JP5533944B2 - 外用液剤 - Google Patents

外用液剤 Download PDF

Info

Publication number
JP5533944B2
JP5533944B2 JP2012133485A JP2012133485A JP5533944B2 JP 5533944 B2 JP5533944 B2 JP 5533944B2 JP 2012133485 A JP2012133485 A JP 2012133485A JP 2012133485 A JP2012133485 A JP 2012133485A JP 5533944 B2 JP5533944 B2 JP 5533944B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
adjusted
purified water
appropriate amount
citric acid
sodium citrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012133485A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012167129A (ja
Inventor
淳一 谷村
康之 鈴木
七生子 佐々木
典子 椿
靖 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taisho Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Taisho Pharmaceutical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taisho Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Taisho Pharmaceutical Co Ltd
Priority to JP2012133485A priority Critical patent/JP5533944B2/ja
Publication of JP2012167129A publication Critical patent/JP2012167129A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5533944B2 publication Critical patent/JP5533944B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Description

本発明はフマル酸ケトチフェンを配合した外用液剤に関し、さらに詳しくはフマル酸ケトチフェン由来の経時的な着色を抑制もしくは軽減し、安定性が向上した新規な外用液剤に関する。
フマル酸ケトチフェンは化学伝達物質の遊離抑制作用と抗ヒスタミン作用を併せ持つ抗アレルギー薬の一つであり、アレルギー性鼻炎をはじめアレルギー性結膜炎、気管支喘息などの治療薬として広く用いられている。
一般的に点鼻剤、点眼剤などの薬剤は即効性があるため、対症療法的に用いられることが多い。しかし、その反面滞留性が劣るため十分な持続効果が得られていなかった。
従来、持続性の高い点鼻剤を提供するために、フマル酸ケトチフェンおよびカチオン応答型高分子を配合しpHが3〜6の点鼻組成物が開示されている(特許文献1)。
また、フマル酸ケトチフェンの刺激低減を目的としてポリエチレングリコールを含有する処方(特許文献2)も開示されている。
さらに、ケトチフェン配合剤の光安定性を改善するために、イプシロン-アミノカプロン酸、非イオン界面活性剤およびソルビン酸を配合する技術(特許文献3)、アミノ酸を配合する技術(特許文献4)などが開示されている。
その他に、ケトチフェン含有点眼剤に多価アルコール類及びメントールを配合することによりケトチフェンのコンタクトレンズへの吸着を抑制した点眼剤などが開示されている(特許文献5)。
特開平11−255654 特開2004−143162 特開2004−315365 特開2004−175771 特開2005−104970
本発明者らは、フマル酸ケトチフェンの優れた効果が長時間持続する外用液剤を提供するために、フマル酸ケトチフェンおよびカチオン応答型高分子を配合した外用液剤を調製した。しかし、得られた外用液剤は経時的に着色してしまい、医薬品として提供することが難しいことがわかった。
