JP5524016B2 - 切断工具 - Google Patents

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Description

この発明は、いわゆる携帯マルノコや卓上丸鋸盤等の切断工具に関する。
前者の携帯マルノコは、切断材に乗せ掛けるベースに工具本体を支持したもので、ベースの下面側に突き出す回転刃具を切断材に切り込ませて切断加工を行う。回転刃具の上側ほぼ半周の範囲は工具本体の固定カバーで覆われ、ベースの下面側に突き出された回転刃具の下側ほぼ半周の範囲は固定カバーに回動可能に支持されて開閉可能な可動カバーで覆われるようになっている。当該携帯マルノコを切断進行方向に移動させて切断加工が進行するのに伴って、この可動カバーの端部が切断材の端部に当接して徐々に開かれていき、最終的にこの可動カバーは切断材の上面に当接してほぼ全開状態となる。この種の携帯マルノコに関する技術が下記の特許文献1に開示されている。
後者の卓上丸鋸盤は、切断材を固定するテーブルと、テーブルに対して上下に傾動可能に支持した工具本体を備えるもので、テーブル上に固定した切断材に対して工具本体を下動させて回転刃具を切り込ませる。回転刃具の上側ほぼ半周の範囲は工具本体の固定カバーで覆われ、下側ほぼ半周の範囲はこの固定カバーに回動可能に支持されて開閉可能な可動カバーで覆われるようになっている。卓上丸鋸盤では、工具本体の下動に伴ってこの下動カバーが徐々に開かれ、回転刃具が切断材に切り込まれる段階でほぼ全開状態となる。
このようにこの種の切断工具では、回転刃具の下側ほぼ半周の範囲を覆う開閉可能な可動カバーを備えており、この可動カバーは切断加工時にはほぼ全開状態となる。一般に、この可動カバーは、固定カバーの内側に収容される状態で開かれていく。この卓上丸鋸盤に関する技術が下記の特許文献2に開示されている。
一方、この種の切断工具では、回転刃具を回転させる駆動源としての電動モータの冷却風を固定カバー内に吹き出す構成としたものが提供されている。モータ冷却風を固定カバーの外部においてモータケースの側方へ吹き出す構成とした場合には、吹き出した冷却風が使用者に吹き当たる等して使い勝手及び作業性が低下する問題があるが、固定カバー内に吹き出すことによりこの問題を解消することができる。
米国特許公報第6996909号 特開2009−143129号公報
しかしながら、従来モータ冷却風を固定カバー内に吹き出す構成とした場合には、次のような新たな問題が発生し、これを解決する必要があった。固定カバー内に吹き出されたモータ冷却風は、回転刃具を取り付けたスピンドルに対して平行に吹き出されるため、回転刃具に対してその面直方向(回転刃具の面方向に直交する方向)に吹き当てられる。一方、回転刃具の回転により固定カバー内には回転方向に沿った切断風が発生しており、切断部位で発生する切断粉を上方へ吹き上げ、さらにこの切断風によって固定カバーの後部側に設けた集塵口に切断粉を案内して集塵効率を高める工夫がなされている。
ところが、可動カバーが固定カバー内に収容されると、回転刃の背面側と固定カバーの背面部との間に進入する可動カバーの背面部と当該固定カバーの背面部との間に形成される通風路については、回転刃から区画される結果切断風が弱められる一方モータ冷却風が側方から吹き当てられるため、当該切断風の流れが乱されて集塵効率が低下する原因となっていた。
本発明は、係る従来の問題を解消するためになされたもので、固定カバー内に吹き出したモータ冷却風による集塵効率の低下を抑制することを目的とする。
上記課題は、以下の発明によって解決される。
第1の発明は、回転刃具の上部を覆う固定カバーと下部を開閉可能に覆う可動カバーを備え、前記固定カバーの背面部から該固定カバーの内側にモータ冷却風が吹き出され、該固定カバーの内側に前記可動カバーが収容されて開かれる切断工具であって、前記可動カバーの背面部と前記固定カバーの背面部との間に形成される通風路に、前記モータ冷却風を前記回転刃具の回転方向と同じ方向に案内するための案内壁部を備えた切断工具である。
第1の発明によれば、可動カバーが固定カバー内に収容されて開かれると、可動カバーの背面部と固定カバーの背面部との間に通風路が形成される。この通風路に、固定カバー内に吹き出されたモータ冷却風を回転刃具の回転方向と同じ方向に案内するための案内壁部が設けられている。この案内壁部によってモータ冷却風が、回転刃具の回転により発生する切断風と同じ方向に流されて整流されるので、切断部位で発生し当該通風路内に進入した切断粉を切断風と同じ方向に流すことができ、これによりモータ冷却風を固定カバー内に吹き込ませたことによる集塵効率の低下を抑制することができる。
