JP5528029B2 - パチンコ遊技機 - Google Patents

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本発明は、パチンコ遊技機に関し、特に時短状態の発生に関して遊技者が介入する余地のあるパチンコ遊技機に関する。
従来、例えば下記特許文献1に記載されているように、第1種(セブン機)の遊技性と第2種(ハネモノ)の遊技性とを備え、大当たりの終了後に所定の確率で時短状態を発生させるように構成されたパチンコ遊技機が知られている。この種のパチンコ遊技機において、時短状態が発生するか否かは大当たり発生時に停止表示される特図(特別図柄)の種類に依存しており、その特図の種類を視認することによって時短状態が発生するのか否かを判別することが可能である。この場合、大当たり発生時の特図の種類は内部抽選で決定されるため、時短状態の発生そのものはその抽選に委ねられることになる。したがって、時短状態が発生するか否かは完全に運任せであり、時短状態の発生に関して遊技者が介入する余地は一切なく、遊技者は時短状態が発生することをただ祈るのみであった。
特開2008−136596号公報
本発明は、このような事情を鑑みてなされたものであり、その目的は、遊技者の技術介入及び知識介入次第で時短状態の実質的な発生率を変化させることにより、遊技の興趣を向上させ得るパチンコ遊技機を提供することにある。
課題を解決するための手段及び発明の効果
上記課題を解決するために、本発明のパチンコ遊技機は、第1始動入賞口、第1特別図柄表示部、通常時は閉鎖状態にある開閉部材を備えた第2始動入賞口、第2特別図柄表示部、普通図柄用始動入賞口、普通図柄表示部、通常時は閉鎖状態にある開閉部材を備えた役物装置、及びこの役物装置の内部に設けられた特定入賞口が遊技盤上に配置されるとともに、遊技者の操作に基づいて遊技盤上への玉の打ち込みを可能にする発射機構部を有し、
第1始動入賞口への玉の入賞に応じて第1抽選を実行する第1抽選手段と、
この第1抽選手段による第1抽選結果を示す第1特別図柄を第1特別図柄表示部に変動表示させる第1特別図柄表示制御手段と、
第1特別図柄表示部に停止表示された第1特別図柄が所定の第1大当たり図柄と一致した場合に第1大当たり状態を発生させる第1大当たり状態発生手段と、
普通図柄用始動入賞口への玉の入賞に応じて普図抽選を実行する普図抽選手段と、
この普図抽選手段による普図抽選結果を示す普通図柄を普通図柄表示部に変動表示させる普通図柄表示制御手段と、
普通図柄表示部に停止表示された普通図柄が所定の当たり図柄と一致した場合に第2始動入賞口の開閉部材を閉鎖状態から開放状態へ変化させる第2始動入賞口開閉制御手段と、
第2始動入賞口への玉の入賞に応じて第2抽選を実行する第2抽選手段と、
この第2抽選手段による第2抽選結果を示す第2特別図柄を第2特別図柄表示部に変動表示させる第2特別図柄表示制御手段と、
第2特別図柄表示部に停止表示された第2特別図柄が所定の第2大当たり図柄と一致した場合に第2大当たり状態を発生させる第2大当たり状態発生手段と、
第2特別図柄表示部に停止表示された第2特別図柄が所定の小当たり図柄と一致した場合に小当たり状態を発生させる小当たり状態発生手段と、
小当たり状態が発生したとき、役物装置の開閉部材を閉鎖状態から開放状態へ変化させる開放制御を実行可能な役物開閉制御手段と、
役物装置の特定入賞口への玉の入賞に応じて第3大当たり状態を発生させる第3大当たり状態発生手段と、
第1大当たり状態又は第2大当たり状態が発生したときは、それぞれ所定の確率で当該第1大当たり状態又は当該第2大当たり状態が終了した後に、第3大当たり状態が発生したときは、第2特別図柄表示部に停止表示された直近の第2特別図柄が所定の特別小当たり図柄と一致していることを条件として当該第3大当たり状態が終了した後に、普通図柄の変動表示時間を短縮するとともに第2始動入賞口の開閉部材の開放時間を延長する時短状態を発生させる時短状態発生手段と、
時短状態中に小当たり状態が発生したとき、役物開閉制御手段が開放制御を実行するタイミングを所定の確率で遅延させる役物開放遅延手段と、
小当たり状態が発生したとき、第2特別図柄表示部に停止表示された直近の第2特別図柄が特別小当たり図柄と一致したか否かの内容を遊技者に報知可能な報知手段と、を備え
報知手段は、
直近の第2特別図柄が特別小当たり図柄と一致したことを報知する場合、小当たり状態の発生に伴う役物装置の開閉部材の開放に対して、時短状態の発生を伴う第3大当たり状態を発生させるように、遊技者に特定入賞口へ玉を入賞させる指示を行う一方、
直近の第2特別図柄が特別小当たり図柄と一致しないことを報知する場合、小当たり状態の発生に伴う役物装置の開閉部材の開放に対して、時短状態の発生を伴わない第3大当たり状態を発生させないように、遊技者に特定入賞口へ玉を入賞させない指示を行うことを特徴とする。
本発明のパチンコ遊技機では、時短状態中に小当たり状態が発生したとき、役物開放遅延手段が、役物開閉制御手段による開放制御の実行タイミングを所定の確率で遅延させる。
役物装置の開閉部材が閉鎖状態から開放状態へ変化するタイミングが遅延されることのない従来の構成では、第2特別図柄表示部に停止表示された第2特別図柄の種類を判別するだけの時間的猶予がないため、役物装置の特定入賞口へ入賞させるためには、第2特別図柄の種類に関わらず第2特別図柄が第2特別図柄表示部に停止表示される以前から玉を発射し続けなければならない。したがって、役物装置の特定入賞口へ入賞させても、第3大当たり状態の発生後に時短状態が発生するか否かは完全に運任せとなる。
