JP5526523B2 - 歩行型薬剤施用苗株移植機 - Google Patents

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Description

本発明は、変速伝動装置に主車輪および歩行操作用の操縦ハンドルを設けた機体に植付
装置と薬剤施用装置とを備える歩行型薬剤施用苗株移植機に関するものである。
変速伝動装置に主車輪および歩行操作用の操縦ハンドルを設けた機体に植付装置と薬剤
施用装置とを備える歩行型薬剤施用苗株移植機において、植付けするべき各苗株について
規定量の薬剤(肥料や殺菌剤や殺虫剤などの薬剤)を施用するためには、植付ホッパのタ
イミングと合わせるとともに、株間距離の変更に対応するための複雑な伝動系による薬剤
吐出手段を要し、コスト上およびメンテナンス上の問題を避けることができないことから
、この問題を解決するために、特許文献1に示される薬剤施用装置を備えた植付装置が知
られている。
この苗株移植機の植付装置は、投入苗株を受ける周回カップを備えた回転テーブルによ
る苗株供給装置に薬剤施用装置を設けることによって簡易かつ確実に規定量の薬剤を施用
しつつ、その下方で上下動作する植付ホッパによって苗株を圃場に植付けすることができ
る。
特開2000−125619号公報
しかしながら、上記構成の薬剤施用装置は、周回カップ内の苗に上方から薬剤が供給さ
れる構成であるために、苗の葉や茎に薬剤が大量に付着してしまって、苗が薬害を受けて
しまい、移植後の苗の成育に問題があった。また、植付けする苗株を移送するカップ内に
薬剤が付着したり植付具に付着することがあり、施用量のバラツキを招くという問題があ
った。
解決しようとする問題点は、簡易な構成で施用タイミングを確実に合わせて規定量の薬
剤を苗に対して適切に施用することができる歩行型薬剤施用苗株移植機を提供することに
ある。
請求項の発明は、変速伝動装置に主車輪および歩行操作用の操縦ハンドルを設けた機
体と、その変速伝動装置の後方で昇降駆動される植付ホッパによって苗株を植付けする植
付装置と、薬剤を繰出す繰出機構を備えた薬剤施用装置とを備える歩行型薬剤施用苗株移
植機において、前記薬剤施用装置は、植付装置と操縦ハンドルとの間の位置に配置し、前
記植付ホッパを機体左右方向に2つ並列して配置し、植付装置の直近に植付ホッパによる
左右各苗植付位置を鎮圧する左右の鎮圧装置を設け、前記繰出機構に案内ホースを接続す
ると共に、この案内ホースの下端の吐出口を前記鎮圧装置の支持フレームに取付けること
を特徴とする。
請求項の発明は、請求項の構成において、前記薬剤施用装置の中心位置を、案内ホ
ースの最大条間と最小条間の中心位置にすることを特徴とする。
請求項の発明は、請求項1乃至のいずれか1項の構成において、薬剤施用位置を、
前記支持フレームに沿って前後方向に調節可能にすることを特徴とする。
請求項の発明は、請求項1乃至のいずれか1項の構成において、前記鎮圧輪の内側
面にリブを形成し、この内側面Bを外側に傾斜して薬剤が当たる位置に案内ホースの吐出
口を固定し、リブは、鎮圧輪の中心部を高く外周側を徐々に低くして、鎮圧輪が回動する
まで上部に受けた薬剤を一時的に保持することを特徴とする。
請求項の発明の歩行型薬剤施用苗株移植機は、植付装置と操縦ハンドルとの間に薬剤
施用装置を配置したことから、機体バランスの改善とともに、操縦ハンドル側からの薬剤
タンクの視認性を確保することができる。
また、繰出機構に案内ホースを接続すると共に、この案内ホースの下端の吐出口を前記
鎮圧装置の支持フレームに取付けるので、条間調節にかかわらず吐出口と苗との位置関係
を維持できる。
請求項の発明の歩行型薬剤施用苗株移植機は、薬剤施用装置の中心位置を、案内ホー
