以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳述する。図1〜図7は本発明をパチンコ機に採用した第1の実施形態を例示している。図1において、遊技機本体1は、矩形状の外枠2と、この外枠2の左右一側、例えば左側のヒンジ3を介して縦軸心廻りに開閉及び着脱自在に枢着された内枠4とを備えている。
内枠4には、その上部側に遊技盤5等が、下部側に発射手段6等が夫々配置されており、その内枠4の前側には、遊技盤5の前側を覆うガラス扉7と、そのガラス扉7の下側で発射手段6等の前側を覆う下部開閉扉8とがヒンジ3と同じ側のヒンジ9により開閉及び着脱自在に枢着されている。ガラス扉7には、遊技盤5の前面側に設けられた遊技領域15に対応するガラス窓10が設けられ、また下部開閉扉8には、払い出し手段(図示省略)から払い出された遊技球を貯留して発射手段6に供給する上皿11、その上皿11が満杯のときに余剰球を貯留する下皿12、発射手段6を作動させるために操作する発射ハンドル13等が設けられている。
遊技盤5には、発射手段6から発射された遊技球を案内するガイドレール14が環状に装着されると共に、そのガイドレール14の内側の遊技領域15に、センターケース16の他、普通図柄始動手段17、第1,第2特別図柄始動手段18a,18b、大入賞手段(開閉式入球手段)19、普通入賞手段20等の各種遊技部品が配置されている。
センターケース16は、例えば遊技盤5の裏側に固定される液晶式等の画像表示手段21に対応して遊技領域15内の略中央に配置されており、遊技盤5の前面側に沿って設けられ且つ固定ねじ等により遊技盤5に固定される前面装着板22と、画像表示手段21の表示画面21aを取り囲む表示枠部23とを一体に備えている。表示枠部23は、例えばその略全体が前面装着板22から前側に突出しており、その内側、即ち画像表示手段21側への遊技球の侵入を阻止するようになっている。即ち、発射手段6により遊技領域15の上部側に打ち込まれた遊技球は、この表示枠部23の上部側で左右に振り分けられ、センターケース16の左側の左流下経路24aと右側の右流下経路24bとの何れかを流下する。
センターケース16の例えば表示枠部23上には、普通図柄表示手段31、第1,第2特別図柄表示手段(図柄表示手段)32a,32b、普通保留個数表示手段33等の表示手段の他、画像表示手段21の前側下部に、表示枠部23の例えば左側部に設けられた入球口34から入球した遊技球を左右方向に自由に転動させて左右方向中央の落下口35又はその左右両側から落下させるステージ36が設けられている。また画像表示手段21は、演出図柄表示手段37、第1,第2特別保留個数表示手段38a,38b、大当たり演出表示手段39(図4)等を構成している。
普通図柄始動手段17は、普通図柄表示手段31による普通図柄の変動表示を開始させるためのもので、遊技球が通過可能な通過ゲート等により構成され、例えばセンターケース16の右側上部、即ち右流下経路24b上の上部側に配置されており、通過した遊技球を検出する遊技球検出スイッチ(図示省略)を備えている。
普通図柄表示手段31は、普通図柄を変動表示するためのもので、例えば「○」「×」の2種類の普通図柄に対応する2個の発光体(例えばLED)により構成されており、普通図柄始動手段17が遊技球を検出することを条件にそれら2つの発光体が所定時間交互に点滅して、普通図柄始動手段17による遊技球検出時に取得された当たり判定乱数値が予め定められた当たり判定値と一致する場合には当たり態様に対応する「○」側の発光体が発光した状態で、それ以外の場合には外れ態様に対応する「×」側の発光体が発光した状態で、点滅が終了するようになっている。
また、普通図柄表示手段31の変動表示中、又は後述する普通利益状態中に普通図柄始動手段17が遊技球を検出した場合には、その検出時に取得された当たり判定乱数値が予め定められた上限保留個数、例えば4個を限度として記憶されると共に、例えば上限保留個数と同数の発光体よりなる普通保留個数表示手段33がその発光個数により当たり判定乱数値の記憶個数(以下、普通保留個数)を表示して、その時点での普通保留個数を遊技者に報知するようになっている。
第1特別図柄始動手段18aは、第1特別図柄表示手段32aによる図柄変動を開始させるためのもので、開閉手段等を有しない非開閉式入球手段により構成されており、入賞した遊技球を検出する遊技球検出スイッチ(図示省略)を備え、例えばセンターケース16の下側に配置されている。なお、遊技領域15内の釘配置(図示省略)等により、この第1特別図柄始動手段18aへは左流下経路24aを流下してきた遊技球(センターケース16のステージ36を経た遊技球を含む)の入賞が可能であるのに対し、右流下経路24bを流下してきた遊技球については入賞不可能(又は入賞困難)となっている。