これに対して、役物装置の開閉部材が閉鎖状態から開放状態へ変化するタイミングが遅延可能な本発明では、第2特別図柄表示部に停止表示された第2特別図柄の種類を判別してから玉を発射しても役物装置の特定入賞口へ入賞させることが可能であるため、第2特別図柄の種類が「時短あり」を示している場合(第2特別図柄が所定の特別小当たり図柄と一致している場合)に限り玉を発射して役物装置の特定入賞口へ入賞させることにより、第3大当たり状態の発生後に時短状態を発生させることができる。つまり、役物装置の開放が遅延される場合には、時短状態を発生させるか、発生させないかを遊技者自らの意思で決定して達成し得るので、遊技の興趣を向上させることができる。
また、小当たり状態が発生したとき、第2特別図柄表示部に停止表示された直近の第2特別図柄が特別小当たり図柄と一致したか否かの内容を遊技者に報知可能な報知手段を備えた構成にすることで、報知手段は、第2特別図柄の種類が第3大当たり状態の発生後に時短状態を発生させる「時短あり」を示す内容であるときは、例えば遊技者に役物装置の特定入賞口への入賞を促すメッセージ(表示、音声、可動物を利用するもの)とすることができ、第3大当たり状態の発生後に時短状態を発生させない「時短なし」を示す内容であるときは、例えば遊技者に役物装置の特定入賞口への入賞を止めさせるメッセージ(表示、音声、可動物を利用するもの)とすることができる。
第2特別図柄表示部に停止表示された第2特別図柄の種類は、遊技者が自力で判別しにくい態様とされることが多い。したがって、第2特別図柄表示部に停止表示された直近の第2特別図柄が特別小当たり図柄と一致したか否かの内容、すなわち第2特別図柄の種類が「時短あり」を示すのか、「時短なし」を示すのかを遊技者に報知手段を通じて報知するようにすれば、第2特別図柄の種類を自力で判別できない遊技者であっても、報知された内容に従って玉の発射を調整することにより、容易に時短状態を発生させることができるようになる。
また、時短状態発生手段は、役物開放遅延手段が前記タイミングを遅延させるとともに報知手段が前記内容を報知するように設定された第1種時短状態と、役物開放遅延手段が前記タイミングを遅延させるが報知手段が前記内容を報知しないように設定された第2種時短状態と、役物開放遅延手段が前記タイミングを遅延させないが報知手段が前記内容を報知するように設定された第3種時短状態と、役物開放遅延手段が前記タイミングを遅延させず報知手段が前記内容を報知しないように設定された第4種時短状態との何れか一種類の時短状態を決定する構成とすることができる。
第1種時短状態が決定された場合には、上述したように遊技者が報知された内容に従って玉の発射を調整することできる。また、第2種時短状態が決定された場合には、第2特別図柄の種類が「時短あり」を示しているかの内容が報知されないので、遊技者は第2特別図柄の種類を自力で判別して玉の発射を調整することになる。一方、第3種時短状態又は第4種時短状態が決定された場合には、従来と同様、役物装置の特定入賞口へ入賞させるために、第2特別図柄の種類に関わらず第2特別図柄が第2特別図柄表示部に停止表示される以前から玉を発射せざるを得ないことになる。このように、時短種類が遊技者に有利な時短状態と不利な時短状態とに振り分けられるので、遊技の興趣をより一層向上させることができる。
この場合、第1種時短状態又は第3種時短状態において、報知手段が前記内容を報知する回数が所定の回数以下に制限されているとよい。
これによれば、定められた報知回数を超えると、報知手段により前記内容が報知されなくなるので、報知回数を超えるまでに「時短あり」の第3大当たり状態を発生させる必要があり、遊技者の緊張感を高めることができる。
本発明に係るパチンコ遊技機の正面模式図。 (a)は特図1表示部、特図2表示部及び普図表示部の外観図。(b)は液晶表示部の外観図。 図1のパチンコ遊技機の制御ブロック図。 図1のパチンコ遊技機における遊技の流れを示す説明図。 図3の主制御部で実行される時短種類決定処理を示すフローチャート。 図3の主制御部で実行される表示・開放処理を示すフローチャート。 時短判定テーブルを示す説明図。 時短状態中に小当たりが発生した場合において液晶表示部の表示内容を示す説明図。
以下、本発明の一実施形態について図面を用いて説明する。
図1は本発明に係るパチンコ遊技機(セブン機とハネモノとの複合タイプ)の正面模式図である。パチンコ遊技機1(以下、単に遊技機ともいう)は、台枠に取り付けられた透明の前面ガラス扉2と、台枠の内側に配置されて前面ガラス扉2によって覆われる遊技盤3を有する。遊技盤3には、ハンドル装置4を含んで構成される発射機構部124(図3参照)より発射された玉が流下する略円形状に囲まれた遊技領域3aが形成されている。遊技領域3aには、玉の流下方向を変化させる釘(図示省略)が植設されており、遊技盤3の前方下部に設けられた上皿5から供給された玉が、発射機構部124によって遊技領域3aに向けて発射され、釘に弾かれながら遊技領域3aを落下するようになっている。なお、前面ガラス扉2には、スピーカ121、装飾ランプ類122などが設けられている。また、上皿5の下方には、流入口を通して上皿5に連通した下皿6が設けられている。
なお、図1において玉の流下方向を上下方向(鉛直方向)、遊技盤3の盤面に沿う態様で上下方向と直交する方向(水平方向)を左右方向、遊技盤3の盤面に直交する方向(水平方向)を前後方向とし、盤面の前側(遊技者側)が前方側であり、盤面の後側(奥側)が後方側である。
遊技領域3aの右側領域には、役物装置10が配置されている。役物装置10は、枠状の筐体11の一部位に形成された開口部と開閉部材12とを備え、開口部に対する開閉部材12の移動により玉が筐体11の内側へ進入容易な開放状態と進入不可能な閉鎖状態とを呈する。開閉部材12は、通常時は閉鎖状態にあるが、後述する小当たり状態が発生したときに開放状態になる。役物装置10の筐体11の内側には、入賞すると大当たり(第3大当たり)となるV入賞口13(例えば1つ)と、大当たりとならない複数のハズレ入賞口14(例えば2つ)とが設けられており、筐体11の内側に進入した玉はV入賞口13及びハズレ入賞口14の何れかへ入賞する。V入賞口13が本発明の特定入賞口に相当する。
