JP5526995B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、空気入りタイヤに関するものである。
空気入りタイヤとしては、種々の構成のタイヤがある。例えば、特許文献1には、トレッド部とショルダー部とサイドウォール部とビード部からなり、トレッド部の内部に配置されたタイヤの骨格を形成するカーカス層の一部と、カーカス層のタイヤの径方向の外側に配置されたベルト層と、ベルト層の径方向の外側に配置されたベルト補強層とを備える空気入りタイヤがある。また、特許文献1に記載の空気入りタイヤは、さらに、ビード部に、ビードワイヤが巻き付けられてリング形状をなすビードコアと、ビードコアの径方向外側に隣接されたビードフィラーとが配置されている。また、カーカス層は、ビード部まで延在しており、ビードコアの周囲にタイヤ内側から外側に折り返して装架されている。
特開2009−113741号公報
ここで、空気入りタイヤでは、例えば、長時間停止状態を維持していると、タイヤ踏面の変形が残留した、いわゆるフラットスポットが生成することがある。タイヤのトレッド部にフラットスポットが生成すると、タイヤのトレッド部が周方向において不均一になるため、走行時の振動の原因となってしまう。
このようなフラットスポットの生成は、ベルト層や、カーカス層の材質を選択することで、抑制することができる。しかしながら、ベルト層や、カーカス層をフラットスポットの生成を抑制する構成では、操縦安定性、特に高速走行時の操縦安定性が低下してしまう。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、操縦安定性を維持しつつ、耐フラットスポット性能を向上させることができる空気入りタイヤを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る空気入りタイヤは、一対のビードコアと、前記一対のビードコアのタイヤ径方向外周に配置される第1ビードフィラーと、前記一対のビードコア間に架け渡されるとともに、前記一対のビードコア周りにタイヤ幅方向内方から外方に巻き返されてタイヤ幅方向に折り返されて前記ビードコアおよび前記第1ビードフィラーを包み込んで配置されるカーカス層と、前記ビードコア及び前記第1ビードフィラーが配置されるビード部からサイドウォール部に至る領域内において前記カーカス層よりもタイヤ幅方向内側に配置される第2ビードフィラーと、を備え、前記第1ビードフィラーと前記第2ビードフィラーとで前記カーカス層が挟まれるとともに、前記第2ビードフィラーのタイヤ径方向外側の先端部が、前記第1ビードフィラーのタイヤ径方向外側の先端部よりもタイヤ径方向外側に位置し、且つ、タイヤ径方向において、前記第1ビードフィラーと前記第2ビードフィラーとが重複する重複領域Rを有し、当該重複領域Rにおいてタイヤ幅方向長さが最大になる部位における前記第1ビードフィラーのタイヤ幅方向長さをW、前記第2ビードフィラーのタイヤ幅方向の長さをWとして、W>Wであり、前記第2ビードフィラーの体積が前記第1ビードフィラーの体積よりも小さいことを特徴とする。
この空気入りタイヤによれば、ビード部からサイドウォール部に至る領域内においてカーカス層よりもタイヤ幅方向内側に、上記の条件を満たす第2ビードフィラーを配置することで、タイヤの縦剛性(タイヤ径方向の剛性)を低下させつつ、操縦安定性を維持することが可能となる。その結果、フラットスポット性能と操縦安定性とを両立させることが可能となる。
また、前記重複領域Rは、おけるタイヤ径方向長さが5mm以上であることを特徴とする。
この空気入りタイヤによれば、カーカス層において、第1ビードフィラーと第2ビードフィラーとで挟まれた部位を確実に湾曲させることができるため、空気入りタイヤの縦剛性(タイヤ径方向の剛性)を確実に低下させることができる。その結果、フラットスポット性能を確実に向上させることができる。
