JP5523511B2 - 電力変換装置 - Google Patents
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Description
いずれのタイプの電気自動車においても、電動モータに電力を供給するために、蓄電デバイスとしてのバッテリを有しており、バッテリの残存容量が低下した場合には外部からバッテリを充電する必要がある。
また、駆動源として電動モータとエンジンを有するハイブリッド車両においては、通常では、エンジンを駆動してバッテリを充電するが、エンジンを駆動させることなく、外部入力電源から電力を供給してバッテリを充電することもある。
そのため、電気自動車には商用電源を昇圧して直流電力に変換する電力変換装置が搭載されることになる。
こうした電気自動車の電力変換装置では、安全性を確保するために、ユーザーが装置に触れたときに感電することを懸念して、電力変換装置内部の蓄電素子(すなわち、コンデンサ)に溜まった電荷を抜く必要あり、装置の内部に放電回路を設けて放電を行う構造がとられている。
また、こうした放電回路は、通常の電力変換動作中は機能してはいけない。
従って、電力変換回路(電力変換装置)と放電回路を切り離すために半導体スイッチング素子やリレーなどのスイッチを設けており、動作中はこれらのスイッチを開閉することにより放電回路と電力変換回路の経路を断つことが行われる。
従来のリレー溶着検出方法としては、特開2010−183795号公報(特許文献1)に開示される技術が知られている。
特許文献1には、電気自動車の充電リレー溶着判定装置が示されており、「充電リレーのリレー接点の溶着を検出する溶着検出回路部は、充電リレーに駆動コイルと隣接して検出コイルを設け、充電リレーが非作動状態のとき、駆動コイルにパルス電流を通電させるパルス電流通電部を設け、パルス電流の通電に伴う検出コイルの出力から進退杆が所定位置か否かを判定することで、リレーの溶着を検出する。」ことが記載されている。
このため、上記したような従来のリレー溶着判定装置を用いると、電力変換装置が大型化し、製造コストが高くなる問題があった。この問題は、メインリレーや充電用リレーのみならず、放電用リレーにおいても同様である。
なお、各図間において、同一符号は、同一あるいは相当のものであること表す。
以下の各実施の形態では、安全対策のためにコンデンサに溜まった電圧を放電する放電スイッチ(例えば、放電リレー)の故障検出を「特別な回路を追加することなく安価に行える方法」について述べるが、メインスイッチ(メインリレー)や充電スイッチ(充電リレー)の故障検出については、本願の出願人が2012年2月23日に出願した特願2012−37201号にて説明している。
以下、この発明の実施の形態1による電力変換装置について説明する。
図1は、この発明の実施の形態1による電力変換装置の概略構成図である。
図1に示すように、交流入力電源としての交流電源1の後段には、交流電源1の電圧を整流するダイオードブリッジ回路12(AC/DCコンバータの一例)、システムのメインとなるメインリレー2(メインスイッチとも称す)が接続され、さらに、突入電流防止抵抗4、限流回路としてのリアクトル13が順に直列に接続されている。
また、電力変換時は、突入電流防止抵抗4をバイパスするために、突入電流防止抵抗4と並列に、後述する平滑コンデンサ16や直流電圧源22を充電するための充電リレー3(充電スイッチとも称す)が接続されている。
また、交流電源1と並列に交流電圧検出回路31が設けられおり、ダイオードブリッジ回路12(AC/DCコンバータ)の前段に、交流電源1からの入力電流値を取得する交流電流検出回路32が設けられている。
また、短絡用スイッチ15と整流ダイオード14のアノードとの接続点がリアクトル13の後段に接続され、短絡用スイッチ15の他端は平滑コンデンサ16の負極に接続されている。また、平滑コンデンサ16と並列に平滑コンデンサ電圧検出回路33が設けられている。
なお、図1において、交流電圧検出回路31および平滑コンデンサ電圧検出回路33の「SV1」および「SV2」は、検出される電圧を表しており、交流電流検出回路32の「SI1」は、検出される電流を表している。これは、他の図についても同じである。
制御部5は、制御線40a、40b、40c、40dにより、それぞれメインリレー2、充電リレー3、放電リレー6、短絡用スイッチ15を接離制御(すなわち、オン/オフ制御)する。また、制御部5は、信号線41a、41b、41cによりそれぞれ交流電圧検出回路31、交流電流検出回路32、平滑コンデンサ電圧検出回路33から電圧値または電流値を取得する。また、制御部5は、故障検出手段(図示なし)を備える。
なお、短絡用スイッチ15は、ダイオードが逆並列接続された半導体スイッチング素子(半導体スイッチ素子とも称す)で構成したものを示しているが、これに限るものではなく、機械式のスイッチなどでも良い。
