JP5519244B2 - 生体組織処置装置 - Google Patents
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本発明は、接合されるべき生体組織を挟む把持手段と、該把持手段によって把持されている生体組織に対して接着材を供給する接着材供給手段とを備え、
該接着材供給手段が、前記把持手段の前記生体組織への密着面に接着材を吐出する吐出口と、該吐出口からの接着材の吐出時に前記生体組織の表面と前記密着面との隙間から接着力を有する接着材の漏出を防止する漏出防止手段を有し、該漏出防止手段が、前記密着面の外周を取り囲み、該密着面と前記生体組織の表面との隙間から漏れてくる接着材を堰き止める周壁部材を有し、該周壁部材が、前記密着面に対して出没可能に設けられ、該周壁部材を突出させる駆動手段を備える生体組織処置装置を提供する。
この場合において、吐出口から吐出された接着材は漏出防止手段によって、生体組織表面と密着面との隙間から漏洩することが防止され、目的部位以外の部位において他の組織を接着してしまう不都合の発生を防止することができる。
このようにすることで、周壁部材によって囲まれた密着面に設けられた吐出口から吐出された接着材は、周壁部材により堰き止められてその外側に漏れ出ることが防止される。
このようにすることで、生体組織の表面に対して密着面が離れる方向に移動しても、駆動手段の駆動により周壁部材を突出させることにより、周壁部材によって密着面の周囲の隙間を閉鎖し、接着材が外部に漏れでないようにすることができる。
このようにすることで、密着面を生体組織の表面に密着させる際にはバネ部材の付勢力に抗して周壁部材を密着面方向に移動させ、密着面を生体組織の表面から離間させる際には、バネ部材の付勢力によって周壁部材を生体組織の表面に密着状態に維持することができる。
このようにすることで、吐出口から吐出された接着材が過剰であった場合に、負圧供給手段によって吸引口を負圧に吸引し、余剰の接着材を吸引口から吸引することで、目的部位以外に接着材が漏れだしてしまうことを防止することができる。
このようにすることで、密着面と生体組織の表面との間から漏れ出そうとする接着材を密着面に隣接する側面に配置されている吸引口から吸引して、外部に漏れ広がらないようにすることができる。
このようにすることで、洗浄液供給手段の作動により、密着面近傍に設けられた洗浄液吐出口から洗浄液を吐出させ、余剰の接着材を洗浄することができる。洗浄液としては、生体親和性の高い、生理食塩水、乳酸リンゲル液、リン酸緩衝生理食塩水等を用いることが望ましく。その場合に、接着材を局所的に希釈して、表面の接着力を低下させることができる。
このようにすることで、接着材の表面を局所的に希釈して、表面の接着力を低下させた洗浄液を負圧供給手段の作動により洗浄液吸引口から吸引して体内に広がらないようにすることができる。
このようにすることで、刺激手段の作動により、接着材に物理的刺激を付与して硬化を促進し、接着力を保持した状態の接着材が目的部位以外の部位に広がることを防止することができる。
このようにすることで、硬度検出手段によって生体組織に塗布された接着材の硬度が検出され、所定の閾値に満たない場合には報知手段により報知されるので、十分に硬化しないまま放置されてしまうことを防止できる。十分に硬化していない接着材は、目的部位以外の組織を接着してしまう可能性があるので、十分に硬化した後に生体組織処置装置を除去することで、そのような不都合の発生を防止することができる。
本実施形態に係る生体組織接合装置1は、生体組織接合装置(以下、生体組織接合装置1とも言う。)であって、図1に示されるように、生体組織として、例えば、図6〜図11に示されるように、管状の生体組織である腸管2,3を吻合するための装置であって、後述する筒状の吻合用部材4を介在させて突き合わせ状態に配置された一対の腸管2,3の接合端部2a,3aに跨るように腸管2,3を半径方向外方から挟み込む一対の電極5を備える装置本体6と、該装置本体6が接続される制御ユニット7と、該制御ユニット7に接続されたスイッチ8とを備えている。
