JP5531631B2 - 隠蔽構造体を備えた照明ユニット、照明装置、表示装置 - Google Patents

隠蔽構造体を備えた照明ユニット、照明装置、表示装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5531631B2
JP5531631B2 JP2010006365A JP2010006365A JP5531631B2 JP 5531631 B2 JP5531631 B2 JP 5531631B2 JP 2010006365 A JP2010006365 A JP 2010006365A JP 2010006365 A JP2010006365 A JP 2010006365A JP 5531631 B2 JP5531631 B2 JP 5531631B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens
light
pitch
light source
unit according
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010006365A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011146267A (ja
Inventor
優 大久保
和輝 木村
友洋 中込
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Inc filed Critical Toppan Inc
Priority to JP2010006365A priority Critical patent/JP5531631B2/ja
Publication of JP2011146267A publication Critical patent/JP2011146267A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5531631B2 publication Critical patent/JP5531631B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)
  • Planar Illumination Modules (AREA)
  • Optical Elements Other Than Lenses (AREA)

Description

本発明は、主に照明光路制御に使用される隠蔽構造体を備えた照明ユニット、照明装置並びに表示装置に関するものである。
最近の大型液晶テレビやフラットディスプレイパネル等においては主に、直下型方式の照明装置と、エッヂライト方式の照明装置とが採用されている。直下型方式の照明装置は、光源として複数の冷陰極管やLED(Light Emitting Diode)が、パネルの背面に規則的に配置される。液晶パネル等の画像表示素子と光源との間には、光散乱性の強い拡散板が用いられ、光源としての冷陰極管やLEDが視認されないようにしている。
一方、エッヂライト方式の照明装置は、複数の冷陰極管やLEDが、導光板と呼ばれる透光性の板の端面に配置される。一般的に、導光板の射出面(画像表示素子と対向する面)の逆側の面には、該導光板の端面から入射する入射光を効率良く射出面へと導く光偏向面が形成され、光偏向面に形成される光偏向要素としては例えば白色のドットパターンが印刷されたもの、あるいは、レンズ形状が付与されたもの等、効率よく射出面へと導くために様々な光偏向要素が提案されている。
しかしながら、エッヂライト方式は、導光板と呼ばれる透光性の板の端面にのみ光源が配置される構造のため、光源設置数に限界がある。従って液晶表示装置が大型になるにつれ、ディスプレイ全体を明るくすることは難しくなり、輝度を向上させる光学シートの役割が重要となる。
液晶表示画面の輝度を向上させる手段として、米国3M社の登録商標である輝度向上フィルム(Brightness Enhancement Film:BEF)がレンズシートとして広く使用されている。
図16、図17は下記特許文献1、2に記載された輝度向上フィルムを示すものである。
図16に示す液晶表示装置200は、概略で光源182と、光源182から出射した光を入射させる輝度向上フィルムとしてのBEF185と、液晶パネル184とが配設されている。図17に示すように、BEF185は、透明基材186上に断面三角形状の単位プリズム187が一方向に周期的に配列されてなる光学フィルムである。この単位プリズム187は光の波長に比較して大きいサイズ(ピッチ)に構成されている。
BEF185は、“軸外(off-axis)”からの光を集光し、この光を観察者に向けて“軸上(on-axis)”に方向転換(redirect)または“リサイクル(recycle)”させることができる。すなわちBEF185は、液晶表示装置200の使用時(観察時)に、軸外輝度を低下させることによって軸上輝度を増大させることができる。ここで言う「軸上」とは、図17において観察者の視野方向F’に一致する方向であり、一般的には液晶パネル184の表示画面に対する法線方向側である。
BEF185に代表されるレンズシートを用いる際に、透明基材上に拡散フィラーが塗布された拡散フィルムを導光板とレンズシートとの間に配置することによって、導光板から出射される光のムラを抑えることができる。
さらにまた、レンズシートと液晶パネルとの間に拡散フィルムを配置した場合には、プリズムシートに起因する射出光のサイドローブを低減させることができるとともに、規則的に配列されたレンズと液晶画素との間に生じるモアレ干渉縞を防ぐことができる。
ところで、エッヂライト方式において使用される導光板は、上述したとおり、射出面と対向する位置に光偏向面を備え、光偏向面には白色のドットパターンやマイクロレンズ(凹型、凸型)、その他レンズ形状の光偏向要素が形成される。
しかしながら、どのような光偏向要素であっても、規則的に、または規則性を有する擬似不規則的に配列された反射層や構造物で形成されるため、上述のBEF185に代表されるレンズシートとの干渉(モアレ干渉縞)の問題や、光偏向面のムラが視認されるといった問題があり、その解決手段としては、導光板とレンズシートとの間に、特許文献4に示されるような拡散フィルムを使用する方法が一般的である。
また、BEF185は正面方向の輝度を向上させる最も効率的なレンズシートの1つではあるが、20インチを超える中型ないし大型の液晶表示装置においては、BEF185の集光機能だけでは足りていないのが現状である。輝度を更に向上させる方法の一つとして例えばBEF185を2枚クロスに配置する方法が挙げられるが、液晶表示装置の視野角が極端に狭くなるという問題が生じる。ノートパソコンや携帯情報端末等に比べて、テレビ用途としての液晶表示装置においては、十分な視野角、特に水平方向に十分な視野角が必要となる。
従って、光偏向面に形成される光偏向要素を隠蔽するために、集光機能をほとんど有さない拡散シートを配置せねばならず、また液晶表示装置に必要な輝度を得るためには、BEF185を1枚使用するだけでは足りないという問題がある。現在、この双方の問題を解決する光学シートはなく、このような光学シートの出現が望まれている。
特公平1−37801号公報 特開平6−102506号公報 特表平10−506500号公報 特開2004−295080号公報
本発明は、上述のような従来の問題を解決するためになされたもので、導光板の光偏向面に形成される光偏向要素を隠蔽し、且つ、画面の水平方向の視野角を極端に狭くすることなく、正面方向の輝度を向上させる隠蔽構造体を備える照明ユニット、照明装置並びに該照明装置を用いた表示装置を提供することを目的とする。
