JP5523650B2 - 粘着剤付き光学機能性部材の製造方法 - Google Patents

粘着剤付き光学機能性部材の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、粘着剤組成物及びそれを用いた粘着剤付き光学機能性部材に関する。さらに詳しくは、本発明は、偏光板や位相差板などの光学機能性部材を、液晶セルなどのガラス基板に、湿熱条件下でも初期接着性及び耐久接着性よく貼着し得る粘着剤組成物、及び該粘着剤組成物からなる粘着剤層を有する偏光板や位相差板などの粘着剤付き光学機能性部材に関するものである。
ガラス基板に貼着する光学機能性部材として、例えば偏光板や位相差板などが知られている。偏光板を必須構成要素とする表示装置として液晶表示装置を挙げることができる。
液晶表示装置は、入射した直線偏光を液晶層のもつ電気光学特性で変調し、出射側の偏光板で透過率の強弱や着色の信号として可視化する装置であって、偏光をその表示の原理に用いているため、偏光板は必須の部材である。この偏光板は自然光を直線偏光に変える素子であり、現在、液晶表示装置用の偏光板の多くは、ポリビニルアルコール系偏光子の両面に、光学的等方性フィルム、例えばトリアセチルセルロース(TAC)フィルムなどを貼り合わせた3層構造を有する偏光フィルムから構成されている。そして、その片面には、ガラス基板(液晶セル)に貼着するための粘着剤層が設けられている。
このような用途に用いられる粘着剤組成物に対しては、湿熱条件下においても、初期接着性はもちろんのこと、耐久接着性に優れることが要求される。
特許文献1には、透光性被着体に粘着剤層を介して偏光板を固定してなる偏光板固定構造物において、該粘着剤層が、アクリルポリマーに、片末端にエポキシ基を有するシランカップリング剤を所定の割合で配合してなるアクリル系粘着剤組成物から構成され、高温及び高湿下においても発泡や剥離が生じにくい、偏光板固定構造物が開示されている。
しかしながら、シランカップリング剤の中には、反応性が非常に高いものがあり、このようなシランカップリング剤を用いると、光学機能性部材に設けた粘着剤層中のシランカップリング剤が経時により失活し、耐久接着性が低下するという問題が生じ、シランカップリング剤を選択する必要がある。
前記公報の実施例においては、シランカップリング剤として、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシランが用いられている。これらのトリメトキシシラン系やジメトキシシラン系カップリング剤は、反応性が非常に高く、これらのシランカップリング剤を含む粘着剤層は、本発明者らの研究によると、湿熱条件下での耐久接着性に劣ることが分かった。
特開平7−20314号公報
本発明は、このような事情のもとで、偏光板や位相差板などの光学機能性部材を、液晶セルなどのガラス基板に、湿熱条件下でも初期接着性及び耐久接着性よく貼着し得る粘着剤組成物、及び該粘着剤組成物からなる粘着剤層を有する偏光板や位相差板などの粘着剤付き光学機能性部材を提供することを目的としてなされたものである。
本発明者らは、前記目的を達成するために鋭意研究を重ねた結果、粘着剤組成物として、架橋性官能基を有する(メタ)アクリル酸エステル系共重合体と、架橋剤と、シランカップリング剤を含み、かつ特定の性状を有するものを用いることにより、その目的を達成し得ることを見出した。また、前記特定の性状を有する粘着剤組成物は、シランカップリング剤として特定構造の化合物を用いることにより、得ることができることを見出した。
本発明は、かかる知見に基づいて完成したものである。
すなわち、本発明は、
(1)(a)(メタ)アクリル酸アルキルエステル単量体単位と(メタ)アクリル酸ヒドロキシアルキルエステル単量体単位0.1〜10重量%と、のみを含有する重量平均分子量120万〜160万の(メタ)アクリル酸アルキルエステル系共重合体100重量部に対して、(b)架橋剤0.001〜50重量部と、(c)下記一般式(I)のシランカップリング剤0.005〜1重量部を含む粘着剤組成物であって、
(イ)前記粘着剤組成物を架橋化して形成された厚さ25μmの粘着剤層を、厚さ50μmのポリエチレンテレフタレートフィルム上に設け、これを無アルカリガラスに貼付して温度50℃、圧力0.5MPaで20分間維持したのち、温度23℃、相対湿度50%の環境下に24時間放置後の粘着力A及び温度60℃、相対湿度90%の環境下に24時間放置後の粘着力Bを測定したときに、B/Aが1.5〜3であり、かつ、
