JP5534803B2 - スリング - Google Patents

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Description

本発明は、クレーンなどの運搬機械を利用して物品を吊り上げる際に、運搬機械と物品を連結するスリングに関する。
クレーンなどの運搬機械を利用して物品を吊り上げる際には、両端部に環状部が形成されたスリングが用いられる。スリングの環状部には、運搬機械や物品に設けられたフックなどが引っ掛けられる。この環状部は、その形が目(アイ)の形に似ていることから「アイ部」と呼ばれることがある。以前のスリングは、金属製のワイヤで形成されたもの一般的であったが、金属製のスリングは、物品の表面を傷付けるおそれがあったため、近年は、繊維製の帯紐で形成されたものが主流となっている。
繊維製の帯紐で形成されたスリングと一口に言っても、その種類は様々である。例えば、1本の繊維製の帯紐を環状に形成して扁平に押し潰し、その押し潰された帯紐の長手方向両端部を除く部分を重ねて縫合することにより、両端部に環状部が形成されるようにしたスリングが知られている(例えば、特許文献1,2を参照。)。この種のスリングは、その両端部に環状部を形成できるにもかかわらず、使用する帯紐の本数が1本で済み、その製造工程を簡素化できることに加えて、両端部の環状部をその間の帯状部と一体的に形成したり、該帯状部で帯紐を2重に重ねたりすることができるので、強度的にも優れたものとなっている。
ところが、特許文献1,2のスリングのように、その両端部に環状部が1つずつのみ設けられたスリングは、使用する一対の環状部(運搬装置のフックなどに掛ける一対の環状部)間のスリングの長手方向に沿った距離(以下において、「環状部間隔」と呼ぶことがある。)が一義的に定まっており、吊り上げる物品の寸法などに応じて環状部間隔を変更することができないという欠点を有していた。例えば、水平方向に寝かされて置かれた鋼管をその姿勢を保ったままの状態で吊り上げる際には、スリングを鋼管の下側に掛け回し、スリングの両端部の環状部を鋼管の上方で重ね、その環状部を共通のフックなどに引っ掛ける「バスケット吊り」と呼ばれる方法が採用されることがある。しかし、この鋼管の「バスケット吊り」においては、鋼管の外径によってスリングの長さを変える必要があるものの、特許文献1,2のスリングでは対応することができなかった。
このような実状に鑑みてか、これまでには、その両端部に形成された大きな環状部の内側に、該大きな環状部を形成する帯紐とは別生地の短い帯紐で形成した小さな環状部を取り付けたスリングも提案されている(例えば、特許文献3を参照。)。また、扁平に押し潰した環状の帯紐の両端部だけでなく、その両端部以外の部分にも縫合しない部分を設け、その両端部以外の部分にも環状部を形成したスリングも提案されている(例えば、特許文献4を参照。)。これにより、吊り上げる物品の寸法などに応じて、使用する環状部を選択することが可能になり、環状部間隔を変更することが可能になる。
ところが、特許文献3のスリングのように、大きな環状部の内側に小さな環状部を別に取り付けたスリングには、小さな環状部の数だけ使用する帯紐の数が増加し、それぞれの帯紐の位置合わせや縫合などに手間を要するようになるという欠点があった。これに対し、特許文献4のスリングのように、その両端部以外の部分にも縫合しない部分を設けて環状部を形成したスリングでは、1本の帯紐で形成することはできるものの、両端部以外の環状部にフックなどを掛けた際には、該環状部よりもスリングの外端部寄りにある帯紐の縫合部がフックなどによって引き裂かれるおそれがあった。
実開昭49−133365号公報 実開昭54−063378号公報 実開昭59−105277号公報 特開昭59−186880号公報
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、3つ以上の環状部を有し、吊り上げる物品の寸法などに応じて環状部間隔を適宜変更できるとともに、その製造に用いる帯紐の本数を少なく抑え、かつ、環状部に掛けたフックなどが帯紐の縫合部に無理な力を加えず、該縫合部が引き裂かれるおそれのないスリングを提供するものである。