役物装置10の上方には、普通始動入賞口22が配置され、役物装置10の下方には、特図2始動入賞口21が配置されている。普通始動入賞口22(スルー)は、常開の始動入賞口である。特図2始動入賞口21(電動チューリップ、電チュー)は、通常時は閉鎖状態にある開閉部材21a(一対の回動翼片)を備えており、開閉部材21aが開放状態へ変化すると玉が入賞し易くなる。特図2始動入賞口21が本発明の第2始動入賞口に相当し、普通始動入賞口22が本発明の普通図柄用始動入賞口に相当する。
遊技領域3aの中央領域には、液晶表示部23が配置されている。液晶表示部23(演出画像表示部)は、所定条件の成立に基づいて実行される特図保留の抽選結果を、例えば図2(a)に示す演出用図柄(3桁のアラビア数字0〜9)により表示して遊技者に報知する。この液晶表示部23の一部の表示領域(例えば、下部領域)は、特図保留(最大で4個)を表示するための特図保留図柄表示部23aに割り当てられている。液晶表示部23が本発明の報知手段に相当する。
液晶表示部23の下方には、第1始動入賞口としての特図1始動入賞口24が配置され、特図1始動入賞口24の下方には大入賞口25が配置されている。特図1始動入賞口24は、普通始動入賞口22と同様、常開の始動入賞口である。大入賞口25は、いわゆるアタッカーと呼ばれる可変入賞装置であり、開口部と蓋部材とを備え、開口部に対する蓋部材の移動により玉が入賞容易な開放状態と入賞不可能な閉鎖状態とを呈する。大入賞口25は、通常は閉鎖状態にあるが、後述する第1〜第3大当たり状態が発生したときに開放状態になる。大入賞口25の下方には、玉を排出するためのアウト口26が設けられている。
遊技領域3aの左側領域には、特図1表示部27、普図表示部28、特図2表示部29、普図保留表示部(図示省略)が上下に配置されている。各表示部27〜29は、何れも図2(b)に示す2桁の7セグメントLEDで構成されている。特図1表示部27は、特図1始動入賞口24への入賞に応じて実行される第1抽選の第1抽選結果を第1特別図柄としての特図1により表示する。特図2表示部29は、特図2始動入賞口21への入賞に応じて実行される第2抽選の第2抽選結果を第2特別図柄としての特図2により表示する。普図表示部28は、普通始動入賞口22への入賞に応じて実行される普図抽選の普図抽選結果を普通図柄としての普図により表示する。この場合、特図1表示部27又は特図2表示部29による特図1又は特図2の表示と同期して、特図1又は特図2と対応関係にある演出用図柄が液晶表示部23に表示されるようになっている。特図1表示部27が本発明の第1特別図柄表示部に相当し、普図表示部28が本発明の普通図柄表示部に相当し、特図2表示部29が本発明の第2特別図柄表示部に相当する。
次に、図3を用いて、パチンコ遊技機1の制御ブロック図について説明する。パチンコ遊技機1の主制御基板には主制御部100が搭載され、演出制御部111と払出制御部112が接続されている。
主制御部100は、演算装置であるCPU(Central Processing Unit)101、各種プログラムや判定テーブル等が格納される読み取り専用記憶装置であるROM(Read
Only Memory)102、ワークエリアや各種記憶領域等が割り当てられる読み書き可能な記憶装置であるRAM(Random Access Memory)103、入出力インターフェースであるI/O(Input/Output)104などを備えており、これらは図示を省略するバスを介して相互に接続されている。なお、その他の各制御部も、個別にCPUやメモリを備えているが、図3では省略してある。各制御部には、電源回路部114にて生成された所定電圧の電力が主制御部100を介して供給されている。主制御部100が本発明の第1抽選手段、第1特別図柄表示制御手段、第1大当たり状態発生手段、普図抽選手段、普通図柄表示制御手段、第2始動入賞口開閉制御手段、第2抽選手段、第2特別図柄表示制御手段、第2大当たり状態発生手段、小当たり状態発生手段、役物開閉制御手段、第3大当たり状態発生手段、時短状態発生手段、役物開放遅延手段)に相当する。
演出制御部111は、主制御部100から入力されるコマンドに応じてアンプ123を介してスピーカ121(図1参照)に音声を出力させるとともに、装飾ランプ類122の点灯/消灯を制御する。また、演出制御部111は、主制御部100からの指示に従って表示制御部115にコマンドを出力する。つまり、主制御部100は、演出制御部111及び表示制御部115を経由して液晶表示部23に演出用図柄の変動表示や停止表示を実行させる。
払出制御部112は、主制御部100より入力される賞球払出信号に応じて払出機構部123を制御する。これにより、遊技者に対して所定数の賞球が上皿5に払い出される。発射制御部113は、遊技者のハンドル装置4の操作に応じて、ハンドル装置4に対応して設けられた発射機構部124を作動させ、上皿5に準備された玉を遊技領域3aに向けて発射する。ハンドル装置4の操作量に応じて、玉の打ち出し強さ(玉の飛距離)を調節することが可能となっている。
主制御部100には、特図1始動入賞口24に付設された特図1始動センサ131、特図2始動入賞口21に付設された特図2始動センサ132、普通始動入賞口22に付設された普図始動センサ133、役物装置10に付設された役物入賞センサ134、V入賞口13に付設されたV入賞センサ135、大入賞口25に付設された大入賞センサ136からの玉検出信号がそれぞれ入力される。