第2特別図柄始動手段18bは、第2特別図柄表示手段32bによる図柄変動を開始させるためのもので、開閉手段41により遊技球が入賞可能な開状態と入賞不可能な閉状態とに切り換え可能な開閉式入球手段により構成されており、入賞した遊技球を検出する遊技球検出スイッチ(図示省略)を備え、例えばセンターケース16の右側の右流下経路24b上で且つ普通図柄始動手段17よりも下流側に配置されている。この第2特別図柄始動手段18bは、普通図柄表示手段31による普通図柄の変動後の停止図柄が当たり態様となって普通利益状態が発生したときに、開閉手段41が所定の開閉パターンに従って所定時間、所定回数だけ閉状態から開状態に変化するように構成されている。
本実施形態では、図2に示すように、第2特別図柄始動手段18bの開閉パターンとして通常開閉パターン(例えば0.2秒×1回開放)と、この通常開閉パターンよりも開放時間及び/又は開放回数が大となるように設定された延長開閉パターン(例えば2秒×3回開放)の2種類が設定されており、後述する特別遊技状態中は延長開閉パターンが、それ以外の通常遊技状態中は通常開閉パターンが夫々選択されるようになっている。
第1,第2特別図柄表示手段(図柄表示手段)32a,32bは、夫々1個又は複数個、例えば各1個の特別図柄(図柄)を変動表示可能な7セグメント式等の表示手段により構成されており、第1特別図柄表示手段32aは第1特別図柄始動手段18aが遊技球を検出することを条件に、また第2特別図柄表示手段32bは第2特別図柄始動手段18bが遊技球を検出することを条件に、夫々第1,第2特別図柄を所定時間変動表示して、それら第1,第2特別図柄始動手段18a,18bによる遊技球検出時(遊技球入球時)に取得された大当たり判定乱数値(特定乱数値)が予め定められた大当たり判定値(特定判定値)と一致する場合には所定の大当たり態様(特定態様)で、それ以外の場合には外れ態様で夫々停止するようになっている。
第1,第2特別図柄は、例えば数字図柄等ではなく、それ自体としては特別な意味を持たない線と点の組み合わせ等よりなる複数種類の図柄で構成され、それらの図柄のうちの1又は複数が大当たり態様、それ以外が外れ態様に設定されている。
また、第1,第2特別図柄の変動表示中、又は後述する大当たり状態中に第1,第2特別図柄始動手段18a,18bが遊技球を検出した場合には、その検出時に取得された大当たり判定乱数値等が夫々所定の上限保留個数、例えば各4個を限度として記憶されると共に、第1,第2特別保留個数表示手段38a,38bが夫々大当たり判定乱数値の記憶個数(以下、第1,第2特別保留個数)を表示して、その時点での第1,第2特別保留個数を遊技者に報知するようになっている。
なお本実施形態では、大当たり状態中には第1,第2特別図柄表示手段32a,32bの図柄変動を開始しない他、第1,第2特別図柄表示手段32a,32bの何れか一方の図柄変動中には他方の図柄変動を開始せず、両方が同時に変動中となることはないように制御される。更に、第1,第2特別保留個数が共に1以上である場合には、第1特別図柄表示手段32aの図柄変動よりも第2特別図柄表示手段32bの図柄変動を優先して行うように構成されている。
演出図柄表示手段37は、例えば第1,第2特別図柄表示手段32a,32bによる第1,第2特別図柄の変動表示と時間的に同調して演出図柄を変動表示するもので、1個又は複数個、例えば左右方向に3個の演出図柄を例えば各種の演出画像と共に画像表示手段21の表示画面21aに変動表示可能に構成されており、第1,第2特別図柄始動手段18a,18bが遊技球を検出することを条件に、第1,第2特別図柄の変動開始と同時に所定の変動パターンに従って演出図柄の変動を開始すると共に、第1,第2特別図柄の変動停止と同時に最終停止するように、演出図柄を左、右、中等の所定の順序で停止させるようになっている。
演出図柄には、例えば「0」〜「9」の10種類の数字図柄が用いられ、「6・6・6」「7・7・7」等、3つの図柄が全て同じ図柄で揃ったものが大当たり態様、少なくとも1つの図柄が異なるものが外れ態様となっている。また、演出図柄表示手段37による演出図柄の変動後の停止図柄は、第1,第2特別図柄表示手段32a,32bによる第1,第2特別図柄が大当たり態様で停止する場合には大当たり態様となり、第1,第2特別図柄が外れ態様で停止する場合には任意の外れ態様となる。なお、演出図柄表示手段37は、第1,第2特別図柄の変動内容とは直接関係のない演出を行う場合があってもよい。
また、演出図柄の変動パターンには、リーチ状態を経て大当たり態様となる複数種類のリーチ大当たり変動パターン(例えばノーマルリーチ大当たり変動パターン、スーパーリーチ大当たり変動パターン等)と、リーチ状態を経て外れ態様となる複数種類のリーチ外れ変動パターン(例えばノーマルリーチ外れ変動パターン、スーパーリーチ外れ変動パターン等)と、リーチ状態を経ることなく外れ態様となる1又は複数種類のリーチなし外れ変動パターンとが設けられている。
第1,第2特別保留個数表示手段38a,38bは、第1,第2特別保留個数分の第1,第2保留表示画像X,Yの表示個数により第1,第2特別保留個数を表示するもので、同一の表示画面21a上の所定部分に、例えば第1,第2保留個数分の第1,第2保留表示画像X,Yを互いに上下に対応させて表示するようになっている。
