JP5522040B2 - 土壌及び/又は地下水の浄化剤、ならびに浄化方法 - Google Patents

土壌及び/又は地下水の浄化剤、ならびに浄化方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5522040B2
JP5522040B2 JP2010517981A JP2010517981A JP5522040B2 JP 5522040 B2 JP5522040 B2 JP 5522040B2 JP 2010517981 A JP2010517981 A JP 2010517981A JP 2010517981 A JP2010517981 A JP 2010517981A JP 5522040 B2 JP5522040 B2 JP 5522040B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
citric acid
weight
hydrogen peroxide
parts
agent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010517981A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2009157387A1 (ja
Inventor
成康 吉岡
健一 君塚
孝 海老原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
Original Assignee
Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Gas Chemical Co Inc filed Critical Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
Priority to JP2010517981A priority Critical patent/JP5522040B2/ja
Publication of JPWO2009157387A1 publication Critical patent/JPWO2009157387A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5522040B2 publication Critical patent/JP5522040B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B09DISPOSAL OF SOLID WASTE; RECLAMATION OF CONTAMINATED SOIL
    • B09CRECLAMATION OF CONTAMINATED SOIL
    • B09C1/00Reclamation of contaminated soil
    • B09C1/08Reclamation of contaminated soil chemically
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B09DISPOSAL OF SOLID WASTE; RECLAMATION OF CONTAMINATED SOIL
    • B09CRECLAMATION OF CONTAMINATED SOIL
    • B09C1/00Reclamation of contaminated soil
    • B09C1/002Reclamation of contaminated soil involving in-situ ground water treatment
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B09DISPOSAL OF SOLID WASTE; RECLAMATION OF CONTAMINATED SOIL
    • B09CRECLAMATION OF CONTAMINATED SOIL
    • B09C1/00Reclamation of contaminated soil
    • B09C1/02Extraction using liquids, e.g. washing, leaching, flotation
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C02TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02FTREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02F1/00Treatment of water, waste water, or sewage
    • C02F1/72Treatment of water, waste water, or sewage by oxidation
    • C02F1/722Oxidation by peroxides
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C02TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02FTREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02F1/00Treatment of water, waste water, or sewage
    • C02F1/72Treatment of water, waste water, or sewage by oxidation
    • C02F1/725Treatment of water, waste water, or sewage by oxidation by catalytic oxidation
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11DDETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
    • C11D3/00Other compounding ingredients of detergent compositions covered in group C11D1/00
    • C11D3/39Organic or inorganic per-compounds
    • C11D3/3947Liquid compositions
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11DDETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
    • C11D7/00Compositions of detergents based essentially on non-surface-active compounds
    • C11D7/22Organic compounds
    • C11D7/26Organic compounds containing oxygen
    • C11D7/265Carboxylic acids or salts thereof
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C02TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02FTREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02F2101/00Nature of the contaminant
    • C02F2101/30Organic compounds
    • C02F2101/32Hydrocarbons, e.g. oil
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C02TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02FTREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02F2103/00Nature of the water, waste water, sewage or sludge to be treated
    • C02F2103/06Contaminated groundwater or leachate
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11DDETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
    • C11D2111/00Cleaning compositions characterised by the objects to be cleaned; Cleaning compositions characterised by non-standard cleaning or washing processes
    • C11D2111/10Objects to be cleaned

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Environmental & Geological Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Water Supply & Treatment (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Hydrology & Water Resources (AREA)
  • Soil Sciences (AREA)
  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Emergency Medicine (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Treatment Of Water By Oxidation Or Reduction (AREA)
  • Detergent Compositions (AREA)
  • Treatment Of Biological Wastes In General (AREA)