また、主制御部100は、特図2始動入賞口21の開閉部材21aを開閉する電チューソレノイド(SLD)141、役物装置10の開閉部材12を開閉する役物ソレノイド(SLD)142、大入賞口25を開閉する大入賞口ソレノイド(SLD)143、特図1表示部27のLED、普図表示部28のLED、特図2表示部29のLEDをそれぞれ駆動制御する。
主制御部100のRAM103には、大当たりや特図変動、役物装置10の開放遅延等の時間管理を行うためのタイマが格納される。また、RAM103には、乱数発生部(乱数カウンタ)103aの他、図示は省略するが、乱数発生部103aから抽出された各種乱数値を記憶する乱数記憶領域、時短状態を記憶する時短フラグ記憶領域、当たり状態を記憶する当たりフラグ記憶領域、時短の継続回数を記憶する継続回数記憶領域などの各種記憶領域が設けられている。
次に、図4を用いて、パチンコ遊技機1における遊技の流れについて基本動作を交えつつ説明する。このパチンコ遊技機1においては、通常状態であるとき、第1大当たりを発生(S1〜S3の流れ)させるために特図1始動入賞口24を狙って打ち、S3で大当たり(第1大当たり)が発生して時短状態が発生した後は、連チャンになる可能性の高い第2大当たりを発生(S4〜S7,S3の流れ)させるか、又は第3大当たりを発生(S4〜S8,S3の流れ)させるために普図始動入賞口22を狙って打つのが基本的な打ち方である。最初に、S1〜S3の流れについて説明する。
特図1始動入賞口24に玉が入賞し(S1)、特図1始動センサ131による玉の検出に応じて、主制御部100は、払出制御部112に賞球(例えば、3個)を払い出すように指示する。主制御部100(抽出手段)は、RAM103の特図保留記憶領域に記憶された特図保留が3個以下であれば、乱数発生部103aから現在の値を抽出し、その抽出した特図乱数値を特図保留として特図保留記憶領域に記憶する。
主制御部100は、新たな特図の変動を開始可能なとき(特図の変動中でなく、大当たり中でもないとき)、特図保留記憶領域に特図保留が記憶されていれば、記憶された順に特図保留を読み出すとともに、読み出した特図保留を特図保留記憶領域から消去する。主制御部100(第1抽選手段)は、読み出した特図保留の特図乱数値と、特図判定テーブル(特図当選確率:1/400)に設定されている当たり値とを比較し、一致する場合は当たりと判定する第1抽選を行う。
主制御部100(第1特別図柄表示制御手段)は、第1抽選の第1抽選結果に基づいて、特図1表示部27での停止図柄である特図1(00〜99で表される2桁の数字)を決定する。主制御部100の指示に従い、特図1表示部27では変動表示を開始し、決定された特図1を停止表示して、第1抽選結果を表示する(S2)。また、主制御部100は、第1抽選結果に基づいて、液晶表示部23での停止演出用図柄である演出用特図1(各桁が「0」〜「9」で表される3桁の数字)、変動時間、変動パターンなどを決定する。そして、液晶表示部23では、特図1表示部27での変動表示と同期して、変動表示を開始し、決定された変動パターンでの表示を行った後、左、右、中の順で演出用特図1を停止表示して、第1抽選結果を表示する(S2)。なお、特図1は2桁の数字を同時に停止表示する。
主制御部100(第1抽選手段)による第1抽選結果が当たりの場合、すなわち特図1表示部27に停止表示された特図1が第1大当たり図柄と一致した場合には、主制御部100(第1大当たり状態発生手段)が大当たり状態(第1大当たり状態)を発生させる(S3)。このとき、液晶表示部23では、リーチ図柄を表示した後、演出用第1大当たり図柄の組合せ、例えばゾロ目「777」を停止表示する。
主制御部100(第1大当たり状態発生手段)は、大入賞口ソレノイド143を励磁して大入賞口25を開放し、例えば10個入賞するか30秒経過すると閉鎖するラウンド処理を複数回(例えば、15回)繰り返す。大入賞口25へ1個入賞すると、賞球(例えば、15個)が払い出されるので、遊技者は、大当たりに当選することで多量の玉を獲得することができる。
第1大当たりが終了した後、主制御部100(時短状態発生手段)は、上記当たりになった特図乱数値と、当たりの発生時に抽出された時短振分け用乱数値(例えば、0〜255)とに基づき、時短判定テーブルを参照して、時短状態を発生させるか否か、また時短状態を発生させる場合には時短状態の種類を決定する。
時短判定テーブルは、例えば図7に示すように、時短状態の種類を時短フラグと対応付けて記憶している。この時短判定テーブルでは、時短状態の有無が、例えば、時短あり:時短なし=50:50の比率で決定されるように設定されており、時短ありが決定された場合は、さらに時短フラグ1〜4に対応付けられた時短種類の何れかに振り分けられる(振分け率は、例えば1/4で均等)。なお、時短なしが決定された場合は、大当たりの後に通常状態となる。
時短フラグ1は、役物装置10の開閉部材12が開放制御されるタイミングを遅延させる「遅延あり」処理と、V入賞口13への入賞に基づく第3大当たりが終了した後に、時短状態が発生するのか発生しないのかを示す表示内容を液晶表示部23に表示させることで玉の打ち方をアシストする「ATあり」処理とを設定内容とする第1種時短状態に対応付けられている。この第1種時短状態では、液晶表示部23での表示内容に従ってV入賞口13への入賞要否を判別することができる。すなわち、表示内容が時短ありを示している場合にはV入賞口13へ入賞させた方がよいことが分かり、表示内容が時短なしを示している場合にはV入賞口13へ入賞させない方がよいことが分かる。
時短フラグ2は、「遅延あり」処理と、上記表示内容を報知しない、すなわち遊技者をアシストしない「ATなし」処理とを設定内容とする第2種時短状態に対応付けられている。この第2種時短状態では、特図2表示部29に停止表示された特図2の種類を自力で判別してV入賞口13への入賞要否を判別することができる。
