JP5521692B2 - ステープラ駆動装置、後処理装置、および画像形成装置 - Google Patents

ステープラ駆動装置、後処理装置、および画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、ステープラ駆動装置、後処理装置、および画像形成装置に関する。
用紙上に画像や文字をプリントするプリンタなどといった画像形成装置の後段に、後処理装置が連結されることがある。この後処理装置には、そのユーザの利用形態に応じ、用紙にパンチ穴を空けるパンチャや重ねられた複数枚の用紙からなる用紙束をステープル針でとじるステープラや用紙を折り畳む紙折り機などが装備される。
ステープラに着目すると、このステープラにはDCモータが搭載されており、そのDCモータの回転による駆動力で、用紙束にステープル針を差し込んで折り曲げるというステープル動作が行なわれる。
特開2008−174382号公報
本発明は、動作音を抑えつつステープル動作の安定性を確保することを目的とする。
請求項1のステープラ駆動装置は、
モータを備え、このモータの回転による駆動力で、重ねられた複数枚の記録媒体からなる束にステープル針を差し込んで折り曲げるステープル動作を実行するステープラのモータに電力を供給する電力供給部と、
上記ステープル動作1回分の実行に費やすことが許容される許容最大時間を記憶しておく最大時間記憶部と、
ステープル動作の実行に実際に費やされた実実行時間を計測する計測部と、
上記電力供給部に、上記モータに向けて、ステープル動作の実行に要する時間が以前のステープル動作の実行に実際に費やされた以前の実実行時間よりも上記許容最大時間に近づくことが予測される電力を供給させる動作時間制御部と、
以前の実実行時間が不明である場合に上記電力供給部が上記モータに向けて供給する初回電力を記憶しておく電力記憶部と、
特定事象の発現を監視し、この特定事象が発現した場合には、上記動作時間制御部による制御に一時的に割り込んで、上記電力供給部に、上記モータに向けて、上記電力記憶部に記憶されている初回電力に基づいた電力を供給させる制御割込部とを備えたことを特徴とする。
請求項2のステープラ駆動装置は、
上記制御割込部は、直前のステープル動作からの経過時間が、予め決められた時間に達することを上記特定事象として監視するものであることを特徴とする。
請求項3のステープラ駆動装置は、
上記制御割込部は、直前のステープル動作からの午前中での経過時間が、予め決められた第1の時間に達すること、および、午後での経過時間がこの第1の時間よりも短い第2の時間に達することのいずれか一方を満たすことを上記特定事象として監視するものであることを特徴とする。
請求項4のステープラ駆動装置は、
上記ステープラの環境温度を検知する温度検知部を備え、
上記制御割込部は、上記温度検知部で検知された温度が、直前のステープル動作時における温度に対して、予め決められた温度差を越えることを上記特定事象として監視するものであることを特徴とする。
請求項5のステープラ駆動装置は、
上記ステープラに組み込まれたセンサを用いてステープル動作の良不良を検知する動作検知部を備え、
上記制御割込部は、上記動作検知部による検知結果がステープル動作の実行不良を示すことを上記特定事象として監視するものであることを特徴とする。
請求項6の後処理装置は、
画像を形成する画像形成装置から記録媒体を受け取り、この記録媒体を複数枚重ねて束を形成する束形成部と、
モータを備え、このモータの回転による駆動力で、上記束にステープル針を差し込んで折り曲げるステープル動作を実行するステープラと、
上記ステープラの上記モータに電力を供給する電力供給部と、
上記ステープル動作1回分の実行に費やすことが許容される許容最大時間を記憶しておく最大時間記憶部と、
ステープル動作の実行に実際に費やされた実実行時間を計測する計測部と、
上記電力供給部に、上記モータに向けて、ステープル動作の実行に要する時間が以前のステープル動作の実行に実際に費やされた以前の実実行時間よりも上記許容最大時間に近づくことが予測される電力を供給させる動作時間制御部と、
以前の実実行時間が不明である場合に上記電力供給部が上記モータに向けて供給する初回電力を記憶しておく電力記憶部と、
特定事象の発現を監視し、この特定事象が発現した場合には、上記動作時間制御部による制御に一時的に割り込んで、上記電力供給部に、上記モータに向けて、上記電力記憶部に記憶されている初回電力に基づいた電力を供給させる制御割込部とを備えたことを特徴とする。
請求項7の画像形成装置は、
記録媒体上に画像を形成する画像形成部と、
上記画像形成部から記録媒体を受け取り、この記録媒体を複数枚重ねて束を形成する束形成部と、
モータを備え、このモータの回転による駆動力で、上記束にステープル針を差し込んで折り曲げるステープル動作を実行するステープラと、
上記ステープラの上記モータに電力を供給する電力供給部と、
上記ステープル動作1回分の実行に費やすことが許容される許容最大時間を記憶しておく最大時間記憶部と、
ステープル動作の実行に実際に費やされた実実行時間を計測する計測部と、
上記電力供給部に、上記モータに向けて、ステープル動作の実行に要する時間が以前のステープル動作の実行に実際に費やされた以前の実実行時間よりも上記許容最大時間に近づくことが予測される電力を供給させる動作時間制御部と、
以前の実実行時間が不明である場合に上記電力供給部が上記モータに向けて供給する初回電力を記憶しておく電力記憶部と、
特定事象の発現を監視し、この特定事象が発現した場合には、上記動作時間制御部による制御に一時的に割り込んで、上記電力供給部に、上記モータに向けて、上記電力記憶部に記憶されている初回電力に基づいた電力を供給させる制御割込部とを備えたことを特徴とする。
請求項1のステープラ駆動装置によれば、動作音を抑えつつステープル動作の安定性が確保される。
請求項2のステープラ駆動装置によれば、動作音を抑えつつステープル動作の安定性が効果的に確保される。
請求項3のステープラ駆動装置によっても、動作音を抑えつつステープル動作の安定性が効果的に確保される。
請求項4のステープラ駆動装置によっても、動作音を抑えつつステープル動作の安定性が効果的に確保される。
請求項5のステープラ駆動装置によっても、動作音を抑えつつステープル動作の安定性が効果的に確保される。
請求項6の後処理装置によれば、動作音を抑えつつステープル動作の安定性が確保される。
請求項7の画像形成装置によれば、動作音を抑えつつステープル動作の安定性が確保される。
プリントシステムの全体構成図である。 図1に示す後処理装置のステープラ周りの機構の動作説明図である。 2本のレールが形成された案内部材を示す斜視図である。 ステープラの駆動力伝達機構およびセンサを示した模式図である。 ステープラに備えられた押え部材の動作機構の説明図である。 遮光板とHPセンサの位置関係を示した図である。 ステープル針の形状を示した図である。 針プレートが針ストッパに突き当てられた状態を示す平面図である。 ステープル針が針ストッパに突き当てられた状態を示す側面図である。 ステープラによるステープル動作の第1ステップにおける部材の動作を示す図である。 ステープラによるステープル動作の第2ステップにおける部材の動作を示す図である。 ステープラによるステープル動作の第3ステップにおける部材の動作を示す図である。 ステープラによるステープル動作の第4ステップにおける部材の動作を示す図である。 ステープラによるステープル動作の第5ステップにおける部材の動作を示す図である。 ステープラによるステープル動作の第5ステップにおける部材の動作を示す図である。 ステープラによるステープル動作の第6ステップにおける部材の動作を示す図である。 ステープラによるステープル動作の第7ステップにおける部材の動作を示す図である。 ステープラによるステープル動作の第8ステップにおける部材の動作を示す図である。 ステープラによるステープル動作の第9ステップにおける部材の動作を示す図である。 一連のステープル動作を構成する各工程における動作音波形を示した図である。 後処理装置におけるステープラの動作制御を担う制御回路のブロック図である。 制御概念図である。 1回のステープル動作に許される許容最長時間tsetを示す図である。 各工程ごとの初期デューティを示す図である。 各工程ごとのデューティの推奨範囲を示す図である。 RAM352内に構築される作業テーブルを示す図である。 ステープル動作制御プログラムのフローチャートである。 第2実施形態である後処理装置の概略構成図である。 内部ブロック図である。 第3実施形態の後処理装置の内部ブロック図である。 第4実施形態の後処理装置の内部ブロック図である。 第4実施形態の後処理装置のCPUが参照するテーブルの内容を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