また、前記第2ビードフィラーは、タイヤ径方向高さがタイヤ断面高さの10%乃至70%であることを特徴とする。
この空気入りタイヤによれば、カーカス層の上記湾曲量を最適化することができるため、耐フラットスポット性能と操縦安定性とをバランスよく両立させることが可能となる。
また、前記第1ビードフィラーは、JIS−A硬度が前記第2ビードフィラーよりも10ポイント以上高いことを特徴とする。
この空気入りタイヤによれば、特にフラットスポットに対する影響が大きい第1ビードフィラーのタイヤ径方向の端部の硬度が高くなることで初期変形を小さくすることができるため、第1ビードフィラー及び第2ビードフィラーにおける歪の蓄積が抑制される。その結果、フラットスポットの生成量を低減させることができる。
また、前記第1ビードフィラー及び前記第2ビードフィラーは、温度20℃で測定した貯蔵弾性率をE20、温度100℃で測定した貯蔵弾性率をE10として、E100/E20≧0.6であるゴム組成物からなることを特徴とする。
この空気入りタイヤによれば、高温から低温への温度変化に伴った変形量が小さくなり、初期変形を小さくすることができるため、第1ビードフィラー及び第2ビードフィラーにおける歪の蓄積が抑制される。その結果、フラットスポットの生成量を低減させることができる。
本発明に係る空気入りタイヤによれば、操縦安定性を維持しつつフラットスポット性能を向上させることができる。
図1は、本発明の実施形態に係る空気入りタイヤの赤道面を含む子午部分断面図である。 図2は、図2は、本発明の実施形態に係る空気入りタイヤのビード部を示す子午部分断面図である。 図3は、本発明の実施形態に係る空気入りタイヤと従来の一般的な空気入りタイヤの子午部分断面図である。
以下に、本発明に係る空気入りタイヤの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、以下の実施の形態の構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的同一のものが含まれる。
以下の説明において、タイヤ幅方向とは、空気入りタイヤの回転軸(図示せず)と平行な方向をいい、タイヤ幅方向内側とはタイヤ幅方向においてタイヤ赤道面に向かう側、タイヤ幅方向外側とは、タイヤ幅方向においてタイヤ赤道面から離れる側をいう。ここで、タイヤ赤道面とは、空気入りタイヤの回転軸に直交すると共に、空気入りタイヤのタイヤ幅の中心を通る平面であり、タイヤ赤道線とは、タイヤ赤道面上にあって空気入りタイヤの周方向に沿う線をいう。また、タイヤ径方向とは、前記回転軸と直交する方向をいい、タイヤ径方向内側とはタイヤ径方向において回転軸に向かう側、タイヤ径方向外側とは、タイヤ径方向において回転軸から離れる側をいう。また、タイヤ周方向とは、前記回転軸を中心軸とする周方向である。
図1は、本発明の実施形態に係る空気入りタイヤの赤道面を含む子午部分断面図、図2は、本発明の実施形態に係る空気入りタイヤのビード部を示す子午部分断面図である。また、図3の(a)は、本実施の形態の空気入りタイヤの子午部分断面図であり、(b)は、従来の一般的な空気入りタイヤ100の子午部分断面図である。ここで、本実施形態の空気入りタイヤは、赤道面を中心としてほぼ対称になるように構成される。そこで、図1には、空気入りタイヤ1の赤道面50を中心とした対称形状の一方側のみを図示し、以下の説明では、特に断りのない限り、当該一方側のみを説明し、他方側の説明はできるだけ省略する。
この空気入りタイヤ1は、図1に示すように、トレッド面2を有するトレッド部3と、その両側に連続する左右のショルダー部4と、サイドウォール部5と、ビード部6から構成されている。つまり、空気入りタイヤ1は、赤道面からからタイヤ幅方向外側に向かって、また、タイヤ径方向外側からタイヤ径方向内側に向かって、トレッド部3、ショルダー部4、サイドウォール部5、ビード部6の順に配置されている。