電極5は、ロッド9の先端にロッド9の長手軸に直交する軸線回りに、相互に反対方向に揺動可能に取り付けられ、ロッド9の基端側に設けられたハンドル10に図示しないリンク機構により連結されている。したがって、ロッド9の基端側においてハンドル10を図1に実線および鎖線で示される範囲で操作することにより、ロッド9の先端側に設けられた電極5を開閉動作させることができるようになっている。
吻合用部材4は、ポリ乳酸系ポリマーにより構成されることによって、図5(a),(b)に示されるように、外力Fにより半径方向に潰されて、その内部開口を閉塞し内面を密着させても破断しない柔軟性を有している。また、吻合用部材4は、ポリ乳酸系ポリマーにより構成されることにより、コラーゲンの融点より高い温度に加熱されても変性しない耐熱性を有している。
さらに、吻合用部材4は、ポリアニリン、ポリピロール、ポリチオフェンを複合し、あるいはカーボン粒子をドーピングすることにより、導電性を有している。本実施形態においては、例えば、吻合しようとする生体組織よりも十分に低い抵抗値となるように十分に高い導電性を有している。
本実施形態に係る生体組織接合装置1を用いて、生体組織として、例えば、管状の生体組織である腸管2,3を吻合する場合について説明する。
まず、制御ユニット7の吐出量設定部16により、生体組織毎に予め定められているコラーゲンおよびエラスチンの供給量を設定する。供給量の設定は、生体組織を選択させることによって行ってもよいし、コラーゲンおよびエラスチンの供給量を直接入力させることにしてもよい。
その結果、コラーゲンの供給により、安定した接合力を発生することができ、接合後の生体組織における柔軟性を維持することができるという利点がある。
すなわち、本実施形態に係る生体組織接合装置1によれば、一対の電極5によって所定の外力Fにより挟みつつ電圧を加えるだけで、一対の管状の生体組織である腸管2,3を、一度に簡単に吻合することができる。
また、本実施形態の説明においては、筒状の吻合用部材4を介在させた状態で腸管2,3を接合させることとしたが、これに代えて、吻合用部材4の形態に制限はなく、また、吻合用部材4を用いることなく接合させることとしてもよい。
また、周壁部材21は、対向面5aに対して出没可能に設けられて、バネ部材23によって突出する方向に付勢されているので、電極5の対向面5aどうしを密着させて通電する際には、対向面5a内に引っ込んで、対向面5aどうしの密着を阻害しない。さらに、電極5に加えていた外力Fが緩んで、対向面5aどうしの間隔が開く場合においては、バネ部材23によって周壁部材21が対向面5aから突出させられて、腸管2,3への密着状態が維持され、接着材Bが外側に漏れ出るのを防止し続けることができる。
すなわち、熱を加えることによって硬化する接着材を吐出する場合には、図24および図25に示されるように、対向面5aにヒータ28aを設け、吐出された接着材を加熱することにすればよい。図24は、対向面5aの外周部分にヒータ28aを設けた例、図25は対向面5aに設けられた全ての吐出口11,12の間にヒータ28aを設けた例をそれぞれ示している。
また、超音波を照射することにより硬化する接着材を吐出する場合には、図28に示されるように、対向面5aに超音波振動子28cを設けることにすればよい。
したがって、フィブリノーゲンおよびトロンビンという2種類の血液凝固成分からなるフィブリン系接着材だけでなく、接着成分がゼラチン、架橋成分がホルムアルデヒドであるアルデヒド系接着材や、接着成分がアルブミン、架橋成分がグルタルアルデヒドであるアルデヒド系接着剤等、接着強度がより高い接着材を使用することも可能となる。
1 生体組織処置装置(生体組織接合装置)
