JP3241837U - 荷役用つり具 - Google Patents

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秀雄 森澤
翔太郎 春木
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Abstract

【課題】玉掛け作業の作業性を向上させることができる荷役用つり具を提供する。【解決手段】荷役用つり具10は、長さ方向の下端部につり荷に掛けられる第一アイ部24が形成されたスリングベルト21と、前記スリングベルト21の長さ方向の少なくとも一部に設定された伸縮領域25の伸長時の長さよりも自然長が短く、前記伸縮領域25の長さ方向の両端部26,27に渡るように架設された弾性部材31と、を備えている。【選択図】図1

Description

実用新案法第11条において準用する特許法第30条第2項適用申請有り (1) 公開日 令和4年8月31日 集会名、公開場所 変圧器の吊り下げ作業の見学会 東電物流株式会社 栃木支社 構内(栃木県鹿沼市下石川713-1) (2) 公開日 令和4年12月19日 集会名、公開場所 変圧器の吊り下げ作業の実施説明 栃木県電気工事株式会社 構内(栃木県宇都宮市中戸祭町821-14) (3) 公開日 令和5年 1月 6日 集会名、公開場所 変圧器の吊り下げ作業の実施説明 株式会社関電工 北関東・北信越営業本部 栃木支店(栃木県宇都宮市今泉町91-1)
本考案は、荷役運搬作業に用いるつり具の改善に関する。
従来、変圧器等の重量のあるつり荷のつり手に、ワイヤロープやスリングベルト等の索状部材のアイ部を掛けて、この索状部材を含むつり具をクレーンやフォークリフト等を用いて引き上げることで、荷役運搬作業を行うことが知られている。例えば特許文献1には、索状部材に対してつり荷から離れる方向に所定以上の力が加わった際にも、アイ部がつり手から外れることを防止するために、つり手にアイ部を保持する補助金具を取り付ける構成が開示されている。
特開2019-137525号公報
しかし、上記従来の技術では、別途補助金具の着脱が必要となり、玉掛け作業の作業性を低下させてしまう。
そこで本考案は、玉掛け作業の作業性を向上させることができる荷役用つり具を提供することを目的とする。
上記課題の解決手段として、本考案の第一の態様は、長さ方向の一端部につり荷に掛けられるアイ部が形成された索状部材と、前記索状部材の長さ方向の少なくとも一部に設定された伸縮領域の伸長時の長さよりも自然長が短く、前記伸縮領域の長さ方向の両端部に渡るように架設された弾性部材と、を備えている荷役用つり具を提供する。
この構成によれば、索状部材の伸縮領域よりも自然長が短い弾性部材を伸縮領域に架設することで、索状部材に張力が加わっていない状態(つり荷を吊っていない状態)では、索状部材の伸縮領域の両端部同士が弾性部材の付勢力によって接近し、伸縮領域が屈曲する等の撓みを生じさせた短縮状態となる。このつり具をつり荷の上方に配置し、作業者が弾性部材の付勢力に抗して伸縮領域を伸ばしてアイ部を下方に引き下げることで、アイ部をつり荷のつり手に引っ掛けることが可能となる。この状態で、作業者がアイ部から手を離せば、弾性部材の付勢力によってアイ部が上方に引き上げられ、アイ部がつり手に掛かった状態を維持する。
その後、クレーン等によってつり具を上方に引き上げることで、伸縮領域が伸びきって索状部材に張力を発生させ、この張力によってつり荷を持ち上げることが可能となる。このように、作業者が弾性部材の付勢力に抗してアイ部を引き下げ、アイ部をつり手に掛けた後は、作業者がアイ部を支える等の対応をしなくても、アイ部がつり手に掛かった状態を維持する。このため、そのままフックを上昇させるのみで、つり荷を確実に吊り上げることができる。すなわち、索状部材を含むつり具を用いた玉掛け作業を容易にする(作業性を向上させる)ことができる。
