JP5528750B2 - パンツ型紙おむつ - Google Patents

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Description

本発明は、前身頃と後身頃とが両側端の接合縁部において接合されることによりウエスト開口部と股下部の両側にそれぞれレッグ開口部とが形成されるとともに、前記レッグ開口部が前記股下部より下側に延在する、所謂ボクサータイプのパンツ型紙おむつに関する。
従来より、透液性の表面シートと裏面シートとの間に吸収要素が介在された吸収性本体と、この吸収性本体と一体的に接合され、少なくとも前身頃と後身頃とを構成するとともに前身頃及び後身頃のそれぞれの領域において、ウエスト部及び胴回り部に沿って多数の弾性伸縮部材が配設された外装シートとから構成され、前記外装シートの前身頃と後身頃とが両側端の接合縁部において接合されることによりウエスト開口部及び左右一対のレッグ開口部が形成されたパンツ型紙おむつが知られている。
かかる紙おむつにも種々の改良が重ねられ、横漏れ防止機能を重視したものが提案されている。例えば、下記特許文献1では、幅方向の中央に位置する第1吸収コアと、その両側に位置する第2吸収コアとを備えた吸収性物品が開示されている。
特開2005−270346号公報
しかしながら、上記特許文献1記載の吸収性物品では、第1吸収コアの両側に第2吸収コアが備えられているため、ある程度の横漏れを防止することが期待できるものの、前記第2吸収コアが脚周りにフィットできる構造とはなっていないため、脚の動きに追従できず、脚周りからの漏れが生じるおそれがあった。
一方、近年では所謂ボクサータイプのパンツ型紙おむつが知られているが、装着中に脚周りの外装体がめくれ上がり、隙間が生じて漏れを生じるとともに、外装体のめくれ上がりによって紙おむつのフィット性が低下し、装着者に不快感を与えていた。
そこで本発明の主たる課題は、脚周りからの漏れを防止するとともに、脚周りの外装体のめくれを防ぎ、フィット性を向上し、不快感の低減を図ったパンツ型紙おむつを提供することにある。
上記課題を解決するために請求項1に係る本発明として、外装体と、この外装体の前身頃から後身頃にかけて一体的に接合されるとともに、透液性の表面シートと裏面シートとの間に第1吸収要素が介在された第1吸収性本体とを備え、前身頃と後身頃とが両側端の接合縁部において接合されることによりウエスト開口部と股下部の両側にそれぞれレッグ開口部とが形成されるとともに、前記レッグ開口部が前記股下部より下側に延在するパンツ型紙おむつであって、
前記外装体のレッグ開口部に沿って一体的に接合されるとともに、透液性の表面シートと裏面シートとの間に第2吸収要素が介在された第2吸収性本体が配設され、且つ前記第2吸収要素の肌当接面側にレッグ開口縁寄りの位置であって前記レッグ開口部に沿って脚周り用弾性伸縮部材が配設され
前記第2吸収性本体は、前記股下部より下側に延在する範囲内に配設されるとともに、レッグ開口周縁に第2吸収性本体の下端周縁を揃えた状態で配設されていることを特徴とするパンツ型紙おむつが提供される。
上記請求項1記載の発明では、外装体と、この外装体の前身頃から後身頃にかけて一体的に接合されるとともに、透液性の表面シートと裏面シートとの間に第1吸収要素が介在された第1吸収性本体とを備えたものである。かかるパンツ型紙おむつにおいては、外装体のレッグ開口部に沿って一体的に接合するとともに、透液性の表面シートと裏面シートとの間に第2吸収要素が介在された第2吸収性本体を配設し、且つ前記第2吸収要素の肌当接面側にレッグ開口縁寄りの位置であって前記レッグ開口部に沿って脚周り用弾性伸縮部材を配設するようにする。これにより、上記請求項1記載の発明と同様に、脚周りからの漏れが防止できるとともに、脚周りの外装体のめくれが防止でき、フィット性の向上及び不快感の低減を図ることができるようになる。
また、レッグ開口部に沿って第2吸収要素が配設されるため、第2吸収要素の剛性により、レッグ開口部からの外装体のめくれが防止でき、フィット性が向上でき、不快感が低減できるようになる。
請求項に係る本発明として、前記前身頃後身頃のいずれか一方又は両方において、ウエスト部及び胴回り部に沿って多数の弾性伸縮部材が配設されるとともに、