スの最大条間と最小条間の中心位置にすることから、請求項3の効果に加え、条間調節に
よる薬剤落下までのタイムラグの変化を抑制できる。
請求項の発明の歩行型薬剤施用苗株移植機は、薬剤施用位置を、支持フレームに沿っ
て前後方向に調節可能にすることから、請求項1〜の効果に加え、薬剤施用位置を、前
後方向に調節できる。
請求項の発明の歩行型薬剤施用苗株移植機は、請求項1〜の効果に加え、鎮圧前の
植え穴に薬剤を確実に入れることができる。
上記技術思想に基づいて具体的に構成された実施の形態について以下に図面を参照しつ
つ説明する。
図1は、本発明に係る歩行型薬剤施用苗株移植機の側面図である。
この発明の実施の一形態の2条植え苗株移植機を以下に説明する。尚、以下の説明では
、操縦ハンドル8を配置した側を後とし、その反対側、即ちエンジン6を配置した側を前
とする。そして、機体後部において機体前部側に向って立つ作業者の右手側を右とし、左
手側を左とする。
機体2は、前部にエンジン6、及び変速伝動装置であるミッションケース7を配置して
、その後方に延びるフレーム2cの後端部に操縦ハンドル8を設け、ミッションケース7
の両側に張出す左右アクスルハウジング9の周りに回動する回動筒部9aに各々上下揺動
する左右の車輪伝動ケース1を設け、この車輪伝動ケース1の後端部に設けた車軸11に
主車輪10を軸装して、これら左右の車輪10と、機体2前端部に設けた前輪軸12に軸
装した左右の前輪13とによって走行する構成にしている。また、エンジン6の上側には
燃料タンク6bが設けられ、その上部をボンネット6cが覆い、このボンネット6cの上
方に苗株を投入する作業者用の座席33を設ける。
機体2には左右の車輪10を上下動させて機体高さを制御する機体制御機構が設けられ
ている。この機体制御機構は、ミッションケース7の上に配置した油圧バルブユニットか
ら後方に向けて昇降アクチュエータとしての昇降油圧シリンダ15が設けられ、該昇降油
圧シリンダ15のピストンロッドの先端部に機体左右方向に長いアームとしての連動アー
ム16が上下方向の軸まわりに回動自在に取り付けられている。ピストンロッドは、前部
が油圧バルブユニットに支持され後部が機体2に固着された取付部材2aに支持されたガ
イド軸2bに沿って摺動するようになっている。連動アーム16の左右両端部と、回動筒
部9aに固着した左右のハウジングアーム14とが、連結体としての左右ロッド18を介
して連結されている。左側の左ロッド18は、ローリングシリンダ17が組み込まれてお
り、該ローリングシリンダ17を伸縮作動させることにより長さを変えられるようになっ
ている。
昇降油圧シリンダ15及びローリングシリンダ17は、各々作動油を油圧バルブユニッ
ト内の昇降制御バルブとローリング制御バルブとで制御して作動させられる。昇降油圧シ
リンダ15を伸縮作動させると、左右車輪10が同方向に同量だけ機体に対し上下動し、
機体が昇降する。また、ローリングシリンダ17を伸縮作動させると、左車輪10が機体
に対し上下動し、機体が左右に傾斜する。
5は畝上面を検出する昇降センサであって、該昇降センサ5が上下回動すると、その回
動を連結ロッドにて昇降制御バルブに伝え、昇降センサ5の角度が元に戻る方向に昇降油
圧シリンダ15を作動させる。これにより、畝の上面から機体までの高さを一定に維持す
るように機体を昇降制御し、畝の高さ変更に係わらず常に苗の植付深さが一定になるよう
に制御され、植付後の苗の成育が良い。
なお、油圧バルブユニット内のローリング制御バルブは後述の左右鎮圧具4の相対高さ
の変動による畝A上面の左右傾斜検出に連動して切り替わるようになっており、機体が左
右に傾斜するとローリングシリンダ17が適宜作動し、機体を左右水平に戻すように制御
する。また、操縦ハンドル8の基部には操作パネル8aが設けられ、該操作パネル8aに