前記した特許文献1には、可動カバーの背面に当該背面部を補強するためのリブを放射状に設けた構成が開示されているが、係る放射状のリブには固定カバー内に吹き込まれたモータ冷却風を切断風と同じ方向に整流させる機能を備えるものではなく、上記した集塵効率の低下の問題が生じていた。
第2の発明は、第1の発明において、可動カバーの背面部に案内壁部を設けた切断工具である。第2の発明によれば、可動カバーと一体で案内壁部が移動する。可動カバーが開かれて固定カバー内に収容された状態では、モータ冷却風が吹き当たる部位に案内壁部が移動して当該モータ冷却風を切断風と同じ方向に効率よく整流することができる。
第3の発明は、第2の発明において、案内壁部に可動カバーの背面部を補強するリブの機能を持たせた切断工具である。第3の発明によれば、案内壁部にモータ冷却風整流機能と可動カバー補強機能を併せ持たせることができる。
第4の発明は、第1〜第3の何れか一つの発明において、案内壁部は、回転刃具の放射方向に対して回転刃具の回転方向側へ湾曲状態(滑らかな曲線)で傾かせた切断工具である。第4の発明によれば、モータ冷却風を切断風と同じ方向に向けてスムーズに整流させることができる。
第5の発明は、第1〜第4の何れか一つの発明において、可動カバーの正面部に固定カバーの正面部との間の隙間を詰める遮蔽リブを設けた切断工具である。第5の発明によれば、回転刃具の回転により発生する切断風及び切断粉が可動カバーの正面部と固定カバーの正面部との間の隙間に流れ込むことを抑制して可動カバーの正面部と後面部との間に効率よく切断風を導くことができ、これにより切断粉を効率よく例えば固定カバーの後部(集塵口)側に案内して集塵効率を高めることができる。
第6の発明は、回転刃具の上部を覆う固定カバーと下部を開閉可能に覆う可動カバーを備え、該可動カバーが開かれるとその背面部が回転刃具と固定カバーの背面部との間に進入して回転刃具と固定カバーの背面部との間の通風路を区画する状態となる切断工具であって、前記可動カバーの背面部に、前記回転刃具の回転により発生する切断風を当該回転刃具の回転方向と同じ方向に整流するための案内壁部を設けた切断工具である。
第6の発明によれば、可動カバーの背面部が回転刃具と固定カバーの背面部との間に進入した結果、可動カバーの背面部と固定カバーの背面部との間の通風路が回転刃具側から区画されて切断風が弱まった状態となっても案内壁部により切断風が回転刃具の回転方向と同じ方向に案内されて整流されることにより切断粉が効率よく集塵される。
本発明の実施形態に係る切断工具の全体正面図である。本図では、可動カバーが僅かに開かれた状態で示されている。 図1の(II)-(II)線断面矢視図であって、切断工具の縦断面矢視図である。但し、図2では可動カバーが開かれた状態で示されている。 本発明の実施形態に係る切断工具の正面図である。本図では、回転刃具を取り外した状態で示されている。 可動カバー単体の斜視図である。本図は、正面右斜め方向から見た状態を示している。 可動カバー単体の斜視図である。本図は、背面側左斜め方向から見た状態を示している。 ほぼ全開状態の可動カバー単体の背面図である。
次に、本発明の実施形態を図1〜図6に基づいて説明する。図1に示すように本実施形態では、切断工具1の一例としていわゆる携帯マルノコを例示する。図1においてこの切断工具1の左側に使用者が位置する。使用者が切断工具1を図1において右側へ移動させることにより切断加工が進行する。従って、以下の説明では、図1において右側であって切断加工が進行する方向を切断進行方向前側とも言い、その反対側であって図1において左側を切断進行方向後ろ側(図1において左側)とも言う。また、図2に示すように正面側に対してその反対側を背面側と言う。使用者から見て右側が切断工具1の正面側であり、左側が背面側となる。
この切断工具1は、切断材Wの上面に乗せ掛けるベース2と、ベース2の上面側に支持した工具本体10を備えている。工具本体10は、本体支軸3を介して上下に傾動可能な状態でベース2に支持されている。本体支軸3を介して工具本体10のベース2に対する上下傾動位置を変化させることにより回転刃具11の切断材Wに対する切り込み深さを調整することができる。