前記ウエスト部弾性伸縮部材、胴回り用弾性伸縮部材及び脚周り用弾性伸縮部材は、ウエスト開口部側に配設される弾性伸縮部材の伸縮力よりレッグ開口部側に配設される弾性伸縮部材の伸縮力の方が高くなるように設定されている請求項1記載のパンツ型紙おむつが提供される。
上記請求項記載の発明は、脚周りのレッグ開口部からのめくれをより確実に防止するため、前記ウエスト部弾性伸縮部材、胴回り用弾性伸縮部材及び脚周り用弾性伸縮部材の伸縮力を所定の条件で配設されるように設定したものである。
請求項に係る本発明として、前記脚周り用弾性伸縮部材が撥水性を有するギャザー不織布間に配設されることによりギャザーシートを構成するとともに、
前記ギャザーシートが前記第2吸収要素の肌当接面側に前記レッグ開口部に沿って配設されている請求項1、2いずれかに記載のパンツ型紙おむつが提供される。
上記請求項記載の発明では、撥水性を有するギャザーシートを第2吸収要素の肌当接面側にレッグ開口部に沿って配設することにより、脚周りを伝う体液の漏れが確実に防止でき、第2吸収要素に吸収保持できるようになる。
請求項に係る本発明として、前記第2吸収要素は、前記レッグ開口部の周方向に複数に分割して形成され、各分割吸収要素の間に離間部が設けられている請求項1〜いずれかに記載のパンツ型紙おむつが提供される。
上記請求項記載の発明は、前記第2吸収要素の形態例について規定したものであり、レッグ開口部の周方向に複数に分割して形成し、各分割吸収要素の間に離間部を設けるようにしたものである。これにより、脚周り用弾性伸縮部材の伸縮作用によって各分割吸収要素が接離自在となり、特に脚周りの周方向への追従性が良好となり、脚周りのフィット性向上による体液の漏れ防止が図れるようになる。
請求項に係る本発明として、前記第2吸収要素は、前記レッグ開口部から上下方向に複数に分割して形成され、各分割吸収要素の間に離間部が設けられている請求項1〜いずれかに記載のパンツ型紙おむつが提供される。
上記請求項記載の発明は、前記第2吸収要素の他の形態例について規定したものであり、レッグ開口部から上下方向に複数に分割して形成し、各分割吸収要素の間に離間部を設けるようにしたものである。これにより、特に脚周りの上下方向への追従性が良好となり、脚周りのフィット性向上による体液の漏れ防止が図れるようになる。
請求項に係る本発明として、前記第2吸収要素は、前記脚周り用弾性伸縮部材を境界として、前記レッグ開口部の周方向に沿って、下側からの切欠き部と上側からの切欠き部とが交互に形成されている請求項1〜いずれかに記載のパンツ型紙おむつが提供される。
上記請求項記載の発明は、前記第2吸収要素の他の形態例について規定したものであり、ギャザーシートに配設された弾性伸縮部材を境界として、レッグ開口部の周方向に沿って、下側からの切欠き部と上側からの切欠き部とが交互に形成されるようにしたものである。これにより、脚周り用弾性伸縮部材の伸縮力が吸収要素全体に亘って作用するようになるとともに、脚周りを伝う体液を確実に捕捉でき、且つあらゆる方向の複雑な動きに対しても吸収要素の追従性が良好となり脚周りへのフィット性の向上による体液の漏れ防止が確実となる。
以上詳説のとおり本発明によれば、脚周りからの漏れを防止するとともに、脚周りの外装体のめくれを防ぎ、フィット性を向上し、不快感の低減を図ったパンツ型紙おむつが提供できるようになる。
本発明の第1形態例に係るパンツ型紙おむつ1の製品状態外観図である。 その一部破断展開図である。 図2のIII−III線矢視図である。 他の形態例(その1)を示す、(A)は展開図、(B)は製品状態正面図である。 他の形態例(その2)を示す、(A)は展開図、(B)は製品状態正面図である。 他の形態例(その3)を示す、(A)は展開図、(B)は製品状態正面図である。 本発明の第2形態例に係るパンツ型紙おむつ1Aの一部破断展開図である。 図7のVIII−VIII線矢視図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。
〔第1形態例〕
