JP5531732B2 - 隠蔽レンズシートを用いた照明ユニット、及び、表示装置 - Google Patents

隠蔽レンズシートを用いた照明ユニット、及び、表示装置 Download PDF

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本発明は、主に照明光路制御に用いられる照明ユニット並びに表示装置に関するものである。詳しくは、輝度ムラのない均一な光を射出することを特徴とするものである。
液晶表示装置(LCD)に代表されるフラットパネルディスプレイは、提供される情報を認識するのに必要な照明装置を内蔵しているタイプが普及している。
この照明装置で消費する電力は、液晶表示装置全体で消費する電力の相当部分を占める。
従って、所定の輝度を提供するのに必要な照明装置の消費電力を低減することは、液晶表示装置全体の省電力化に寄与することができる。
ところで、液晶表示装置に使用される照明装置として、主に直下方式とエッジライト方式とが挙げられる。直下方式の照明装置は、光源を多数配置することが可能であるため、大型の(主として20インチ以上の)液晶表示装置に適用されている。
一方、エッジライト方式は光源の配置位置が限定されるため、大型化には向かず、主としてノート型パソコン、液晶モニター、携帯情報端末等に適用されている。
しかし最近では、照明装置用の光源として冷陰極管に替わってLED(Light Emitting Diode 発光ダイオード)が採用され始めたことにより、低消費電力化が図れ、薄型化の容易なエッジライト方式が、20インチ以上の中型ないし大型液晶表示装置へ採用され始めている。
一般的にエッジライト方式は、導光板と呼ばれる透光性を有する板の端面にのみ光源が配置される構造のため、光源設置数に限界がある。従って液晶表示装置が大型になるにつれ、ディスプレイ全体を明るくすることは難しくなり、輝度を向上させる光学シートの役割が重要となる。
液晶表示装置の表示画面の輝度を向上させる手段として、特許文献1〜3に示されるようなレンズシートが開示されており、その代表として、米国3M社の登録商標である輝度向上フィルム(Brightness Enhancement Film BEF)が広く使用されている。
図10は、BEF185の配置の一例を示す断面模式図であり、図11は、BEF185の斜視図である。図10、11に示すように、BEF185は、基材186上に、断面が三角形状の単位プリズム187が一方向に周期的に配列された光学フィルムである。この単位プリズム187は光の波長に比較して大きい幅(ピッチ)とされている。
BEF185は、「軸外(off-axis)」からの光を集光し、この光を視聴者に向けて「軸上(on-axis)」に方向転換(redirect)または「リサイクル(recycle)」することができる。すなわちBEF185は、ディスプレイの使用時(観察時)に、軸外輝度を低下させることによって軸上輝度を増大させることができる。ここで言う「軸上」とは、視聴者の視野方向F'に一致する方向であり、一般的にはディスプレイ画面に対する法線方向側である。
BEF185に代表されるレンズシートを用いる際に、透明基材上に拡散フィラーが塗布された拡散フィルムを導光板とレンズシートとの間に配置することによって、導光板から出射される光のムラを抑えることができる。
さらにまた、レンズシートと液晶パネルとの間に拡散フィルムを配置した場合には、プリズムシートに起因する射出光のサイドローブを低減させることができるとともに、規則的に配列されたレンズと液晶画素との間に生じるモアレ干渉縞を防ぐことができる。
一方、エッジライト方式において使用される導光板は、端面から入射される入射光を効率良く射出面へと導く光反射面が、該射出面と対向する面に設けられることが一般的である。光反射面は、光源からの入射光のうち直接射出面側へ射出されない光を導光板内の様々な方向に反射させ、射出面側に向かわせるためのものであり、例えば白色のドットパターンが印刷されたもの、あるいは、レンズ形状が付与されたもの等、効率よく射出面へと導くために様々な光反射面が提案されている(例えば特許文献4)。
