JP3193116U - 埋め込み式導索器用ガード - Google Patents
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Abstract
【課題】索条挿通孔の船外側にガードの縛り紐を括り付けるフックなどの固定部がない導索器であっても、索条挿通孔へのガードの馴染みが可及的に改善され、位置ずれなどせず、長期間にわたってしっかりと装着できる埋め込み式導策器用ガードを提供する。【解決手段】ポリエステル系合成繊維からなる基材と、この基材に一体的に縫着された高機能繊維からなる補強帯布と、基材に一体に縫着されてなる固定紐の挿通部形成布片とから構成された埋め込み式導索器用ガード1であって、基材の船外側辺縁にはクローズドチョックCの中心部内周面C2の直径よりも大径で少なくとも半円状の自己保形性のある棒状材6を保持するための保持部7が設けられて構成されたものである。【選択図】図1
Description
この考案は、例えば主として船舶用ホーサーロープ、タグボート用曳綱、船舶用ロープに、また、必要に応じて養殖, 定置, 底曳等の水産漁業用ロープ、又は陸上用一般ロープなどあらゆるワイヤーやロープ(この考案において以下単に索条と総称する)に適用して用いられる埋め込み式導索器用ガードに関する。
海洋用語から見ると、導索器は、チョック(chock)やフェアリーダー(faileader)と呼ばれている。具体的には、例えばタグボート用曳綱や船舶用ホーサーロープを繰り出し或いは繰り入れるときに、そのガイドをするために、船舶の甲板に設けられている。形状はリング状(クローズドチョック)であったり、上方が開放されたC字状(オープンチョック)であったりする。
従来から、条索は通常、その船舶の各導索器と接する部位がおおむね決まっている。
しかし、これらの接触部位では、導索器との当たり面が摩擦により磨耗する。特に繊維製索条の使用中の磨耗損傷はこの部位で生じる場合が大きな比率を占めている。
しかし、これらの接触部位では、導索器との当たり面が摩擦により磨耗する。特に繊維製索条の使用中の磨耗損傷はこの部位で生じる場合が大きな比率を占めている。
そこで、この条索の摩耗損傷を防止するために、ポリエステル系合成繊維からなる基材に高機能繊維からなる補強布部材を一体的に縫着し、更に基材の少なくとも相対向する二つの辺縁に固定紐の挿通部形成布片(ループ片)を一体的に縫着してガードを構成し、これをループ片に通した縛り紐で導索器に縛り付けるようにした(特許文献1参照)。
この従来の提案では、ガードを取り付ける導索器は、図13に示すように、甲板上に設置されていて、内外にガードの縛り紐を括り付けるためのフックや紐通し孔等が設けられ易い形状であることが大前提であった(所謂据え置き式導索器)。ガードはその内外の辺縁を夫々縛り紐で固定されているために、条索が多少この導索器内を内外にずれ動いてもこの動きを上手く防止でき、ガードは導索器の索条挿通孔表面に馴染んで接当し、索条が導索器に直かに接触して摩損するおそれもうまく解消できる。
しかし、埋め込み式の導索器は、索条挿通孔C1の船外側ラッパ口C3が舷側Sの外面S1に開口していて(図1参照)、ガードの船外側の縛り紐を括り付けるフック等が全く存在していないので、ガードの船外側はこの索条挿通孔C1から単に垂れ下がったままの状態になってしまっている。そのために、条索がこの索条挿通孔C1を内外方向に移動する時、特に船外側から船内側へ移動するときはガードが条索の移動に伴ってこの索条挿通孔C1から船内側に入り込んできてしまい、本来の取り付け位置を保つことができず、結果として索条が導索器Cに直かに接触して、条索の摩損を上手く予防出来ないきらいがある。
この現象を種々検討した結果、導索器の索条挿通孔の船外側にガードの縛り紐を括り付けるフックなどの固定部がなくてもガードをしっかりと初期の据え付け位置に固定保持できる手立てを開発するに至ったので、ここに提案する。
従って、本考案が解決しようとする課題は、索条挿通孔の船外側にガードの縛り紐を括り付けるフックなどの固定部がない導索器であっても、索条挿通孔へのガードの馴染みが可及的に改善され、位置ずれなどせず、長期間にわたってしっかりと装着できるようにす
ることである。
ることである。
以上の技術的な課題を解決するために、この考案の請求項1に記載の埋め込み式導索器用ガードは、繊維素材からなる基材と、この基材に一体的に縫着された補強布部材と、基材の船内側辺縁に一体に縫着されてなる固定紐の挿通部形成布片とから構成された埋め込み式導索器用ガードであって、基材の船外側辺縁には前記導索器の索条挿通孔の直径よりも大径で少なくとも半円状の自己保形性のある棒状材を保持するための保持部が設けられて構成されたものである。
以上の構成による埋め込み式導索器用ガードは、デッキ上から、棒状材が半円状の場合には、棒状材が設けられている船外側を導索器の索条挿通孔を通して、船外側へ送り出し、次いで船内側辺縁を引き込み、ガードを導索器の船外側ラッパ口にしっかりと当て付ける。ガードの船外側辺縁は棒状材によって、しっかりと姿勢が保持され、この引き込み動作によって、ガードの船外側は導索器の船外側ラッパ口表面に良く馴染んで接当するようになる。次いで、船内側の辺縁の固定紐の挿通部形成布片に通された固定紐をこの導索器のリブや舷側内側に設けられた固定紐の挿通孔に括り付けてガードのセットを完了する。ガードを導索器の所定位置、姿勢にセットするために船内側辺縁を引き込んだり、或いは条索が船外側から船内側に引き込まれるようなことがあった場合でも、保形性のある棒状材が導索器の条索挿通孔の直径よりも大径であるために、この大径の棒状材がツッパリとなって、ガードの船外側辺縁が不用意にこの条索挿通孔から船内側に引き込まれるおそれをうまく防止する。また、棒状材が半円状を超えて導索器の索条挿通孔を通し難い場合には舷側上を超えて船外側に吊り下げるようにし、船内側の辺縁をこの導索器の条索挿通孔から船内側に引き込む。船外側の辺縁は、しっかりと姿勢が保持され、この引き込み動作によって、ガードの船外側は導索器の船外側ラッパ口表面に良く馴染んで接当するようになる。次いで、船内側の辺縁の固定紐の挿通部形成布片に通された固定紐をこの導索器のリブや舷側内側に設けられた固定紐の挿通孔に括り付けてガードのセットを完了する。半円形の場合と同様に、ガードを導索器の所定位置、姿勢にセットするために船内側辺縁を引き込んだり、或いは条索が船外側から船内側に引き込まれるようなことがあった場合でも、保形性のある棒状材が導索器の条索挿通孔の直径よりも大径であるために、この大径の棒状材がツッパリとなって、ガードの船外側辺縁が不用意にこの条索挿通孔から船内側に引き込まれるおそれをうまく防止する。