本考案の第二の態様は、上記第一の態様において、複数の前記索状部材を備えるとともに、複数の前記索状部材を繋ぐ単一のカンを備えている。
この構成によれば、複数の索状部材を単一のカンに繋げることで、クレーン等のフックにカンを掛けて玉掛け作業を行えば、例え複数の索状部材の内の一部のアイ部がつり荷のつり手から外れたとしても、残りの索状部材によってつり荷の落下を防止することができる。
本考案の第三の態様は、上記第一又は第二の態様において、前記索状部材は、長さ方向両側にアイ部が形成されたスリングベルトであり、前記伸縮領域は、前記長さ方向両側のアイ部の間に、両アイ部の根本部分よりも柔軟な屈伸部を有している。
この構成によれば、スリングベルトの両アイ部の間に、両アイ部の根本部分よりも柔軟な屈伸部を有することで、両アイ部の根本部分の間の決まった範囲の屈伸によって伸縮領域を伸縮させることができる。すなわち、索状部材(スリングベルト)に節度感のある伸縮を生じさせることで、つり具の取り回しやつり具を用いた玉掛け作業を行いやすくすることができる。
本考案の第四の態様は、上記第一又は第二の態様において、前記索状部材は、長さ方向両側にアイ部が形成されたスリングベルトであり、長さ方向一側の第一アイ部はつり荷に掛けられ、長さ方向他側の第二アイ部はカンに繋がれ、前記弾性部材の伸縮方向の一端部は、前記第一アイ部に連結され、前記弾性部材の伸縮方向の他端部は、前記カンに連結されている。
この構成によれば、弾性部材の一端部はつり荷側の第一アイ部に連結し、弾性部材の他端部は第二アイ部ではなくカンに連結することで、弾性部材の両端部をそれぞれアイ部に連結する場合と比べて、索状部材のつり荷側のアイ部を持ち上げた状態での弾性部材の長さを確保しやすい。このため、弾性部材の伸び代を確保しやすく、アイ部を下方に下ろしてつり手に掛ける作業を行いやすくすることができる。
本考案の第五の態様は、上記第一又は第二の態様において、前記弾性部材は、引張りコイルバネである。
この構成によれば、弾性部材がゴム製である場合と比べて耐久性を確保しやすく、かつコイル間に隙間のない密着巻きとすることで、弾性部材のコンパクト化を図り、さらに初期張力を設定してつり具単独状態での伸縮領域の伸びを抑えることができる。
本考案によれば、玉掛け作業の作業性を向上させることができる荷役用つり具を提供することができる。
本考案の実施形態における荷役用つり具の正面図である。 上記荷役用つり具をつり荷の上方に配置した状態を示す側面図である。 図2の状態で上記荷役用つり具のアイ部をつり荷のつり手に掛けた状態を示す側面図である。 図3の状態からフォーク爪を上昇させて上記荷役用つり具を介してつり荷を上昇させた状態を示す側面図である。
以下、本考案の実施形態について図面を参照して説明する。
<つり具全体>
図1、図2を参照し、まず実施形態の荷役用つり具(以下、単につり具ということがある。)10の使用形態について説明する。実施形態のつり具10は、例えば変圧器のような大型の重量物であるつり荷5の運搬作業に用いられる。つり具10は、例えばフォークリフト1のフォーク爪2に取り付けられたフック3と、つり荷5の上端部の径方向両側に設けられた一対のつり手6と、の間に架け渡される。つり具10は、フォーク爪2の上昇によってつり荷5を吊り上げ、この状態で所定場所へ移動させた後、フォーク爪2の下降によってつり荷5を下ろすことが可能である。
つり具10は、フック3に係止される単一の丸環(カン)11と、丸環11とつり荷5の一対のつり手6との間に渡る一対のスリングベルト(繊維スリング、索状部材)21と、一対のスリングベルト21にそれぞれ付設される一対の弾性部材31と、を備えている。