大入賞手段(開閉式入球手段)19は、遊技球が入賞可能な開状態と入賞不可能な閉状態とに切り換え可能な開閉板42を備えた開閉式入球手段で、入賞した遊技球を検出する入賞検出スイッチ(入球検出手段)19aを備え、例えばセンターケース16の右側の右流下経路24b上で且つ第2特別図柄始動手段18bよりも下流側に配置されている。本実施形態では、第1,第2特別図柄表示手段32a,32bの変動後の停止図柄が大当たり態様となることに基づいて、大入賞手段19が所定の開放パターンに従って開閉する大当たり状態(利益状態)が発生するようになっている。
大入賞手段19の開放パターンは、例えば複数種類用意され、何れも大入賞手段19を所定期間開放後に閉鎖する単位開放動作(単位利益状態)を一又は複数ラウンド繰り返すように構成されており、大当たり状態毎にそれらのうちの1つが選択されるようになっている。
本実施形態では、図3に示すように、大当たり状態における大入賞手段19の開放パターンとしてα,βの2種類が設けられている。開放パターンαは、遊技球が入賞困難な短時間だけ大入賞手段19を開放するもので、大入賞手段19を0.2秒開放する動作を単位開放動作(単位利益状態)として、これを一定時間のラウンドインターバル期間を挟んで2ラウンド繰り返すように設定されている。この開放パターンαは、1回の開放時間が0.2秒と僅かでしかもラウンド数も2ラウンドと少ないため、その開放中に遊技球が入賞する可能性は極めて小さい。
一方の開放パターンβは、大入賞手段19を、開放してから所定時間(例えば28秒)経過するかそれまでに所定個数(例えば9個)の遊技球が入賞することを条件に閉鎖する動作を単位開放動作(単位利益状態)として、これを一定時間のラウンドインターバル期間を挟んで15ラウンド繰り返すように設定されている。この開放パターンβの場合、大入賞手段19への1個の入賞に対する賞球を15個とすると、遊技者が普通に発射動作を続けるだけで殆どの場合に9×15×15=2025個の出球が期待でき、開放パターンαに比べて遊技者が得られる直接的な利益は格段に大きくなっている。
開放中の大入賞手段19に遊技球が入賞し、所定の検出有効期間中に入賞検出スイッチ19aがその遊技球を検出した場合には、所定個数の遊技球が賞球として遊技者に払い出される(遊技価値の付与の一例)ようになっている。検出有効期間を設けたのは、遊技球の入賞が不可能な期間中に、入賞検出スイッチを誤検出させて不正に賞球の払い出しを受ける不正行為を防止するためである。
ここで、大入賞手段19の検出有効期間は、例えば図7に示すように大当たり状態の開始と同時(又はその直後)に開始され(図7のT2)、大当たり状態の終了(最終ラウンドの単位開放動作の終了)から所定時間(所定期間)後に終了する(図7のT4)ようになっている。検出有効期間を、大当たり状態の終了後も所定時間継続させるようにしたのは、大当たり状態中に入賞した遊技球が入賞検出スイッチ19aに検出されるまでの時間差を考慮したものである。
大当たり演出表示手段39は、大当たり状態に関する演出表示を行うもので、大当たり状態開始前の大当たり開始インターバル期間中は大当たり開始演出画像を表示し(大当たり開始演出)、大当たり状態中はラウンドの進行状況を報知すると共にそのラウンドの進行状況に応じた大当たり演出画像を表示し(大当たり中演出)、大当たり状態終了後の大当たり終了インターバル期間中は大当たり終了演出画像を表示する(大当たり終了演出、利益状態終了演出)ようになっている。
ここで、「大当たり状態」中とは、1ラウンド目の単位開放動作が開始されてから最終ラウンドの単位開放動作が終了するまでの期間(図7のT2〜T3)である。また、「大当たり開始インターバル期間」は、第1,第2特別図柄が大当たり態様となった後、大当たり状態が開始されるまで(1ラウンド目の単位開放動作が開始されるまで)の間に設けられる期間(図7のT1〜T2)であり、「大当たり終了インターバル期間」は、大当たり状態の終了後(最終ラウンドの単位開放動作の終了後)に設けられる期間(図7のT3〜T5)である。
図4は本パチンコ機の制御系のブロック図である。図4において、51は主制御基板、52は演出制御基板で、これら各制御基板51,52は、遊技盤5に装着されたセンターケース16、その他の複数個の遊技部品を裏側から一括して覆う裏カバーの裏側等、内枠4及び遊技盤5を含む遊技機本体1の裏側の適宜箇所に着脱自在に装着された基板ケースに夫々収納されている。
主制御基板51は、遊技動作を統括的に制御するもので、CPU,ROM,RAM等により構成される普通図柄処理手段61、普通利益状態発生手段62、普通図柄表示制御手段63、特別図柄処理手段64、大当たり状態発生手段(利益状態発生手段)65、特別図柄表示制御手段66、特別遊技状態発生手段67、制御コマンド送信手段68等を備えている。
