JP5536484B2 - ボタン操作機構及びこれを備える遊技機 - Google Patents

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本発明は、遊技機の前面側に押圧操作可能に設けられたボタン押圧部を備えるボタン操作機構及びこれを備える遊技機に関する。
従来、遊技機の一種であるぱちんこ遊技機には、遊技盤の中央部に図柄変動表示装置が設けられ、遊技機の下部受皿にボタン押圧部が設けられたものがある(特許文献1参照)。この特許文献1に記載のぱちんこ遊技機は、図柄変動表示装置のリーチ状態時に上方へ突出して操作可能な状態にあるボタン押圧部が押されると、図柄変動表示装置に表示される図柄の変動パターンを変更して、遊技の多様性を高めることができる。
このボタン押圧部は、遊技機に設けられたケースに対して上下方向に突出入自在に設けられ、スプリングの附勢力によりボタン押圧部がケースから上方へ突出し、ボタン押圧部がケースに設けられた係合手段及びフランジのいずれかに当接すると、ボタン押圧部がケースから突出した状態に維持される。
ボタン押圧部の下端部には外側へ張り出すフランジが環状に設けられ、このフランジが設けられたボタン押圧部の側方には係合手段が配置されている。係合手段はボタン押圧部の側方からボタン押圧部に対して進退自在に設けられた係合片を有し、この係合片がボタン押圧部側に移動すると、スプリングによって上方へ附勢されたボタン押圧部のフランジが係合片に当接して、ボタン押圧部がケースから比較的短い長さで突出した状態でボタン押圧部の上方への移動が規制される。
フランジに当接した係合片がボタン押圧部から後退すると、ボタン押圧部の上方への移動規制が解除されて、ボタン押圧部はスプリングの附勢によってさらに上方へ突出する。
ケースの上端部にはケース内側へ張り出す張出部が環状に設けられている。この張出部は、スプリングの附勢により上方へ移動するボタン押圧部のフランジと当接すると、ボタン押圧部がケースから比較的長い長さで突出した状態でボタン押圧部の上方への移動を規制する。
特開2007−296090号公報(段落番号0014、図4、図7参照)
このような従来のパチンコ遊技機では、スプリングによってボタン押圧部が附勢されてボタン押圧部の突出長さが短い状態から長い状態になるが、この押ボタンの突出動作は突飛なものではないので、ボタン押圧部の突出動作が遊技者に印象付けるものではない。このため、ボタン押圧部が操作可能な状態にあることをより強いインパクトで遊技者に伝えることが可能なボタン操作機構が望まれている。
そこで、ボタン押圧部をケースから突出入させる機構として、回転自在に支持された回転体の側面にカム溝を形成し、カム溝に係合する係合ピンをボタン押圧部に設け、モータによって回転体を回転させながらカム溝に沿って係合ピンを移動させてボタン押圧部をケースから突出入させる駆動部を有した機構を考えた場合、スプリング及び駆動部によってボタン押圧部を段階的に突出させることで、ボタン押圧部が操作可能な状態にあることをより強いインパクトで遊技者に伝えることができる。
しかしながら、この構造では、モータが駆動して回転体の回転時に、ボタン押圧部が大きな力で押圧操作されると、カム溝に係合する係合ピン等の駆動部が損傷し、またモータが停止する虞があるという課題が生じる。
本発明は、このような課題に応えるものであり、ボタン押圧部が大きな力で押圧操作された場合、カム溝に係合する係合ピン等の駆動部が損傷し、またモータが停止する虞のないボタン操作機構及びこれを備える遊技機を提供することを目的とする。
このような課題を解決するため、本発明は、遊技機の前面側に押圧操作可能に設けられたボタン押圧部を備えるボタン操作機構であって、ボタン押圧部は、押圧操作に応じて支持本体部に対して往復移動可能であり、支持本体部は、モータからの動力を受けて駆動する駆動部によって附勢されて遊技機から突出入する方向に移動し、駆動部は、モータから受ける回転運動を、支持本体部を遊技機に対して突出入方向に移動させる直線運動に変換する変換機構を有し、ボタン押圧部は、支持本体部の後退方向の移動により遊技機の前面側と略同一平面状に位置する後退位置と、支持本体部の突出方向への移動により後退位置より突出した位置である突出位置とに変位し、後退位置および突出位置において押圧操作可能であり、駆動部は、ボタン押圧部が突出位置に位置しているときに押圧操作された場合、押圧操作によって支持本体部を介して変換機構に作用する負荷の大きさが所定値を超えると、モータから前記変換機構への動力伝達を遮断することを特徴とする(請求項1)。