時短フラグ3は、上記したタイミングを遅延させない「遅延なし」処理と、「ATあり」処理とを設定内容とする第3種時短状態に対応付けられている。この第3種時短状態では、V入賞口13への入賞要否を判別する時間的余裕はないが、液晶表示部23での表示内容により時短有無の判別が可能である。
時短フラグ4は、「遅延なし」処理と、「ATなし」処理とを設定内容とする第4種時短状態に対応付けられている。この第4種時短状態においても、第3種時短状態と同様、V入賞口13への入賞要否を判別する時間的余裕はなく、特図2表示部29に停止表示された特図2の種類を自力で判別して時短有無の判別が可能である。
なお、時短状態は、特図2表示部29にて100回の図柄変動が終了するか、新たな大当たりに当選するか何れか早い方が成立するまで継続する。時短状態では、普図の当選確率が高くなり、普図当選時に電チューの開放時間が長くなるため、遊技者は持ち玉をさほど減らすことなく、遊技を継続することができる。主制御部100は、100回の図柄変動が終了すると時短状態を通常状態に戻す。
図4に戻って、次にS4〜S7,S3の流れについて説明する。普通始動入賞口22に玉が入賞し(S4)、普図始動センサ133による玉の検出に応じて、主制御部100(抽出手段)は、RAM103の普図保留記憶領域に記憶された普図保留が3個以下であれば、乱数発生部103aから現在の値を抽出し、その抽出した普図乱数値を普図保留として普図保留記憶領域に記憶する。
主制御部100は、新たな普図の変動を開始可能なとき(普図の変動中でなく、特図2始動入賞口21の電チューが動作中でないとき)、普図保留が記憶されていれば、最古の普図保留を読み出して当たり判定を行う。
主制御部100(普図抽選手段)は、読み出した普図保留の普図乱数値と、普図判定テーブル(普図当選確率:1/2)に設定されている当たり値とを比較し、一致する場合は当たりと判定する普図抽選を行う(S4)。
主制御部100(普通図柄表示制御手段)は、普図抽選の普図抽選結果に基づいて、普図表示部28での停止図柄である普図(00〜99で表される2桁の数字)を決定する。主制御部100の指示に従い、普図表示部28では変動表示を開始し、変動時間(通常状態であれば30〜40秒、時短状態であれば2秒)経過後に決定された普図を停止表示して、普図抽選結果を表示する(S5)。
主制御部100(普図抽選手段)による普図抽選結果が当たりの場合、すなわち普図表示部28に停止表示された普図が当たり図柄と一致した場合には、主制御部100(第2始動入賞口開閉制御手段)が電チューソレノイド141を励磁して特図2始動入賞口21を開放し(S6)、所定時間(通常状態であれば0.1秒、時短状態であれば2秒)経過後に、特図2始動入賞口21を閉鎖する。
特図2始動入賞口21に玉が入賞すると、特図2始動センサ132による玉の検出に応じて、主制御部100は、払出制御部112に賞球(例えば、3個)を払い出すように指示する。主制御部100(抽出手段)は、RAM103の特図保留記憶領域に記憶された特図保留が3個以下であれば、乱数発生部103aから現在の値を抽出し、その抽出した特図乱数値を特図保留として特図保留記憶領域に記憶する。
主制御部100は、新たな特図の変動を開始可能なとき(特図の変動中でなく、大当たり中でもないとき)、特図保留記憶領域に特図保留が記憶されていれば、記憶された順に特図保留を読み出すとともに、読み出した特図保留を特図保留記憶領域から消去する。
主制御部100(第2抽選手段)は、読み出した特図保留の特図乱数値と、特図判定テーブル(大当たり当選確率:1/400、小当たり当選確率:399/400)に設定されている当たり値とを比較し、大当たり又は小当たりと判定する第2抽選を行う。
主制御部100(第2特別図柄表示制御手段)は、第2抽選の第2抽選結果に基づいて、特図2表示部29での停止図柄である特図2(00〜99で表される2桁の数字)を決定する。主制御部100の指示に従い、特図2表示部29では変動表示を開始し、決定された特図2を停止表示して、第2抽選結果を表示する(S7)。
主制御部100(第2抽選手段)による第2抽選結果が大当たりの場合、すなわち特図2表示部29に停止表示された特図2が第2大当たり図柄と一致した場合には、主制御部100(第2大当たり状態発生手段)が大当たり状態(第2大当たり状態)を発生させる(S3)。このとき、液晶表示部23では、リーチ図柄を表示した後、演出用第2大当たり図柄の組合せ、例えばゾロ目「777」を停止表示する。第2大当たり状態では、第1大当たり状態と同じラウンド処理が実行される。
第2大当たりが終了した後、主制御部100(時短状態発生手段)は、上記S2からS3へ移行する場合と同様、時短判定テーブルを参照して、時短状態の有無(例えば、時短あり:時短なし=60:40の比率に設定されている)、さらに時短ありが決定された場合は時短状態の種類(時短フラグ1〜4にそれぞれ対応)を決定する。
次に、S7,S8,S3の流れについて説明する。主制御部100(第2抽選手段)による第2抽選結果が小当たりの場合、すなわち特図2表示部29に停止表示された特図2が小当たり図柄と一致した場合には、主制御部100(小当たり状態発生手段)が小当たり状態を発生させる(S8)。
小当たりになると、主制御部100(役物開閉制御手段)が役物ソレノイド142を励磁して役物装置10の開閉部材12を閉鎖状態から開放状態へ変化させる開放制御を実行し、所定時間(通常状態であれば0.1秒、時短状態であれば2秒)経過後に、開放状態から閉鎖状態へ変化させる閉鎖制御を実行する。開閉部材12が開放されると、役物装置10内への玉の進入が可能となり、V入賞口13(入賞確率:1/3)かハズレ入賞口14(入賞確率:2/3)の何れかに入賞する。V入賞口13へ入賞すると、主制御部100(第3大当たり状態発生手段)が大当たり状態(第3大当たり状態)を発生させる(S3)。