普通図柄処理手段61は、普通図柄の変動表示に関する処理を行うもので、普通図柄始動手段17が遊技球を検出することに基づいて、当たり判定乱数値を取得すると共にその当たり判定乱数値を予め定められた上限保留個数(例えば4個)を限度として先入れ先出し式の普通乱数記憶手段61aに記憶させ、また普通図柄表示手段31が変動表示可能な状態となり且つ普通乱数記憶手段61aに1個以上の当たり判定乱数値が記憶されていること(普通保留個数が1以上であること)を条件に、普通乱数記憶手段61aから待ち行列の先頭の当たり判定乱数値を取り出し、その当たり判定乱数値が予め定められた当たり判定値と一致するか否かに応じて当たり/外れの判定を行い、また普通図柄の変動後の停止図柄及び変動時間を選択するように構成されている。
なお本実施形態では、図2に示すように、当たり判定に用いる当たり判定値の数を後述する特別遊技状態中とそれ以外の通常遊技状態中とで異ならせることにより、特別遊技状態中の当たり確率(例えば1/1.3)が通常遊技状態中の当たり確率(例えば1/10)よりも高く設定され、また特別遊技状態中における変動時間(例えば2.7秒)が通常遊技状態中における変動時間(例えば27秒)よりも短くなるように設定されている。
普通利益状態発生手段62は、普通図柄処理手段61によって当たりの判定結果が得られ、普通図柄表示手段31の変動後の停止図柄が当たり態様となったときに、第2特別図柄始動手段18bの開閉手段41を複数種類の開閉パターンの何れかに従って開状態に変化させるようになっている。
本実施形態では、既に述べたように第2特別図柄始動手段18bの開閉パターンとして通常開閉パターン(例えば0.2秒×1回開放)と延長開閉パターン(例えば2秒×3回開放)の2種類が設定されており、通常遊技状態中は通常開閉パターンが、特別遊技状態中は延長開閉パターンが選択されるようになっている(図2)。
普通図柄表示制御手段63は、普通図柄処理手段61による普通図柄処理に基づいて普通図柄表示手段31の表示制御を行うもので、普通図柄表示手段31が変動表示可能な状態となり且つ普通乱数記憶手段61aに1個以上の当たり判定乱数値が記憶されていること(普通保留個数が1以上であること)を条件に普通図柄表示手段31による普通図柄の変動を開始させ、普通図柄処理手段61で選択された変動時間が経過することに基づいて、同じく普通図柄処理手段61で選択された停止図柄で普通図柄の変動を停止させるようになっている。
特別図柄処理手段64は、第1,第2特別図柄の変動表示に関する処理を行うもので、例えば所定時間毎(ここでは4ms毎)の定期割込み時に図5に示す特別図柄処理を実行するようになっている。
図5に示す特別図柄処理では、まず前回の割込み時から今回までの間に第1特別図柄始動手段18aと第2特別図柄始動手段18bとの何れかに遊技球が入賞したか否かが判定される(S1,S3)。そして、第1特別図柄始動手段18aへの入賞があった場合には第1始動入賞処理(S2)が、第2特別図柄始動手段18bへの入賞があった場合には第2始動入賞処理(S4)が夫々実行される。なお、第1,第2特別図柄始動手段18a,18bへの遊技球の入賞が、所定の図柄始動条件の一例である。
第1,第2始動入賞処理(S2,S4)では、例えば大当たり判定乱数値、大当たり図柄乱数値、その他の乱数値が予め定められた上限保留個数(例えば各4個)を限度として先入れ先出し式の第1,第2特別乱数記憶手段(乱数記憶手段)64a,64bに格納されると共に、増加後の第1,第2特別保留個数に基づいて、制御コマンド送信手段68を介して演出制御基板52に対して第1,第2保留増加コマンドが送信される。
ここで、大当たり判定乱数値は、例えば乱数生成用IC等によって生成されるハードウェア乱数値であり、例えば当該割込み時ではなく第1,第2特別図柄始動手段18a,18bへの遊技球入賞時に取得され、一時記憶領域に記憶されていた値が当該割込み時に第1,第2特別乱数記憶手段64a,64bに格納される。また、大当たり図柄乱数値は、例えばプログラムによって更新されるソフトウェア乱数値であり、例えば当該割込み時に取得され、第1,第2特別乱数記憶手段64a,64bに格納される。
続いて、第1,第2特別図柄の変動に関する状況を示す図柄変動ステータスに応じて(S5)、例えば「変動待機中」であれば特別図柄変動開始処理(S6)が、「変動中」であれば特別図柄変動中処理(S7)が、「確認中」であれば特別図柄確認時間中処理(S8)が、夫々実行される。
図柄変動ステータスが「変動待機中」である場合に実行される特別図柄変動開始処理(S6)では、例えば図6に示すように、大当たり状態中、大当たり開始インターバル期間中、排出有効期間中の何れかであるか否かが判定される(S11〜S13)。ここで、「排出有効期間」は、大入賞手段19の検出有効期間のうち、大当たり状態終了後の期間(図7のT3〜T4)である。この排出有効期間は、大入賞手段19への遊技球の入賞から入賞検出スイッチ19aによる遊技球の検出までに要する時間を考慮して、例えば大当たり終了インターバル期間(例えば10秒程度)よりも短い所定時間(例えば1〜2秒程度)に設定されている。