本発明は、フマル酸ケトチフェンとカチオン応答型高分子とを同時に配合することにより生じる経時的な着色を抑制もしくは軽減した外用液剤を提供することを課題とする。
本発明者らは前記課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、フマル酸ケトチフェン及びカチオン応答型高分子を含有する水溶液に、酸性領域である種の添加成分を配合することにより、経時的な着色が抑制もしくは軽減できることを見出し本発明を完成した。
すなわち本発明は、
(1)(a)フマル酸ケトチフェン、(b)ペクチン、アルギン酸及びアルギン酸の塩から選ばれる少なくとも1種であるカチオン応答型高分子、並びに(c)ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、D−マンニトール、1,3−ブチレングリコール及びキシリトールからなる群から選ばれる少なくとも1種を配合し、pHが4〜6である外用液剤。
(2)カチオン応答型高分子の配合量が外用液剤全体の0.05w/v%〜0.6w/v%である(1)に記載の外用液剤。
(3)ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、D−マンニトール、1,3−ブチレングリコール及びキシリトールからなる群から選ばれる少なくとも1種の配合量が外用液剤全体の0.1w/v%〜15w/v%である(1)〜(2)のいずれかに記載の外用液剤。
(4)粘膜適用製剤である(1)〜(3)のいずれかに記載の外用液剤。
(5)点鼻剤または点眼剤である(4)に記載の外用液剤。
である。
ここで、フマル酸ケトチフェン配合外用液剤の着色防止効果は、特定の成分を配合した場合に特異的に発現する効果であり、他の一般的な基剤成分などでは発現しないことである。
本発明によりケトチフェン及びカチオン応答型高分子を配合した外用液剤の経時的な着色が抑制もしくは軽減されることがわかった。
本発明で配合するフマル酸ケトチフェンは外用液剤として配合される一般的な量を配合することができ、具体的には、製剤全体の0.01〜0.1w/v%である。
本発明において使用するポリエチレングリコール(以下、適宜PEGと表記する)は、エチレンオキシドと水との付加重合体である。分子量により液状から固体状のものまで存在し、医薬品等の基剤として汎用されている。本発明では、平均分子量が400から6000のPEGが好ましい。また、本発明で用いるプロピレングリコール、D−マンニトール、1,3−ブチレングリコール及びキシリトールは、それぞれ医薬品に用いられる品質のものを適宜使用することができる。
本発明の(c)成分である、PEG、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、D−マンニトール及びキシリトールはそれぞれ単独または2種以上組み合わせて使用することができる。また、PEGは平均分子量のものを組み合わせて使用することもできる。
本発明の(c)成分の好ましい配合量は、製剤全体の0.1〜15w/v%であり、さらに好ましくは0.15〜10w/v%である。
本発明の外用液剤は、pH4〜6であり、好ましくは4.5〜5.5であり、さらに好ましくは4.5〜5である。pHが4未満であると粘膜投与時に刺激が生じる恐れがあり、pHが6を越えると着色防止効果が不十分になってしまうからである。
本発明でカチオン応答型高分子とは、粘膜上でカルシウムイオンやナトリウムイオンなどのカチオンに応答してゲル化する高分子である。カチオン応答型高分子の好ましいものとしてジェランガム、アルギン酸またはその塩およびペクチンをあげることができ、ゲル化能の点からさらに好ましいものとしてジェランガムをあげることができる。また、アルギン酸塩としてはアルギン酸ナトリウムが好ましい。
本発明で用いるカチオン応答型高分子は、各成分とも一般的に医薬品に用いられる品質のものを適宜使用することができる。
本発明で用いるカチオン応答型高分子の好ましい配合量は外用液剤全体の0.05〜0.6w/v%であり、さらに好ましい範囲は0.1〜0.4w/v%である。なお、カチオン応答型高分子は2種以上を組み合わせて用いることもできる。