本発明は、上述の問題を解決するために、以下のような手段を講じる。
即ち、第一の発明は、光源と、前記光源から射出される光を入射する入射面と、入射光を観察者側へと射出する射出面と、入射光を前記射出面へと導く光偏向面とを有する導光体と、前記射出面とは反対側の面から射出する光を反射して前記導光体へと導く反射シートとを少なくとも有する面光源装置と、前記面光源装置の光射出面側に隠蔽構造体を備えてなる照明ユニットであって、前記導光体は、前記光偏向面に、該導光体に入射された光を前記射出面側へと導く光偏向要素を備え、前記光偏向要素は、第一の方向に第一のピッチP1で略等間隔に配列され、かつ前記第一の方向とは略直交する第二の方向に前記第一のピッチP1よりも大きい第二のピッチP2で略等間隔に配列してなる二次元配列の第一の光偏向要素群と第二の光偏向要素群を有し、前記第一の光偏向要素群と前記第二の光偏向要素群は、前記第一の方向に互いに前記第一のピッチP1の1/2ピッチずれて配置されているとともに前記第二の方向に互いに前記第二のピッチP2の1/2ピッチずれて配置され、前記隠蔽構造体は、第一主面と前記面光源装置の光射出面に対向する第二主面とを備えたフィルム状の部材からなり、前記第一主面には、前記第一の方向と平行な方向に延在し前記第二の方向に複数配列された第一のレンズと、前記第二の方向と平行な方向に延在し前記第一の方向に複数配列された第二のレンズが互いにクロスするように形成されてなり、さらに、前記第二のレンズを形成せずに、前記第一のレンズのみを互いに接するように配列したシートを前記面光源装置に載せたときの輝度をI1とし、前記第一のレンズを形成せずに、前記第二のレンズのみを互いに接するように配列したシートを前記面光源装置に載せたときの輝度をI2とすると、I2/I1が1.1よりも大きいことを特徴とする照明ユニットである。
第二の発明は、前記第一のレンズが、断面形状が先端に丸みを帯び、湾曲側面を有する凸レンチキュラーレンズ形状であることを特徴とする照明ユニットである。
第三の発明は、前記第二のレンズの断面形状がプリズム形状であることを特徴とする照明ユニットである。
第四の発明は、前記第一のレンズが、以下の式1を満たすことを特徴とする照明ユニットである。ただし、αは前記湾曲側面の任意の点における接線と、前記第一主面とのなす角の最大角、n0は前記導光板の屈折率、tは前記導光板の厚みである。
Figure 0005531631
第五の発明は、前記凸レンチキュラーレンズ形状は、以下の式2によって定義されることを特徴とする照明ユニットである。
ここで式2は、前記第一のレンズの単一レンズピッチを1と正規化した際の式であり、
zは前記第一の線状レンズの高さ方向の位置関数、rは前記第一の線状レンズの幅方向位置変数である。
Figure 0005531631
第六の発明は、前記第一のレンズの単一レンズピッチをQ1、配列ピッチをQ1+Δ1、高さをH1とし、前記第二のレンズの単一レンズピッチをQ2、配列ピッチをQ2+Δ2、高さをH2とすると、以下の式3を満たすような、照明ユニットである。
Figure 0005531631
第七の発明は、前記第一のレンズの単一レンズピッチをQ1、配列ピッチをQ1+Δ1、高さをH1とし、前記第二のレンズの単一レンズピッチをQ2、配列ピッチをQ2+Δ2、高さをH2とすると、以下の式4を満たすような、照明ユニットである。
Figure 0005531631
第八の発明は、前記隠蔽構造体の前記第二主面側に、1点から略ランバート光を射出する点光源を、該射出光の主軸と該第二主面の法線方向とが略一致するよう配置し、前記第二主面より入射し、前記第一主面より該第一主面の法線方向に射出される光は、前記第一のレンズの配列方向へ広がる第一の光と、前記第二のレンズの配列方向へ広がる第二の光に変換され、前記第一の光において、前記点光源の直上輝度をL0、ピーク輝度をL1としたとき、L1 /L0 が200%以下であることを特徴とする照明ユニットである。
第九の発明は、前記第二のレンズの任意の位置の傾斜面と前記第一の主面のなす角をβとすると、あらゆるβが以下の式5で規定される範囲内に存在することを特徴とする照明ユニットである。
Figure 0005531631
第十の発明は、前記第二のレンズの断面形状が、複数の直線部の組み合わせからなる多角形プリズムであることを特徴とする、照明ユニットである。
第十一の発明は、前記第二のレンズが、傾斜角の異なる三角プリズムの組み合わせからなることを特徴とする、照明ユニットである。
第十二の発明は、前記第二のレンズが、任意の点での傾斜角が4°以上46°以下、もしくは、52°以上72°以下となるような、レンチキュラーレンズ、三角プリズム、多角形プリズム、もしくはそれらの組み合わせからなることを特徴とする、照明ユニットである。
第十三の発明は、請求項1〜12の何れかに記載の照明ユニットと、さらに一枚以上の集光シート、もしくは偏光分離シート、もしくはその両方を備えることを特徴とする照明装置である。
第十四の発明は、請求項13に記載の照明装置と、表示画像を規定する画像表示素子と、を有することを特徴とする表示装置である。
第十五の発明は、前記表示素子が、画素単位での透過/遮光に応じて表示画像を規定することを特徴とする表示装置である。
上記構成によれば、導光板の光偏向面に形成される光偏向要素を隠蔽し、且つ、画面の水平方向の視野角を極端に狭くすることなく、正面方向の輝度を向上させる隠蔽構造体を備える照明ユニット、照明装置並びに該照明装置を用いた表示装置を提供することができる。
本発明の実施形態である隠蔽構造体を備える照明ユニット、照明装置、表示装置 導光板の光偏向面に配列される光偏向要素を表す図 隠蔽構造体の一例を表す図 隠蔽構造体の一例を表す図 隠蔽構造体の第二の方向に平行に切断したときの断面図 隠蔽構造体から射出する光の進行方向を表す図 隠蔽構造体の第一のレンズにより線状に伸びた光偏向要素を表す図 光偏向要素から射出した光の進行方向と輝度を表す図 第一のレンズの断面形状 第一のレンズの断面形状 隠蔽構造体の断面図 隠蔽構造体の断面図 隠蔽構造体により広がった光偏向要素を表す図 隠蔽構造体の第二のレンズが多角形である場合の断面図 第二のレンズが多角形である場合に、隠蔽構造体を通して広がった光偏向要素を表す図 BEFの配置を表す断面図 BEFの斜視図
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の第一の実施の形態における隠蔽構造体8を備える照明ユニット3、及び該照明ユニット3を具備する照明装置2、表示装置1の概略断面図であり、各部位の縮図は実際とは一致しない。
図1に示す表示装置1は、画像表示素子12と、この画像表示素子12の光入射側に臨ませて配置された照明装置2を備える。
照明装置2は、照明ユニット3と、一枚以上の光学シート9、偏光分離シート28を備える。
照明ユニット3は、面光源装置4と、隠蔽構造体8を備える。
面光源装置4は、導光板7、光源6、及び反射板5を含んで構成される。
光源6としては例えば点状光源が挙げられる。点状光源としては、LEDが挙げられ、LEDとしては白色LEDやRGB−LED等が挙げられる。または光源6はCCFLに代表される蛍光管であっても良い。図1では、光源6が導光板7の対向する2つの端面に配置された例を示しているが、これに限らず、1つの端面のみに配置する場合、または4つの端面に配置される場合などもあり得る。また導光板7の形状は、図1に示すような平板形状ではなく、楔形状等であっても良い。