しかしながら、どのような光反射面であっても、光反射面に形成された白色ドットパターンやレンズ形状などの光学構造物によるムラが視認されるという問題があり、その解決手段としては、導光板とレンズシートとの間に、特許文献5に示されるような拡散フィルムを使用する方法が一般的である。
しかし、このような光学構造物を隠蔽するために用いる拡散フィルムは、集光機能をほとんど有しておらず、正面方向の輝度が不足してしまう。正面方向の輝度を十分に得るためには、BEF185のようなレンズシートを複数枚重ねる必要があり、装置の薄型化が計れなくなったり、コストが高くなってしまうという問題が生じる。そのため、集光機能を有しながらも光学構造物を隠蔽する光学シートの出現が望まれている。
特公平1−37801号公報 特開平6−102506号公報 特表平10−506500号公報 特開2005−293940号公報 特開2004−295080号公報
本発明は、上述のような従来の問題を解決するためになされたもので、導光板の光反射面の光学構造物を隠蔽し、且つ、正面方向の輝度を向上させる隠蔽レンズシートを備える照明ユニット並びに該照明ユニットを用いた表示装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は以下の構成を採用した。すなわち、請求項1の発明は、光源と、前記光源から射出される光を入射する第1の入射面と、前記第1の入射面と略直交し入射光を観察者側へと射出する第1の射出面と、前記第1の射出面と対向し前記入射光のうち直接射出されなかった光を前記射出面へと導く光反射面を有する導光体と、前記導光体の前記第1の射出面から射出する光を入射する第2の入射面と、前記第2の入射面と対向し前記入射光を均一化して射出する第2の射出面を有する隠蔽レンズシートとを備えた照明ユニットであって、前記隠蔽レンズシートは、光透過性の基材と、前記基材の第2の射出面側に、複数の線状の単位レンズが所定のピッチで一方向に配列された第1の線状レンズアレイと、複数の線状の単位レンズが前記第1の線状レンズアレイの配列方向と略直交する方向に配列された第2の線状レンズアレイとを有し、前記第1の線状レンズアレイと前記第2の線状レンズアレイの少なくとも一方を構成する単位レンズは、前記単位レンズの延在方向に垂直な面で切った断面の上枠線が非球面曲線である凸条形状であり、前記第1の線状レンズアレイの各単位レンズ側面に前記第2の線状レンズアレイの単位レンズが接触する面積の総和が、前記第1の線状レンズアレイの各単位レンズ側面の全表面積に対して5%以上40%以下であり、前記光源から前記第1の入射面を通して入射された光を擬似光源として反射する複数の光学構造物が前記光反射面に該光反射面に沿い正方または六方に規則的に配列して設けられ、前記光学構造物において、任意の光学構造物から該光学構造物に2番目に近接する前記光学構造物へ向かう方向と、前記第1の線状レンズアレイ又は前記第2の線状レンズアレイの何れか一方の配列方向が略同一であることを特徴とする照明ユニットである。
請求項の発明は、記第1の線状レンズアレイの配列方向と前記第2の線状レンズアレイ配列方向とのなす角度が、任意の光学構造物からこの光学構造物に最も近接する2つの最近接光学構造物へ向かう方向がなす角度に等しいことを特徴とする請求項1に記載の照明ユニットである。
請求項の発明は、前記導光体の前記観察者と逆側に、前記導光体の前記光反射面側から射出する光を反射して再度前記導光体へ導く反射シートをさらに備えることを特徴とする請求項1または2に記載の照明ユニットである。