トレッド部2は、タイヤ径方向の最も外周側に露出した部位であり、その表面が空気入りタイヤ1の輪郭となる。トレッド面2は、トレッド溝2aと、このトレッド溝5aによって区画される陸部2bが設けられ、トレッド溝2aと陸部2bとによりトレッドパターンが形成される。サイドウォール部5は、タイヤ幅方向の最も外側に露出したものである。ビード部6は、サイドウォール部5のタイヤ径方向内側に設けられた部位であり、タイヤ赤道面を中心として対称になるように一対設けられている。
また、空気入りタイヤ1は、さらに、カーカス層10と、ベルト層11と、ベルト補強層12と、ビードコア14と、第1ビードフィラー15と、インナーライナ16と、第2ビードフィラー17と、を備える。
カーカス層10は、ゴムで被覆されたカーカスコードにより形成された少なくとも1層以上のカーカスプライ10aからなり、タイヤの骨格を形成するものである。このカーカスプライ10aは、赤道面50を中心としてトレッド部3の両側から左右のショルダー部4及びサイドウォール部5を介してビード部6まで延設されている。また、カーカスプライ10aのカーカスコードは、タイヤ周方向に対して略90度の角度をもって配列されている。そして、このカーカスプライ10aは、この空気入りタイヤ1に空気を充填した際に圧力容器としての役目を果たす強度メンバーであり、その内圧によって荷重を支え、走行中の動的荷重に耐える構造を持っている。
ここで、このカーカス層10にて、カーカスプライ10aのカーカスコードは、例えば、ポリエステル繊維、レーヨン繊維、高弾性繊維からなる群から選ばれる少なくとも一つの繊維コードからなる。ポリエステル繊維は、単量体相互の結合部分が主としてエステル結合(−CO・O−)による長鎖状合成高分子からなる繊維であり、例えば、ポリエチレンテレフタレート繊維、PEN(ポリエチレンナフタレート繊維)が用いられる。レーヨン繊維は、例えば、強力ビスコースレーヨンが好ましいが、これに限定されるものではない。高弾性繊維は、例えば、ナイロンよりも高弾性率を有する繊維であり、アラミド、芳香族ポリアミド等の繊維を用いればよい。
ベルト層11は、カーカス層10の外周であるタイヤ径方向外側に配置され、トレッド部3においてカーカス層10をタイヤ周方向に覆うものであり、2層以上のベルト層を積層した多層構造を成している。このベルト層11は、有機繊維(ナイロン(登録商標)、ポリエステル、レーヨン、アラミドなど)やスチール等からなる複数のコードをゴム材で被覆したものであり、カーカス層10を締め付けてトレッド剛性を高めると共に、衝撃を緩和してトレッドに生じた外傷がカーカス層10に及ぶのを防止する。
ベルト補強層12は、トレッド面2とベルト層11との間に設けられ、ベルト層11をさらに補強するための層である。このベルト補強層12は、ベルト層11を補強することで、タイヤ転動時における振動の発生を抑制して中域周波数のロードノイズを低減すると共に、ベルト層11の端部のせり上がり等を抑制してタイヤの高速耐久性、高速安定性を向上させる。
ビードコア14は、ビード部6にて、空気入りタイヤ1の内圧によって発生するカーカス層10のコード張力を支えるものである。左右一対のビードコア14は、複数のビードワイヤを有し、このビードワイヤは、高剛性材としてのスチールワイヤ等により構成される。一対のビードコア14は、ビードワイヤを連続して巻き付けてリング形状をなすことで形成されている。このビードコア14は、空気入りタイヤ1をホイールのリム(不図示)に固定させる役割を果たし、また、カーカス層10、ベルト層11、ベルト補強層12などと共に空気入りタイヤ1の強度部材として機能する。
そして、上述のカーカス層10は、カーカスプライ10aがビードコア14の周囲に空気入りタイヤ1の赤道面50側から外方に折り返され、このカーカス層10とビードコア14との空間に第1ビードフィラー15が充填されることで、ビード部6が構成される。さらに具体的には、カーカスプライ10aは、カーカス本体部10bと、折返し部10cとを有する。カーカス本体部10bは、左右一対のビードコア14間に延設される。折返し部10cは、左右一対のビードコア14に対応して左右一対設けられ、カーカス本体部10bの両端部から各ビードコア14周りに巻き返されてタイヤ径方向外方に延設される。カーカス本体部10bと折返し部10cとは一体に形成されている。