本発明の第1形態例に係るパンツ型紙おむつ1(以下、単に紙おむつという。)は、図1〜図3に示されるように、不織布などからなる透液性の表面シート11と、ポリエチレン等からなる裏面シート12と、これら両シート11、12間に介在された綿状パルプ又は合成パルプなどからなる吸収体13及び該吸収体13を囲繞する被包シート14を含む第1吸収要素15とからなる第1吸収性本体10と、この第1吸収性本体10が幅方向略中央部に前身頃及び後身頃に跨って一体的に接合される外装体20とが備えられ、製品状態で、前記外装体20の前身頃と後身頃とが両側部の接合縁部25において接合されることにより、ウエスト開口部WOと股下部CRの両側にそれぞれレッグ開口部LO、LOとが形成されるとともに、前記レッグ開口部LO、LOが前記股下部CRより下側に延在して形成される、所謂ボクサータイプのパンツ型紙おむつである。
特に、本発明では、前記レッグ開口部LOに沿って、不織布などからなる透液性の表面シート31と、ポリエチレン等からなる裏面シート32と、これら両シート31、32間に介在された綿状パルプ又は合成パルプなどからなる吸収体33及び該吸収体33を囲繞する被包シート34を含む第2吸収要素35とからなる第2吸収性本体30が配設されている。
さらに、前記第2吸収要素35の肌当接面側には、ギャザー不織布41、41間に前記レッグ開口部LOに沿って脚周り用弾性伸縮部材42が配設されたギャザーシート40が接合されている。なお、前記脚周り用弾性伸縮部材42は、前記ギャザー不織布41、41間に配設されなくても、第2吸収要素35の配設位置又はその近傍において、前記レッグ開口部LOに沿って配設されていれば良い。
以下、前記第1吸収性本体10、外装体20、第2吸収性本体30及びギャザーシート40の順に詳細に説明する。
(第1吸収性本体10)
第1吸収性本体10は、前述したように、不織布などからなる透液性の表面シート11と、ポリエチレン等からなる防漏シート12との間に、綿状パルプなどの吸収体13を含む第1吸収要素15を介在させた構造とされ、表面側に排泄された体液を吸収保持するためのものである。
前記吸収体13は、図示例では平面形状を略方形状として成形されたものが使用され、その幅寸法は股間部への当たりによって着用者にゴワ付き感を与えない寸法幅となっている。この吸収体13は、形状保持と表面シート11を透過した体液の拡散性向上のために被包シート14によって囲繞されている。前記被包シート14は、紙又は不織布を使用することができる一方、無くても良い。
前記第1吸収要素15の表面側(肌当接面側)を覆う透液性の表面シート11としては、有孔または無孔の不織布や多孔性プラスチックシートなどが好適に用いられる。不織布を構成する素材繊維は、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維とすることができ、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工法によって得られた不織布を用いることができる。これらの加工法の内、スパンレース法は柔軟性、ドレープ性に富む点で優れ、サーマルボンド法は嵩高でソフトである点で優れている。表面シート11に多数の透孔を形成した場合には、尿などが速やかに吸収されるようになり、ドライタッチ性に優れたものとなる。
前記第1吸収要素15の裏面側(非肌当接面側)を覆う裏面シート12は、ポリエチレンまたはポリプロピレンなどの不透液性プラスチックシートが用いられるが、近年はムレ防止の点から透湿性を有するものが好適に用いられる。この遮水・透湿性シートは、たとえばポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン樹脂中に無機充填材を溶融混練してシートを形成した後、一軸または二軸方向に延伸することにより得られる微多孔性シートであり、仮にシート厚が同じであれば無孔シートよりも剛性が低下するため、柔軟性の点で勝るものとなる。
(外装体20)
外装体20は、上層不織布20A及び下層不織布20Bがホットメルトなどの接着剤により接合された2層構造の不織布シートとされ、前記上層不織布20Aと下層不織布20Bとの間に各種弾性伸縮部材が接着され、伸縮性が付与されている。平面形状は、中間両側部に夫々レッグ開口部LOを形成するための凹状の脚回りカットラインにより、全体として擬似砂時計形状を成している。