工具本体10は、円形の回転刃具11と本体ケース12と電動モータ13を備えている。本体ケース12はその正面側に半円形状の固定カバー20を備えている。固定カバー20は、正面側の正面部20aとその周縁に沿った周縁部20bと背面側の背面部20cからなる断面U字形を有している。この固定カバー20によって回転刃具11の上側ほぼ半周の範囲の刃先が覆われている。固定カバー20の正面部20aに、回転刃具11の回転方向を示す矢印22が表示されている。
固定カバー20の正面部20aの左側には、集塵口23が設けられている。回転刃具11の回転により切断部材(回転刃具11の切断材Wに対する切り込み部)から上方へ吹き上げられた切断粉は、回転刃具11の回転により発生する風(切断風)に乗って固定カバー20内を右側から左側に流される。切断風に乗って切断進行方向後ろ側に流された切断粉は、集塵口23に取り付けた集塵袋内に集塵され、あるいは集塵口23に接続された集塵ホースを経て集塵機に強制集塵される。
本体ケース12の背面部20cには、減速ギヤ部15が設けられている。この減速ギヤ部15に電動モータ13が取り付けられている。電動モータ13の回転出力は、減速ギヤ部15のギヤ列を経て減速されてスピンドル14に出力される。スピンドル14は、軸受け14a,14bを介して減速ギヤ部15に回転可能に支持されている。このスピンドル14の先端部は、固定カバー20内に突き出されている。固定カバー20内に突き出したスピンドル14の先端部に回転刃具11が取り付けられている。
図3に示すようにスピンドル14の上方であって、固定カバー20の背面部20cには、モータ冷却風の吹き出し口20d〜20dが設けられている。電動モータ13の出力軸13aに取り付けられた冷却ファン13bの回転により当該電動モータ13を冷却する冷却風が図2において右から左に向かって流れる。この冷却風が上記の吹き出し口20d〜20dを経て固定カバー20内に排気される。
減速ギヤ部15と電動モータ13の結合部付近には、使用者が把持するハンドル部16が設けられている。
スピンドル14を回転支持する前側の軸受けは、減速ギヤ部15に設けた軸受けホルダ17に保持されている。この軸受けホルダ17の外周側に可動カバー21が回転可能に支持されている。図4〜図6には、この可動カバー21が単体で示されている。この可動カバー21も概ね半円形をなすもので、正面側の正面部21aとその周縁に沿った周縁部21bと背面側の背面部21cからなる断面U字形を有している。背面部21cの先端に、軸受けホルダ17の外周側に支持される支持ボス部21dが一体に設けられている。この可動カバー21によって回転刃具11の下側ほぼ半周の範囲の刃先が覆われる。
この可動カバー21は、図中符号Cで示す中心軸線を中心として回転可能に支持されている。中心軸線Cは、支持ボス部21dの中心軸線であり、従って軸受けホルダ17ひいてはスピンドル14の中心軸線であり、従って回転刃具11の回転中心となっている。
可動カバー21は中心軸線Cを中心として回動されることにより回転刃具11の下側ほぼ半周の範囲の刃先について開閉される。図1に示すように可動カバー21の先端部を切断材Wの端部に当接させた状態で当該切断工具1を切断進行方向前側へ移動させることにより、この可動カバー21が相対的に図示時計回り方向に回転して開かれていく。可動カバー21は、固定カバー20の内側(正面部20aと背面部20cとの間)に沿って収容されて開かれていく。
切断加工が進行して可動カバー21の先端部が切断材Wの上面に乗り上がって当接した状態になると、回転刃具11のベース2の下面側から突き出された範囲の刃先の全体が露出された状態となり、この段階で可動カバー21はほぼ全開状態となる。このほぼ全開状態では、可動カバー21のほぼ全体が固定カバー20の内側に沿って収容された状態となる。このため、図6に示すように可動カバー21はほぼ全開されると、上下ほぼ反転した位置に移動する。その結果、可動カバー21の背面部21cが回転刃具11と固定カバー20の背面部20cとの間に進入してモータ冷却風の吹き出し口20d〜20dに対向した状態となる。このように、切断加工の進行により可動カバー21が開かれていくと、その背面部21cが回転刃具11と固定カバー20の背面部20cとの間に徐々に進入していき、ほぼ全開状態になると背面部21cが吹き出し口20d〜20dの吹き出し方向前方に対向した状態となる。