(ロ)前記粘着剤組成物を架橋化して形成された厚さ25μmの粘着剤層を、厚さ50μmのポリエチレンテレフタレートフィルム上に設け、該粘着剤層上に厚さ38μmのポリエチレンテレフタレート剥離フィルムを貼付した状態で、温度60℃、相対湿度90%の環境下に7日間放置したのち、無アルカリガラスに貼付して温度50℃、圧力0.5MPaで20分間維持したのち、温度60℃、相対湿度90%の環境下に24時間放置後の粘着力Cを測定したときに、(C/B)×100が70%以上である粘着剤組成物を、剥離フィルムの剥離層の上に塗布、乾燥して、粘着剤層を剥離フィルム上に形成して、該粘着剤層を光学機能性部材に転写することを特徴とする粘着剤付き光学機能性部材の製造方法、
Figure 0005523650
(式中、Zは、エポキシ基、グリシジルオキシ基、又は3,4−エポキシシクロヘキシル基、R1は炭素数2〜4のアルキレン基、R2は炭素数1〜10の炭化水素基、nは0又は1、R3は炭素数1〜4のアルキル基を示し、2又は3個のR3Oは、たがいに同一でも異なっていてもよいが、その少なくとも1つはエトキシ基である。)
(2)前記(a)(メタ)アクリル酸アルキルエステル系共重合体の一部が、重量平均分子量5,000〜300,000の低分子量(メタ)アクリル酸アルキルエステル系重合体に置き換わり、該低分子量(メタ)アクリル酸アルキルエステル系重合体を、該低分子量(メタ)アクリル酸アルキルエステル系重合体と、(メタ)アクリル酸アルキルエステル系共重合体との合計100重量部中に、5〜50重量部の割合で含むことを特徴とする上記(1)項に記載の粘着剤付き光学機能性部材の製造方法、
(3)粘着剤付き光学機能性部材が偏光板である上記(1)項に記載の粘着剤付き光学機能性部材の製造方法、
(4)粘着剤付き光学機能性部材が位相差板である上記(1)項に記載の粘着剤付き光学機能性部材の製造方法、及び
(5)前記一般式(I)のシランカップリング剤と、前記一般式(I)のシランカップリング剤とは異なるエトキシ系又はメトキシ系シランカップリング剤と、を併用する上記(1)〜(3)項のいずれかに記載の粘着剤付き光学機能性部材の製造方法、
を提供するものである。
本発明によれば、偏光板や位相差板などの光学機能性部材を、液晶セルなどのガラス基板に、湿熱条件下でも初期接着性及び耐久接着性よく貼着し得る粘着剤組成物、及び該粘着剤組成物からなる粘着剤層を有する偏光板や位相差板などの粘着剤付き光学機能性部材を提供することができる。
本発明の粘着剤組成物においては、必須成分として、(a)架橋性官能基を有する(メタ)アクリル酸エステル系共重合体と、(b)架橋剤と、(c)シランカップリング剤を含む。
(a)成分の架橋性官能基を有する(メタ)アクリル酸エステル系共重合体としては、特に制限はなく、従来粘着剤の樹脂成分として慣用されている(メタ)アクリル酸エステル系共重合体の中から、任意のものを適宜選択して用いることができる。
このような架橋性官能基を有する(メタ)アクリル酸エステル系共重合体としては、エステル部分のアルキル基の炭素数が1〜20の(メタ)アクリル酸エステルと、活性水素をもつ官能基を有する単量体と、所望により用いられる他の単量体との共重合体を好ましく挙げることができる。
ここで、エステル部分のアルキル基の炭素数が1〜20の(メタ)アクリル酸エステルの例としては、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸t−ブチル、(メタ)アクリル酸ペンチル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸イソオクチル、(メタ)アクリル酸デシル、(メタ)アクリル酸ドデシル、(メタ)アクリル酸ミリスチル、(メタ)アクリル酸パルミチル、(メタ)アクリル酸ステアリルなどが挙げられる。これらは単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