本発明に係る外装体20においては、前記弾性伸縮部材として、図2に示されるように、ウエスト開口部WOの開口縁近傍となる位置に配置されたウエスト部弾性伸縮部材21,21…と、前身頃及び後身頃に、上下方向に間隔をおいて水平方向に沿って配置され、腰回りにシャーリングを形成するための複数の胴回り弾性伸縮部材群22,22…とを有する。
前記ウエスト部弾性伸縮部材21,21…は、前身頃と後身頃とが接合された両側部の接合縁部25の範囲の内、ウエスト開口部WOの開口縁近傍に上下方向に間隔をおいて配設された複数本の糸ゴム状弾性伸縮部材であり、身体のウエスト部回りを締め付けるように伸縮力を与えることにより紙おむつを身体に装着するためのものである。このウエスト部弾性伸縮部材21は、図示例では糸ゴムが用いられているが、例えばテープ状の伸縮部材を用いてもよい。
前記胴回り弾性伸縮部材群22,22…は、両側部の接合縁部25のウエスト開口縁を除く上部位置から所定範囲に亘り、上下方向に間隔をおいて水平方向に沿って配設された糸ゴム状弾性伸縮部材であり、前身頃及び後身頃の腰回り部分に夫々、水平方向の伸縮力を与えるためのものである。なお、前記ウエスト部弾性伸縮部材21、21…と胴回り弾性伸縮部材群22、22…との境界は必ずしも明確でなくてよい。例えば、前身頃及び後身頃に上下方向に間隔をおいて水平方向に配置された弾性伸縮部材の内、数は特定できなくても、上部側の何本かがウエスト部弾性伸縮部材21として機能し、残りの弾性伸縮部材が腰回り弾性伸縮部材22として機能していればよい。
また、外装体20の長手方向略中央部に幅方向に沿うとともに、両側に配設される前記脚周り用弾性伸縮部材42、42間に跨るように、収縮力付与部材23が配置されている。この収縮力付与部材23は、紙おむつ1の製造工程において外装体20の股間部を収縮させ、この収縮状態の外装体20に前記第1吸収性本体10を接合することにより、レッグ開口部LOが股下部CRより下側に延在する所謂ボクサータイプのパンツ型紙おむつを形成するためのものである。かかる収縮力付与部材23としては、公知の糸ゴム、テープ状ゴムなどが使用できる。なお、前記第1吸収性本体10を接合後、前記収縮力付与部材23は細かく切断され、収縮力が除去されるようにする。
なお、前記外装体20は、前身頃用外装体と後身頃用外装体とからなる2枚の外装体を重ね合わせ、両側端の接合縁部及び下端中央部の接合縁部をそれぞれ接合することにより、前記紙おむつ1を構成しても良い。この場合、前記収縮力付与部材23は不要である。
(第2吸収性本体30)
第2吸収性本体30は、上記第1吸収性本体10と同様に、不織布などからなる透液性の表面シート31と、ポリエチレン等からなる防漏シート32との間に、綿状パルプなどの吸収体33を含む第2吸収要素35を介在させた構造とされ、前記ギャザーシート40の収縮力が作用することにより、脚周りに密着して脚周りに伝う体液を吸収保持して脚周りからの体液の漏れを防止するとともに、該第2吸収性本体30の剛性により、外装体のめくれを防ぎ、フィット性を向上し不快感の低減を図るためのものである。ただし、脚周りのゴワ付き感を軽減するため、前記吸収体33は、第1吸収性本体10の吸収体13より薄く形成されている。
本第2吸収性本体30は、好ましくは股下部CRから下側に延在してレッグ開口部LOの開口縁部に至る脚周りを覆う外装体20の範囲内に、レッグ開口部LOに沿って配設されるものである。前記第2吸収性本体30は、図2の展開図に示されるように、一方側の接合縁部25から他方側の接合縁部25に至るようにレッグ開口部LOに沿って配置される。なお、外装体20の構造上、レッグ開口部LOの開口縁部が内腿側から外腿側に漸次おむつ上方に傾斜して形成され、外腿側が股下部CRより上側位置に形成される場合であっても、少なくとも内腿側の股下部CRより下側に延在する範囲内の幅で前記第2吸収性本体30を配設するようにする。
前記第2吸収性本体30を構成する第2吸収要素35は、図2に示されるように、レッグ開口部LOの周方向に亘って一定の幅で一体的に形成することもできるが、図4〜図6に示されるように、種々の形態で形成しても良い。