Description

本発明は、有機化合物に汚染された土壌及び/又は地下水の浄化剤、ならびに該浄化剤を用いた浄化方法に関する。
土壌及び地下水中の有機物汚染が環境に大きく影響を与えることが明らかとなり、様々な規制が整備されてくるとともに、これまで蓄積、放置されていた汚染の浄化が必要となっている。ここでの有機物とは、主に生物による分解が困難な有機物をいい、農薬、防腐剤、石油及びその留分に含まれる芳香族化合物、ハロゲン化有機化合物などが該当する。
この有機物汚染に対し、物理的、化学的、生物的な様々な浄化方法が試みられている。物理的な浄化方法では、汚染場所の浄化は可能であるが、除去された汚染物質の二次的な処理が必要となるという欠点がある。生物的な浄化方法は周辺環境に影響の少ない方法ではあるが、高濃度の汚染に対して適用が難しいという欠点がある。これらに対し化学的な浄化方法は対象汚染物質を分解する為、二次的な処理の必要が無く、高濃度の汚染に対しても、適用が可能であるという特徴をもつ。
過酸化水素などの酸化剤と、触媒としての鉄イオンを供給可能な化合物(例:硫酸第一鉄・七水和物等)とを添加することによって、ヒドロキシルラジカルを発生させ、このラジカルと有機物を反応させることによって、有機物を酸化分解するフェントン法が知られている。化学的な浄化方法の中で、このフェントン法を応用し、有機化合物で汚染された土壌を浄化することが試みられている(特許文献1参照)。
通常のフェントン法では最適pH範囲は3〜4であるといわれており、pH範囲が中性以上での反応は、触媒の鉄イオンが水酸化物となり沈殿してしまい、ほとんど反応が進行しない。しかし、このpH3〜4という最適pH範囲で土壌浄化をおこなう場合には、土壌中の重金属成分の溶出による二次汚染の発生や拡大の可能性があり、地下構造物である鉄骨や地下配管の腐食が生じる恐れがある。この欠点を補う為に、緩衝剤を用いて中性付近の一定pHで浄化をおこなうことが提案されている。
特許文献2、3では、汚染有機物の分解によるpHの低下を防ぐ為、酸化剤と緩衝剤の添加が考案されているが、鉄などの触媒となる金属イオンの高pH範囲での沈殿を防ぐ手段が明記されておらず、酸化剤の種類や浄化場所の環境によっては鉄などの地下水に含まれる金属成分の沈殿による流路、配管の閉塞が生じ、浄化作業に問題が生じる可能性がある。
また、鉄などの触媒となる金属イオンの沈殿を防ぐべく、酸化剤とともにキレート剤を添加する技術が考案されている。特許文献4では主に鉄の沈殿を防ぐ目的でキレート剤の添加を行っているが、使用pH範囲が酸性側であるため、規定されている添加モル比の範囲は、鉄に対し1/3程度の少量であり、液のpH範囲を考えると重金属の溶出などの二次汚染を起こす危険性が残る。また、特許文献5でも、キレート剤と酸化剤の併用が考案されているが、キレート剤の添加は鉄などの金属イオンの沈殿を防ぐ目的のみであり、緩衝剤等によるpH低下を防ぐ手段が講じられておらず、液のpH範囲を考えると重金属の溶出などの二次汚染を起こす可能性が高い。
これに対し、中性付近のFeキレートを添加する手法も考案されている。特許文献6では初めに酸化剤を注入し、その後にFeキレートを注入する手法が提案されている。しかし、初めに添加した酸化剤によるpH低下を防ぐ手段が講じられていない。好ましい酸化剤として提示されている過酸化水素には通常リン酸系の安定剤が添加されておりpHは1〜4であるので、作用場のpHが下がり、重金属の溶出などの二次汚染を起こす可能性が高い。
また、特許文献6には、酸化剤と中性付近のFeキレートを共に注入する手法も提案されている。しかし、酸化剤とFeキレートを共に注入した場合、混合と同時に酸化剤の分解が開始し、注入箇所から離れた場所には酸化剤が到達しないという欠点があった。
特許文献7には生分解性キレート剤をpH緩衝剤とともに地中に添加し、地中の鉄と錯体を生成させた後に、作用場のpHを5〜10に保ったまま酸化剤を添加する方法が開示されている。しかし、この方法でも好ましい酸化剤として提示されている過酸化水素が触媒存在下に添加されるため、注入箇所から離れた場所には酸化剤が到達しないとの欠点があった。
さらに、前述の特許文献2、3、5〜7では何れも作用場のpHを制御するためpH緩衝剤を用いており、浄化サイトにおいて酸化剤、触媒溶液とともにpH緩衝剤を調合する必要がある。
特開平7−75772号公報 特開2004−202357号公報 特開2004−305959号公報 特開2002−159959号公報 特開2000−301172号公報 特許3793084号公報 WO2006−123574号公報
本発明は、上述した様な従来技術の各種問題点を鑑みて提案されたもので、有機化合物で汚染された土壌及び/又は地下水を周辺環境、生態系その他に影響を与えること無く、原位置において浄化する方法に簡便に応用でき、しかも注入箇所から比較的遠い箇所までの広い範囲を安全に且つ効果的に浄化処理でき、さらに高濃度汚染に対しても浄化処理が可能な土壌及び/又は地下水の浄化剤、ならびに該浄化剤を用いた土壌及び/又は地下水の浄化方法の提供を目的とする。
本発明者らは、上述した問題点を解決するために鋭意研究を行った結果、過酸化水素水、クエン酸、水を含有し、クエン酸のプロトン数が調整された水溶液である本発明の浄化剤は、(1)土壌及び/又は地下水に添加しても作用場のpHの変動が少ないこと、(2)土壌及び/又は地下水に添加する前に該浄化剤を希釈しても、そのpHは中性付近となり比較的安全であること、及び(3)作用場での過酸化水素の安定性が良好であること、を見出した。さらに、本発明の浄化剤を原液で、又は希釈して有機物に汚染された土壌及び/又は地下水に添加することにより、pH緩衝剤の別途調製が不要であり、重金属の溶出もなく、広範囲を浄化可能であることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、以下に示す土壌及び/又は地下水の浄化剤、ならびに土壌及び/又
は地下水の浄化方法に関する。
<1>
(A)過酸化水素を100重量部、
(B)クエン酸を少なくとも10重量部及び
(C)水を(A)過酸化水素と(B)クエン酸の合計を100重量部とした場合に少なくとも15重量部含有し
(D)アルカリ化合物を下記式のクエン酸(B)のプロトン数を満足するために添加し、且つ
(E)アルカリ化合物が、アルカリ金属水酸化物、アルカリ金属酸化物、アルカリ金属過酸化物、アルカリ土類金属水酸化物、アルカリ土類金属酸化物、アルカリ土類金属過酸化物、アンモニア、アミン、水酸化四級アンモニウムからなる群より選ばれる1種以上の化合物である
ことを特徴とする土壌及び/又は地下水の浄化剤。
クエン酸(B)のプロトン数=0.05×M〜0.80×M (1)
(式(1)において、Mはクエン酸(B)のモル数を表す。)
<2>
有機化合物に汚染された土壌及び/又は地下水の浄化方法であって、
(A)過酸化水素を100重量部、
(B)クエン酸を少なくとも10重量部及び
(C)水を(A)過酸化水素と(B)クエン酸の合計を100重量部とした場合に少なくとも15重量部添加し
(D)アルカリ化合物を下記式のクエン酸(B)のプロトン数を満足するために添加し、且つ
(E)アルカリ化合物が、アルカリ金属水酸化物、アルカリ金属酸化物、アルカリ金属過酸化物、アルカリ土類金属水酸化物、アルカリ土類金属酸化物、アルカリ土類金属過酸化物、アンモニア、アミン、水酸化四級アンモニウムからなる群より選ばれる1種以上の化合物である
ことを特徴とする土壌及び/又は地下水の浄化方法。
クエン酸(B)のプロトン数=0.05×M〜0.80×M (2)
(式(2)において、Mはクエン酸(B)のモル数を表す。)
本発明の浄化剤による土壌及び/又は地下水の浄化方法は以下の効果を有する。