ボタン押圧部は、遊技者が押圧操作可能なものであればよく、遊技機に上下方向に配設されたものや、横方向に配設されたものでもよい。往復移動可能とは、例えば、遊技者がボタン押圧部を押圧操作すると、ボタン押圧部が押圧方向先端側へ移動し、押圧操作が解除されると、ボタン押圧部が元の位置に戻るように移動する場合をいう。
駆動部は、モータからの動力を受けて駆動して支持本体部を突出入方向に移動させるものであり、モータから受ける回転運動を、支持本体部を遊技機に対して突出入方向に移動させる直線運動に変換する変換機構を有する。変換機構は、具体的には、遊技機に回転可能に支持されてモータからの動力を受けて回転する回転体と、回転体の側面に設けられたカム溝と、支持本体部から張り出す張出部に設けられてカム溝内に挿入され、回転体の回転に伴ってカム溝に沿って移動して支持本体部を介してボタン押圧部を突出入させる係合ピンを有して構成される。
駆動部は、ボタン押圧部が押圧操作されて支持本体部を介して変換機構に作用する負荷の大きさが所定値を超えると、モータから変換機構への動力伝達を遮断する。具体的には、変換機構は、クラッチ機構を介してモータから動力が伝達され、クラッチ機構は、対向する一対のクラッチ部材を有し、一方のクラッチ部材は他方のクラッチ部材に対して離反可能に支持されるとともに、弾性手段(実施形態における圧縮コイルばね75)によって他方のクラッチ部材側に附勢され、一対のクラッチ部材は、両クラッチ部材が互いに噛み合う歯部を有し、互いに噛み合う歯部の一方は、両クラッチ部材の回転方向に進むに従って他方の歯部を備えるクラッチ部材側に傾斜する傾斜面を有し、互いに噛み合う歯部の他方は、両クラッチ部材の回転方向と反対方向に進むに従って一方の歯部を備えるクラッチ部材側に傾斜する傾斜面を有してなる。
モータが駆動して変換機構が作動中にボタン押圧部が大きな力で押圧操作されて変換機構に負荷が作用した場合、一方のクラッチ部材の歯部の傾斜面に他方のクラッチ部材の歯部から負荷に応じた力を受け、この力の方向成分のうち他方のクラッチ部材から離反する方向の方向成分が、圧縮コイルばねの附勢力よりも大きい場合には、一方のクラッチ部材が回転するに伴って一方のクラッチ部材が他方のクラッチ部材から離反して一対のクラッチ部材の連結状態が解除される。
このように、変換機構に作用する負荷は、他方のクラッチ部材を介して一方のクラッチ部材を附勢するように作用する。このため、所定値とは、変換機構に作用する負荷と、歯部に設けられた傾斜面の角度と、他方のクラッチ部材を附勢する弾性手段の弾性係数等を考慮して決定される。
一対のクラッチ部材の連結状態が解除されると、他方のクラッチ部材はフリーな状態になり、ボタン操作部はこの押圧操作によって突入された状態になる。一方、モータもフリーな状態になってモータの回転が維持される。このため、ボタン操作部から負荷を受ける変換機構を有する駆動部が損傷する虞や、モータに大きな負荷が作用してモータが脱調等して停止する虞を未然に防止することができる。
このような請求項1に記載のボタン操作機構は遊技機に備えられる(請求項)。遊技機は、ぱちんこ遊技機のような弾球遊技機の他に、スロットマシンでもよい。
本発明によれば、ボタン押圧部が突出位置に位置しているときに、押圧操作によってモータに大きな負荷が作用してモータが脱調等して停止する虞を未然に防止することが可能なボタン操作機構及びこれを備える遊技機を提供することができる。