このように、この考案の請求項1に記載の埋め込み式導索器用ガードは、従来の一枚もののようにごわつきがなく、少なくとも基材が蛇腹折れのように小幅で折れ曲がるので、導索器の索条挿通孔表面に良く馴染んで接当し、位置ずれするおそれを長日月の間防止できるようになった。更に、基材と縦・横ほぼ同寸法に形成された補強布部材が前記基材に重合して一体に縫着されているので、補強布部材の縫製糸が索条に接触する頻度が可及的に少なくなり、その結果、補強布部材の端が基材から捲れ上がったり剥がれたりするおそれが少なくなり、索条が導索器に直かに接触して摩損する恐れもうまく解消できるようになった。併せて高機能繊維を用いたガードで導索器を囲繞するので、索条の摩損を可及的に少なくできる。また、従来と違って、索条に対するプロテクターの取り付け、取り外し作業が全く不要になる。その結果、索条の効率の良い、また、簡便な展張、収納を可能にし、作業能率の格段の向上に大きく貢献する。特に、高機能繊維の存在によって、このガードそのものの耐用年数も高め、所期の目的をうまく達成できる。
殊に、基材の船外側辺縁に前記導索器の索条挿通孔の直径よりも大径で少なくとも半円状の自己保形性のある棒状材が設けられる構成であるために、このガードの船外側が船内側に引き込まれるような外力が働いたとしても、この保形性のある棒状材がツッパリとな
って、ガードの船外側辺縁が不用意にこの条索挿通孔から船内側に引き込まれるおそれをうまく防止でき、索条挿通孔の一方にガードの縛り紐を括り付けるフックなど固定部がない導索器であっても、索条挿通孔へのガードの馴染みが可及的に改善され、位置ずれなどせず、長期間にわたってしっかりと装着できる、曳いては、条索が導索器に直に接触するおそれを上手く解消して、条索の耐用年数の改善を図ることができた。
って、ガードの船外側辺縁が不用意にこの条索挿通孔から船内側に引き込まれるおそれをうまく防止でき、索条挿通孔の一方にガードの縛り紐を括り付けるフックなど固定部がない導索器であっても、索条挿通孔へのガードの馴染みが可及的に改善され、位置ずれなどせず、長期間にわたってしっかりと装着できる、曳いては、条索が導索器に直に接触するおそれを上手く解消して、条索の耐用年数の改善を図ることができた。
この考案においては、請求項2に記載のように、一般合成繊維からなる基材と、この基材に一体的に縫着された高機能繊維からなる補強布部材と、基材の船内側辺縁に一体に縫着されてなる固定紐の挿通部形成布片とから構成された埋め込み式導索器用ガードであって、前記基材が短冊形に形成された基材構成布片の複数枚をその長辺側の辺縁を互いに付き合せて縫製することで所要の形状に形成され、この基材と縦・横ほぼ同寸法の形状に形成された補強布部材が前記基材に重合されて一体に縫着されて成るとともに、基材の船外側辺縁には前記導索器の索条挿通孔の直径よりも大径で少なくとも半円状の自己保形性のある棒状材を保持するための保持部が設けられて構成されたものである。
以上の構成による埋め込み式導索器用ガードは、デッキ上から、棒状材が半円状の場合には、棒状材が設けられている船外側を導索器の索条挿通孔を通して、船外側へ送り出し、次いで船内側辺縁を引き込み、ガードを導索器の船外側ラッパ口にしっかりと当て付ける。ガードの船外側辺縁は棒状材によって、しっかりと姿勢が保持され、この引き込み動作によって、ガードの船外側は導索器の船外側ラッパ口表面に良く馴染んで接当するようになる。次いで、船内側の辺縁の固定紐の挿通部形成布片に通された固定紐をこの導索器のリブや舷側内側に設けられた固定紐の挿通孔に括り付けてガードのセットを完了する。ガードを導索器の所定位置、姿勢にセットするために船内側辺縁を引き込んだり、或いは条索が船外側から船内側に引き込まれるようなことがあった場合でも、保形性のある棒状材が導索器の条索挿通孔の直径よりも大径であるために、この大径の棒状材がツッパリとなって、ガードの船外側辺縁が不用意にこの条索挿通孔から船内側に引き込まれるおそれをうまく防止する。また、棒状材が半円状を超えて導索器の索条挿通孔を通し難い場合には舷側上を超えて船外側に吊り下げるようにし、船内側の辺縁をこの導索器の条索挿通孔から船内側に引き込む。船外側の辺縁は、しっかりと姿勢が保持され、この引き込み動作によって、ガードの船外側は導索器の船外側ラッパ口表面に良く馴染んで接当するようになる。次いで、船内側の辺縁の固定紐の挿通部形成布片に通された固定紐をこの導索器のリブや舷側内側に設けられた固定紐の挿通孔に括り付けてガードのセットを完了する。半円形の場合と同様に、ガードを導索器の所定位置、姿勢にセットするために船内側辺縁を引き込んだり、或いは条索が船外側から船内側に引き込まれるようなことがあった場合でも、保形性のある棒状材が導索器の条索挿通孔の直径よりも大径であるために、この大径の棒状材がツッパリとなって、ガードの船外側辺縁が不用意にこの条索挿通孔から船内側に引き込まれるおそれをうまく防止する。
また、この考案において、請求項3に記載のように、補強布部材は短冊形の複数枚の補強帯布基材をその長辺側の辺縁を互いに付き合せて縫製することで基材に合致させた所要の形状に形成されているのが望ましい。
基材と同様に、一枚もののようにごわつきがなく、導索器の索条挿通孔に一層よく馴染み、位置ずれするおそれをより一層長日月の間防止できるようになるからである。
基材と同様に、一枚もののようにごわつきがなく、導索器の索条挿通孔に一層よく馴染み、位置ずれするおそれをより一層長日月の間防止できるようになるからである。
更に本考案は別の観点から、請求項4に記載のように、基材の基材構成布片と補強布部材の補強帯布基材は一方の互いに相隣り合って付き合されている辺縁が他方の互いに相隣り合って付き合されている辺縁に重合しないように互いにガードの幅方向に位相を異ならせ、基材構成布片側の互いに相隣り合って付き合されている辺縁が、補強帯布基材側の互いに相隣り合って付き合わされている辺縁に上下方向で重合しないようにするのが望ましい。
つまり、基材の基材構成布片と補強布部材の補強帯布基材は互いの短辺方向に位相を異ならせることで、基材の基材構成布片と補強布部材の補強帯布基材との長辺の付き合せ部位が上下に重合して強度弱点部位が生ずるのを上手く阻止できるからである。
つまり、基材の基材構成布片と補強布部材の補強帯布基材は互いの短辺方向に位相を異ならせることで、基材の基材構成布片と補強布部材の補強帯布基材との長辺の付き合せ部位が上下に重合して強度弱点部位が生ずるのを上手く阻止できるからである。
この考案において導索器用ガードは、請求項5に記載のように、基材構成布片の船内・外側の互いに相対向する辺縁には、導索器の中心側の条索挿通孔と側周縁であるラッパ口との寸法差を吸収するためのゆとり代が形成されているのが望ましい。
導索器は、その内側とそれに続く側周縁との径が必然的に異なる(図9参照)。その結果、その導索器の内外の径の違いを吸収するために、ガードは導索器の内側ほどしわが生じる。しかし、このゆとり代の存在によって、ガードの辺縁はガードの中央側よりも実質的に寸法が長くなる。したがって、取り付けた際には、その内側と側周縁とに良くなじんで、索条の滑りを旨く保ち、不用意な索条の摩損を防止できるからである。
導索器は、その内側とそれに続く側周縁との径が必然的に異なる(図9参照)。その結果、その導索器の内外の径の違いを吸収するために、ガードは導索器の内側ほどしわが生じる。しかし、このゆとり代の存在によって、ガードの辺縁はガードの中央側よりも実質的に寸法が長くなる。したがって、取り付けた際には、その内側と側周縁とに良くなじんで、索条の滑りを旨く保ち、不用意な索条の摩損を防止できるからである。