(1)中性付近において安定化された過酸化水素水溶液を添加するので、重金属を溶出させることなく、過酸化水素を注入箇所から離れた場所にまで到達させられ、土壌及び/又は地下水の浄化範囲を拡大することができる。
(2)中性付近において安定化された過酸化水素水溶液を添加するので、浄化に結びつかない過酸化水素の分解を防ぐことができ、過酸化水素を効率良く利用することができる。
(3)土壌及び/又は地下水を中性付近に保ちつつ、鉄などの遷移金属イオンを添加するので、重金属を溶出させることなく、汚染源である有機化合物を分解できる。
(4)予めpH緩衝剤を調合した濃厚な過酸化水素水溶液を製造可能であるので、浄化サイトにおいて調合作業が不要であり、簡便に使用することができる。
したがって、本発明によれば、有機化合物で汚染された土壌及び/又は地下水を周辺環境、生態系その他に影響を与えること無く、原位置において、安全に且つ効果的に浄化することが可能である。
本発明において浄化対象となる土壌及び/又は地下水は、有機物に汚染されたものである。該有機物としては、例えば農薬、防腐剤、石油及びその留分に含まれる芳香族化合物、ハロゲン化炭化水素等が挙げられる。石油及びその留分に含まれる芳香族化合物としてはトルエン、ベンゼン等が挙げられる。有機塩素化合物としてはトリクロロエチレン(TCE)、テトラクロロエチレン(PCE)などが挙げられる。
本発明に用いられる過酸化水素には特に制限はないが、工業用過酸化水素水溶液を用いるのが好ましい。
工業用過酸化水素水溶液中の過酸化水素の濃度は特に制限はないが、60重量%より高濃度の過酸化水素水溶液は入手が困難であるため、60重量%以下であることが好ましい。さらに好ましいものは、危険物に該当しない45重量%以下の過酸化水素水溶液であり、かつ輸送コストの観点から過酸化水素濃度30重量%以上の過酸化水素水溶液である。
本発明の浄化剤は、過酸化水素を中性条件下にて安定化させること及びpH緩衝剤能を付与することを目的に、クエン酸を含有する。
本発明に用いるクエン酸は工業用、試薬用、食添用、局方の何れも使用可能である。水溶液、水和物、無水物及びこれらの塩が使用可能である。本発明の浄化剤において、クエン酸濃度の下限は浄化対象となる土壌及び/又は地下水中の鉄の量に影響されるが、過酸化水素100重量部に対して、少なくとも10重量部を含有する。クエン酸が10重量部未満の場合、通常の土壌及び/又は地下水中においては過酸化水素の安定性が低下し、浄化範囲が狭くなる。
クエン酸のより好ましい配合量は、過酸化水素100重量部に対して10〜50重量部である。
本発明の浄化剤にはさらに、安定化剤として、クエン酸以外の安定化剤(例えば、8-ヒドロキシキノリン、1,10−フェナントロリン、ベンゾトリアゾール、尿素、第四級アンモニウム塩、ピロリドンカルボン酸類、脂肪族アミン、ニトロ化合物、スルファミン酸、アルコール類、フェノール類、フェニルグリコールエーテル、カルボン酸、アルコールアミン、アミノカルボン酸塩、アルコール酸、サリチル酸、α−ケト−カルボン酸エステル、アルデヒド−カルボン酸エステル、ケイ酸塩、錫酸塩、タンタル,ジルコニウム及びニオブ、フィチン酸、亜硫酸塩、硫黄系安定化剤、工業用過酸化水素水溶液に通常添加されるリン酸系安定化剤等)を、必要に応じて含有していてもよい。
本発明の浄化剤は、過酸化水素とクエン酸の合計100重量部に対して少なくとも15重量部の水を含有する。水の含有量がこれより少ないと、クエン酸及び/またはクエン酸塩が析出し、浄化剤の組成が安定しない恐れがある。なお、工業用過酸化水素水溶液を使用する場合、水の含有量は、この工業用過酸化水素水溶液に予め含まれる水も含めて考慮する。水のより好ましい含有量は160〜2000重量部である。
本発明の浄化剤には、過酸化水素とクエン酸と水に加え、アルカリ化合物が配合されている。アルカリ化合物は、浄化剤に含まれるクエン酸のプロトン数を調整するために配合される。クエン酸の酸基に由来する水素原子及び水素イオンをプロトンといい、プロトン数は、これらのクエン酸の酸基に由来する水素原子及び水素イオンの和を表す数である。クエン酸はカルボキシル基を3個有するため、浄化剤中のクエン酸のプロトン数は、アルカリ化合物を添加しない場合、理論的には配合されるクエン酸のモル数の3倍となる。
ここで、浄化剤中にクエン酸と共にアルカリ化合物を配合すると、該アルカリ化合物の陽イオンとの反応により、浄化剤中のクエン酸のカルボキシル基に由来する水素原子及び水素イオン(プロトン)は消費され、アルカリ化合物の添加量に応じて減少する。すなわち、本発明の浄化剤にクエン酸と共にアルカリ化合物を添加すると、浄化剤中のクエン酸のプロトン数は、アルカリ化合物の添加量に応じて低下する。
上述したように、浄化剤中のクエン酸のプロトン数は、アルカリ化合物を添加しない場合、理論的には配合されるクエン酸のモル数の3倍となるが、本発明では、この浄化剤中のクエン酸のプロトン数を理論値より少ない一定範囲とすることが重要である。
本発明では、浄化剤に含まれるクエン酸のプロトン数を、アルカリ化合物によって、式(1)を満足するように調整する。
クエン酸のプロトン数=0.05×M〜0.80×M (1)
(式(1)において、Mは浄化剤に配合されるクエン酸のモル数を表す。)
本発明の式(1)における浄化剤中のクエン酸のプロトン数は、浄化剤中に含有されるクエン酸の酸基に由来する水素原子と水素イオンの和を表す。本発明では、浄化剤へのアルカリ化合物の添加量を調整することにより、浄化剤中のクエン酸のプロトン数を、式(1)を満足するように調整することができる。
例えば、クエン酸のモル数が1モルの場合、式(1)から算出されるクエン酸のプロトン数範囲は0.05〜0.80であるので、アルカリ化合物として水酸化ナトリウム等の1価陽イオンのアルカリ金属水酸化物を添加する際には、下記式で示すとおり該アルカリ化合物を2.20〜2.95モル添加することで、最適なクエン酸のプロトン数範囲とすることができる。
M×3−A1=M×(0.05〜0.80)
1=M×[3−(0.05〜0.80)]=M×[2.95〜2.20]
(上記式中、Mは配合されるクエン酸のモル数を表す。A1は配合される1価陽イオンのアルカリ化合物のモル数を表す。)
また、水酸化マグネシウム等の2価陽イオンのアルカリ土類金属水酸化物を添加する際には、下記式で示すとおり該アルカリ化合物を1.10〜1.475モル添加することで、最適なクエン酸のプロトン数範囲とすることができる。
M×3−A2×2=M×(0.05〜0.80)
2×2=M×[3−(0.05〜0.80)]
2=M×[2.95〜2.20]÷2=M×[1.475〜1.10]
(上記式中、Mは配合されるクエン酸のモル数を表す。A2は配合される2価陽イオンのアルカリ化合物のモル数を表す。)
また、3価以上の陽イオンのアルカリ化合物の添加量範囲も、上記と同様に求めることができる。さらに、1価陽イオンのアルカリ化合物と2価陽イオンのアルカリ化合物を組み合わせることも可能である。その場合も、クエン酸のプロトン数が式(1)で規定する範囲内となるように、両者の割合を適宜選択することができる。
浄化剤に含まれるクエン酸のプロトン数が式(1)に規定される範囲より大きいと、該浄化剤を希釈した時のpHが低くなりすぎ、作業者の危険性が高まったり、使用機器の腐食の危険性が高くなったりする。さらにまた、土壌及び/又は地下水に添加して地下水に希釈された時のpHが低くなりすぎ、重金属の溶出を招き二次汚染の危険性が高まる。クエン酸のプロトン数が式(1)に規定される範囲より小さいと、該浄化剤を希釈した時のpH緩衝能が弱まり、過酸化水素の分解が早くなる恐れや、重金属や砒素の溶出による二次汚染の危険性が高まる恐れがある。