図1は、プリントシステムの全体構成図である。
この図1に示すプリントシステム1Aは、プリンタ10と、用紙搬送装置20と、後処理装置30とで構成されている。このプリントシステム1Aが、本発明の画像形成装置の第1実施形態である。
プリンタ10は、図示しない上位装置等から画像信号を受信してその画像信号に基づく画像を用紙上に形成する、電子写真方式のプリンタである。概要を説明する。
このプリンタ10には、4台の用紙収容部111が設けられており、各用紙収容部111には、それぞれ紙種や寸法や向き(縦置き、横置き)の異なる用紙Pが収容されている。各用紙収容部111に収容されている用紙の紙種や寸法や向きの情報はあらかじめ設定され、本体制御部120に記憶されている。上位装置からプリント指令を受け取ると、その指令に応じた用紙が収容されている用紙収容部111から取出しロール112により用紙Pが取り出され、その取り出された用紙Pは供給ロール113、搬送ロール114により搬送されてその用紙先端が調整ロール115に至る。
一方、露光器121は、C,M,Y,Kの各色ごとに配置された各感光体122を露光し、各感光体122上に静電潜像を形成する。各感光体122上に形成された静電潜像は図示しない現像器により各色トナーで現像されてトナー像が形成され、各色のトナー像は、転写ロール125の作用により、張架ロール124により張架された状態で矢印A方向に循環する中間転写ベルト123上に各色のトナー像が互いに重なるように転写される。
先端が調整ロール115にまで達している用紙Pは、中間転写ベルト123上のトナー像と時機を合わせて二次転写位置Tに送り出され、二次転写ロール116の作用により中間転写ベルト123上のトナー像が用紙Pに転写される。トナー像の転写を受けた用紙Pはさらに搬送され、定着ロール117による加熱加圧を受けて用紙上のトナー像がその用紙Pに定着され、その用紙P上に定着画像が形成される。定着後の用紙Pは搬送ロール118によりさらに搬送され、用紙搬送装置20が存在しないときは、そのプリンタ10の用紙排出台119上に排出される。
このプリントシステム1Aでは、その用紙排出台119上に用紙搬送装置20が設置されているため、プリンタ10から排出された用紙Pは用紙搬送装置20に受け継がれてその用紙搬送装置20内の搬送ロール121によりさらに搬送され、後処理装置30に受け継がれる。後処理措置30については後述する。
プリンタ10には、上位装置から、1つのジョブ単位の指令が入力される。具体的には、一例として、10枚分の画像信号と、各画像信号に基づく画像が形成された用紙をそれぞれ1〜10ページとしたとき、1〜10ページの用紙を1つの用紙束とし、用紙束ごとにステープル針でとじて、その用紙束を10束作成するように、といった指示がなされる。例えばこの例の場合、その画像の寸法等に応じた用紙が収容されている用紙収容部111から用紙Pが順次取り出され、順に取り出された各用紙Pに、1ページ目の画像,2ページ目の画像,…,10ページ目の画像,1ページ目の画像,2ページ目の画像,…,10ページ目の画像の順に、合計10束分(用紙100枚分)のプリントが順次に行なわれる。プリント後の用紙は、用紙搬送装置20を経由して後処理装置30に順次に送り込まれる。
後処理装置30には、パンチャ31とステープラ32と、それらの動作の制御およびプリンタ10との間の通信を担う用紙処理制御部35が備えられている。後処理装置30に取り込まれた用紙は、搬送ロール131により搬送され、用紙の縁にパンチ穴を形成することが指示されているときはパンチャ31が作動し、パンチ穴が形成された用紙がさらに搬送されて用紙受け台136上に排出される。用紙受け台136は、図1に実線で示す位置と破線で示す位置との間で上下動自在であり、用紙受け台136上に順次積層される用紙の全体の厚みに応じて順次下降する。
後処理装置30に装備されたステープラ32により用紙束をとじることが指示されている場合は、以下のようにしてステープラ32によるステープル動作が実行される。
図2は、図1に示す後処理装置30のステープラ周りの機構の動作説明図である。
ここには、用紙が載置される固定板137と、矢印X−X′方向に進退自在な可動板135が備えられている。図2では可動板135は矢印X方向に進出した状態にある。また、ここには、排紙ロール132と対向ロール133が備えられている。排紙ロール132は図2に示す矢印Y−Y′方向に上下動自在である。この排紙ロール132が下降すると、その排紙ロール132と対向ロール133との間に用紙を挟み、回転して用紙を図1に示す用紙受け台136上に排出する。ここでは、排紙ロール132は、矢印Y方向に上昇した位置にある。さらにここには、パドラ134と横受け板139が備えられている。パドラ134は矢印B方向に回転し用紙をステープラ32側に押す役割りを担っている。ステープラ32側に押された用紙は突き当て壁138に突き当てられる。また、横受け板139は、その横受け板139との間に用紙を左右から挟むように配置された叩き板(図示せず)により横方向に叩かれた用紙の当接を受けて、用紙の横位置を揃える役割りを担っている。
図1に示すパンチャ31の配置領域を通過した用紙は、図2に示す用紙搬送経路P1に従って進行する。このとき、排紙ロール132は矢印Y方向に上昇した位置にあり、可動板135は、矢印X方向に進出した状態にある。用紙搬送経路P1に従って進行してきた用紙は、固定板137と可動板135とに跨って載置され、パドラ134により突き当て壁138に突き当てられるとともに叩き板(図示せず)により横受け板139に突き当てられ、これにより縦横ともに位置決めがなされる。以上の動作が1つの用紙束を形成する枚数(前述の例では10枚)の用紙が送られてくる間、繰り返され、これにより、1つの用紙束を形成する複数枚の用紙が縦横の位置を揃えて積み重ねられる。この積み重ねられた複数枚の用紙はステープラ32により1つの用紙束にとじられる。ステープラ32には、2つの突起331を有する足部33が取り付けられており、この足部33の2つの突起331は案内部材34に設けられた、図2の紙面に垂直の方向に延びる2本のレール342にそれぞれ形成された溝341に入り込んでいる。このステープラ32は、2本のレール342に案内されて図2の紙面に垂直な方向に移動自在である。したがって、用紙束をステープラ32でとじるにあたっては、レール342に案内されて移動し、例えば中央付近の2箇所、あるいは隅の1箇所など、用紙束の、指定された箇所をとじる。
ステープラ32によるステープル動作自体については後述する。
ステープラ32により用紙束がとじられるのと同期して排紙ロール132は矢印Y′方向に下降してその用紙束を対向ロール133との間に挟み、また、可動板135は、矢印X′方向に退がる。用紙束へのとじ動作が終了すると、排紙ロール132の回転によりその用紙束が用紙受け台136上に排出される。
以上のとじ動作を行なっている間にはプリンタ10(図1参照)からさらに次の用紙が搬送されて来ないように、プリンタ10と後処理装置30との間での調整により、プリンタ10におけるプリント動作の中断等が行なわれる。
図3は、2本のレールが形成された案内部材を示す斜視図である。
この案内部材34の2本のレール342にはそれぞれ溝341が形成されており、図2に示す足部33の突起331が溝341に入り込んでステープラ32の移動が案内される。これらのレール342は、全体としては図2の紙面に垂直な方向に延びているが、両端近傍がわん曲した形状を有する。これは、用紙束の角をとじるときに、用紙の角部を用紙に対し斜めにとじるためである。
ここで、図1〜図3を参照して説明した後処理装置30は、図1に示す形態のプリンタにのみ連結可能なものではなく、別な形態のプリンタにも連結可能である。さらに電子写真方式に限られず、例えばインクジェットプリンタ等他のプリント方式のプリンタにも連結可能に構成してもよい。
次にステープラ自体の動作について説明する。
図4は、ステープラの駆動力伝達機構およびセンサを示した模式図である。
このステープラ32は押え部材328を有する。このステープラ32には、DCモータ321が備えられており、DCモータ321が回転すると押え部材328が矢印D−D′方向に回動する。
DCモータ321から押え部材328への駆動力伝達機構は以下の通りである。DCモータ321が回転するとギア322、中継ギア323および駆動ギア324の順に駆動力が伝達され、駆動軸325が回転する。図5、図6の説明の後、再度この図4に戻って説明する。
図5は、ステープラに備えられた押え部材の動作機構の説明図である。