更に、請求項6〜8に記載のように、ゆとり代は、襞であったり、スリットであったりまた、両者を共に採用したりするのが望ましい。
ガードを左右に引っ張ることにより、このガードの導索器の周縁に相対する二つ若しくは一つの周縁部分を横方向に拡げることができ、その長さを中央側の部位の長さよりも長く(180〜430mm程)でき、寸法の長い導索器のラッパ口に対して、ガードの相対向する二つの周縁の長さをこのラッパ口の長さに上手く合致させることができる。その結果、内側、つまり導索器の中心部内側面とラッパ口周縁に寸法差があるにもかかわらず、ガードを皺の発生を可及的に少なくして、的確に導索器に巻き掛けて、締結できるからである。
ガードを左右に引っ張ることにより、このガードの導索器の周縁に相対する二つ若しくは一つの周縁部分を横方向に拡げることができ、その長さを中央側の部位の長さよりも長く(180〜430mm程)でき、寸法の長い導索器のラッパ口に対して、ガードの相対向する二つの周縁の長さをこのラッパ口の長さに上手く合致させることができる。その結果、内側、つまり導索器の中心部内側面とラッパ口周縁に寸法差があるにもかかわらず、ガードを皺の発生を可及的に少なくして、的確に導索器に巻き掛けて、締結できるからである。
更に、この考案において、請求項9に記載のように、高機能繊維は、ガードの表裏いずれかの面、あるいは表裏両面若しくは主としてガードの表面で条索に当接する部位に設けられるのが望ましい。
ガードの強度を高める意味からは、表あるいは裏面の全域に設けるのが理想的である。しかし、高機能繊維は高価であるために、索条がガードに接する部位を重点的に補強するのが、経済効率からも望ましいからである。また、実務的にも索条は導索器の全周に接触するわけではなく(導索器の設けられている位置にもよるが)多くの場合は、導索器の内側周面から側周面にかけてであるから、この部位、特に内側周面に当接する部位に設けるのは望ましい。
ガードの強度を高める意味からは、表あるいは裏面の全域に設けるのが理想的である。しかし、高機能繊維は高価であるために、索条がガードに接する部位を重点的に補強するのが、経済効率からも望ましいからである。また、実務的にも索条は導索器の全周に接触するわけではなく(導索器の設けられている位置にもよるが)多くの場合は、導索器の内側周面から側周面にかけてであるから、この部位、特に内側周面に当接する部位に設けるのは望ましい。
なお、ポリエステル系合成繊維の表裏あるいは両面を選択的に選んでこれに高機能繊維をあてがうのは、主として索条に用いられる繊維の違いによって生じる摩損を、いずれの繊維であっても可及的に少なくするために採用される手法で、高機能繊維を直に接触させるのが良いか、逆にポリエステル系合成繊維を接触させるのが良いかによって決定される。
更に、この考案において、請求項10に記載のように、棒状材の保持部は短冊状の布片少なくとも一端が半折りにされてアイが形成されているのが望ましい。
棒状材の取り外しや装填を比較的行い易いからである。
棒状材の取り外しや装填を比較的行い易いからである。
更には、この考案において、請求項11に記載のように、棒状材の保持部は基材構成布片と補強布部材の船外側の辺縁が所定寸法で導索器の索条挿通孔の中心側に折り畳まれ、その辺縁が基材構成布片と補強布部材にそれぞれ縫着されて得た棒状材を挿通する連続孔で構成されているのが望ましい。
導索器の船外側ラッパ口と棒状材との直接的な接触がなく、導索器を不用意に損傷する恐れがないからである。
導索器の船外側ラッパ口と棒状材との直接的な接触がなく、導索器を不用意に損傷する恐れがないからである。
また、この考案において、請求項12に記載のように、棒状材の保持部は基材構成布片と補強布部材の船外側の辺縁が所定寸法で導索器の索条挿通孔の中心側に折り畳まれ、その辺縁が基材構成布片と補強布部材にそれぞれ縫着されて得た棒状材を挿通する連続孔で構成されているのが望ましい。
導索器の船外側ラッパ口と棒状材との直接的な接触がなく、導索器を不用意に損傷する恐れがないことは言うまでもなく、別素材をガードの辺縁に縫着するので、棒状材を保持するのにより望ましい素材の選択が可能であるばかりでなく、ガードの辺縁を直接折り返し、ごわついた辺縁を縫製するのに比べて、縫製作業の簡便化が図れるからである。
導索器の船外側ラッパ口と棒状材との直接的な接触がなく、導索器を不用意に損傷する恐れがないことは言うまでもなく、別素材をガードの辺縁に縫着するので、棒状材を保持するのにより望ましい素材の選択が可能であるばかりでなく、ガードの辺縁を直接折り返し、ごわついた辺縁を縫製するのに比べて、縫製作業の簡便化が図れるからである。
採用される高機能繊維は、全芳香族ポリアミド繊維、全芳香族ポリエステル繊維、ポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール繊維、ポリビニルアルコール系繊維及び超高分子量ポリエチレン繊維などか挙げられる。中でも、超高分子量ポリエチレン繊維であることが好ましい。
また、以上の高機能繊維は、公知又はそれに準ずる方法で製造できる。
以下、舷側に設けた場合の本考案に係る埋め込み式導索器用ガードについて、図1〜10の記載に基づいて説明する。この例では、埋め込み式の導索器、つまりクローズドチョックCのほぼ下半分に適用できる大きさ寸法に形成された場合を説明する。
船舶の係留などの一般的な仕様に当たっては、図1、2に示すように、条索の一例であるロープRはクローズドチョックCのロープ挿通孔C1の下半分に接触する場合が殆どであるために、ロープ挿通孔C1の全周を囲繞するのは、かえって無駄であり、又重量も重くなり、取り扱いも不便であるなどの観点から、ほぼ下半分に適用できる大きさ寸法であれば十分である。しかし、曳航などの作業に当たっては全周を囲繞する大きさにするのが望ましいことは言うまでもない。
本考案埋め込み式導索器用ガード1は、図4〜7、同9〜11に示すように、一般合成繊維からなる基材2 と、この基材2 に一体的に縫着された高機能繊維からなる補強布部材3 と、基材2の船内側辺縁2Aに一体に縫着されてなる固定紐の挿通部形成布片4とから構成された埋め込み式導索器用ガードであって、前記基材2が短冊形に形成された基材構
成布片2Bの複数枚をその長辺側の辺縁5を互いに付き合せて縫製することで所要の形状に形成され、この基材2と縦・横ほぼ同寸法の形状に形成された補強布部材3が前記基材2に重合されて一体に縫着されて成るとともに、基材2の船外側辺縁には前記導索器Cの索条挿通孔C1の直径よりも大径で少なくとも半円状の自己保形性のある棒状材6を保持するための保持部7が設けられて構成されたものである。
成布片2Bの複数枚をその長辺側の辺縁5を互いに付き合せて縫製することで所要の形状に形成され、この基材2と縦・横ほぼ同寸法の形状に形成された補強布部材3が前記基材2に重合されて一体に縫着されて成るとともに、基材2の船外側辺縁には前記導索器Cの索条挿通孔C1の直径よりも大径で少なくとも半円状の自己保形性のある棒状材6を保持するための保持部7が設けられて構成されたものである。
以下、上記の構成を更に詳述する。
