JP2010141520 A JP 2010141520A JP 5536556 B2 JP5536556 B2 JP 5536556B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
charging
radio wave
secondary battery
charge
communication terminal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010141520A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012010423A (ja
Inventor
将弘 池山
圭吾 西本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokai Rika Co Ltd
Original Assignee
Tokai Rika Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokai Rika Co Ltd filed Critical Tokai Rika Co Ltd
Priority to JP2010141520A priority Critical patent/JP5536556B2/ja
Publication of JP2012010423A publication Critical patent/JP2012010423A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5536556B2 publication Critical patent/JP5536556B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Description

本発明は、通信マスタから電力電波を送信させ、この電力電波によって通信端末の2次電池を充電する電力伝送システムに関する。
従来、多くの車両には、電子キーからキー固有のIDコードを無線によって車両に送信してID照合を実行する電子キーシステムが搭載されている。電子キーは、例えばボタン電池等の1次電池を電源として動作する。しかし、電子キーの電源を1次電池とすると、電池切れに伴って電池交換を必要するので、ユーザにとって電池交換作業が非常に面倒である問題があった。
そこで、電子キーから1次電池を無くす対策として、電子キーに2次電池(充電可能な電池)を搭載し、車両との通信の際に車両から電力電波を送信して、この電力電波で2次電池を充電する技術(特許文献1等)が考案されている。この技術を採用すれば、電子キーが車両と通信する度に、車両から送信される電力電波によって電子キーの2次電池が定期的に充電されるので、電池を長時間使用することが可能となる。よって、ユーザに電池交換作業を課す必要がほとんどなくなり、非常に利点が高い。
特開2004−3161号公報
ところで、電子キーの2次電池の電池残量は、電子キーの使用回数、使用時間、前回充電してからの時間(日数)などに応じて都度変わるものである。よって、車両から電力電波を送信して電子キーの2次電池を充電する際、電力電波を闇雲に送信するだけでは、例えば2次電池が満充電になっているにも関わらず、電力電波を出し続ける状況となることも想定される。この場合、車両から無駄に電力電波を送信することになるので、車両のバッテリの省電力化に問題があった。
本発明の目的は、電力電波を送信して通信端末の2次電池を充電する通信マスタにおいて、電力電波送信のための電源を省電力化することができる電力伝送システムを提供することにある。
前記問題点を解決するために、本発明では、通信マスタから電力電波を送信させ、当該電力電波によって通信端末の2次電池を充電する電力伝送システムにおいて、前記通信マスタと前記通信端末との通信が確立した際、前記通信端末から充電量を決めるのに必要なパラメータを取得するパラメータ取得手段と、前記2次電池の充電に必要な充電量を前記パラメータに基づき前記通信マスタ側において割り出し、当該2次電池を充電する際の充電スケジュールを設定する充電方式設定手段と、前記充電方式設定手段が設定した前記充電スケジュールに沿って、前記電力電波を送信させる電波送信手段とを備え、前記充電方式設定手段は、前記電力電波の送信時間と、前記電力電波の送信強度の高低との両方を要素として、前記充電スケジュールを設定し、前記通信マスタは、前記通信端末が室外又は室内のどちらに位置するのかを判定しながら通信するキーシステムを備え、前記通信マスタは、前記通信端末が室外に位置すると前記キーシステムにより判定されるときに、室外に前記電力電波を送信して室外の前記通信端末を充電することと、前記通信端末が室内に位置すると前記キーシステムにより判定されるときに、室内に前記電力電波を送信して室内の前記通信端末を充電することとが可能であり、前記電波送信手段は、室外に前記電力電波を送信する状態のとき、ユーザの室内への進入を確認すると、室外への前記電力電波の送信を一旦停止し、室内に進入後、室内への電力電波の送信を開始して、室内に位置した前記通信端末に対し、充電の続きを実行することを要旨とする。
この構成によれば、通信端末から通信マスタがパラメータを取得すると、パラメータを基に通信マスタ側で充電スケジュールを割り出し、この充電スケジュールに沿って電力電波を送信することにより、通信端末の2次電池を充電する。よって、通信マスタから電力電波を闇雲に送信して通信端末の2次電池を充電するのではなく、決められた充電スケジュールで電力電波が送信されるので、電力電波を無駄なく送信することが可能となる。よって、通信マスタが電力電波を送信するのに必要な電力が少なく済むので、通信マスタの省電力化が可能となる。
この構成によれば、電力電波の送信時間の長短や送信強度の高低によって充電スケジュールを設定するので、必要な充電量に応じて、細かな充電スケジュールの設定が可能となる。よって、より効率よく2次電池を充電することが可能となる。