押え部材328は回転中心328aを中心に回転することにより、図5(A)に示す上位置と図5(B)に示す下位置との間で上下動する。ここで、駆動軸325には、駆動カム326が取り付けられていて、回転中心327aを中心に回転する中継カム327を経由して、押え部材328が上下動する。駆動軸325が1回転すると、押え部材が一往復し、一回のステープル動作が終了する。
また、駆動軸325には、駆動カム326とは軸方向(図5の紙面に垂直な方向)について異なる位置に遮光板51が取り付けられている。この遮光板51は、駆動軸325に固定されており、駆動カム326の回転と同期して同一速度で同一回転角度だけ回転する。また遮光板51の近傍には、HP(ホームポジション)センサ52が備えられている。
図6は、遮光板とHPセンサの位置関係を示した図である。
このHPセンサ52は、光を投受光する光電センサであって、回転する遮光板51がそのHPセンサ52による光の投受光を遮るように通過する位置に固定されている。HPセンサ52は、遮光板51が通過している間はLレベルの信号を出力し、遮光板51がHPセンサ52から外れるとHレベルの信号を出力する。遮光板51は駆動軸325の回転に伴って一緒に回転するので、このHPセンサ52により、駆動軸325の回転位置が検出される。ここではこのセンサは、駆動軸325の初期位置の検出に使われている。
DCモータ321に電力を供給してステープラ32にステープル動作を開始させた後、ある閾値時間(例えば500msec)を経過しても駆動軸325が一回転して初期位置に戻ったことがHPセンサ52で検出されなかったときは、ステープル動作不良となし、DCモータ321の回転が停止され、DCモータ321が逆転される。このDCモータ321を逆転させたときは、HPセンサ52により、ある閾値時間(例えば200msec)以内に駆動軸325が初期位置に戻るか否かが監視される。DCモータ321の逆転によりその閾値時間以内にHPセンサ52により駆動軸325が初期位置に戻ったことが検出されるか否かにより処理内容は異なるが、いずれの場合もエラー処理が行なわれる。HPセンサ52とCPU351とを併せたものが、本発明にいう動作検知部の一例に相当する。
図4に戻り、ステープラ32に備えられている各種センサについて説明する。
このステープラ32には、HPセンサ52のほかセンサ53とセンサ54が備えられている。センサ53は、ステープル針(後述する)が、用紙束をとじるステープル動作の実行が可能な状態にあるか否かを検出するセンサである。また、センサ54は、ステープル針の残りが少なくなったことを検出するセンサである。
図7は、ステープル針の形状を示した図である。
ステープル針61は、直線形状を有し、図7(A)に示すように、その直線形状のステープル針61が一枚の板形状に並べられて容易にはバラバラにならないように接着され針プレート60を形成している。ここで、使用中のステープル針61は、先頭の2本のステープル針61a,61bだけが、その両端部が針プレート60から直角に立設する方向に折り曲げられる。
ステープル針61の左右の先端部は、図7(B)に示すように先端ほど厚みが薄くなるようにテーパ形状に形成され、用紙束への差し込みを容易にしている。
図8は、針プレートが針ストッパに突き当てられた状態を示す平面図である。針ストッパ62は、折り曲げられる前の直線形状のステープル針61の両端部が突き当てられる第1ストッパ62aと、折り曲げられた先端2本のステープル針61a,61bのうちの先頭のステープル針61aが突き当てられる第2ストッパ62bとを有する。針プレート60の上には、ガイド部材63が被せられている。このガイド部材63の先端部分は折り曲げられた2本のステープル針61a,61bの内側に入り込む寸法を有する。
図9は、ステープル針が針ストッパに突き当てられた状態を示す側面図である。
ガイド部材63には、折り曲げられた先端のステープル針61aの上部を覆い下部を露出するように斜面63aが形成されている。またこのガイド部材63は、図示しないバネにより、図9(A)に示す矢印E方向に付勢されている。
ステープラ32には、さらに、ステープル針61一本分の幅とほぼ同じ厚さの針押上部材71と、同様の厚さの針曲げ部材72が備えられている。針押上部材71は、折り曲げられた先頭のステープル針61aの直下に配置され、針曲げ部材72は、先頭から3本目のステープル針61、すなわち、まだ折り曲げられていない先頭のステープル針の直下に配置されている。
ステープラ32に備えられたDCモータ321(図4参照)が回転して駆動軸325が回転すると、針押上部材71が先端のステープル針61aを矢印G方向に押し上げて図示しない用紙束に差し込む。この押し上げ時には、ガイド部材63は、バネ付勢に抗して、図9(B)に示す矢印F方向にステープル針61の1本分の厚さだけ押し戻される。そして針押上部材71により押し上げられたステープルに続いて上昇してきた針曲げ部材72により、折り曲げられていない先頭のステープル針が、ガイド部材63の先端部分をガイドにして折り曲げられる。針押上部材71および針曲げ部材72は、針押上部材71により押し上げられたステープル針61aによる用紙束1束分のとじ動作が終了すると、図9(A)に示す初期位置まで下降する。
図10〜図19は、ステープラによるステープル動作の各ステップにおける部材の動作を示す図である。前述の通り、ステープラ32にはDCモータ321(図4参照)が備えられており、そのDCモータ321の回転により駆動軸325が回転し、この駆動軸325の回転により、ステープル動作に関係する各部材が連携して動作する。
図10は、ステープラに針プレート60を装填した直後の初期の状態が示されている。針プレート60は複数枚重ねられて収容されている。またここには、図8、図9を参照して説明した第1ストッパ62aと第2ストッパ62bとからなる針ストッパ62、針押上部材71、針曲げ部材72のほか、針送り用の板バネ73が示されている。この板バネ73は、積み重ねられた針プレート60のうちの最下層の針プレート60aを針ストッパ62側に送り出す役割りを担っている。またここには、図4等に示す押え部材328を構成する構成部品である、針折曲げ部材74、押え部材75および上部部材76が示されている。針折曲げ部材74は、ステープル針の用紙束を貫通した両端部分を折り曲げて用紙束に押し当てる役割りを担っており、押え部材75は、針折曲げ部材74を上から押える役割りを担っている。また、上部部材76は、用紙束を上から押える役割りを担っている。
図11は、図10に示す状態の次のステップを示している。
ここでは板バネ73により最下層の針プレート60aが矢印H方向に押されて移動し、その針プレート60aの先端の両側が第1ストッパ62aに突き当てられ、さらに上部部材76が、針折曲げ部材74および押え部材75を上に残したまま矢印I方向に下降している。この上部部材76には、針折曲げ部材74が入り込む溝761が形成されており、上部部材76の下降により相対的に針折曲げ部材74が上部部材76よりも上部に移動しその溝761があらわれた状態にある。
次に、図12に示すように、針押上部材71が矢印J方向に上昇するが、この段階では、第2ストッパ62bに突き当てられているステープル針61a(図8参照)は存在せず、したがって針押上部材71は空打ちとなる。この針押上部材71の上昇に伴い針曲げ部材72も上昇し、第1ストッパ62aに突き当てられている先頭のステープル針61の両端部を針プレート60aに対し直角に折り曲げる。この時、板バネ73は、針プレート60aを矢印H方向に付勢し続ける。
次いで、図13に示すように、押え部材75が矢印K方向に下降し、針折曲げ部材74を溝761内に押し込むが、この段階ではステープル針が存在せず空打ちとなる。板バネは73は一旦後方に移動する。
次いで、図14に示すように、上部部材76が針折曲げ部材74および押え部材75とともに矢印L方向に上昇し、針押上部材71および針曲げ部材72が矢印M方向に下降する。針プレート60aは、板バネ73に押されて、折り曲げられた先頭1本分のステープル針61aが第1ストッパ62aを擦り抜け、先頭から2本目の、まだ折り曲げられていないステープル針61bが第1ストッパ62aに突き当てられた状態となる。
次にもう一度、図12〜図14の各ステップを繰り返すと、今度は先頭の2本のステープル針61a,61bが折り曲げられて、図15に示すように、先頭のステープル針61aが第2ストッパ62bに突き当てられた状態となる。
図4に示すセンサ53は、上記のようにして折り曲げられた針プレート60aの先頭のステープル針61aが第2ストッパ62bに突き当てられている状態にあることを検出するセンサである。このセンサ53によりこの状態にあることが検出されると、用紙束をとじる実際のステープル動作の実行が可能となる。
ここで、図12〜図14に示す空打ち動作は、最大13回繰り返される。これは板バネ73による針プレート60aの送り出しに失敗する可能性もあるからである。図12〜図14のステップを13回繰り返してもセンサ53が先頭のステープル針61aの存在を検出しなかったときは、エラー処理が実行される。