ガード1は矩形マット状で、縦横の比率は概ね1対1.3程に形成されている。
そして、このガード1は、図4に示すように、基本的には、矩形の基材2と、この基材2の表面に一体的に縫着された、基材2とほぼ同寸の矩形の補強布部材の一例である補強帯布3と、前記基材2並びに補強帯布3の夫々の長辺側の一方の端縁、つまりガード1の船内側の端縁1から突出させると共に、この船内側の端縁1に沿った方向で所定間隔置きに一体的に縫着された固定紐の挿通部形成布片4、更に前記基材2並びに補強帯布3の夫々の長辺側の他方の端縁、つまりガード1の船外側の端縁1Bに前記導索器Cのロープ挿通孔C1の中心部内周面C2の直径よりも大径で、少なくとも半円状の自己保形性のある棒状材6を保持するための保持部7が設けられて構成される。図例では、ラッパ口C3の周縁C4の直径とほぼ同じ径を備えている。
ガード1は矩形マット状で、縦横の比率は概ね1対1.3程に形成されている。
そして、このガード1は、図4に示すように、基本的には、矩形の基材2と、この基材2の表面に一体的に縫着された、基材2とほぼ同寸の矩形の補強布部材の一例である補強帯布3と、前記基材2並びに補強帯布3の夫々の長辺側の一方の端縁、つまりガード1の船内側の端縁1から突出させると共に、この船内側の端縁1に沿った方向で所定間隔置きに一体的に縫着された固定紐の挿通部形成布片4、更に前記基材2並びに補強帯布3の夫々の長辺側の他方の端縁、つまりガード1の船外側の端縁1Bに前記導索器Cのロープ挿通孔C1の中心部内周面C2の直径よりも大径で、少なくとも半円状の自己保形性のある棒状材6を保持するための保持部7が設けられて構成される。図例では、ラッパ口C3の周縁C4の直径とほぼ同じ径を備えている。
基材2と固定紐の挿通部形成布片4は一般合成繊維、例えばポリエステル系合成繊維を素材にして形成され、基材2は矩形マット状に、固定紐の挿通部形成布片4は、図示の通り、細幅短冊状の形態を呈したスリングベルトが採用されている。補強帯布3は高機能繊維を表皮材とし、ポリエステル系合成繊維を素材にして得られる。
更に具体的に夫々の構成を説明する。
先ず、基材2は、図6に示すように、ポリエステル合成繊維を素材にして得られた短冊形の基材構成布片2Bの複数枚(図例では1枚目2B1〜6枚目2B6の6枚)を夫々の長辺側(縦方向に沿う側:図6の紙面上の上下方向に沿った方向)の辺縁5を互いに付き合せて、矩形に形成して得られる。この実施例に開示された基材2の縦横の寸法は、前記縦方向が1100mm、横方向(基材構成布片2B1〜2B6の短辺に沿った方向:図6の紙面上の左右方向に沿った方向)が1200mmに形成されている。また、各基材構成布片2B1〜2B6の横幅は基材2全体の横幅のほぼ6分の1で、200mmに形成されている。
先ず、基材2は、図6に示すように、ポリエステル合成繊維を素材にして得られた短冊形の基材構成布片2Bの複数枚(図例では1枚目2B1〜6枚目2B6の6枚)を夫々の長辺側(縦方向に沿う側:図6の紙面上の上下方向に沿った方向)の辺縁5を互いに付き合せて、矩形に形成して得られる。この実施例に開示された基材2の縦横の寸法は、前記縦方向が1100mm、横方向(基材構成布片2B1〜2B6の短辺に沿った方向:図6の紙面上の左右方向に沿った方向)が1200mmに形成されている。また、各基材構成布片2B1〜2B6の横幅は基材2全体の横幅のほぼ6分の1で、200mmに形成されている。
補強帯布3は、図7に示すように、前記基材2と同素材のポリエステル合成繊維を用いて短冊形に形成された複数枚の補強帯布基材3B(図例では1枚目3B1〜7枚目3B7の7枚)と、図8の部分拡大断面図にも示すように、この補強帯布基材3B1〜3B7夫々の一面を覆い、且つ四周辺から反対側へ折り返して四周辺縁部で一体に縫着された高機能繊維を素材にして得られたロープ接触布片8とからなる。このようして得られた補強帯布基材3Bの複数枚3B1〜3B7を夫々の長辺側の辺縁9を互いに付き合せて、矩形に形成して得られる。この実施例に開示された補強帯布3の縦横の寸法は、縦方向(補強帯布基材3Bの長辺に沿った方向:図7の紙面上の上下方向)が1100mm、横方向(補強帯布基材3Bの短辺に沿った方向:図7の紙面上の左右方向)が1400mmに形成されている。また、各補強帯布基材3A1〜3A7の横幅は基材全体の横幅のほぼ7分の1程度で、200mmに形成されている。
従って、ガード1そのものの大きさは、クローズドチョックCに装着される前の段階では、縦方向が1100mmで、横方向が1400mmに形成されている。しかし、一旦クローズドチョックCに装着される場合には、後程詳述するが、ガード1の長辺方向、つまり船内・外の辺縁1A、1Cが横幅方向に拡開できるようになっていて、この拡開状態でガード1の横幅は、ほぼ1580mm〜1830mmになるよう特殊な構造が施されてい
る。
る。
固定紐の挿通部形成布片4は、図7に示すように、短冊状の布片4Aの船内側の端が適宜の寸法で半折にされて夫々アイ10を備え、このアイ10が船内側の端(:図7の紙面上の上端:3A)から外方へ適宜の寸法突出する長さに構成されている。更に、この固定紐の挿通部形成布片4を、その長さ方向を前記補強帯布基材3Bの縦方向、つまり補強帯布基材3B1〜3B7の長辺に沿った方向に沿わせ、且つ、この補強帯布基材3Bの横方向、つまり補強帯布基材3B1〜3B7の短辺に沿った方向に所定間隔置きにして、補強帯布基材3Bの上に重ね合わせて、この補強帯布基材3Bに一体に縫着される。図中では、左右両端の補強帯布基材、つまり1枚目3B1と7枚目3B7はその最外側の縁に沿わせ、また、2枚目3B2と6枚目3B6はその中央、更に3枚目3B3と5枚目3B5はその最内側の縁に沿わせて、都合6本がミシン縫着線11で示すように夫々補強帯布基材3Bに一体に縫着されている。
そして、この考案に重要な要素である棒状材6は、図1〜2に示すように、自己保形性のある素材としての1.5mm程の鉄製の棒で、導索器ラッパ口3Cの周縁C4の曲率とほぼ等しい曲率でほぼ半円状に折り曲げて形成されている。この棒状材6は前記保持部7に挿通して、このガード1の船外側をラッパ口3Cに合致した拡開姿に保持する。
なお、この棒状材6は、所期の目的を達成するのであれば、金属の素材は鉄以外でも良く、また、樹脂素材であっても良い。
なお、この棒状材6は、所期の目的を達成するのであれば、金属の素材は鉄以外でも良く、また、樹脂素材であっても良い。
また、保持部7は、前記固定紐の挿通部形成布片4と同様に、図7に示すように、前記短冊状の布片4Aの船外側の端が適宜の寸法で半折にされて夫々アイ10Aを備え、このアイ10Aがガード1の船外側の端(:図7の紙面上の下端:3C)から外方へ適宜の寸法突出する長さに構成されている。更に、この保持部7を、その長さ方向を前記補強帯布基材3Bの縦方向、つまり補強帯布基材3B1〜3B7の長辺に沿った方向に沿わせ、且つ、この補強帯布基材3Bの横方向、つまり補強帯布基材3B1〜3B7の短辺に沿った方向に所定間隔置きにして、補強帯布基材3Bの上に重ね合わせて、この補強帯布基材3Bに一体に縫着される。図中では、左右両端の補強帯布基材、つまり1枚目3B1と7枚目3B7はその最外側の縁に沿わせ、また、2枚目3B2と6枚目3B6はその中央、更に3枚目3B3と5枚目3B5はその最内側の縁に沿わせて、都合6本がミシン縫着線11で示すように夫々補強帯布基材3Bに一体に縫着されている。