本実施の形態では、導光板7の端面が、光源6から射出される光を入射する入射面とされ、導光板7の観察者側Fの面が、入射面に入射された入射光を観察者側へと射出する射出面とされている。
導光板7の観察者側Fとは反対側の面には、すなわち、出射面と反対側の面には光偏向面17が形成される。光偏向面17には、光源6からの入射光を射出面側へと偏向する光偏向要素18が形成され、光偏向要素18としては、例えば白色拡散反射ドットが印刷される。また別の例としては、マイクロレンズ形状やプリズム形状等の構造物が挙げられる。
一般的に導光板7は透明板であるため、このような光偏向要素18は観察者側Fより視認される。また、直下型のバックライトとは異なり、導光板7からの射出光はムラが多く、均一な拡散光とは大きく異なる。そのため、エッジライト型の照明装置2においては、一般的に導光板7の上には、この光偏向要素18を隠蔽するため、また射出光のムラを低減するために、強い拡散性を有する拡散フィルム等が使用される。しかしながら、このような拡散フィルムはほとんど集光性能を有していない。
図2に導光板7の光偏向面17と、光偏向面17に形成される光偏向要素18を示す。図2では光偏向要素18の形状が円形で示されているがこれに限らず、楕円形状やプリズム形状であっても良い。
光偏向要素18は、第一の方向にP1のピッチで配列され、第二の方向にP2のピッチで配列される二次元配置とされる。ここで第一の方向、及び第二の方向は、表示装置1の垂直視野、及び水平視野に対して任意に選択することが出来る。
本発明の照明ユニット3においては図3もしくは図4に示されるような隠蔽構造体8が配置される。隠蔽構造体8はフィルム状の部材で、透光性の基材13の第1主面13a上に、第一の方向に平行な方向に延在し、第二の方向に複数配列する第一のレンズ14が配置され、さらに、第二の方向に平行な方向に延在し、第一の方向に複数配列する第二のレンズ15が配置され、第一のレンズ14と第二のレンズ15は互いにクロスするように形成される。図3は、第一のレンズ14を凸レンチキュラーレンズとし、第二のレンズ15をプリズム形状とした場合の模式図である。図4は、第一のレンズ14が凸レンチキュラーレンズで、第二のレンズ15も凸レンチキュラーレンズとした場合の模式図である。
図5は図3もしくは図4で示されるような隠蔽構造体8を第二の方向に平行に切断したときの断面図である。第一のレンズ14の湾曲側面の任意の点における接線と、第1主面13aとのなす角は、第一のレンズ14の頂部から第1主面13aに至るにつれ大きくなる。従って第1主面13aと接する点における接線と、第1主面13aとのなす角が最も大きな角度となり、この角度をαとしたとき、角度αは以下の式1で定義される。ここでn0は導光板7の屈折率、nは第一のレンズ14の屈折率であり、tは導光板7の厚さ、P2は上述した光偏向要素18が第2の方向に配列されるピッチである。第一のレンズ14が延在する方向と、光偏向要素18が配列される第一の方向とは略平行である。
Figure 0005531631
式1について、図6を用いて説明する。
導光板7の光偏向面17に形成される光偏向要素18が第二の方向にP2のピッチで配列される。光偏向要素18によって進路を変えられた光のうち、該光偏向要素18からP2/2だけ離れた距離で導光板7の光射出面に到達し、射出される光をLとしたとき、隠蔽構造体8の第二主面への入射角度θiは、導光板の屈折率n0と厚さt、及びP2/2より求められる。
式1は、入射角θiで入射した光を正面方向に屈折させるために必要な第一のレンズ14の接線角度αを規定している。
第一のレンズ14は、丸みを帯びた頂部と湾曲側面とで形成される。頂部の接線角度は0度であり、第1主面13aとの接点における接線角度はαであり、頂部から第1主面13aに至るにつれ、接線角度は大きくなる。
従って第一のレンズ14が多数配置された隠蔽構造体8の第2主面13b側から、略ランバート光を射出する点光源を設置したとき、隠蔽構造体8の第1主面13a側から点光源を観察すると、線状光源として視認される。
導光板7の光偏向面17に形成される光偏向要素18であらゆる方向に進路を変更された光のうち、導光板7の光射出面より射出される光は、その配光分布はランバート光とは異なるが、点光源と同義として扱うことが出来る。すなわち、例えば図2で示されたような円形の光偏向要素18の各々を点光源としてみたとき、導光板7の光射出面側に第一のレンズ14が配置された隠蔽構造体8を配し、第1主面13a側から観察すると、円形の光偏向要素18が線状に広がって見える。このとき、第一のレンズ14の第1主面13aとの接点における接線角度αが式1を満たしていると、図7に示されるように線状に広がって見える隣り合う光偏向要素18が重なるため、光偏向要素18の隠蔽性が向上する。
光偏向要素18の隠蔽性を向上させる第一のレンズ14としては、図8に示されるように、隠蔽構造体8の第二主面13b側に、1点から略ランバート光を射出する点光源を、該射出光の主軸と該第二主面13bの法線方向とが略一致するよう配置したとき、第一主面13aより該第一主面13aの法線方向に射出される光は、点光源の直上を中心に、第一のレンズ14の配列方向に広がる線状光に変換される。ここで、図8では第一のレンズ14によって、第一主面13aの法線方向に屈折される光のみを図示している。図示されていないが、第一のレンズ14からは、第一主面13aに対して法線方向のみならず、斜め方向へ射出される光も存在する。
ここで、図8に示されるように、線状光のピーク輝度位置が、点光源の直上となる(図中実線で示される輝度分布)ような第一のレンズ14であることが望ましい。または、線状光のピーク輝度位置が、点光源の直上以外に存在した場合(図中点線で示される輝度分布)には、点光源の直上輝度をL0、ピーク輝度をL1としたとき、L1/L0が200%以下となる第一のレンズ14であることが望ましい。
ピーク輝度位置が点光源の直上に存在せず、且つL1/L0が200%を超えるような第一のレンズ14は、点光源を線状光源に広げても、ピーク輝度位置が非常に強く光って見える。その極端の例としては、三角プリズムレンズであるが、第1主面13aに三角プリズムレンズを配したレンズシートの第2主面13b側に上述と同様に点光源を配し、第1主面側から観察すると、点光源が2つの点光源に分割されるのみである。これでは隠蔽性は向上しない。
従って、点光源の直上にピーク輝度を有するか、点光源の直上以外にピーク輝度が存在する場合は、ピーク輝度と点光源の直上輝度との比が200%以下となるように、線状に光が広がる第一のレンズ14であることが、隠蔽性を向上させるため望ましい。
上述したような効果が得られる第一のレンズ14は、以下の式2で定義される。
ここで式2は、第一のレンズ14の単一レンズピッチを1と正規化した際の式であり、図9に示されるように、zは第一のレンズ14の高さ方向の位置関数、rは幅方向位置変数である。図9において、斜線部が凸レンチキュラーレンズの形状と定義される。ここで、微調整として、式2で定義された形状の第一のレンズ14を、レンズの高さ方向、或いは幅方向に拡大、または縮小しても良い。各係数k、1/R、A、B、Cの値が設定値に入らない場合、上述したような点光源を線状化する効果が得られず、または集光効果が低くなるため望ましくない。
Figure 0005531631
第一のレンズ14の形状について、図10を用いて詳細に説明する。