通常、メインリレー2をオンすると、交流電源1から電荷が溜まっていない平滑コンデンサ16に過大な電流(以下、突入電流と称す)が流れる。
このため、動作開始時、制御部5は、メインリレー2をオン、充電リレー3をオフ、放電リレー6をオンし、入力電流経路を「突入電流防止抵抗4を通る経路」に切り替えることで、図2に示すように、「交流電源1→ダイオードブリッジ回路12→メインリレー2→突入電流防止抵抗4→リアクトル13」という経路で電流を流し、交流電源1からの突入電流を低減する。
このとき、充電リレー3をオフすることで、「交流電源1→ダイオードブリッジ回路12→メインリレー2→突入電流防止抵抗4→リアクトル13」という経路で電流が流れ、突入電流を防ぎ、電力変換装置の昇圧動作を行う。
なお、図2において、太い実線のA1は、図1に示す電力変換装置において突入電流を防止するときの電流経路である。
なお、図2においては、簡略化のために、図1に示した制御部、制御線および信号線は省略している。その他の図においても、制御部、制御線および信号線は省略している。
まず、制御部5は、図3に示すように、メインリレー2をオン、充電リレー3をオン、放電リレー6をオフ、短絡用スイッチ15をオンすることで、リアクトル13に電流を流し、電力を蓄える。A2は、このときの電流経路を示す。
次に、図4に示すように、制御部5は短絡用スイッチ15をオフする。
すると、磁化されたリアクトル13の両端に電圧VLが発生する(電圧の向きは直前まで流していた電流の向き)。A3は、このときの電流経路を示す。
以上の動作により、交流電源1の電圧Vacにリアクトル13で発生する電圧VLが加わることで昇圧動作を行う。
Vac + VL = Vdc ・・・ 式(1)
要するに、リアクトル13を磁化させることで磁気エネルギーを溜め、その磁気エネルギーを再び電気エネルギー変えて放出する。
コイル(すなわち、リアクトル13)に溜まる磁気エネルギーWは、以下の式(2)で求まる。
W = 1/2 × HI2 ・・・ 式(2)
(W:ジュール、H:インダクタンス、I:電流)
ここで、実施の形態1による電力変換装置における「放電リレーのショート故障を検出する際の処理フロー」について説明する。
なお、「ショート故障」には、「リレー接点の溶着による故障」のほかに「MSFETやIGBTなどの半導体スイッチ内部の短絡などによる故障」なども含まれる。
昇圧動作開始前、電力変換装置は突入電流防止動作を行うために、制御部5は、メインリレー2、充電リレー3をオフ、放電リレー6をオフする。
このとき、突入電流防止抵抗4を通る経路A1だけのはずが、交流電流検出回路32から所定値以上の電流が観測されると、制御部5の故障検出手段は、放電リレー6がショート故障したと判定する。これは、放電リレー6がショートしている場合、突入電流防止抵抗4を介さない図6に示す点線の経路A5で電流が流れるためである。
昇圧動作中に放電リレー6がショート故障した場合、図7に示す経路A6で電流が流れ、昇圧できなくなる。
制御部5は、放電動作時にメインリレー2をオフ、充電リレー3をオフ、放電リレー6をオン、短絡用スイッチ15をオンする。このとき、制御部5は、所定の時間が経ったときの平滑コンデンサ16の電圧を確認する。そして、平滑コンデンサ16の電圧値が第1の閾値を下回らない場合、制御部5の故障検出手段は、放電リレー6がオープン故障していると判定する。また、所定の時間が経ったときの平滑コンデンサ16の電圧が、第1の閾値より小さな第2の閾値を下回らない場合、制御部5の故障検出手段は、放電リレー6は接触不良を起こしていると判定する。
なお、図8において、横軸は時間、縦軸は平滑コンデンサ16の電圧、Vth1は第1の電圧閾値、Vth2は第2の電圧閾値である。また、t0は、メインリレー2、充電リレー3、放電リレー6および短絡用スイッチ15をオンする時間であり、t1は、メインリレー2および充電リレー3をオフ、放電リレー6および短絡用スイッチ15をオンしてからの所定の時間である。
図9では、整流ダイオード14a、14b、半導体スイッチ素子15a、15bで整流回路を構成している。
また、実施の形態1では放電用の抵抗に1つの突入電流防止抵抗4を使用したが、これに限るものではなく、例えば、図10に示すように、突入電流防止抵抗4aと放電用抵抗4bに分けてもよい。
また、実施の形態1では、開閉器としてリレーを使用したが、これに限るものではなく、例えば、MOSFET、IGBT等の半導体スイッチング素子でもよい。
(1)動作開始時(AC電圧印加時)
制御部5は、メインリレー2のみオン、充電リレー3をオフ、放電リレー6をオフ、半導体スイッチ素子15をオフする。このとき、交流電源1からメインリレー2→突入電流防止抵抗4→リアクトル13→平滑コンデンサ16を通る電流経路になる。この目的は、突入電流防止抵抗4を通る電流経路にすることである。→(図2参照)
(2)昇圧動作時
制御部5は、メインリレー2をオン、充電リレー3をオン、放電リレー6をオフ、とした状態で半導体スイッチ素子15のオン・オフを繰り返し、昇圧動作をさせる。→(図3、4を参照)