可動カバー21が開かれてその背面部21cが回転刃具11と固定カバー20の背面部20cとの間に進入すると、この背面部21cによって吹き出し口20d〜20d側が回転刃具11側から区画(遮蔽)される。このため、ほぼ全開状態の可動カバー21の背面部21cと固定カバー20の背面部20cとの間に形成される通風路24内では、回転刃具11の回転により発生する切断風の流れが遮られてほとんど発生しない状態となる。一方、通風路24内には、モータ冷却風が吹き出し口20d〜20dから吹き出される。このモータ冷却風は、切断風の流れにほぼ直交する側方から吹き出されて可動カバー21の背面部21cに吹き当てられる。
このようにほぼ全開状態の可動カバー21の背面部21cと固定カバー20の背面部20cとの間に形成される通風路24内には、回転刃具11の回転による切断風の流れが遮られて及ばない反面、切断粉の一部が侵入する。本実施形態では、この通風路24内に侵入した切断粉を効率よく集塵するための工夫がなされている。
図5及び図6に示すように可動カバー21の背面部21cの背面側(吹き出し口20d〜20d側)には、吹き出し口20d〜20dから排気されたモータ冷却風を集塵口23側に案内するための案内壁部25〜25が一体に設けられている。本実施形態では、当該可動カバー21の製作工程において、この案内壁部25〜25が背面部21cに一体に成形されて設けられている。各案内壁部25の中程から先端に至る範囲は一段低く段付き形成されて、当該案内壁部25の主として固定カバー20の背面部20cに対する干渉が回避されるようになっている。
図示するように本実施形態では、4本の湾曲形状(曲線形状)の案内壁部25〜25が設けられている。図6に示すように可動カバー21のほぼ全開状態で、各案内壁部25は、中心軸線Cを中心とする放射方向に対してその先端側を切断進行方向後ろ側(図6において右側)に変位させる方向に傾いた湾曲状態に形成されている。
吹き出し口20d〜20dから通風路24内に吹き出されたモータ冷却風が可動カバー21の背面部21cに吹き当てられると、これが案内壁部25〜25に沿って流されることにより切断風と同じ方向の風の流れとなる。
こうしてモータ冷却風が案内壁部25〜25で案内されることにより切断風と同じ向きの風の流れとなることにより、通風路24内に侵入した切断粉が集塵口23側に効率よく案内される。
しかも、この案内壁部25〜25によって、可動カバー21の背面部21cの主として面剛性についての補強がなされている。このように案内壁部25〜25には、モータ冷却風を集塵口23側へ整流する機能と背面部21cを補強する補強リブとしての機能とを併せ持たせた構成となっている。
本実施形態では、上記の案内壁部25〜25に加えて、可動カバー21の正面部21aにも、集塵効率を高めるための工夫がなされている。図1及び図4に示すように可動カバー21の正面部21aには、ほぼ半円弧形の遮蔽リブ26が一体に設けられている。可動カバー21が開かれると、固定カバー20の正面部20aと可動カバー21の正面部21aとの間の隙間27がこの遮蔽リブ26によって塞がれる。このため、切断部位で発生した切断粉及び切断風が当該隙間27に進入することが抑制されて、切断風及び切断粉のほとんどが可動カバー21の正面部21aと背面部21cとの間に吹き上げられ、これにより十分な風量の切断風によって切断粉を効率よく集塵口23側に集塵することができる。
以上のように構成した本実施形態の切断工具1によれば、可動カバー21が固定カバー20内に収容されて開かれると、可動カバー21の背面部21cと固定カバー20の背面部20cとの間に通風路24が形成される。この通風路24に、固定カバー20内に吹き出されたモータ冷却風を切断進行方向後ろ側へ案内するための案内壁部25〜25が設けられている。この案内壁部25〜25によってモータ冷却風が、回転刃11の回転により発生する切断風と同じ方向に流されて整流されるので、切断部位で発生して当該通風路24内に進入した切断粉を切断風と同じく効率よく集塵口23側に流して集塵することができる。このことから、モータ冷却風を固定カバー20内に吹き込ませたことによる集塵効率の低下を抑制することができる。
また、可動カバー21と一体で案内壁部25〜25が移動するため、可動カバー21が開かれて固定カバー20内に収容された状態では、モータ冷却風が吹き当たる部位に案内壁部25〜25が移動して当該モータ冷却風を効率よく切断進行方向後ろ側へ案内することができる。
さらに、案内壁部25〜25によって可動カバー21の背面部21cの主として面剛性について補強がなされることから、当該案内壁部25〜25に、上記のようなモータ冷却風整流機能に加えて補強リブとしての機能を併せ持たせることができる。