本発明の外用液剤は本発明の効果を損なわない範囲で、他の有効成分及び医薬品に含有可能な種々の添加物を配合することができる。
有効成分として例えば、ステロイド剤、殺菌剤、抗炎症剤、局所麻酔剤、収斂剤、血管収縮剤、清涼化剤、ビタミン、アミノ酸、ピント調節剤などがあげられる。
また基剤成分として、精製水やアルコールなどの溶剤、安定化剤、界面活性剤、清涼化剤、増粘剤、緩衝剤、等張化剤、防腐剤、pH調節剤、抗酸化剤、香料、色素などを配合することができる。
本発明の外用液剤は、精製水にカチオン応答型高分子を溶解した溶液に、フマル酸ケトチフェンおよびポリエチレングリコール等の(c)成分を各々精製水にて溶解した溶液を、攪拌下で添加することにより製造することができる。
本発明の外用液剤は一般的な外用液剤の剤型で用いることができるが、高い付着性などの効果の点から粘膜適用製剤として用いるのが好ましい。粘膜適用製剤としては点眼剤、点鼻剤、口腔用剤、咽頭用剤、痔疾用剤などがあるが、点眼剤または点鼻剤に用いると効果の点で好ましい。
以下、本発明を実施例および試験例によりさらに詳細に説明する。
フマル酸ケトチフェン 0.0756g
ジェランガム 0.2g
ポリエチレングリコール400 0.25g
EDTA-2Na 0.05g
クエン酸 適量
クエン酸ナトリウム 適量
ジェランガム及びクエン酸ナトリウムを90℃で精製水に加温溶解した後、室温まで冷却した。次いでその他の成分を溶解し、クエン酸にてpHを4.5に調整し、精製水にて全量を100mLとした。
フマル酸ケトチフェン 0.0756g
ジェランガム 0.2g
ポリエチレングリコール4000 0.5g
EDTA-2Na 0.05g
クエン酸 適量
クエン酸ナトリウム 適量
ジェランガム及びクエン酸ナトリウムを90℃で精製水に加温溶解した後、室温まで冷却した。次いでその他の成分を溶解し、クエン酸にてpHを4.5に調整し、精製水にて全量を100mLとした。
フマル酸ケトチフェン 0.069g
ジェランガム 0.2g
ポリエチレングリコール6000 0.5g
EDTA-2Na 0.05g
クエン酸 適量
クエン酸ナトリウム 適量
ジェランガム及びクエン酸ナトリウムを90℃で精製水に加温溶解した後、室温まで冷却した。次いでその他の成分を溶解し、クエン酸にてpHを4.5に調整し、精製水にて全量を100mLとした。
フマル酸ケトチフェン 0.0756g
塩酸ナファゾリン 0.05g
ジェランガム 0.2g
ポリエチレングリコール400 2.5g
ポリエチレングリコール4000 2.5g
EDTA-2Na 0.05g
クエン酸 適量
クエン酸ナトリウム 適量
ジェランガム及びクエン酸ナトリウムを90℃で精製水に加温溶解した後、室温まで冷却した。次いでその他の成分を溶解し、クエン酸にてpHを4.5に調整し、精製水にて全量を100mLとした。
フマル酸ケトチフェン 0.0756g
ジェランガム 0.2g
ポリエチレングリコール400 1g
EDTA-2Na 0.05g
クエン酸 適量
クエン酸ナトリウム 適量
ジェランガム及びクエン酸ナトリウムを90℃で精製水に加温溶解した後、室温まで冷却した。次いでその他の成分を溶解し、クエン酸にてpHを5.0に調整し、精製水にて全量を100mLとした。
フマル酸ケトチフェン 0.069g
塩酸テトラヒドロゾリン 0.05g
ジェランガム 0.4g
ポリエチレングリコール4000 0.5g
塩化ベンザルコニウム 0.01g
EDTA-2Na 0.05g
クエン酸 適量
クエン酸ナトリウム 適量
ポリソルベート80 0.1g
l-メントール 0.008g
エタノール 0.2g
D-ソルビトール 0.86g
ホウ酸 適量
ジェランガム及びクエン酸ナトリウムを90℃で精製水に加温溶解した後、室温まで冷却した。次いでその他の成分を溶解し、クエン酸にてpHを5.5に調整し、精製水にて全量を100mLとした。なお、ホウ酸は等張化剤として用い、浸透圧で286mOsmになるように調整した。
フマル酸ケトチフェン 0.069g
ジェランガム 0.2g
ポリエチレングリコール4000 0.5g
ポリエチレングリコール6000 0.5g
塩化ベンザルコニウム 0.01g
EDTA-2Na 0.05g
クエン酸 適量
クエン酸ナトリウム 適量
ポリソルベート80 0.1g
D-ソルビトール 0.86g
ホウ酸 適量