ところで、時短状態中に小当たりが発生した場合、主御部100(役物開閉遅延手段)は、設定されている時短状態の種類に応じて、主制御部100(役物開閉制御手段)による開放制御のタイミングを遅延させる。具体的には、主制御部100(役物開閉遅延手段)は、時短フラグを参照し、時短フラグが1すなわち第1種時短状態(遅延あり+ATあり)であるか、時短フラグが2すなわち第2種時短状態(遅延あり+ATなし)であれば、主制御部100(役物開閉制御手段)による開放制御のタイミングを所定の遅延時間(例えば、3秒)だけ遅延させる。これを受けて、主制御部100(役物開閉制御手段)は、特図2表示部29に小当たり図柄が停止表示された後、その遅延時間経過後に開閉部材12の開放制御を実行する。
一方、主制御部100(役物開閉制御手段)は、時短フラグが3すなわち第3種時短状態(遅延なし+ATあり)であるか、時短フラグが4すなわち第4種時短状態(遅延なし+ATなし)であれば、主制御部100(役物開閉制御手段)による開放制御のタイミングを遅延させない。これを受けて、主制御部100(役物開閉制御手段)は、特図2表示部29に小当たり図柄が停止表示された後、即開閉部材12の開放制御を実行する。なお、主制御部100(役物開閉制御手段)は、通常状態において主制御部100(第2抽選手段)による第2抽選結果が小当たりになった場合も、特図2表示部29に小当たり図柄が停止表示された後、即開閉部材12の開放制御を実行する。
また、時短状態中に小当たりが発生した場合であって、主制御部100(第2抽選手段)による第2抽選結果が特別小当たりの場合、すなわち特図2表示部29に停止表示された直近の特図2が特別小当たり図柄と一致した場合には、主制御部100(演出図柄表示制御手段)は、設定されている時短状態の種類に応じて、液晶表示部23での表示内容を決定する。特別小当たりは、V入賞口13への入賞に基づいて第3大当たり状態が発生した場合、その第3大当たりが終了した後に時短状態(時短あり)となる当たりであり、特別小当たりでない普通の小当たりは、時短状態とならない(時短なし)当たりである。
具体的には、主制御部100(演出図柄表示制御手段)は、時短フラグ領域の時短フラグを参照し、時短フラグが1すなわち第1種時短状態(遅延あり+ATあり)であるか、時短フラグが3すなわち第3種時短状態(遅延なし+ATあり)であれば、図8(a)に示すように、液晶表示部23にて演出用特別小当たり図柄の組合せ、例えばゾロ目「111」、「333」、「555」、「999」を停止表示させるとともに(図8(a)では「555」を例示)、V入賞口13への入賞を促すメッセージ(図8(a)では「Vに入れろ」を例示)を表示させる。
一方、主制御部100(第2抽選手段)による第2抽選結果が普通の小当たりの場合、すなわち特図2表示部29に停止表示された直近の特図2が小当たり図柄と一致した場合には、主制御部100(演出図柄表示制御手段)は、時短フラグが1すなわち第1種時短状態(遅延あり+ATあり)であるか、時短フラグが3すなわち第3種時短状態(遅延なし+ATあり)であれば、図8(b)に示すように、液晶表示部23にて演出用小当たり図柄の組合せ、例えばゾロ目「222」、「444」、「666」、「888」を停止表示させるとともに(図8(b)では「666」を例示)、V入賞口13への入賞を止めさせるメッセージ(図8(b)では「Vに入れるな」を例示)を表示させる。
図8(a)、8(b)の場合、第1種時短状態(遅延あり+ATあり)であれば、特図2表示部29に小当たり図柄(特別又は普通)が停止表示され、また液晶表示部23に上記メッセージが表示されてから開放部材12が開放されるまでに遅延時間分の猶予があるので、その小当たり図柄を判別してから、あるいはメッセージに従って玉を発射してもV入賞口13へ入賞させることが可能である。つまり、図8(a)に示すような「時短あり」の場合は、V入賞口13へ入賞させるという打ち方をすることができ、図8(b)に示すような「時短なし」の場合は、V入賞口13へ入賞させないという打ち方をすることができる。上述したように、時短状態は特図2表示部29にて100回の図柄変動が終了するまで継続するので、「時短なし」であればV入賞口13へ入賞させないで、特別小当たり図柄が表示されるまで待機した方が遊技者にとって有利だからである。一方、第3種時短状態(遅延なし+ATあり)の場合は、液晶表示部23の表示内容により時短の有無は判別できるものの、開放部材12の開放が遅延されないため、V入賞口13へ入賞させるか否かの打ち分けをすることは不可能である。
このようにATありの場合には、特図2表示部29に停止表示された小当たり図柄が「時短あり」を示すのか、「時短なし」を示すのかを判別できない遊技者であっても、液晶表示部23に表示されたメッセージによって容易に時短の有無を判別することが可能である。
これに対して、主制御部100(第2抽選手段)による第2抽選結果が特別小当たり又は普通の小当たりの何れであっても、主制御部100(演出図柄表示制御手段)は、時短フラグが2すなわち第2種時短状態(遅延あり+ATなし)であるか、時短フラグが4すなわち第4種時短状態(遅延なし+ATなし)であれば、図8(c)に示すように、液晶表示部23にて、例えばゾロ目「000」のみを停止表示させる。