請求項の発明は、前記レンズシートの前記観察者側に、拡散要素を含んだ光学シートをさらに備えることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の照明ユニットである。
請求項の発明は、請求項1乃至のいずれかに記載の照明ユニットと、表示画像を規定する画像表示素子とを有することを特徴とする表示装置である。
請求項の発明は、前記画像表示素子が、画素単位での透過/遮光により画像を表示することを特徴とする請求項に記載の表示装置である。
光源から射出される光を観察者側へと導く導光体の観察者側に、異なる方向に延在した二つの線状レンズアレイが存在する隠蔽レンズシートを有することで、導光体の光反射面の光学構造物からの光を二方向に渡って立ち上げることができ、光学構造物を隠蔽することができる。特に、第1の線状レンズのレンズ側面において、第2の線状レンズと接触して内包される領域を小さくすることで、レンズ同士の重なりにより生じるレンズによる光の偏向作用(レンズ効果)の低減を防ぐことができ、表示画面の輝度ムラを効果的に低減することができる。また、隠蔽レンズシートは、二つの線状レンズアレイによる構成されているため、集光機能を有しており、拡散シートよりも高い輝度を得ることができる。そのため、本発明によれば、導光板の光反射面の光学構造物を隠蔽し、且つ、正面方向の輝度を向上させることが可能な照明ユニット並びに該照明ユニットを用いた表示装置を提供することができる。
本発明の実施の形態における液晶表示装置の一例を示す断面図。 導光板中の光路図の一例。 (a)隠蔽レンズシート1を示す斜視図、(b)隠蔽レンズシート1のX軸を含む面で切った断面図、(c)隠蔽レンズシート1のY軸を含む面で切った断面図。 隠蔽レンズシート1の光学作用を表す説明図。 隠蔽レンズシート1の光学作用を表す説明図。 光学構造物29が正方配置された場合における光源の広がりを示した説明図。 光学構造物29が六方配置された場合における光源の広がりを示した説明図。 光学構造物29が六方配置された場合における光源の広がりを示した説明図。 隠蔽レンズシート1と光学シート13の光学作用を表す説明図。 BEFの配置の一例を示す断面模式図。 BEFの斜視図。
以下に、本発明を実施するための形態を説明する。
まず本発明の実施の形態の一例を図1に示す。図1は本発明の照明ユニット6、表示装置7の一例を示す断面図である。なお、図1から図11は、模式的に示した図であり、各部の大きさ、形状は、理解を容易にするために、適宜誇張して示している。
図1に示す表示装置7は、画像表示パネル35と、この画像表示パネル35の光入射側に臨ませて配置された照明ユニット6を備える。
画像表示パネル35は、2枚の偏光板(偏光フィルム)31,33と、その間に挟持された画像表示素子32とからなる。
照明ユニット6は、エッジライト型のユニットであり、画像表示パネル35の光入射側に臨ませて配置されており、拡散要素を含んだ光学シート13、隠蔽レンズシート1、導光板25、光源41、及び反射シート43を含んで構成される。
光源41としては例えば線状光源が挙げられる。線状光源としては、CCFLやHCFL、EEFL等の蛍光管が挙げられる。また光源41としては点状光源が挙げられる。点状光源としては、LEDが挙げられ、LEDとしては白色LEDやRGB−LED等が挙げられる。図1では、光源41が導光板25の1つの端面に配置された例を示しているが、これに限らず、対向する2つの端面に配置する場合、または4つの端面に配置される場合などもあり得る。このとき、導光板25の形状は、図1に示すような楔形状ではなく、平板形状の場合があり得る。
導光板25の観察者側Fとは反対側の面には光反射面28が形成される。光反射面28は、光源41からの入射光のうち直接射出面側へ射出されない光を導光板内の様々な方向に反射させ、射出面側に向かわせるための面であり、複数の光学構造物29を含んでいる。