、昇降制御バルブを手動操作して機体を手動にて上下動させると共に植付部の駆動を止め
る植付昇降レバー8bとメインクラッチの入・切操作をするメインクラッチレバー8cが
設けられている。
即ち、一方のハウジングアーム14と連動アーム16の側端部との間を連結する一側部
の前記ローリングシリンダ17の伸縮によって、この側の車輪10を、他側部の前記ロッ
ド18によって連結された側の車輪10に対して昇降させて、機体2をローリングさせて
、機体2の左右傾斜を水平にしたり、土壌面に対して平行状にすることができ、機体2の
左右傾斜姿勢を制御することができる。そして、このような昇降制御は、後述の昇降セン
サ5の検出により行い、ローリング制御は、苗植位置の植付けた苗に対して左右側部から
鎮圧作用を行なう鎮圧具4によって左右傾斜状態を検出して行うものである。
ここにおいて、左右の車輪伝動ケース1を上下揺動可能に設けた苗植機において、機体
左右方向に2つ並列して配置した左右の植付具である植付ホッパ3による左右各苗植付位
置を鎮圧する左右鎮圧具4の上下揺動によってローリング制御する構成である。植付ホッ
パ3の昇降によって圃場に植付けた苗の左右側方を鎮圧具4によって鎮圧し、苗植付姿勢
を安定した状態とする。このとき、左右の苗植付位置を各々鎮圧する左右鎮圧具4の支持
フレーム4aを、苗植付土壌面の左右傾斜を検出するセンサとして機能する構成にしてい
る。左右の各鎮圧具4は、左右の苗植位置毎に独立的に上下揺動して、この揺動位置の高
さの差異によって植付土壌面の左右傾斜を検出して、これらの土壌面の傾斜検出によって
前記一方の車輪伝動ケース1を上下に揺動させて、機体2を土壌面と左右平行状に維持す
るようにローリング制御する。
また、前記左右の車輪伝動ケース1の非苗植位置への揺動(左右車輪10を最下動させ
て機体を最も上昇させた状態)によって、左右両鎮圧具4を非接地高さへ上昇するように
連動構成している。即ち、機体を高く上昇させるときは、左右車輪伝動ケース1を最下動
させて機体2を非苗植姿勢に上昇させ、左右鎮圧具4が非作用姿勢位置へ連動して上昇さ
れ、機体2の走行旋回の邪魔にならない状態となり、容易に機体の旋回が行える。
前記植付ホッパ3は、左右一定間隔位置に配置の2条植え構成として、左右車輪10間
の後側幅内に配置している。機体2の後部には、ターンテーブル構成に複数の苗カップ1
9を連接して回転搬送する苗供給装置20を設け、この苗供給装置20の機体後側の下側
に植付ホッパ3を左右に2つ配置している。この苗カップ19を左右方向へ回転すること
によって、機体2上部の補助苗受台21に予め搭載されている苗トレイから苗を取出しな
がら各苗カップ19へ供給する。この各苗カップ19が回転して植付ホッパ3の上側に位
置したときは、カップ底部のシャッタが開かれて、収容していた苗を下側の植付ホッパ3
に落下供給する構成である。
この植付ホッパ3は、苗植ブラケット22に対して左右へ開閉回動可能に設けられて、
上側に前記苗カップ19から供給される苗を落下案内するホッパ23を有し、植付伝動機
構である苗植伝動ケース24に対して平行リンクアーム25、26を介して昇降駆動する
構成としている。前記苗植伝動ケース24は機体2のフレーム部に固着して、前記ミッシ
ョンケース7部から伝動構成される。この伝動機構の一部によって回転されるクランクア
ーム軸27によってロッド28を介して上側のリンクアーム25が昇降回動されて、植付
ホッパ3を上下方向に軌跡Pにて植付作動する。
前記苗植ブラケット22のレバー29と下側のリンクアーク26の基端部に形成のアー
ム30との間はワイヤ31で連結して、植付ホッパ3の昇降に伴って、この植付ホッパ3
を開閉するものである。前記クランクアーム軸27の回転によって植付ホッパ3を略楕円