一方活性水素をもつ官能基を有する単量体の例としては、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸3−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシブチル、(メタ)アクリル酸3−ヒドロキシブチル、(メタ)アクリル酸4−ヒドロキシブチルなどの(メタ)アクリル酸ヒドロキシアルキルエステル;アクリルアミド、メタクリルアミド、N−メチルアクリルアミド、N−メチルメタクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、N−メチロールメタクリルアミドなどのアクリルアミド類;(メタ)アクリル酸モノメチルアミノエチル、(メタ)アクリル酸モノエチルアミノエチル、(メタ)アクリル酸モノメチルアミノプロピル、(メタ)アクリル酸モノエチルアミノプロピルなどの(メタ)アクリル酸モノアルキルアミノアルキル;アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、イタコン酸、シトラコン酸などのエチレン性不飽和カルボン酸などが挙げられる。これらの単量体は単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
また、所望により用いられる他の単量体の例としては酢酸ビニル、プロピオン酸ビニルなどのビニルエステル類;エチレン、プロピレン、イソブチレンなどのオレフィン類;塩化ビニル、ビニリデンクロリドなどのハロゲン化オレフィン類;スチレン、α−メチルスチレンなどのスチレン系単量体;ブタジエン、イソプレン、クロロプレンなどのジエン系単量体;アクリロニトリル、メタクリロニトリルなどのニトリル系単量体;N,N−ジメチルアクリルアミド、N,N−ジメチルメタクリルアミドなどのN,N−ジアルキル置換アクリルアミド類などが挙げられる。これらは単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
本発明の粘着剤組成物において、(a)成分として用いられる(メタ)アクリル酸エステル系共重合体は、例えば、常法のラジカル重合により得られる。重合開始剤としては、アゾビスイソブチロニトリルやベンゾイルパーオキサイドなどが挙げられる。その共重合形態については特に制限はなく、ランダム、ブロック、グラフト共重合体のいずれであってもよい。また、分子量は、重量平均分子量で50万〜250万の範囲で選定される。この重量平均分子量が50万未満では被着体との接着性や耐久接着性が不十分となるおそれがあるし、250万を超えると基材の伸縮に対する追従性が低下する原因となる。接着性、耐久接着性及び追従性などを考慮すると、この重量平均分子量は、80万〜180万のものが好ましく、特に120万〜160万のものが好ましい。
なお、上記重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により測定したポリスチレン換算の値である。
また、この(メタ)アクリル酸エステル系共重合体における活性水素をもつ官能基を有する単量体単位の含有量は、架橋点及び粘着剤組成物としての性能などの点から、0.05〜20重量%の範囲が好ましく、特に0.1〜10重量%が好ましい。
本発明においては、この(a)成分の(メタ)アクリル酸エステル系共重合体は1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
本発明の粘着剤組成物においては、応力緩和性を付与する目的で、所望により、前記(a)成分の(メタ)アクリル酸エステル系共重合体の一部を、低分子量(メタ)アクリル酸エステル系重合体で置き換えることができる。
上記低分子量(メタ)アクリル酸エステル系重合体としては、エステル部分のアルキル基の炭素数が1〜20の(メタ)アクリル酸エステルの中から1種を選び単独重合させたものであってもよいし、2種以上を選び共重合させたものであってもよく、あるいは上記(メタ)アクリル酸エステルの中から選ばれる1種又は2種以上と他の単量体とを共重合させたものであってもよい。
上記のエステル部分のアルキル基の炭素数が1〜20の(メタ)アクリル酸エステル、及び他の単量体としては、前記(a)成分の(メタ)アクリル酸エステル系共重合体の説明において、それぞれ例示した化合物と同じものを挙げることができる。