大当たり状態中、大当たり開始インターバル期間中、排出有効期間中の何れかであれば(S11:Yes、又はS12:Yes、又はS13:Yes)、そこで特別図柄変動開始処理は終了する。即ち、大当たり開始インターバル期間の開始後、大当たり状態が終了し且つ排出有効期間が経過するまでの期間中(図7のT1〜T4)は第1,第2特別図柄表示手段32a,32bによる第1,第2特別図柄の変動は開始されない。
大当たり状態中、大当たり開始インターバル期間中、排出有効期間中の何れでもない場合には(S11:No→S12:No→S13:No)、第2特別保留個数が0であるか否かが判定され(S14)、第2特別保留個数が0でないと判定された場合には(S14:No)、第2特別保留個数が1減算される(S14a)と共に、第2特別図柄についてS16以降の処理が実行される。
また、S14において第2特別保留個数が0であると判定された場合には(S14:Yes)、第1特別保留個数が0であるか否かが判定され(S15)、第1特別保留個数が0でないと判定された場合には(S15:No)、第1特別保留個数が1減算される(S15a)と共に、第1特別図柄についてS16以降の処理が実行される。第1,第2特別保留個数が共に0であれば、ここで特別図柄変動開始処理は終了する。このような構成により、第1特別図柄の図柄変動よりも第2特別図柄の図柄変動の方が優先して処理される。
なお、大当たり状態中、大当たり開始インターバル期間中、排出有効期間中の何れでもなく、第1,第2特別図柄の変動中でもなく、第1,第2特別保留個数の何れかが1以上であることが、図柄変動開始条件の成立の一例である。
S14において第2特別保留個数が0でないと判定され、第2特別保留個数が1減算されるか(S14a)、S15において第1特別保留個数が0でないと判定され、第1特別保留個数が1減算されると(S15a)、続いて制御コマンド送信手段68を介して演出制御基板52に対して第1,第2保留減算コマンドが送信される(S16)と共に、大当たり判定処理(S17)、特別停止図柄選択処理(S18)、変動パターン選択処理(S19)が実行される。
大当たり判定処理(S17)では、第1,第2特別乱数記憶手段64a,64bに記憶されている大当たり判定乱数値の待ち行列からその先頭の大当たり判定乱数値が取り出され、その大当たり判定乱数値(特定乱数値)が予め定められた大当たり判定値(特定判定値)と一致するか否かに応じて大当たり/外れの判定が行われる。本実施形態では、図3に示すように、大当たり判定値として、後述する確変状態中以外の通常確率状態中には例えば0〜349までの大当たり判定乱数値のうちの「7」が、確変状態中にはその「7」に加えて「17」,「27」等の複数個(例えば合計10個)が設定されている。
また、特別停止図柄選択処理(S18)では、例えば大当たり/外れの判定結果と、第1,第2特別乱数記憶手段64a,64bに大当たり判定乱数値と共に記憶されている大当たり図柄乱数値とに基づいて、第1,第2特別図柄の変動後の停止図柄が選択される。更に、変動パターン選択処理(S19)では、例えば変動パターン選択乱数値と、大当たり/外れの判定結果に基づいて選択される大当たり変動パターン選択テーブル又は外れ変動パターン選択テーブルとに基づいて第1,第2演出図柄の変動パターンが選択される。
続いて、変動パターン選択処理(S19)で選択された変動パターンに対応する変動パターン指定コマンドが、制御コマンド送信手段68を介して演出制御基板52に送信され(S20)、第1,第2特別図柄の変動が開始される(S21)と共に、S18で選択された停止図柄に対応する停止図柄コマンドが同じく演出制御基板52に送信され(S22)、図柄変動ステータスが「変動中」に変更されて(S23)この特別図柄変動開始処理は終了する。
以上のような特別図柄変動開始処理(図6)により、大当たり終了インターバル期間中であっても、排出有効期間の終了後は第1,第2特別図柄の変動が可能な状態となる。
特別図柄変動開始処理(S6)が終了して図柄変動ステータスが「変動中」になると、次回の割込み時からは特別図柄変動中処理(S7)が実行される。この特別図柄変動中処理(S7)では、例えば第1,第2特別図柄の変動開始から、S19で選択された変動パターンに対応する変動時間が経過することに基づいて、第1,第2特別図柄の変動が停止されると共に変動停止コマンドが演出制御基板52に送信され、また図柄変動ステータスが「確認中」に変更される。
また、特別図柄変動中処理(S7)が終了して図柄変動ステータスが「確認中」になると、次回の割込み時からは特別図柄確認時間中処理(S8)が実行される。この特別図柄確認時間中処理(S8)では、第1,第2特別図柄の変動に係る各種変数等を初期化すると共に、その変動後の停止図柄が大当たり態様となった場合には、例えば大当たり状態に係る各種変数等に初期値を設定するなど、大当たり状態を開始するための準備処理を行うようになっている。