図10は第一のレンズ14の断面詳細図である。単一レンズピッチがQ1であり、高さがH1、第1主面13aとの接角α、及び頂部フィッティング曲率半径R1で表される。ここで頂部フィッティング曲率半径R1とは、非球面形状である第一のレンズ14の頂部の曲率半径を表し、単一レンズピッチQ1に対して10%の領域における曲率半径とここでは定義する。
このとき、頂部フィッティング曲率半径R1は、単一レンズピッチQ1に対して、1/2未満であることが望ましい。すなわち、球面レンズに比べて頂部の曲率半径が小さくなる非球面レンズ形状であることが望ましい。集光性能が高まるためである。
一方で頂部の曲率半径を小さくし過ぎると、非常に単位レンズ高さH1が大きな非球面形状となり、また隠蔽性能が低下するため望ましくない。頂部フィッティング曲率半径R1は、単一レンズピッチQ1に対して0.1以上であることが望ましい。また単位レンズ高さH1は、単一レンズピッチQ1に対して、0.3以上1.0未満であることが望ましい。0.3より低いと、集光性能が低く、一方で1.0以上の場合、集光性能のみならず隠蔽性能も低くなるためである。
第二のレンズ15は、隠蔽構造体8の輝度を高めるために形成される。第二のレンズ15は、必ずしもプリズム形状である必要はなく、レンチキュラー形状のレンズを用いても良い。つまり、第二のレンズ15は、輝度上昇作用のあるものであれば、任意の形状のレンズを用いることができる。第一のレンズ14は、第二の方向に拡散した光の集光効果を有するが、第一の方向には構造が存在しないため、第一の方向へ拡散した光を集光することができない。そこで、第二のレンズ15を、第一のレンズ14の配列方向と垂直に配列することで、第一のレンズ14では集光できない第一の方向へ拡散した光を第二のレンズ15により集光できるため、第一のレンズ14単体の場合と比べて輝度を上昇させることが可能になる。
但し、ここでの第一のレンズ14と第二のレンズ15は、集光特性に関して以下の条件を満たしていることが必要である。
つまり、隠蔽構造体8の第二のレンズ15を配列しないで第一のレンズ14のみを互いに接するように配列したシートを作製し、面光源装置4の上にこのシートを1枚だけ搭載したときの輝度をI1とし、逆に隠蔽構造体の第一のレンズ14を配列しないで第二のレンズ15のみを互いに接するように配列したシートを作製し、このシートを1枚だけ搭載した面光源装置4の輝度をI2とすると、I2/I1が1.1よりも大きいことが必要である。
上記条件を満たさない場合、つまりI2/I1が1.1以下の場合、第二のレンズ15の集光効果が足りないため、第一のレンズ14と第二のレンズ15をクロスさせたときに、第二のレンズ15による輝度上昇効果が小さくなり、第二のレンズ15を形成する必要性が失われるからである。
輝度上昇作用の高いレンズとして代表的なものは、頂角が90°のプリズムである。ところが、第二のレンズ15がプリズム形状の場合、先に説明したように、光偏向要素18を点として分割するだけなので、第二のレンズ15がレンチキュラーレンズの場合と比べて隠蔽性が劣る。
しかし、第二のレンズ15をプリズム形状としても、以下で説明するように、第一のレンズ14と第二のレンズ15の配列ピッチや高さを制御することで、隠蔽性を大きく悪化させること無く、輝度を上昇させることが可能になる。
図11(A)は、第一のレンズ14と、第一のレンズ14の間に第二のレンズ15が直交するように配列した場合の隠蔽構造体8の斜視図、図11(B)は、第二の方向に平行に切断したときの断面図である。
第一のレンズ14の単一レンズピッチをQ1、配列ピッチをQ1+Δ1、第一のレンズの高さをH1、第二のレンズ15の単一レンズピッチをQ2、配列ピッチをQ2+Δ2、第二のレンズの高さをH2としたとき、以下の式3を満たすように各パラメータを設定することで、輝度上昇効果と隠蔽性のどちらかを悪化させることなく、両立させることが可能になる。
Figure 0005531631
式3は、図11に示すように、第一のレンズ14の間隙部分に第二のレンズ15を配列する場合に、輝度と隠蔽性の両方を両立させるための必要条件である。第一のレンズ14の間隙の距離Δ1が式3で指定する範囲内にあれば、第一のレンズ14が突出する面積を適度に大きくすることが可能であるため、第一のレンズ14による隠蔽効果が十分に発揮される。また、第二のレンズ15の突出する面積が、第一のレンズ14の突出する面積と比べて相対的に小さいので、第二のレンズ15による隠蔽効果への悪影響を最小限に抑えつつ、第二のレンズ15の集光効果により輝度を上昇させることが可能になる。Δ2=0は、第二のレンズの間隙部分が存在しないことを示す。Δ2≠0の場合、第二のレンズ15の間に平坦面が存在するので、輝度が低下し、なおかつ隠蔽性が悪化するため望ましくない。
図12(A)は、第二のレンズ15と、第二のレンズ15の間に第一のレンズ14が直交するように配列される隠蔽構造体8の斜視図、図12(B)は、第一の方向に平行に切断したときの断面図である。
第一のレンズ14の単一レンズピッチをQ1、配列ピッチをQ1+Δ1、第一のレンズの高さをH1、第二のレンズ15の単一レンズピッチをQ2、配列ピッチをQ2+Δ2、第二のレンズの高さをH2としたとき、以下の式4を満たすように各パラメータを設定することで、輝度上昇効果と隠蔽性のどちらかを悪化させることなく、両立させることが可能になる。
Figure 0005531631
式4は、図12に示すように、第二のレンズ15の間隙部分に第一のレンズ14を配列する場合に、輝度と隠蔽性の両方を両立させるための必要条件である。第二のレンズ15の間隙の距離Δ2が式4で指定する範囲内にあれば、第一のレンズ14が突出する面積を適度に大きくすることが可能であるため、第一のレンズ14による隠蔽効果が十分に発揮される。また、第二のレンズ15の突出する面積が、第一のレンズ14の突出する面積と比べて相対的に小さいので、第二のレンズ15による隠蔽効果への悪影響を最小限に抑えつつ、第二のレンズ15の集光効果により輝度を上昇させることができる。Δ1=0は、第一のレンズ14の間隙部分が存在しないことを示す。Δ1≠0の場合、第一のレンズ14の間に平坦面が存在するので、輝度が低下し、なおかつ隠蔽性が悪化するため望ましくない。
ところで、第一のレンズ14により広がる光と、第二のレンズ15により広がる光が重なり合うと、強い輝点が発生し隠蔽性が悪化する場合がある。図13は、第一のレンズ14がレンチキュラーレンズ、第二のレンズ15がプリズム形状の場合に、第一の方向に隣り合う二つの光偏向要素18aと18bの光の広がりを表したものである。
光偏向要素18aは、隠蔽構造体8の第一のレンズ14により線状スポットS1aと、第二のレンズ15により点状スポットS2aに変換される。光偏向要素18bは、隠蔽構造体8の第一のレンズ14により線状スポットS1bと、第二のレンズ15により点状スポットS2bに変換される。
隣り合う光偏向要素18a、18bから発生する点状スポットと線状スポットが重なる場合、つまり、スポットS1aとスポットS2bもしくはスポットS1bとスポットS2aが互いに重なる場合、重なった部分が強い輝点となって隠蔽性が悪化する場合がある。また、この場合、光偏向要素18aと18bの間に光が広がらないため、第一の方向に平行な方向で明暗差が強く発生してしまうことも、隠蔽性悪化の要因となる。
点状スポットS2aとS2bが互いに重なる場合もありうるが、この場合は、光偏向要素18aと18bのちょうど中間部分で重なるため、光偏向要素18aと18bの間の明るさが高まり、逆に隠蔽性は向上する。
点状スポットと線状スポットが重ならないためには、以下の条件が満たされればよい。つまり、導光板の厚みをt、光偏向要素18の半径をr、Nを0以上の整数、点状スポットと線状スポットの距離をDとすると、以下の式6