この低分子量(メタ)アクリル酸エステル系重合体の重量平均分子量は、通常5,000〜300,000の範囲で選定される。この重量平均分子量が5,000未満では、粘着剤組成物において、該低分子量重合体がブリードアウトし、該粘着剤組成物を介して被着体に貼付した基材を剥離した際に、被着体を汚染するおそれがある。また、重量平均分子量が300,000を超えると基材の伸縮に対する粘着剤組成物の追従性(応力緩和性)の向上効果が十分に発揮されないおそれがある。被着体の汚染及び基材の伸縮に対する追従性などを考慮すると、この低分子量(メタ)アクリル酸エステル系重合体の好ましい重量平均分子量は、8,000〜200,000の範囲である。
なお、上記重量平均分子量及び数平均分子量は、GPC法により測定したポリスチレン換算の値である。
本発明においては、この低分子量(メタ)アクリル酸エステル系重合体は1種用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
本発明の粘着剤組成物においては、この低分子量(メタ)アクリル酸エステル系重合体は、前記(a)成分の(メタ)アクリル酸エステル系共重合体との合計量100重量部中に、通常5〜50重量部の割合で含むことができる。この低分子量重合体の量が5重量部未満では基材の伸縮に対する粘着剤組成物の追従性(応力緩和性)が不十分になるおそれがあるし、50重量部を超えると被着体に対する接着性が低下する場合がある。基材の伸縮に対する追従性及び被着体に対する接着性などを考慮すると、この低分子量重合体の好ましい含有量は10〜40重量部の範囲であり、特に10〜30重量部の範囲が好ましい。
本発明の粘着剤組成物における(b)成分の架橋剤としては特に制限はなく、従来アクリル系粘着剤において架橋剤として慣用されているものの中から、任意のものを適宜選択して用いることができる。このような架橋剤としては、例えばポリイソシアナート化合物、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂、ジアルデヒド類、メチロールポリマー、金属キレート化合物、金属塩化合物などが挙げられるが、本発明においては、ポリイソシアナート化合物が好ましく用いられる。
ここで、ポリイソシアナート化合物の例としては、トリレンジイソシアナート、ジフェニルメタンジイソシアナート、キシリレンジイソシアナートなどの芳香族ポリイソシアナート、ヘキサメチレンジイソシアナートなどの脂肪族ポリイソシアナート、イソホロンジイソシアナート、水素添加ジフェニルメタンジイソシアナートなどの脂環式ポリイソシアナートなど、及びそれらのビウレット体、イソシアヌレート体、さらにはエチレングリコール、プロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、トリメチロールプロパン、ヒマシ油などの低分子活性水素含有化合物との反応物であるアグクト体などを挙げることができる。
本発明においては、この(b)成分の架橋剤は1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。また、その使用量は、架橋剤の種類にもよるが、前記(a)成分の(メタ)アクリル酸エステル系共重合体100重量部に対し、通常0.001〜50重量部、好ましくは、0.01〜10重量部の範囲で選定される。
本発明の粘着剤組成物における(c)成分のシランカップリング剤は、光学機能性部材などの基材を、粘着剤組成物層を介して液晶セルなどのガラス基板に、湿熱条件下でも初期粘着性及び耐久接着性よく貼着するために用いられる。
このような機能を有するシランカップリング剤としては、例えば一般式(I)
Figure 0005523650
で表される化合物を好ましく挙げることができる。
一般式(I)において、Zは、前記(a)成分の架橋性官能基と反応する官能基又はこの官能基を有する有機基を示す。このような官能基としては、例えばエポキシ基、イソシアナート基などが挙げられ、また該官能基を有する有機基としては、例えばグリシジルオキシ基、3,4−エポキシシクロヘキシル基などを挙げることができる。