本発明のクエン酸のプロトン数の調整に用いるアルカリ化合物は、その水溶液がアルカリ性を示す化合物であり、アルカリ金属水酸化物、アルカリ金属酸化物、アルカリ金属過酸化物、アルカリ土類金属水酸化物、アルカリ土類金属酸化物、アルカリ土類金属過酸化物、アンモニア、アミン、水酸化四級アンモニウムからなる群より選ばれる1種以上の化合物であることが好ましい。
アルカリ金属水酸化物としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウムが好ましい。アルカリ金属酸化物としては、酸化ナトリウム、酸化カリウム、酸化リチウムが好ましい。アルカリ金属過酸化物としては、過酸化ナトリウム、過酸化カリウム、過酸化リチウムが好ましい。
アルカリ土類金属水酸化物としては、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウムが好ましい。アルカリ土類金属酸化物としては、酸化マグネシウム、酸化カルシウムが好ましい。アルカリ土類金属過酸化物としては、過酸化マグネシウム、過酸化カルシウムが好ましい。
アミンとしては、メチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、エチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、プロピルアミン、イソプロピルアミン、ジイソプロピルアミン、sec−ブチルアミン、t−ブチルアミンが好ましい。水酸化四級アンモニウムとしては、水酸化テトラメチルアンモニウムが好ましい。特に好ましくは、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化マグネシウム、及びアンモニアから選択される一種以上の化合物である。
本発明の浄化剤は前記の式(1)を満足するように調製される限り、中性塩を含有しても良い。中性塩としては、強酸と強塩基の中和によって生じる正塩が好ましく、例えば塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化マグネシウム、塩化カルシウム、硫酸ナトリウム、硫酸カリウム、硫酸マグネシウム、硝酸ナトリウム、硝酸カリウム、などが挙げられる。
本発明の浄化剤を調製するための装置に特に制限はなく、広く一般に用いられる攪拌機付き混合槽を用いることが出来る。混合槽の材質は、ステンレス等の過酸化水素耐性のあるものであれば良い。
本発明の浄化剤を調製する手順に制限はないが、過酸化水素水溶液にクエン酸及び/又はクエン酸塩を加え、次いで水酸化ナトリウム水溶液を添加する方法などが採用可能である。また、本発明の浄化剤は予め調合して浄化サイトに輸送しても良いし、浄化サイトにて調合しても良い。
本発明の土壌及び/又は地下水の浄化方法としては、本発明の浄化剤をそのまま、又は希釈して土壌及び/又は地下水に添加する。また、土壌及び/又は地下水中において、クエン酸のプロトン数が式(1)を満足するように、各成分を別々に土壌及び/又は地下水に添加して、有機化合物に汚染された土壌及び/又は地下水を浄化することもできる。浄化剤の添加方法には特に制限はなく、注入、圧入、噴射、攪拌、自然拡散、浸透などが使用可能である。また、添加位置と異なる位置で吸引、減圧をおこなうことによって、添加の速度、又は方向を制御することもできる。
本発明の浄化剤を希釈して用いる場合は、任意の濃度に希釈して用いることができる。希釈剤としては水が好ましいが、pH緩衝剤を含む水溶液の使用も可能である。
本発明の浄化剤を土壌及び/又は地下水に添加する際のpHは5〜8が好ましく、さらに好ましくは5.5〜7である。pHの低い浄化剤を土壌及び/又は地下水に添加すると重金属の溶出を招き二次汚染の危険性が高まり、地下構造物である鉄骨や地下配管の腐食が生じる恐れがある。また、下水道法の基準値に示されるように、排水のpHが5以下であると地下構造物を損傷する恐れがあるとされる。この観点からも浄化剤のpHは5以上であることが好ましい。pHが低い場合は、希釈剤によってpH調整してから用いることが好ましい。
本発明の浄化剤を使用して、土壌及び/又は地下水を浄化する場合、遷移金属等の触媒を併用して、より速やかに浄化を進めることも可能である。浄化剤を添加した後に触媒を添加すれば良いが、汚染が高濃度の場合は浄化剤と触媒を交互に添加する形態が好ましい。
前記触媒は、遷移金属単体、遷移金属酸化物、遷移金属塩、遷移金属キレートからなる群から選ばれる少なくとも一種の遷移金属化合物であり、遷移金属としては、二価の鉄及び/又は三価の鉄であることが好ましい。さらに好ましくは硫酸鉄、塩化鉄、酸化鉄、硝酸鉄、硫化鉄、水酸化鉄、オキシ水酸化鉄、鉄キレートなどが使用可能であり、特に好ましくは鉄キレートである。
前記触媒の形態は、特に制限を受けるものではないが、水溶液、懸濁液、粉体、エアロゾルが使用可能であり、取扱いの簡便さから水溶液が好ましい。
前記キレートを調製するためのキレート剤は、特に制限を受けるものではないが、環境負荷の観点から生分解性のものを選択することが好ましい。例えば、下記式(3)で示されるビスカルボキシメチルアミン系キレート剤が使用できる。
R−N(CH2COOX)2 (3)
(式(3)において、Rは窒素原子を含まない有機基を表し、XはH又はアルカリ金属を表す。)
前記Xのアルカリ金属としては、ナトリウム(Na)、カリウム(K)等が挙げられる。好ましくは、Rは窒素原子を含まない炭素数1〜10、より好ましくは炭素数1〜4の有機基を表す。より好ましくは、Rは窒素原子を含まない有機基であって、−COOX及び−SO3Xからなる群から選択される少なくとも1つを含むものを表す。さらに好ましくは、Rは窒素原子を含まない炭素数1〜4の有機基であって、−COOX及び−SO3Xからなる群から選択される少なくとも1つを含むものを表す。
上記式(3)で表されるビスカルボキシメチルアミン系生分解性キレート剤のうち、特に好ましいのは、式(3)中のRが−CH(CH3)COOX、−CH(COOX)C24COOX、−CH(COOX)CH2COOX、又は−C24SO3X(XはH又はアルカリ金属)を表すものである。
このようなビスカルボキシメチルアミン系生分解性キレート剤の例として、メチルグリシン二酢酸、グルタミン酸二酢酸、アスパラギン酸二酢酸、2−アミノエタンスルホン酸二酢酸、及びこれらのナトリウム塩等が挙げられる。
キレート剤の添加が不足すると水酸化鉄の沈殿を生じ、過剰な添加では浄化を阻害するため、鉄イオン1モルに対しキレート剤0.5〜4.0倍のモル比で使用することが好ましい。特に鉄イオン1モルに対しキレート剤1.0〜2.0倍のモル比がキレート剤の添加効果が高く、好ましい。触媒水溶液のキレート剤濃度としては50〜20000mg/Lが好ましい。
前記触媒は土壌及び/又は地下水のpH変動を抑えるためpH緩衝剤とともに用いることが好ましい。pH緩衝剤としては、炭酸系が好ましい。炭酸系緩衝剤としては、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等が使用できる。このうち、コストや溶解度、pHの観点からは炭酸水素ナトリウムを単独で使用するか、もしくは炭酸水素ナトリウムと炭酸ナトリウムとを併用することが望ましい。pH緩衝剤として、ホウ酸又はリン酸を用いることはホウ酸又はリン酸による地下水の汚染を招く恐れがあり、酢酸はフェントン反応を妨害する恐れがあるため、好ましくない。浄化対象のpHが5〜10の範囲であれば、pHの低下が生じても、必ずしもpH緩衝剤の添加は必要ではないが、浄化期間短縮のためにはpH緩衝剤を添加してpH7〜9に制御することが望ましい。