つまり、カーカスプライ10aは、赤道面50に対して対称的に一対のビードコア14間に架け渡され、トレッド部3から、ショルダー部4、サイドウォール部5を介してビード部6まで延設され、さらに第1ビードフィラー15を介してビードコア14を赤道面50側から外方へ包み込むように巻き上げられる。また、トレッド部3において、カーカス層10の内側(タイヤ径方向の内側)には、インナーライナ16がカーカス層10に沿って形成されている。
第1ビードフィラー15は、ビードコア14を補強するためのものであり、ビードコア14のタイヤ径方向外周に配置されている。具体的には、第1ビードフィラー15は、ビードコア14のタイヤ径方向外周側にて、ビードコア14、カーカス本体部10b、折返し部10cにより区画される空間に充填されることで、カーカス層10のカーカスプライ10aをビードコア14に固定すると共に、この部分の形状を整え、ビード部6全体の剛性を高める。第1ビードフィラー15は、硬度の高いゴム組成物から構成されており、使用可能なゴム組成物としては、例えば、天然ゴム(NR)、イソプレンゴム(IR)、ブタジエンゴム(BR)、スチレン−ブタジエン共重合体ゴム(SBR)、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体ゴム(NBR)、ブチルゴム(IIR)、ハロゲン化ブチルゴム(Br−IIR、Cl−IIR)、クロロプレンゴム(CR)等が挙げられる。
次に、第2ビードフィラー17について説明する。なお、以下の説明では、各部の位置関係は、タイヤ子午線方向の断面視にて、空気入りタイヤ1を正規リムに装着し、空気を充填しない状態で定義されるものとして説明する。なお、ここでいう正規リムとは、JATMAに規定される「適用リム」、TRAに規定される「Design Rim」、あるいはETRTOに規定される「Measuring Rim」をいう。
第2ビードフィラー17は、ビードコア14を補強するためのものであり、ビード部6からサイドウォール部5に至る領域内であってカーカス層10よりもタイヤ幅方向内側に第2ビードフィラー17が配置されている。なお、後述するが、第2ビードフィラー17は、カーカス層10のカーカス本体部10bを介して隣接して配置されている。第2ビードフィラー17は、図1及び図2に示すように、タイヤ子午線方向の断面形状が径方向の外側から内側に向かって、タイヤ幅方向の長さが大きくなった後小さくなる形状であり、第1ビードフィラー15と同様に、空気入りタイヤ10の全周に亘って配置される環状構造を成している。また、第2ビードフィラーも硬度の高いゴム組成物から構成されている。具体的には、第2ビードフィラー17は、弾性率(M100)が4〜15MPa(4MPa以上15MPa以下)、温度20℃での貯蔵弾性率E20が13〜120MPa(13MPa以上120MPa以下)、温度20℃でのHs硬度(JIS−A硬度)が60〜95(60以上95以下)の物性を有したものである。また、第2ビードフィラー17としては、上記の第1ビードフィラー15の材料として例示した各種ゴム材料を用いることができる。
なお、第2ビードフィラー17は、カーカス本体部10bよりもタイヤ幅方向内側に配置されるものであるから、第1ビードフィラー15のようにビードコア14、カーカス本体部10b、折返し部10cにより区画される空間に充填されていないではない。しかし、第2ビードフィラー17は、第1ビードフィラー15と同様に、ビードコア14を補強するためのものである。