本発明の一実施の形態に係わるボタン操作機構の背面側の斜視図を示す。 本発明の一実施の形態に係わるボタン操作機構が設けられた遊技機を示し、同図(a)は遊技機の斜視図であり、同図(b)は遊技機の側面図である。 本発明の一実施の形態に係わるボタン操作機構が設けられた遊技機を示し、同図(a)は遊技機の斜視図であり、同図(b)は遊技機の側面図である。 本発明の一実施の形態に係わるボタン操作機構を示し、同図(a)はボタン操作機構の平面図であり、同図(b)はボタン操作機構の正面図であり、同図(c)はボタン操作機構の左側面図であり、同図(d)はボタン操作機構の背面図である。 本発明の一実施の形態に係わるボタン操作機構の分解斜視図を示す。 本発明に係わるボタン操作機構を示し、同図(a)はボタン操作機構の部分構造図であり、同図(b)はクラッチ機構の拡大斜視図を示す。 ボタン操作機構を示し、同図(a)はボタン操作機構の正面側斜視図であり、同図(b)はボタン操作機構の正面側内部構造図である。 本発明の一実施の形態に係わるボタン操作機構の動作説明図を示す。 本発明の一実施の形態に係わるボタン操作機構の動作説明図を示す。
以下、図面を用いて本発明を実施するための最良の形態を説明する。
図2(a)(斜視図)は遊技機1の下部に配置された受け皿ユニット3に設けられたボタン押圧部41を有したボタン操作機構の構成例を示す。なお、遊技機1は、ぱちんこ機を例にして説明するが、遊技機1はぱちんこ機等の弾球遊技機に限るものではなく、スロットマシンでもよい。
初めに遊技機全体の説明をする。図2(a)及び図2(b)に示すように、正面視矩形状の枠部材5の上側には、前面ガラス6が設けられ、前面ガラス6の後方側には図示しない図柄表示部、複数の入賞口等が設けられた遊技盤7が配設されている。前面ガラス6の下方の枠部材5には受け皿ユニット3が配設され、受け皿ユニット3の右側端部の下方の枠部材5には操作ハンドル8が配設されている。操作ハンドル8は枠部材5から遊技者側へ突出し、遊技球を発射させる際に遊技者によって操作される。
受け皿ユニット3の遊技者側の端部には上下方向に突出入して遊技者による操作を受け付けるボタン押圧部41が配設されている。ボタン押圧部41の操作は例えば遊技中における特定のリーチ演出に際し、ボタン押圧部41の押圧操作を促すガイダンスが表示されている間有効となり、ボタン押圧部41は受け皿ユニット3から上方へ突出した位置(後述する第2突出位置Pu2)に移動した状態になる。
このように構成された遊技機1に設けられたボタン押圧部41を突出入させるボタン操作機構20について説明する。ボタン操作機構20は、図1(斜視図)に示すように、箱状に形成された枠体部21と、枠体部21の上部に配置されて上下方向に往復動可能に設けられたボタン押圧部41を有するボタン操作部40と、枠体部21内に配設されてボタン押圧部41を枠体部21に対して突出入させる駆動部50とを有してなる。
枠体部21は、図4(a)〜図4(d)、図5に示すように、矩形状の天板部22と天板部22の前側端部及び後側端部にねじ25を介して取り付けられて下方へ延びる一対の側板部23,24を有してなる。一対の側板部23,24は矩形状をなして互いに対向配置され、一対の側板部23,24間に駆動部50が収容されている。枠体部21は、その幅方向両側端部と底面側端部が開口して箱状に形成されている。この枠体部21の天板部22にボタン押圧部41が配置されている。
側板部23の中央部には上下方向に延びる長孔23aが設けられている。この長孔23aは、後述する支持本体部43の張出部43bに設けられたピン44(図7(b)参照)を挿通して支持本体部43を介してボタン押圧部41の上下方向の往復移動を案内する。長孔23aの下方の側板部23には孔部23bが設けられ、この孔部23bに後述する回転体51(図7(a)参照)の軸部52が挿通される。天板部22の前側中央部には、張出部43bを挿通するための挿通孔23cが設けられている。
ボタン操作部40は、上方からボタン押圧部41,支持本体部43、圧縮コイルばね45を有して構成される。ボタン押圧部41は、外形が円柱状に形成され、内部が中空であって下部が開口してキャップ状に形成される。ボタン押圧部41は、その押圧方向先端側(下方)に配置された支持本体部43の上部に往復動可能に挿着される。
支持本体部43は、円柱状に形成されてボタン押圧部41を挿入する挿入軸部43aと挿入軸部43aの下端から下方へ延びる張出部43bを有してなる。挿入軸部43aは、ボタン押圧部41を往復動自在に挿入可能な外径を有する。ボタン押圧部41の内側空間部に圧縮コイルばね42が挿入され、ボタン押圧部41が挿入軸部43aに挿入されると、圧縮コイルばね42はその上端部がボタン押圧部41の頂部内面に接触し、下端部が挿入軸部43aの上面に接触した状態となる。この状態でボタン押圧部41が下方に押圧操作されると、ボタン押圧部41は圧縮コイルばね42の附勢に抗して下方へ移動し、ボタン押圧部41の押圧操作が解除されると、圧縮コイルばね42が伸長してボタン押圧部41が元の位置に戻る。