図15は、実際のステープル動作開始時の状態を示している。
ここでは、針プレート60aの先頭の2本のステープル針61a,61bが折り曲げられ、先頭のステープル針61aが第2ストッパ62bに突き当てられている。またこの図15には、ステープル針でとじられる予定の用紙束Pも示されている。
次に、図16に示すように、板バネ73が針プレート60aを矢印N方向に押して針プレート60aを針ストッパ62に押し付け、また上部部材76が矢印O方向に下降して用紙束Pを上から押える。このとき溝761が形成される。
次に図17に示すように針押上部材71が矢印P方向に上昇し、先頭のステープル針61aで用紙束Pを貫通させる。また針曲げ部材72も上昇し、2つ隣りの直線形状の先頭のステープル針61の両側部を上向きに折り曲げる。
次いで、図18に示すように、押え部材75が矢印Q方向に下降し針折曲げ部材74が溝761内に押し込まれてステープル針61aの両端が内側に折り曲げられる。溝761は、ステープル針61aの、内側に折り曲げられた両端が互いにぶつからないように若干斜めに形成されている。
次いで図19に示すように、上部部材76が矢印R方向に上昇し、これに伴い、針折曲げ部材74および押え部材75も上部部材76とともに上昇する。また、針押上部材71および針曲げ部材72は、矢印S方向に下降する。針プレート60aは、板バネ73に押されて、次の先頭のステープル針が第2ストッパ62bに突き当てられる。
その後、ステープル針によりとじられた用紙束Pが、図2を参照して説明したようにして、後処理装置30の外部に排出される。
以上の図15〜図19の各ステップが繰り返され、ステープル針61によりとじられた用紙束Pが順次形成される。
図4に示すもう1つのセンサ54は、上記のようにしてステープル針61を消費していった結果、残りのステープル針61の本数が少なくなったことを検出するセンサである。ステープル針61が残り少なくなると、ユーザに向け注意喚起がなされる。
図20は、一連のステープル動作を構成する各工程における動作音波形を示した図である。また、この図20には遮光板51とHPセンサ52も示されている。
ここでは、一連のステープル動作が、起動工程T1と、とじ工程T2と、復帰工程T3とに分けられている。本実施形態では起動工程T1の時間長t1は、t1=50msecに固定されている。また、とじ工程T2と復帰工程T3との境界は、HPセンサ52の出力の変化で知ることができる。また復帰工程T3の終了タイミング(すなわち初期状態)もHPセンサ52の出力変化により知ることができる。
起動工程T1は、図15に示す初期状態にあるときにDCモータ321(図4参照)への電力供給を開始した時点から50msecの時間である。とじ工程T2は、起動工程T1に続き、図18の状態まで続く工程である。復帰工程T3は、図19を参照して説明した動作を行なう工程である。
ここでは、起動工程T1の時間長をt1、とじ工程の時間長をt2、復帰工程の時間長をt3、起動工程T1の開始から復帰工程T3の終了までの、一連のステープル動作1回分の時間長をt123であらわす。また起動工程T1ととじ工程T2の合計の時間長t1+t2をt12であらわす。
以下では、とじ工程T2および復帰工程T3における動作音を低減するための制御アルゴリズムを説明する。
図21は、後処理装置におけるステープラの動作制御を担う制御回路のブロック図である。
ここでは、この後処理装置30は、図1に示すプリンタ10に連結されているものとする。
ここには、CPU351、RAM352、タイマー355、モータ駆動部353および発振器354が示されている。これらは、図1等に示す用紙処理制御部35内の構成要素の一部である。
また、ここには、ステープラ32の構成要素として、DCモータ321、前述した各種の機構要素からなるステープル機構39およびHPセンサ52が示されている。
RAM352には、この後処理装置30の電源立ち上げ時にROM350に記憶されている後述する各種データが転送され、また、CPU351で動作するステープラ動作制御プログラムもこのRAM352にロードされる。CPU351には、プリンタ10から今回のプリントに用いた用紙の種類(紙種)、ひと束あたりの用紙枚数、用紙束の数等の情報が入力される。また、このCPU351には、HPセンサ52の出力信号も入力され、CPU351ではステープラ32が初期状態にあること、またとじ工程T2から復帰工程T3への切り替わりのタイミングにあることが認識される。
モータ駆動部353では、CPU351により指示を受けたデューティのパルス幅変調電力が生成される。発振器354はモータ駆動部353でのパルス幅変調電力(PWM電力)生成用のクロック信号を発生させる。このモータ駆動部353が、本発明にいう電力供給部の一例に相当する。
ここでPWMとは、周期的なパルス状の波形に電力を変調する技術である。変調された波形でのパルス高はDCモータ321の定格電圧に等しい。そして、変調された波形におけるパルス周期に対するパルス幅の比率は、定格出力に対する実効出力の比率となる。この比率はPWM電力のデューティ(出力比率)と称され、このデューティが調整されることで、PWM電力の実効出力は、0から定格電力までの間で調整される。
モータ駆動部353で生成されたPWM電力はDCモータ321に供給され、DCモータ321はその供給されたPWM電力で回転する。ここで、DCモータ321は、そのDCモータ321に供給されたPWM電力のデューティに概ね沿った回転数で回転するが、ステープラ32の個体差やとじ対象の用紙の紙種や枚数等に応じて大きくばらつき、デューティと回転数は必ずしも一対一の関係ではない。
タイマー355では、最後のステープラ処理からの経過時間が計測され、予め定められている閾値を超える場合には、詳しくは後述するが、ステープル動作の生産性は確保しながら動作音をなるべく低減するための模索により得られたデューティを破棄しte
初期設定値に戻し、ステープル動作の生産性の確保に努める。
図22は、制御概念図である。
ここで行なおうとしている制御は、各工程ごとにデューティを調整することである。起動工程T1は、DCモータ321の回転を開始させる工程であり、大きなパワーを必要とし、ここではデューティ100%に固定される。起動工程T1の時間長t1は、前述した通り、t1=50msecに固定されている。
次のとじ工程T2では、デューティが調整され、動作音の抑制が図られる。デューティを下げるとDCモータ321の回転数が低下するが、回転数の低下にとどまらず駆動力も低下し、これが低下し過ぎるとステープル動作が正常に行なわれずにとじ不良が発生するおそれがある。そこで、このとじ工程T2では、最低限確保すべきデューティが決められている。
次の復帰工程T3においてもデューティが調整される。この復帰工程T3でも駆動力が低下し過ぎると復帰動作が不良となるおそれがあり、最低限確保すべきデューティが決められている。また、起動工程T1、とじ工程T2および復帰工程T3からなる一連のステープル動作に要する時間t123の許容最長時間が決められている。これは、一連のステープル動作に時間がかかり過ぎると、用紙束の生産性低下が問題となるおそれがあるからである。
ここで、とじ工程T2の動作速度を緩めることが動作音の低減に大きく寄与することが分かっており、したがってここでは、とじ工程T2における最低のデューティを下まわらない範囲間で、かつステープル動作全体に要する時間が許容最長時間を上まわらない範囲内で、とじ工程T2の動作速度を緩め、余裕がある場合に復帰工程T3の動作速度を、これもその復帰工程T3における最低のデューティを下まわらず、かつステープル動作全体に要する時間が許容最長時間を上まわらない範囲内で緩めるという制御が行なわれる。
デューティを、図22に実線で示すように変化させると、DCモータ321の実回転数は、ここに破線で示すように時間遅れ等を伴いながらそのデューティの変化に追随する。
図23は、1回のステープル動作に許される許容最長時間tsetを示す図である。
図1に示すプリントシステム1Aの場合、用紙搬送速度は35cpmと55cpmとの2種類の中から選択される構成となっており、ここでは、35cpmのときの許容最長時間tset=450msecと55cpmのときの許容最長時間tset=350msecが定義されている。以下では、用紙搬送速度が35cpmの場合を取り上げて説明する。
この図23に示す情報は、図示しないROM350に記憶されており、動作に先立って図21に示すRAM352にロードされる。このROM350が、本発明にいう最大時間記憶部および電力記憶部の一例に相当し、タイマー355が、本発明にいう計測部の一例に相当する。CPU351は、本発明にいう動作時間制御部および制御割込部の一例に相当する。