本発明は、原位置浄化及び/又は場外での二次処理にも応用可能である。また、本発明の浄化剤を酸素源及び/又は栄養源として使用することで、バイオレメディエーション処理を行う土壌及び/又は地下水の浄化処理に利用することも可能である。
次に実施例を示して、本発明を更に具体的に説明する。但し本発明は以下の実施例により制限されるものではない。尚、過酸化水素の濃度は過マンガン酸カリウム滴定法により求めた。
<実施例1>
純水にFeSO4・7H2O(和光純薬(株)製特級試薬)を溶解させて、模擬地下水を調製した。35重量%過酸化水素水溶液(三菱ガス化学(株)製工業用)に、過酸化水素100重量部に対して20重量部のクエン酸(無水)(小宗化学薬品(株)製特級試薬)、塩基とクエン酸のモル比を水酸化ナトリウム/クエン酸=2.85/1(モル比)とした水酸化ナトリウム(和光純薬(株)製特級試薬)、及び純水(過酸化水素とクエン酸の添加量の合計100重量部に対し568重量部)を加えて溶解させて浄化剤(過酸化水素とクエン酸の添加量の合計100重量部に対する含有水量723重量部)を調製した。過酸化水素濃度1.0重量%、Feイオン濃度25mg/kgとなるように模擬地下水及び浄化剤を混合して、三角フラスコに入れ、50℃恒温水槽中に24時間静置した。静置前後の過酸化水素濃度から、過酸化水素の安定性を比較した。その結果を表1に示す。
<比較例1>
実施例1のクエン酸(無水)の代わりに、DL−酒石酸(関東化学(株)製特級試薬)を用い、塩基と酒石酸のモル比を、水酸化ナトリウム/酒石酸=1.95/1とした以外は実施例1と同様に浄化剤を調製した。ただし、純水の追添加量は、過酸化水素とクエン酸の添加量の合計100重量部に対し567重量部であり、調整後の浄化剤中の含有水量は722重量部であった。過酸化水素濃度1.0重量%、Feイオン濃度25mg/kgとなるように模擬地下水及び浄化剤を混合して、三角フラスコに入れ、50℃恒温水槽中に24時間静置した。静置前後の過酸化水素濃度から、過酸化水素の安定性を比較した。その結果を表1に示す。
<比較例2>
実施例1のクエン酸(無水)の代わりに、DL−リンゴ酸(関東化学(株)製特級試薬)を用い、塩基とリンゴ酸のモル比を、水酸化ナトリウム/リンゴ酸=1.95/1とした以外は実施例1と同様に浄化剤を調製した。ただし、純水の追添加量は、過酸化水素とクエン酸の添加量の合計100重量部に対し565重量部であり、調整後の浄化剤中の含有水量は720重量部であった。過酸化水素濃度1.0重量%、Feイオン濃度25mg/kgとなるように模擬地下水及び浄化剤を混合して、三角フラスコに入れ、50℃恒温水槽中に24時間静置した。静置前後の過酸化水素濃度から、過酸化水素の安定性を比較した。その結果を表1に示す。
Figure 0005522040
実施例1の結果から、中性付近においてクエン酸が過酸化水素を安定化することが示された。対して、比較例1及び比較例2の結果から、中性付近において酒石酸及びリンゴ酸は過酸化水素を安定化できないことが示された。
<比較例3>
塩基とクエン酸のモル比を、水酸化ナトリウム/クエン酸=3.00/1としたほかは、実施例1と同じ条件で浄化剤(過酸化水素とクエン酸の添加量の合計100重量部に対する純水の追添加量は568重量部、浄化剤中の含有水量は723重量部)を調製し、過酸化水素の安定性を比較した。その結果を表2に示す。
Figure 0005522040
実施例1の結果から、本願発明のクエン酸のプロトン数を満足するようにアルカリ化合物により調整した場合には、過酸化水素が安定化されていることが示された。これに対して、比較例3の結果から、本願発明のクエン酸のプロトン数を満足しない場合には、過酸化水素が安定化されていないことが示された。
<実施例2〜5>
35重量%過酸化水素水溶液(三菱ガス化学(株)製工業用)に、過酸化水素100重量部に対して20重量部のクエン酸(無水)(小宗化学薬品(株)製特級試薬)、水酸化ナトリウム、及び純水を加えて溶解させて浄化剤を調製した。浄化剤における塩基とクエン酸のモル比は、水酸化ナトリウム/クエン酸=2.95/1〜2.20/1とした。追添加した純水量及び浄化剤中の含有水量は、表3に示した通りである。調製した浄化剤のpHを表3に示す。
<比較例4>
塩基とクエン酸のモル比を、水酸化ナトリウム/クエン酸=2.10/1とした以外は、実施例2〜5と同様にして浄化剤を調製した。追添加した純水量及び浄化剤中の含有水量は、表3に示した通りである。調製した浄化剤のpHを表3に示す。
Figure 0005522040
実施例2〜5及び比較例4の結果から、クエン酸のプロトン数が本願発明の範囲を満足する場合には、浄化剤のpHが5.0以上となり、浄化剤のpHとして好適であることが示された。
<実施例6>
純水にFeSO4・7H2O(和光純薬(株)製特級試薬)を溶解させて、模擬地下水を調製した。35重量%過酸化水素水溶液(三菱ガス化学(株)製工業用)に、過酸化水素100重量部に対して100重量部のクエン酸(無水)(小宗化学薬品(株)製特級試薬)、塩基とクエン酸のモル比を水酸化ナトリウム/クエン酸=2.85/1(モル比)とした水酸化ナトリウム、及び純水(過酸化水素とクエン酸の添加量の合計100重量部に対し278重量部)を加えて溶解させて浄化剤を調製した(過酸化水素とクエン酸の添加量の合計100重量部に対する含有水量は370重量部)。
過酸化水素濃度1.0重量%、Feイオン濃度25mg/kgとなるように模擬地下水及び浄化剤を混合して、三角フラスコに入れ、50℃恒温水槽中に24時間静置した。静置前後の過酸化水素濃度から、過酸化水素の安定性を比較した。その結果を表4に示す。
<実施例7>
実施例6のクエン酸の含有量を、過酸化水素100重量部に対して50重量部のクエン酸とした以外は、実施例6と同様にして浄化剤を調製した(過酸化水素とクエン酸の添加量の合計100重量部に対する純水の追添加量は433重量部、浄化剤中の含有水量は559重量部)。過酸化水素濃度1.0重量%、Feイオン濃度25mg/kgとなるように模擬地下水及び浄化剤を混合して、三角フラスコに入れ、50℃恒温水槽中に24時間静置した。静置前後の過酸化水素濃度から、過酸化水素の安定性を比較した。その結果を表4に示す。
<実施例8>
実施例6のクエン酸の含有量を、過酸化水素100重量部に対して20重量部のクエン酸とした以外は、実施例6と同様にして浄化剤を調整した(過酸化水素とクエン酸の添加量の合計100重量部に対する純水の追添加量は569重量部、浄化剤中の含有水量は723重量部)。過酸化水素濃度1.0重量%、Feイオン濃度25mg/kgとなるように模擬地下水及び浄化剤を混合して、三角フラスコに入れ、50℃恒温水槽中に24時間静置した。静置前後の過酸化水素濃度から、過酸化水素の安定性を比較した。その結果を表4に示す。
<実施例9>
実施例6のクエン酸の含有量を、過酸化水素100重量部に対して10重量部のクエン酸とした以外は、実施例6と同様にして浄化剤を調製した(過酸化水素とクエン酸の添加量の合計100重量部に対する純水の追添加量は636重量部、浄化剤中の含有水量は804重量部)。過酸化水素濃度1.0重量%、Feイオン濃度25mg/kgとなるように模擬地下水及び浄化剤を混合して、三角フラスコに入れ、50℃恒温水槽中に24時間静置した。静置前後の過酸化水素濃度から、過酸化水素の安定性を比較した。その結果を表4に示す。
<比較例5>
実施例6のクエン酸の含有量を、過酸化水素100重量部に対して5重量部のクエン酸とした以外は、実施例6と同様にして浄化剤を調製した(過酸化水素とクエン酸の添加量の合計100重量部に対する純水の追添加量は673重量部、浄化剤中の含有水量は850重量部)。過酸化水素濃度1.0重量%、Feイオン濃度25mg/kgとなるように模擬地下水及び浄化剤を混合して、三角フラスコに入れ、50℃恒温水槽中に24時間静置した。静置前後の過酸化水素濃度から、過酸化水素の安定性を比較した。その結果を表4に示す。