丸環11は、荷役金具として用いられる既存のもので、鉄又はステンレス等の金属で形成されている。
スリングベルト21は、例えばポリアミド繊維やポリエステル繊維など、丈夫で柔軟な材質で作られた厚みのある繊維ベルトである。スリングベルト21は、長さ方向の両側に環状のアイ部23,24をそれぞれ形成し、一方のアイ部23を丸環11に繋ぐとともに、他方のアイ部24をつり荷5のつり手6に着脱可能に係止させる。
実施形態のつり具10は、金属製の鎖やワイヤーを用いる場合と比べて、軽量でかつ相手の傷つきを抑えた繊維スリングを用いるので、つり荷5を運搬する際の玉掛け作業の作業性がよく、かつつり具10単独での取り扱いもしやすい。
弾性部材31は、例えば引張りコイルバネであり、両端部33,34をスリングベルト21の規定の伸縮領域25の両端部26,27にそれぞれ連結し、伸縮領域25の両端部26,27同士を接近させるように付勢する。スリングベルト21に両アイ部23,24同士を離間させるような引張り荷重の入力がない場合、スリングベルト21の伸縮領域25は、弾性部材31の付勢力によって屈曲や湾曲等の撓みを生じさせ、伸縮領域25の両端部26,27間の距離を縮める。スリングベルト21につり荷5の荷重等によって上記引張り荷重の入力があると、スリングベルト21の伸縮領域25は、弾性部材31の付勢力に抗して撓みを伸ばし、伸縮領域25の両端部26,27間の距離を伸ばす。
以下、つり具10の説明における上下左右等の向きは、特に記載がなければ、つり具10の丸環11がフック3に吊られ、一対のスリングベルト21の丸環11と反対側のアイ部24が、地面に置かれたつり荷5の一対のつり手6に掛けられた状態を想定して用いる。また、つり荷5の一対のつり手6が並ぶ水平方向を左右方向とし、この左右方向と直交する水平方向を前後方向とする。
つり具10は、前後方向から見て、一対のスリングベルト21が丸環11と一対のつり手6との間に斜めに架け渡された状態で、つり荷5を吊り上げ可能とする(図4参照)。一対のスリングベルト21は、互いに同一構成である。例えば、各スリングベルト21の長さは、つり荷5を吊り上げたときに、一対のスリングベルト21のなす角度(つり角度)が60度以内となるように設定されている。
<スリングベルト>
図1、図2を参照し、スリングベルト21は、長さ方向に延びるベルト状の本体部22と、本体部22の長さ方向外側にそれぞれ形成されたループ状のアイ部23,24と、を備えている。スリングベルト21の長さ方向両側のアイ部23,24の内、長さ方向でつり荷5側(下側)に位置するものを第一アイ部24、長さ方向で丸環11側(上側)に位置するものを第二アイ部23という。
第二アイ部23は、丸環11に繋がった状態で形成されており、丸環11に対して着脱不能である。第一アイ部24は、第二アイ部23よりも大きな環状をなし、つり荷5のつり手6に対して着脱しやすい一方、つり手6から外れやすい側面を持つ。実施形態では、スリングベルト21に付設した弾性部材31によって、第一アイ部24が上方に引き上げられる。つり荷5のつり手6は、つり荷5の上端部外周から径方向外側に突出した後に下方に屈曲して延びるフック状の態様をなしている。このつり手6に第一アイ部24を下方から掛けて、弾性部材31によって第一アイ部24を上方に引き上げることで、第一アイ部24がつり手6に係止された状態を維持し、第一アイ部24がつり手6から外れることが防止される。
第一アイ部24および第二アイ部23の各々は、例えば、繊維ベルトをベルト長さ方向で折り返すとともにベルト幅方向でも折り返し、ベルト幅が半分かつ厚さが二倍のループ状に形成されている。