光学構造物29としては、例えば、白色拡散反射ドットが印刷される。また別の例としては、マイクロレンズ形状やプリズム形状等の構造物が挙げられる。一例として、光学構造物29として、白色拡散反射ドットパターンが印刷された光反射面28を有し、平板形状の導光板25における光路図を図2に示す。
一般的に導光板25は透明板であるため、このような光反射面28の光学構造物29は擬似光源42として観察者側Fより視認される。また、直下型の照明ユニットとは異なり、導光板25からの射出光はムラが多く、均一な拡散光とは大きく異なる。そのため、エッジライト型の照明ユニット6においては、一般的に導光板の上には、この光反射面を隠蔽するため、また射出光のムラを低減するために、強い拡散性を有する拡散フィルム等が使用される。しかしながら、このような拡散フィルムはほとんど集光性能を有していない。
そこで、本発明の照明ユニット6においては隠蔽レンズシート1が配置することにより、導光板25の光反射面28の光学構造物29による擬似光源42を隠蔽し、導光板25からの射出光を拡散することで光学的なムラを低減し、正面方向へと集光することとした。
隠蔽レンズシート1の斜視図を図3(a)に、X軸を含む隠蔽レンズシート1の延在方向に垂直な面で切った断面図を図3(b)に、Y軸を含む隠蔽レンズシート1の延在方向に垂直な面で切った断面図を図3(c)に示す。各図に示すように、光透過性の基材5の観察者F側の面に、複数の線状の単位レンズが所定のピッチで一方向に配列された第1の線状レンズアレイ3と、複数の線状の単位レンズが第1の線状レンズアレイ3の配列方向と略直交する方向に配列された第2の線状レンズアレイ4とを有している。
ここで、第1の線状レンズアレイ3と第2の線状レンズアレイ4の少なくとも一方を構成する単位レンズは、該単位レンズの延在方向に垂直な面で切った断面の上枠線が、非球面曲線である凸条形状としている。ここで、非球面曲線とは、非球面の頂点を含む面で切った断面の上枠線であり、円弧でない弧状の曲線である。
第1の線状レンズアレイ3の各単位レンズ側面において、第2の線状レンズアレイ4の単位レンズが接触する面積の総和が、第1の線状レンズアレイ3の各単位レンズ側面の全表面積に対して5%以上40%以下であることを特徴とする。
また、第1のレンズアレイ3の配列ピッチは、10μmから300μmまでの範囲が望ましい。
なお、光透過性の基材5には、光拡散剤が入っていても良い。
以下、各レンズアレイの構成について詳細に説明する。
断面の上枠線が非球面曲線である凸条形状である線状の単位レンズが一方向に配列したレンチキュラーレンズシートは、レンズの曲面により、反射面28に設けられた光学構造物29による擬似光源42の光をレンズの配列している方向、即ち単位レンズの延在方向に垂直な方向に広い範囲にわたって立ち上げることができる。そのため、擬似光源42をレンチキュラーレンズシートを通して観測すると、一次元的に大きく広がって見える。これに対し、図3に示すような線状レンズが略直交して配列した所謂クロスレンチキュラーレンズシートでは光を二次元的に広げることができるため、一枚のレンズシートで二次元的に配列された複数の擬似光源42に対して、輝度ムラ低減効果を有する。
しかし、図3に示すように、第1の線状レンズアレイ3の単位レンズ側面の一部である領域Sは、第2の線状レンズアレイ4に接触して内包されてしまい、内包される側面領域Sの分だけ第1の線状レンズアレイ3のレンズ効果が失われてしまう。
ここで、第1の線状レンズアレイ3の単位レンズ側面とは、基材5よりも射出面側に突出したレンズ部の表面を指している。
第1の線状レンズアレイ3の単位レンズ側面の全表面積に対する内包される領域Sの面積の割合A(これを面積比率Aと呼ぶことにする)が40%を超える場合には、第1の線状レンズアレイ3の配列している方向に対して、十分に光を広げることができない。内包される領域Sは、レンズ側面の部(基材5に近く)に位置し、レンズ断面の接線の基材5の表面に対する傾きが大きいため、擬似光源42からの光を大きく広げる効果が特に大きいからである。さらには、第1の線状レンズアレイ3に入射する光量が小さくなってしまう。