<比較例6>
実施例6のクエン酸の含有量を、過酸化水素100重量部に対して2重量部のクエン酸とした以外は、実施例6と同様にして浄化剤を調製した(過酸化水素とクエン酸の添加量の合計100重量部に対する純水の追添加量は698重量部、浄化剤中の含有水量は880重量部)。過酸化水素濃度1.0重量%、Feイオン濃度25mg/kgとなるように模擬地下水及び浄化剤を混合して、三角フラスコに入れ、50℃恒温水槽中に24時間静置した。静置前後の過酸化水素濃度から、過酸化水素の安定性を比較した。その結果を表4に示す。
<実施例10>
実施例8の水酸化ナトリウムの代わりに水酸化カリウムを用い、塩基とクエン酸のモル比を水酸化カリウム/クエン酸=2.85/1(モル比)とした以外は、実施例8と同様にして浄化剤を調製した(過酸化水素とクエン酸の添加量の合計100重量部に対する純水の追添加量は561重量部、浄化剤中の含有水量は716重量部)。過酸化水素濃度1.0重量%、Feイオン濃度25mg/kgとなるように模擬地下水及び浄化剤を混合して、三角フラスコに入れ、50℃恒温水槽中に24時間静置した。静置前後の過酸化水素濃度から、過酸化水素の安定性を比較した。その結果を表4に示す。
<実施例11>
実施例8の水酸化ナトリウムの代わりに水酸化マグネシウムを用い、水酸化マグネシウム/クエン酸=1.425/1(モル比)とした以外は、実施例8と同様にして浄化剤を調製した(過酸化水素とクエン酸の添加量の合計100重量部に対する純水の追添加量は567重量部、浄化剤中の含有水量は722重量部)。過酸化水素濃度1.0重量%、Feイオン濃度25mg/kgとなるように模擬地下水及び浄化剤を混合して、三角フラスコに入れ、50℃恒温水槽中に24時間静置した。静置前後の過酸化水素濃度から、過酸化水素の安定性を比較した。その結果を表4に示す。
<実施例12>
実施例8の水酸化ナトリウムの代わりにアンモニアを用い、アンモニア/クエン酸=2.85/1(モル比)とした以外は、実施例8と同様にして浄化剤を調製した(過酸化水素とクエン酸の添加量の合計100重量部に対する純水の追添加量は568重量部、浄化剤中の含有水量は723重量部)。過酸化水素濃度1.0重量%、Feイオン濃度25mg/kgとなるように模擬地下水及び浄化剤を混合して、三角フラスコに入れ、50℃恒温水槽中に24時間静置した。静置前後の過酸化水素濃度から、過酸化水素の安定性を比較した。その結果を表4に示す。
<実施例13>
実施例8の水酸化ナトリウムの代わりに水酸化ナトリウム及びアンモニアを用い、水酸化ナトリウム/アンモニア/クエン酸=1.425/1.425/1(モル比)とした以外は、実施例8と同様にして浄化剤を調製した(過酸化水素とクエン酸の添加量の合計100重量部に対する純水の追添加量は572重量部、浄化剤中の含有水量は727重量部)。過酸化水素濃度1.0重量%、Feイオン濃度25mg/kgとなるように模擬地下水及び浄化剤を混合して、三角フラスコに入れ、50℃恒温水槽中に24時間静置した。静置前後の過酸化水素濃度から、過酸化水素の安定性を比較した。その結果を表4に示す。
<実施例14>
実施例8の水酸化ナトリウムの代わりに水酸化ナトリウム及び水酸化マグネシウムを用い、水酸化ナトリウム/水酸化マグネシウム/クエン酸=1.425/0.713/1(モル比)とした以外は、実施例8と同様にして浄化剤を調製した(過酸化水素とクエン酸の添加量の合計100重量部に対する純水の追添加量は570重量部、浄化剤中の含有水量は725重量部)。過酸化水素濃度1.0重量%、Feイオン濃度25mg/kgとなるように模擬地下水及び浄化剤を混合して、三角フラスコに入れ、50℃恒温水槽中に24時間静置した。静置前後の過酸化水素濃度から、過酸化水素の安定性を比較した。その結果を表4に示す。
Figure 0005522040
実施例6〜14の結果から、浄化剤に10重量部以上のクエン酸を含有する場合には、過酸化水素残存率が高く、過酸化水素が安定化されていることが示された。一方、比較例5及び比較例6の結果から、浄化剤のクエン酸が10重量部未満の場合には、過酸化水素残存率が著しく低下し、過酸化水素が安定化されておらず、さらに鉄の沈殿が認められた。以上の結果から、クエン酸を少なくとも10重量部含有する中性付近の浄化剤が、過酸化水素を安定化することができる浄化剤として好適であることが示された。
<実施例15〜16>
水酸化ナトリウムとクエン酸のモル比を水酸化ナトリウム/クエン酸=2.85/1とし、中性塩として塩化ナトリウム又は硫酸カリウムを添加したほかは、実施例8と同様にして浄化剤を調製し、過酸化水素の安定性を比較した。中性塩とクエン酸のモル比は、実施例15では塩化ナトリウム/クエン酸=0.5/1とし、実施例16では硫酸カリウム/クエン酸=0.25/1とした。また、実施例15では過酸化水素とクエン酸の添加量の合計100重量部に対する純水の追添加量は566重量部、浄化剤中の含有水量は721重量部であり、実施例16では過酸化水素とクエン酸の添加量の合計100重量部に対する純水の追添加量は565重量部、浄化剤中の含有水量は720重量部であった。その結果を表5に示す。
Figure 0005522040
実施例15及び実施例16より、浄化剤が中性塩を含有している場合も、過酸化水素が安定化されていることが示された。
<実施例17〜20>
過酸化水素濃度は6.55重量%、クエン酸濃度は0.655重量%、水酸化ナトリウム濃度は0.389重量%の浄化剤を調製した(過酸化水素とクエン酸の添加量の合計100重量部に対する純水の追添加量は1117重量部、浄化剤中の含有水量は1286重量部)。また、Fe化合物を純水に溶解して鉄イオン濃度が0.20重量%である触媒水溶液を調製した。触媒水溶液の調製は、実施例17ではFeSO4・7H2O(和光純薬(株)製特級試薬)を純水に溶解して調製し、実施例18ではFeSO4・7H2O0.116g、0.5M硫酸0.209g、及びBASFジャパン(株)製40重量%メチルグリシン二酢酸三ナトリウム塩(MGDA、商品名「Trilon M(登録商標)」)0.220gを純水に溶解させて調製し、実施例19ではFeSO4・7H2O0.127g、及び中部キレスト(株)製(S,S)−エチレンジアミンジコハク酸三ナトリウム塩(EDDS、商品名「キレストEDDS−35」)0.459gを純水に溶解させて調製し、実施例20ではFeSO4・7H2O0.130g、及び50重量%グルコン酸水溶液0.183gを純水に溶解させて調製した。
131mLのバイアル瓶に、揮発性有機化合物としてテトラクロロエチレン(PCE)を53.3mg/Lの濃度で溶解させた模擬汚染水100mL、浄化剤1mL、炭酸水素ナトリウム/炭酸ナトリウムの組合せによる緩衝剤(炭酸水素ナトリウム濃度18.7g/L、炭酸ナトリウム濃度0.10g/L)10mL、触媒水溶液1mL、純水19mLを入れた後、密閉して室温にて浄化試験を実施した。反応開始から一時間経過後、反応液をヘッドスペース・ガスクロマトグラフ法により分析して、PCE分解能を比較した。その結果を表6に示す。
Figure 0005522040
実施例17〜20より、鉄触媒の存在下で揮発性有機化合物の分解が進行することが示された。さらにまた、実施例18より、ビスカルボキシメチルアミン系キレート剤を使用した場合に揮発性有機化合物の分解が大きく進行することが示された。
本発明によれば、有機化合物で汚染された土壌及び/又は地下水を周辺環境、生態系その他に影響を与えること無く、原位置において、安全に且つ効果的に浄化することが可能である。