Figure 0005531631
で規定される範囲にDが含まれればよい。Dがこの範囲内に存在するためには、第二のレンズ15の任意の位置における傾斜角をβとすると、あらゆるβが以下の式5で規定される範囲内に含まれればよい。
Figure 0005531631
第二のレンズ15は、必ずしもプリズムである必要は無く、例えば図14に示すような断面形状が複数の直線部の組み合わせからなる多角形プリズムであっても良い。その場合、光偏向要素18は、第二のレンズ15によって図15のように第一の方向に広がる複数の連なった点状のスポットS2a、S2bに変換される。この場合、単純な三角プリズムの場合と比べて点状のスポットが複数あるため、第一の方向に平行な方向での明暗差が目立ちにくくなり、隠蔽性が向上する。
第二のレンズ15は、傾斜角の異なる三角プリズムを複数配列しても良い。それにより、前記多角形プリズムと同様に、光偏向要素18が第二のレンズ15により図15に示したような第一の方向に広がる複数の連なった点状のスポットS2a、S2bに変換されるため、隠蔽性が向上する。
第二のレンズ15は、好ましくは、任意の位置での傾斜角が4°以上46°以下、もしくは、52°以上72°以下で規定される範囲内にあるのが望ましい。これは、導光板の厚み4mm、光偏向要素の半径rが0.1mm、光偏向要素の第一の方向への配列ピッチP1が1.5mmの場合に、点状スポットと線状スポットが重ならないための傾斜角の範囲である。一般的に良く用いられる導光板は厚みが4mm〜5mm、光偏向要素の半径rは導光板の位置によっても異なるが、おおよそ0.1mm〜1mm、配列ピッチP1は、1mm〜2mm程度であるため、この計算結果は、導光板の厚み、配列ピッチが平均程度で、光偏向要素の半径rがかなり小さい場合の結果となる。光偏向要素の半径rを小さい値で計算したのは、rが小さいとスポットがある部分と無い部分で明暗差が強く出て、隠蔽性が悪化しやすいからである。
本発明の表示装置1において、隠蔽構造体8を構成する第二のレンズ15と集光シート9を構成する三角プリズムレンズ24とは、略直交する方向で配置されることが望ましい。特に表示装置1を観察する観察者から見た際に、画面の垂直視野方向に三角プリズムレンズ24が配列され、水平視野方向に延在する第一のレンズ14が配列されることが望ましい。
一般に表示装置1はある範囲の垂直視野と水平視野とを有することが望まれるが、特に大型な表示装置1としてテレビ用途を挙げる際、水平視野が広いことが望まれる。三角プリズムレンズ24は集光性能が高い分、視野を狭くする。一方、第一のレンズ14は拡散性能と集光性能とを両立する。従って、第一のレンズ14を水平視野方向に配列することで、水平視野を極端に狭めることなく集光し、三角プリズムレンズ24を垂直視野方向に配列することで、垂直視野は狭くなるが、高い集光効果を得ることが出来る。
このとき、隠蔽構造体8の第1主面13aに形成された第一のレンズ14の延在方向と導光板7の光偏向要素18が配置される第一の方向とが略一致させる。導光板7の光偏向面17には、第一の方向の配列ピッチP1より、第二の方向の配列ピッチP2が大きくなるように光偏向要素18が配置される。従って第一のレンズ14の延在方向と第一の方向とが略一致することで、図7に示されるように、光偏向要素18が第二の方向に線状化されるため、隠蔽性が向上するためである。
集光シート9を構成する線状レンズ24は隠蔽構造体8を構成する第一のレンズ14と略直交させても良い。しかしながら、線状レンズ24が表示装置1の水平視野を集光することとなるため、線状レンズ24は集光性能だけでなく、視野を狭くしないレンズ形状を選ぶことが重要である。例えば隠蔽構造体8を構成する第一のレンズ14と同形状であっても良く、または式2から決定される別形状のレンズであっても良い。または丸みを帯びた三角プリズムレンズや、頂角が100度〜120度程度の三角プリズムレンズなどが、視野を狭くせずに集光性能を得られるレンズとして挙げられる。
集光シート9を構成する線状レンズ24と隠蔽構造体8を構成する第一のレンズ14とを略平行としても良い。このとき、線状レンズ24と第一のレンズ14とのピッチが同程度の場合、モアレ干渉縞が生じるため望ましくない。線状レンズ24と第一のレンズ14とのピッチ比を少なくとも1:2より大きく、望ましくは1:3より大きな比とし、且つ、モアレ干渉縞が最も生じづらいピッチと設定することが望ましい。更に線状レンズ24と第一のレンズ14とを、数度傾けて配置しても良い。傾ける範囲としては0度以上20度以下が望ましく、更には10度以下が望ましい。20度を超えて傾けた場合、表示装置1の視野分布が歪となるため望ましくない。
本発明の照明ユニット3を構成する隠蔽構造体8は、透光性の基材13の第一主面13aに、第一のレンズ14、及び第二のレンズ15が、UV硬化樹脂や放射線硬化樹脂等を用いて成形されるか、またはPET(ポリエチレンテレフタレート)、PC(ポリカーボネート)、PMMA(ポリメチルメタクリレート)、COP(シクロオレフィンポリマー)、PAN(ポリアクリロニトリル共重合体)、AS(アクリロニトリルスチレン共重合体)等を用いて、当該技術分野では良く知られている押出成形法、射出成型法、あるいは熱プレス成型法によって一体で形成する。
画像表示素子12は、画素単位で光を透過/遮光して画像を表示する素子であることが好ましい。画素単位で光を透過/遮光して画像を表示するものであれば、本発明の照明装置3により、観察者側Fへの輝度が向上され、光強度の視角度依存性が低減され、さらに、光偏向要素18の視認性が低減された光を有効に利用して、画像品位の高い画像を表示させることができる。
画像表示素子12は、液晶表示素子であることが好ましい。液晶表示素子は、画素単位で光を透過/遮光して画像を表示する代表的な素子であり、他の表示素子に比べて、画像品位を高くすることができるとともに、製造コストを低減することができる。
<隠蔽構造体の作製>
隠蔽構造体8の材料としてポリカーボネート樹脂を用いた。ポリカーボネート樹脂は屈折率が約1.59と高いため、より集光性能、及び拡散性能が高い隠蔽構造体8を得ることが出来る。隠蔽構造体8の第一のレンズ14、第二のレンズ15は、ポリカーボネート樹脂を用いて、押出成形により形成した。
<面光源装置の作製>
面光源装置4を以下のように作製した。
まず、4mm厚の導光板7を用意し、光源6としてLEDを、導光板7の側面4辺に設置した。導光板7の光偏向面17には、白色の反射インキを印刷法によって形成した。白色の反射インキは、光偏向面17に規則的に配置し、光源6が設置されている端面に近いほど大きさを小さく、導光板7中心に近づくほど大きさを大きくしたものである。白色の反射インキの配列方向は、第1の方向と表示装置1の画面垂直方向とを一致させ、第一の方向の配列ピッチP1を約1.15mm、第二の方向の配列ピッチP2を約2mmピッチとした。導光板7の光偏向面17側には反射シート5を配置し、面光源装置4が得られた。
<照明装置の作製>
照明装置2を以下のようにして作製した。
まず、面光源装置4の光射出面側に隠蔽構造体8を配置し、照明ユニット3を作製した。隠蔽構造体8は、凸レンチキュラーレンズが延在する方向と、導光板7の光偏向要素18が配列される第一の方向とを一致させた。さらに、隠蔽構造体8の上に、集光シート9としてBEF(3M社製)を、三角プリズムレンズの延在する方向と、隠蔽構造体8を構成する凸レンチキュラーレンズの延在する方向とが平行になるように配置し、更にその上に偏光分離反射シート28としてDBEF(3M社製)を配置し、照明装置2が得られた。