半導体スイッチ素子15をオンすると、図3のように電流が流れる。このとき、リアクトル13にエネルギーが蓄えられる。次に、半導体スイッチ素子15をオフすると、リアクトル13に蓄えられたエネルギーが平滑コンデンサ16に加わる。
図11は、実施の形態2に係る電力変換装置の構成図である。
実施の形態2による電力変換装置は、図11に示すように、突入電流防止の役割を有する充電リレー3と突入電流防止抵抗4の直列接続体をメインリレー2と並列に配置するとともに、放電スイッチ6の一端は、該充電リレー3と突入電流防止抵抗4の接続点に接続している。
本実施の形態では、昇圧動作時は、電流はメインリレー2のみを流れるため、実施の形態1に比べて損失が少なくて済む。
また、突入電流防止の役割を有する充電リレー3に流れる電流は少なくて済むため、容量の小さいリレーを使用できる(小型化)。
また、この充電リレー3に流れる電流は少なくて済むため、充電リレー3には接点式のリレーを使う必要はなく、例えば、MOSFETなどの半導体スイッチング素子を用いることができる。(リレーレス化・シロキサン対策)
例えば、実施の形態1(図10)と実施の形態2(図11)を比較すると、実施の形態1では、通常動作中は、充電リレー3を通る電流経路であるのに対し、実施の形態2では、通常動作中は、電流は充電リレー3は通らず、突入電流を防止する起動時のみにオンして突入電流を防止するため、少し役割が異なる。
従って、実施の形態2において記載されている「充電リレー3」は、実質的には「突入電流防止の役割を有する充電リレー」と言うことになる。
このことは、実施の形態4、5においても同様である。
昇圧動作開始前、電力変換装置は突入電流防止動作を行うため、制御部5は、メインリレー2をオフ、充電リレー3(すなわち、突入電流防止の役割を有するリレー)をオン、放電リレー6をオフする。
このとき、交流電流検出回路32から所定値以上の電流が観測されると、制御部5の故障検出手段は、放電リレー6がショート故障したと判定する。
放電動作時に、制御部5は、メインリレー2をオフ、突入電流防止の役割を有する充電リレー3をオフ、放電リレー6をオン、短絡用スイッチ15をオンする。このとき、制御部5は、平滑コンデンサ電圧検出回路33により所定の時間が経ったときの平滑コンデンサ16の電圧を確認する。
そして、平滑コンデンサ16の電圧値が第1の閾値を下回らない場合、制御部5の故障検出手段は、放電リレー6はオープン故障していると判定する。また、所定の時間が経ったときの平滑コンデンサ16の電圧が第1の閾値より小さな第2の閾値を下回らない場合、制御部5の故障検出手段は、放電リレー6は接触不良を起こしていると判定する。
また、実施の形態2では放電用の抵抗に突入電流防止抵抗4を使用したが、これに限るものではなく、例えば、図13に示すように、放電用の抵抗を、突入電流防止抵抗4aと放電リレー6に接続された放電用抵抗4bに分けてもよい。
以下、実施の形態3による電力変換装置について説明する。
図14は、実施の形態3による電力変換装置の概略構成図である。
実施の形態3による電力変換装置は、前述した実施の形態1による電力変換装置のリアクトル13の後段にインバータ回路21が接続された電力変換装置である。
インバータ回路21を構成する単相インバータは、ダイオードが逆並列に接続されたMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)などの半導体スイッチ素子18、19、ダイオード17、20および直流電圧源22から構成される。
なお、直流電圧源22と並列に直流電圧源22の直流電圧を検出する直流電圧源電圧検出回路34が設けられている。直流電圧源電圧検出回路34の「SV3」は、直流電圧源電圧検出回路34で検出される電圧である。
また、直流電圧源22に並列してダイオード17、20が接続される。また、リアクトル13は、インバータ回路21の後段に直列接続しても良い。
電力変換装置の動作開始時である起動時において、メインリレー2をオンし交流電源1の電圧を投入した直後は電力変換装置に突入電流が流れる。
そのため、制御部5は、充電リレー3をオフ、放電リレー6をオフ、半導体スイッチ素子18をオン、半導体スイッチ19をオフ(または、半導体スイッチ素子18をオフ、半導体スイッチ19をオン)、短絡用スイッチ15をオフして突入電流を防ぎ、平滑コンデンサ16に電圧を溜める。このときの電流経路を図15のA7に示す。
次に、短絡用スイッチ15をオンし、半導体スイッチ素子18、19をオフし、インバータ回路21の直流電圧源22に電圧を溜める。このときの電流経路を、図16のA8に示す。
以上の動作によって、直流電圧源22、平滑コンデンサ16に電圧を印加し、これらを充電する。
なお、平滑コンデンサ16の電圧と直流電圧源22の電圧の目標値は、それぞれの電圧の合計値が交流電源1のピーク値より大きくなるように、制御部5は制御する。