図24は、各工程ごとの初期デューティを示す図である。
ここでは、とじ対象の用紙束の紙種と枚数とにより、A群,B群,C群の3群に分けられている。
図21に示すようにプリンタ10から今回のプリントに使った用紙の紙種、一束あたりの用紙枚数および束数の情報が入力されるが、ここではそれらの情報のうちの紙種とひと束あたりの用紙枚数の情報を利用してA群,B群,C群の中からいずれかの群が採用される。この図21に示すd1,d2,d3は、それぞれ起動工程T1,とじ工程T2,復帰工程T3のデューティを表わしている。
この図24に示す情報も、ROM350に記憶されており、動作に先立って図21に示すRAM352にロードされる。
図25は、各工程ごとのデューティの推奨範囲を示す図である。
ここでもA群,B群,C群の3群について定義されている。
起動工程T1はデューティ100%に固定されている。とじ工程T2と復帰工程T3では、デューティの推奨範囲に上限と下限がある。下限は、デューティをこれ以下に下げると動作不良が発生するおそれがあり必ず守るべき値である。上限は、動作音低減のためにはこれ以下に抑えることが望ましい値であり、本実施形態では、後述するフローチャートに示すように、この上限値であっても1回のステープル動作全体の許容最長時間を超えるときは、動作音低減はあきらめて確実な動作と生産性を優先し、デューティ100%が採用される。
この図25に示す情報も、図示しない不揮発性メモリに記憶され、動作に先立ってRAM352にロードされる。
図26は、RAM352内に構築される作業テーブルを示す図である。
ここではA群を例に上げて説明する。
「起動工程T1」の欄は、起動工程T1の時間が記入される欄であり、ここでは50msecに固定されている。
「とじ工程T2」および「復帰工程T3」の各欄は、それぞれとじ工程T2および復帰工程T3の、今回の実行に要した時間の実測値である。ここでは、一例としてとじ工程T2では300msec要し、復帰工程T3では75msec要したことが記録されている。
実測t123rの欄は、今回のステープル動作全体の実測値(ここでは50+300+75=425msec)が記録される。
余裕時間tfの欄は、1回のステープル動作の許容最長時間(ここでは図24に示す、用紙搬送速度35cpmに対応する許容最長時間tset=450msec)から実測t123rに記録されている値(ここでは425msec)を差し引いた値(ここではtf=25msec)が記入される。
予測t123cの欄には、典型的な動作速度のステープラにおける1回のステープル動作時間の予測値が記入されており、初期マージンtmの欄には、許容最長時間tset=450msecから予測t123cの値を差し引いた値が記入されている。図26では、A群に関し、予測t123c=420msec、初期マージンtm=30msecであり、この図26に示す例では、実測t123rは予測t123cと比べ、5msec余計に時間がかかったことが示されている。
図27は、ステープラ制御プログラムのフローチャートである。このステープラ制御プログラムも図示しない不揮発性メモリに記憶されており、動作に先立って図21に示すRAM352にロードされ、CPU351で実行される。
ここでは先ずジョブの種類が選択される(ステップS01)。すなわち、ここでは、今回のジョブが図24等に示すA群,B群,C群のいずれを採用すべきジョブであるかが決定される。ここではA群であるとして説明を進める。
次いで図24に示す初期デューティで初回のステープル動作を実行し(ステップS02)、とじ工程T2の実動作時間t2と復帰工程T3の実動作時間t3が測定されて余裕時間tfが算出される(ステップS03)。これらの測定値や算出値は図26の作業テーブルに記録される。
次いで、その算出された余裕時間tfが0≦tfであるか否かが判定される(ステップS04)。0≦tfのときは、ステップS11に進み、図24に示すテーブルのとじ工程T2のデューティd2が
d2=(d2現状*t2)/(t2+tf) …(1)
に書き換えられる。ステープル動作を図25に示すデューティで実行し、図26に示す数値が得られた場合、(1)式は、
d2=(65*300)/(300+25)=60 …(2)
となる。これは、図25のA群のとじ工程T2のデューティd2がd2現状=65%からd2=60%に書き換えられることを意味している。言い換えると、d2現状=65%ではtf=25msecの余裕があるので、次回のステープル動作では、とじ工程T2のデューティを65%から60%に下げることを意味する。
次いで、ステップS11で計算したd2がとじ工程T2のデューティの下限d2minより大きいか否か(d2min<d2か否か)が判定される(ステップS12)。ここではd2minは、図25に示すA群のとじ工程T2のデューティの範囲50〜70のうちの下限値d2min=50%である。
d2min<d2のときは、ステップS13に進んで、今回のジョブ内に次の用紙束があるか否かが判定される。次の用紙束にないときはそのまま終了する。次の用紙束が存在するときは、上記のように書き換えられたデューティテーブル(図24参照)にて次のステープル動作の駆動が行なわれ(ステップS14)、とじ工程T2の実動作時間t2および復帰工程T3の実動作時間t3が測定され、さらにそれらの測定値を使って余裕時間tfが算出される(ステップS15)。これらの測定値および算出値は図26の作業テーブルにその都度記録される。
次いで0≦tfか否かが判定され(ステップS16)、0≦tfのときはステップS11に戻り、前述の(1)式に従って新たなd2の算出、図26の作業テーブルの書き換えが行なわれる。
ステップS16においてtf<0であると判定されると、ステップS17に進んでd2の値が2%だけ増加されて図24のd2の値が書き換えられる。さらにステップS17で算出したd2の値がd2≦d2maxであるか否かが判定され(ステップS18)、d2≦dmaxのときはステップS13に戻る。d2max<d2のときは、ステップS41に進む。ステップS41以降の各ステップの説明は後に譲る。
ここで、d2maxは、図25のA群のとじ工程T2のデューティd2の範囲50〜70のうちの最大値d2max=70%である。
ステップS12において、ステップS11で算出されたデューティd2がd2≦d2minであると判定されたときはステップS21に進む。
このステップS21では、d2min=d2か否かが判定される。d2<d2minのときは、ステップS22に進み、d2=d2min、すなわち下限値に固定されてステップS13に戻る。
一方、d2=d2minのときはステップS23に進み、
d3=(d3現状*t3)/(t3+tf) …(3)
により復帰工程T3の新たなデューティd3が算出され図24に示すテーブルが書き換えられる。
図24に示すA群の復帰工程T3のデューティ50%をd3現状とし、図26に示す数値が得られたときは、(3)式は、
d3=(50*75)/(75+25)=37.5(%)
となる。
次いでステップS24では、d3min≦d3か否かが判定され、d3<d3minのときはステップS25に進み、d3=d3min、すなわち下限値に固定される。この値d3=d3minにより図24に示すテーブルが書き換えられる。
ここで、d3minは、図25に示すA群の復帰工程T3のデューティの幅20〜60内の最小値d3min=20%である。
ステップS24でdmin≦d3であると判定されると、ステップS26に進んで今回のジョブ中に次の用紙束が存在するか否かが判定され、次の用紙束が存在しないときは、この時点で、このフローチャートに示す処理が終了する。次の用紙束が存在するときは、上記のようにして書き換えられたデューティテーブル(図24参照)に従って次のステープル動作が実行される(ステップS27)。とじ工程T2の実動作時間t2および復帰工程T3の実動作時間t3が測定され、さらにそれらの測定値を使って余裕時間tfが算出される(ステップS28)。これらの測定値および算出値は、図26の作業テーブルにその都度記録される。
次いで0≦tfか否かが判定され(ステップS29)、0≦tfのときはステップS23に戻り、前述の(3)式に従った新たなd3の算出、図24の作業テーブルの書き換えが行なわれる。
ステップS29において、tf<0であると判定されたときは、ステップS30に進んでd3の値が2%だけ増加され、図24のd3の値が書き換えられる。
さらにステップS30で増加したd3がd3≦d3maxか否かが判定され(ステップS31)、d3≦d3maxのときはステップS27に戻る。d3max<d3のときはステップS17に戻り、d2の値も2%増加される。
ここで、d3maxは、図25に示すA群の復帰工程T3のデューティの幅20〜60のうちの最大値d3max=60%である。