形状の植付軌跡Pを描いて昇降させると共に、この上死点直前位置から下降する行程では
この植付ホッパ3を閉鎖状態とし、最下降位置で開き上昇行程は開いたままである。
左右植付ホッパ3は、苗植伝動ケース24に装着した位置から大きく左右外側方に変位
した位置になるように構成している。即ち、左側の植付ホッパ3は、苗植伝動ケース24
に対して平行リンクアーム25、26を介して昇降駆動する構成としているが、該平行リ
ンクアーム25、26は苗植伝動ケース24に装着された基部から機体左外側に向けて折
り曲げた構成としており、該平行リンクアーム25、26の先端部に装着される左植付ホ
ッパ3の前方には空間部が構成された構造となっている。後述の左車輪10の左右位置調
節(トレッド調節)により、この空間部に左車輪10を位置させることができ、左苗植付
位置のすぐ近傍に左車輪10を配置することができる。
同様に、右側の植付ホッパ3は、苗植伝動ケース24に対して平行リンクアーム25、
26を介して昇降駆動する構成としているが、該平行リンクアーム25、26は苗植伝動
ケース24に装着された基部から機体右外側に向けて折り曲げた構成としており、該平行
リンクアーム25、26の先端部に装着される右植付ホッパ3の前方には空間部が構成さ
れた構造となっている。後述の右車輪10の左右位置調節(トレッド調節)により、この
空間部に右車輪10を位置させることができ、右苗植付位置のすぐ近傍に右車輪10を配
置することができる。従って、畝Aの左右端のぎりぎりの位置に苗を植付けが行える。
(薬剤施用装置)
薬剤施用装置51は、苗供給装置20と操縦ハンドル8の間に繰出機構52と薬剤タン
ク53を配置し、繰出機構52から案内ホース54を接続し、条間調節によっても苗位置
との関係が固定されるように下端の吐出口を鎮圧装置4の支持フレーム4aに取付ける。
薬剤タンク53は、増量ホッパとして使用できるように、口径を予備薬剤53aのボトル
径と同じにする。繰出機構52の繰出ロール52aは、株間が変わっても点播間隔が維持
されるように、植付ホッパ3の苗植ブラケット22の上下動作と連動するリンクを連結し
、条間調節のないリンクから回動駆動する繰出伝動機構55を設ける。繰出機構52は、
ラチェット等の一方回動による間欠伝動部材52bを備え、連続回転または動作を間欠動
作に変換して薬剤を点播する。
このように、苗供給装置20と操縦ハンドル8の間に薬剤施用装置51を配置すること
により、操縦ハンドル8の旋回操作時でも、乗車走行時でも、薬剤タンク53の確認が容
易となり、また、後方バランスとすることにより、ハンドル押し下げ荷重を低減できる。
また、薬剤施用装置51のロール中心位置は、図1の苗株移植機の要部背面図を図2に
示すように、条間調節による薬剤落下までのタイムラグが変化しないように、スライドす
る案内ホース54の最大条間と最小条間の中心位置とする。案内ホース54の吐出口の基
本位置は、苗の植付け位置よりも畦の中央寄りとすることにより、畦の左右外側が落ち込
んで薬剤が降雨によって流れ易い台形畦の場合に対応することができる。薬剤位置の微調
節は、鎮圧装置4の支持フレーム4aをレールとして前後方向に調節する。
(スライド支持構成)
次に、スライド支持構成の薬剤施用装置61について説明する。なお、以下において、
前記同様の部材は、その符号を付すことにより説明を省略する。
この薬剤施用装置61は、要部側面図および背面図をそれぞれ図3,図4に示すように
、繰出機構62の定量繰出ロール62aの軸線を機体の前後方向に向け、車幅方向に延び
る横断フレーム63によって機体の外側方向に着脱可能に支持する。ロール62aの前側
にはラチェットによる間欠伝動部材62bを介して繰出伝動機構64と連結し、後側には
繰出量調節ノブ62cを設ける。繰出伝動機構64のリンクは、上死点付近の作動をカッ