第一アイ部24および第二アイ部23の各々におけるスリングベルト21の長さ方向中央側の端部(基端部)24a,23bでは、折り返した繊維ベルト同士が合流し、さらに基端部から本体部22の途中までの所定長さの範囲では、繊維ベルトが二層に重なり、縫製等の手段でベルト同士が接合されている。この部位を第一アイ部24および第二アイ部23の根本部分24c,23cとする。根本部分24c,23cは硬質で撓み難く、スリングベルト21の撓みは、上下の根本部分24c,23cの間の短い範囲で屈曲するように生じることとなる。換言すれば、ベルト本体は、第一アイ部24および第二アイ部23の各々の根本部分24c,23cの間に、根本部分24c,23cよりも柔軟な屈伸部28を有している。
第一アイ部24および第二アイ部23において、繊維ベルトをベルト幅方向でも折り返すか否かは、掛ける相手の形状に応じて決定される。例えば、アイ部を丸環に繋ぐ場合、丸環の内径がベルト幅の1.5倍を超えるほど大きければ、繊維ベルトをベルト長さ方向で折り返すのみとし、アイ部をベルト幅方向で狭めることをせず、スリングベルト21の製造を容易にしてもよい。繋ぐ相手の内径や内幅が小さければ、繊維ベルトをベルト幅方向でも折り返してアイ部をベルト幅方向で狭め、相手部品に掛けやすくするとよい。第一アイ部24および第二アイ部23には、さらに保護布が装着されてもよい。
<弾性部材>
図1、図2を参照し、弾性部材31は、実施形態では引張りコイルバネであり、一対のスリングベルト21のそれぞれに取り付けられて、各スリングベルト21の伸縮領域25を撓ませる(屈曲させる)。弾性部材31は、スリングベルト21の伸縮領域25の伸長時の長さよりも自然長が短く、前記伸縮領域25の長さ方向の両端部26,27に渡るように架設されている。弾性部材31のコイル部32の長さ方向一端部(上端部)33は、例えばシャックル、カラビナおよびリングキャッチ等の上連結部材33aを介して、丸環11に連結されている。弾性部材31のコイル部32の長さ方向他端部(下端部)34は、例えば上連結部材33aと同様の下連結部材34aを介して、第一アイ部24の上端部(基端部)24aに連結されている。丸環11には、第二アイ部23の上端部(先端部)23aが連結されている。したがって、各スリングベルト21の伸縮領域25は、第二アイ部23の上端部(先端部)23aから第一アイ部24の上端部(基端部)24aまでの間の領域が相当する。この伸縮領域25の伸長時の長さよりも自然長が短い弾性部材31を、伸縮領域25の両端部26,27間に架設することで、つり荷5を吊っていない状態(図1~図3参照)では、各スリングベルト21の伸縮領域25に撓み(実施形態では屈曲)を生じさせる。
<玉掛け作業>
次に、実施形態のつり具10を用いて玉掛け作業を行う際の手順について図2~図4を参照して説明する。
まず、フォークリフト1のフォーク爪2に取り付けたフック3につり具10の丸環11を掛けて、つり具10をつり荷5の上方に配置する(図2参照)。このとき、つり具10の高さは、伸縮領域25を伸長させた際に第一アイ部24がつり荷5のつり手6に届く程度の高さとする(図3参照)。すなわち、第一アイ部24は、弾性部材31の付勢力によって上方に引き上げられて、つり手6の上方に配置されている。
この状態から、作業者が弾性部材31の付勢力に抗して、第一アイ部24を下方に引き下げるように伸縮領域25を伸ばす。これにより、第一アイ部24をつり荷5のつり手6に届かせて引っ掛けることが可能となる(図3参照)。この状態で、作業者が第一アイ部24から手を離せば、弾性部材31の付勢力によって第一アイ部24が上方に引き上げられ、第一アイ部24がつり手6に掛かった状態を維持する。
その後、フォーク爪2によってつり具10を上方に引き上げることで、伸縮領域25が伸びきってスリングベルト21に張力を発生させ、この張力によってつり荷5を持ち上げることが可能となる(図4参照)。