ステップS04で、tfがtf<0であると判定された場合、およびステップS18においてd2max<d2であると判定された場合は、ステップS41に進む。ステップS41では、図24に示すデューティテーブルのA群のd2,d3の欄がデューティの各上限値d2max,d3maxにそれぞれ書き換えられる。
次いで、今回のジョブ中に次の用紙束があるか否かが判定されて、なければこのまま終了し、次の用紙束が存在するときはその用紙束について、ステップS41でd2max,d3maxに書き換えたデューティテーブルに従ってステープル動作が行なわれ(ステップS43)、その時のt2,t3が測定され、余裕時間tfが算出される(ステップS44)。これらの測定値および算出値は図26の作業テーブルに記録される。ステップS45ではステップS44で算出された余裕時間tfが0≦tfであるか否かが判定される。0≦tfのときは、ステップS11に戻り、tf<0のときはステップS46に進む。ステップS46では、図24に示すデューティテーブルのA群のd2,d3の欄の双方がデューティ100%に書き換えられる。
次の用紙束が存在しないときは(ステップS47)そのまま終了し、次の用紙束が存在するときは(ステップS47)、ステップS46でd2=d3=100%に書き換えたデューティテーブルに従ってステープル動作が行なわれ(ステップS48)、その時のt2,t3の時間が測定されて余裕時間tfが算出される(ステップS49)。これらの測定値、算出値は作業テーブルに記録される。
ステップS50では、ステップS49で算出した余裕時間tfが0≦tfか否かが判定される。0≦tfのときはステップS11に戻り、tf<0のときは、d1〜d3の全工程がデューティ100%であっても許容最長時間tset(図23参照)を越えたことから、ユーザに向けて「ステープラ故障」が通知され、プリントシステム1A(図1参照)の動作を停止させる。
ここで、このフローチャートに従って書き換えられた、図24に示すデューティテーブルは、今回のジョブの動作終了時に、あるいは後処理装置30(図1参照)の電源切断時に、不揮発性メモリ(図示せず)に書き戻され、次回のジョブは、この書き換えられたデューティテーブルに記録されたデューティを初期デューティとしてステープル動作が実行される。
図27のフローチャートに示すステープラ制御プログラムでは、測定時間およびそれに基づいて算出した余裕時間tfに基づいて次回のステープル動作指示のデューティを算出しているが、この算出方法に代えて、例えば一定値(例えば2%ずつ)デューティを下げていってもよく、あるいは、現状のデューティとデューティの下限値d2min,d3minとの差分に比例させて(例えばd2=(d2現状+d2min)/2等)、変更してもよい。
ここで、本発明のステープラ駆動装置の第1実施形態であり、本発明の後処理装置の第1実施形態である後処理装置30は、図22に示すタイマー355を有しており、最後のステープラ処理が行われてからの経過時間を計測している。CPU351では、タイマー355を監視しており、経過時間が、予め定められている閾値を超えたら、それまで更新してきたデューティを再び初期デューティに戻す。これは、直近のステープル処理時、すなわち直近のデューティ更新時の温度と現在の温度との温度差がある程度の範囲内におさまっていることが、その更新デューティが有効となる前提であるところ、直近のステープル処理時から閾値以上に時間が経過すると、温度も大幅に変化するおそれがあり、ある程度以上の温度変化が生じたにもかかわらずその更新デューティを採用した場合に、ステープラ動作の生産性が確保できなくなる事態が考えられるからである。
次に、本発明のステープラ駆動装および本発明の後処理装置の共通の第2実施形態について説明する。
図28は、第2実施形態である後処理装置の概略構成図である。
図28には、第1実施形態の後処理装置30の図1に対応する、第2実施形態である後処理装置301の概略構成図が示されており、ここには、ステープラ32の近傍に温度センサ356が備えられている様子が示されている。
図29は、内部ブロック図である。
図29に示す第2実施形態の後処理装置301には、温度センサ356が備えられている。
第2実施形態の後処理装置301のCPU351は、直近のステープル処理時の温度とその後の検出した温度との間に、予め定められている温度差が生じた場合には、その直近のステープル処理時までに得られている更新デューティを図24に示される初期値に戻す。これは、直近のデューティ更新時の温度から現在の温度がある程度の範囲内にあることが、その更新デューティが有効となる前提であるところ、直近のステープル処理時の温度から閾値以上に温度変化が生じたにもかかわらずその更新デューティを採用した場合に、ステープラ動作の生産性が確保できなくなる事態が考えられるからである。この温度センサ356が、本発明にいう温度検知部に相当する。、
次に、本発明のステープラ駆動装の第3実施形態であり、本発明の後処理装置の第3実施形態について説明する。
第3実施形態の後処理装置302では、DCモータ321に電力を供給してステープラ32にステープル動作を開始させた後、ある閾値時間(例えば500msec)を経過しても駆動軸325が一回転して初期位置に戻ったことがHPセンサ52で検出されなかったときは、ステープル動作不良とみなし、更新してきたデューティを再び初期デューティに戻す。
図30は、第3実施形態の後処理装置の内部ブロック図である。
図30に示すCPU357は、上記ステープル動作不良が発生した場合にはデューティを図24に示される初期値に戻す。これは、上記ステープル動作不良が発生したとなると、その更新デューティは、ステープラ32の現況に適したものになっていない可能性が高いからである。
次に、本発明のステープラ駆動装の第4実施形態であり、本発明の後処理装置の第4実施形態について説明する。
第4実施形態の後処理装置303では、更新デューティを初期デューティに戻す目安となるのが、直近のステープル処理からの経過時間で閾値を超えたか否かであるものの、ステープル処理の実施頻度が高いと考えられる時間帯では、ステープル処理の実施頻度が低いと考えられる時間帯に比べ、目安となる時間経過の閾値は短く設定されている。
図31は、第4実施形態の後処理装置の内部ブロック図である。
図31に示す、第4実施形態の後処理装置303には、タイマー355とクロック部359とが備えられており、CPU358では、タイマー355を時間の計測に使用し、クロック部359を時刻の認識のために使用している。
図32は、第4実施形態の後処理装置のCPUが参照するテーブルの内容を示す図である。
図32には、3つの区分A、B、Cに分けられた時間帯毎に、閾値時間が対応づけられたテーブルの内容が示されている。このテーブルには、ステープル処理の実施頻度が高い時間帯を区分A、その次に実施頻度が高い時間帯を区分B、そして一番実施頻度の低い時間帯を区分Cとし、区分Aには、閾値時間として最も短い5分が割り当てられ、区分Bには、閾値時間として次に短い20分が割り当てられ、区分Cには、閾値時間として最も長い60分が割り当てられている。ステープル処理の実施頻度が高い時間帯の閾値時間として最も短い5分が割り当てられているのは、初期デューティに戻したとしても、使用頻度が高いために直ぐにデューティは更新され作動音が大きい時間は短くて済むからである。したがって、使用頻度の高い区分Aでは、直近のステープル処理からわずか5分が経過しただけで更新デューティは初期デューティに戻される。
尚、以上の実施形態では、本発明にいう特定事象が生じた場合に初期デューティに戻す例を挙げて説明したが、本発明ではこれに限らず、更新デューティの6割程度に低下させるというものであってもよい。
1A プリントシステム
10 プリンタ
20 用紙搬送装置
30 後処理装置
31 パンチャ
32 ステープラ
33 足部
34 案内部材
35 用紙処理制御部
39 ステープル機構
51 遮光版
52 HP(ホームポジション)センサ
53,53a,54 センサ
60,60a 針プレート
61,61a,61b ステープル針
62,62a,62b 針ストッパ
63 ガイド部材
71 針押上部材
72 針曲げ部材
73 板バネ
74 針折曲げ部材
75 押え部材
76 上部部材
111 用紙収容部
112 取出しロール
113 供給ロール
114,118,121,131 搬送ロール
115 調整ロール
116 二次転写ロール
117 定着ロール
119 用紙排出台
120 本体制御部
134 パドラ
135 可動板
136 用紙受け台
137 固定板
138 突き当て壁
139 横受け板
321 DCモータ
322 ギア
323 中継ギア
324 駆動ギア
325 駆動軸
326 駆動カム
327 中継カム
327a,328a 回転中心
328 押え部材
331 突起