図8(c)の場合、遊技者は小当たりに当選したことはわかるが、それが特別小当たりであるのか、普通の小当たりであるのかまでは液晶表示部23から判別することができない。このため、特に第4種時短状態(遅延なし+ATなし)であれば、特図2表示部29に小当たり図柄が停止表示され、また液晶表示部23に「000」が停止表示されてから玉を発射してもV入賞口13へ入賞させることができない。すなわち、小当たり図柄を判別してからV入賞口13へ入賞させる猶予はない。したがって、V入賞口13へ入賞させるためには特図2表示部29に小当たり図柄が停止表示される前から玉を発射する必要がある。ただし、V入賞口13へ入賞しても、「時短あり」となるか、「時短なし」となるかは運任せとなる。
以上のように第3種時短状態(遅延なし+ATあり)又は第4種時短状態(遅延なし+ATなし)の時短種類が決定された場合は遊技者に不利となるが、第1種時短状態(遅延あり+ATあり)又は第2種時短状態(遅延あり+ATなし)のような遊技者に有利な時短状態が決定されることもあるので、遊技の興趣をより一層向上させることができる。
次に、図5、図6に示すフローチャートに従って、パチンコ遊技機1で実行される本発明の特徴部分の具体的処理について説明する。なお、図5、図6のフローチャートで示されるプログラムは、主制御部100のROM102に格納されており、主制御部100のCPU101が所定のタイミングで繰り返し実行するように構成されている。
図5は、時短種類決定処理を示すフローチャートである。主制御部100(時短状態発生手段)は、第1又は第2大当たりに当選したとき(S11:YES)、図7の時短判定テーブルを参照して、当たりになった特図乱数値に基づき「時短あり」の大当たりか否かを判定する(S12)。「時短あり」の大当たりである場合は(S12:YES)、乱数発生部103aから時短振分け用乱数を抽出し(S13)、各時短フラグ1〜4に対応付けられた乱数値と照合する(S14)。そして、照合した時短フラグ1〜4の何れかをオンとする(S15)。なお、第1又は第2大当たりに当選しない場合は(S11:NO)、既に時短状態であればその時短状態が維持される。「時短なし」の大当たりである場合は(S12:NO)、その大当たり状態が終了した後通常状態へ移行する。
図6は、表示・開放処理を示すフローチャートである。主制御部100(演出図柄表示制御手段)は、特図2表示部29に停止表示された特図2が小当たり図柄と一致すると判定した場合は(S21:YES、S22:NO)、時短フラグ領域の時短フラグを参照する(S24)。時短フラグが1又は3すなわち第1種時短状態(遅延あり+ATあり)又は第3種時短状態(遅延なし+ATあり)であり、特図2表示部29に停止表示された特図2が「時短あり」を示す特別小当たり図柄であると判定した場合は(S25,S26:YES)、液晶表示部23に演出用特別小当たり図柄(例えば、「555」)と「Vに入れろ」のメッセージを表示させる(S27、図8(a)参照)。
なお、特図2表示部29に停止表示された特図2が大当たり図柄と一致する場合は、主制御部100(第2大当たり状態発生手段)が大当たり処理を実行する(S22:YES、S23)。この場合、主制御部100(演出図柄表示制御手段)は、液晶表示部23に演出用大当たり図柄(例えば、「777」)を表示させる。
一方、主制御部100(演出図柄表示制御手段)は、時短フラグが1又は3であり、特図2表示部29に停止表示された特図2が「時短なし」を示す普通の小当たり図柄であると判定した場合は(S25:YES、S26:NO)、液晶表示部23に演出用小当たり図柄(例えば、「666」)と「Vに入れるな」のメッセージを表示させる(S28、図8(b)参照)。
なお、主制御部100(演出図柄表示制御手段)は、時短フラグが2又は4すなわち第2種時短状態(遅延あり+ATなし)又は第4種時短状態(遅延なし+ATなし)であると判定した場合は(S25:NO)、S26〜S28の処理をスキップし、液晶表示部23に演出用図柄(例えば、「000」)を表示させる。
主制御部100(役物開閉遅延手段)は、時短フラグが1又は2すなわち第1種時短状態(遅延あり+ATあり)又は第2種時短状態(遅延あり+ATなし)であると判定した場合は(S29:YES)、役物開放遅延処理を実行する(S31)。この役物開放遅延処理では、主制御部100(役物開閉遅延手段)が主制御部100(役物開閉制御手段)による開放制御のタイミングを所定の遅延時間(例えば、3秒)だけ遅延させる。これにより、主制御部100(役物開閉制御手段)は、特図2表示部29に小当たり図柄が停止表示された後、その遅延時間経過後に開閉部材12の開放制御を実行する。
主制御部100(役物開閉遅延手段)は、時短フラグが3又は4すなわち第3種時短状態(遅延なし+ATあり)又は第4種時短状態(遅延なし+ATなし)であると判定した場合は(S29:NO)、役物開放通常処理を実行する(S30)。この役物開放通常処理では、主制御部100(役物開閉制御手段)が特図2表示部29に小当たり図柄が停止表示された後、即開閉部材12の開放制御を実行する。
(変形例)
上記実施例1では、第1種時短状態(遅延あり+ATあり)又は第3種時短状態(遅延なし+ATあり)の時短状態が決定された場合において、液晶表示部23が演出用小当たり図柄とメッセージを表示する回数は、時短継続回数が100回となるまで特に制限されないように構成したが、所定の回数以下に制限してもよい。
この変形例によれば、定められた表示回数を超えると、液晶表示部23が演出用小当たり図柄とメッセージを表示しなくなるので、その表示回数を超えるまでに「時短あり」の第3大当たりを発生させる必要があり、遊技者の緊張感を高めることができる。
また、上記実施例1では、時短状態においてATありの場合に特図2表示部29に停止表示された小当たり図柄に対応する演出用図柄を液晶表示部23に表示させるようにしたが、決定された時短状態の種類を液晶表示部23に表示させるようにしてもよい。