このように、作業者が弾性部材31の付勢力に抗して第一アイ部24を引き下げ、第一アイ部24をつり手6に掛けた後は、作業者が第一アイ部24を支える等の対応をしなくても、第一アイ部24がつり手6に掛かった状態を維持する。このため、そのままフック3を上昇させるのみで、つり荷5を確実に吊り上げることができる。
実施形態では、伸縮領域25を短縮させる弾性部材31は引張りコイルバネとしたが、コイルバネに代わりゴムロープ(ベルト状、チューブ状等の種々形態を含む)を用いることも考えられる。しかし、金属ばねの方が耐候性を確保しやすく、かつ実施形態の弾性部材31は伸び率も大きいことから、金属ばねの方が耐久性を確保しやすいといえる。
以上説明したように、上記実施形態における荷役用つり具10は、長さ方向の下端部につり荷5に掛けられる第一アイ部24が形成されたスリングベルト21と、前記スリングベルト21の長さ方向の少なくとも一部に設定された伸縮領域25の伸長時の長さよりも自然長が短く、前記伸縮領域25の長さ方向の両端部26,27に渡るように架設された弾性部材31と、を備えている。
この構成によれば、スリングベルト21の伸縮領域25よりも自然長が短い弾性部材31を伸縮領域25に架設することで、スリングベルト21に張力が加わっていない状態(つり荷5を吊っていない状態)では、スリングベルト21の伸縮領域25の両端部26,27同士が弾性部材31の付勢力によって接近し、伸縮領域25が屈曲する等の撓みを生じさせた短縮状態となる。このつり具10をつり荷5の上方に配置し、上述のように第一アイ部24をつり手6に掛ける作業を行うことで、つり荷5を確実に吊り上げることができる。すなわち、スリングベルト21を含むつり具10を用いた玉掛け作業を容易にする(作業性を向上させる)ことができる。
また、上記荷役用つり具10においては、複数の前記スリングベルト21を備えるとともに、複数の前記スリングベルト21を繋ぐ単一の丸環11を備えている。
この構成によれば、複数のスリングベルト21を単一の丸環11に繋げることで、クレーン等のフック3に丸環11を掛けて玉掛け作業を行えば、例え複数のスリングベルト21の内の一部の第一アイ部24がつり荷5のつり手6から外れたとしても、残りのスリングベルト21によってつり荷5の落下を防止することができる。
また、上記荷役用つり具10においては、前記スリングベルト21は、長さ方向両側に第一アイ部24および第二アイ部23が形成され、前記伸縮領域25は、前記長さ方向両側の第一アイ部24および第二アイ部23の間に、前記第一アイ部24および第二アイ部23の根本部分24c,23cよりも柔軟な屈伸部28を有している。
この構成によれば、スリングベルト21の第一アイ部24および第二アイ部23の間に、第一アイ部24および第二アイ部23の根本部分24c,23cよりも柔軟な屈伸部28を有することで、第一アイ部24および第二アイ部23の根本部分24c,23cの間の決まった範囲の屈伸によって伸縮領域25を伸縮させることができる。すなわち、スリングベルト21に節度感のある伸縮を生じさせることで、つり具10の取り回しやつり具10を用いた玉掛け作業を行いやすくすることができる。
また、上記荷役用つり具10においては、前記スリングベルト21は、長さ方向両側に第一アイ部24および第二アイ部23が形成されたスリングベルト21であり、長さ方向一側の第二アイ部23はつり荷5に掛けられ、長さ方向他側の第一アイ部24は丸環11に繋がれ、前記弾性部材31の伸縮方向の下端部34は、前記第二アイ部23に連結され、前記弾性部材31の伸縮方向の上端部33は、前記丸環11に連結されている。