上記課題は、
一端部に少なくとも2つの環状部α,αが形成され、他端部に少なくとも1つの環状部βが形成され、環状部α,αと環状部βとが帯状部γで連結され、環状部α 及び環状部β を使用する場合と環状部α 及び環状部β を使用する場合とで環状部間隔を変更することができるようにしたスリングであって、点A10を始点として点A20を終点とする1本の帯紐における点A10から点A11(ただし、点A11は、前記帯紐における区間A1020上の任意の点である。)までの区間A1011が環状に折り返されて、前記一端部に環状部αが形成され、前記帯紐における点A11から点A12(ただし、点A12は、前記帯紐における区間 11 20 上の任意の点である。)までの区間A1112が線状に伸ばされて、帯状部γにおける片面部γが形成され、前記帯紐における点A12から点A13(ただし、点A13は、前記帯紐における区間A1220上の任意の点である。)までの区間A1213が環状に折り返されて、前記他端部に環状部βが形成され、前記帯紐における点A13から点A14(ただし、点A14は、前記帯紐における区間A1320上の任意の点である。)までの区間A1314が区間A1112に重ねられて、帯状部γにおける片面部γ(ただし、片面部γは、帯状部γにおける片面部γとは反対側の面を形成する部分である。)が形成され、前記帯紐における点A14から点A20までの区間A1420が環状部αの外周部を囲むように環状に折り返されて、前記一端部に環状部αが形成されるとともに、環状部αにおける点A10近傍の特定区間と環状部αにおける点A14近傍の特定区間とが互いに縫合された縫合部δ とされ、環状部αにおける点A11近傍の特定区間と環状部αにおける点A20近傍の特定区間とが互いに縫合された縫合部δ とされ、帯状部γにおける片面部γの特定区間と片面部γの特定区間いに縫合された縫合部δ とされる一方、環状部α における縫合部δ と縫合部δ との間の区間は、環状部α に対して縫合されないことを特徴とするスリング
を提供することによって解決される。
以下においては、説明の便宜上、このスリングを「第一実施態様のスリング」と呼ぶことがある。
第一実施態様のスリングは、1本の帯紐で形成したにもかかわらず、3つの環状部α,α,βを有し、環状部αを使用する場合(環状部α及び環状部βを使用する場合)と、環状部αを使用する場合(環状部α及び環状部βを使用する場合)とで、環状部間隔を変更することができるものとなっている。また、第一実施態様のスリングは、環状部α,α,βよりも内寄りには帯紐の縫合部が存在するものの、環状部α,α,βよりも外寄りには帯紐の縫合部が存在しないため、環状部α,α,βのいずれにフックなどを掛けた場合であっても、帯紐の縫合部に引き裂かれるような力が加わらないものとなっている。
このほか、第一実施態様のスリングには、以下のような利点もある。例えば、スリングを形成する帯紐には、通常、厚手のものが使用されるため、帯紐の縫合部で帯紐が何重にも重なるようなことがあると、その縫合部が硬くなり、スリングがその縫合部で撓まなくなるおそれがある。しかし、第一実施態様のスリングは、帯紐のどの縫合部においても、帯紐は2重に重なるだけで、3重以上には重ならないため、上記のような硬く撓まない部分が形成されないようにすることができる。
また、スリングにおける環状部α,α,βの付近に、フックなどを掛けることのできるような穴や隙間が、環状部α,α,β以外にも形成されていると、その穴や隙間にフックなどが間違って掛けられ、思わぬ事故に繋がる可能性もある。しかし、第一実施態様のスリングは、フックなどを掛けることができるのは、環状部α,α,βのみであり、上記のような間違いが起こらず、事故の発生を防ぐことのできるものとなっている。