大当たり状態発生手段(利益状態発生手段)65は、遊技者に有利となる大当たり状態(利益状態)を発生させるもので、特別図柄処理手段64による大当たり判定処理(S17)において大当たりと判定され、第1特別図柄表示手段32a又は第2特別図柄表示手段32bの変動後の停止図柄が大当たり態様となることに基づいて、大当たり開始インターバル期間経過後に、所定の開放パターンに従って大入賞手段19を開閉する大当たり状態を開始させるようになっている。
本実施形態では、既に述べたように大入賞手段19の開放パターンとしてα,βの2種類が設けられており(図3)、大当たり状態発生手段65は、例えば大当たり図柄乱数値に応じて開放パターンα,βの何れかを選択するようになっている。なお本実施形態では、図3に示すように、開放パターンβが選択される確率は第2特別図柄側の方が第1特別図柄側よりも高い値に設定されている。
特別図柄表示制御手段66は、第1,第2特別図柄表示手段32a,32bの表示制御を行うもので、特別図柄処理手段64による特別図柄処理に基づいて、第1,第2特別図柄表示手段32a,32bによる第1,第2特別図柄の変動開始、変動停止等を制御するようになっている。
特別遊技状態発生手段67は、大当たり状態の発生後の所定期間に遊技者に有利な特別遊技状態を発生させるためのもので、例えば第1,第2特別乱数記憶手段64a,64bに記憶された大当たり判定乱数値が大当たり判定値と一致した場合の大当たり図柄乱数値に応じて、時短状態と確変状態との何れかの特別遊技状態を発生させるように構成されている。なお本実施形態では、図3に示すように、第1,第2特別図柄表示手段32a,32b共に、大当たり図柄乱数値が0〜4の場合に時短状態が、5〜9の場合に確変状態が夫々発生するように構成されている。このように、本実施形態では特別遊技状態(確変状態と時短状態)の振り分け確率については第1特別図柄側と第2特別図柄側とで同一であるのに対し、大当たり状態で開放パターンβが選択される確率は第2特別図柄側の方が第1特別図柄側よりも高くなっており、第1特別図柄側で大当たりとなるよりも第2特別図柄側で大当たりとなる方が遊技者にとって有利な設定となっている。
時短状態中は、第1,第2特別図柄に関して、第1,第2特別図柄表示手段32a,32bの変動時間が夫々通常変動時間よりも短い短縮変動時間に切り換えられる他、普通図柄に関して、図2に示すように当たり確率が通常確率(例えば1/10)から高確率(例えば1/1.3)へ、変動時間が通常変動時間(例えば27秒)から短縮変動時間(例えば2.7秒)へ、第2特別図柄始動手段18bの開閉手段41の開閉パターンが通常開閉パターン(例えば0.2秒×1回開放)から延長開閉パターン(例えば2秒×3回開放)へ、夫々切り換えられるようになっている。なお、時短状態は例えばその開始後に第1,第2特別図柄が所定回数(例えば50回)変動した時点で終了するようになっている。
確変状態中は、それ以外の通常確率状態中よりも大当たり判定値の数が例えば1個から10個へ増加されることにより、第1,第2特別図柄が大当たり態様となる確率が通常確率(例えば1/350)よりも高い高確率(例えば1/35)に切り換えられるようになっている。また、確変状態中は、原則として時短状態と同様の処理も併せて行われるが、特別遊技状態中以外の通常遊技状態中に2R大当たり状態が発生した場合には、その終了後に発生する確変状態については時短状態と同様の処理は行われない(いわゆる潜伏確変状態)ようになっている。なお、確変状態は例えば次の大当たり状態が発生した時点で終了する。
制御コマンド送信手段68は、所定の制御コマンドを一方向通信により演出制御基板52等のサブ制御基板に送信して制御指令を与えるためのもので、例えば第1,第2特別図柄の変動に関しては、特別図柄処理手段64による特別図柄処理に基づいて、第1,第2特別図柄始動手段18a,18bへの遊技球入賞時に演出制御基板52に対して第1,第2保留増加コマンドを送信し、また第1,第2特別図柄の変動開始時に、第1,第2保留減算コマンド、変動パターン指定コマンド、停止図柄コマンドを演出制御基板52に送信すると共に、第1,第2特別図柄の変動停止時に変動停止コマンドを演出制御基板52に送信し、また例えば大当たり状態に関しては、大当たり開始インターバル期間の開始時に大当たり開始演出表示コマンドを、大当たり状態の各単位開放動作(ラウンド)の開始時にラウンド開始コマンドを、各単位開放動作の終了時にインターバルコマンドを、最終の単位開放動作の終了時(大当たり状態の終了時、大当たり終了インターバル期間の開始時)に大当たり終了コマンドを夫々演出制御基板52に送信するようになっている。
演出制御基板52は、画像表示手段21、音声出力手段81、電飾手段82等の各種演出手段を制御するもので、演出制御手段83、特別保留個数表示制御手段84、演出図柄制御手段85、大当たり演出制御手段(利益状態演出制御手段)86等を備えている。
演出制御手段83は、各種演出手段を制御するもので、画像表示手段21による画像表示を制御する画像表示制御手段83a、音声出力手段81からの音声出力を制御する音声制御手段83b、電飾手段82等の発光を制御する発光制御手段83c等を備えている。