この保持部7には、前記の通り、半円状の棒状材6が端から順次挿通され、最終的にはガード1の船外側の端縁1Bを半円状に拡開し、導索器Cのラッパ口C3にうまく馴染ませる。また、棒状材6の径d´は導索器Cのロープ挿通孔C1の中心部内周面C2の直径Dよりもはるかに大径であるために、このガード1を船内側に引き込もうとする力が働いても、拡開姿勢を保って、容易には船内側に引き込まれないようになっている。
この保持部7には、前記の通り、半円状の棒状材6が端から順次挿通され、最終的にはガード1の船外側の端縁1Bを半円状に拡開し、導索器Cのラッパ口C3にうまく馴染ませる。また、棒状材6の径d´は導索器Cのロープ挿通孔C1の中心部内周面C2の直径Dよりもはるかに大径であるために、このガード1を船内側に引き込もうとする力が働いても、拡開姿勢を保って、容易には船内側に引き込まれないようになっている。
以上のような基材2と補強帯布3は次のようにして一体に縫着される。
即ち、図4、図7に示すように、前記基材2の基材構成布片BA1〜2 B6の夫々の短辺方向の中央部分が前記補強帯布基材3B1〜3B7の長辺側の辺縁5の付き合せ部分上に位置するようにしてこの補強帯布3上に重ね合わせる。次いで、基材2、固定紐の挿通部形成布片4、保持部6そして補強帯布3を基材2の長辺方向の中央部分と両辺縁5(図4, 6の紙面上の上下端)から夫々5分の1ずつ中央に寄った箇所の三箇所で、横一文字状に、夫々一体に逢着される。これによって、基材2、補強帯布3、更には固定紐の挿通部形成布片4、保持部6が一体に縫着される。図6、7中、11Aは縫着する前の縫着予定線を示す。
即ち、図4、図7に示すように、前記基材2の基材構成布片BA1〜2 B6の夫々の短辺方向の中央部分が前記補強帯布基材3B1〜3B7の長辺側の辺縁5の付き合せ部分上に位置するようにしてこの補強帯布3上に重ね合わせる。次いで、基材2、固定紐の挿通部形成布片4、保持部6そして補強帯布3を基材2の長辺方向の中央部分と両辺縁5(図4, 6の紙面上の上下端)から夫々5分の1ずつ中央に寄った箇所の三箇所で、横一文字状に、夫々一体に逢着される。これによって、基材2、補強帯布3、更には固定紐の挿通部形成布片4、保持部6が一体に縫着される。図6、7中、11Aは縫着する前の縫着予定線を示す。
従って、この段階では、基材2の各基材構成片2B1〜2B6の前記船内・外側の辺縁2A、2C、更に補強帯布3の各補強帯布基材3B1〜3B7の前記船内・外側の辺縁3
A、3Cから夫々5分の1ずつ中央に寄った箇所の縫着線11までの部位では夫々の長辺側の辺縁5、9が自由端になっている。
A、3Cから夫々5分の1ずつ中央に寄った箇所の縫着線11までの部位では夫々の長辺側の辺縁5、9が自由端になっている。
次いで、重要な要素のもう一つは、爾後の縫着手法に特異性がある。
図1、3、特に図3(A)、(B)に示すように、クローズドチョックCはそのロープ挿通穴C1の中心部内周面C2の径Dよりもラッパ口C3の周縁C4の径dが大きくなっているために、基材2をその径の差に適応させる構成とした方がガード1をクローズドチョックCに皺のない状態でより的確に巻き掛けて、締結でき、ひいては索条の一例としてのロープRの繰り出し並びに繰り込みをより一層円滑に行える。
図1、3、特に図3(A)、(B)に示すように、クローズドチョックCはそのロープ挿通穴C1の中心部内周面C2の径Dよりもラッパ口C3の周縁C4の径dが大きくなっているために、基材2をその径の差に適応させる構成とした方がガード1をクローズドチョックCに皺のない状態でより的確に巻き掛けて、締結でき、ひいては索条の一例としてのロープRの繰り出し並びに繰り込みをより一層円滑に行える。
この要求を満たすために、この考案では、図4〜7、同9〜11に示すように、ガード1の船内・外側の辺縁1A、1B、つまり前記基材2、また、補強布片3の長辺側の両辺縁2 A、2C、3A、3Cには、クローズドチョックCの中心部内周面C2と前記ラッパ口C3の周縁C4との寸法差を吸収するための二つの異なった形態のゆとり代12が採用される。
このゆとり代12の一つは襞13であり、今一つはスリット14で構成される。
このゆとり代12の一つは襞13であり、今一つはスリット14で構成される。
襞13は、図4〜5、図7、図9、主として図9に示すように、基材構成布片2B1〜2B6の内の左右両サイド2B1、2B6とその内側の一対2B2、2B5で形作られる。
即ち、これらの基材構成布片2B1、2B2、2B5、2B6夫々の自由端部分の左右の辺、つまりは前記上下のミシン縫着線11(或いは縫着予定線11A)から外側の部位の長辺側の左右の辺縁15の夫々を、遊端に向かうほど順次、夫々が対応する補強帯布基材3Bの長辺側の辺縁9に部分円弧を描くようにしてこの補強帯布基材3Bに縫着する。更に詳細に述べると、1枚目、2枚目、5枚目、更に6枚目の各基材構成布片2B1、2B2、2B5、2B6が対応する1枚目の補強帯布基材3B1と2枚目の補強帯布基材3B2、そして3枚目の補強帯布基材3B3、更には5枚目の補強帯布基材3B5と6枚目の補強帯布基材3B6そして7枚目の補強帯布基材3B7の互いに付き合わされた長辺側の辺縁9に前記ミシン縫着線11から外側の部位の長辺側の左右の辺縁15の夫々を夫々が対応するこの補強帯布基材3Bの長辺側の辺縁9に向かって、遊端側ほど順次部分円弧を描くようにしてこの補強帯布基材3Bにミシン縫着線11で示されるように縫着する。このようにして、1、2、5、6枚目の4枚の基材構成布片2B1、2B2、2B5、2B6夫々の前記ミシン縫着線11から外側の部位でその左右の中央部分に、遊端側程高くなる山形に盛り上がった襞13が形成される。
即ち、これらの基材構成布片2B1、2B2、2B5、2B6夫々の自由端部分の左右の辺、つまりは前記上下のミシン縫着線11(或いは縫着予定線11A)から外側の部位の長辺側の左右の辺縁15の夫々を、遊端に向かうほど順次、夫々が対応する補強帯布基材3Bの長辺側の辺縁9に部分円弧を描くようにしてこの補強帯布基材3Bに縫着する。更に詳細に述べると、1枚目、2枚目、5枚目、更に6枚目の各基材構成布片2B1、2B2、2B5、2B6が対応する1枚目の補強帯布基材3B1と2枚目の補強帯布基材3B2、そして3枚目の補強帯布基材3B3、更には5枚目の補強帯布基材3B5と6枚目の補強帯布基材3B6そして7枚目の補強帯布基材3B7の互いに付き合わされた長辺側の辺縁9に前記ミシン縫着線11から外側の部位の長辺側の左右の辺縁15の夫々を夫々が対応するこの補強帯布基材3Bの長辺側の辺縁9に向かって、遊端側ほど順次部分円弧を描くようにしてこの補強帯布基材3Bにミシン縫着線11で示されるように縫着する。このようにして、1、2、5、6枚目の4枚の基材構成布片2B1、2B2、2B5、2B6夫々の前記ミシン縫着線11から外側の部位でその左右の中央部分に、遊端側程高くなる山形に盛り上がった襞13が形成される。