ところで、第一実施態様のスリングは、3つの環状部α,α,βを有するものとなっていたが、帯紐を追加することにより、環状部の数を4つ以上に増やすこともできる。具体的には、点A10を始点として点A20を終点とする前記帯紐(以下においては、この帯紐を下記の「短帯紐」と区別するため、「長帯紐」と表記することがある。)よりも短く、点B10を始点として点B20を終点とする短帯紐を、長帯紐における環状部αの内側でかつ環状部αの外側となる部分に配し、短帯紐における区間B1020がストリングの前記一端部(環状部α,αが形成された側の端部)側に凸となるよう半環状に折り返されて、前記一端部に環状部α,αとは別の環状部αが形成されるとともに、環状部αにおける点B10近傍の特定区間と環状部αにおける特定区間とが互いに縫合された縫合部δ とされ、環状部αにおける点B20近傍の特定区間と環状部αにおける特定区間いに縫合された縫合部δ とされる一方、環状部α における縫合部δ と縫合部δ との間の区間は、環状部α 及び環状部α に対して縫合されないスリングである。以下においては、説明の便宜上、このスリングを「第二実施態様のスリング」と呼ぶことがある。
第二実施態様のスリングでは、4つの環状部α,α,α,βを形成するのに長帯紐と短帯紐の計2本の帯紐を使用するものの、それでも、特許文献3のスリングで4つの環状部を形成する場合と比較して、使用する帯紐の数を1本少なく抑えることができる。
第二実施態様のスリングから、さらに短帯紐を追加して、5つ以上の環状部を形成することもできる。また、環状部αの内側だけでなく、環状部βの内側にも短帯紐を追加して、スリングの前記他端部(環状部βが形成された側の端部)側の環状部の数を増やすこともできる。これにより、スリングの環状部間隔の変更自由度をさらに高めることが可能になる。
第二実施態様のスリングにおいて、短帯紐の区間B1020は、ストリングの前記一端部側へ凸となるように折り返されているので、該短帯紐で形成される環状部αにフックなどを掛けても、帯紐の縫合部に無理な力がかからない。このため、第二実施態様のスリングも、第一実施態様のスリングと同様、帯紐の縫合部に引き裂かれるような力が加わらないようになっている。また、帯紐の縫合部で帯紐が3重以上に重ならず、スリングに硬く撓まない部分が形成されないことや、スリングにおける環状部α,α,α,βの付近に、フックなどを掛けることのできるような穴や隙間が、環状部α,α,α,β以外に形成されないことについても、第一実施態様のスリングと同様である。
以上のように、本発明によって、3つ以上の環状部を有し、吊り上げる物品の寸法などに応じて環状部間隔を適宜変更できるとともに、その製造に用いる帯紐の本数を少なく抑え、かつ、環状部に掛けたフックなどが帯紐の縫合部に無理な力を加えず、該縫合部が引き裂かれるおそれのないスリングを提供することが可能になる。また、硬い部分を有さず、全体を撓ませることのできるスリングを提供することも可能になる。さらに、フックなどを掛けることを想定した環状部以外にフックなどを掛けることができるような穴や隙間が存在せず、フックなどの掛け間違いを防ぐことのできるスリングを提供することも可能になる。
本発明の第一実施態様のスリングを示した斜視図である。 本発明の第一実施態様のスリングを形成する帯紐の折り曲げ形態及び縫合箇所を模式的に説明する平面図である。 本発明の第二実施態様のスリングを形成する帯紐の折り曲げ形態及び縫合箇所を模式的に説明する平面図である。
本発明のスリングの好適な実施態様について、図面を用いてより具体的に説明する。以下においては、第一実施態様と第二実施態様の2通りのスリングについて説明するが、本発明のスリングの技術的範囲は、これらの実施態様に限定されるものではなく、各種の変更を加えることができる。
1.第一実施態様のスリング
まず、第一実施態様のスリング10について説明する。図1は、本発明の第一実施態様のスリング10を示した斜視図である。図2は、本発明の第一実施態様のスリング10を形成する長帯紐11の折り曲げ形態及び縫合箇所を模式的に説明する平面図である。第一実施態様のスリング10は、図1に示すように、その一端部に2つの環状部α,αが形成され、その他端部に1つの環状部βが形成されたものとなっている。一端部の環状部α,αと、他端部の環状部βは、帯状部γを介して連結されている。このスリング10は、図2に示すように、点A10を始点として点A20を終点とする1本の長帯紐11の各部を曲げて長帯紐11を所定箇所で重合させ、その重合された部分の長帯紐11を互いに縫合することにより形成されたものとなっている。始点A10と終点A20は、図2中、大きな白抜きの丸で示してある。