逆に、面積比率Aが5%未満の場合には、第1の線状レンズアレイ3が大きくなりすぎ薄型化を図れなくなったり、第2の線状レンズアレイ4の単位レンズが小さくなることにより生じる回折の効果が無視できなくなったり、隠蔽レンズシート1を作製することが困難になってしまうため、好ましくない。回折の効果を無視し十分な傾きを得るために、基材表面から第2の線状レンズアレイ4の単位レンズ頂部C2までの高さH2は5μm以上を満たす必要があり、部材の厚みを厚くしないために、基材表面から第1の線状レンズアレイ3の単位レンズ頂部C1までの高さH1は100μm以下を満たす必要がある。このことから、面積比率Aは5%以上の必要がある。
図4は、本発明の実施の形態における、隠蔽レンズシート1に入射する光の光路を示す光路図である。図3(a)におけるDの方向から見ると、擬似光源42から射出された光は、第2の線状レンズアレイ4により図4に示されるように正面方向へと向けられるため、観察者側Fから観測すると、擬似光源42が広がったように見え、実質的に広い擬似光源42aが存在するかのように見える。また、光路をEの方向から見ると、第1の線状レンズアレイ3の効果により、同様に、実質的に広い擬似光源42bが存在するかのように見える。その結果、観察者側Fから観測すると、擬似光源42は、図4の42a、42bのように略十字形状に広がって観測される。一方で、面積比率Aが大きい場合における入射する光の光路を示す光路図を示したのが図5である。第1の線状レンズアレイ3の単位レンズ側面が少ないため、Eの方向から見ると、射出光hb2に示すようにレンズの影響を受けずほぼそのまま通過してしまう光があり、正面方向へと向けられる光の範囲は図5の42bのように小さくなってしまう。そのため、輝度ムラ低減効果が小さくなる。
断面の上枠線が非球面曲線である形状は、上枠線の接線の傾きが連続的に変化しており様々な傾きを有している。そのため、上述したように、擬似光源42からの光をレンズアレイ3、4の配列している方向に広い範囲にわたって立ち上げることができる。一方、例えば、直線形状の場合には、傾きは一定値しか持たない。そのため、特定の光しか正面に立ち上げることができず、輝度ムラ低減効果は小さい。このことから、第1の線状レンズアレイ3、及び、第2の線状レンズアレイ4の少なくとも一方を構成する単位レンズの断面形状は、上枠線が非球面曲線である必要がある。望ましくは、第1の線状レンズアレイ3、及び、第2の線状レンズアレイ4の両方の単位レンズが、断面の上枠線が非球面曲線である凸条形状であると良い。
また、隠蔽レンズシート1は、二方向に対して光を立ち上げることが可能であるから、輝度向上の目的においても利用可能である。
さらに、光反射面28に形成された光学構造物29が規則的に配列されている場合には、有効に輝度ムラを低減させるために、任意の光学構造物から、この光学構造物に2番目に近接する第2近接光学構造物へ向かう方向と略同一の方向に、凸状非球面曲線形状の第1の線状レンズアレイ3もしくは第2の線状レンズアレイ4の単位レンズが配列されていると良い。
以下、図6乃至図8を用いて詳細に説明する。
なお、図6乃至図8は、図4及び図5と同様に擬似光源42とそれが広がった状態を観察者側Fから観測した場合における図であるが、擬似光源42は、光源41の入射光が反射面28に設けられた光学構造物29で反射することによって観察されるものであるから、擬似光源42の位置と光学構造物29の位置はほぼ一致している。よって、ここでは光学構造物29と線状レンズアレイの位置関係の説明のため、擬似光源42に変えて光学構造物29を図示している。