1は炭素数2〜4のアルキレン基を示す。このアルキレン基は、直鎖状、分岐状のいずれであってもよく、例えばエチレン基、プロピレン基、トリメチレン基、テトラメチレン基、1−メチルトリメチレン基などを挙げることができるが、これらの中で炭素数2又は3のアルキレン基、具体的にはエチレン基及びトリメチレン基が好ましい。R2は炭素数1〜10の炭化水素基を示す。この炭化水素基としては、炭素数1〜10の直鎖状、分岐状、環状のアルキル基、炭素数6〜10のアリール基又は炭素数7〜10のアラルキル基を示す。炭素数1〜10のアルキル基としては、例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、各種ブチル基、各種ペンチル基、各種ヘキシル基、各種オクチル基、各種デシル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基などが挙げられる。炭素数6〜10のアリール基としては、例えばフェニル基、トリル基、キシリル基、ナフチル基、メチルナフチル基などが挙げられ、炭素数7〜10のアラルキル基としては、例えばベンジル基、メチルベンジル基、フェネチル基、メチルフェネチル基、ナフチルメチル基などが挙げられる。
nは0又は1を示し、R3は炭素数1〜4のアルキル基、例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基を示す。2又は3個のR3Oは、たがいに同一でも異なっていてもよいが、その少なくとも1つはエトキシ基である。なお、該R3Oは、このシランカップリング剤の製造上の容易さの点から、同一であるもの、すなわち、2又は3個のR3Oは全てエトキシ基であることが好ましい。
前記一般式(I)で表されるシランカップリング剤としては例えば3−イソシアナトプロピルトリエトキシシラン、3−イソシアナトプロピル(メチル)ジエトキシシラン、2−イソシアナトエチルトリエトキシシラン、2−イソシアナトエチル(メチル)ジエトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、3−グリシドキシプロピル(メチル)ジエトキシシラン、2−グリシドキシエチルトリエトキシシラン、2−グリシドキシエチル(メチル)ジエトキシシラン、3−(3,4−エポキシシクロヘキシル)プロピルトリエトキシシラン、3−(3,4−エポキシシクロヘキシル)プロピル(メチル)ジエトキシシラン、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリエトキシシラン、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチル(メチル)ジエトキシシランなどのトリエトキシ系やジエトキシ系シランカップリング剤を挙げることができ、特にジエトキシ系シランカップリング剤が好ましい。これらは1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
本発明の粘着剤組成物においては、(c)成分のシランカップリング剤として、前記一般式(I)で表される化合物と共に、初期接着性を向上させるなどの目的でトリメトキシ系シランカップリング剤やジメトキシ系シランカップリング剤を併用することができる。
このようなトリメトキシ系シランカップリング剤やジメトキシ系シランカップリング剤としては、例えば前記例示化合物においてエトキシ基をメトキシ基に置換した化合物を挙げることができる。これらのトリメトキシ系シランカップリング剤やジメトキシ系シランカップリング剤は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
本発明の粘着剤組成物においては、(c)成分のシランカップリング剤の含有量は、初期接着性及び耐久接着性と経済性のバランスなどの面から、(a)成分の(メタ)アクリル酸エステル系共重合体100重量部に対して、通常0.001〜5重量部、好ましくは0.005〜1重量部の範囲で選定される。
また、トリエトキシ系やジエトキシ系シランカップリング剤(エトキシ系シランカップリング剤と称する。)とトリメトキシ系やジメトキシ系シランカップリング剤(メトキシ系シランカップリング剤と称する。)を併用する場合、エトキシ系シランカップリング剤とメトキシ系シランカップリング剤の使用割合は、重量比で、通常0.5:1〜20:1、好ましくは1:1〜10:1の範囲で選定される。
本発明の粘着剤組成物には、本発明の目的が損なわれない範囲で、所望によりアクリル系粘着剤に通常使用されている各種添加剤、例えば粘着付与剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、軟化剤、充填剤などを添加することができる。