以下においては、図2に示すように、長帯紐11における始点A10から終点A20までの間に、始点A10側から終点A20側へ向かって順番に、4つの大区分点A11,A12,A13,A14を設けて説明する。大区分点A11,A12,A13,A14は、図2中、大きな黒塗潰しの丸(始点A10及び終点A20を示す白抜きの丸と同じ大きさ)で示してある。また、長帯紐11における始点A10から大区分点A11までの間に、始点A10側から大区分点A11側へ向かって順番に、6つの小区分点A10.1,A10.2,A10.3,A10.4,A10.5,A10.6を設けて考える。さらに、長帯紐11における大区分点A12から大区分点A13までの間に、大区分点A12側から大区分点A13側へ向かって順番に、3つの小区分点A12.1,A12.2,A12.3を設けて考える。さらにまた、長帯紐11における大区分点A14から終点A20までの間に、大区分点A14側から終点A20側へ向かって順番に、6つの小区分点A14.1,A14.2,A14.3,A14.4,A14.5,A14.6を設けて考える。小区分点A10.1〜A10.6,A12.1〜A12.3,A14.1〜A14.6は、図2中、小さな黒塗潰しの丸(大区分点A11,A12,A13,A14を示す黒塗潰しの丸の半分の大きさ)で示してある。
長帯紐11における始点A10から大区分点A11までの区間A1011は、図2に示すように、環状に折り返されており、長帯紐11の一端部に環状部αを形成している。環状部αは、その一端の点(始点A10)と他端の点(大区分点A11)が離されており、一部が切れた開環状となっている。始点A10は、大区分点A11よりも外側(図2における紙面左側)に配されており、帯状部γと重ならないようにしている。これにより、後述する縫合部δが縫合部δに重ならないようにすることが可能となっている。また、長帯紐11における点A11から点A12までの区間A1112は、線状に伸ばされており、帯状部γにおける片面部γを形成している。さらに、長帯紐11における点A12から点A13までの区間A1213は、環状に折り返されており、長帯紐11の他端部に環状部βを形成している。環状部βは、その一端の点(大区分点A12)と他端の点(大区分点A13)が重ねられており、全体が閉じた閉環状となっている。さらにまた、長帯紐11における点A13から点A14までの区間A1314は、長帯紐11の区間A1112に重ねられて、帯状部γにおける片面部γを形成している。ここで、片面部γは、帯状部γにおける片面部γとは反対側の面を形成する部分である。そして、長帯紐11における点A14から点A20までの区間A1420は、環状部αの外周部を囲むように環状に折り返されており、長帯紐11の一端部に環状部αを形成している。環状部αは、その一端の点(大区分点A14)と他端の点(終点A20)が離されており、一部が切れた開環状となっている。終点A20は、大区分点A14よりも外側(図2における紙面左側)に配されており、帯状部γと重ならないようにしている。これにより、後述する縫合部δが縫合部δに重ならないようにすることが可能となっている。
第一実施態様のスリング10において、長帯紐11は、その3箇所で互いに縫合される。具体的には、図1及び図2に示す縫合部δ,δ,δ(網掛のハッチングで示した部分)で縫合される。より具体的には、図2に示すように、縫合部δでは、環状部αにおける始点A10から小区分点A10.1までの区間A1010.1と、環状部αにおける小区分点A14.1から小区分点A14.2までの区間A14.114.2とが互いに縫合している。また、縫合部δでは、環状部αにおける小区分点A10.5から小区分点A10.6までの区間A10.510.6と、環状部αにおける小区分点A14.6から終点A20までの区間A14.620とが互いに縫合されている。さらに、縫合部δでは、帯状部γの片面部γにおける大区分点A11から大区分点A12までの区間A1112と、帯状部γの片面部γにおける大区分点A13から大区分点A14までの区間A1314とが互いに縫合されている。縫合部δ,δ,δのどの場所おいても、長帯紐11は2重で重なっているだけで、3重以上には重なっていない。このため、スリング10には、硬く撓まない部分が形成されないようになっている。