張出部43bは円柱状に形成され、挿入軸部43aの中心軸線と略同軸上に延びる。張出部43bは挿入軸部43aよりも小径に形成されている。このため、挿入軸部43aの下端と張出部43bの上端部との間には環状の段部43cが形成されている。この段部43cは、後述する圧縮コイルばね45の弁座として機能する。
張出部43bの前側の側面の下側には上下方向に所定の間隔を有して突出した一対のピン44(図7(b)参照)が設けられている。これらのピン44は、側板部23に設けられた長孔23aに沿って移動して支持本体部43を介してボタン押圧部41の上下往復移動を案内する。ピン44の先端部には止め輪44aが装着されてピン44の長孔23aからの抜脱を防止している。
張出部43bの後側の側面の下側には係合ピン46(図7(b)参照)が突設されている。この係合ピン46は、駆動部50の回転体51に設けられた後述するカム溝53(図7(a)、図7(b)参照)に係合し、回転体51の回転に伴って支持本体部43を介してボタン押圧部41を上下方向に往復移動させる。
支持本体部43は、その張出部43bに圧縮コイルばね45が挿着された状態で天板部22に設けられた挿通孔23cの上方から張出部43bが挿通され、挿通孔23cから延出する張出部43bの下側にピン44及び係合ピン46が設けられる。圧縮コイルばね45は、ばね座として機能する段部43cと天板部22との間に配置され、ボタン押圧部41が下方へ押圧操作されると、圧縮コイルばね45が縮小してボタン押圧部41の下方への移動に抗して附勢し、ボタン押圧部41の押圧操作がなくなると、圧縮コイルばね45は伸長してボタン押圧部41を上方へ移動させる。圧縮コイルばね45は、自然状態に戻ったときの長さが張出部43bの上下方向の長さよりも短いように構成される。このため、圧縮コイルばね45が自然状態に戻っても、張出部43bは挿通孔23cから下方へ延出した状態にある。このため、後述する駆動部50によって支持本体部43を介してボタン押圧部41を上方へさらに移動させることができる。
駆動部50は、一対の側板部23,24間に回転自在に支持された回転体51と、張出部43bに設けられた前述した係合ピン46と、回転体51の側面に設けられ、係合ピン46と係合してボタン押圧部41の上下方向の移動を案内するカム溝53と、回転体51を回転駆動させるモータ58と、モータ58からの動力を回転体51に伝達する動力伝達機構60とを有してなる。なお、係合ピン46、回転体51、カム溝53を併せて以下、変換機構55(図7(b)参照)と記す。
回転体51は円板状に形成され、その回転中心は偏心した位置にあり、この偏心位置に軸部52が挿着されている。回転体51は、軸部52に対して回転自在に支持され、回転体51が軸部52に支持された状態で、回転体51の前側の側面51a(図7(b)参照)が係合ピン46に対向するように配置されている。回転体51の後側の側面51bには、動力伝達機構60の一部である従動ギヤ61(図6参照)が回転体51と一体的に設けられている。従動ギヤ61は軸部52と同軸上に配置されている。軸部52は回転体51及び従動ギヤ61を貫通し、軸部52の前側端部は前側の側板23に支持され、後側の端部は後側の側板24に支持される。
従動ギヤ61の上方には、天板部22の裏面に接続されて下方へ張り出す支持板27に回転自在に支持されて従動ギヤ61と歯合する駆動ギヤ63(図6参照)が配設されている。駆動ギヤ63の回転体51と反対側の側面にはクラッチ機構の一方側を構成するクラッチ部材65(図6参照)が駆動ギヤ63に一体的に設けられている。駆動ギヤ63は、動力伝達機構60の一部であり、従動ギヤ61の軸部52と平行に延びて支持板27に装着される軸部64に回転自在に支持される。