トするために、長穴連結部64aを介設して構成する。
上記構成の薬剤施用装置61は、繰出伝動機構64のリンクを左右方向に向けて構成で
きるので、アーム比設定の自由度が増し、繰出ロール62aの送り量の変更が容易となる
。繰出量については、操縦ハンドル8側に位置する繰出量調節ノブ62cにより、乗車前
に容易に確認することができるとともに、調節操作も容易である。また、一体構成のタン
ク53の残量取出しの際は、横断フレーム63による車幅方向のスライド操作により外側
方の広いスペースを利用して容易に着脱可能なので、機体の前後方向に植付装置3等が近
接して十分な操作スペースがとれなくても、操作性を確保することができる。
(鎮圧輪フレーム装荷)
次に、鎮圧輪フレーム装荷の薬剤施用装置について説明する。この薬剤施用装置71は
、要部側面図および背面図をそれぞれ図5,図6に示すように、支持スプリング4bを連
結した鎮圧装置4の支持フレーム4aに本体部を装荷する。繰出機構72の繰出ロール7
2aにはその揺動駆動用の繰出アーム72bを設け、この繰出アーム72bに作用する作
用アーム73を植付ホッパ3に取付けて植付ホッパ3と連動する繰出伝動機構を構成し、
支持フレーム4aに案内ホース74を固定する。
このように薬剤施用装置71を構成することにより、案内ホース74の落下位置を固定
したままで条間調節することができるので、最短の落下距離でタイムラグを最小限まで抑
えることができるとともに、その自重を鎮圧装置の鎮圧荷重として有効に利用することが
できる。
また、鎮圧輪4には、放射状のリブ4cを内側面Bに形成し、この内側面Bを外側に傾
斜して薬剤が当たる位置に案内ホース74の吐出口を固定する。リブ4cは、鎮圧輪4の
中心部を高く外周側を徐々に低くすることにより、鎮圧輪4が回動するまで上部に受けた
薬剤を一時的に保持し、鎮圧輪4の回転に伴って鎮圧前の植え穴に確実に入れることがで
きる。
(植付けホッパ装荷)
次に、植付けホッパ装荷の薬剤施用装置について説明する。この薬剤施用装置81は、
その要部側面図を図7(a)に示すように、ゴムボール入りの薬剤ホッパ81aを植付ホ
ッパ3に取付け、植付けた苗株の株元近くに薬剤を落とすように案内ホース82を取付け
、その下端に吐出機構83を設けて構成する。吐出機構83は、その拡大図を同図(b)
に示すように、圃場面を検出するためのローラー構造の感知部84を一体に構成した弁体
85をリターンスプリング85aによって閉鎖状態に軸支する。薬剤ホッパ81aは、案
内ホース82の角度変化を抑えるように案内ホース82の接続口を植付ホッパ3に近接し
て形成する。感知部84には、弁体85の開閉タイミングおよび開放角度を変化させて施
用量を調節するために、検出位置調節用のアジャスタ84aを設ける。
上記構成の薬剤施用装置81は、植付ホッパ3が下降して感知部84が圃場面によって
突き上げられることにより弁体85が開放されて案内ホース82から薬剤が吐出される。
その弁体85については、内面にスポンジゴムを貼り付けておくことによって薬剤を密閉
保持することができ、また、弁体85の開き側を植付ホッパ3に向けることにより、植付
けた苗株の株元に近接して薬剤を施用することができる。
(植付部カバー内配置)
次に、植付部カバー内配置の薬剤施用装置について説明する。この薬剤施用装置91は
、その要部側面図を図8に示すように、苗供給装置20の下部を覆って設けた植付部カバ
ー92の内部に薬剤ホッパ91aをフレーム2cに取付けて構成する。薬剤ホッパ91a
から連通する案内ホース93の下端には、ホースホルダ94を取付けて開閉可能にシャッ
タ94aを設け、畦面高さに合わせて薬剤を落とすように、取付ステーを介して鎮圧輪の
支持フレーム4aにホースホルダ94を取付ける。ホースホルダ94には、前後方向の位