加えて、第一実施態様のスリング10は、環状部α,α,βのいずれにフックなどを引っ掛けても、縫合部δ,δ,δのいずれにも引き裂くような力は加わらないようになっている。例えば、スリング10の帯状部γを物品の下側に掛け回し、環状部αと環状部βとを物品の上方で重ねて、環状部αと環状部βとにクレーンのフックを引っ掛け、物品を吊り下げる(「バスケット吊り」する)場合について考える。この場合、フックは、環状部α,βの外端点(小区分点A10.3,A12.2)でスリング10を支持するようになる。このため、縫合部δには、長帯紐11に沿った方向の引張力は加えられるものの、帯状部γの片面部γと片面部γとを引き剥がすような力は加えられない。また、他の縫合部δ,δにも、長帯紐11に沿った方向の引張力は加えられるものの、長帯紐11における区間A1010.1と区間A14.114.2とを引き剥がすような力や、長帯紐11における区間A10.510.6と区間A14.620とを引き剥がすような力は加えられない。これは、環状部αの代わりに環状部αにフックを引っ掛けて物品を吊り上げた場合や、物品を「バスケット吊り」以外の方法(例えば、環状部α,αにクレーンのフックを引っ掛けて、環状部βに物品のフックを引っ掛ける「ストレート吊り」)で吊り上げる場合についても同様である。このように、第一実施態様のスリング10は、その全ての縫合部δ,δ,δに無理な力が加わらない構造となっており、破損しにくく耐久性に優れたものとなっている。
ところで、縫合部δの長さ(環状部αにおける区間A1010.1の長さ)は、環状部αの寸法などによっても異なり、特に限定されない。しかし、縫合部δは、ある程度長くしておかないと、スリング10の耐久性が低下するおそれがある。このため、縫合部δの長さは、通常、5cm以上とされ、かつ、環状部αにおける区間A1010.6の長さ(以下において、「環状部αの周囲長」と表記する。)の0.05倍以上とされる。縫合部δの長さは、環状部αの周囲長の0.1倍以上であると好ましく、0.2以上であるとより好ましい。一方、縫合部δを長くしすぎると、環状部αが硬くなり、環状部αにフックなどを引っ掛けにくくなるおそれがある。このため、縫合部δの長さは、通常、環状部αの周囲長の0.45倍以下とされる。縫合部δの長さは、環状部αの周囲長の0.42倍以下であると好ましく、0.4倍以下であるとより好ましい。第一実施態様のスリング10において、縫合部δの長さは20cmとなっており、環状部αの周囲長の約0.37倍となっている。縫合部δについても、縫合部δと同様である。これに対し、縫合部δは、通常、帯状部γの長さに一致される。第一実施態様のスリング10において、帯状部γの長さ(区間A1112の長さ)は44cmとなっており、縫合部δの長さも44cmとなっている。
また、第一実施態様のスリング10において、フックを通すことができるような開口部は、図2に示すように、
[1]環状部αによって形成される開口部、すなわち、長帯紐11における区間A1011と区間A1414.1で囲まれる空間
[2]環状部αによって形成される開口部、すなわち、長帯紐11における区間A10.110.5と区間A14.214.6で囲まれる空間
[3]環状部βによって形成される開口部、すなわち、長帯紐11における区間A1213で囲まれる空間
の3箇所しか存在しない。このため、第一実施態様のスリング10は、フックを意図しない開口部に引っ掛けてしまうなどの掛け間違いの心配がなく、安全性に優れたものとなっている。