341,761 溝
342 レール
350 ROM
351、357 CPU
352 RAM
353 モータ駆動部
354 発振器
355 タイマー
356 温度センサ
359 クロック部
P 用紙
R1,R2,R3,R4,R5 用紙搬送路

Claims (12)

  1. モータを備え、該モータの回転による駆動力で、重ねられた複数枚の記録媒体からなる束にステープル針を差し込んで折り曲げるステープル動作を実行するステープラのモータに電力を供給する電力供給部と、
    前記ステープル動作1回分の実行に費やすことが許容される許容最大時間を記憶しておく最大時間記憶部と、
    ステープル動作の実行に実際に費やされた実実行時間を計測する計測部と、
    前記電力供給部に、前記モータに向けて、ステープル動作の実行に要する時間が以前のステープル動作の実行に実際に費やされた以前の実実行時間よりも前記許容最大時間に近づくことが予測される電力を供給させる動作時間制御部と、
    以前の実実行時間が不明である場合に前記電力供給部が前記モータに向けて供給する初回電力を記憶しておく電力記憶部と、
    直前のステープル動作からの経過時間が、予め決められた時間に達するという特定事象の発現を監視し、該特定事象が発現した場合には、前記動作時間制御部による制御に一時的に割り込んで、前記電力供給部に、前記モータに向けて、前記電力記憶部に記憶されている初回電力に基づいた電力を供給させる制御割込部とを備えたことを特徴とするステープラ駆動装置。
  2. モータを備え、該モータの回転による駆動力で、重ねられた複数枚の記録媒体からなる束にステープル針を差し込んで折り曲げるステープル動作を実行するステープラのモータに電力を供給する電力供給部と、
    前記ステープル動作1回分の実行に費やすことが許容される許容最大時間を記憶しておく最大時間記憶部と、
    ステープル動作の実行に実際に費やされた実実行時間を計測する計測部と、
    前記電力供給部に、前記モータに向けて、ステープル動作の実行に要する時間が以前のステープル動作の実行に実際に費やされた以前の実実行時間よりも前記許容最大時間に近づくことが予測される電力を供給させる動作時間制御部と、
    以前の実実行時間が不明である場合に前記電力供給部が前記モータに向けて供給する初回電力を記憶しておく電力記憶部と、
    直前のステープル動作からの午前中での経過時間が、予め決められた第1の時間に達すること、および、午後での経過時間が該第1の時間よりも短い第2の時間に達することのいずれか一方を満たすという特定事象の発現を監視し、該特定事象が発現した場合には、前記動作時間制御部による制御に一時的に割り込んで、前記電力供給部に、前記モータに向けて、前記電力記憶部に記憶されている初回電力に基づいた電力を供給させる制御割込部とを備えたことを特徴とするステープラ駆動装置。
  3. モータを備え、該モータの回転による駆動力で、重ねられた複数枚の記録媒体からなる束にステープル針を差し込んで折り曲げるステープル動作を実行するステープラのモータに電力を供給する電力供給部と、
    前記ステープル動作1回分の実行に費やすことが許容される許容最大時間を記憶しておく最大時間記憶部と、
    ステープル動作の実行に実際に費やされた実実行時間を計測する計測部と、
    前記電力供給部に、前記モータに向けて、ステープル動作の実行に要する時間が以前のステープル動作の実行に実際に費やされた以前の実実行時間よりも前記許容最大時間に近づくことが予測される電力を供給させる動作時間制御部と、
    以前の実実行時間が不明である場合に前記電力供給部が前記モータに向けて供給する初回電力を記憶しておく電力記憶部と、
    前記ステープラの環境温度を検知する温度検知部と、
    前記温度検知部で検知された温度が、直前のステープル動作時における温度に対して、予め決められた温度差を越えるという特定事象の発現を監視し、該特定事象が発現した場合には、前記動作時間制御部による制御に一時的に割り込んで、前記電力供給部に、前記モータに向けて、前記電力記憶部に記憶されている初回電力に基づいた電力を供給させる制御割込部とを備えたことを特徴とするステープラ駆動装置。
  4. モータを備え、該モータの回転による駆動力で、重ねられた複数枚の記録媒体からなる束にステープル針を差し込んで折り曲げるステープル動作を実行するステープラのモータに電力を供給する電力供給部と、
    前記ステープル動作1回分の実行に費やすことが許容される許容最大時間を記憶しておく最大時間記憶部と、
    ステープル動作の実行に実際に費やされた実実行時間を計測する計測部と、
    前記電力供給部に、前記モータに向けて、ステープル動作の実行に要する時間が以前のステープル動作の実行に実際に費やされた以前の実実行時間よりも前記許容最大時間に近づくことが予測される電力を供給させる動作時間制御部と、
    以前の実実行時間が不明である場合に前記電力供給部が前記モータに向けて供給する初回電力を記憶しておく電力記憶部と、
    前記ステープラに組み込まれたセンサを用いてステープル動作の良不良を検知する動作検知部と、
    前記動作検知部による検知結果がステープル動作の実行不良を示すという特定事象の発現を監視し、該特定事象が発現した場合には、前記動作時間制御部による制御に一時的に割り込んで、前記電力供給部に、前記モータに向けて、前記電力記憶部に記憶されている初回電力に基づいた電力を供給させる制御割込部とを備えたことを特徴とするステープラ駆動装置。
  5. 画像を形成する画像形成装置から記録媒体を受け取り、該記録媒体を複数枚重ねて束を形成する束形成部と、
    モータを備え、該モータの回転による駆動力で、前記束にステープル針を差し込んで折り曲げるステープル動作を実行するステープラと、
    前記ステープラの前記モータに電力を供給する電力供給部と、
    前記ステープル動作1回分の実行に費やすことが許容される許容最大時間を記憶しておく最大時間記憶部と、
    ステープル動作の実行に実際に費やされた実実行時間を計測する計測部と、
    前記電力供給部に、前記モータに向けて、ステープル動作の実行に要する時間が以前のステープル動作の実行に実際に費やされた以前の実実行時間よりも前記許容最大時間に近づくことが予測される電力を供給させる動作時間制御部と、
    以前の実実行時間が不明である場合に前記電力供給部が前記モータに向けて供給する初回電力を記憶しておく電力記憶部と、
    直前のステープル動作からの経過時間が、予め決められた時間に達するという特定事象の発現を監視し、該特定事象が発現した場合には、前記動作時間制御部による制御に一時的に割り込んで、前記電力供給部に、前記モータに向けて、前記電力記憶部に記憶されている初回電力に基づいた電力を供給させる制御割込部とを備えたことを特徴とする後処理装置。
  6. 画像を形成する画像形成装置から記録媒体を受け取り、該記録媒体を複数枚重ねて束を形成する束形成部と、
    モータを備え、該モータの回転による駆動力で、前記束にステープル針を差し込んで折り曲げるステープル動作を実行するステープラと、
    前記ステープラの前記モータに電力を供給する電力供給部と、
    前記ステープル動作1回分の実行に費やすことが許容される許容最大時間を記憶しておく最大時間記憶部と、
    ステープル動作の実行に実際に費やされた実実行時間を計測する計測部と、
    前記電力供給部に、前記モータに向けて、ステープル動作の実行に要する時間が以前のステープル動作の実行に実際に費やされた以前の実実行時間よりも前記許容最大時間に近づくことが予測される電力を供給させる動作時間制御部と、
    以前の実実行時間が不明である場合に前記電力供給部が前記モータに向けて供給する初回電力を記憶しておく電力記憶部と、
    直前のステープル動作からの午前中での経過時間が、予め決められた第1の時間に達すること、および、午後での経過時間が該第1の時間よりも短い第2の時間に達することのいずれか一方を満たすという特定事象の発現を監視し、該特定事象が発現した場合には、前記動作時間制御部による制御に一時的に割り込んで、前記電力供給部に、前記モータに向けて、前記電力記憶部に記憶されている初回電力に基づいた電力を供給させる制御割込部とを備えたことを特徴とする後処理装置。
  7. 画像を形成する画像形成装置から記録媒体を受け取り、該記録媒体を複数枚重ねて束を形成する束形成部と、
    モータを備え、該モータの回転による駆動力で、前記束にステープル針を差し込んで折り曲げるステープル動作を実行するステープラと、
    前記ステープラの前記モータに電力を供給する電力供給部と、
    前記ステープル動作1回分の実行に費やすことが許容される許容最大時間を記憶しておく最大時間記憶部と、