第2ビードフィラー17は、その少なくとも一部がカーカス本体部10bと接触し、この接触部分とカーカス本体部10bのタイヤ半径方向外側に位置する第1ビードフィラー15とでカーカス本体部10bを挟む態様で配置されている。第2ビードフィラー17は、タイヤ径方向外側の端部18が、第1ビードフィラー15のタイヤ径方向外側の端部19よりもタイヤ径方向外側に位置する。さらに、第2ビードフィラー17の端部18は、第1ビードフィラー15の端部19よりもタイヤ幅方向外側に位置するのが好ましい。
図2に示すように、第2ビードフィラー17は、タイヤ幅方向と平行な方向から見たとき(具体的には、タイヤ径方向において)、タイヤ径方向の内側の一部が第1ビードフィラー15と重なっている。以下、タイヤ径方向において、第1ビードフィラー15と第2ビードフィラー17とが重なっている領域を重複領域Rという。なお、重複領域Rは、カーカス本体部10bを挟んで第1ビードフィラー15と第2ビードフィラー17とが対向する領域となる。また、第1ビードフィラー15の重複領域は、径方向外側に向かうにしたがってタイヤ幅方向の長さが小さくなる形状である。第2ビードフィラー17の重複領域は、径方向内側に向かうにしたがってタイヤ幅方向の長さが小さくなる形状である。
そして、第1ビードフィラー15と第2ビードフィラー17とは、重複領域Rにおいてタイヤ幅方向長さが最大になる部位における第1ビードフィラー15のタイヤ幅方向長さをW、第2ビードフィラー17のタイヤ幅方向の長さをWとしたとき、W>Wとなる相対位置に配置されている。W>Wをとすることで、図1及び図2に示すように、重複領域Rおよびその近傍部位におけるカーカスラインの湾曲量が大きくなるため、空気入りタイヤ1の縦剛性(タイヤ径方向の剛性)を低下させることが可能となる。
また、第2ビードフィラー17の体積は、第1ビードフィラー15の体積よりも小さくなるように構成される。ここで、本実施形態で用いる第1ビードフィラー15は、通常の空気入りタイヤ1に用いられるビードフィラーと比べて体積及びタイヤ子午線方向の断面積が小さく構成されており、第1ビードフィラー15と第2ビードフィラー17とで、一定体積以上となり、ビードコアを補強している。
空気入りタイヤ1は、ビードコアを補強するビードフィラーを第1ビードフィラー15と第2ビードフィラーとで構成し、かつ、上述した位置で配置することで、フラットスポット性能と操縦安定性を両立させることができる。ここで、フラットスポット性能とは、フラットスポット生成量、及び/または、生成したフラットスポットの変形回復のしやすさに対する性能である。フラットスポット性能が高いとは、フラットスポットが生成しにくく、及び/または、生成したフラットスポットを回復しやすくなることをいう。なお、フラットスポットは、例えば、高速走行等により、空気入りタイヤ1を発熱させた後、一定荷重が負荷された状態で同一面が路面に接地した状態を長時間維持した場合に生成する、タイヤの残留変形である。
つまり、空気入りタイヤ1は、ビードコアを補強するビードフィラーを第1ビードフィラー15と第2ビードフィラーとで構成し、かつ、上述した位置で配置することで、操縦安定性を維持しつつ、フラットスポット性能も高くすることができる。つまり、空気入りタイヤ1は、ビードコアを補強するビードフィラーを第1ビードフィラー15と第2ビードフィラーとで構成し、かつ、上述した位置で配置することで、タイヤの縦剛性(タイヤの径方向の剛性)を低くすることができ、構造により縦剛性を低くすることができるため、タイヤのフラットスポット性能を高くすることができる。また、タイヤの縦剛性(タイヤの径方向の剛性)を低くすることができ、タイヤの径方向の振動の発生を抑制することができる。乗り心地も向上させることができる。また、2つのビードフィラーによりビードコアを補強することで、高速安定性も維持することができる。