平滑コンデンサ16および直流電圧源22を放電させる場合は、制御部5はメインリレー2、充電リレー3をオフして、交流電源1から電力を供給しない状態とする。
次に、制御部5は、放電リレー6をオン、半導体スイッチ素子18、19をオン、短絡用スイッチ15をオンする。
図17は、実施の形態3による電力変換装置における「平滑コンデンサ16、直流電圧源22を放電するときに流れる電流の経路(A9)」を示す図であり、放電開始直後に平滑コンデンサ16、直流電圧源22に充電されていた電荷が、実施の形態3による電力変換装置に流れる経路を太い実線で示したものである。
電力変換動作開始前、電力変換装置は突入電流防止動作を行うため、制御部5は、メインリレー2をオフ、充電リレー3をオフ、放電リレー6をオフ、半導体スイッチ素子18をオン、半導体スイッチ素子19をオフ(または、半導体スイッチ素子18をオフ、半導体スイッチ素子19をオン)、短絡用スイッチ15をオフする。
このとき、交流電流検出回路32から所定値以上の電流が観測されると、制御部5の故障検出手段は放電リレー6がショート故障したと判定する。
これは、直流電圧源22を充電しようとしても放電リレー6がショート故障していれば、平滑コンデンサ16の電圧が変動するためである。
同様に、電力変換動作中に放電リレー6をオフしているにもかかわらず、平滑コンデンサ16の電圧が所定の値以下のときは、制御部5の故障検出手段は、放電リレー6がショート故障したと判定する。
同様に、電力変換動作中に放電リレー6をオフしているにもかかわらず、直流電圧源22の電圧値と制御部5の制御目標値(すなわち、制御部5が制御しようとする目標の直流電圧源22の電圧値)との差が所定値を越えたとき、制御部5の故障検出手段は放電リレー6がショート故障したと判定する。
なお、平滑コンデンサ16の電圧が所定の値以下のときは、制御部5の故障検出手段は、放電リレー6がショート故障したと判定する。
放電動作時に、制御部5は、メインリレー2、充電リレー3をオフ、放電リレー6をオン、半導体スイッチ素子18、19をオン、短絡用スイッチ15をオンする。
このとき、制御部5の故障検出手段は、放電動作を開始して所定の時間が経過した後の平滑コンデンサ16電圧値が第1の閾値を下回らない場合、制御部5の故障検出手段は、放電リレー6はオープン故障していると判定する。また、所定の時間が経ったときの平滑コンデンサ16の電圧が、第1の閾値より小さな第2の閾値を下回らない場合、制御部5の故障検出手段は、放電リレー6は接触不良を起こしていると判定する。
このとき、制御部5の故障検出手段は、放電動作を開始して所定の時間が経過した後の直流電圧源22の電圧値が第1の閾値以下であった場合、制御部5の故障検出手段は、放電リレー6はオープン故障していると判定する。
また、所定の時間が経ったときの直流電圧源22の電圧が、第1の閾値より小さな第2の閾値以上であった場合、制御部5の故障検出手段は、放電リレー6は接触不良を起こしていると判定する。
また、実施の形態3では放電用の抵抗に突入電流防止抵抗4を使用したが、これに限るものではなく、例えば、図19のように、突入電流防止抵抗4aと放電用抵抗4bに分けてもよい。
以下、実施の形態4による電力変換装置について説明する。
図20はこの発明の実施の形態4による電力変換装置の概略構成図である。
実施の形態4による電力変換装置は、実施の形態2による電力変換装置のリアクトル13の後段にインバータ回路21が接続された電力変換装置である。
なお、リアクトル13は、インバータ回路21の後段に直列接続しても良い。
昇圧動作開始前、電力変換装置は突入電流防止動作を行うため、制御部5は、メインリレー2をオフ、突入電流防止の役割を有する充電リレー3をオン、放電リレー6をオフ、半導体スイッチ素子18をオン、半導体スイッチ19をオフ(または、半導体スイッチ素子18をオフ、半導体スイッチ19をオン)、短絡用スイッチ15をオフして突入電流を防ぎ、平滑コンデンサ16を充電する。
このとき、交流電流検出回路32から所定値以上の電流が観測されると、制御部5の故障検出手段は、放電リレー6がショート故障したと判定する。
このとき、交流電流検出回路32から所定値以上の電流が観測されると、制御部5の故障検出手段は、放電リレー6がショート故障したと判定する。
同様に、電力変換動作中に放電リレー6をオフしているにもかかわらず、平滑コンデンサ16の電圧が所定の値以下のときは、制御部5の故障検出手段は放電リレー6がショート故障したと判定する。
同様に、電力変換動作中に放電リレー6をオフしているにもかかわらず、直流電圧源22の電圧値と制御部5の制御目標値(すなわち、制御部5が制御しようとする目標の直流電圧源22の電圧値)との差が所定値を越えたとき、制御部5の故障検出手段は、放電リレー6がショート故障したと判定する。
放電動作時に、制御部5は、メインリレー2、突入電流防止の役割を有する充電リレー3をオフ、放電リレー6をオン、半導体スイッチ素子18、19をオン、短絡用スイッチ15をオンする。