具体的には、図4に示されるように、第2吸収要素35を、レッグ開口部LOの周方向に複数に分割して形成し、各分割吸収要素35A、35Aの間に離間部36Aを設けることができる。これにより、前記脚周り用弾性伸縮部材42の伸縮作用によって各分割吸収要素35A…が接離自在となり、特に脚周りの周方向への追従性が良好となり、脚周りへのフィット性の向上を図ることができるようになる。
また、図5に示されるように、第2吸収要素35を、レッグ開口部LOから上下方向に複数に分割して形成し、各分割吸収要素35B、35Bの間に離間部36Bを設けることができる。これにより、上下方向への動きに対しても第2吸収要素35の追従性が良好となり、脚周りへのフィット性の向上を図ることができるようになる。
更に、図6に示されるように、前記第2吸収要素35として、前記脚周り用弾性伸縮部材42を境界として、前記レッグ開口部LOの周方向に沿って、下側からの切欠き部36Cと上側からの切欠き部36Dとが交互に形成されるようにしたものとすることができる。これにより、前記脚周り用弾性伸縮部材42の伸縮力が第2吸収要素35全体に亘って均等に作用するようになるとともに、第2吸収要素35が周方向に切れ目無く配設されるため脚周りを伝う体液を確実に捕捉でき、且つ脚周りの複雑な動きに対しても第2吸収要素35の追従性が良好となり、脚周りへのフィット性の向上による体液の漏れ防止が確実となる。
(ギャザーシート40)
ギャザーシート40は、前述の通り、ギャザー不織布41、41間にレッグ開口部LOに沿って脚周り用弾性伸縮部材42が接着されたものであり、前記第2吸収性本体30の肌当接面側に接合されることにより、前記第2吸収性本体30を脚周りに隙間無くフィットさせるためのものである。このギャザーシート40は、体液の漏れ防止のため、レッグ開口部LOの開口縁部に沿って接合されることが望ましい。
前記ギャザー不織布41としては、重要視する機能の点から撥水処理不織布または親水処理不織布を使用することができる。たとえば、体液等が浸透するのを防止する、あるいは肌触り感を高めるなどの機能を重視するならば、シリコン系、パラフィン系、アルキルクロミッククロリド系撥水剤などをコーティングした撥水処理不織布を用いることが望ましい。また、前記レッグ開口部LOにおける体液等の吸収性を重視するならば、合成繊維の製造過程で親水基を持つ化合物、例えばポリエチレングリコールの酸化生成物などを共存させて重合させる方法や、塩化第2スズのような金属塩で処理し、表面を部分溶解し多孔性とし金属の水酸化物を沈着させる方法等により合成繊維を膨潤または多孔性とし、毛細管現象を応用して親水性を与えた親水処理不織布を用いるようにすることができる。特に本発明では、脚周りからの体液の漏れを確実に防止するため、撥水性の不織布を使用することが望ましい。
前記脚周り用弾性伸縮部材42は、上記外装体20に使用される弾性伸縮部材21、22と同様に、糸ゴム状弾性伸縮部材又はテープ状弾性伸縮部材を使用することができる。なお、図示例では、糸ゴム状弾性伸縮部材が1本配設されているが、上下方向に間隔をおいて複数本配設しても良い。
ところで、ボクサータイプのパンツ型紙おむつでは、装着中に脚周り部分の外装体20がめくれ上がり、体液漏れや不快感が生じることが問題となっていた。本紙おむつ1では、かかるめくれ防止のため、以下の手段を備えることができる。
すなわち、第1の手段として、前記外装体20及びギャザーシート40に配設される弾性伸縮部材21…、22…、42は、ウエスト開口部WO側に配設される弾性伸縮部材の伸縮力よりレッグ開口部LO側に配設される弾性伸縮部材の伸縮力の方が高くなるように設定される構成とする。このような伸縮力の設定条件は、ウエスト開口部WOからレッグ開口部LOにかけて配設される全ての弾性伸縮部材を対象として設定されることが好ましいが、脚周りのめくれ防止の観点から、少なくともレッグ開口部LOが前記股下部CRより下側に延在する部分及びその近傍に配設される弾性伸縮部材を対象として設定すれば良い。
また、脚周りのめくれ防止のための第2の手段としては、前記第2吸収性本体30の第2吸収要素35が、内腿側(おむつ装着時の股下側)の方が外腿側(おむつ装着時の両側)より厚く形成される構成としたものである。これにより、外装体20のめくれやシワが生じやすい内腿側の剛性が高くなり、めくれやシワを防止できるようになる。