クラッチ部材65は円柱状に形成され、その先端部の周縁部には、図6(b)(部分拡大図)に示すように、クラッチ部材65の回転中心から放射状に延びる歯部65bが周方向に連続的に設けられている。クラッチ部材66の歯部66bに噛み合う歯部65bは、両クラッチ部材65,66の回転方向(矢印A方向)と反対方向に進むに従ってクラッチ部材66側に傾斜する傾斜面65cを有して、歯部65bは側面視において三角状に形成されている。このクラッチ部材65はこれと対向する他方側のクラッチ部材66と噛み合って、モータ58の動力が駆動ギヤ63に伝達される。歯部65bの形状に関するクラッチ部材65の動作については後述する。
一方側(駆動ギヤ側)のクラッチ部材65は、図4(a)〜図4(d)、図5に示すように、駆動ギヤ63が枠体部21に支持された状態で側板部24に設けられた挿通孔24aの内側から外側に挿通されて、クラッチ部材65の歯部65bが側板部24の外側に位置している。
他方側(モータ側)のクラッチ部材66は側板24の外側に配設されたモータ58の軸部58aに取り付けられた軸部材69を介して設けられている。モータ側のクラッチ部材66は駆動ギヤ側のクラッチ部材65と同様の構成をし、その先端部に放射状に延びる歯部66b(図6(b)参照)が周方向に連続して設けられている。歯部65bに噛み合う歯部66bは、両クラッチ部材65、66の回転方向(矢印A方向)に進むに従ってクラッチ部材65側に傾斜する傾斜面66cを有して側面視において三角状に形成されている。
軸部材69は、モータ58の軸部58aに取り付けられる大径部69aと、大径部69aから突出して大径部69aよりも小径な小径部69bを有してなる(図5参照)。大径部69aの小径部側と反対側の端面にはモータ58の軸部58aを挿入する挿入穴部が設けられている。小径部69bはモータ側のクラッチ部材66の中心部に設けられた孔部66aに挿入され、小径部69bの先端部に止め輪70が装着されて、モータ側のクラッチ部材66が軸部材69から抜脱されるのを規制している。
モータ58の軸部58aは、軸部材69に挿入された状態で大径部69aに螺合する止めねじ71によって大径部69aに締結される。大径部69aの小径部69b側と反対側の端部には外側に張り出す環状の突出部69cが形成されている。この突出部69cは後述する圧縮コイルばね75のばね座として機能する。
モータ側のクラッチ部材66と軸部材69の突出部69cとの間には圧縮コイルばね75が圧縮状態で挿入されている。このため、モータ側のクラッチ部材66は圧縮コイルばね75によって軸部材69の先端側に常に附勢された状態にある。
モータ58は、ステッピングモータであり、ボタン押圧部41が圧縮コイルばね45によって受け皿ユニット3(図2(a)参照)に対して上方へ突出した状態(図8(b−1)参照)からさらに上方へ突出させる状態(図8(b−5)参照)にする場合や、ボタン押圧部41を受け皿ユニット側に後退させる状態(図8(a)参照)にする場合に駆動する。ボタン押圧部41を受け皿ユニット3に対して最も上方に突出した位置(図8(b−5)に示す第2突出位置Pu2参照)に移動させるには、圧縮コイルばね45によってボタン押圧部41が上方へ突出された状態時のモータ58の軸部58aの位置に対して、ボタン押圧部41が第2突出位置Pu2に移動したときのモータ58の軸部58aの回転量を設定し、その設定量に達したときにモータ58への電力供給を停止するようにする。
また、第2突出位置Pu2からボタン押圧部41を受け皿ユニット側に退避させて、ボタン押圧部41の上面が受け皿ユニット3の上面と略同一平面上に位置(図8(a)に示す後退位置Pd参照)するようにボタン押圧部41を移動させるには、ボタン押圧部41が第2突出位置Pu2に移動したときのモータ58の軸部58aの位置に対して、ボタン押圧部41が後退位置Pdに移動したときのモータ58の軸部58aの回転量を設定し、その設定量に達したときにモータ58への電力供給を停止するようにする。
モータ58は、枠体部21の一方側の側板部24に設けられた保持部材77に取り付けられている。保持部材77は、平面視においてコ字状に形成されて、モータ58を取り付ける取付板部78と、取付板部78の両側から側板部側へ延びる板状の一対の脚部79を有してなる。取付板部78には、モータ58の軸部58aやモータ58を締結するねじ80を挿通するための孔部81が複数設けられ、この孔部81に螺合するねじ80によってモータ58が取付板部77に取り付けられている。脚部79の先端部には外側へ張り出すフランジ部79aが形成され、このフランジ部79aに挿通されたねじ80によってフランジ部79aが側板部24に締結されて、保持部材77が側板部24に取り付けられている。