このとき、制御部5の故障検出手段は、放電動作を開始して所定の時間が経過した後の平滑コンデンサ16電圧値が第1の閾値を下回らない場合、制御部5の故障検出手段は、放電リレー6はオープン故障していると判定する。
また、所定の時間が経ったときの平滑コンデンサ16の電圧が、第1の閾値より小さな第2の閾値を下回らない場合、制御部5の故障検出手段は、放電リレー6は接触不良を起こしていると判定する。
このとき、制御部5の故障検出手段は放電動作を開始して所定の時間が経過した後の直流電圧源22の電圧値が第1の閾値を下回らない場合、制御部5の故障検出手段は、放電リレー6はオープン故障していると判定する。
また、所定の時間が経ったときの直流電圧源22の電圧が、第1の閾値より小さな第2の閾値を下回らない場合、制御部5の故障検出手段は、放電リレー6は接触不良を起こしていると判定する。
また、実施の形態4では、放電用の抵抗に突入電流防止抵抗4を使用したが、これに限るものではなく、例えば、図22のように、突入電流防止抵抗4aと放電用抵抗4bに分けてもよい。
以下、実施の形態5による電力変換装置について説明する。
図23は、実施の形態5による電力変換装置の概略構成図である。実施の形態5による電力変換装置は、実施の形態4による電力変換装置におけるインバータ回路21のダイオード17、20を半導体スイッチ素子に変更したものである。
また、実施の形態5による電力変換装置は、実施の形態4による電力変換装置の放電リレー6を、図23に示すように、第1の放電リレー6aと第2の放電リレー6bの二つに分けたものである。素子(すなわち、放電リレー6a、6b)には耐圧があり、耐圧を上げると1個当たりの単価が上がる。汎用な素子ほど単価が安く、ある一定の耐圧を超えると急激に単価があがる。
このため、実施の形態5のように、放電リレーを二つのリレー(放電リレー6a、6b)に分け、一つ当たりの素子(放電リレー6a、6b)の耐圧を下げることによりトータルのコストを下げることができる。
つまり、放電リレーをコストの安い半導体スイッチング素子に変えたとき、それなりの耐圧のものが必要となりコストがあがってしまう。
それを防ぐために、実施の形態5のように放電経路を2つにわけることで、放電リレー6a、6bは耐圧が低いものが使用可能となる。すなわち、放電リレー6a、6bに代えて、耐圧の低い半導体スイッチング素子に置き換えることができる。
ここでは、実施の形態5による電力変換装置における「平滑コンデンサ16と直流電圧源22の放電動作」について説明する。
平滑コンデンサ16、直流電圧源22を放電させる場合は、制御部5は、メインリレー2、突入電流防止の役割を有する充電リレー3をオフして、交流電源1から電力を供給しない状態とする。
次に、放電リレー6a、6bをオン、半導体スイッチ素子18、19をオン、短絡用スイッチ15a、15bをオフする。
図24は、実施の形態5による電力変換装置における「平滑コンデンサ16、直流電圧源22を放電するときに流れる電流の経路(A10)」を示す図であり、放電開始直後に平滑コンデンサ16、直流電圧源22に充電されていた電荷が実施の形態5による電力変換装置に流れる経路を示したものである。
なお、図25において、A11は平滑コンデンサ16から放電する電流の経路、A12は直流電圧源22から放電する電流の経路である。
電力変換装置の制御部5は、起動時にメインリレー2をオフ、突入電流防止の役割を有する充電リレー3をオン、放電リレー6a、6bをオフ、半導体スイッチ素子17、19をオフ、半導体スイッチ素子18、20をオンして平滑コンデンサ16を充電する。
このとき、交流電流検出回路32から所定値以上の電流が観測されると、制御部5の故障検出手段は放電リレー6bがショート故障したと判定する。
これは、放電リレー6bがショート故障すると、図26のように突入電流防止抵抗4を通らない経路(A13)で電流が流れるためである。
このとき、起動開始から所定の時間が経過したときの平滑コンデンサ16の電圧が所定の値より以下の場合または平滑コンデンサ16の電圧の変動幅が所定の値をこえた場合、制御部5の故障検出手段は、放電リレー6bがショート故障したと判定する。
これは、放電リレー6bがショート故障すると、平滑コンデンサ16の電圧値が交流電源1の電圧より高いときに図27のように平滑コンデンサ16から交流電源1に向かって電流が流れるため、平滑コンデンサ16の電圧が下がってしまうためである。なお、A14はこのときの電流経路である。
これは、放電リレー6bがショート故障すると、平滑コンデンサ16の電圧値が交流電源1の電圧より高いときに平滑コンデンサ16から交流電源1側に向かって電流が流れるため、平滑コンデンサ16の電圧が下がってしまうためである。
これは、放電リレー6aがショート故障すると、平滑コンデンサ16の電圧値が直流電圧源の電荷が直流電圧源22に向かって流れ込む(または、直流電圧源22の電荷が平滑コンデンサ16に流れ込む)ため、制御部5は直流電圧源22の電圧値を制御できなくなるからである。
放電動作時に、制御部5は、メインリレー3をオフ、突入電流防止の役割を有する充電リレー3をオフ、半導体スイッチ素子18、19をオン、短絡用スイッチ15a、15bをオフ、放電リレー6a、6bをオンする。
このとき、制御部5の故障検出手段は、放電動作を開始して所定の時間が経過した後の平滑コンデンサ16および直流電圧源22の電圧値のどちらか一方あるいは両方が第1の閾値を下回らない場合、制御部5の故障検出手段は、放電リレー6a、6bのどちらか一方がオープン故障していると判定する。
また、所定の時間が経ったときの平滑コンデンサ16の電圧が、第1の閾値より小さな第2の閾値を下回らない場合、制御部5の故障検出手段は、放電リレー6a、6bのどちらか一方が接触不良を起こしていると判定する。
このとき、制御部5の故障検出手段は放電動作を開始して所定の時間が経過した後の直流電圧源22の電圧値が第1の閾値を下回らない場合、制御部5の故障検出手段は、放電リレー6aがオープン故障していると判定する。
また、所定の時間が経ったときの直流電圧源22の電圧値が、第1の閾値より小さな第2の閾値を下回らない場合、制御部5の故障検出手段は、放電リレー6aが接触不良を起こしていると判定する。
また、所定の時間が経ったときの平滑コンデンサ16の電圧が、第1の閾値より小さな第2の閾値を下回らない場合、制御部5の故障検出手段は、放電リレー6bが接触不良を起こしていると判定する。
上記した各実施の形態では、メインスイッチ、放電スイッチ、充電スイッチにリレーを用いているが、これに限るものではなく、これらのスイッチは、例えば、MOSFETやIGBT等の半導体スイッチング素子でも良い。
なお、上記実施の形態の電力変換装置は、昇圧回路について説明しているが、これに限るものではなく、例えば、降圧回路でも良い。
3 充電スイッチ(充電リレー) 4 突入電流防止抵抗
5 制御部 6 放電スイッチ(放電リレー)
6a 第1の放電スイッチ(第1の放電リレー)
6b 第2の放電スイッチ(第2の放電リレー)
12 AC]/DCコンバータ(ダイオードブリッジ回路)
13 リアクトル 14 整流ダイオード
15 短絡用スイッチ 16 平滑コンデンサ
17 ダイオード 18 半導体スイッチ素子
19 半導体スイッチ素子 20 ダイオード
21 インバータ回路 22 直流電圧源
31 交流電圧検出回路 32 交流電流検出回路
33 平滑コンデンサ電圧検出回路 34 直流電圧源電圧検出回路
40a〜40c 制御線 41a〜41c 信号線
Claims (25)
- 交流電源から入力される交流電圧を直流電圧に変換するAC/DCコンバータと、
前記AC/DCコンバータから出力される直流電圧を平滑する平滑コンデンサと、
前記AC/DCコンバータの後段に配置されるとともに、前記AC/DCコンバータと前記平滑コンデンサを接離するメインスイッチと、
前記メインスイッチの後段に直列接続された突入電流防止抵抗と、
前記突入電流防止抵抗をバイパスするために、前記突入電流防止抵抗と並列に接続された充電スイッチを備えた電力変換装置において、
前記平滑コンデンサの正極側と前記突入電流防止抵抗の前段を接離する放電スイッチと、
前記突入電流防止抵抗と前記平滑コンデンサの正極側との間に接続された整流ダイオードと、
前記突入電流防止抵抗と前記平滑コンデンサの負極側との間に接続された短絡用スイッチと、
前記各スイッチをオン/オフ制御する制御部と、
前記交流電源から入力される電流値を検出する交流電流検出回路と前記平滑コンデンサの電圧値を検出する平滑コンデンサ電圧検出回路のうち少なくとも1つが設けられ、
前記電流値あるいは前記電圧値を所定値と比較し、前記放電スイッチが故障しているか否かを判定する故障検出手段を前記制御部に設けたことを特徴とする電力変換装置。 - 複数の半導体スイッチ素子と直流電圧源を有する単相インバータを1以上直列接続して構成されるとともに前記突入電流防止抵抗と前記短絡用スイッチとの間に設けられたインバータ回路と、
前記直流電圧源の電圧値を検出する直流電圧源電圧検出回路を備えたことを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。 - 前記メインスイッチは、前記充電スイッチと前記突入電流防止抵抗との直列接続体と並列に接続されており、
前記放電スイッチは、前記充電スイッチと前記突入電流防止抵抗の接続点と前記平滑コンデンサの正極側との間に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の電力変換装
置。 - 前記メインスイッチは、前記充電スイッチと前記突入電流防止抵抗との直列接続体と並列に接続されており、
前記放電スイッチは、前記充電スイッチと前記突入電流防止抵抗の接続点と前記平滑コンデンサの正極側との間に接続されていることを特徴とする請求項2に記載の電力変換装置。 - 前記放電スイッチとして、一端が前記充電スイッチと前記突入電流防止抵抗との接続点に接続され、他端が前記平滑コンデンサの負極側に接続された第1の放電スイッチと、一端が前記平滑コンデンサの正極側に接続され、他端が前記整流ダイオードと前記短絡用スイッチとの接続点に接続されるとともに前記インバータ回路の後段に接続された第2の放電スイッチとが設けられていることを特徴とする請求項4に記載の電力変換装置。
- 前記メインスイッチをオン、前記充電スイッチをオフ、前記放電スイッチをオフとした場合において、前記故障検出手段は、前記交流電源の電流値が所定値を上回ったときは、前記放電スイッチがショート故障したと判定することを特徴とする請求項1または2に記載の電力変換装置。
- 前記メインスイッチをオン、前記充電スイッチをオン、前記放電スイッチをオフとした場合において、前記故障検出手段は、電力変換動作中に前記平滑コンデンサの電圧値が前記制御部の制御目標値に達しないときは、前記放電スイッチがショート故障したと判定することを特徴とする請求項1または2に記載の電力変換装置。
- 前記メインスイッチをオフ、前記充電スイッチをオフ、前記放電スイッチをオンとした場合において、前記故障検出手段は、所定の時間における前記平滑コンデンサの電圧値が、第1の所定値を下回らないときは、前記放電スイッチがオープン故障をしたと判定し、前記所定の時間における前記平滑コンデンサの電圧値が前記第1の所定値より小さな第2の所定値を下回らないときは、前記放電スイッチが接触不良を起こしていると判定することを特徴とする請求項1または2に記載の電力変換装置。
- 前記メインスイッチをオン、前記充電スイッチをオフ、前記放電スイッチをオフ、前記短絡用スイッチをオンとした場合において、前記故障検出手段は、前記平滑コンデンサの電圧変動が所定の範囲を越えたとき前記放電スイッチがショート故障したと判定することを特徴とする請求項1または2に記載の電力変換装置。
- 前記メインスイッチをオン、前記充電スイッチをオン、前記放電スイッチをオフとした場合において、前記故障検出手段は、電力変換動作開始後、所定の時間における前記直流電圧源の電圧値と前記制御部の目標値との差が所定の値を越えたときは、前記放電スイッチがショート故障したと判定することを特徴とする請求項2に記載の電力変換装置。
- 前記メインスイッチをオフ、前記充電スイッチをオフ、前記放電スイッチをオン、前記短絡用スイッチをオンとした場合において、前記故障検出手段は、所定の時間における前記直流電圧源の電圧値が第1の所定値を下回らないときは、前記放電スイッチがオープン故障したと判定し、
前記所定の時間における前記直流電圧源の電圧値が前記第1の所定値より小さな第2の所定値を下回らないときは、前記放電スイッチが接触不良を起こしていると判定することを特徴とする請求項2に記載の電力変換装置。 - 前記メインスイッチをオフ、前記充電スイッチをオン、前記放電スイッチをオフとした
場合において、前記故障検出手段は、前記交流電源の電流値が所定値を上回ったときは、前記放電スイッチがショート故障したと判定することを特徴とする請求項3または4に記載の電力変換装置。 - 前記メインスイッチをオン、前記充電スイッチをオフ、前記放電スイッチをオフとした場合において、前記故障検出手段は、電力変換動作中に前記平滑コンデンサの電圧値が制御目標値以下のときは、前記放電スイッチがショート故障したと判定することを特徴とする請求項3または4に記載の電力変換装置。
- 前記メインスイッチをオフ、前記充電スイッチをオフ、前記放電スイッチをオンとした場合において、
前記故障検出手段は、所定の時間における前記平滑コンデンサの電圧値が、第1の所定値を下回らないときは、前記放電スイッチがオープン故障したと判定し、
前記所定の時間における前記平滑コンデンサの電圧値が、前記第1の所定値より小さな第2の所定値を下回らないときは、前記放電スイッチが接触不良を起こしていると判定することを特徴とする請求項3または4に記載の電力変換装置。 - 前記メインスイッチをオフ、前記充電スイッチをオン、前記放電スイッチをオフ、前記短絡用スイッチをオンとした場合において、前記故障検出手段は、前記平滑コンデンサの電圧値が所定の電圧変動範囲を越えたとき、前記放電スイッチがショート故障したと判定することを特徴とする請求項4に記載の電力変換装置。
- 前記メインスイッチをオン、前記充電スイッチをオフ、前記放電スイッチをオフとした場合において、前記故障検出手段は、電力変換動作開始後、所定の時間における前記直流電圧源の電圧値と前記制御部の目標値との差が所定の値を越えたときは、前記放電スイッチがショート故障したと判定することを特徴とする請求項4に記載の電力変換装置。
- 前記メインスイッチをオフ、前記充電スイッチをオフ、前記放電スイッチをオン、前記短絡用スイッチをオンとした場合において、前記故障検出手段は、所定の時間における前記直流電圧源の電圧値が、第1の所定値を下回らないときは、前記放電スイッチがオープン故障したと判定し、前記所定の時間における前記直流電圧源の電圧値が、前記第1の所定値より小さな第2の所定値を下回らないときは、前記放電スイッチが接触不良を起こしていると判定することを特徴とする請求項4に記載の電力変換装置。
- 前記メインスイッチをオフ、前記充電スイッチをオン、前記第1の放電スイッチおよび前記第2の放電スイッチをオフとした場合において、
前記故障検出手段は、前記交流電源の電流値が所定値を上回ったときは、前記第1の放電スイッチがショート故障したと判定することを特徴とする請求項5に記載の電力変換装置。 - 前記メインスイッチをオフ、前記充電スイッチをオン、前記第1の放電スイッチおよび前記第2の放電スイッチをオフとした場合において、
前記故障検出手段は、前記平滑コンデンサの電圧値が所定の電圧変動範囲を越えたとき、前記第2の放電スイッチがショート故障したと判定することを特徴とする請求項5に記載の電力変換装置。 - 前記メインスイッチをオン、前記充電スイッチをオフ、前記第1の放電スイッチおよび前記第2の放電スイッチをオフとした場合において、
前記故障検出手段は、電力変換動作開始後、前記平滑コンデンサの電圧値が前記制御部の目標値より下の所定値を越えないときは、前記第2の放電スイッチがショート故障した
と判定することを特徴とする請求項5に記載の電力変換装置。 - 前記メインスイッチをオン、前記充電スイッチをオフ、前記第1の放電スイッチおよび前記第2の放電スイッチをオフとした場合において、
前記故障検出手段は、電力変換動作開始後、所定の時間における前記直流電圧源の電圧値と前記制御部の目標値との差が所定の値を越えたときは、
前記第1の放電スイッチがショート故障したと判定することを特徴とする請求項5に記載の電力変換装置。 - 前記整流ダイオードと前記短絡用スイッチを対として、並列にそれぞれ第1の整流ダイオードおよび第1の短絡用スイッチと、第2の整流ダイオードおよび第2の短絡用スイッチとを備え、
前記メインスイッチをオフ、前記充電スイッチをオフ、前記第1の放電スイッチおよび前記第2の放電スイッチをオン、前記第1の短絡用スイッチおよび前記第2の短絡用スイッチをオンとした場合において、
前記故障検出手段は、所定の時間における前記平滑コンデンサの電圧値が、第1の所定値を下回らないときは、前記第1の放電スイッチおよび前記第2の放電スイッチのどちらかがオープン故障したと判定し、
前記所定の時間における前記平滑コンデンサの電圧値が、前記第1の所定値より小さな第2の所定値を下回らないときは、前記第1の放電スイッチおよび前記第2の放電スイッチのどちらかが接触不良を起こしていると判定することを特徴とする請求項5に記載の電力変換装置。 - 前記整流ダイオードと前記短絡用スイッチを対として、並列にそれぞれ第1の整流ダイオードおよび第1の短絡用スイッチと、第2の整流ダイオードおよび第2の短絡用スイッチとを備え、
前記メインスイッチをオフ、前記充電スイッチをオフ、前記第1の放電スイッチおよび前記第2の放電スイッチをオン、前記第1の短絡用スイッチおよび前記第2の短絡用スイッチをオンとした場合において、
前記故障検出手段は、所定の時間における前記直流電圧源の電圧値が、第1の所定値を下回らないときは、前記第1の放電スイッチおよび前記第2の放電スイッチのどちらかがオープン故障をしたと判定し、
前記所定の時間における前記直流電圧源の電圧値が、前記第1の所定値より小さな第2の所定値を下回らないときは、前記第1の放電スイッチおよび前記第2の放電スイッチのどちらかが接触不良を起こしていると判定することを特徴とする請求項5に記載の電力変換装置。 - 前記整流ダイオードと前記短絡用スイッチを対として、並列にそれぞれ第1の整流ダイオードおよび第1の短絡用スイッチと、第2の整流ダイオードおよび第2の短絡用スイッチとを備え、
前記メインスイッチをオフ、前記充電スイッチをオフ、前記第1の放電スイッチをオン、前記第2の放電スイッチをオフ、前記第1の短絡用スイッチおよび前記第2の短絡用スイッチをオンとした場合において、
前記故障検出手段は、所定の時間における前記直流電圧源の電圧値が、第1の所定値を下回らないときは、前記第1の放電スイッチがオープン故障をしたと判定し、
前記所定の時間における前記直流電圧源の電圧値が、前記第1の所定値より小さな第2の所定値を下回らないときは、前記第1の放電スイッチが接触不良を起こしていると判定し、
どちらでもないときは前記第1の放電スイッチは正常であると判定することを特徴とする請求項5に記載の電力変換装置。 - 前記故障検出手段が、前記第1の放電スイッチは正常であると判定した場合において、
前記第1の放電スイッチおよび前記第2の放電スイッチのどちらかがオープン故障したと判定した場合は、前記第2の放電スイッチがオープン故障したと判定し、
前記第1の放電スイッチおよび前記第2の放電スイッチのどちらかが接触不良を起こしていると判定した場合は、
前記第2の放電スイッチが接触不良を起こしていると判定することを特徴とする請求項5に記載の電力変換装置。
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