なお、時短状態の継続回数(継続期間)や発生割合の設定は、適宜変更可能である。また、役物装置10は、開閉部材12の開放に応じて入賞した玉をV入賞口13とハズレ入賞口14とに振り分けることのできる構成であれば、どのような構成を採用してもよい。
1 パチンコ遊技機
3 遊技盤
10 役物装置
12 開閉部材
13 V入賞口(特定入賞口)
21 特図2始動入賞口(第2始動入賞口)
21a 開閉部材
22 普通始動入賞口(普通図柄用始動入賞口)
23 液晶表示部(報知手段)
24 特図1始動入賞口(第1始動入賞口)
25 大入賞口
27 特図1表示部(第1特別図柄表示部)
28 普図表示部(普通図柄表示部)
29 特図2表示部(第2特別図柄表示部)
100 主制御部(第1抽選手段、第1特別図柄表示制御手段、第1大当たり状態発生手段、普図抽選手段、普通図柄表示制御手段、第2始動入賞口開閉制御手段、第2抽選手段、第2特別図柄表示制御手段、第2大当たり状態発生手段、小当たり状態発生手段、役物開閉制御手段、第3大当たり状態発生手段、時短状態発生手段、役物開放遅延手段)

Claims (3)

  1. 第1始動入賞口、第1特別図柄表示部、通常時は閉鎖状態にある開閉部材を備えた第2始動入賞口、第2特別図柄表示部、普通図柄用始動入賞口、普通図柄表示部、通常時は閉鎖状態にある開閉部材を備えた役物装置、及びこの役物装置の内部に設けられた特定入賞口が遊技盤上に配置されるとともに、遊技者の操作に基づいて前記遊技盤上への玉の打ち込みを可能にする発射機構部を有し、
    前記第1始動入賞口への玉の入賞に応じて第1抽選を実行する第1抽選手段と、
    この第1抽選手段による第1抽選結果を示す第1特別図柄を前記第1特別図柄表示部に変動表示させる第1特別図柄表示制御手段と、
    前記第1特別図柄表示部に停止表示された第1特別図柄が所定の第1大当たり図柄と一致した場合に第1大当たり状態を発生させる第1大当たり状態発生手段と、
    前記普通図柄用始動入賞口への玉の入賞に応じて普図抽選を実行する普図抽選手段と、
    この普図抽選手段による普図抽選結果を示す普通図柄を前記普通図柄表示部に変動表示させる普通図柄表示制御手段と、
    前記普通図柄表示部に停止表示された普通図柄が所定の当たり図柄と一致した場合に前記第2始動入賞口の開閉部材を閉鎖状態から開放状態へ変化させる第2始動入賞口開閉制御手段と、
    前記第2始動入賞口への玉の入賞に応じて第2抽選を実行する第2抽選手段と、
    この第2抽選手段による第2抽選結果を示す第2特別図柄を前記第2特別図柄表示部に変動表示させる第2特別図柄表示制御手段と、
    前記第2特別図柄表示部に停止表示された第2特別図柄が所定の第2大当たり図柄と一致した場合に第2大当たり状態を発生させる第2大当たり状態発生手段と、
    前記第2特別図柄表示部に停止表示された第2特別図柄が所定の小当たり図柄と一致した場合に小当たり状態を発生させる小当たり状態発生手段と、
    前記小当たり状態が発生したとき、前記役物装置の開閉部材を閉鎖状態から開放状態へ変化させる開放制御を実行可能な役物開閉制御手段と、
    前記役物装置の特定入賞口への玉の入賞に応じて第3大当たり状態を発生させる第3大当たり状態発生手段と、
    前記第1大当たり状態又は前記第2大当たり状態が発生したときは、それぞれ所定の確率で当該第1大当たり状態又は当該第2大当たり状態が終了した後に、前記第3大当たり状態が発生したときは、前記第2特別図柄表示部に停止表示された直近の第2特別図柄が所定の特別小当たり図柄と一致していることを条件として当該第3大当たり状態が終了した後に、前記普通図柄の変動表示時間を短縮するとともに前記第2始動入賞口の開閉部材の開放時間を延長する時短状態を発生させる時短状態発生手段と、
    前記時短状態中に前記小当たり状態が発生したとき、前記役物開閉制御手段が前記開放制御を実行するタイミングを所定の確率で遅延させる役物開放遅延手段と、
    前記小当たり状態が発生したとき、前記第2特別図柄表示部に停止表示された直近の第2特別図柄が前記特別小当たり図柄と一致したか否かの内容を遊技者に報知可能な報知手段と、を備え
    前記報知手段は、
    前記直近の第2特別図柄が前記特別小当たり図柄と一致したことを報知する場合、前記小当たり状態の発生に伴う前記役物装置の開閉部材の開放に対して、前記時短状態の発生を伴う前記第3大当たり状態を発生させるように、遊技者に前記特定入賞口へ玉を入賞させる指示を行う一方、
    前記直近の第2特別図柄が前記特別小当たり図柄と一致しないことを報知する場合、前記小当たり状態の発生に伴う前記役物装置の開閉部材の開放に対して、前記時短状態の発生を伴わない前記第3大当たり状態を発生させないように、遊技者に前記特定入賞口へ玉を入賞させない指示を行うことを特徴とするパチンコ遊技機。
  2. 前記時短状態発生手段は、前記役物開放遅延手段が前記タイミングを遅延させるとともに前記報知手段が前記内容を報知するように設定された第1種時短状態と、前記役物開放遅延手段が前記タイミングを遅延させるが前記報知手段が前記内容を報知しないように設定された第2種時短状態と、前記役物開放遅延手段が前記タイミングを遅延させないが前記報知手段が前記内容を報知するように設定された第3種時短状態と、前記役物開放遅延手段が前記タイミングを遅延させず前記報知手段が前記内容を報知しないように設定された第4種時短状態との何れか一種類の時短状態を決定する請求項に記載のパチンコ遊技機。
  3. 前記第1種時短状態又は前記第3種時短状態において、前記報知手段が前記内容を報知する回数が所定の回数以下に制限されている請求項に記載のパチンコ遊技機。
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