以下、図3を用いて本実施の形態の空気入りタイヤ1の作用について説明する。上述した以上の条件を満たす第2ビードフィラー17を備えた空気入りタイヤ1では、図3の(a)に示すように、第1ビードフィラー15と第2ビードフィラー17とで挟まれた部分(重複領域R)のカーカス層10がタイヤ幅方向の外側により湾曲する。すなわち、図3の(b)に示すように、従来の空気入りタイヤ100では、サイドウォール部からビード部に至る部位のカーカスラインがタイヤ径方向に沿って緩やかに湾曲した形状をなしているのに対し、図3の(a)に示す本実施の形態の空気入りタイヤ1におけるカーカスラインは、第1ビードフィラー15と第2ビードフィラー17とで挟まれた部分がタイヤ幅方向を向くため、従来の空気入りタイヤ100のカーカスラインと比べて湾曲が大きくなっている。
このため、第2ビードフィラー17が配置されていない従来の空気入りタイヤ100に比して、タイヤの縦剛性(タイヤ径方向の剛性)を低くし、タイヤの縦ばね定数(タイヤ径方向のばね定数)を小さくすることができる。このように、タイヤの縦剛性を低くできることで、フラットスポット性能を高くすることができることできる。また、ビードフィラーを2つ設けている構成とすることで、縦ばね定数を小さくしても、ビードフィラー15´と同様の体積を維持することができ、高速安定性も維持することができる。
ここで、第2ビードフィラー17のタイヤ径方向の高さHは、図1に示すように、タイヤ断面高さSHの10%〜70%の範囲とするのが好ましい。ここで、タイヤ高さSHは、ビード部9のタイヤ径方向内周側端部(すなわち、リムベース位置)から赤道面50とトレッド面5との交点であるセンタークラウンCLまでのタイヤ径方向に沿ったタイヤ断面高さである。第2ビードフィラー17のタイヤ径方向の高さHを上記範囲とすることで、カーカス層10の湾曲量を最適化することができるため、フラットスポット性能と操縦安定性とをバランスよく両立させることが可能となる。具体的には、第2ビードフィラー17の高さHをタイヤ断面高さSHの10%以上とすることで、操縦安定性をより向上させることができる。一方、第2ビードフィラー17の高さHをタイヤ断面高さSHの70%以下とすることで、フラットスポット性能をより向上させることができる。
ここで、第1ビードフィラー15と第2ビードフィラー17との重複領域Rは、タイヤ径方向の長さLを、5mm以上とすることが好ましい。当該長さLを5mm以上とすることで、重複領域R近傍の剛性をより向上することができ、高速安定性をより適切に維持することができる。
また、空気入りタイヤ1は、第1ビードフィラー15を構成するゴム組成物の20℃における硬度(JIS−A硬度)を、第2ビードフィラー17の硬度よりも10ポイント以上高くすることが好ましい。より詳細には、空気入りタイヤ1は、第1ビードフィラーの硬度hと第2ビードフィラーの硬度hとの差(硬度差h−h)を、10ポイント〜15ポイントとするのが好ましい。第1ビードフィラー15のタイヤ径方向の端部19は、特にフラットスポットに対する影響が大きいため、第2ビードフィラー17よりも第1ビードフィラー15の硬度を高くすることで、初期変形を抑制することができる。これにより、フラットスポットの生成を抑制することができる。
また、第1ビードフィラー15及び第2ビードフィラー17はいずれも、温度20℃で測定した貯蔵弾性率E20に対する温度100℃で測定した貯蔵弾性率E100の比E100/E20が0.6以上であるゴム組成物からなることが好ましい。ここで、貯蔵弾性率は、ゴムの特性を示すパラメータであり、歪によって蓄えられたエネルギーの尺度である。ここでは、貯蔵弾性率E20及び貯蔵弾性率E100は、(株)東洋精機製作所製、粘弾性スペクトロメーターを用いて、静的歪1%、動的歪0.5%、周波数20Hzで測定した値にて、E100/E20≧0.6を満たすゴム組成物を第1ビードフィラー15及び第2ビードフィラー17として用いる。第1ビードフィラー15及び第2ビードフィラー17は、例えば、天然ゴム(NR)/ブタジエン重合物(BR)系のゴム組成物のBR量を増加させたり、樹脂分や可塑剤の配合を低減したりすることで得ることができる。