ジェランガム及びクエン酸ナトリウムを90℃で精製水に加温溶解した後、室温まで冷却した。次いでその他の成分を溶解し、クエン酸にてpHを5.5に調整し、精製水にて全量を100mLとした。なお、ホウ酸は等張化剤として用い、浸透圧で286mOsmになるように調整した。
フマル酸ケトチフェン 0.0756g
塩酸テトラヒドロゾリン 0.1g
ジェランガム 0.2g
ポリエチレングリコール400 1g
塩化ベンザルコニウム 0.01g
EDTA-2Na 0.05g
クエン酸 適量
クエン酸ナトリウム 適量
ポリソルベート80 0.1g
D-ソルビトール液 適量
ジェランガム及びクエン酸ナトリウムを90℃で精製水に加温溶解した後、室温まで冷却した。次いでその他の成分を溶解し、クエン酸にてpHを4.5に調整し、精製水にて全量を100mLとした。なお、D-ソルビトール液は等張化剤として用い、等張付近になるように調整した。
フマル酸ケトチフェン 0.069g
塩酸ナファゾリン 0.003g
ジェランガム 0.2g
ポリエチレングリコール6000 1g
塩化ベンザルコニウム 0.01g
EDTA-2Na 0.05g
クエン酸 適量
クエン酸ナトリウム 適量
ポリソルベート80 0.1g
D-ソルビトール 0.86g
ホウ酸 適量
ジェランガム及びクエン酸ナトリウムを90℃で精製水に加温溶解した後、室温まで冷却した。次いでその他の成分を溶解し、クエン酸にてpHを5.0に調整し、精製水にて全量を100mLとした。なお、ホウ酸は等張化剤として用い、浸透圧で286mOsm付近になるように調整した。
フマル酸ケトチフェン 0.0756g
塩酸ナファゾリン 0.025g
ジェランガム 0.3g
ポリエチレングリコール400 2g
塩化ベンザルコニウム 0.01g
EDTA-2Na 0.05g
クエン酸 適量
クエン酸ナトリウム 適量
ポリソルベート80 0.1g
D-ソルビトール液 適量
ジェランガム及びクエン酸ナトリウムを90℃で精製水に加温溶解した後、室温まで冷却した。次いでその他の成分を溶解し、クエン酸にてpHを5.0に調整し、精製水にて全量を100mLとした。なお、D-ソルビトール液は等張化剤として用い、等張付近になるように調整した。
フマル酸ケトチフェン 0.0756g
塩酸ナファゾリン 0.05g
ジェランガム 0.2g
ポリエチレングリコール400 5g
EDTA-2Na 0.05g
クエン酸 適量
クエン酸ナトリウム 適量
ジェランガム及びクエン酸ナトリウムを90℃で精製水に加温溶解した後、室温まで冷却した。次いでその他の成分を溶解し、クエン酸にてpHを4.5に調整し、精製水にて全量を100mLとした。
フマル酸ケトチフェン 0.0756g
ペクチン 0.1g
ポリエチレングリコール400 0.5g
EDTA-2Na 0.05g
クエン酸 適量
クエン酸ナトリウム 適量
上記の各種成分を精製水に溶解させた後、クエン酸及びクエン酸ナトリウムにてpHを4.5に調整し、精製水にて全量を100mLとした。
フマル酸ケトチフェン 0.0756g
塩酸ナファゾリン 0.025g
ペクチン 0.05g
ポリエチレングリコール4000 2g
塩化ベンザルコニウム 0.01g
EDTA-2Na 0.05g
クエン酸 適量
クエン酸ナトリウム 適量
ポリソルベート80 0.1g
D-ソルビトール液 適量
上記の各種成分を精製水に溶解させた後、クエン酸及びクエン酸ナトリウムにてpHを5.0に調整し、精製水にて全量を100mLとした。なお、D-ソルビトール液は等張化剤として用い、等張付近になるように調整した。
フマル酸ケトチフェン 0.069g
塩酸テトラヒドロゾリン 0.05g
ペクチン 0.05g
ポリエチレングリコール6000 0.5g
塩化ベンザルコニウム 0.01g
EDTA-2Na 0.05g
クエン酸 適量
クエン酸ナトリウム 適量
ポリソルベート80 0.1g
D-ソルビトール 0.86g
ホウ酸 適量
上記の各種成分を精製水に溶解させた後、クエン酸及びクエン酸ナトリウムにてpHを5.5に調整し、精製水にて全量を100mLとした。なお、ホウ酸は等張化剤として用い、浸透圧で286mOsm付近になるように調整した。
フマル酸ケトチフェン 0.0756g
ペクチン 0.1g
ジェランガム 0.2g
ポリエチレングリコール400 0.5g
EDTA-2Na 0.05g
クエン酸 適量
クエン酸ナトリウム 適量