さらに、第一実施態様のスリング10は、吊り上げる対象の物品の寸法などに応じて、フックなどを引っ掛ける場所を選択することができるものとなっている。例えば、小さな物品を「バスケット吊り」する場合には、環状部αと環状部βにクレーンのフックを引っ掛け、大きな物品を「バスケット吊り」する場合には、環状部αと環状部βにクレーンのフックを引っ掛けるといったことが可能である。換言すると、第一実施態様のスリング10は、その「引張長さ」を2通りの中から選択することができるものとなっている。ここで、「引張長さ」とは、スリング10における吊り上げに有効な部分(引張力が加わって緊張する部分)のスリング10の長手方向に沿った長さのことを言う。図2に示すように、スリング10を一直線状に伸ばした場合における環状部αの外端点A10.3と環状部βの外端点A12.2とを結ぶ直線距離は、環状部αと環状部βとを使用して物品を吊り上げた場合の「引張長さ」に一致し、スリング10を一直線状に伸ばした場合における環状部αの外端点A14.4と環状部βの外端点A12.2とを結ぶ直線距離は、環状部αと環状部βとを使用して物品を吊り上げた場合の「引張長さ」に一致する。第一実施態様のスリング10において、引張長さは、環状部αと環状部βを使用した場合で100cm、環状部αと環状部βを使用した場合で130cmとなっている。
第一実施態様のスリング10において、物品の吊り上げ時に支持される環状部α,α,βの外端点(小区分点A10.3,A14.4,A12.2)を含む長帯紐11の特定区間(区間A10.210.4,A14.314.5,A12.112.3)には、図1に示すように、補強布12を筒状に巻いており、その部分の強度をさらに高めている。第一実施態様のスリング10において、それぞれの補強布12は、その位置がずれることのないように、その略全長部を長帯紐11に対して縫合されている。それぞれの補強布12の長帯紐11の長手方向に沿った長さ(区間A10.210.4,A14.314.5,A12.112.3の長さ)は、特に限定されないが、通常、5〜50cm、好ましくは、10〜30cmとされ、環状部α,βの補強布12よりも、環状部αの補強布12の方が長くされる。これらの補強布12は、場所によってその色を変えると好ましい。これにより、フックなどを引っ掛ける環状部α,α,βと、スリング10の「引張長さ」との対応を直感的に分かりやすくすることが可能になり、スリング10を使用した玉掛け作業を効率的に行うことが可能になる。例えば、環状部αに取り付ける補強布12の色を「C(例えば赤色)」とし、環状部αに取り付ける補強布12の色を「C(Cとは異なる色。例えば青色)」とし、環状部βに取り付ける補強布12の色を「C(C及びCのいずれとも異なる色。例えば緑色)」としておくと、「引張長さ」を100cmとしたい場合には、色C(赤色)の部分と色C(緑色)の部分にフックを引っ掛け、「引張長さ」を130cmとしたい場合には、色C(青色)の部分と色C(緑色)の部分にフックを引っ掛けるといった具合である。
長帯紐11は、縫合部δ,δ,δで互いに縫合できる生地で形成されたものであれば特に限定されない。しかし、長帯紐11には、通常、繊維を帯状に織製した繊維製の織物生地が使用される。これにより、長帯紐11を、十分な強度を有しながらも、縫合や裁断などの加工がしやすく、かつ、その製造コストや入手コストを抑えることも可能になる。長帯紐11として使用する織物生地の種類(織り方)は、特に限定されないが、強度を考慮すると、通常、三軸織物や四軸織物などの多軸織物が採用される。長帯紐11を織製するのに用いる繊維の種類も、特に限定されないが、強度や耐食性などを考慮して、通常、合成繊維が使用される。長帯紐11への使用に適した合成繊維としては、アラミド繊維やポリエステル繊維やナイロン繊維などが例示されるが、なかでも、アラミド繊維は、他の高強力繊維よりもさらに高強力であることに加えて、耐疲労性や寸法安定性や耐熱性や耐化学薬品性にも優れ、過酷な環境での使用にも耐えられるために好ましい。第一実施態様のスリングにおいては、帝人株式会社製のパラ型アラミド繊維「テクノーラ(登録商標)」で長帯紐11を織製している。補強布12の生地の種類についても、長帯紐11と同様のものを採用することができる。