    ステープル動作の実行に実際に費やされた実実行時間を計測する計測部と、
    前記電力供給部に、前記モータに向けて、ステープル動作の実行に要する時間が以前のステープル動作の実行に実際に費やされた以前の実実行時間よりも前記許容最大時間に近づくことが予測される電力を供給させる動作時間制御部と、
    以前の実実行時間が不明である場合に前記電力供給部が前記モータに向けて供給する初回電力を記憶しておく電力記憶部と、
    前記ステープラの環境温度を検知する温度検知部と、
    前記温度検知部で検知された温度が、直前のステープル動作時における温度に対して、予め決められた温度差を越えるという特定事象の発現を監視し、該特定事象が発現した場合には、前記動作時間制御部による制御に一時的に割り込んで、前記電力供給部に、前記モータに向けて、前記電力記憶部に記憶されている初回電力に基づいた電力を供給させる制御割込部とを備えたことを特徴とする後処理装置。
  8. 画像を形成する画像形成装置から記録媒体を受け取り、該記録媒体を複数枚重ねて束を形成する束形成部と、
    モータを備え、該モータの回転による駆動力で、前記束にステープル針を差し込んで折り曲げるステープル動作を実行するステープラと、
    前記ステープラの前記モータに電力を供給する電力供給部と、
    前記ステープル動作1回分の実行に費やすことが許容される許容最大時間を記憶しておく最大時間記憶部と、
    ステープル動作の実行に実際に費やされた実実行時間を計測する計測部と、
    前記電力供給部に、前記モータに向けて、ステープル動作の実行に要する時間が以前のステープル動作の実行に実際に費やされた以前の実実行時間よりも前記許容最大時間に近づくことが予測される電力を供給させる動作時間制御部と、
    以前の実実行時間が不明である場合に前記電力供給部が前記モータに向けて供給する初回電力を記憶しておく電力記憶部と、
    前記ステープラに組み込まれたセンサを用いてステープル動作の良不良を検知する動作検知部と、
    前記動作検知部による検知結果がステープル動作の実行不良を示すという特定事象の発現を監視し、該特定事象が発現した場合には、前記動作時間制御部による制御に一時的に割り込んで、前記電力供給部に、前記モータに向けて、前記電力記憶部に記憶されている初回電力に基づいた電力を供給させる制御割込部とを備えたことを特徴とする後処理装置。
  9. 記録媒体上に画像を形成する画像形成部と、
    前記画像形成部から記録媒体を受け取り、該記録媒体を複数枚重ねて束を形成する束形成部と、
    モータを備え、該モータの回転による駆動力で、前記束にステープル針を差し込んで折り曲げるステープル動作を実行するステープラと、
    前記ステープラの前記モータに電力を供給する電力供給部と、
    前記ステープル動作1回分の実行に費やすことが許容される許容最大時間を記憶しておく最大時間記憶部と、
    ステープル動作の実行に実際に費やされた実実行時間を計測する計測部と、
    前記電力供給部に、前記モータに向けて、ステープル動作の実行に要する時間が以前のステープル動作の実行に実際に費やされた以前の実実行時間よりも前記許容最大時間に近づくことが予測される電力を供給させる動作時間制御部と、
    以前の実実行時間が不明である場合に前記電力供給部が前記モータに向けて供給する初回電力を記憶しておく電力記憶部と、
    直前のステープル動作からの経過時間が、予め決められた時間に達するという特定事象の発現を監視し、該特定事象が発現した場合には、前記動作時間制御部による制御に一時的に割り込んで、前記電力供給部に、前記モータに向けて、前記電力記憶部に記憶されている初回電力に基づいた電力を供給させる制御割込部とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
  10. 記録媒体上に画像を形成する画像形成部と、
    前記画像形成部から記録媒体を受け取り、該記録媒体を複数枚重ねて束を形成する束形成部と、
    モータを備え、該モータの回転による駆動力で、前記束にステープル針を差し込んで折り曲げるステープル動作を実行するステープラと、
    前記ステープラの前記モータに電力を供給する電力供給部と、
    前記ステープル動作1回分の実行に費やすことが許容される許容最大時間を記憶しておく最大時間記憶部と、
    ステープル動作の実行に実際に費やされた実実行時間を計測する計測部と、
    前記電力供給部に、前記モータに向けて、ステープル動作の実行に要する時間が以前のステープル動作の実行に実際に費やされた以前の実実行時間よりも前記許容最大時間に近づくことが予測される電力を供給させる動作時間制御部と、
    以前の実実行時間が不明である場合に前記電力供給部が前記モータに向けて供給する初回電力を記憶しておく電力記憶部と、
    直前のステープル動作からの午前中での経過時間が、予め決められた第1の時間に達すること、および、午後での経過時間が該第1の時間よりも短い第2の時間に達することのいずれか一方を満たすという特定事象の発現を監視し、該特定事象が発現した場合には、前記動作時間制御部による制御に一時的に割り込んで、前記電力供給部に、前記モータに向けて、前記電力記憶部に記憶されている初回電力に基づいた電力を供給させる制御割込部とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
  11. 記録媒体上に画像を形成する画像形成部と、
    前記画像形成部から記録媒体を受け取り、該記録媒体を複数枚重ねて束を形成する束形成部と、
    モータを備え、該モータの回転による駆動力で、前記束にステープル針を差し込んで折り曲げるステープル動作を実行するステープラと、
    前記ステープラの前記モータに電力を供給する電力供給部と、
    前記ステープル動作1回分の実行に費やすことが許容される許容最大時間を記憶しておく最大時間記憶部と、
    ステープル動作の実行に実際に費やされた実実行時間を計測する計測部と、
    前記電力供給部に、前記モータに向けて、ステープル動作の実行に要する時間が以前のステープル動作の実行に実際に費やされた以前の実実行時間よりも前記許容最大時間に近づくことが予測される電力を供給させる動作時間制御部と、
    以前の実実行時間が不明である場合に前記電力供給部が前記モータに向けて供給する初回電力を記憶しておく電力記憶部と、
    前記ステープラの環境温度を検知する温度検知部と、
    前記温度検知部で検知された温度が、直前のステープル動作時における温度に対して、予め決められた温度差を越えるという特定事象の発現を監視し、該特定事象が発現した場合には、前記動作時間制御部による制御に一時的に割り込んで、前記電力供給部に、前記モータに向けて、前記電力記憶部に記憶されている初回電力に基づいた電力を供給させる制御割込部とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
  12. 記録媒体上に画像を形成する画像形成部と、
    前記画像形成部から記録媒体を受け取り、該記録媒体を複数枚重ねて束を形成する束形成部と、
    モータを備え、該モータの回転による駆動力で、前記束にステープル針を差し込んで折り曲げるステープル動作を実行するステープラと、
    前記ステープラの前記モータに電力を供給する電力供給部と、
    前記ステープル動作1回分の実行に費やすことが許容される許容最大時間を記憶しておく最大時間記憶部と、
    ステープル動作の実行に実際に費やされた実実行時間を計測する計測部と、
    前記電力供給部に、前記モータに向けて、ステープル動作の実行に要する時間が以前のステープル動作の実行に実際に費やされた以前の実実行時間よりも前記許容最大時間に近づくことが予測される電力を供給させる動作時間制御部と、
    以前の実実行時間が不明である場合に前記電力供給部が前記モータに向けて供給する初回電力を記憶しておく電力記憶部と、
    前記ステープラに組み込まれたセンサを用いてステープル動作の良不良を検知する動作検知部と、
    前記動作検知部による検知結果がステープル動作の実行不良を示すという特定事象の発現を監視し、該特定事象が発現した場合には、前記動作時間制御部による制御に一時的に割り込んで、前記電力供給部に、前記モータに向けて、前記電力記憶部に記憶されている初回電力に基づいた電力を供給させる制御割込部とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
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