2,3 腸管(生体組織)
5 電極(把持手段、エネルギ供給手段)
5a 対向面(密着面)
5b 側面
11,12 吐出口
13 タンク(接着材供給手段)
16 吐出量設定部(コラーゲン供給量制御部、エラスチン供給量制御部)
21 周壁部材(漏出防止手段)
23 バネ部材(駆動手段)
24 吸引口、洗浄液吸引口(漏出防止手段)
25 吸引ポンプ(負圧供給手段)
26 洗浄液吐出口(漏出防止手段)
27 洗浄液ポンプ(洗浄液供給手段)
28 エネルギ供給部(刺激手段)
28a ヒータ(刺激手段)
28b 投光部(刺激手段)
28c 超音波振動子(刺激手段)
30 硬度センサ(硬度検出手段)
Claims (7)
- 接合されるべき生体組織を挟む把持手段と、該把持手段によって把持されている生体組織に対して接着材を供給する接着材供給手段とを備え、
該接着材供給手段が、前記把持手段の前記生体組織への密着面に接着材を吐出する吐出口と、該吐出口からの接着材の吐出時に前記生体組織の表面と前記密着面との隙間から接着力を有する接着材の漏出を防止する漏出防止手段を有し、
該漏出防止手段が、前記密着面の外周を取り囲み、該密着面と前記生体組織の表面との隙間から漏れてくる接着材を堰き止める周壁部材を有し、
該周壁部材が、前記密着面に対して出没可能に設けられ、該周壁部材を突出させる駆動手段を備える生体組織処置装置。 - 前記駆動手段が、前記周壁部材を前記密着面から突出する方向に付勢するバネ部材である請求項1に記載の生体組織処置装置。
- 接合されるべき生体組織を挟む把持手段と、該把持手段によって把持されている生体組織に対して接着材を供給する接着材供給手段とを備え、
該接着材供給手段が、前記把持手段の前記生体組織への密着面に接着材を吐出する吐出口と、該吐出口からの接着材の吐出時に前記生体組織の表面と前記密着面との隙間から接着力を有する接着材の漏出を防止する漏出防止手段を有し、
該漏出防止手段が、前記密着面近傍に設けられ、洗浄液を吐出する洗浄液吐出口と、該洗浄液吐出口に洗浄液を供給する洗浄液供給手段とを備える生体組織処置装置。 - 前記漏出防止手段が、前記密着面の外周位置に配置され前記洗浄液吐出口から吐出されて接着材の表面を流動した洗浄液を吸引する洗浄液吸引口と、該洗浄液吸引口を負圧に吸引する負圧供給手段とを備える請求項3に記載の生体組織処置装置。
- 接合されるべき生体組織を挟む把持手段と、該把持手段によって把持されている生体組織に対して接着材を供給する接着材供給手段とを備え、
該接着材供給手段が、前記把持手段の前記生体組織への密着面に接着材を吐出する吐出口と、該吐出口からの接着材の吐出時に前記生体組織の表面と前記密着面との隙間から接着力を有する接着材の漏出を防止する漏出防止手段を備え、
前記接着材が、物理的刺激により硬化する接着材であり、
前記漏出防止手段が、前記生体組織に吐出された接着材に物理的刺激を付与する刺激手段を備える生体組織処置装置。 - 接合されるべき生体組織を挟む把持手段と、該把持手段によって把持されている生体組織に対して接着材を供給する接着材供給手段とを備え、
該接着材供給手段が、前記把持手段の前記生体組織への密着面に接着材を吐出する吐出口と、該吐出口からの接着材の吐出時に前記生体組織の表面と前記密着面との隙間から接着力を有する接着材の漏出を防止する漏出防止手段を備え、
該漏洩防止手段が、前記生体組織に塗布された接着材の硬度を検出する硬度検出手段と、該硬度検出手段により検出された硬度が所定の閾値に満たないことを報知する報知手段とを備える生体組織処置装置。 - 前記把持手段が、接合されるべき生体組織を挟んで加圧するとともに、挟まれた生体組織にエネルギを供給して生体組織内のコラーゲンを溶融させるエネルギ供給手段である請求項1乃至請求項6の何れかに記載の生体組織処置装置。
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