特別保留個数表示制御手段84は、演出制御手段83を介して第1,第2特別保留個数表示手段38a,38bの表示制御を行うもので、第1,第2特別図柄始動手段18a,18bにより新たに遊技球が検出され、主制御基板51から第1,第2保留増加コマンドを受信したときに、その第1,第2保留増加コマンドに基づいて、画像表示手段21の表示画面21a上の所定位置に増加後の第1,第2特別保留個数分の第1,第2保留表示画像X,Yを表示し、例えば主制御基板51から第1,第2保留減算コマンドを受信することに基づいて、表示中の第1,第2保留表示画像X,Yの数を1個減少させて待ち行列の前側にシフトさせるように構成されている。
演出図柄制御手段85は、演出図柄表示手段37等による演出図柄の変動を制御するもので、例えば主制御基板51から変動パターン指定コマンドを受信し且つその後所定時間以内に停止図柄コマンドを受信することに基づいて、演出図柄の停止図柄を選択する停止図柄抽選処理を実行した後、変動パターン指定コマンドで指定された変動パターンに基づいて、演出制御手段83を介して画像表示手段21上の演出図柄表示手段37による演出図柄の変動を開始させると共に、変動停止コマンドを受信したときに、停止図柄抽選処理で選択された停止図柄で演出図柄の変動を停止させ、またその演出図柄の変動表示に合わせて音声出力手段81から所定の効果音を出力させ、また電飾手段82を所定のパターンで発光させるようになっている。
大当たり演出制御手段(利益状態演出制御手段)86は、大当たり演出表示手段39等による大当たり状態に関する演出を制御するもので、主制御基板51から大当たり開始演出表示コマンドを受信することに基づいて、その受信後の大当たり開始インターバル期間中(図7のT1〜T2)、演出制御手段83を介して画像表示手段21上の大当たり演出表示手段39に大当たり開始演出画像を表示し、主制御基板51からラウンド開始コマンド、インターバルコマンド等を受信することに基づいて、その大当たり状態中(図7のT2〜T3)、大当たり演出表示手段39にラウンドの進行状況及びそのラウンドの進行状況に応じた大当たり演出画像を表示し、主制御基板51から大当たり終了コマンドを受信することに基づいて、その受信後の大当たり終了インターバル期間中(図7のT3〜T5)、大当たり演出表示手段39に大当たり終了演出画像を表示する(利益状態終了演出の一例)ようになっている。大当たり終了演出画像には、例えばその機種名やメーカ名、「確変突入」等の遊技状態に関する情報等を盛り込むことができる。
また本実施形態では、大当たり終了インターバル期間中であっても、排出有効期間の終了後(図7のT4〜)であれば第1,第2特別図柄の変動が開始される場合がある。このような場合、即ち大当たり終了インターバル期間中に主制御基板51から変動パターン指定コマンド等を受信した場合には、画像表示制御手段83aにより、画像表示手段21上では演出図柄表示手段37よりも大当たり演出表示手段39が優先され、例えば大当たり終了インターバル期間が終了して大当たり演出表示手段39による大当たり終了演出画像の表示が終了するまで演出図柄表示手段37による演出図柄の変動表示は行われないようになっている。
以上説明したように、本実施形態のパチンコ機では、大当たり状態(利益状態)の終了後の大当たり終了演出(利益状態終了演出)中であっても、入賞検出スイッチ(入球検出手段)19aの検出有効期間の終了後に第1,第2特別図柄表示手段32a,32bによる図柄変動を開始可能に構成しているため、大当たり終了演出(利益状態終了演出)による情報伝達機能を損なうことなく、図柄変動効率を高めることが可能である。
図8及び図9は本発明の第2の実施形態を例示し、大当たり終了演出が行われる大当たり終了インターバル期間中(排出有効期間中を除く)については、第1,第2特別保留個数の合計値が所定個数より大であることを条件に、第1,第2特別図柄の変動を可能とした例を示している。
本実施形態の特別図柄変動開始処理(図8)は、第1の実施形態に係る特別図柄変動開始処理(図6)に対してS13a〜S13cの処理を追加したものである。なお、この特別図柄変動開始処理以外の構成については第1の実施形態と同様である。
特別図柄変動開始処理(図8)では、大当たり状態中、大当たり開始インターバル期間中、排出有効期間中の何れでもない場合には(S11:No→S12:No→S13:No)、大当たり終了インターバル期間中であるか否かが判定され(S13a)、大当たり終了インターバル期間中であると判定された場合には(S13a:Yes)、第1,第2特別保留個数の合計値が所定個数(ここでは4個)と比較される(S13b)。そして、第1,第2特別保留個数の合計値が4個以下であると判定された場合には(S13b:Yes)、その大当たり終了インターバル期間中に既に第1,第2特別図柄の変動が開始されている場合(S13c:Yes)を除き、そこで特別図柄変動開始処理は終了する。