ジェランガム及びクエン酸ナトリウムを90℃で精製水に加温溶解した後、室温まで冷却した。次いでその他の成分を溶解し、クエン酸にてpHを4.5に調整し、精製水にて全量を100mLとした。
フマル酸ケトチフェン 0.0756g
アルギン酸ナトリウム 0.2g
ポリエチレングリコール400 1g
EDTA-2Na 0.05g
クエン酸 適量
クエン酸ナトリウム 適量
上記の各種成分を精製水に溶解させた後、クエン酸及びクエン酸ナトリウムにてpHを4.5に調整し、精製水にて全量を100mLとした。
フマル酸ケトチフェン 0.069g
塩酸テトラヒドロゾリン 0.05g
アルギン酸ナトリウム 0.4g
ポリエチレングリコール6000 1g
塩化ベンザルコニウム 0.01g
EDTA-2Na 0.05g
クエン酸 適量
クエン酸ナトリウム 適量
ポリソルベート80 0.1g
D-ソルビトール 0.86g
ホウ酸 適量
上記の各種成分を精製水に溶解させた後、クエン酸及びクエン酸ナトリウムにてpHを5.5に調整し、精製水にて全量を100mLとした。なお、ホウ酸は等張化剤として用い、浸透圧で286mOsm付近になるように調整した。
フマル酸ケトチフェン 0.0756g
アルギン酸ナトリウム 0.2g
ジェランガム 0.2g
ポリエチレングリコール400 0.5g
EDTA-2Na 0.05g
クエン酸 適量
クエン酸ナトリウム 適量
ジェランガム及びクエン酸ナトリウムを90℃で精製水に加温溶解した後、室温まで冷却した。次いでその他の成分を溶解し、クエン酸にてpHを4.5に調整し、精製水にて全量を100mLとした。
フマル酸ケトチフェン 0.0756g
ジェランガム 0.2g
1,3−ブチレングリコール 1g
EDTA-2Na 0.05g
クエン酸 適量
クエン酸ナトリウム 適量
ジェランガム及びクエン酸ナトリウムを90℃で精製水に加温溶解した後、室温まで冷却した。次いでその他の成分を溶解し、クエン酸にてpHを4.5に調整し、精製水にて全量を100mLとした。
フマル酸ケトチフェン 0.0756g
ジェランガム 0.2g
プロピレングリコール 1g
EDTA-2Na 0.05g
クエン酸 適量
クエン酸ナトリウム 適量
ジェランガム及びクエン酸ナトリウムを90℃で精製水に加温溶解した後、室温まで冷却した。次いでその他の成分を溶解し、クエン酸にてpHを4.5に調整し、精製水にて全量を100mLとした。
フマル酸ケトチフェン 0.0756g
ジェランガム 0.2g
D-マンニトール 1g
EDTA-2Na 0.05g
クエン酸 適量
クエン酸ナトリウム 適量
ジェランガム及びクエン酸ナトリウムを90℃で精製水に加温溶解した後、室温まで冷却した。次いでその他の成分を溶解し、クエン酸にてpHを4.5に調整し、精製水にて全量を100mLとした。
フマル酸ケトチフェン 0.0756g
ジェランガム 0.2g
キシリトール 1g
EDTA-2Na 0.05g
クエン酸 適量
クエン酸ナトリウム 適量
ジェランガム及びクエン酸ナトリウムを90℃で精製水に加温溶解した後、室温まで冷却した。次いでその他の成分を溶解し、クエン酸にてpHを4.5に調整し、精製水にて全量を100mLとした。
フマル酸ケトチフェン 0.069g
ジェランガム 0.15g
ポリエチレングリコール400 1g
EDTA-2Na 0.05g
クエン酸 適量
クエン酸ナトリウム 適量
ジェランガム及びクエン酸ナトリウムを90℃で精製水に加温溶解した後、室温まで冷却した。次いでその他の成分を溶解し、クエン酸にてpHを5.5に調整し、精製水にて全量を100mLとした。
比較例1
フマル酸ケトチフェン 0.0756g
ジェランガム 0.2g
EDTA-2Na 0.05g
クエン酸 適量
クエン酸ナトリウム 適量
ジェランガム及びクエン酸ナトリウムを90℃で精製水に加温溶解した後、室温まで冷却した。次いでその他の成分を溶解し、クエン酸にてpHを5.0に調整し、精製水にて全量を100mLとした。
試験例1
実施例1〜4、11、12、16、19〜22、比較例1の外用液剤を透明ガラス管に充填してサンプルとした。このサンプルを65℃にて2週間静置後、外観の確認及び波長400nmにてその吸光度を測定した。結果を表1〜表3に示した。
なお、外観の評価は以下の基準で行った。
−:無色澄明
±:帯黄色澄明
+:微黄色澄明
++:黄色澄明
Figure 0005533944