2.第二実施態様のスリング
続いて、第二実施態様のスリング10について説明する。図3は、本発明の第二実施態様のスリング10を形成する長帯紐11の折り曲げ形態及び縫合箇所を模式的に説明する平面図である。図3に示す第二実施態様のスリング10は、図2に示す第一実施態様のスリング10を基本としたものとなっている。すなわち、第二実施態様のスリング10は、第一実施態様のスリング10の長帯紐11における環状部αを長く形成し、長帯紐11における環状部αの内側でかつ環状部αの外側となる部分に別の環状部αを形成したものとなっている。環状部αは、図3に示すように、点B10を始点として点B20を終点とする短帯紐13を、その区間B1020が外側に凸となるよう半環状(半円状)に折り返すことにより形成されたものとなっている。始点B10と終点B20は、図3中、大きな白抜きの丸で示してある。
第一実施態様のスリング10の長帯紐11上の各点は、第二実施態様のスリング10の長帯紐11上の各点と対応させている。符号も第一実施態様のスリング10と第二実施態様のスリング10とで対応させている。第二実施態様のスリング10における第一実施態様のスリング10と同一の符号及び点を付した部分の具体的な構成は、第一実施態様のスリング10と略同様であるために、説明を割愛する。第二実施態様のスリング10では、説明の便宜上、図3に示すように、長帯紐11における小区分点A14.2から小区分点A14.3までの間に、小区分点A14.2側から小区分点A14.3側へ向かって順番に、2つの小区分点A14.21,A14.22を新たに設けている。また、長帯紐11における小区分点A14.5から小区分点A14.6までの間に、小区分点A14.5側から小区分点A14.6側へ向かって順番に、2つの小区分点A14.51,A14.52を新たに設けている。さらに、長帯紐13における始点B10から終点B20までの間に、始点B10側から終点B20側へ向かって順番に、5つの小区分点B10.1,B10.2,B10.3,B10.4,B10.5を設けている。小区分点A14.21,A14.22,A14.51,A14.52,B10.1,B10.2,B10.3,B10.4,B10.5は、図3中、小さな黒塗潰しの丸(大区分点A11,A12,A13,A14を示す黒塗潰しの丸の半分の大きさ)で示してある。
第二実施態様のスリング10においては、第一実施態様のスリング10で既に説明した縫合部δ,δ,δに加えて、図3に示すように、縫合部δ,δを設けている。縫合部δでは、長帯紐11における区間A14.2114.22と、長帯紐13における区間B1010.1とが互いに縫合されている。縫合部δでは、長帯紐11における区間A14.5114.52と、短帯紐13における区間B10.520とが互いに縫合されている。縫合部δ,δのどの場所おいても、長帯紐11と短帯紐13とが2重で重なっているだけで、3重以上には重なっていない。このため、第二実施態様のスリング10においても、硬く撓まない部分が形成されないようになっている。また、新たに設けた環状部αにフックなどを引っ掛けて物品を吊り下げても、いずれの縫合部δ,δ,δ,δ,δにも引き裂かれるような力は加わらないようになっている。さらに、第二実施態様のスリング10も、第一実施態様のスリング10と同様、フックなどの掛け間違いが発生しないものとなっている。第二実施態様のスリング10において、環状部αの外端点B10.3を含む特定区間B10.210.3には、第一実施態様のスリング10と同様に、補強布12を取り付けることもできる。
第二実施態様のスリング10は、1本の長帯紐11と1本の短帯紐13の合計2本と言う少ない本数の帯紐で形成したにもかかわらず、4つの環状部α,α,α,βを形成できるものとなっている。第二実施態様のスリング10は、一端部に3つの環状部α,α,αを設け、他端部に1つの環状部βを設けたものとなっているが、短帯紐13を環状部αの内側ではなく、環状部βの内側に取り付けることによって、一端部に2つの環状部を設け、他端部に2つの環状部を設けるといった変更も可能である。また、2本以上の短帯紐13を使用することによって、スリング10の一端部や他端部に3つ、4つ、あるいはそれ以上の環状部を形成することも可能である。短帯紐13を1本追加するごとに、環状部の数を1つずつ増加させることができる。したがって、スリング10の「引張長さ」をさらに多段階で選択することが可能になり、スリング10の汎用性をより高めることが可能である。