Claims (2)

  1. (A)過酸化水素を100重量部、
    (B)クエン酸を少なくとも10重量部及び
    (C)水を(A)過酸化水素と(B)クエン酸の合計を100重量部とした場合に少なくとも15重量部含有し、
    (D)アルカリ化合物を下記式のクエン酸(B)のプロトン数を満足するために添加し、且つ
    (E)アルカリ化合物が、アルカリ金属水酸化物、アルカリ金属酸化物、アルカリ金属過酸化物、アルカリ土類金属水酸化物、アルカリ土類金属酸化物、アルカリ土類金属過酸化物、アンモニア、アミン、水酸化四級アンモニウムからなる群より選ばれる1種以上の化合物である
    ことを特徴とする土壌及び/又は地下水の浄化剤。
    クエン酸(B)のプロトン数=0.05×M〜0.80×M (1)
    (式(1)において、Mはクエン酸(B)のモル数を表す。)
  2. 有機化合物に汚染された土壌及び/又は地下水の浄化方法であって、
    (A)過酸化水素を100重量部、
    (B)クエン酸を少なくとも10重量部及び
    (C)水を(A)過酸化水素と(B)クエン酸の合計を100重量部とした場合に少なくとも15重量部添加し
    (D)アルカリ化合物を下記式のクエン酸(B)のプロトン数を満足するために添加し、且つ
    (E)アルカリ化合物が、アルカリ金属水酸化物、アルカリ金属酸化物、アルカリ金属過酸化物、アルカリ土類金属水酸化物、アルカリ土類金属酸化物、アルカリ土類金属過酸化物、アンモニア、アミン、水酸化四級アンモニウムからなる群より選ばれる1種以上の化合物である
    ことを特徴とする土壌及び/又は地下水の浄化方法。
    クエン酸(B)のプロトン数=0.05×M〜0.80×M (2)
    (式(2)において、Mはクエン酸(B)のモル数を表す。)
JP2010517981A 2008-06-23 2009-06-19 土壌及び/又は地下水の浄化剤、ならびに浄化方法 Active JP5522040B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010517981A JP5522040B2 (ja) 2008-06-23 2009-06-19 土壌及び/又は地下水の浄化剤、ならびに浄化方法