本発明では、通信マスタから電力電波を送信させ、当該電力電波によって通信端末の2次電池を充電する電力伝送システムにおいて、前記通信マスタと前記通信端末との通信が確立した際、前記通信端末から充電量を決めるのに必要なパラメータを取得するパラメータ取得手段と、前記2次電池の充電に必要な充電量を前記パラメータに基づき前記通信マスタ側において割り出し、当該2次電池を充電する際の充電スケジュールを設定する充電方式設定手段と、前記充電方式設定手段が設定した前記充電スケジュールに沿って、前記電力電波を送信させる電波送信手段とを備え、前記充電方式設定手段は、前記電力電波の送信時間と、前記電力電波の送信強度の高低との両方を要素として、前記充電スケジュールを設定し、前記通信端末には、前記2次電池が満充電になると、前記通信マスタに満充電通知を出力する満充電通知手段が設けられ、前記通信マスタには、前記満充電通知を取得すると、当該満充電通知の取得時間を前回充電履歴として前記通信マスタに登録する満充電通知登録手段が設けられ、前記充電方式設定手段は、前記満充電通知の取得時間から今回の充電に必要な充電量を割り出して、前記充電スケジュールを設定することを要旨とする。
この構成によれば、2次電池が電力電波によって満充電になると、満充電通知が通信マスタに通知される。よって、通信マスタは2次電池がいつ満充電になったのか認識可能となるので、2次電池の充電スケジュールをより精度よく立てることが可能となる。
本発明では、前記通信端末と前記通信マスタとを無線によりID照合するID照合手段を備え、充電動作は、前記ID照合手段によるID照合の成立が一条件となっていることを要旨とする。
この構成によれば、ID照合手段によるID照合成立が充電の一条件となっているので、ID照合が成立しなければ、2次電池の充電が許可されない。よって、通信マスタと組をなさない通信端末とは充電を実行しないので、誤充電を防止することが可能となる。
本発明では、前記充電方式設定手段は、前記パラメータを基に前記2次電池に必要な充電量を推測により割り出すことを要旨とする。
この構成によれば、充電スケジュールを推測により割り出すので、充電スケジュールを割り出す際に、細かなパラメータを必要としない。よって、さほど複雑でない演算式によって必要な充電量を割り出して、充電スケジュールを立てることが可能となる。
本発明では、前記充電方式設定手段は、前記通信端末から前記パラメータとしてIDコードを取得すると、当該IDコードに関して自らに登録された充電履歴を確認し、当該充電履歴を基に今回の充電に必要な充電量を割り出して、前記充電スケジュールを設定することを要旨とする。
この構成によれば、過去の充電履歴を確認し、充電履歴から今回の充電に必要な充電量を割り出すので、通信端末から充電残量等の情報を取得しなくとも、充電量を算出することが可能なる。よって、通信端末に特別な処理負荷をかけることなく、必要な充電量を割り出すことが可能となる。
本発明では、前記通信端末には、前記2次電池の電池使用情報を前記パラメータとして送信する電池使用情報送信手段が設けられ、前記充電方式設定手段は、前記電池使用情報から今回の充電に必要な充電量を割り出して、前記充電スケジュールを設定することを要旨とする。
この構成によれば、2次電池に関係する電池使用情報を通信端末から送信させ、この電池使用情報を基に充電スケジュールを算出する。よって、2次電池の残量に応じた精度の高い充電スケジュールを立てることが可能となるので、より効率良く2次電池を充電することが可能となる。
本発明では、前記充電方式設定手段が割り出した充電量を基に、充電する必要があるか否かを閾値判定し、この判定結果に基づき充電の可否を設定する充電可否設定手段を備えたことを要旨とする。
この構成によれば、充電する必要があるか否かの閾値判定の結果、2次電池は残量が減っているものの充電するまで消費されていない場合、充電が実行されず、残量が大きく減っている場合にのみ、充電が実行される。ところで、2次電池には、充電回数が多くなると、劣化する問題がある。そこで、本構成のように、真に必要なときにのみ2次電池を充電するようにすれば、2次電池の早期劣化を抑制しながら、2次電池を充電することが可能となる。
本発明では、前記通信マスタが前記通信端末と通信した際の電波の受信信号強度を算出する受信強度算出手段を備え、前記充電方式設定手段は、前記受信信号強度に応じた値に前記電力電波の送信強度を求めて、前記充電スケジュールを設定することを要旨とする。
この構成によれば、通信マスタと通信端末とが通信した際の電波の受信信号強度を算出し、受信信号強度を基に電力電波の送信強度を設定する。よって、受信信号強度が弱いときには、電力電波の送信強度が高く設定されるので、仮に通信マスタと通信端末とが離れた位置にあっても、電力電波をより確実に通信端末に届かせることが可能となる。
本発明では、前記通信端末には、前記電力電波による前記2次電池の充電動作を制御する充電制御手段が設けられていることを要旨とする。
この構成によれば、通信端末に充電制御手段を設けたので、例えば2次電池を一定電圧で充電するなどの動作が可能となる。よって、2次電池に高負荷がかからなくなるので、2次電池の劣化や故障等を生じ難くすることが可能となる。
本発明によれば、電力電波を送信して通信端末の2次電池を充電する通信マスタにおいて、電力電波送信のための電源を省電力化することができる。
一実施形態における電力伝送システムの概略構成を示すブロック図。 充電スケジュールを算出する際に使用する充電履歴表の概要を示す表。 2次電池を充電する際の通信シーケンスを示すタイミングチャート。 2次電池を充電する際の通信シーケンスを示すタイミングチャートであって、(a)が高出力の電力電波を送信するときの図、(b)が低出力の電力電波を送信するときの図。 車外電力伝送装置が形成する通信エリアの概要を示す模式図。 車内電力伝送装置が形成する通信エリアの概要を示す模式図。 変形例1における電力伝送システムの概略構成を示すブロック図。 変形例2における電力伝送システムの概略構成を示すブロック図。 変形例3における電力伝送システムの概略構成を示すブロック図。 変形例4における電力伝送システムの概略構成を示すブロック図。
以下、本発明を具体化した電力伝送システムの一実施形態を図1〜図6に従って説明する。