〔第2形態例〕
本発明の第2形態例に係るパンツ型紙おむつ1Aは、図7及び図8に示されるように、不織布などからなる透液性の表面シート23Aと、ポリエチレン等からなる裏面シート24Aと、これら両シート23A、24A間に介在された綿状パルプ又は合成パルプなどからなる吸収体13A及び該吸収体13Aを囲繞する被包シート14Aを含む第1吸収要素15Aとが備えられ、製品状態で、前記表面シート23A及び裏面シート24Aの前身頃と後身頃とが両側部において接合されることにより、ウエスト開口部WOと股下部CRの両側にそれぞれレッグ開口部LO、LOとが形成されるとともに、前記レッグ開口部LO、LOが前記股下部CRより下側に延在して形成される、所謂ボクサータイプのパンツ型紙おむつである。
また、表面シート23Aと裏面シート24Aとの間のレッグ開口部LOに沿って、綿状パルプ又は合成パルプなどからなる吸収体33A及び該吸収体33Aを囲繞する被包シート34Aを含む第2吸収要素35Aが配設されている。
さらに、前記第2吸収要素35Aの配設位置又はその近傍にレッグ開口部LOに沿って、脚周り用弾性伸縮部材42Aが配設されている。
1・1A…パンツ型紙おむつ、10…第1吸収性本体、11…表面シート、12…裏面シート、13・13A…吸収体、14・14A…被包シート、15・15A…第1吸収要素、20…外装体、21・22…弾性伸縮部材、30…第2吸収性本体、31…表面シート、32…裏面シート、33・33A…吸収体、34・34A…被包シート、35・35A…第2吸収要素、40…ギャザーシート、41…ギャザー不織布、42…脚周り用弾性伸縮部材、CR…股下部、LO…レッグ開口部、WO…ウエスト開口部

Claims (6)

  1. 外装体と、この外装体の前身頃から後身頃にかけて一体的に接合されるとともに、透液性の表面シートと裏面シートとの間に第1吸収要素が介在された第1吸収性本体とを備え、前身頃と後身頃とが両側端の接合縁部において接合されることによりウエスト開口部と股下部の両側にそれぞれレッグ開口部とが形成されるとともに、前記レッグ開口部が前記股下部より下側に延在するパンツ型紙おむつであって、
    前記外装体のレッグ開口部に沿って一体的に接合されるとともに、透液性の表面シートと裏面シートとの間に第2吸収要素が介在された第2吸収性本体が配設され、且つ前記第2吸収要素の肌当接面側にレッグ開口縁寄りの位置であって前記レッグ開口部に沿って脚周り用弾性伸縮部材が配設され
    前記第2吸収性本体は、前記股下部より下側に延在する範囲内に配設されるとともに、レッグ開口周縁に第2吸収性本体の下端周縁を揃えた状態で配設されていることを特徴とするパンツ型紙おむつ。
  2. 前記前身頃後身頃のいずれか一方又は両方において、ウエスト部及び胴回り部に沿って多数の弾性伸縮部材が配設されるとともに、
    前記ウエスト部弾性伸縮部材、胴回り用弾性伸縮部材及び脚周り用弾性伸縮部材は、ウエスト開口部側に配設される弾性伸縮部材の伸縮力よりレッグ開口部側に配設される弾性伸縮部材の伸縮力の方が高くなるように設定されている請求項1記載のパンツ型紙おむつ。
  3. 前記脚周り用弾性伸縮部材が撥水性を有するギャザー不織布間に配設されることによりギャザーシートを構成するとともに、
    前記ギャザーシートが前記第2吸収要素の肌当接面側に前記レッグ開口部に沿って配設されている請求項1、2いずれかに記載のパンツ型紙おむつ。
  4. 前記第2吸収要素は、前記レッグ開口部の周方向に複数に分割して形成され、各分割吸収要素の間に離間部が設けられている請求項1〜いずれかに記載のパンツ型紙おむつ。
  5. 前記第2吸収要素は、前記レッグ開口部から上下方向に複数に分割して形成され、各分割吸収要素の間に離間部が設けられている請求項1〜いずれかに記載のパンツ型紙おむつ。
  6. 前記第2吸収要素は、前記脚周り用弾性伸縮部材を境界として、前記レッグ開口部の周方向に沿って、下側からの切欠き部と上側からの切欠き部とが交互に形成されている請求項1〜いずれかに記載のパンツ型紙おむつ。
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