<輝度評価について>
以下で述べる方法で、作製した隠蔽構造体8の輝度評価を行った。
最初に、隠蔽構造体8の第一のレンズ14と同形状の凸レンチキュラーレンズが、平坦部が存在しないように配列したシートをリファレンス用シートとして別途作製した。作製方法は、隠蔽構造体8と同じく、ポリカーボネート樹脂の押し出し成型で作製した。
面光源装置4に前記リファレンス用シートを載せ、その上にBEFを三角プリズムレンズの延在する方向がリファレンス用シートのレンズが延在する方向と平行になるように配置し、さらにその上にDBEFを載せ、正面輝度の測定を行った。正面輝度の測定は、TOPCON製分光放射輝度計SR3を使用した。このとき測定された輝度値をIrefとする。
次に、面光源装置4に隠蔽構造体8を載せ、その上にBEFを三角プリズムの延在する方向が第一のレンズ14が延在する方向と平行になるように配置し、さらにその上にDBEFを載せて照明装置2を組み立て、正面輝度の測定を行った。このとき測定された輝度値をI0とする。
計算式 I0/Iref より、隠蔽構造体8の輝度比を算出した。輝度比が1.01以上の値が得られたものに関して、輝度上昇効果が○との判定を行った。輝度比がそれよりも小さい場合、測定誤差との切り分けが難しいので、輝度上昇効果は×と判定した。
<隠蔽性評価について>
隠蔽性の評価は、照明装置2を目視で見たときに、白色の反射インキが視認されるかどうか確認し、視認された場合は×、視認されない場合は○とした。
(実施例1)
第一のレンズ14として凸レンチキュラーレンズを形成した。さらに、第一のレンズ14の間には、第一のレンズ14よりも高さの低い第二のレンズ15を直交するように配列した。
凸レンチキュラーレンズは、式2から定義し、単位ピッチQ1を100μm、配列ピッチQ1+Δ1を105μm(Δ1/Q1≒0.05)、頂部フィッティング曲率半径R1が40μm、単位レンズ高さH1が40μmとした。
さらに、第一のレンズ14の間には、第一のレンズ14よりも高さの低い第二のレンズ15を直交するように配列した。第二のレンズ15は、単位ピッチQ2が20μm、配列ピッチQ2+Δ2が20μm(Δ2=0)、頂角が90°のプリズムとした。
(実施例2)
第一のレンズ14の配列ピッチQ1+Δ1を111μm(Δ1/Q1≒0.1)に変更し、その他のパラメータは実施例1と同様の隠蔽構造体8を作製した。
(実施例3)
第一のレンズ14の配列ピッチQ1+Δ1を125μm(Δ1/Q1=0.2)に変更し、その他のパラメータは実施例1と同様の隠蔽構造体8を作製した。
(比較例1)
第一のレンズ14の配列ピッチQ1+Δ1を102μm(Δ1/Q1≒0.02)に変更し、その他のパラメータは実施例1と同様の隠蔽構造体8を作製した。
(比較例2)
第一のレンズ14の配列ピッチQ1+Δ1を142μm(Δ1/Q1≒0.3)に変更し、その他のパラメータは実施例1と同様の隠蔽構造体8を作製した。
実施例1〜3、比較例1〜2における、輝度と隠蔽性の評価結果を表1にまとめた。
Figure 0005531631
(実施例4)
隠蔽構造体8の第1主面13aに、第二のレンズ15として、単位ピッチQ2が20μm、配列ピッチQ2+Δ2が60μm(Δ2/Q2≒0.67)、頂角が90°のプリズムを形成した。
さらに、第二のレンズ15の間には、第二のレンズ15よりも高さの低い第一のレンズ14を直交するように配列した。
第一のレンズ14として凸レンチキュラーレンズを形成した。凸レンチキュラーレンズは、式2から定義し、単位ピッチQ1が20μm、配列ピッチQ1+Δ1が20μm、頂部フィッティング曲率半径R1が8μm、単位レンズ高さH1が8μmとした。
(実施例5)
第二のレンズ15の配列ピッチQ2+Δ2を100μm(Δ2/Q2=0.8)に変更し、その他のパラメータは実施例4と同様の隠蔽構造体8を作製した。
(比較例3)
第二のレンズ15の配列ピッチQ2+Δ2を40μm(Δ2/Q2=0.5)に変更し、その他のパラメータは実施例4と同様の隠蔽構造体8を作製した。
(比較例4)
第二のレンズ15の配列ピッチQ2+Δ2を120μm(Δ2/Q2=0.83)に変更し、その他のパラメータは実施例4と同様の隠蔽構造体8を作製した。
実施例4〜5、比較例3〜4における、輝度と隠蔽性の評価結果を表2にまとめた。
Figure 0005531631
実施例1〜5、比較例1〜4で形成した第一のレンズ14と第二のレンズ15の集光能力の比較を行った。
第一のレンズ14が配列したシート(リファレンス用シート)と、第二のレンズ15(頂角90°のプリズム)が配列したシートを、それぞれ用意した。それらのシートを面光源装置4の上に配置し、正面輝度を測定した。
第一のレンズ14を配列したシートの輝度をI1、第二のレンズ15を配列したシートの輝度をI2とすると、測定の結果、I2/I1 は1.20となり、第二のレンズ15の集光能力が、第一のレンズ14の集光能力と比べて十分に高いことが確認できた。
(実施例6)
隠蔽構造体8の第一主面13aに、第一のレンズ14として凸レンチキュラーレンズを形成した。凸レンチキュラーレンズは、式2から定義し、単位ピッチQ1を100μm、配列ピッチQ1+Δ1を105μm(Δ1/Q1≒0.05)、頂部フィッティング曲率半径R1が40μm、単位レンズ高さH1が40μmとした。
さらに、第一のレンズ14の間には、第一のレンズ14よりも高さの低い第二のレンズ15を直交するように配列した。第二のレンズ15は、凸レンチキュラーレンズを形成した。凸レンチキュラーレンズは、式2から定義し、単位ピッチQ2を40μm、配列ピッチQ2+Δ2を40μm(Δ2=0μm)、頂部フィッティング曲率半径R2が7μm、単位レンズ高さH2が22μmとした。
(実施例7)
第一のレンズ14の配列ピッチQ1+Δ1を111μm(Δ1/Q1≒0.1)に変更し、その他のパラメータは実施例6と同様の隠蔽構造体8を作製した。
(実施例8)
第一のレンズ14の配列ピッチQ1+Δ1を125μm(Δ1/Q1=0.2)に変更し、その他のパラメータは実施例6と同様の隠蔽構造体8を作製した。
(比較例5)
第一のレンズ14の配列ピッチQ1+Δ1を102μm(Δ1/Q1≒0.02)に変更し、その他のパラメータは実施例6と同様の隠蔽構造体8を作製した。
(比較例6)
第一のレンズ14の配列ピッチQ1+Δ1を142μm(Δ1/Q1≒0.3)に変更し、その他のパラメータは実施例6と同様の隠蔽構造体8を作製した。
実施例6〜8、比較例5〜6における、輝度と隠蔽性の評価結果を表3にまとめた。
Figure 0005531631
測定にあたって、実施例1と同様の方法で、隠蔽構造体8の第一のレンズ14と第二のレンズ15の集光能力の比較を行った。
その結果、I2/I1は1.11が得られ、第二のレンズ15の集光能力が第一のレンズ14の集光能力よりも十分高いことが確認できた。
K…光、F、F'…観察者側、1…表示装置、2…照明装置、3…照明ユニット、
4…面光源装置、5…反射板、6…光源、7…導光板、8…隠蔽構造体、9…集光シート、10…偏光板、11…液晶、12…画像表示素子、13…基材、13a…第一主面、
13b…第二主面、14…第一のレンズ、15…第二のレンズ、17…光偏向面、
18…光偏向要素、23…基材、24…線状レンズ、28…偏光分離シート、
Q1…第一のレンズの単位ピッチ、Δ1…第一のレンズの間隙、
Q1+Δ1…第一のレンズの配列ピッチ、
Q2…第二のレンズの単位ピッチ、Δ2…第二のレンズの間隙、
Q2+Δ2…第二のレンズの配列ピッチ、
S1a、S1b…第一のレンズによる線状スポット、
S2a、S2b…第二のレンズによる点状スポット