図1に示すように、車両1には、車両1からの問い合せ(リクエスト信号Srq)によって電子キー2に応答(ID信号Sid)を返信させ、このID信号SidによりID照合を行うキー操作フリーシステム3が設けられている。キー操作フリーシステム3には、車外のID照合が成立すればドアロック施解錠が許可又は実行されるドアエントリー機能と、車外のID照合が成立すれば、エンジンスイッチ4の単なる押し操作のみでエンジンが始動するワンプッシュエンジンスタート機能とがある。なお、車両1が通信マスタに相当し、電子キー2が通信端末に相当する。
この場合、車両1には、電子キー2とID照合を実行するキー照合装置5と、ドアロック動作を管理するドアロック装置6と、エンジン(図示略)の動作を管理するエンジン始動装置7とが設けられ、これらが車内バス8を介して接続されている。このうち、キー照合装置5には、キー照合装置5のコントロールユニットとして照合ECU9が設けられている。照合ECU9のメモリには、組をなす電子キー2のIDコードが登録されている。照合ECU9には、車外にLF(Low Frequency)帯の電波を発信する車外発信機10と、車内にLF帯の電波を発信する車内発信機11と、UHF(Ultra High Frequency)帯の電波を受信する車両チューナ12とが接続されている。なお、IDコードがパラメータを構成し、キー照合装置5がID照合手段に相当する。
一方、電子キー2には、電子キー2の動作を管理するキー制御部13が設けられている。キー制御部13のメモリには、キー固有のIDコードが登録されている。キー制御部13には、LF帯の電波を受信可能なLF受信機14と、UHF帯の電波を送信可能なUHF送信機15とが接続されている。
照合ECU9は、ユーザが車外にいる際、車外発信機10からリクエスト信号Srqを送信し、このリクエスト信号Srqに対する応答として電子キー2からID信号Sidを受信すると、車外照合を実行する。車外照合が成立すれば、ドアロック施解錠が許可又は実行される。また、照合ECU9は、ユーザが乗車した際、今度は車内発信機11からリクエスト信号Srqを送信し、このリクエスト信号Srqに対する応答として電子キー2からID信号Sidを受信すると、車内照合を実行する。車内照合が成立すれば、エンジンスイッチ4による車両1の電源状態遷移操作が許可される。
キー操作フリーシステム3には、電子キー2に電源として2次電池16を設け、この2次電池16を車両1からの送信電波(電力電波Sv)によって充電することにより、2次電池16を長時間に亘り使用可能とする電力伝送システム17が設けられている。電力伝送システム17は、車両乗降時のスマート通信の際に2次電池16を充電する。また、本例の電力伝送システム17は、2次電池16の充電スケジュールを車両1側において割り出し、この充電スケジュールに沿って2次電池16を充電するものである。
この場合、車両1には、車外において電力電波Svを送信する車外電力伝送装置18と、車内において電力電波Svを送信する車内電力伝送装置19とが設けられている。これら電力伝送装置18,19は、照合ECU9に接続され、動作が照合ECU9によって管理される。電力伝送装置18,19は、電力電波SvをUHF帯(例えば、約900MHz)の電波によって送信する。電力伝送装置18,19は、2次電池16の充電するための電力として電力電波Svを、スマート通信時に同期して送信する。
車外電力伝送装置18の通信エリアEa(図5参照)は、車外発信機10の通信エリアとほぼ同等の範囲に形成されている。また、車内電力伝送装置19の通信エリアEbの通信エリアEb(図6参照)は、車内発信機11の通信エリアとほぼ同等の範囲に形成されている。なお、図5の例では、運転席及び助手席の両方に車外電力伝送装置18を設置して、運転席及び助手席の両側に通信エリアEaが形成されている。
図1に示すように、照合ECU9のメモリ20には、電子キー2のこれまでの充電履歴が書き込まれた充電履歴表21が記憶されている。図2に示すように、充電履歴表21は、例えば電子キー2のIDコードと充電日時と充電スケジュールとが、それぞれ対応付けて書き込まれている。即ち、充電履歴表21には、どのIDコードの電子キー2が、いつどのような充電スケジュールで充電が行われたのかが記入されている。よって、車両1が実行した充電履歴は、充電履歴表21を見れば分かる。なお、充電履歴表21が充電履歴に相当する。
照合ECU9には、電子キー2から充電スケジュールを割り出す際に必要な情報をスマート通信時において取り込む情報取得部22が設けられている。情報取得部22は、スマート通信時に車両チューナ12がID信号Sidを受信すると、ID信号SidからIDコードを取得する。なお、情報取得部22がパラメータ取得手段に相当する。
照合ECU9には、現在通信中にある電子キー2の充電スケジュールを算出する充電スケジュール算出部23が設けられている。充電スケジュール算出部23は、現在通信中の電子キー2が判明すると、充電履歴表21を参照することにより、現在通信中の電子キー2が前回いつ充電されたのかを確認し、前回の充電から現在までの経過時間Hを割り出す。そして、充電スケジュール算出部23は、経過時間Hに応じた充電スケジュールを算出する。充電スケジュールでは、電力電波Svの送信時間Tや、電力電波Svの送信強度Vの各値が設定されている。なお、充電スケジュール算出部23が充電方式設定手段に相当する。
照合ECU9には、充電スケジュール算出部23が設定した充電スケジュールで電力電波Svを電力伝送装置18,19から送信させる送信実行部24が設けられている。送信実行部24は、スマート照合の成立を条件に、電力伝送装置18,19からの電力電波Svの送信を許可する。なお、送信実行部24が電波送信手段に相当する。
一方、電子キー2には、UHF帯の電波を受信可能なUHF受信機25が設けられている。UHF受信機25は、電力伝送装置18,19からの電力電波Svを受信する。
また、電子キー2には、2次電池16の充電動作を管理する充電制御部26が設けられている。充電制御部26は、キー制御部13とは別の独立したIC(Integrated Circuit)から構成されている。充電制御部26は、キー制御部13に接続されるとともに、2次電池16に接続されている。充電制御部26は、UHF受信機25で受信した電力電波Svによって2次電池16を充電する。また、充電制御部26は、2次電池16に高負荷がかからないように、充電電圧を一定としながら2次電池16を充電する。なお、充電制御部26が充電制御手段に相当する。