本実施例のように、第1ビードフィラー15及び第2ビードフィラーとして、E100/E20≧0.6を満たすゴム組成物、言い換えれば、貯蔵弾性率の温度依存性が低いゴム組成物を用いることで、高温から低温への温度変化(例えば、100→20℃)に伴った変形量が小さくすることができ、初期変形を小さくすることができる。これにより、第1ビードフィラー1及び第2ビードフィラー17における永続的な残留歪(永久歪)の蓄積が抑制される。その結果、フラットスポット性能を向上させることができる。
以下、本発明の実施例を説明する。表1に示す条件で上述した実施の形態に係る空気入りタイヤ1を試作し、この空気入りタイヤ1と比較例の空気入りタイヤとの性能の評価試験を実施した。性能評価試験は、フラットスポット性能と操縦安定性の2項目について行なった。この性能試験では、タイヤサイズ225/45ZR17の空気入りタイヤをJATMA規定の正規リムに装着して実施した。
各試験項目の評価方法は、フラットスポット性能については、最初に、タイヤユニフォーミティを、JASO C607「自動車用タイヤのユニフォーミティ試験方法」に準拠して測定し、時速150km/hで30分予備走行後に、荷重を負荷した状態で1時間ドラム停止する。その後、再び、タイヤユニフォーミティを測定し、ラジアルフォースバリエーションの予備走行前後の差ΔRFVを評価指標とする。この差ΔRFVが小さいほど、フラットスポット性能に優れる。ここでは、評価結果は、後述する比較例1の評価結果を100%とする指数で示し、指数が大きいほど、フラットスポット性能が優れていることを示している。
操縦安定性については、200kPaの空気圧を充填した空気入りタイヤ1を車両に装着し、この車両でテストコースを走行することによって行った。試験の評価は、ドライバーによる官能評価によって行った。測定結果を表1に示す。なお、表1に示す硬度差は、(第1ビードフィラーのJIS−A硬度)−(第2ビードフィラーのJIS−A硬度)である。また、実施例1〜実施例3、比較例1〜比較例3及び従来の空気入りタイヤのタイヤ断面高さは、いずれも100mmである。
Figure 0005526995
なお、高速操縦安定性についてのドライバーの判定は、実施例1の場合は、若干異なるものの、従来例同等、実施例2の場合、ハンドリング性、剛性感は従来例に対して、向上している、実施例3の場合、ハンドリング性、剛性感は従来例に対して、向上している、かつ熱入れ時のタレ感が小さくなっている感じがする、比較例1の場合、ハンドリング性、剛性感は低下気味、比較例2の場合、操舵時の剛性感は、かなり低下し、追従性が悪い、比較例3の場合、実施例1に近いが、剛性感がイマイチ、従来例の場合、まあまあだが、熱入れ時たれる感じはある、であった。
表1に示すように、実施例1から実施例3の空気入りタイヤは、いずれも第2ビードフィラー17が配置され、重複領域RにおいてW>Wを満たし、且つ、V>Vを満たしているため、フラットスポット性能及び操縦安定性のいずれも良好であり、フラットスポット性能と操縦安定性とを両立させていることが分かる。また、第1ビードフィラー15と第2ビードフィラー17との硬度差を10ポイントとした実施例2及び実施例3は、硬度差が0である実施例1と比べてフラットスポット性能及び操縦安定性能がさらに向上していることが分かる。特に、貯蔵弾性率比が0.6以上である実施例3は、フラットスポット性能に優れていることが分かる。
これに対し、比較例1の空気入りタイヤでは、第2ビードフィラー17が配置され、且つ、重複領域Rを有しているが、重複領域RにおいてW>Wを満たさず、また、V>Vを満たさない。このため、実施例1から3ほどのフラットスポット性能は得られず、従来例と同等程度であり、また、操縦安定性は従来例と比べて悪化することが分かる。よって、比較例1の空気入りタイヤはフラットスポット性能と操縦安定性とを両立させていないことが分かる。