Figure 0005533944

Figure 0005533944

比較例
以下の表の処方で常法により外用液剤を調製した。
Figure 0005533944

試験例2
試験例1と同様にして試験を行った。結果を表5に示した。
Figure 0005533944

表1〜5から明らかなように、本発明の処方は保存後も商品性に問題が無いことがわかった。一方、本発明の(c)成分を配合しない処方、本発明の(c)成分に替えてポリビニルアルコール、メチルセルロースを用いた処方では着色を抑制することはできなかった。
比較例
以下の表の処方で常法により外用液剤を調製した。
Figure 0005533944

試験例3
比較例5〜8の外用液剤を透明ガラス管に充填してサンプルとした。このサンプルを65℃にて1週間又は2週間静置後、試験例1と同様にして外観の確認及び波長400nmにてその吸光度を測定した。結果を表7、8に示した。
Figure 0005533944

Figure 0005533944

表から明らかなように、本発明からpH範囲が外れた処方、本発明の(c)成分に替えてグリセリンを用いた処方では着色防止効果が不十分であった。
本発明は、フマル酸ケトチフェンとカチオン応答型高分子を同時に配合することにより生じる経時的な着色を抑制もしくは軽減することができたので、点鼻剤、点眼剤をはじめとする外用液剤などに使用可能である。

Claims (5)

  1. (a)フマル酸ケトチフェン、(b)ペクチン、アルギン酸及びアルギン酸の塩から選ばれる少なくとも1種であるカチオン応答型高分子、並びに(c)ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、D−マンニトール、1,3−ブチレングリコール及びキシリトールからなる群から選ばれる少なくとも1種を配合し、pHが4〜6である外用液剤。
  2. カチオン応答型高分子の配合量が外用液剤全体の0.05w/v%〜0.6w/v%である請求項1に記載の外用液剤。
  3. ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、D−マンニトール、1,3−ブチレングリコール及びキシリトールからなる群から選ばれる少なくとも1種の配合量が外用液剤全体の0.1w/v%〜15w/v%である請求項1〜2のいずれかに記載の外用液剤。
  4. 粘膜適用製剤である請求項1〜3のいずれかに記載の外用液剤。
  5. 点鼻剤または点眼剤である請求項4に記載の外用液剤。
JP2012133485A 2005-04-14 2012-06-13 外用液剤 Active JP5533944B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012133485A JP5533944B2 (ja) 2005-04-14 2012-06-13 外用液剤

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005116365 2005-04-14
JP2005116365 2005-04-14
JP2012133485A JP5533944B2 (ja) 2005-04-14 2012-06-13 外用液剤

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006111830A Division JP5109282B2 (ja) 2005-04-14 2006-04-14 外用液剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012167129A JP2012167129A (ja) 2012-09-06
JP5533944B2 true JP5533944B2 (ja) 2014-06-25

Family

ID=46971593

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012133485A Active JP5533944B2 (ja) 2005-04-14 2012-06-13 外用液剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5533944B2 (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10139666A (ja) * 1996-11-15 1998-05-26 Sawai Seiyaku Kk 液剤およびその製造方法
JP4457422B2 (ja) * 1998-01-09 2010-04-28 大正製薬株式会社 点鼻組成物
JP4543274B2 (ja) * 2002-10-01 2010-09-15 大正製薬株式会社 点鼻剤組成物
JP2004175770A (ja) * 2002-11-29 2004-06-24 Rohto Pharmaceut Co Ltd ケトチフェン及びイミダゾリン化合物含有組成物
JP4361294B2 (ja) * 2003-02-25 2009-11-11 ロート製薬株式会社 ケトチフェン含有組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012167129A (ja) 2012-09-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5909152B2 (ja) トラニラストを含有する水性組成物
JP2001187728A (ja) 眼科用組成物
TW201110961A (en) Ophthalmic composition
JP6081173B2 (ja) 眼科用水性組成物
WO2013183778A1 (ja) 粘膜用組成物
JP6155863B2 (ja) 粘膜用組成物及びその製造方法
JP2005187407A (ja) アレルギー眼疾患用眼科組成物
JP2005015368A (ja) プラノプロフェン含有水性液剤の安定化方法
JP6177594B2 (ja) 水性眼科組成物
JP5109282B2 (ja) 外用液剤
JP6161500B2 (ja) ブロムフェナク含有組成物
JP5533944B2 (ja) 外用液剤
JP5205909B2 (ja) 粘膜適用液剤
JP2007169232A (ja) 眼科用組成物
JP6175920B2 (ja) ナノエマルション粒子を含む組成物及びその製造方法
JP5922505B2 (ja) グリチルリチン酸含有水性眼科組成物
JP6666661B2 (ja) 局所粘膜適用水性組成物
JP5200365B2 (ja) 粘膜適用液剤
JP6225832B2 (ja) 液体組成物及びその製造方法
JP6179204B2 (ja) 粘膜用組成物及びその製造方法
JP5489581B2 (ja) プラノプロフェン含有水性組成物
JP6913792B2 (ja) 局所粘膜適用水性組成物
JP2004059479A (ja) 点眼剤組成物
JP6175919B2 (ja) ナノエマルション粒子を含む組成物及びその製造方法
JP6730500B2 (ja) 水性液剤

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120613

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140107

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140401

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5533944

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140414

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250