図6に、第1の線状レンズアレイ3、及び、第2の線状レンズアレイ4のどちらの単位レンズも、断面の上枠線が非球面曲線である凸条形状であり、光学構造物29が正方配置されている例を示す。図6(a)は、線状レンズアレイ3、4の配列方向が、任意の光学構造物29pから、この光学構造物29pに最も近接する最近接光学構造物29qに向かう方向と略同一としている。一方、図6(b)は、線状レンズアレイ3、4の配列方向が、任意の光学構造物29pから、この光学構造物29pに2番目に近接する第2近接光学構造物29rに向かう方向と略同一としている。
図からわかるように、(a)の配置では、第2近接光学構造物29rに向かう方向に擬似光源42の光を広げることが出来ないために、輝度ムラが生じやすい。一方で、(b)の配置においては、光量が少なくなってしまう第2近接光学構造物に向かう方向に向かって、擬似光源42の光を立ち上げることが出来るために、輝度ムラを更に生じにくくすることが出来る。
別の例として、光学構造物29が六方配置さている例を図7に示す。線状レンズアレイ3、4のいずれか一方の配列方向が、任意の光学構造物29pから、この光学構造物29pに2番目に近接する第2近接光学構造物29rに向かう方向と略同一としている。この場合も、図6(b)の場合と同様に、光量が少なくなってしまう第2近接光偏光要素29rに向かう方向に向かって、光を立ち上げることで、輝度ムラを更に生じにくくすることが出来ることがわかる。
また、第1の線状レンズアレイ3の配列方向と第2の線状レンズアレイ4の配列方向とのなす角は、必ずしも90度である必要はなく、任意の光学構造物29pから、2つの最近接光学構造物29q、29q’へ向かう方向がなす角度に等しくても良い。ただし、このとき、任意の光学構造物29pから第2近接光学構造物29qに向かう方向と略同一の方向に、第1の線状レンズアレイ3もしくは第2の線状レンズアレイ4が配列されていることが望ましい。ここで、レンズアレイの配列方向とは、各レンズの延在方向に対して垂直な方向をさすものとする。
図8に、光学構造物29が六方配置されている例を示す。図8(a),(b)のどちらも、第1の線状レンズアレイ3の配列方向と第2の線状レンズアレイ4の配列方向とのなす角は、任意の光学構造物29pに対する最近接光学構造物29q、29q’がなす角60度に等しい。また、図6,7の例と同様に、線状レンズアレイの配列方向と任意の光学構造物29pから第2近接光学構造物29rに向かう方向とが略同一である図8(b)方が図8(a)よりも、輝度ムラの低減効果は高い。
隠蔽レンズシート1は、光透過性基材5上にUVや放射線硬化樹脂を用いて成形されるか、またはPET(ポリエチレンテレフタレート)、PC(ポリカーボネート)、PMMA(ポリメチルメタクリレート)、COP(シクロオレフィンポリマー)等を用いて、当該技術分野では良く知られている押し出し成形法、射出成形法、あるいは熱プレス成形法によって形成することができる。
図9は、隠蔽レンズシート1の観察者側の面に、拡散要素を含んだ光学シート13を配置した例である。拡散要素を含んだ光学シート13としては、拡散シートのほか、マイクロレンズシートや、拡散要素を含んだ偏光分離反射シートなどが挙げられる。隠蔽レンズシート1の観察者側の面に拡散効果を入れることで、図9のように、隠蔽レンズシート1により十字状に広がった光をぼやかし全方位的に広げることが出来る。これにより、より輝度ムラを低減させることが出来る。
ただし、上述の隠蔽レンズシート1により輝度ムラの低減が図れるため、拡散要素を含んだ光学シート13は、拡散が強い拡散シートを使用する必要はない。そのため、全光線透過率を大きくすることができ、光学シート13による輝度の低減を抑えることが出来る。
また、さらに正面方向の輝度を向上させるために、隠蔽レンズシート1と拡散要素を含んだ光学シート13の間に、プリズムシートなどの集光シートを配置しても良い。