また、比較例2の空気入りタイヤでは、第1ビードフィラー15の高さを従来例よりも低くし、ビード部全体を小さくしたことで縦剛性を低下させている。このため、従来例に比してフラットスポット性能は向上している。しかしながら、第2ビードフィラー15を有しないため、操縦安定性能は従来例を下回ることが分かる。よって、比較例2の空気入りタイヤもフラットスポット性能と操縦安定性とを両立させていないことが分かる。
また、比較例3の空気入りタイヤでは、第2ビードフィラー17が配置され、且つ、V>Vを満たしているが、第1ビードフィラー15と第2ビードフィラー17との重複領域Rを有しない。このため、実施例1から3ほどのフラットスポット性能は得られず、従来例と同等程度であり、また、操縦安定性は従来例と比べて悪化することが分かる。
以上のように、本発明に係る空気入りタイヤによれば、操縦安定性を維持しつつフラットスポット性能を向上させることができる。
1 空気入りタイヤ
2 トレッド面
3 トレッド部
4 ショルダー部
5 サイドウォール部
6 ビード部
10 カーカス
10a カーカスプライ
10b カーカス本体部
10c カーカス折り返し部
11 ベルト層
12 ベルト補強層
14 ビードコア
15 第1ビードフィラー
17 第2ビードフィラー
18 第2ビードフィラーのタイヤ径方向外側の端部
19 第1ビードフィラーのタイヤ径方向外側の端部
21 第2ビードフィラーのタイヤ径方向内側の端部
R 重複領域

Claims (5)

  1. 一対のビードコアと、
    前記一対のビードコアのタイヤ径方向外周に配置される第1ビードフィラーと、
    前記一対のビードコア間に架け渡されるとともに、前記一対のビードコア周りにタイヤ幅方向内方から外方に巻き返されてタイヤ幅方向に折り返されて前記ビードコアおよび前記第1ビードフィラーを包み込んで配置されるカーカス層と、
    前記ビードコア及び前記第1ビードフィラーが配置されるビード部からサイドウォール部に至る領域内において前記カーカス層よりもタイヤ幅方向内側に配置される第2ビードフィラーと、を備え、
    前記第1ビードフィラーと前記第2ビードフィラーとで前記カーカス層が挟まれるとともに、前記第2ビードフィラーのタイヤ径方向外側の先端部が、前記第1ビードフィラーのタイヤ径方向外側の先端部よりもタイヤ径方向外側に位置し、且つ、
    タイヤ径方向において前記第1ビードフィラーと前記第2ビードフィラーとが重複する重複領域Rを有し、当該重複領域Rにおいてタイヤ径方向を基準としたタイヤ幅方向長さが最大になる部位における前記第1ビードフィラーのタイヤ幅方向長さをW、前記第2ビードフィラーのタイヤ幅方向の長さをWとして、W>Wであり、
    前記第2ビードフィラーは、体積が前記第1ビードフィラーの体積よりも小さいことを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記重複領域Rは、タイヤ径方向長さが5mm以上であることを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記第2ビードフィラーは、タイヤ径方向高さが、タイヤ断面高さの10%乃至70%であることを特徴とする請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記第1ビードフィラーは、JIS−A硬度が、前記第2ビードフィラーよりも10ポイント以上高いことを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記第1ビードフィラー及び前記第2ビードフィラーは、温度20℃で測定した貯蔵弾性率をE20、温度100℃で測定した貯蔵弾性率をE100としてE100/E20≧0.6であるゴム組成物からなることを特徴とする請求項1から4のいずれか一つに記載の空気入りタイヤ。
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