この襞13は、ガード1を左右に引っ張ると、図1〜2、図10、11に示すように、この襞13が山形から平らに伸ばされ、このガード1のクロードチョックCのラッパ口C3の周縁C4に相対する二つの周縁1A、1B(基材2並びに補強帯布3の船内・外側の辺縁2A、2C、3A、3C部分詩)が横方向に拡がり、その長さSを中央側で矩形に縫製された部位の長さS1よりも長く(180〜430mm程)でき、寸法の長いクローズドチョックCのラッパ口C3の周縁C4に対して、ガード1の船内・外の相対向する二つの辺縁1A、1Bの長さをこの周縁C4の長さに上手く合致させることができる。その結果、クローズドチョックCの中心部内周面C2とラッパ口C3の周縁C4との間に寸法差があるにもかかわらず、図1、2に示すように、ガード1を皺の発生を可及的に少なくして、的確にクローズドチョックCに装着できる。
次に、ゆとり代12の他の構成であるスリット14について説明する。
図4〜5、7、9に示すように、4枚目の補強帯布基材3B4に幅方向で半分ずつ重合する3枚目と4枚目の2枚の基材構成布片2B3、2B4で、前記ミシン縫着線11から外側の互いに付き合わされる側の長辺側の辺縁部分15Aのみを遊端に向かうほど順次、
夫々が対応するこの4枚目の補強帯布基材3B4の左右の長辺側の辺縁9に夫々部分円弧を描くようにして、ミシン縫着線11で示されるように縫着する。そして、この3枚目と4枚目の2枚の基材構成布片2B3、2B4の互いに付き合わされる側の長辺側の辺縁部分15Aとは反対側の辺縁部分15Bは補強帯布基材3Bに縫着することなく遊端になっている。
図4〜5、7、9に示すように、4枚目の補強帯布基材3B4に幅方向で半分ずつ重合する3枚目と4枚目の2枚の基材構成布片2B3、2B4で、前記ミシン縫着線11から外側の互いに付き合わされる側の長辺側の辺縁部分15Aのみを遊端に向かうほど順次、
夫々が対応するこの4枚目の補強帯布基材3B4の左右の長辺側の辺縁9に夫々部分円弧を描くようにして、ミシン縫着線11で示されるように縫着する。そして、この3枚目と4枚目の2枚の基材構成布片2B3、2B4の互いに付き合わされる側の長辺側の辺縁部分15Aとは反対側の辺縁部分15Bは補強帯布基材3Bに縫着することなく遊端になっている。
従って、4枚目の補強帯布基材3B4は相隣り合う3枚目と5枚目の補強帯布基材3B3、3B5とは一体化されずに、それらの互いに付き合わされる長辺側の辺縁で前記ミシン縫着線11から外側の互いに付き合わされる側の長辺側の辺縁部分16が相隣り合う3枚目と5枚目の補強帯布基材3B3、3B5から独立した自由端となり、図4〜5、7、9、主として図9に示すように、この4枚目と両隣の3枚目、5枚目との間にスリット14が形成されることになる。このように、スリット14を設けることによって、基材構成布片の内3枚目2B3と4枚目2B4の夫々の左右方向の外側の辺縁15Bそして補強帯布基材の内の4枚目3A4の左右の辺縁16が自由端になり、ガード1を図10、11のように拡開すると、前記襞13よりも更に大きく拡開でき、ガード1を皺の発生を可及的に少なくして、より的確にクローズドチョックCに巻き掛けて、締結できる。
以上のように構成された埋め込み式導索器用ガード1は、ロープRがクローズドチョックCと接触する部位(図例では下半分)に巻掛けられて、つまりこのクローズドチョックCのロープ挿通穴C1の中心部内周面C2並びにこれに連なるラッパ口C3、そしてラッパ口C3の周縁C4にわたって取り付けられる。より具体的には、図1〜2に示すように、船外側は、前記の通り、デッキ上から、棒状材6が半円状であるので、この棒状材6が設けられている船外側をクローズドチョックCの索条挿通孔C1を通して、船外側S2へ送り出し、次いで船内側の辺縁1Aを引き込み、ガード1をクローズドチョックCの船外側ラッパ口C3にしっかりと当て付ける。ガード1の船外側の辺縁1Bは棒状材6によって、半円状に拡開されているので、この引き込み動作によって、ガード1の船外側はクローズドチョックCの船外側ラッパ口C3表面に良く馴染んで接当するようになる。次いで、図2に示すように、船内側の辺縁1Aの固定紐の挿通部形成布片4に通された固定紐17をこのクローズドチョックCのリブ18(や船内側S1に設けられた固定紐の挿通孔)に括り付けてガード1のセットを完了する。ガード1をクローズドチョックCの所定位置、姿勢にセットするために船内側の辺縁1Aを引き込んだり、或いはロープRが船外側S2から船内側S1に引き込まれるようなことがあった場合でも、保形性のある棒状材6がクローズドチョックCの条索挿通孔C1の直径よりも大径であるために、この大径の棒状材6がツッパリとなって、ガード1の船外側が不用意にこの条索挿通孔C1から船内側S1に引き込まれるおそれをうまく防止する。
したがって、ロープRは常にこのガード1に接触して、クローズドチョックCには直に接触することがなくなる。その結果、ロープRの摩損を可及的に少なくできる。また、ガード1は高機能繊維からなる補強帯布3を介してクローズドチョックCと接触するために、クローズドチョックCに高い圧力で押圧され、このクローズドチョックCとの摩擦接触によっても、容易には摩損せず、ガード1の耐用年数を格段に長くできる。更に、本例の場合は、ロープRと基材2との相性が良いこともあいまって、ロープRの摩損も可及的に少なくできる。
したがって、甲板側にはロープを止め付けるフックや挿通孔などが設けられているが外壁部分にはその設備がない埋め込み式のクローズドチョッCに好都合に適用される。
また、基材2と補強帯布3とが夫々短冊形に形成された複数枚をその長辺側の辺縁5、9を夫々互いに付き合せ、且つ基材2の基材構成布片2Bと補強帯布3の補強帯布基材3Bは互いの短辺方向に位相を異ならせて重合させて一体に縫着されて矩形に形成されたも
のであるから、蛇腹折れのように小幅で折れ曲がり易く、クローズドチョックCのラッパ口C3の周縁C4の径dに上手く馴染ませて、皺の発生の少ない状態でより的確に巻き掛けることができる。更に、基材2の基材構成布片2Bと補強帯布3の補強帯布基材3Bとの長辺の付き合せ部位をラップさせないで、位相を異ならせて一体縫着してあるので、強度弱点部位が生ずるのを上手く阻止でき、長日月の使用にも十分安全に対応できる。
のであるから、蛇腹折れのように小幅で折れ曲がり易く、クローズドチョックCのラッパ口C3の周縁C4の径dに上手く馴染ませて、皺の発生の少ない状態でより的確に巻き掛けることができる。更に、基材2の基材構成布片2Bと補強帯布3の補強帯布基材3Bとの長辺の付き合せ部位をラップさせないで、位相を異ならせて一体縫着してあるので、強度弱点部位が生ずるのを上手く阻止でき、長日月の使用にも十分安全に対応できる。
また、ガード1には、襞13とスリット14からなるゆとり代12が備わっていて、この襞13が伸び、またスリット14が拡開することによって寸法の長いクローズドチョックCの周縁C4に対して、ガード1の船内・外の辺縁1A、1Bの長さを、この周縁C4の長さに上手く合致させることができる。その結果、中心部内周面C2と周縁C4に寸法差があるにもかかわらず、ガード1を皺の発生を可及的に少なくして、的確にクローズドチョックCに巻き掛けて、締結できる。したがってまた、ロープRの繰り出し並びに繰り込みを大変滑らかに行え、ロープRの滑りを旨く保ち、不用意なロープRの摩損を防止できる。