3.用途
本発明のスリングは、各種の用途に使用することができるが、クレーンなどの運搬機械を利用して物品を吊り上げる際に、運搬機械と物品を連結するものとして好適に使用することができる。この場合、スリングの吊り下げ方は、特に限定されず、上述した「バスケット吊り」や「ストレート吊り」のほか、スリングの帯状部を物品の下側に掛け回し、スリングの両端部を物品の上方に持ち上げて、一端部の環状部に他端部の環状部を通してスリングをループ状とした状態で、一端部の環状部にフックなどを引っ掛けて物品を吊り上げる「チョーク吊り」などでも好適に使用することができる。
10 スリング
11 帯紐(長帯紐)
12 補強布
13 短帯紐

Claims (2)

  1. 一端部に少なくとも2つの環状部α,αが形成され、他端部に少なくとも1つの環状部βが形成され、環状部α,αと環状部βとが帯状部γで連結され、環状部α 及び環状部β を使用する場合と環状部α 及び環状部β を使用する場合とで環状部間隔を変更することができるようにしたスリングであって、
    点A10を始点として点A20を終点とする1本の帯紐における点A10から点A11(ただし、点A11は、前記帯紐における区間A1020上の任意の点である。)までの区間A1011が環状に折り返されて、前記一端部に環状部αが形成され、
    前記帯紐における点A11から点A12(ただし、点A12は、前記帯紐における区間 11 20 上の任意の点である。)までの区間A1112が線状に伸ばされて、帯状部γにおける片面部γが形成され、
    前記帯紐における点A12から点A13(ただし、点A13は、前記帯紐における区間A1220上の任意の点である。)までの区間A1213が環状に折り返されて、前記他端部に環状部βが形成され、
    前記帯紐における点A13から点A14(ただし、点A14は、前記帯紐における区間A1320上の任意の点である。)までの区間A1314が区間A1112に重ねられて、帯状部γにおける片面部γ(ただし、片面部γは、帯状部γにおける片面部γとは反対側の面を形成する部分である。)が形成され、
    前記帯紐における点A14から点A20までの区間A1420が環状部αの外周部を囲むように環状に折り返されて、前記一端部に環状部αが形成されるとともに、
    環状部αにおける点A10近傍の特定区間と環状部αにおける点A14近傍の特定区間とが互いに縫合された縫合部δ とされ、
    環状部αにおける点A11近傍の特定区間と環状部αにおける点A20近傍の特定区間とが互いに縫合された縫合部δ とされ、
    帯状部γにおける片面部γの特定区間と片面部γの特定区間いに縫合された縫合部δ とされる一方、
    環状部α における縫合部δ と縫合部δ との間の区間は、環状部α に対して縫合されないことを特徴とするスリング。
  2. 前記帯紐よりも短く、点B10を始点として点B20を終点とする短帯紐を前記帯紐における環状部αの内側でかつ環状部αの外側となる部分に配し、
    前記短帯紐における区間B1020が前記一端部側に凸となるよう半環状に折り返されて、前記一端部に別の環状部αが形成されるとともに、
    環状部αにおける点B10近傍の特定区間と環状部αにおける特定区間とが互いに縫合された縫合部δ とされ、
    環状部αにおける点B20近傍の特定区間と環状部αにおける特定区間いに縫合された縫合部δ とされる一方、
    環状部α における縫合部δ と縫合部δ との間の区間は、環状部α 及び環状部α に対して縫合されない請求項1記載のスリング。
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