Claims (15)

  1. 光源と、前記光源から射出される光を入射する入射面と、入射光を観察者側へと射出する射出面と、入射光を前記射出面へと導く光偏向面とを有する導光体と、前記射出面とは反対側の面から射出する光を反射して前記導光体へと導く反射シートとを少なくとも有する面光源装置と、前記面光源装置の光射出面側に隠蔽構造体を備えてなる照明ユニットであって、
    前記導光体は、前記光偏向面に、該導光体に入射された光を前記射出面側へと導く光偏向要素を備え、
    前記光偏向要素は、第一の方向に第一のピッチP1で略等間隔に配列され、かつ前記第一の方向とは略直交する第二の方向に前記第一のピッチP1よりも大きい第二のピッチP2で略等間隔に配列してなる二次元配列の第一の光偏向要素群と第二の光偏向要素群を有し、前記第一の光偏向要素群と前記第二の光偏向要素群は、前記第一の方向に互いに前記第一のピッチP1の1/2ピッチずれて配置されているとともに前記第二の方向に互いに前記第二のピッチP2の1/2ピッチずれて配置され、
    前記隠蔽構造体は、第一主面と前記面光源装置の光射出面に対向する第二主面とを備えたフィルム状の部材からなり
    前記第一主面には、前記第一の方向と平行な方向に延在し前記第二の方向に複数配列された第一のレンズと、前記第二の方向と平行な方向に延在し前記第一の方向に複数配列された第二のレンズが互いにクロスするように形成されてなり、さらに、
    前記第二のレンズを形成せずに、前記第一のレンズのみを互いに接するように配列したシートを前記面光源装置に載せたときの輝度をI1とし、
    前記第一のレンズを形成せずに、前記第二のレンズのみを互いに接するように配列したシートを前記面光源装置に載せたときの輝度をI2とすると、I2/I1が1.1よりも大きい、
    ことを特徴とする照明ユニット。
  2. 前記第一のレンズは、断面形状が先端に丸みを帯び、湾曲側面を有する凸レンチキュラーレンズ形状であることを特徴とする請求項1に記載の照明ユニット。
  3. 前記第二のレンズの断面形状がプリズム形状であることを特徴とする請求項1または2に記載の照明ユニット。
  4. 前記第一のレンズは、以下の式1を満たすことを特徴とする請求項1〜3に何れか1項記載の照明ユニット。ただし、αは前記湾曲側面の任意の点における接線と、前記第1主面とのなす角の最大角、n0は前記導光板の屈折率、tは前記導光板の厚みである。
    Figure 0005531631
  5. 前記凸レンチキュラーレンズ形状は、以下の式2によって定義されることを特徴とする請求項2に記載の照明ユニット。
    ここで式2は、前記第一のレンズの単一レンズピッチを1と正規化した際の式であり、
    zは前記第一の線状レンズの高さ方向の位置関数、rは前記第一の線状レンズの幅方向位置変数である。
    Figure 0005531631
  6. 前記第一のレンズの単一レンズピッチをQ1、配列ピッチをQ1+Δ1、高さをH1とし、
    前記第二のレンズの単一レンズピッチをQ2、配列ピッチをQ2+Δ2、高さをH2とすると、以下の式3を満たすような、請求項1〜5に何れか1項記載の照明ユニット。
    Figure 0005531631
  7. 前記第一のレンズの単一レンズピッチをQ1、配列ピッチをQ1+Δ1、高さをH1とし、
    前記第二のレンズの単一レンズピッチをQ2、配列ピッチをQ2+Δ2、高さをH2とすると、以下の式4を満たすような、請求項1〜5に何れか1項記載の照明ユニット。
    Figure 0005531631
  8. 前記隠蔽構造体の前記第二主面側に、
    1点から略ランバート光を射出する点光源を、該射出光の主軸と該第二主面の法線方向とが略一致するよう配置し、
    前記第二主面より入射し、前記第一主面より該第一主面の法線方向に射出される光は、前記第一のレンズの配列方向へ広がる第一の光と、前記第二のレンズの配列方向へ広がる第二の光に変換され、
    前記第一の光において、前記点光源の直上輝度をL0、ピーク輝度をL1としたとき、L1/L0が200%以下であることを特徴とする請求項1〜7に何れか1項記載の照明ユニット。
  9. 前記第二のレンズの任意の位置の傾斜面と前記第一の主面のなす角をβとすると、あらゆるβが以下の式5で規定される範囲内に存在することを特徴とする請求項1〜8に何れか1項記載の照明ユニット。
    Figure 0005531631
  10. 前記第二のレンズの断面形状が、複数の直線部の組み合わせからなる多角形プリズムであることを特徴とする、請求項1〜9に何れか1項記載の照明ユニット。
  11. 前記第二のレンズが、傾斜角の異なる三角プリズムの組み合わせからなることを特徴とする、請求項1〜9に何れか1項記載の照明ユニット。
  12. 前記第二のレンズが、任意の点での傾斜角が4°以上46°以下、もしくは、52°以上72°以下となるような、レンチキュラーレンズ、三角プリズム、多角形プリズム、もしくはそれらの組み合わせからなることを特徴とする、請求項1〜9に何れか1項記載の照明ユニット。
  13. 請求項1〜12の何れかに記載の照明ユニットと、さらに一枚以上の集光シート、もしくは偏光分離シート、もしくはその両方を備えることを特徴とする照明装置。
  14. 請求項13に記載の照明装置と、
    表示画像を規定する画像表示素子と、
    を有することを特徴とする表示装置。
  15. 前記表示素子が、画素単位での透過/遮光に応じて表示画像を規定することを特徴とする請求項14に記載の表示装置。
JP2010006365A 2010-01-15 2010-01-15 隠蔽構造体を備えた照明ユニット、照明装置、表示装置 Expired - Fee Related JP5531631B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010006365A JP5531631B2 (ja) 2010-01-15 2010-01-15 隠蔽構造体を備えた照明ユニット、照明装置、表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010006365A JP5531631B2 (ja) 2010-01-15 2010-01-15 隠蔽構造体を備えた照明ユニット、照明装置、表示装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011146267A JP2011146267A (ja) 2011-07-28
JP5531631B2 true JP5531631B2 (ja) 2014-06-25