次に、本例の電力伝送システム17の動作を図3〜図6に従って説明する。
図3に示すように、車両駐車時、車外発信機10のリクエスト信号Srqの通信エリアに電子キー2が進入すると、電子キー2はリクエスト信号Srqに対する応答としてID信号Sidを返信する。照合ECU9は、リクエスト信号Srqの送信後にID信号Sidを受信すると、ID信号Sidに含まれるIDコードによって車外照合を行い、車外照合が成立すれば、ドアロック装置6によるドアロック施解錠を許可又は実行させる。
このとき、情報取得部22は、車外照合が成立することを確認すると、ID信号Sidに含まれるIDコードを取得し、このIDコードを充電スケジュール算出部23に通知する。充電スケジュール算出部23は、入力したIDコードと、メモリ20内の充電履歴表21とを照らし合わせ、車外照合が成立した電子キー2の前回の充電履歴を確認する。つまり、充電スケジュール算出部23は、車外照合が成立した電子キー2が、前回いつ充電されたのかを確認する。
充電スケジュール算出部23は、前回の充電履歴から前回の充電日時を取得し、前回の充電日時からの経過時間Hを算出する。充電スケジュール算出部23は、前回の充電日時からの経過時間Hに基づき、電子キー2の2次電池16を満充電するのに必要な充電量を算出する。充電量の算出方法としては、例えば1時間当たりの2次電池16の放電量(以降、時間当たり予測放電量と記す)を予めW1と設定しておき、時間当たり予測放電量W1と経過時間Hとを乗算(W1×H)することによって、必要な充電量を算出する。
そして、充電スケジュール算出部23は、算出した充電量に基づき充電スケジュールを設定する。つまり、充電スケジュール算出部23は、算出した充電量を受電するのに必要な電力電波Svの送信時間及び出力強度を算出する。例えば、図4(a)に示すように、充電量が比較的多い場合には、充電が短時間で終了するように、電力電波Svの送信強度Vを最大強度のVaに設定するとともに、この送信強度Vaでの充電に必要な時間Taを充電時間として設定する。
一方、図4(b)に示すように、充電量が比較的少ない場合には、充電時間に余裕があるため、電力電波Svの送信強度Vを弱めのVb(<Va)に設定するとともに、この送信強度Vbでの充電に必要な時間Tb(<Ta)を充電時間として設定する。そして、充電スケジュール算出部23は、設定した充電スケジュールを送信実行部24に通知する。
そして、送信実行部24は、充電スケジュール算出部23から取得した充電スケジュールに沿って、車外電力伝送装置18から電力電波Svの送信を開始する。よって、車両1の周囲には、車外電力伝送装置18によって電力電波Svの通信エリアEaが充電スケジュールに沿う形で形成され、図5に示すように、電子キー2が通信エリアEa内に位置する間、電力電波Svによって2次電池16が充電される。
ところで、図6に示すように、車外電力伝送装置18による車外での充電途中に電子キー2が車内に移動することも想定される。送信実行部24は、例えばカーテシスイッチ等によりユーザの乗車を確認すると、車外電力伝送装置18からの電力電波Svの送信を一旦停止し、ユーザが乗車後、今度は車内電力伝送装置19によって充電の続きを実行する。よって、充電途中で電子キー2が車内に入り込んでも、充電スケジュールに沿う充電が最後まで実行される。
以上により、本例においては、スマート通信時、このとき通信相手となっている電子キー2の充電履歴を車両1側で確認し、前回の充電からの経過時間Hを基に充電スケジュールを推測し、この充電スケジュールに沿って電子キー2の2次電池16を充電する。よって、車両1から電力電波Svを闇雲に送信せず、2次電池16に真に必要な充電量に沿って計画的に電力電波Svを送信することが可能となる。従って、電力電波Svの無駄な送信が減るので、車載バッテリ(電源)を省電力化することが可能となる。
本実施形態の構成によれば、以下に記載の効果を得ることができる。
(1)スマート通信時、通信相手となっている電子キー2の充電履歴から2次電池16の充電スケジュールを割り出し、この充電スケジュールに沿って電力電波Svを送信することにより、電子キー2の2次電池16を充電する。よって、電力伝送装置18,19から闇雲に電力電波Svを送信して2次電池16を充電するのではなく、2次電池16の充電残量に応じた充電スケジュールで電力電波Svが送信されるので、電力電波Svを無駄なく送信することができる。よって、電力電波Svにかかる電力が少なく済むので、車載バッテリを省電力化することができる。
(2)2次電池16の充電開始にスマート照合の成立が条件となっているので、手元に電子キー2を所持してスマート照合が成立しなければ、2次電池16の充電が開始されない。よって、正規の電子キー2を所持していないと充電が開始されないので、間違った電子キー2への誤充電を防止することができる。
(3)2次電池16に必要な充電量を車両1側において前回の充電履歴から割り出し、この推測した充電スケジュールによって2次電池16を充電する。よって、充電スケジュールを車両1側で推測により割り出すので、さほど複雑でない演算式によって必要な充電量を割り出して、充電スケジュールを立てることができる。
(4)電力電波Svの送信時間T及び送信強度Vを設定要素として充電スケジュールの内容を設定するので、必要な充電量に応じて送信時間Tや送信強度Vを変更することにより、充電スケジュールの詳細を設定することができる。よって、必要な充電量に応じた最適な充電スケジュールを組むことが可能となるので、より効率よく2次電池16を充電することができる。
(5)車両1のメモリ20に過去の充電履歴として充電履歴表21を書き込み、充電履歴表21を参照して充電スケジュールを割り出すので、充電スケジュールを立てる際に電子キー2から細かなパラメータを取得する必要がない。よって、電子キー2に特別な処理負荷をかけることなく、必要な充電量を割り出すことができる。
(6)電子キー2に充電制御部26を設けたので、電力電波Svによって2次電池16を充電する際、仮に強度の高い電力電波Svが送信されても、低い一定電圧で2次電池16を充電する動作を行うことが可能となる。よって、2次電池16に高負荷がかからなくなるので、2次電池16の劣化や故障等を生じ難くすることができる。