即ち本実施形態では、大当たり開始インターバル期間の開始後、大当たり状態が終了し且つ排出有効期間が経過するまでの期間中(図9のT1〜T4)だけでなく、大当たり終了演出が行われる大当たり終了インターバル期間中(図9のT4〜T5)についても、第1,第2特別保留個数の合計値が4個以下である場合(その大当たり終了演出中に第1,第2特別図柄が変動したことによって4個以下となった場合を除く)には第1,第2特別図柄表示手段32a,32bによる第1,第2特別図柄の変動は開始されないようになっている。これにより、保留個数が少ない場合にその保留に係る図柄変動が大当たり終了演出に隠れてしまい、遊技者がいわゆる変動スランプを感じてしまうことを極力防止できる。
なお、図9の例では、大当たり終了インターバル期間中(図9のT4〜T5)に、第1,第2特別保留個数の合計値が4個から5個になっているため、その時点で第1,第2特別図柄表示手段32a,32bによる第1,第2特別図柄の変動が開始されている。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、実施形態では、大当たり状態(利益状態)の終了後、排出有効期間が終了するまでは第1,第2特別図柄の変動を開始させないように構成したが、排出有効期間中であっても第1,第2特別図柄の変動を開始させるようにしてもよい。
第2の実施形態では、大当たり終了演出が行われる大当たり終了インターバル期間中(排出有効期間中を除く)については、第1,第2特別保留個数の合計値が所定個数より大であることを条件に第1,第2特別図柄の変動を可能としたが、大当たり終了インターバル期間中に第1,第2特別図柄の変動を行う条件としては、例えば第1,第2特別保留個数の何れか一方が所定個数より大であること、第1,第2特別保留個数の特定の一方、例えば優先側である第2特別保留個数が所定個数より大であること等であってもよい。また、特別図柄表示手段を1つしか備えていない場合にはその特別保留個数が所定個数より大であることを条件としてもよい。
第2の実施形態では、大当たり終了演出が行われる大当たり終了インターバル期間中に第1,第2特別保留個数の合計値が所定個数より大となった場合にはその時点で第1,第2特別図柄の変動を開始させるように構成したが、例えば大当たり終了インターバル期間の所定時点、例えば排出有効期間の終了時点で例えば第1,第2特別保留個数の合計値が所定個数以下であると判定されたために第1,第2特別図柄の変動が開始されなかった場合には、その大当たり終了インターバル期間中については、その後に第1,第2特別保留個数の合計値が所定個数より大となった場合でも第1,第2特別図柄の変動を開始させないようにしてもよい。
その他、例えば初当たり(通常遊技状態中の大当たり)の場合、いわゆる突然確変、潜伏確変、小当たり等の場合についても、大当たり終了演出中に特別図柄変動を行うと第2の実施形態の場合と同様に遊技者が変動スランプを感じてしまう可能性があるため、大当たり終了演出が行われる大当たり終了インターバル期間中は特別図柄の変動を開始させないようにしてもよい。
実施形態では、大当たり終了演出中に特別図柄変動を行う場合、画像表示手段21上では演出図柄表示手段37よりも大当たり演出表示手段39を優先し、大当たり終了演出が終了するまで演出図柄表示手段37による演出図柄の変動表示は行わないようにしたが、大当たり終了演出中であっても、演出図柄を例えば通常よりも小さく表示したり、通常よりも表示する図柄の個数を少なく(例えば通常3個のところを1個)することにより、演出図柄表示手段37よりも大当たり演出表示手段39を優先させるようにしてもよい。
実施形態では、大当たり状態の終了後には必ず大当たり終了演出を実行するように構成したが、大当たり終了演出を実行しない場合があってもよい。例えば、大当たり状態(利益状態)の終了時点で乱数記憶手段に記憶されている大当たり判定乱数値(特定乱数値)の中に大当たり判定値(特定判定値)と一致するものが含まれていることを条件に、大当たり終了演出(利益状態終了演出)を実行しないように構成してもよい。この場合、その条件が成立した場合には必ず大当たり終了演出を実行しないようにしてもよいし、更にその他の所定条件が成立した場合(例えば演出禁止抽選に当選した場合)にのみ大当たり終了演出を実行しないようにしてもよい。
実施形態では、特別図柄とその始動手段とを2組搭載し、第1,第2特別図柄表示手段32a,32bの何れか一方の図柄変動中には他方の図柄変動を開始せず、両方が同時に変動中となることはないように制御され、更に、第1,第2特別保留個数が共に1以上である場合には、第1特別図柄表示手段32aの図柄変動よりも第2特別図柄表示手段32bの図柄変動を優先して行うように構成されたパチンコ機の場合を例示したが、例えば何れか一方の図柄変動を優先させるのではなく始動入賞順に保留を消化するように構成してもよいし、2つの特別図柄表示手段が並行して変動可能としてもよい。
また、本発明は特別図柄とその始動手段とを1組しか搭載していないパチンコ機等であっても同様に実施可能であり、またパチンコ機に限らず、アレンジボール機、雀球遊技機等の他の弾球遊技機の他、スロットマシン等、弾球遊技機以外の各種遊技機においても同様に実施することが可能である。