また、ロープRは常にこのガード1に接触して、クローズドチョックCには直に接触することがなく、ロープRの摩損を可及的に少なくでき、併せてガード1は高機能繊維からなる補強帯布3を介してクローズドチョックCと接触するために、クローズドチョックCに高い圧力で押圧され、容易には摩損せず、このガード1の耐用年数を格段に長くできることは言うまでもない。
なお、図1、2に示した例は、クローズドチョックCのロープ挿通孔C1の下半分を王形状に対応して形成されているので、ゆとり代12を襞13のみで構成している。図示しないが、ロープ挿通孔C1の全周を覆うようにする場合には、襞13のみでは対応しきれないので、スリット14と併用するのが望ましい。
以上の実施例において、埋め込み式であればクローズドチョックに代えてオープンチョップ、更にはフェアリーダー(faileader)にも適用できることは言うまでもない。
補強帯布3を設ける位置は、用いられているロープRの繊維の違い、更にはクローズドチョックCの大きさや構造によって一概には決定できない。しかし、基本的には、実質的に基材2がクローズドチョックCに当接する部位あるいはロープRが基材2に当接する部位を重点的に補強するのが、経済効率からも望ましい。実務的にも、ロープRはクローズドチョックCの全周に接触するわけではなく、クローズドチョックCの設けられている位置にもよるが、多くの場合は、その内側周面から側周面にかけてであるから、この部位、特に内側周面に当接する部位に設けるのは望ましい。最低限でも、基材2の横幅の三分の一程度の横幅を備えるのが望ましい。
前記の構成にあってガード1並びに棒状材5はほぼ半円状である構成を採用したが、必要に応じて、ラッパ口の全周を覆うようにしても良く、この場合、棒状材5ほぼ円形に形成される。この形状の場合には、ロープ挿通孔C1を通してセットするのは難しいので、舷側S上を超えて船外側に吊り下げるようにし、船内側の辺縁1AをこのクローズドチョックCの条索挿通孔C1から船内側に引き込む。船外側の辺縁1Bは、保形性のある棒状材6によってラッパ口状に拡開しているので、この引き込み動作によって、ガード1の船外側はクローズドチョックCの船外側ラッパ口C3表面に良く馴染んで接当するようになる。次いで、船内側の辺縁1Aの固定紐の挿通部形成布片4に通された固定紐17をこのクローズドチョックCのリブ18(や舷側内側に設けられた固定紐の挿通孔)に括り付けてガード1のセットを完了する。半円形の場合と同様に、ガード1をクローズドチョックCの所定位置、姿勢にセットするために船内側の辺縁1Aを引き込んだり、或いはロープ
Rが船外側から船内側に引き込まれるようなことがあった場合でも、保形性のある棒状材6がクローズドチョックCのロープ挿通孔C1の直径よりも大径であるために、この大径の棒状材6がツッパリとなって、ガード1の船外側辺縁1Bが不用意にこのロープ挿通孔C1から船内側に引き込まれるおそれをうまく防止する。
Rが船外側から船内側に引き込まれるようなことがあった場合でも、保形性のある棒状材6がクローズドチョックCのロープ挿通孔C1の直径よりも大径であるために、この大径の棒状材6がツッパリとなって、ガード1の船外側辺縁1Bが不用意にこのロープ挿通孔C1から船内側に引き込まれるおそれをうまく防止する。
また、ガード1の船外側の辺縁1Bに設けられた保持部6は、図12(A)、(B)に示すように、連続したアイ(挿通孔)10Aで構成されるものに置き換えることもできる。すなわち、図12(B)に示すように、ガード1の拡開された状態の船外側の辺縁1Bの全長と同等の長さを有する帯布片41を長さ方向に直行する幅方向の中央で二つ折りにし、長さ方向で重ね合わせされた辺縁41Aを基材2と補強帯布3に縫着することによって、棒状材5を挿通できる長いアイ10Aからなる保持部7としたものである。図中、11は縫着線である。
この構成によれば、保持部7の強度を格段高めることができて、ガード1の確かな姿勢保持に役立つと共に、棒状材6が直にクローズドチョックCに接触しにくいので、クローズドチョックCを痛めるおそれも少なくなる。
この構成によれば、保持部7の強度を格段高めることができて、ガード1の確かな姿勢保持に役立つと共に、棒状材6が直にクローズドチョックCに接触しにくいので、クローズドチョックCを痛めるおそれも少なくなる。
また、図示しないが、保持部7は、別の例として、基材2と補強帯布3の船外側の辺縁2C、3Cが所定寸法でクローズドチョックCの索条挿通孔C1の中心側に折り畳まれ、その辺縁2C、3Cが基材構成布片2Bと補強帯布基材3Bに重合されて、それぞれ縫着されることで、図12に示すのと同様の、連続孔10Aで構成することもできる。
なお、以上に示した実施例において、基材2の強度を高めるという意味からは、高機能繊維からなる補強帯布3は基材2の表面で、しかもその全域に設けるのが望ましい。しかし、高機能繊維は高価であることから、これら各実施例では、経済性を考慮して上記のような手法に留めた。
併せて、この考案では、ロープRの摩損を可及的に少なくすることも重要なポイントで、ロープに用いられる繊維の性質からもガード1の繊維を選択する必要がある。以上の実施例では、ロープRに用いられる繊維の性質がポリエステル系合成繊維と相性が良い場合の例を説明している。しかし、ロープRの性質がポリエステル系合成繊維にそぐわない場合には、高機能繊維からなる補強帯布3が直にロープRに接するように、この補強帯布3を基材2の表側にあてがう構成を採用するのが望ましい。逆に、基材2の表裏両面にこの高機能繊維からなる補強帯布3をあてがうことによって、高機能繊維となじみの良いロープRに対応させ、併せて基材2の強度アップを図る構成も採用できる。このように、この考案において、補強帯布3を基材2にあてがうには、この基材2の表裏いずれか一方、あるいは表裏両面共など、上記の如き種々の状況に応じて適宜に採用されるのが望ましいことは言うまでもない。
以上説明した各実施例は、必ずしも図示する構造に限定されるものではなく、示された個々の構造は、形状は考案の趣旨と矛盾しない範囲で相互に組み合わせたり、援用したりすることが出来る。一例として、実施例1においてゆとり代12に襞13とスリット14を採用した例を示したが、襞13のみでも又スリット14のみでも良い。更に、実施例2においても同様に、スリット14のみを採用した例を示したが、襞13を取り入れた構造に置き換えることも可能である。
1…ガード
1A…船内側の辺縁
1B…船内側の辺縁
2…基材
2A…長編側端縁(船内側辺縁)
2B、2B1 〜6…基材構成布片
2C…船外側辺縁
3…補強帯布
3A…長編側端縁(船内側辺縁)
3B、3B1〜7…補強帯布基材
3C…船内側辺縁
4…固定紐の挿通部形成布片
41…帯布片
41A…辺縁
5…基材構成布片の長辺側の辺縁
6…棒状材
7…保持部
8…ロープ接触布片
9…補強帯布基材の長辺側の辺縁
10…アイ
10A…連続したアイ
11…ミシン縫着線
11A…縫着予定線