続いて、実施形態の変形例を以下に列挙する。なお、以下の変形例では、第1実施形態と同一部分に関しては同一符号を付して詳しい説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
(変形例1)
図7に示す例は、電子キー2から車両1に電池使用情報30を送信し、この電池使用情報30を基に充電スケジュールを立てる実施例である。電池使用情報30とは、例えば2次電池16の電池残量や品番等のことである。この場合、キー制御部13には、2次電池16の使用状態を判定する使用状態判定部31が設けられている。使用状態判定部31は、定期的に2次電池16の使用状態を判定する。ここでは、2次電池16の使用状態を例えば2次電池16の充電残量とする。なお、電池使用情報30がパラメータを構成し、使用状態判定部31が電池使用情報送信手段を構成する。
また、キー制御部13には、車両1に電池使用情報30を送信する電池使用情報送信部32が設けられている。この電池使用情報30に、使用状態判定部31が判定した使用状態が含まれる。電池使用情報送信部32は、電子キー2がID信号Sidを車両1に送信する際、このID信号Sidに電池使用情報30を乗せて車両1に送信する。なお、電池使用情報送信部32が電池使用情報送信手段を構成する。
充電スケジュール算出部23は、スマート通信の際に情報取得部22で電池使用情報30を取得すると、電池使用情報30から2次電池16の使用状態を把握する。そして、充電スケジュール算出部23は、2次電池16の使用状態に応じた充電スケジュールを設定する。例えば、電池使用情報30に充電残量が含まれている場合、充電残量に応じた充電スケジュールが設定される。
従って、本例においては、電子キー2から電池使用情報30を送信して、電池使用情報30を基に充電スケジュールを立てるので、電子キー2のその時々に見合った充電スケジュールを算出することが可能となる。よって、より正確な充電スケジュールを立てることが可能となるので、車載バッテリの省電力化に非常に効果が高くなる。
(変形例2)
図8に示す例は、充電スケジュール算出部23が割り出した充電量を基に、充電する必要があるか否かを閾値判定し、この判定結果を基に充電の可否を設定する実施例である。この場合、照合ECU9には、算出した充電量を閾値判定して充電可否を判定する充電可否設定部35が設けられている。なお、充電可否設定部35が充電可否設定手段に相当する。
充電可否設定部35は、充電スケジュール算出部23が充電量を割り出した際、必要な充電量が2次電池16の全容量の何割(何%)であるかを算出し、充電量が閾値(例えば10%)未満となるか否かを判定する。なお、2次電池16の最大充電容量は、予め車両1に登録されているとする。充電可否設定部35は、充電量が閾値以上のとき、2次電池16に電力が充分残っているとして、充電を不可とする。一方、充電可否設定部35は、充電量が閾値以下のとき、2次電池16を充電する必要があるとして、充電を許可する。
ところで、2次電池16は、何度も充電を繰り返すと、劣化する問題がある。そこで、本例の場合は、2次電池16の充電量を閾値判定して、充電残量が充分な場合には、充電を実行しないようにする。よって、真に充電が必要なときにのみ充電を実行するので、充電回数を減らすことが可能となる。従って、2次電池16の早期劣化防止と、2次電池16の充電とを両立することが可能となる。
(変形例3)
図9に示す例は、2次電池16が満充電になった際、満充電通知38を車両1に送信して、満充電になった日時を充電履歴として車両1に登録する実施例である。この場合、キー制御部13には、2次電池16が満充電となった際に、満充電通知38をUHF送信機15から送信させる満充電通知部39が設けられている。満充電通知38には、例えば電子キー2のIDコードと、2次電池16が満充電になったことを通知する機能コードとが含まれている。なお、満充電通知部39が満充電通知手段に相当する。
一方、照合ECU9には、満充電通知38を取得した際に、その旨をメモリ20に登録する満充電通知登録部40が設けられている。満充電通知登録部40は、満充電通知38を車両チューナ12で受信すると、満充電通知38内のIDコードから、どの電子キー2の2次電池16が満充電になったのかを把握する。そして、満充電通知登録部40は、満充電になったIDコードとともに、満充電通知38の取得日時を充電履歴表21に書き込む。よって、後日、充電スケジュール算出部23は、このIDコードの電子キー2と通信すると、このときに書き込んだ履歴を前回充電履歴として充電スケジュールを算出する。なお、満充電通知登録部40が満充電通知登録手段に相当する。
従って、本例においては、2次電池16が満充電になった際の日時が前回充電履歴としてメモリ20に書き込まれるので、満充電になった日時が明確化される。よって、充電スケジュールを割り出す際、2次電池16がいつ満充電になったのかが分かるので、充電スケジュールをより正確に割り出すことが可能となる。
(変形例4)
図10に示す例は、電子キー2がリクエスト信号Srqを受信したときの受信信号強度(RSSI:Receiver Signal Strength Indicator)を求め、電力電波SvをRSSIに応じた送信強度で送信させる実施例である。この場合、キー制御部13には、電子キー2がリクエスト信号Srqを受信した際のRSSIを算出する受信強度算出部44が設けられている。また、キー制御部13には、受信強度算出部44が割り出したRSSIを車両1に通知する受信強度通知部45が設けられている。受信強度通知部45は、スマート通信時、ID信号Sidに受信強度情報46を乗せることにより、算出したRSSIを車両1に通知する。なお、受信強度算出部44及び受信強度通知部45が受信強度算出手段を構成する。
充電スケジュール算出部23は、スマート通信時に情報取得部22で受信強度情報46を取得すると、受信強度情報46から電子キー2におけるリクエスト信号SrqのRSSIを確認する。そして、充電スケジュール算出部23は、電力電波Svの送信強度VをRSSIに応じた値に設定する。よって、例えばRSSIが低い場合には、電子キー2が遠い位置にあるとして、送信強度Vを高めに設定し、RSSIが高い場合には、電子キー2が近い位置にあるとして、送信強度Vを低めに設定する。
従って、本例では、例えば電子キー2が電力伝送装置18,19から相対的に遠い位置にある場合には、電子キー2の送信強度Vが高く設定されるので、電力電波Svを電子キー2に確実に届かせることが可能となる。また、電子キー2が電力伝送装置18,19に相対的に近い位置にある場合には、電子キー2の送信強度Vが低く設定されるので、弱い送信強度Vでも電力電波Svが届くにも拘らず電力電波Svを高出力で出してしまう状況にならず、車載バッテリの省電力化に効果が高くなる。
なお、実施形態はこれまでに述べたものに限らず、以下の態様に変更してもよい。
・各実施形態において、推測による必要充電量の演算方法は、前回充電してからの経過時間Hに1時間当たりの予測放電量(予測使用量)W1を乗算する方式に限定されない。例えば、前回充電してからの経過日数に応じた必要充電量を予め設定しておき、この経過日数から必要充電量を割り出してもよい。
・変形例4において、充電量を閾値判定する場合、必要充電量と閾値とを比較する形式に限定されない。例えば、必要充電量を割り出した際、2次電池16の残量を求め、電池残量が閾値(例えば90%)以下となるか否かを見ることで、充電が必要か否かを判定する形式を採用してもよい。また、必要充電量の値を単に見るだけでもよい。
・2次電池16には、長らく使用していないと充電量が落ち、充電が必要な状態になる。このときは、充電量が大きく減り、充電しても直ぐに充電が必要となる状態となる。よって、各実施形態において、例えば満充電後、次に充電する日数や時間が、決めておいた値を切ると、車両のナビゲーションシステムの画面等に、充電を要求する旨の通知を行うようにしてもよい。このとき、車両1から電子キー2に警告情報を送信し、光や音等でその旨を通知させる。こうすれば、2次電池16が充電不足になる状態を発生し難くすることができる。
・各実施形態において、電子キー2に例えば液晶等の画面を設け、車両1に保存した充電情報をUHF電波により電子キー2に送信して、電子キー2の液晶に表示させてもよい。
・各実施形態において、車両1と電子キー2とがID照合するとき、車両1から車両ID(車両コード)を電子キー2に送信し、電子キー2で車両1のIDを照合させてもよい。この場合、ID照合の認証性を向上することができる。
・各実施形態において、ID信号Sidに2次電池16の品番を付加した際、2次電池16の種類に応じた充電スケジュールを立てるようにしてもよい。この場合、2次電池16が高負荷に耐えられない種類の製品の場合、送信強度Vを弱めにした充電スケジュールを設定することもできる。
・各実施形態において、充電履歴表21の内容は、実施形態に記載の項目に限定されない。例えば、電力電波Svの送信が途中で中断(即ち、充電動作の中断)されたか否かを書き込む項目を設けてもよい。
・各実施形態において、電力電波Svの周波数はUHFに限定されず、例えばLFでもよい。
・各実施形態において、電力電波Svは、一律の強度で送信されることに限らず、一通信内で強度を変化させてもよい。
・各実施形態において、電力電波Svは、一通信の間で継続して送信されることに限らず、例えば断続的に送信されてもよい。
・各実施形態において、充電動作は、乗車するときのみ行われることに限らず、降車時に実行されてもよい。
・各実施形態において、スマート通信及び電力伝送は、通信が同期することに限定されない。要は、電力伝送がスマート通信に独立して行われるものでもよい。
・各実施形態において、前回の充電動作が途中で中断された場合、中断された充電動作の続きを、次回の充電で上乗せして実行してもよい。
・各実施形態において、電力伝送装置18,19は、車内外に設置されることに限らず、一方にのみ設けてもよい。
・各実施形態において、電力伝送装置18,19の個数は、実施形態に述べたような車外2つ、車内1つに限定されず、適宜変更可能である。
・各実施形態において、電力電波Svは、電力伝送装置18,19から送信されることに限らず、車外発信機10や車内発信機11からID信号Sidとともに送信されてもよい。
・各実施形態において、車両1側にRSSIの検出機能を設け、ID信号SidでRSSIを算出してもよい。
・変形例1において、電池使用情報30に含まれる情報は、充電残量や品番に限らず、電池残量を判定できる要素であれば、何でもよい。
・各実施形態において、パラメータはIDコード(ID信号Sid)や電池使用情報30に限らず、充電スケジュールを立てる際に利用できるものであれば、何でもよい。
・各実施形態において、キーシステムは、キー操作フリーシステムに限らず、例えば電子キー2の遠隔操作によって車載機器を動作させるワイヤレスキーシステムや、メカニカルキーでキー照合を行うメカニカルキーシステムでもよい。
・各実施形態において、ID照合手段は、キー照合に限定されず、例えば生体認証としてもよい。生体認証としては、例えば指紋認証、静脈認証、音声認証、顔画像認証等がある。
・各実施形態において、車両1及び電子キー2の双方向通信は、スマート通信に限定されず、他の通信形式が採用可能である。
・各実施形態において、それぞれの実施形態が持つ技術思想を組み合わせることも可能である。
・各実施形態において、電力伝送システム17の搭載対象は、車両1に限定されず、他の機器や装置としてもよい。
1…通信マスタとしての車両、2…通信端末としての電子キー、5…ID照合手段としてのキー照合装置、16…2次電池、17…電力伝送システム、21…充電履歴としての充電履歴表、22…パラメータ取得手段としての情報取得部、23…充電方式設定手段としての充電スケジュール算出部、24…電波送信手段としての送信実行部、26…充電制御手段としての充電制御部、30…パラメータを構成する電池使用情報、31…電池使用情報送信手段を構成する使用状態判定部、32…電池使用情報送信手段を構成する電池使用情報送信部、35…充電可否設定手段としての充電可否設定部、38…満充電通知、39…満充電通知手段としての満充電通知部、40…満充電通知登録手段としての満充電通知登録部、44…受信強度算出手段を構成する受信強度算出部、45…受信強度算出手段を構成する受信強度通知部、Sv…電力電波、T…送信時間、V(Va,Vb)…送信強度。