また、本実施形態の可動カバー21の正面部21aには、遮蔽リブ26が設けられている。この遮蔽リブ26によれば、回転刃具11の回転により発生する切断風及び切断粉が可動カバー21の正面部21aと固定カバー20の正面部20aとの間の隙間27に流れ込むことを抑制して可動カバー21の正面部21aと後面部21cとの間に効率よく切断風及び切断粉を導くことができ、これにより切断粉を効率よく固定カバー20の後部(集塵口23)側に案内して集塵効率を高めることができる。
以上説明した実施形態には種々変更を加えることができる。例えば、可動カバー21の背面部21cに設ける案内壁部25の本数については例示した4本に限らず、1〜3本あるいは5本以上設ける構成としてもよい。
また、湾曲形状の案内壁部25を例示したが、直線形状の案内壁部を集塵口23側に傾いた状態に設ける構成としてもよい。
さらに、モータ冷却風を案内する案内壁部25〜25を可動カバー21の背面部21cに設ける構成を例示したが、固定カバー20の背面部20c側に設ける構成としてもよく、さらには固定カバー20及び可動カバー21とは別体で設けた複数の案内壁部を通風路24内に支持する構成としてもよい。
また、可動カバー21の正面部21aに設けた遮蔽リブ26は省略してもよい。
さらに、切断工具として携帯マルノコを例示したが、テーブル上に固定した切断材に対して切断機本体を下動させて回転刃具を切り込ませる定置式の卓上切断機に適用することもできる。係る卓上切断機の工具本体にはその上下動作に連動して開閉される可動カバーを備えており、この可動カバーの背面部に同様の案内壁部を設けることにより同様の作用効果を得ることができる。
また、モータ冷却風を固定カバー内に吹き出すタイプの切断工具を例示したが、モータケースの側部であって固定カバーの外部にモータ冷却風を吹き出すタイプの切断工具についても、例示した案内壁部を適用することにより可動カバー開き時の集塵効率を高めることができる。
W…切断材
C…回転刃具11の中心軸線
1…切断工具(携帯マルノコ)
2…ベース
3…本体支軸
10…工具本体
11…回転刃具
12…本体ケース
13…電動モータ、13a…出力軸、13b…冷却ファン
14…スピンドル、14a,14b…軸受け
15…減速ギヤ部
16…ハンドル部
17…軸受けホルダ
20…固定カバー
20a…正面部、20b…周縁部、20c…背面部、20d…吹き出し口
21…可動カバー
21a…正面部、21b…周縁部、21c…背面部、21d…支持ボス部
22…回転方向表示矢印
23…集塵口
24…通風路
25…案内壁部
26…遮蔽リブ
27…隙間(固定カバー20の正面部20aと可動カバー21の正面部21aとの間)

Claims (6)

  1. 回転刃具の上部を覆う固定カバーと下部を開閉可能に覆う可動カバーを備え、前記固定カバーの背面部から該固定カバーの内側にモータ冷却風が吹き出され、該固定カバーの内側に前記可動カバーが収容されて開かれる切断工具であって、
    前記可動カバーの背面部と前記固定カバーの背面部との間に形成される通風路に、前記モータ冷却風を前記回転刃具の回転方向と同じ方向に案内するための案内壁部を備えた切断工具。
  2. 請求項1記載の切断工具であって、前記可動カバーの背面部に前記案内壁部を設けた切断工具。
  3. 請求項2記載の切断工具であって、前記案内壁部に前記可動カバーの背面部を補強するリブの機能を持たせた切断工具。
  4. 請求項1〜3の何れか1項に記載した切断工具であって、前記案内壁部は、前記回転刃具の放射方向に対して前記回転刃具の回転方向側へ湾曲状態で傾かせた切断工具。
  5. 請求項1〜4の何れか1項に記載した切断工具であって、前記可動カバーの正面部に固定カバーの正面部との間の隙間を詰める遮蔽リブを設けた切断工具。
  6. 回転刃具の上部を覆う固定カバーと下部を開閉可能に覆う可動カバーを備え、該可動カバーが開かれるとその背面部が回転刃具と固定カバーの背面部との間に進入して回転刃具と固定カバーの背面部との間の通風路を区画する状態となる切断工具であって、
    前記可動カバーの背面部に、前記回転刃具の回転により発生する切断風を当該回転刃具の回転方向と同じ方向に整流するための案内壁部を設けた切断工具。
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