図1に示すように、本発明の実施形態である表示装置7の最も観察者側Fには、画像表示パネル35がある。画像表示パネル35は、2枚の偏光板(偏光フィルム)31,33と、その間に挟持された画像表示素子32とからなる。画像表示パネル35は例えば液晶パネルから構成され、その場合、画像表示素子32は2枚のガラス基板の間に液晶層が充填されて構成される。
画像表示パネル35は、画素単位で光を透過/遮光して画像を表示する素子であることが望ましい。画素単位で光を透過/遮光して画像を表示するものであれば、照明ユニット6により輝度ムラの低減された光を利用することで、画像品位の高い画像を表示させることができる。
画像表示素子32として選択される液晶表示素子は、画素単位で光を透過/遮光して画像を表示する代表的な素子であり、他の表示素子と比べて、画像品位を高くすることができる。
以上、本発明の照明ユニット6、並びに表示装置7について説明したが、本発明の照明ユニット6は表示装置7のみに適用されるものではない。すなわち光源41から射出された光を効率的に集光する機能を有する照明ユニット6として例えば照明装置などにも使用できることは想像に難しくない。
以下、実施例に基づいて本発明について詳細に説明するが、本発明は以下の実施例のみに限定されるものではない。
照明ユニット6として、光学構造物29として白色のドットパターンが六方配置で規則的に形成されたアクリル製の導光板25の4辺に白色LEDを配置し、その観察者側に、隠蔽レンズシート1、拡散要素を含んだ光学シート13の順で重ねた物を用意した。ここでは、拡散要素を含んだ光学シート13として、拡散シートを用いた。この照明ユニットの輝度ムラを目視により確認し、また、正面輝度をトプコン製の分光放射輝度計SR−3Aにて測定した。
(実施例1)
隠蔽レンズシート1の材料としてポリカーボネート樹脂を用いた。ポリカーボネート樹脂は屈折率が約1.59と高いため、より集光性能が高い隠蔽レンズシート1を得ることが出来るからである。第1の線状レンズアレイ3の単位レンズを、断面の上枠線が非球面曲線である凸条形状とし、第2の線状レンズアレイ4の単位レンズを、断面が頂角90度の三角プリズム形状とした。第2の線状レンズアレイ4のピッチを変化させることにより、面積比率Aが3%、5%、20%、40%、50%と異なる5種類の隠蔽レンズシート1を用意した。
(実施例2)
実施例1と同様に、隠蔽レンズシート1の材料としてポリカーボネート樹脂を用いた。第1の線状レンズアレイ3、及び、第2の線状レンズアレイ4の単位レンズを、断面の上枠線が非球面曲線である凸条形状とし、実施例1と同様に、第2の線状レンズのピッチを変化させることにより、面積比率Aが3%、5%、20%、40%、50%と異なる5種類の隠蔽レンズシート1を用意した。
(比較例1)
比較例として、実施例1、2と同様に、材料としてポリカーボネート樹脂を用いて、第1の線状レンズアレイ3、及び、第2の線状レンズアレイ4の単位レンズを、断面形状がともに頂角90度の三角プリズム形状にしたレンズシートを用意した。実施例1、2と同様に、第2の線状レンズアレイ4のピッチを変化させることにより、面積比率Aが3%、5%、20%、40%、50%と異なる5種類のレンズシートを用意した。
(比較例2)
もう1つの比較例として、隠蔽レンズシート1の代わりに、拡散シートを用意した。
実施例及び比較例の結果を表1に示す。輝度ムラに関しては、目視により、輝度ムラが観測できなかったものを○、観測できたものを×とした。輝度に関しては、比較例2の輝度を1.00とし、実施例1,2、比較例1の輝度を輝度により規格化したものを記載した。
Figure 0005531732
実施例1,2の面積比率Aが5%,20%,40%のものは、いずれも、輝度ムラは観測されず、輝度は比較例2よりも向上している。しかし、面積比率Aが3%のものは回折により分光し、50%のものは十分に輝度ムラを抑えることが出来なかった。