置調節部94bを設け、鎮圧輪の覆土前に薬剤を落として薬剤が株元に寄せられるように
位置を定める。
シャッタ94aは開閉レバー94cを一体に構成し、リターンスプリングを取付けてホ
ースホルダ94に軸支するとともに、開閉レバー94cに作用する作用部95を植付ホッ
パ3から突設することにより、植付ホッパ3の下降位置と対応してシャッタ94aが開い
て薬剤が吐出される。
上記薬剤ホッパ91aは、機体後部から投入操作するための投入口91bを傾斜して形
成することにより、薬剤投入の際の操作性を確保することができる。また、開閉レバー9
4cは、長さ調節可能に構成することにより、シャッタ94aの開き具合を調節して薬剤
吐出量を調節することができる。機体旋回の際は、鎮圧輪の支持フレーム4aの上昇によ
ってシャッタ94aを含むホースホルダ94が上昇することから、畦面に引きずることな
く容易に操作することができる。
本発明に係る歩行型薬剤施用苗株移植機の側面図 図1の苗株移植機の要部背面図 スライド支持構成の薬剤施用装置の要部側面図 図3の薬剤施用装置の背面図 鎮圧輪フレーム装荷の薬剤施用装置の要部側面図 図5の薬剤施用装置の背面図 植付けホッパ装荷の薬剤施用装置の要部側面図(a)とその拡大図(b) 植付部カバー内配置の薬剤施用装置の要部側面図
2 機体
2c フレーム
3 植付ホッパ(植付装置)
4 鎮圧輪(鎮圧装置)
4a 支持フレーム
7 変速伝動装置
8 操縦ハンドル
10 主車輪
20 苗供給装置
33 座席
51 薬剤施用装置
52 繰出機構
52a 繰出ロール
52b 間欠伝動部材
53 薬剤タンク
55 繰出伝動機構
61 薬剤施用装置
62 繰出機構
62a 繰出ロール
62b 間欠伝動部材
62c 繰出量調節ノブ
63 横断フレーム
64 繰出伝動機構

Claims (4)

  1. 変速伝動装置(7)に主車輪(10)および歩行操作用の操縦ハンドル(8)を設けた
    機体と、その変速伝動装置(7)の後方で昇降駆動される植付ホッパ(3)によって苗株
    を植付けする植付装置と、薬剤を繰出す繰出機構(52)を備えた薬剤施用装置(51)
    とを備える歩行型薬剤施用苗株移植機において、
    前記薬剤施用装置(51)は、植付装置と操縦ハンドル(8)との間の位置に配置し、
    前記植付ホッパ(3)を機体左右方向に2つ並列して配置し、植付装置の直近に植付ホ
    ッパ(3)による左右各苗植付位置を鎮圧する左右の鎮圧装置(4)を設け、
    前記繰出機構(52)に案内ホース(54)を接続すると共に、この案内ホース(54
    )の下端の吐出口を前記鎮圧装置(4)の支持フレーム(4a)に取付けることを特徴と
    する歩行型薬剤施用苗株移植機。
  2. 前記薬剤施用装置(51)の中心位置を、案内ホース(54)の最大条間と最小条間の
    中心位置にすることを特徴とする請求項記載の歩行型薬剤施用苗株移植機。
  3. 薬剤施用位置を、前記支持フレーム(4a)に沿って前後方向に調節可能にすることを
    特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の歩行型薬剤施用苗株移植機。
  4. 前記鎮圧輪(4)の内側面(B)にリブ(4c)を形成し、この内側面Bを外側に傾斜
    して薬剤が当たる位置に案内ホース(74)の吐出口を固定し、
    リブ(4c)は、鎮圧輪(4)の中心部を高く外周側を徐々に低くして、鎮圧輪(4)
    が回動するまで上部に受けた薬剤を一時的に保持することを特徴とする請求項1乃至
    いずれか1項に記載の歩行型薬剤施用苗株移植機。
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