このようにして得られた本発明の粘着剤組成物は、該粘着剤組成物を架橋化して形成された厚さ25μmの粘着剤層を、厚さ50μmのポリエチレンテレフタレートフィルム上に設け、これを無アルカリガラスに貼付して温度50℃、圧力0.5MPaで20分間維持したのち、温度23℃、相対湿度50%(50%RH)の環境下に24時間放置後の粘着力及び温度60℃、相対湿度90%(90%RH)の環境下に24時間放置後の粘着力を、それぞれA及びBとした場合、B/Aが1.5〜3である。また、該粘着剤組成物を架橋化して形成された厚さ25μmの粘着剤層を、厚さ50μmのポリエチレンテレフタレートフィルム上に設け、該粘着剤層上に厚さ38μmのポリエチレンテレフタレート剥離フィルムを貼付した状態で、温度60℃、相対湿度90%(90%RH)の環境下に7日間放置したのち、無アルカリガラスに貼付して温度50℃、圧力0.5MPaで20分間維持したのち、温度60℃、相対湿度90%(90%RH)の環境下に24時間放置後の粘着力をCとした場合、(C/B)×100が70%以上である。
このように、本発明の粘着剤組成物は、シランカップリング剤として、前述のように特定の構造を有する化合物を用いることにより、長期間保管した粘着剤付き光学機能性部材をガラス基板に貼付した場合であっても、湿熱条件下においても初期接着性及び耐久接着性に優れたものとなる。
本発明はまた、前記粘着剤組成物からなる粘着剤層を有する粘着剤付き光学機能性部材をも提供する。
光学機能性部材としては、TACフィルムを有する偏光板及び位相差板などを好ましく挙げることができる。上記偏光板としては、例えば液晶表示装置用、光量調整用、偏光干渉応用装置用、光学的欠陥検出器用などがある。
粘着剤付き光学機能性部材としては、特に液晶表示装置における液晶セル用の偏光板や位相差板に、前述の粘着剤組成物からなる層を設けたものが好適である。この粘着剤組成物からなる層の厚さは、通常5〜100μm程度、好ましくは10〜50μmである。
前記の粘着剤付き光学機能性部材の製造方法としては、例えば剥離フィルムの剥離層上に、当該粘着剤組成物を塗布、乾燥して粘着剤層を設け、これを光学機能性部材に転写する方法などを用いることができる。
剥離フィルムとしては、例えばグラシン紙、コート紙、キャストコート紙などの紙基材、これらの紙基材にポリエチレンなどの熱可塑性樹脂をラミネートしたラミネート紙、あるいはポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートなどのポリエステルフィルム、ポリプロピレンやポリエチレンなどのポリオレフィンフィルムなどのプラスチックフィルムに、シリコーン樹脂などの剥離剤を塗布したものなどが挙げられる。この剥離フィルムの厚さについては特に制限はないが、通常20〜150μm程度である。
次に、本発明を実施例により、さらに詳細に説明するが、本発明は、これらの例によってなんら限定されるものではない。
なお、諸特性は、以下に示す方法に従って求めた。
(1)粘着力A
実施例又は比較例で得られた粘着剤層付きPETフィルム(25mm幅)を無アルカリガラス[エヌ・エス・ジープレシジョン(株)製「コーニング#1737」]に貼付後、オートクレーブ[(株)栗原製作所製]を用いて50℃、0.5MPa、20分間処理をしたのち、23℃、50%RHの条件下に24時間放置後、JIS Z 0237に準拠し、粘着力の測定を行う。
(2)粘着力B(初期接着性)
実施例又は比較例で得られた粘着剤層付きPETフィルム(25mm幅)を無アルカリガラス(前出)に貼付後、オートクレーブ(前出)を用いて50℃、0.5MPa、20分間処理をしたのち、60℃、90%RHの条件下に24時間放置し、取り出し後、さらに23℃、50%RH条件下にて2時間放置し、調湿してから、JIS Z 0237に準拠して粘着力の測定を行う。
(3)粘着力C(耐久接着性)
実施例又は比較例で得られた粘着剤層付きPETフィルム(25mm幅)をシートの状態(剥離フィルムを付けた状態)で、60℃、90%RHの条件下に7日間放置したのち、無アルカリガラス(前出)に貼付後、オートクレーブ(前出)を用いて50℃、0.5MPa、20分間処理をしたのち、60℃、90%RHの条件下に24時間放置後、さらに23℃、50%RHの条件下に2時間放置し、調湿してから、JIS Z 0237に準拠して粘着力の測定を行う。