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008163163 2008-06-23
JP2008163163 2008-06-23
PCT/JP2009/061233 WO2009157387A1 (ja) 2008-06-23 2009-06-19 土壌及び/又は地下水の浄化剤、ならびに浄化方法
JP2010517981A JP5522040B2 (ja) 2008-06-23 2009-06-19 土壌及び/又は地下水の浄化剤、ならびに浄化方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2009157387A1 JPWO2009157387A1 (ja) 2011-12-15
JP5522040B2 true JP5522040B2 (ja) 2014-06-18

Family

ID=41444455

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010517981A Active JP5522040B2 (ja) 2008-06-23 2009-06-19 土壌及び/又は地下水の浄化剤、ならびに浄化方法

Country Status (5)

Country Link
JP (1) JP5522040B2 (ja)
KR (1) KR101809888B1 (ja)
CN (1) CN102083557B (ja)
TW (1) TWI473631B (ja)
WO (1) WO2009157387A1 (ja)

Families Citing this family (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101301086B1 (ko) * 2012-08-31 2013-09-03 신림산업 주식회사 임해매립지 준설퇴적토를 이용한 조경용 식재 지반의 조성방법
CN103464455B (zh) * 2013-09-11 2015-05-13 中科华南(厦门)环保有限公司 一种采用高锰酸钾与双氧水复配进行有机污染土壤化学氧化修复的方法
CN103482751A (zh) * 2013-10-14 2014-01-01 河海大学 生物可降解螯合剂edds在处理难降解有机废水中的应用
WO2015170317A1 (en) * 2014-05-04 2015-11-12 Yissum Research Development Company Of The Hebrew University Of Jerusalem Ltd. Remediation of Contaminated Soils
CN104178177B (zh) * 2014-08-12 2017-07-28 上田环境修复股份有限公司 一种高分子铬稳定剂及其制备方法及其应用
CN104692515A (zh) * 2015-02-04 2015-06-10 华东理工大学 一种加强活化过氧化钙去除水中氯代烯烃的方法
CN104889152B (zh) * 2015-06-04 2017-06-23 西安建筑科技大学 一种富含有机质土壤中石油污染物的选择性降解方法
CN106337028A (zh) * 2015-07-17 2017-01-18 上海海洋大学 一种净化剂及其制备方法和应用
CN105565466A (zh) * 2016-03-02 2016-05-11 清泽环境发展(北京)有限公司 高效环保芬顿试剂及其氧化处理硝基苯的方法
JP6817899B2 (ja) * 2016-06-10 2021-01-20 宇部マテリアルズ株式会社 酸素徐放剤及びその製造方法並びに酸素供給方法
CN105906073A (zh) * 2016-06-29 2016-08-31 江苏艾特克环境工程设计研究院有限公司 一种处理化工废水的氧化剂及其制备方法
CN106799396B (zh) * 2017-03-01 2022-04-08 北京建工环境修复股份有限公司 一种土壤及地下水高压旋喷与浅层搅拌联合原位修复方法
CN107442565A (zh) * 2017-09-30 2017-12-08 青岛农业大学 一种原位修复多环芳烃污染农田土壤的方法及装置
CN107413840A (zh) * 2017-09-30 2017-12-01 青岛农业大学 重金属镉和多环芳烃污染农田土壤的原位修复方法和系统
CN107470339A (zh) * 2017-09-30 2017-12-15 青岛农业大学 类芬顿和微生物联用修复多环芳烃污染土壤的方法和系统
CN107617635A (zh) * 2017-09-30 2018-01-23 青岛农业大学 邻苯二甲酸酯和砷污染土壤的原位类芬顿修复方法及系统
CN107470338A (zh) * 2017-09-30 2017-12-15 青岛农业大学 塑化剂和重金属铅污染农田土壤的原位修复方法和系统
CN109351768A (zh) * 2018-11-14 2019-02-19 中国石油大学(华东) 一种化学氧化和化学淋洗联合修复重金属污染土壤的方法
CN110961451B (zh) * 2019-12-30 2021-07-23 上海交通大学 一种氧化降解有机污染物的土壤修复材料和土壤修复方法
CN111760899B (zh) * 2020-06-22 2021-08-24 南京农业大学 氧化剂复配氧化修复有毒有机污染土壤的投料改进方法
CN113072235A (zh) * 2021-04-22 2021-07-06 广东瑞星环境科技有限公司 一种偏光片生产的聚乙烯醇膨润废水处理方法
CN114057320A (zh) * 2021-10-29 2022-02-18 鄂尔多斯市昊鑫瑞源科净工程有限公司 废弃泥浆破胶处理方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08192137A (ja) * 1995-01-19 1996-07-30 Chem Grouting Co Ltd 土壌浄化方法及び装置
WO2006123574A1 (ja) * 2005-05-19 2006-11-23 Mitsubishi Gas Chemical Company, Inc. 土壌及び/又は地下水の浄化方法
JP2007244983A (ja) * 2006-03-15 2007-09-27 Nippon Oil Corp 土壌の浄化方法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5205999A (en) * 1991-09-18 1993-04-27 British Nuclear Fuels Plc Actinide dissolution
JP2000301172A (ja) * 1999-04-15 2000-10-31 Kurita Water Ind Ltd 土壌及び/又は地下水の浄化方法
JP3665818B2 (ja) * 2001-11-14 2005-06-29 独立行政法人産業技術総合研究所 汚染土壌浄化剤
LT1755799T (lt) * 2004-05-27 2018-01-10 Solvay Sa Teršalų kombinuotas cheminis oksidavimas/pagalbinis bioregeneravimas
CN100358626C (zh) * 2004-08-30 2008-01-02 南京大学 高比表面的钽酸盐或铌酸盐光催化剂的制备方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08192137A (ja) * 1995-01-19 1996-07-30 Chem Grouting Co Ltd 土壌浄化方法及び装置
WO2006123574A1 (ja) * 2005-05-19 2006-11-23 Mitsubishi Gas Chemical Company, Inc. 土壌及び/又は地下水の浄化方法
JP2007244983A (ja) * 2006-03-15 2007-09-27 Nippon Oil Corp 土壌の浄化方法

Also Published As

Publication number Publication date
TW201008606A (en) 2010-03-01
CN102083557A (zh) 2011-06-01
JPWO2009157387A1 (ja) 2011-12-15
CN102083557B (zh) 2013-05-01
TWI473631B (zh) 2015-02-21
KR101809888B1 (ko) 2018-01-25
WO2009157387A1 (ja) 2009-12-30
KR20110039215A (ko) 2011-04-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5522040B2 (ja) 土壌及び/又は地下水の浄化剤、ならびに浄化方法
JP5250975B2 (ja) 土壌及び/又は地下水の浄化方法
JP5817718B2 (ja) 過硫酸塩および銀錯体を含む化学物質分解用処理剤及びそれを用いた化学物質の分解方法
KR102061679B1 (ko) 분리막의 슬라임 억제 방법
CN101947381B (zh) 重金属处理剂及重金属污染物质的处理方法
WO2010073976A1 (ja) 安定性に優れる過酸化水素水溶液
KR20180069852A (ko) 시아나이드 착물 함유 폐수의 처리방법 및 그것에 사용하는 처리제
JP5666832B2 (ja) 有機物質の分解処理方法および有機物質の分解処理剤キット
JP2004202357A (ja) 有機化合物汚染の浄化方法
JP6048071B2 (ja) 重金属処理剤及び重金属汚染物質の処理方法
JP2011000497A (ja) 鉄キレート水溶液ならびに土壌及び/又は地下水の浄化方法
KR102526222B1 (ko) 시안 함유 폐수용 수처리제 조성물
US20220056381A1 (en) Aqueous cleaning solution for removal of rouging deposits on media-contacted surfaces of stainless steels, use thereof and process for production thereof
JP6712706B2 (ja) 塩化シアンの揮散抑制方法
WO2017033825A1 (ja) シアン含有廃水用の水処理剤組成物
US10876212B2 (en) Corrosion inhibitor compositions and methods of using same
JP2002059179A (ja) 硝酸アンモニウムによる有機廃水を含む水の処理

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20120119

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120508

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130723

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130924

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140311

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140324

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5522040

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151