Claims (9)

  1. 通信マスタから電力電波を送信させ、当該電力電波によって通信端末の2次電池を充電する電力伝送システムにおいて、
    前記通信マスタと前記通信端末との通信が確立した際、前記通信端末から充電量を決めるのに必要なパラメータを取得するパラメータ取得手段と、
    前記2次電池の充電に必要な充電量を前記パラメータに基づき前記通信マスタ側において割り出し、当該2次電池を充電する際の充電スケジュールを設定する充電方式設定手段と、
    前記充電方式設定手段が設定した前記充電スケジュールに沿って、前記電力電波を送信させる電波送信手段とを備え、
    前記充電方式設定手段は、前記電力電波の送信時間と、前記電力電波の送信強度の高低との両方を要素として、前記充電スケジュールを設定し、
    前記通信マスタは、前記通信端末が室外又は室内のどちらに位置するのかを判定しながら通信するキーシステムを備え、
    前記通信マスタは、前記通信端末が室外に位置すると前記キーシステムにより判定されるときに、室外に前記電力電波を送信して室外の前記通信端末を充電することと、前記通信端末が室内に位置すると前記キーシステムにより判定されるときに、室内に前記電力電波を送信して室内の前記通信端末を充電することとが可能であり、
    前記電波送信手段は、室外に前記電力電波を送信する状態のとき、ユーザの室内への進入を確認すると、室外への前記電力電波の送信を一旦停止し、室内に進入後、室内への電力電波の送信を開始して、室内に位置した前記通信端末に対し、充電の続きを実行する
    ことを特徴とする電力伝送システム。
  2. 通信マスタから電力電波を送信させ、当該電力電波によって通信端末の2次電池を充電する電力伝送システムにおいて、
    前記通信マスタと前記通信端末との通信が確立した際、前記通信端末から充電量を決めるのに必要なパラメータを取得するパラメータ取得手段と、
    前記2次電池の充電に必要な充電量を前記パラメータに基づき前記通信マスタ側において割り出し、当該2次電池を充電する際の充電スケジュールを設定する充電方式設定手段と、
    前記充電方式設定手段が設定した前記充電スケジュールに沿って、前記電力電波を送信させる電波送信手段とを備え、
    前記充電方式設定手段は、前記電力電波の送信時間と、前記電力電波の送信強度の高低との両方を要素として、前記充電スケジュールを設定し、
    前記通信端末には、前記2次電池が満充電になると、前記通信マスタに満充電通知を出力する満充電通知手段が設けられ、
    前記通信マスタには、前記満充電通知を取得すると、当該満充電通知の取得時間を前回充電履歴として前記通信マスタに登録する満充電通知登録手段が設けられ、
    前記充電方式設定手段は、前記満充電通知の取得時間から今回の充電に必要な充電量を割り出して、前記充電スケジュールを設定する
    ことを特徴とする電力伝送システム。
  3. 前記通信端末と前記通信マスタとを無線によりID照合するID照合手段を備え、
    充電動作は、前記ID照合手段によるID照合の成立が一条件となっている
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の電力伝送システム。
  4. 前記充電方式設定手段は、前記パラメータを基に前記2次電池に必要な充電量を推測により割り出す
    ことを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか一項に記載の電力伝送システム。
  5. 前記充電方式設定手段は、前記通信端末から前記パラメータとしてIDコードを取得すると、当該IDコードに関して自らに登録された充電履歴を確認し、当該充電履歴を基に今回の充電に必要な充電量を割り出して、前記充電スケジュールを設定する
    ことを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか一項に記載の電力伝送システム。
  6. 前記通信端末には、前記2次電池の電池使用情報を前記パラメータとして送信する電池使用情報送信手段が設けられ、
    前記充電方式設定手段は、前記電池使用情報から今回の充電に必要な充電量を割り出して、前記充電スケジュールを設定する
    ことを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか一項に記載の電力伝送システム。
  7. 前記充電方式設定手段が割り出した充電量を基に、充電する必要があるか否かを閾値判定し、この判定結果に基づき充電の可否を設定する充電可否設定手段を備えた
    ことを特徴とする請求項1〜6のうちいずれか一項に記載の電力伝送システム。
  8. 前記通信マスタが前記通信端末と通信した際の電波の受信信号強度を算出する受信強度算出手段を備え、
    前記充電方式設定手段は、前記受信信号強度に応じた値に前記電力電波の送信強度を求めて、前記充電スケジュールを設定する
    ことを特徴とする請求項1〜のうちいずれか一項に記載の電力伝送システム。
  9. 前記通信端末には、前記電力電波による前記2次電池の充電動作を制御する充電制御手段が設けられている
    ことを特徴とする請求項1〜のうちいずれか一項に記載の電力伝送システム。
JP2010141520A 2010-06-22 2010-06-22 電力伝送システム Expired - Fee Related JP5536556B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010141520A JP5536556B2 (ja) 2010-06-22 2010-06-22 電力伝送システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010141520A JP5536556B2 (ja) 2010-06-22 2010-06-22 電力伝送システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012010423A JP2012010423A (ja) 2012-01-12
JP5536556B2 true JP5536556B2 (ja) 2014-07-02