このようにモータ58が取り付けられた保持部材77を側板部24に取り付けると、モータ側に取り付けられたモータ側のクラッチ部材66は、圧縮コイルばね75によって駆動ギヤ側のクラッチ部材65に附勢された状態で接合する。このため、モータ58が駆動すると、モータ58の動力は一対のクラッチ部材65,66を介して駆動ギヤ63に伝達され、従動ギヤ61を介して回転体51が回転する。
この回転する回転体51の側面51aに係合ピン46と係合するカム溝53が設けられている。カム溝53は、図8(b−1)、図9(b−1)に示すように、回転体51の回転時にボタン押圧部41の突出側への移動方向と略同一方向に延びて圧縮コイルばね45の附勢によって支持本体部43を介してボタン押圧部41を突出側へ移動させるばね突出溝部53aと、回転体51の回転に伴って回転体51の回転中心Oから半径方向の距離が暫時大きくなるように延びるとともに、ばね突出溝部53aの回転体径方向外側端部に連続的に繋がるカム突出溝部53bと、回転体51の回転に伴って回転体51の回転中心Oから半径方向の距離が暫時小さくなるように延びるとともに、カム突出溝部53bの端部に連続的に繋がるカム突入溝部53cとを有してなる。
このように構成されたカム溝53を有した回転体51は、図8(a)及び図9(a)に示すように、ボタン押圧部41の上面が受け皿ユニット3の上面と略同一平面上に位置(後退位置Pd)している状態で、矢印A方向に回転すると、ばね突出溝部53aがボタン押圧部41の突出側への移動方向と略同一方向に延びるにともない、圧縮コイルばね45の附勢によって支持本体部43bを介してボタン押圧部41が上方へ突出する(図8(b−1)、図9(b−1)参照)。ボタン押圧部41が圧縮コイルばね45の附勢によって上方へ突出したときのボタン押圧部41の位置を第1突出位置Pu1と記す。
なお、図8(a)及び図9(a)に示すように、係合ピン46がばね突出溝部53aとカム突入溝部53cの接続部分に移動すると、ボタン押圧部41は後退位置Pdに移動して圧縮コイルばね45は全縮状態になる。ボタン押圧部41が後退位置Pdに移動したときの圧縮コイルばね45は全縮状態に限るものではなく、僅かに伸長した状態でもよい。
このように、回転体51の矢印A方向の回転に伴ってばね突出溝部53aがボタン押圧部41の突出側への移動方向と略同一方向に延びると、圧縮コイルばね45の附勢によってボタン押圧部41は上方へ突出して第1突出位置Pu1に移動する(図8(b−1)、図9(b−1)参照)。ここで、図9(b−1)に示すように、係合ピン46がばね突出溝部53aの上端部に移動すると、圧縮コイルばね45は自然状態(自然長)に戻る。このため、圧縮コイルばね45によるボタン押圧部41への附勢が無くなった状態で、ボタン押圧部41の移動は停止する。なお、係合ピン46がばね突出溝部53aの上端部に移動したときの圧縮コイルばね45は自然状態に限るものではなく、僅かに縮小した状態でもよい。
係合ピン46がばね突出溝部53aの上端部に移動した状態で回転体51がさらに矢印A方向に回転すると、図8(b−2〜5)及び図9(b−5)に示すように、係合ピン46はカム突出溝部53b内を移動する。その結果、ボタン押圧部41は支持本体部43を介して第1突出位置Pu1よりさらに突出し、係合ピン46がカム突出溝部53bとカム突入溝部53cの接続部分に移動すると、ボタン押圧部41は受け皿ユニット3から最も突出した第2突出位置Pu2に移動する(図8(b−5)及び図9(b−5)参照)。このように、ボタン押圧部41は圧縮コイルばね45と駆動部50によって、受け皿ユニット3に対して段階的に突出する。このため、ボタン操作部40が押圧操作可能な状態にあることをより強いインパクトで遊技者に伝えることができる。
係合ピン46がカム突出溝部53bとカム突入溝部53cの接続部分に移動した状態で回転体51がさらに矢印A方向に回転すると、図8(c−1〜3)及び図9(c−2)に示すように、係合ピン46はカム突入溝部53c内を移動する。その結果、ボタン押圧部41は受け皿ユニット3に対して突入する方向に移動し、係合ピン46がカム突入溝部53cとばね突出溝部53aとの接続部分に移動すると(図8(a)参照)、前述したようにボタン押圧部41上面が受け皿ユニット3の上面と略同一平面上に位置する後退位置Pdに移動する。