12…ゆとり代
13…襞
14…スリット
15…基材構成布片の左右両辺縁
16…補強帯布基材の左右両辺縁
17…固定紐
18…リブ
19…固定紐挿通孔
C…クローズドチョック
C1…ロープ挿通穴
C2…中心部内周面
C3…ラッパ口
C4…ラッパ口の側周縁
D…ロープ挿通穴の直径
d…ラッパ口の側周縁の直径
d´…棒状材の径
S…舷側
R…ロープ
1A…船内側の辺縁
1B…船内側の辺縁
2…基材
2A…長編側端縁(船内側辺縁)
2B、2B1 〜6…基材構成布片
2C…船外側辺縁
3…補強帯布
3A…長編側端縁(船内側辺縁)
3B、3B1〜7…補強帯布基材
3C…船内側辺縁
4…固定紐の挿通部形成布片
41…帯布片
41A…辺縁
5…基材構成布片の長辺側の辺縁
6…棒状材
7…保持部
8…ロープ接触布片
9…補強帯布基材の長辺側の辺縁
10…アイ
10A…連続したアイ
11…ミシン縫着線
11A…縫着予定線
12…ゆとり代
13…襞
14…スリット
15…基材構成布片の左右両辺縁
16…補強帯布基材の左右両辺縁
17…固定紐
18…リブ
19…固定紐挿通孔
C…クローズドチョック
C1…ロープ挿通穴
C2…中心部内周面
C3…ラッパ口
C4…ラッパ口の側周縁
D…ロープ挿通穴の直径
d…ラッパ口の側周縁の直径
d´…棒状材の径
S…舷側
R…ロープ
Claims (12)
- 繊維素材からなる基材と、この基材に一体的に縫着された補強布部材と、基材の船内側辺縁に一体に縫着されてなる固定紐の挿通部形成布片とから構成された埋め込み式導索器用ガードであって、基材の船外側辺縁には前記導索器の索条挿通孔の直径よりも大径で少なくとも半円状の自己保形性のある棒状材を保持するための保持部が設けられて構成されている埋め込み式導索器用ガード。
- 一般合成繊維からなる基材と、この基材に一体的に縫着された高機能繊維からなる補強布部材と、基材の船内側辺縁に一体に縫着されてなる固定紐の挿通部形成布片とから構成された埋め込み式導索器用ガードであって、前記基材が短冊形に形成された基材構成布片の複数枚をその長辺側の辺縁を互いに付き合せて縫製することで所要の形状に形成され、この基材と縦・横ほぼ同寸法の形状に形成された補強布部材が前記基材に重合されて一体に縫着されて成るとともに、基材の船外側辺縁には前記導索器の索条挿通孔の直径よりも大径で少なくとも半円状の自己保形性のある棒状材を保持するための保持部が設けられて構成されている埋め込み式導索器用ガード。
- 補強布部材は短冊形の複数枚の補強帯布基材をその長辺側の辺縁を互いに付き合せて縫製して基材にほぼ合致した形状に形成されている請求項1〜2のいずれかに記載の埋め込み式導索器用ガード。
- 基材の基材構成布片と補強布部材の補強帯布基材は一方の互いに相隣り合って付き合されている辺縁が他方の互いに相隣り合って付き合されている辺縁に重合しないように互いにガードの幅方向に位相を異ならせ、基材構成布片側の互いに相隣り合って付き合されている辺縁が、補強帯布基材側の互いに相隣り合って付き合わされている辺縁に上下方向で重合しないようにした請求項2〜3のいずれかに記載の埋め込み式導索器用ガード。
- 基材構成布片の船内・外側の互いに相対向する辺縁には、導索器の中心側の条索挿通孔と側周縁であるラッパ口との寸法差を吸収するためのゆとり代が形成されている請求項1〜4のいずれかに記載の埋め込み式導索器用ガード。
- ゆとり代は、基材構成布片の長辺方向の両端部分における左右一対の辺縁を遊端側程順次補強帯布基材の互いに相隣り合って付き合されている辺縁側に寄せてこの補強帯布基材に縫着して遊端側程高くなる山型の襞で形成されている請求項5記載の埋め込み式導索器用ガード。
- ゆとり代は補強帯布基材の互いに相隣り合って付き合されている長辺方向の辺縁の両端部分が無縫着で遊端になったスリットで形成されている請求項5記載の埋め込み式導索器用ガード。
- ゆとり代は襞かスリットのいずれか若しくは襞とスリットの両方で構成される請求項5記載の埋め込み式導索器用ガード。
- 高機能繊維は、ガードの表裏いずれかの面、あるいは表裏両面若しくは主としてガードの表面で、索条に当接する部位に設けられる請求項2〜8のいずれかに記載の埋め込み式導索器用ガード。
- 棒状材の保持部は短冊状の布片少なくとも一端が半折りにされてアイが形成されている請求項1〜9のいずれかに記載の埋め込み式導索器用ガード。
- 棒状材の保持部はガードの船外側の辺縁の全長と同等の長さを有する帯布片を長さ方向に直行する幅方向の中央で二つ折りにし、長さ方向で重ね合わせされた辺縁を基材と補強帯布に縫着した長いアイからなる請求項1〜9のいずれかに記載の埋め込み式導索器用ガード。
- 棒状材の保持部は基材構成布片と補強布部材の船外側の辺縁が所定寸法で導索器の索条挿通孔の中心側に折り畳まれ、その辺縁が基材構成布片と補強布部材にそれぞれ縫着されて得た棒状材を挿通する連続孔で構成されている請求項1〜9のいずれかに記載の埋め込み式導索器用ガード。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014003570U JP3193116U (ja) | 2014-07-04 | 2014-07-04 | 埋め込み式導索器用ガード |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014003570U JP3193116U (ja) | 2014-07-04 | 2014-07-04 | 埋め込み式導索器用ガード |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3193116U true JP3193116U (ja) | 2014-09-18 |
Family
ID=78223543
Family Applications (1)
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JP2014003570U Expired - Lifetime JP3193116U (ja) | 2014-07-04 | 2014-07-04 | 埋め込み式導索器用ガード |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3193116U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020218701A1 (ko) * | 2019-04-22 | 2020-10-29 | 탱크테크 주식회사 | 선박의 무링로프 보호장치 |
-
2014
- 2014-07-04 JP JP2014003570U patent/JP3193116U/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2020218701A1 (ko) * | 2019-04-22 | 2020-10-29 | 탱크테크 주식회사 | 선박의 무링로프 보호장치 |
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