(4)耐久性
実施例又は比較例で得られた粘着剤層付き偏光板(サイズ233mm×309mm)を、40℃の恒温槽に2ヶ月間放置後、取り出したのち、さらに23℃、50%RH条件下に24時間放置して調湿した。その後、無アルカリガラス(前出)に貼付し、オートクレーブ(前出)を用いて50℃、0.5MPa、20分間処理をしたのち、80℃と、60℃、90%RHと、ヒートショック(−20℃〜60℃各30分サイクル)の各条件を500時間施し、偏光板の外観変化をルーペを用いて目視観察し、下記の基準で耐久性を評価する。
○:気泡、スジなどの欠点なし
△:微小の気泡、スジあり
×:気泡、スジあり
××:剥がれあり
製造例1
アクリル酸n−ブチル99重量部、アクリル酸4−ヒドロキシブチル1重量部及び重合開始剤としてアゾビスイソブチロニトリル0.2重量部を酢酸エチル200重量部中に加え、60℃で17時間撹拌することにより、重量平均分子量150万のアクリル酸エステル共重合体溶液を得た。
製造例2
アクリル酸n−ブチル36重量部、アクリル酸メチル20重量部、メタクリル酸n−ブチル44重量部及び重合開始剤としてアゾビスイソブチロニトリル0.5重量部を、酢酸エチル100重量部とトルエン100重量部の混合溶媒中に加え、70℃で17時間撹拌することにより、重量平均分子量20万のアクリル酸エステル共重合体溶液を得た。
実施例1
製造例1で得られたアクリル酸エステル共重合体溶液に、その中のアクリル酸エステル共重合体100重量部に対し、架橋剤としてポリイソシアナート化合物「コロネートL」[三井武田ケミカル(株)製]1.60重量部及び「タケネートD−110N」[三井武田ケミカル(株)製]0.67重量部、シランカップリング剤として「KBE−402」[信越化学工業(株)製、化学名:3−グリシドキシプロピル(メチル)ジエトキシシラン]0.35重量部を加え、メチルエチルケトンにて固形分濃度が約20重量%の溶液となるように希釈し、粘着剤組成物を調製した。
次に、この粘着剤組成物を、ナイフコーターによって厚さ38μmのポリエチレンテレフタレート(PET)剥離フィルム[リンテック(株)製、「SP−PET3811」]の剥離処理面に塗布し、90℃で1分間乾燥させ、その後偏光板(トリアセチルセルロースフィルム/ポリビニルアルコールフィルム/トリアセチルセルロースフィルムの3層積層体、総厚180μm)又は厚さ50μmのPETフィルム[東洋紡績(株)製「コスモシャインA4300」]をラミネートし、厚さ25μmの粘着剤層付き偏光板又は粘着剤層付きPETフィルムを得た。
これらを用いて諸特性を求めた。その結果を第1表に示す。
実施例2
実施例1において、シランカップリング剤「KBE−402」(前出)の添加量を0.70重量部に変更した以外は、実施例1と同様な操作を行った。結果を第1表に示す。
実施例3
実施例1において、シランカップリング剤として、「KBE−402」(前出)を0.18重量部、「KBM−303」[信越化学工業(株)製、化学名:2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン]を0.07重量部用いた以外は、実施例1と同様な操作を行った。結果を第1表に示す。
実施例4
実施例1において、シランカップリング剤として、「KBE−402」(前出)を0.35重量部、「KBM−303」(前出)を0.07重量部用いた以外は、実施例1と同様な操作を行った。結果を第1表に示す。
実施例5
製造例1で得られたアクリル酸エステル共重合体溶液と製造例2で得られたアクリル酸エステル共重合体溶液とを、それぞれの溶液中のアクリル酸エステル共重合体が80重量部と20重量部になるように混合し、この溶液に、架橋剤としてポリイソシアナート化合物「コロネートL」(前出)1.60重量部及び「タケネートD−110N」(前出)0.67重量部、シランカップリング剤として「KBE−402」(前出)0.35重量部を加え、メチルエチルケトンにて固形分濃度が約20重量%の溶液となるように希釈し、粘着剤組成物を調製した。
以下、実施例1と同様な操作を行った。結果を第1表に示す。
実施例6
実施例5において、シランカップリング剤「KBE−402」の添加量を0.70重量部に変更した以外は、実施例5と同様な操作を行った。結果を第1表に示す。