また、比較例1に関しては、輝度はいずれも比較例2よりも向上しているが、輝度ムラは明確に確認できた。
K、ha、hb、hb2…光、F、F’…観察者側方向、1…隠蔽レンズシート、3…第1の線状レンズアレイ、4…第2の線状レンズアレイ、5…基材、6…照明ユニット、7…ディスプレイ装置、13…拡散要素を含んだ光学シート、25…導光板、28…光反射面、29…光学構造物、31、33…偏光板、32…画像表示素子、35…画像表示パネル、41…光源、42…擬似光源、42a、42b…擬似光源の広がり、43…反射シート、S…第1の線状レンズアレイの単位レンズ側面において第2の線状レンズアレイに内包される側面領域、C1…第1の線状レンズの頂部、C2…第2の線状レンズの頂部、H1…基材5から第1の線状レンズの頂部C1までの高さ、H2…基材5から第2の線状レンズの頂部C2までの高さ、185…BEF、186…透明部材、187…単位プリズム。

Claims (6)

  1. 光源と、
    前記光源から射出される光を入射する第1の入射面と、前記第1の入射面と略直交し入射光を観察者側へと射出する第1の射出面と、前記第1の射出面と対向し前記入射光のうち直接射出されなかった光を前記射出面へと導く光反射面を有する導光体と、
    前記導光体の前記第1の射出面から射出する光を入射する第2の入射面と、前記第2の入射面と対向し前記入射光を均一化して射出する第2の射出面を有するレンズシートと、
    を備えた照明ユニットであって、
    前記レンズシートは、光透過性の基材と、前記基材の第2の射出面側に、複数の線状の単位レンズが所定のピッチで一方向に配列された第1の線状レンズアレイと、複数の線状の単位レンズが前記第1の線状レンズアレイの配列方向と略直交する方向に配列された第2の線状レンズアレイとを有し、
    前記第1の線状レンズアレイと前記第2の線状レンズアレイの少なくとも一方を構成する単位レンズは、前記単位レンズの延在方向に垂直な面で切った断面の上枠線が非球面曲線である凸条形状であり、
    前記第1の線状レンズアレイの各単位レンズ側面に前記第2の線状レンズアレイの単位レンズが接触する面積の総和が、前記第1の線状レンズアレイの各単位レンズ側面の全表面積に対して5%以上40%以下であり、
    前記光源から前記第1の入射面を通して入射された光を擬似光源として反射する複数の光学構造物が前記光反射面に該光反射面に沿い正方または六方に規則的に配列して設けられ、
    前記光学構造物において、任意の光学構造物から該光学構造物に2番目に近接する前記光学構造物へ向かう方向と、前記第1の線状レンズアレイ又は前記第2の線状レンズアレイの何れか一方の配列方向が略同一である、
    ことを特徴とする照明ユニット。
  2. 記第1の線状レンズアレイの配列方向と前記第2の線状レンズアレイ配列方向とのなす角度が、任意の光学構造物からこの光学構造物に最も近接する2つの最近接光学構造物へ向かう方向がなす角度に等しいことを特徴とする請求項1に記載の照明ユニット。
  3. 前記導光体の前記観察者と逆側に、前記導光体の前記光反射面側から射出する光を反射して再度前記導光体へ導く反射シートをさらに備えることを特徴とする請求項1または2に記載の照明ユニット。
  4. 前記レンズシートの前記観察者側に、拡散要素を含んだ光学シートをさらに備えることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の照明ユニット。
  5. 請求項1乃至のいずれかに記載の照明ユニットと、
    表示画像を規定する画像表示素子とを有する、
    ことを特徴とする表示装置。
  6. 前記画像表示素子が、画素単位での透過/遮光により画像を表示することを特徴とする請求項に記載の表示装置。
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