なお、係合ピン46がカム突入溝部53cの図9(c−2)に示す位置に移動すると、ボタン押圧部41の挿入軸部43aの下面が自然長に戻った圧縮コイルばね45の上端部に接した状態になる。このため、この状態で回転体51が矢印A方向にさらに回転して、ボタン押圧部41が突入方向へ移動するのに伴って圧縮コイルばね45が圧縮されると、係合ピン46がカム突入溝部53cの側面を附勢して回転体51の回転に対して負荷を作用させることになる。
このため、図6(a)及び図6(b)に示すように、歯合状態にある一対のクラッチ部材65,66のうちのモータ側のクラッチ部材66に負荷に対応した制動トルクが作用する。しかしながら、この制動トルクがモータ側のクラッチ部材66に作用しても、クラッチ部材66は前述したように圧縮コイルばね75によって駆動ギヤ側のクラッチ部材65に附勢されているので、制動トルクの大きさが比較的に小さい場合には、モータ側のクラッチ部材66が駆動ギヤ側のクラッチ部材65から離反することはなく、一対のクラッチ部材65,66の連結状態が維持される。つまり、モータ側のクラッチ部材66を附勢する圧縮コイルばね75や傾斜面は、前述した制動トルクの大きさが比較的に小さいときに、一対のクラッチ部材65,66が連結状態に維持されるように設計されている。
ただし、モータ58が駆動して回転体51が回転中にボタン操作部40が大きな力で押圧された場合には、回転体51に作用する負荷に応じた制動トルクがモータ側のクラッチ部材66に作用し、モータ側のクラッチ部材66の歯部66bの傾斜面66c(図6(b)参照)に制動トルクに応じた力が作用する。この力のうちモータ側のクラッチ部材66が駆動ギヤ側のクラッチ部材65から離反する方向の方向成分が圧縮コイルばね75の附勢力よりも大きい場合には、モータ側のクラッチ部材66が回転するに伴って駆動ギヤ側のクラッチ部材65から離反する。その結果、一対のクラッチ部材65,66の連結状態が解除される。
このため、駆動ギヤ側のクラッチ部材65はフリーな状態になり、ボタン操作部40の押圧操作によって回転体51が回転し、ボタン操作部40は受け皿ユニットに後退した後退位置Pdに移動する(図9(a)参照)。一方、モータ58もフリーな状態になってモータ58の回転が維持される。このため、ボタン操作部40に設けられた係合ピン46等の変換機構55を有した駆動部50が損傷する虞や、モータ40に大きな負荷が作用してモータ40が脱調等して停止する虞を未然に防止することができる。
1 遊技機
20 ボタン操作機構
41 ボタン押圧部
43 支持本体部
50 駆動部
55 変換機構
58 モータ
65、66 クラッチ部材
65b、66b 歯部
65c、66c 傾斜面
75 圧縮コイルばね(弾性手段)

Claims (2)

  1. 遊技機の前面側に押圧操作可能に設けられたボタン押圧部を備えるボタン操作機構であって、
    前記ボタン押圧部は、押圧操作に応じて支持本体部に対して往復移動可能であり、
    前記支持本体部は、モータからの動力を受けて駆動する駆動部によって附勢されて前記遊技機から突出入する方向に移動し、
    前記駆動部は、前記モータから受ける回転運動を、前記支持本体部を前記遊技機に対して突出入方向に移動させる直線運動に変換する変換機構を有し、
    前記ボタン押圧部は、前記支持本体部の後退方向の移動により前記遊技機の前面側と略同一平面状に位置する後退位置と、当該支持本体部の突出方向への移動により当該後退位置より突出した位置である突出位置とに変位し、当該後退位置および当該突出位置において押圧操作可能であり、
    前記駆動部は、前記ボタン押圧部が突出位置に位置しているときに押圧操作された場合、当該押圧操作によって前記支持本体部を介して前記変換機構に作用する負荷の大きさが所定値を超えると、前記モータから前記変換機構への動力伝達を遮断することを特徴とするボタン操作機構。
  2. 前記請求項1に記載のボタン操作機構を備えていることを特徴とする遊技機。
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