実施例7
実施例5において、シランカップリング剤として、「KBE−402」(前出)を0.18重量部、「KBM−303」(前出)を0.07重量部用いた以外は、実施例5と同様な操作を行った。結果を第1表に示す。
実施例8
実施例5において、シランカップリング剤として、「KBE−402」(前出)を0.35重量部、「KBM−303」(前出)を0.07重量部用いた以外は、実施例5と同様な操作を行った。結果を第1表に示す。
比較例1
実施例1において、シランカップリング剤として「KBM−303」(前出)を0.35重量部用いた以外は、実施例1と同様な操作を行った。結果を第1表に示す。
比較例2
実施例5において、シランカップリング剤として「KBM−303」(前出)を0.35重量部用いた以外は、実施例5と同様な操作を行った。結果を第1表に示す。
Figure 0005523650
本発明の粘着剤組成物は、偏光板や位相差板などの光学機能性部材を、液晶セルなどのガラス基板に、湿熱条件下でも初期接着性及び耐久接着性よく貼着することができる。

Claims (5)

  1. (a)(メタ)アクリル酸アルキルエステル単量体単位と(メタ)アクリル酸ヒドロキシアルキルエステル単量体単位0.1〜10重量%と、のみを含有する重量平均分子量120万〜160万の(メタ)アクリル酸アルキルエステル系共重合体100重量部に対して、(b)架橋剤0.001〜50重量部と、(c)下記一般式(I)のシランカップリング剤0.005〜1重量部を含む粘着剤組成物であって、
    (イ)前記粘着剤組成物を架橋化して形成された厚さ25μmの粘着剤層を、厚さ50μmのポリエチレンテレフタレートフィルム上に設け、これを無アルカリガラスに貼付して温度50℃、圧力0.5MPaで20分間維持したのち、温度23℃、相対湿度50%の環境下に24時間放置後の粘着力A及び温度60℃、相対湿度90%の環境下に24時間放置後の粘着力Bを測定したときに、B/Aが1.5〜3であり、かつ、
    (ロ)前記粘着剤組成物を架橋化して形成された厚さ25μmの粘着剤層を、厚さ50μmのポリエチレンテレフタレートフィルム上に設け、該粘着剤層上に厚さ38μmのポリエチレンテレフタレート剥離フィルムを貼付した状態で、温度60℃、相対湿度90%の環境下に7日間放置したのち、無アルカリガラスに貼付して温度50℃、圧力0.5MPaで20分間維持したのち、温度60℃、相対湿度90%の環境下に24時間放置後の粘着力Cを測定したときに、(C/B)×100が70%以上である粘着剤組成物を、剥離フィルムの剥離層の上に塗布、乾燥して、粘着剤層を剥離フィルム上に形成して、該粘着剤層を光学機能性部材に転写することを特徴とする粘着剤付き光学機能性部材の製造方法。
    Figure 0005523650
    (式中、Zは、エポキシ基、グリシジルオキシ基、又は3,4−エポキシシクロヘキシル基、R1は炭素数2〜4のアルキレン基、R2は炭素数1〜10の炭化水素基、nは0又は1、R3は炭素数1〜4のアルキル基を示し、2又は3個のR3Oは、たがいに同一でも異なっていてもよいが、その少なくとも1つはエトキシ基である。)
  2. 前記(a)(メタ)アクリル酸アルキルエステル系共重合体の一部が、重量平均分子量5,000〜300,000の低分子量(メタ)アクリル酸アルキルエステル系重合体に置き換わり、該低分子量(メタ)アクリル酸アルキルエステル系重合体を、該低分子量(メタ)アクリル酸アルキルエステル系重合体と、(メタ)アクリル酸アルキルエステル系共重合体との合計100重量部中に、5〜50重量部の割合で含むことを特徴とする請求項1に記載の粘着剤付き光学機能性部材の製造方法。
  3. 粘着剤付き光学機能性部材が偏光板である請求項1に記載の粘着剤付き光学機能性部材の製造方法。
  4. 粘着剤付き光学機能性部材が位相差板である請求項1に記載の粘着剤付き光学機能性部材の製造方法。
  5. 前記一般式(I)のシランカップリング剤と、前記一般式(I)のシランカップリング剤とは異なるエトキシ系又はメトキシ系シランカップリング剤と、を併用する請求項1〜3のいずれかに記載の粘着剤付き光学機能性部材の製造方法。
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