この構成によれば、弾性部材31の下端部34はつり荷5側の第二アイ部23に連結し、弾性部材31の上端部33は第一アイ部24ではなく丸環11に連結することで、弾性部材31の両端部33,34をそれぞれ第一アイ部24および第二アイ部23に連結する場合と比べて、スリングベルト21のつり荷5側の第一アイ部24を持ち上げた状態での弾性部材31の長さを確保しやすい。このため、弾性部材31の伸び代を確保しやすく、第一アイ部24を下方に下ろしてつり手6に掛ける作業を行いやすくすることができる。
また、上記荷役用つり具10においては、前記弾性部材31は、引張りコイルバネである。
この構成によれば、弾性部材31がゴム製である場合と比べて耐久性を確保しやすく、かつコイル間に隙間のない密着巻きとすることで、弾性部材31のコンパクト化を図り、さらに初期張力を設定してつり具10単独状態での伸縮領域25の伸びを抑えることができる。
なお、本考案は上記実施形態に限られるものではなく、例えば、スリングベルトに代わる索状部材として、繊維ロープやワイヤロープ等を用いることもできる。索状部材は、長さ方向の一部を伸縮領域としたり局部的な屈伸部としたりする構成に限らず、例えば全体的に湾曲して両端部間を伸縮させる構成であってもよい。
索状部材は、長さ方向の両端部にアイ部を形成するものに限らず、少なくともつり荷に掛けられる一端部にアイ部を形成するものであればよい。索状部材の上端部は、カンを介してフックに掛けられる構成に限らず、アイ部を直接フックに掛けるいわゆる目掛けとしたり、索状部材の長さ方向の中間部(中央部に限らない)を直接フックに掛けるいわゆる半掛けとしたりしてもよい。また、カンやアイ部に代わる構造を設けてフックに掛ける構成でもよい。
実施形態では二本のスリングベルトを用いてつり荷を吊り上げるが、例えば一本の索状部材でつり荷を吊り上げたり三本以上の索状部材でつり荷を吊り上げたりする構成であってもよい。
そして、上記実施形態における構成は本考案の一例であり、実施形態の構成要素を周知の構成要素に置き換える等、本考案の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
3 フック
5 つり荷
6 つり手
10 荷役用つり具
11 丸環(カン)
21 スリングベルト(索状部材)
23 第二アイ部(アイ部)
23b 下端部(基端部)
23c 根本部分
24 第一アイ部(アイ部)
24a 上端部(基端部)
24c 根本部分
25 伸縮領域
26,27 両端部
28 屈伸部
31 弾性部材
33,34 端部

Claims (5)

  1. 長さ方向の一端部につり荷に掛けられるアイ部が形成された索状部材と、
    前記索状部材の長さ方向の少なくとも一部に設定された伸縮領域の伸長時の長さよりも自然長が短く、前記伸縮領域の長さ方向の両端部に渡るように架設された弾性部材と、を備えている荷役用つり具。
  2. 複数の前記索状部材を備えるとともに、複数の前記索状部材を繋ぐ単一のカンを備えている請求項1に記載の荷役用つり具。
  3. 前記索状部材は、長さ方向両側にアイ部が形成されたスリングベルトであり、
    前記伸縮領域は、前記長さ方向両側のアイ部の間に、両アイ部の根本部分よりも柔軟な屈伸部を有している請求項1又は2に記載の荷役用つり具。
  4. 前記索状部材は、長さ方向両側にアイ部が形成されたスリングベルトであり、長さ方向一側の第一アイ部はつり荷に掛けられ、長さ方向他側の第二アイ部はカンに繋がれ、
    前記弾性部材の伸縮方向の一端部は、前記第一アイ部に連結され、前記弾性部材の伸縮方向の他端部は、前記カンに連結されている請求項1又は2に記載の荷役用つり具。
  5. 前記弾性部材は、引張りコイルバネである請求項1又は2に記載の荷役用つり具。
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