Family

ID=45540329

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010141520A Expired - Fee Related JP5536556B2 (ja) 2010-06-22 2010-06-22 電力伝送システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5536556B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015104253A (ja) * 2013-11-26 2015-06-04 矢崎総業株式会社 ワイヤレス給電システム
JP7243080B2 (ja) * 2018-08-29 2023-03-22 オムロン株式会社 非接触給電装置およびこれを備えた非接触給電システム、非接触給電方法、非接触給電プログラム
JP2020036434A (ja) * 2018-08-29 2020-03-05 オムロン株式会社 非接触給電装置およびこれを備えた非接触給電システム、非接触給電方法、非接触給電プログラム

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09103037A (ja) * 1995-10-05 1997-04-15 Nippon Ido Tsushin Kk 給電装置、被給電装置および給電システム
JPH1050355A (ja) * 1996-07-31 1998-02-20 Technical Design Syst:Kk バッテリー充電容量表示装置
JPH11146580A (ja) * 1997-11-06 1999-05-28 Kokusai Electric Co Ltd リーダライタ
JP2008236887A (ja) * 2007-03-20 2008-10-02 Seiko Epson Corp 携帯装置用充電装置、携帯装置用充電装置の充電制御方法およびプログラム
JP5075683B2 (ja) * 2008-03-05 2012-11-21 富士フイルム株式会社 非接触充電装置および非接触充電方法
JP2009261156A (ja) * 2008-04-17 2009-11-05 Sony Corp 無線通信装置、電力供給方法、プログラム、及び無線通信システム
JP5316541B2 (ja) * 2008-09-26 2013-10-16 株式会社村田製作所 無接点充電システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012010423A (ja) 2012-01-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN108738116B (zh) 降低电话作为密匙(paak)车辆系统的功耗
JP5081783B2 (ja) 車両の充電システム
JP5603942B2 (ja) 車両用プログラム書換えシステム
US20160332597A1 (en) Control system
US20140217816A1 (en) Mobile terminal charging system and mobile terminal charging method
US20130162421A1 (en) Information communication system and vehicle portable device
CN104106192A (zh) 无线充电装置和控制无线充电的方法
JP6098147B2 (ja) 車両
KR101944785B1 (ko) 휴대기 및 전자 키 시스템
CN104875716A (zh) 一种自动控制车锁的方法及智能终端
JP2012067530A (ja) 電子キー充電システム
JP2014025279A (ja) 制御システム
WO2014102925A1 (ja) 電子キー端末の電力消費抑制装置及び電子キー端末の電力消費抑制方法
JP2014225980A (ja) 非接触充電器制御システム
CN104079027A (zh) 钥匙充电方法及系统、车载控制系统和无钥匙启动装置
JP2013032105A (ja) 制御装置、プログラム
JP5536556B2 (ja) 電力伝送システム
JP5410892B2 (ja) 電子キーシステム及び電子キーの電源供給方法
JP6234474B2 (ja) キーレスエントリシステム
JP2012052407A (ja) 電子キー
JP5565752B2 (ja) 電子キーシステム,車載装置,および携帯機
JP2014151846A (ja) 車両用消費電力低減装置
JP6997053B2 (ja) 通信不正成立防止システム及び通信不正成立防止方法
JP2020100994A (ja) 車載装置
JP2010199863A (ja) 車載通信装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20121022

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131024

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131029

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131225

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140128

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140324

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140415

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140424

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5536556

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees