JP5523283B2 - ポリスチレン系樹脂発泡シート及びこれを用いてなる果菜包装容器 - Google Patents
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ポリスチレン系樹脂としては、例えば、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、クロロスチレン、エチルスチレン、i−プロピルスチレン、t−ブチルスチレン、ジメチルスチレン、ブロモスチレンなどのスチレン系単量体の単独重合体又はこれらの共重合体などが挙げられる。ポリスチレン系樹脂は、単量体成分として共役ジエンを含まない。なお、ポリスチレン系樹脂は、単独で用いられても二種以上が併用されてもよい。
ガスクロマトグラフ:東ソー社製 HPLC(ポンプ:DP-8020、オートサンプル:AS8020
検出器:UV-8020、RI-8020)
カラム:昭和電工社製
商品名「Shodex GPC K-806L(φ8.0 ×300mm)」2本
カラム温度: 40℃
キャリアーガス:クロロホルム
キャリアーガス流量:1.2ミリリットル/分
注入・ポンプ温度:室温
検出:UV254nm
注入量:50マイクロリットル
検量線用標準ポリスチレン:昭和電工社製 商品名「shodex」
重量平均分子量:1030000
東ソー社製
重量平均分子量:5480000,3840000,355000
102000,37900,9100,2630,495
ゴム変性ポリスチレン系樹脂は、ポリスチレン系樹脂に共役ジエン系重合体を混合してなる高分子アロイ、及び、ポリスチレン系樹脂に共役ジエン系重合体をグラフト共重合してなるグラフト共重合体をいい、ポリスチレン系樹脂の連続相(海)中に、粒径が0.3〜10μmの共役ジエン系重合体からなる粒子(島)が分散している海島構造を有し、一般的にはハイインパクトポリスチレンと称される。なお、ゴム変性ポリスチレン系樹脂では共役ジエン系重合体部分(共役ジエンブロック)の二重結合の水素添加は行われていない。
水素添加ポリスチレン系エラストマーは、スチレン−共役ジエンブロック共重合体の水素添加物である。共役ジエンとしては、ブタジエン、イソプレン及びクロロプレンなどが挙げられ、ブタジエンが好ましい。
水素添加率(モル%)
=100×(水素添加量)/〔(水素添加量)+(未水素添加量)〕
測定核:1H 観測範囲:8000(20ppm)
パルス幅:45°(9.0μsec) パルス間隔:9sec
測定回数:2400回 設定温度:55℃
測定溶媒:CDCl3 測定濃度:50mgr/0.4mL
基準値:TMS
本発明のポリスチレン系樹脂発泡シートを構成している基材樹脂は、ポリエチレン系樹脂をさらに含んでいてもよい。ポリエチレン系樹脂を含むことにより、ポリスチレン系樹脂発泡シートの柔軟性を向上させて、ポリスチレン系樹脂発泡シートを成形して得られた果菜包装容器内の収納凹部内に収納した果菜に傷が付くのを抑制することができる。
ポリスチレン(MFR:1.5g/10分、重量平均分子量:34万、製品名 HRM−26、東洋スチレン社製)100重量部、ゴム変性ポリスチレン系樹脂(スチレン成分含有量:94重量%、MFR:2.7g/10分、重量平均分子量:24万、製品名 E−640N、東洋スチレン社製)34重量部及び水素添加ポリスチレン系エラストマーA(スチレン−エチレン/ブタジエン−スチレン(SEBS)ブロック共重合体、水素添加率:95モル%、反発弾性率:4%、デュロメータタイプA硬度:87、MFR:3.5g/10分、重量平均分子量:15万、製品名 L−605、旭化成ケミカルズ社製)38重量部を含む基材樹脂並びに気泡調整剤として粉末タルク1.5重量部を含有する原料組成物を押出機に供給して最高温度が245℃となるように溶融混練すると共に、溶融状態の基材樹脂中に発泡剤としてブタンガス(イソブタン/ノルマルブタン=50/50(重量比))6.6重量部を圧入してブタンガスを基材樹脂中に均一に分散させた後に原料組成物をその温度が145℃となるまで冷却した上で押出機の先端に取り付けられた口径180mmのサーキュラーダイからクリアランスを0.28mmとして押出発泡して円筒状の発泡体を製造し、この円筒状の発泡体を拡径した上で冷却マンドレルに供給して冷却し、しかる後、円筒状発泡体をその直径方向に対向する二箇所において内外周面間に亘って押出方向に連続的に切断して展開することによって二枚のポリスチレン系樹脂発泡シートを製造した。
基材樹脂の配合組成を表1の通りに変更した以外は、実施例1と同様にしてポリスチレン系樹脂発泡シートを作製し、これを用いて果菜包装容器を作製した。
水素添加ポリスチレン系エラストマーのデュロメータタイプA硬度及び反発弾性率、ポリスチレン系樹脂発泡シートの厚み、見掛け密度及び連続気泡率、並びに、果菜包装容器の輸送テストを下記手順に従って行った。結果を表1に示す。
水素添加ポリスチレン系エラストマーのデュロメータタイプA硬度を、デュロメータASKER A型(高分子計器株式会社製)及び10Nの荷重がかけられる定圧荷重器を用いてJIS K7215に準拠して測定した。具体的には、水素添加ポリスチレン系エラストマーからなる縦30mm×横50mm×厚み4mmの平面長方形状の試験片を12枚作製し、これらのうちの2枚を重ねることで厚み8mmの測定サンプルを6個作製した。各測定サンプルについてデュロメータタイプA硬度の値(HDA)を6回測定し、各測定サンプルのデュロメータタイプA硬度の値の相加平均値を水素添加ポリスチレン系エラストマーのデュロメータタイプA硬度の値(HDA)とした。
水素添加ポリスチレン系エラストマーの反発弾性率は、JIS K6255に準拠した方法により測定した。
ポリスチレン系樹脂発泡シートの任意部分の厚さを少なくとも5箇所測定し、5箇所の厚みの相加平均値をポリスチレン系樹脂発泡シートの厚み(mm)とした。
ポリスチレン系樹脂発泡シートの見掛け密度を、JIS K6767に準拠した方法により測定した。
ポリスチレン系樹脂発泡シートの連続気泡率を、ASTM D−2856に準拠して測定した。具体的には、空気比較式比重計(製品名1000型、東京サイエンス(株)社製)を用いて測定したポリスチレン系樹脂発泡シートの体積(V1)と、ノギスで測定した同じポリスチレン系樹脂発泡シートの体積(V0)とを測定し、下記式により算出した。
連続気泡率(%)=100×(V0−V1)/V0
14個のリンゴを果菜包装容器の収納凹部のそれぞれに収納した後、各リンゴの上面部に目印のためにシールを貼着した。しかる後、果菜包装容器を段ボール箱に収納した上でトラックに載せて長野県から奈良県まで輸送した。
11 収納凹部
F 果菜
Claims (5)
- ポリスチレン系樹脂、ゴム変性ポリスチレン系樹脂、及びスチレン−共役ジエンブロック共重合体を水素添加してなり且つ共役ジエンブロックの水素添加率が60〜95モル%である水素添加ポリスチレン系エラストマーを含むことを特徴とするポリスチレン系樹脂発泡シート。
- スチレン−共役ジエンブロック共重合体が、スチレン−ブタジエンブロック共重合体であることを特徴とする請求項1に記載のポリスチレン系樹脂発泡シート。
- 水素添加ポリスチレン系エラストマーの反発弾性率が、10%以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載のポリスチレン系樹脂発泡シート。
- ポリエチレン系樹脂を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のポリスチレン系樹脂発泡シート。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載のポリスチレン系樹脂発泡シートを成形して果菜を収納するための収納凹部を形成してなることを特徴とする果菜包装容器。
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