Family

ID=44460945

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010006365A Expired - Fee Related JP5531631B2 (ja) 2010-01-15 2010-01-15 隠蔽構造体を備えた照明ユニット、照明装置、表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5531631B2 (ja)

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0921907A (ja) * 1995-07-07 1997-01-21 Shimura Kaken Kogyo Kk プリズムシート及びそれを用いた照光装置
JPH09159810A (ja) * 1995-10-05 1997-06-20 Sekisui Chem Co Ltd 光制御シートおよびこれを備えた面状発光装置
JP2000147264A (ja) * 1998-11-05 2000-05-26 Mitsubishi Chemicals Corp 調光シート及びそれを用いた面光源装置
JP4644544B2 (ja) * 2005-07-01 2011-03-02 大日本印刷株式会社 面光源装置
KR101321909B1 (ko) * 2006-12-12 2013-10-25 삼성디스플레이 주식회사 프리즘 시트 및 이의 제조 방법
JP5018371B2 (ja) * 2007-09-20 2012-09-05 凸版印刷株式会社 光学シート、バックライトユニット及び表示装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011146267A (ja) 2011-07-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4683165B1 (ja) 導光体、隠蔽構造体、これらを備えた照明装置、表示装置
JP6123678B2 (ja) 照明装置および照明装置を有する表示装置
JP5526763B2 (ja) 隠蔽構造体を備えた照明装置と表示装置
JP2006301582A (ja) 光学シート及び前記光学シートが具備された液晶表示装置のバックライトアセンブリー
TW201339670A (zh) 照明裝置及顯示裝置
JP2014186913A (ja) 照明ユニット及び表示装置
JP4641457B2 (ja) 光制御シート、及び、面光源装置
JP5782806B2 (ja) 照明ユニット及びこれを備えた表示装置
JP2015079575A (ja) 照明装置、表示装置
JP5699550B2 (ja) 隠蔽構造体を備えた照明ユニット、照明装置、表示装置
JP5434403B2 (ja) 照明ユニット及び表示装置
JP2010049012A (ja) 光学シート、バックライト及びディスプレイ装置
JP5531631B2 (ja) 隠蔽構造体を備えた照明ユニット、照明装置、表示装置
JP2015210844A (ja) 照明装置、表示装置
JP5716295B2 (ja) 隠蔽構造体を備えた照明ユニット、照明装置、表示装置
JP4730339B2 (ja) 面光源装置、透過型表示装置
JP5672833B2 (ja) 照明ユニット及びこれを用いた表示装置
JP5434398B2 (ja) 隠蔽構造体を備えた照明ユニット、表示装置
JP2012190582A (ja) 照明ユニットおよび照明装置ならびに表示装置
JP5741166B2 (ja) 照明ユニット、照明装置、及び表示装置
JP5531732B2 (ja) 隠蔽レンズシートを用いた照明ユニット、及び、表示装置
JP2015069706A (ja) 導光板、及び、これを用いた照明ユニット、表示装置
JP2008305585A (ja) 面光源装置、透過型表示装置
JP5533174B2 (ja) 照明ユニット及びそれを備えた表示装置
JP2015195110A (ja) エッジライト型面状照明装置および液晶表示装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20121220

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131224

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140217

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140325

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140407

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5531631

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees