JP5518733B2 - 化粧用パフ - Google Patents

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Description

本発明は、化粧等に使用される化粧用パフに関する。
従来、化粧水等をパッティングする際に用いられる化粧用パフとして、特許文献1に記載されている化粧用パフが知られている。特許文献1に記載されている化粧用パフは、積層され、互いに剥離可能に接合されている複数のシートにより構成されている。この従来の化粧用パフは、化粧水等をパッティングする際およびパックする際に用いることができる。例えば、積層体に化粧水を含浸させ、化粧水を含んでいる積層体を用いて顔面をパッティングする。また、パッティング後、化粧水が残存しているシートを1枚ずつ剥離し、各シートを顔面の所定箇所に置くことにより顔面をパックする。
特開2005−349143号公報
従来の化粧用パフは、複数のシートが重ねられた状態で使用することができるとともに、各シートを剥離して個別に使用することもできる。しかしながら、利用者は、より使用性が高い化粧用パフを望んでいる。
本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、使用性を高めた化粧用パフを提供することを目的とする。
一発明の化粧用パフは、第1のシート部と、第1のシート部に重ねられた第2のシート部を有している。第1のシート部および第2のシート部は、化粧水等のパッティングやパックに使用可能なシートにより形成される。例えば、不織布やコットンにより形成され、所望の親水性(吸水性)および疎水性(離水性)を有するシートが用いられる。
第1のシート部と第2のシート部は、第1のシート部と第2のシート部の間に、少なくとも1本の指が挿入可能な指挿入空間が一方向に沿って形成されるように、一方向に交差する方向に設定距離以上離れた箇所で接続されている。
「方向に沿って」という記載は、典型的には、「方向に平行(略平行を含む)である」ことを意味する。「設定距離」としては、典型的には、人差し指あるいは人差し指と中指が挿入可能な指挿入空間が形成される距離が選択される。「第1のシート部と第2のシート部が接続されている」という記載は、別々に形成された第1のシート部と第2のシート部が接合されている構成だけでなく、第1のシート部と第2のシート部が一体に形成されている構成も意味している。第1のシート部と第2のシート部は、一方向に沿って連続して接続されていてもよいし、間歇的に接続されていてもよい。また、第1のシート部と第2のシート部を「接続」する態様は、剥離可能(切り離し可能)に接続する態様である。
本発明の化粧用パフは、第1のシート部と第2のシート部は、重ねられた状態で、一方向に交差する方向に設定距離以上離れている箇所で接合されている。本形態では、異なるシートが、それぞれ第1のシート部および第2のシート部として用いられる。また、一方向に交差する方向に設定距離以上離れた箇所に形成される接合部によって、第1のシート部と第2のシート部の間に指挿入空間が形成される。第1のシート部と第2のシート部は、剥離可能に接合される。
本発明の化粧用パフは、第1のシート部及び第2のシート部の縁部のうち、指挿入空間の開口を形成する縁部が所望の形状に形成されている。
1つの形態では、指挿入空間の一方の開口を形成する縁部が、両端から中央に向けて、指挿入空間の他方の開口から離れるように湾曲している(突形状)。この構成の場合は、第1のシート部と第2のシート部を重ねた状態でパッティングする際に有効である。例えば、部分的にパッティングを行うことができる。突状の湾曲形状に形成する長さ(範囲)は、好適には、[中指幅+薬指幅]以上に設定される。
さらに、本発明の化粧用パフは、他方の開口を形成する縁部は、両端から中央に向けて、一方の開口に近づくように湾曲している(凹形状)。この構成は、パッティングおよびパックに好適である。突状の湾曲形状、突状の湾曲形状に形成する長さ(範囲)、凹状の湾曲形状、凹状の湾曲形状に形成する長さ(範囲)は適宜設定可能である。突状の湾曲形状に形成する長さ(範囲)および凹状の湾曲形状に形成する長さ(範囲)は、好適には、[中指幅+薬指幅]以上に設定される。
さらに、本発明の化粧用パフは、一方向に交差する方向に設定距離以上離れた二箇所のうちの双方の箇所において第1のシート部と第2のシート部を接合した状態で使用する第1使用形態を有する。
さらに、本発明の化粧用パフは、一方向に交差する方向に設定距離以上離れた二箇所の内の双方の箇所において第1のシート部と第2のシート部が接合された状態において、指挿入空間に少なくとも一本の指を挿入して使用する第2使用形態を有する。
さらに、本発明の化粧用パフは、一方向に交差する方向に設定距離以上離れた二箇所のうちの一方の箇所において第1のシート部と第2のシート部が剥離された状態において、第1のシート部と第2のシート部を広げて使用する第3使用形態を有する。
さらに、本発明の化粧用パフは、一方向に交差する方向に設定距離以上離れた二箇所のうちの他方の箇所において第1のシート部と第2のシート部が剥離された状態において、第1のシート部と第2のシート部を広げて使用する第4使用形態を有する。
さらに、本発明の化粧用パフは、一方向に交差する方向に設定距離以上離れた二箇所の内の双方の箇所において第1のシート部と第2のシート部が剥離された状態において、第1のシート部と第2のシート部を分離して使用する第5使用形態を有する。
本発明の一つの形態では、折り返し線を挟んで一方側に第1のシート部、他方側に第2のシート部を有する1つのシートを備えている。この1つのシートが折り返し線に沿って折り返されることによって、第1のシート部と第2のシート部が重ねられる。そして、第1のシート部と第2のシート部は、重ねられた状態で、折り返し線から設定距離以上離れた箇所で接合されている。本形態では、折り返し線と接合部によって、第1のシート部と第2のシート部の間に指挿入空間が形成される。接合部は、折り返し線から設定距離以上離れていればよく、接合箇所や接合形状等は適宜選択することができる。また、第1のシート部と第2のシート部は、剥離可能に接合される。また、第1のシート部と第2のシート部を接合する接合部は、一方向に沿って、連続して形成されてもよいし、互いに離れた箇所に形成されてもよい。本形態では、「一方向」は、典型的には、折り返し線が延びている方向(例えば、折り返し線の両端部を結ぶ線の方向)に平行(略平行を含む)な方向が対応する。本形態では、1つのシートを折り返す処理と、折り返し線から設定距以上離れた箇所を接合する処理を行えばよいため、製造が容易である。
前記1つのシートは、好適には、折り返し線に沿って形成された複数の穴を有する。穴は、典型的には、ミシン目加工によって形成される。この場合、第1のシート部と第2のシート部を、穴が形成されている折り返し線に沿って切り離すことができる。これにより、例えば、第1のシート部と第2のシート部を広げた状態で、目元パックを行うことができる。穴の形状、間隔等は、必要な時に第1シート部と第2シート部を折り返し線に沿って容易に切り離すことができるように選択される。
また、第1のシート部と第2のシート部は、折り返し線から設定距離以上離れている箇所で、剥離可能に接合される。剥離可能に接合する方法としては、種々の方法を用いることができるが、好適には、熱エンボス加工方法が用いられる。第1のシート部と第2のシート部を、熱エンボス加工方法を用いて剥離可能に接合した場合、エンボス加工部分が接合されるため、熱圧着等によって接合する場合に比べて、化粧水等の浸透による接合力の低下を抑制することができる。これにより、接合部が剥がれるのを防止することができる。熱エンボス加工方法を用いる場合、エンボス加工形状は、接合力や、視覚効果等に応じて適宜選択される。
本形態では、第1のシート部と第2のシート部を、接合箇所で剥離することができる。これにより、第1のシート部と第2のシート部を広げた状態で、例えば、目元パックを行うことができる。なお、剥離可能な接合と、前述した、穴が形成された折り返し線を組み合わせて用いることができる。この場合には、第1のシート部と第2のシート部を、折り返し線の箇所と接合箇所で切り離すことができる。これにより、第1のシート部と第2のシート部を切り離して、別々に使用することができる。例えば、各シートを用いてパックを行うことができる。
また、第1のシート部と第2のシート部は、折り返し線から設定距離以上離れているとともに、折り返し線の方向に沿って互いに離れた箇所で、剥離可能に接合されているのが好ましい。「折り返し線の方向に沿って互いに離れた箇所で接合する」態様としては、「折り返し線の方向に平行な1つの列に沿って、離れた箇所に接合部を形成する」態様や、「折り返し線の方向に平行な2つの列に、折り返し線の方向に沿って交互に接合部を形成する」態様を用いることができる。本形態では、端側の接合部が剥がれた場合、当該端側の接合部に隣接する接合部が連動して剥がれるのを防止することができる。
また、第1のシート部と第2のシート部は、折り返し線と対向する側の縁部から折り返し線側に離れた箇所で接合されているのが好ましい。本形態では、第1のシート部の、折り返し線と対向する側の縁部および第2のシート部の、折り返し線と対向する側の縁部より折り返し線側に接合部が形成されている。これにより、第1のシート部の、折り返し線と対向する側の縁部および第2のシート部の、折り返し線と対向する側の縁部を指で掴み、離れる方向に引っ張る操作を容易に行うことができる。したがって、第1のシート部と第2のシート部を、接合部の箇所で容易に剥離することができる。折り返し線と対向する側の縁部と接合部との間の距離は、適宜選択される。
また、第1のシート部の、折り返し線と対向する側の縁部と、第2のシート部の、折り返し線と対向する側の縁部のうちの一方の縁部が、他方の縁部より折り返し線側に配置されているのが好ましい。本形態では、第1のシート部および第2のシート部の、折り返し線と対向する側の縁部が接合部の方向(一方向)に交差する方向にずれているため、第1のシート部の、折り返し線と対向する側の縁部および第2のシート部の、折り返し線と対向する側の縁部を指で容易に掴むことができる。本形態の技術は、第1のシート部および第2のシート部の、折り返し線と対向する側の縁部より折り返し線側に接合部を形成する技術と組み合わせると、より効果が高まる。第1のシート部および第2のシート部の縁部をずらせる距離は、適宜選択される。
第1のシート部と第2のシート部は、一方向に交差する方向に設定距離以上離れている箇所のうちの双方の箇所で、剥離可能に接合される。剥離可能に接合する方法としては、好適には、熱エンボス加工方法やホットメルト接着方法が用いられる。
また、一方向に交差する方向のうちの一方の方向の接合箇所は、第1のシート部および第2のシート部の、一方の方向の縁部から離れているのが好ましい。接合箇所を縁部から離す距離は、一方の縁部を指で掴むことができる値に設定される。本形態では、第1のシート部と第2のシート部を、一方向に交差する方向のうちの一方の方向の接合箇所で剥離する際の操作が容易となる。
なお、本形態では、他方の方向の接合箇所は、第1のシート部および第2のシート部の、他方の縁部の近傍に設定するのが好ましい。例えば、第1のシート部および第2のシート部の他方の方向の縁部と他方の方向の接合線との間の距離が、第1のシート部および第2のシート部の一方の方向の縁部と一方の方向の接合線との間の距離より長くなるように、第1のシート部と第2のシート部を接合する。「接合線」は、指挿入空間の中心線に平行(略平行を含む)であり、接合部を通る線のうち、指挿入空間の距離(間隔)を決定する線、すなわち、指挿入空間の中心線に最も近い線を意味する。この場合には、第1のシート部と第2のシート部を一方の方向の接合箇所で剥離して第1のシート部と第2のシート部を広げることにより、広い面積を得ることができる。
また、第1のシート部の、一方の方向の縁部と、第2のシート部の、一方の方向の縁部のうちの一方の縁部が、他方の縁部と異なる位置に配置されているのが好ましい。一方の縁部と他方の縁部が異なる位置に配置されている態様には、一方の縁部と他方の縁部が、一方向に交差する方向にずれて配置されている態様や、一方の縁部と他方の縁部のうちの少なくとも一方が、一方向に対して傾斜する方向に延びている態様が含まれる。本形態では、第1のシート部と第2のシート部を接合箇所で剥離する際の操作がより容易となる。
また、第1のシート部と第2のシート部は、一方向に交差する方向に設定距離以上離れている箇所で、異なる接合強度で剥離可能に接合されているのが好ましい。本形態では、第1のシート部と第2のシート部を剥離する箇所の優先度を設定することができる。
さらに、第1のシート部と第2のシート部は、熱エンボス加工によって剥離可能に接合されているのが好ましい。第1のシート部と第2のシート部を熱エンボス加工することにより、第1のシート部と第2のシート部は、エンボス加工部分で接合される。これにより、化粧水等の浸透によって接合部の接合力が低下するのを防止することができる。
本発明を用いることにより、使用性を高めた化粧用パフを得ることができる。
本発明の他の特質、作用および効果については、本明細書、特許請求の範囲、添付図面を参照することで直ちに理解可能である。
第1の実施の形態の化粧用パフを構成するシートの平面図である。 図1のII−II線断面である。 第1の実施の形態の化粧用パフの平面図である。 図3のIV−IV線断面図である。 第1の実施の形態の化粧用パフの使用形態を示す図である。 図5のVI−VI線断面図である。 第1の実施の形態の化粧用パフの使用形態を示す図である。 第1の実施の形態の化粧用パフの使用形態を示す図である。 第1の実施の形態の化粧用パフの使用形態を示す図である。 第2の実施の形態の化粧用パフを示す図である。 第3の実施の形態の化粧用パフを示す図である。 第4の実施の形態の化粧用パフを示す図である。 第5の実施の形態の化粧用パフを示す図である。 第6の実施の形態の化粧用パフを構成するシートの平面図である。 第6の実施の形態の化粧用パフの平面図である。 第7の実施の形態の化粧用パフを構成するシートの平面図である。 第7の実施の形態の化粧用パフの平面図である。 第8の実施の形態の化粧用パフを構成するシートの平面図である。 第8の実施の形態の化粧用パフの平面図である。 第9の実施の形態の化粧用パフを構成するシートの平面図である。 第9の実施の形態の化粧用パフの平面図である。 第9の実施の形態の化粧用パフの使用形態を示す図である。 第9の実施の形態の化粧用パフの使用形態を示す図である。 第9の実施の形態の化粧用パフの使用形態を示す図である。 第9の実施の形態の化粧用パフの使用形態を示す図である。 第10の実施の形態の化粧用パフを構成するシートの平面図である。 第10の実施の形態の化粧用パフの平面図である。 第11の実施の形態の化粧用パフを構成するシートの平面図である。 第11の実施の形態の化粧用パフの平面図である。
以上および以下の記載に係る構成ないし方法は、本発明にかかる「化粧用パフ」の製造および使用、当該「化粧用パフ」の構成要素の使用を実現せしめるべく、他の構成ないし方法と別に、あるいはこれらと組み合わせて用いることができる。本発明の代表的実施形態は、これらの組み合わせも包含し、添付図面を参照しつつ詳細に説明される。以下の詳細な説明は、本発明の好ましい適用例を実施するための詳細情報を当業者に教示するに留まり、本発明の技術的範囲は、当該詳細な説明によって制限されず、特許請求の範囲の記載に基づいて定められる。このため、以下の詳細な説明における構成や方法ステップの組み合わせは、広義の意味において、本発明を実施するのに全て必須であるというものではなく、添付図面の参照番号とともに記載された詳細な説明において、本発明の代表的形態を開示するに留まるものである。
以下に、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
本発明の化粧用パフの第1の実施の形態を図1〜図4に示す。なお、図1は、第1の実施の形態の化粧用パフ10を構成するシート20の平面図であり、図2は、図1のII−II線断面図である。また、図3は、第1の実施の形態の化粧用パフ10の平面図であり、図4は、図3のIV−IV線断面図である。
本実施の形態の化粧用パフ10は、図1、図2に示されているシート20により構成されている。
シート20としては、化粧水等をパッティングし、また、パックするのに好適なシートが用いられる。例えば、不織布やコットンにより形成され、所望の親水性(吸水性)と疎水性(離水性)を有するシートが用いられる。本実施の形態では、シート20は、内層シート20Aと、内層シート20Aの両面に積層された外層シート20Bを有する3層構造の積層体として構成されている。内層シート20Aは、例えば、エアレイド不織布により形成される。また、外層シート20Bは、例えば、レーヨン繊維を主原料とする不織布により形成される。勿論、シート20としては、これ以外の種々の構成のシートを用いることができる。
なお、肌にしっとり感を付与するために、シート20の両側の面20F、20Rに保湿剤を塗布するのが好ましい。例えば、保湿剤としてグリセリンを用い、保湿液(グリセリン:70重量%、水:30重量%)を20重量%の割合で塗布する。この時、シート20の両側の面20F、20Rに、保湿剤塗布領域と保湿剤非塗布領域が交互に配置されるように保湿剤を塗布するのが好ましい。例えば、任意の一方向に延びる保湿剤塗布領域と保湿剤非塗布領域が、一方向に交差する(直交する)方向に交互に配置されるように、面20F、20Rに保湿剤を塗布する。保湿剤塗布領域の幅および保湿剤非塗布領域の幅(=保湿剤塗布領域の間隔)は、適宜設定される。
本実施の形態で用いるシート20は、図1に示されているように、長さM1の縁部(短辺)20aおよび20cと、長さL1(L1>M1)の縁部(長辺)20bおよび20dを有する方形(例えば、60mm×140mmの方形)に形成されている。シート20は、縁部20bおよび20dを[L2:L3](L2>L3)で分割した点を結ぶ線20hに沿って折り返される(以下では、線20hを「折り返し線20h」という)。本実施の形態では、シート20は、折り返し線20hより一方側の部分である第1のシート部21と、折り返し線20hより他方側の部分である第2のシート部22を有している。すなわち、第1のシート部21は、長さL2の縁部(長辺)20b2および20d1と、長さM1(M1<L2)の縁部(短辺)20cと、長さM1の折り返し線20hとにより方形に形成されている。また、第2のシート部22は、長さL3の縁部20b1および20d2と、長さM1(M1<L3)の縁部20aと、折り返し線20hとにより方形に形成されている。シート20を構成する第1のシート部21と第2のシート部22が、それぞれ本発明の「第1のシート部」と「第2のシート部」に対応する。
また、シート20には、折り返し線20hに沿って複数の穴20Hが形成されている。穴20Hとしては、典型的には、ミシン目加工によって形成されるミシン目が用いられる。この穴20Hによって、第1のシート部21と第2のシート部22は、折り返し線20hに沿って切り離すことができる。穴20Hの形状や間隔等は、適宜設定される。穴20Hが、本発明の「折り返し線に沿って形成された複数の穴」に対応する。
本実施の形態では、シート20が折り返し線20hに沿って折り返されることによって、第1のシート部21と第2のシート部22が重ねられる。ここで、第1のシート部21の縁部20cと折り返し線20hとの間の距離L2は、第2のシート部22の縁部20aと折り返し線20hとの間の距離L3より長い(L2>L3)。このため、図3、図4に示されているように、第1のシート部21と第2のシート部22が重ねられた状態では、第2のシート部22の縁部20aは、第1のシート部21の縁部20cより折り返し線20h側に、距離n1(=L2−L3)だけ離れた箇所に配置される。距離n1は、例えば、1〜3mmに設定される。なお、第1のシート部21の縁部20cは、「第1のシート部の、折り返し線と対向する側の縁部」であり、第2のシート部22の縁部20aは、「第2のシート部の、折り返し線と対向する側の縁部」である。また、第1のシート部21の縁部20b2と20d1は、「第1のシート部の、折り返し線の両端部から、折り返し線と交差する方向に延びている縁部」であり、第2のシート部22の縁部20b1と20d2は、「第2のシート部の、折り返し線の両端部から、折り返し線と交差する方向に延びている縁部」である。
第1のシート部21と第2のシート部22は、重ねられた状態で、第1のシート部21の縁部20c側と第2のシート部22の縁部20a側(折り返し線20hから離れた箇所)が接合される。この場合、折り返し線20hと接合部によって、第1のシート部21と第2のシート部22の間に、両端が開口し、少なくとも1本の指が挿入可能な指挿入空間20X(図5参照)が折り返し線20hに沿って形成されるように接合される。ここで、折り返し線20hと平行であり、第1のシート部21と第2のシート部22を接合する接合部11a〜11cを通る線のうち、折り返し線20hに最も近い線11dによって、指挿入空間20Xの間隔が決定される。本明細書では、指挿入空間20Xの中心線に平行(略平行を含む)であり、接合部を通る線のうち、指挿入空間20Xの中心線に最も近い線を「接合線」という。本実施の形態では、図3に示されている線11dが「接合線」に対応する。なお、本実施の形態では、指挿入空間20Xの中心線は、折り返し線20hが延びている方向に平行(略平行を含む)である。以下では、線11dを「接合線11d」という。本実施の形態では、接合線11dと折り返し線20hとの間の距離L4が、設定距離以上となるように、第1のシート部21と第2のシート部22が接合されている。設定距離としては、例えば、接合線11dと折り返し線20hとの間に、第1のシート部21と第2のシート部22によって、人差し指または人差し指と中指が挿入可能な挿入空間20Xが形成される距離が用いられる。これにより、例えば、図5に示されているように、化粧用パフ10の指挿入空間20Xに人差し指と中指を挿入した状態でパッティングすることができる。
本実施の形態では、指挿入空間20Xの方向(指挿入空間20Xの中心線の方向)、すなわち、折り返し線20hの方向(折り返し線20hが延びている方向)が、本発明の「一方向」に対応する。また、指挿入空間20Xの方向と交差する(直交する)方向、すなわち、折り返し線20hの方向と交差する(直交する)方向が、本発明の「一方向と交差する方向」に対応する。折り返し線20hの方向は、例えば、折り返し線20hの両端を結ぶ線の方向である。
また、本実施の形態では、第1のシート部21と第2のシート部22は、剥離可能に接合されている。第1のシート部21と第2のシート部22を剥離可能に接合する方法としては、種々の接合方法を用いることができる。好適には、熱エンボス加工方法やホットメルト接着方法が用いられる。
熱エンボス加工方法は、熱を加えながらエンボス加工を行う方法である。例えば、第1のシート部21と第2のシート部22が重ねられた積層体の一方側の面の所定の部分(エンボス部分)に、熱が加えられるとともに、力が加えられ、積層体の他方側の面の所定の部分が押し上げられる。これにより、積層体の他方側に凸状の加工形状(文字や模様)が形成されるとともに、第1のシート部21と第2のシート部22がエンボス部分で熱圧着される。第1のシート部21と第2のシート部22を熱エンボス加工によって接合した場合、化粧水等が接合部に浸透し難くなるため、接合部の接合力の低下を抑制することができる。なお、エンボス形状によって、化粧用パフの見栄えも向上する。エンボス形状は、接合部の接合力や視覚効果等を考慮して適宜選択される。
ホットメルト接着方法は、高温で溶融し、温度が低下すると固まって接着するホットメルト接着剤を用いて接着する方法である。例えば、第1のシート部21と第2のシート部22の接合箇所に、溶融したホットメルト接着剤を塗布した後、冷まして第1のシート部21と第2のシート部22を接合する。ホットメルト接着方法を用いて第1のシート部21と第2のシート部22を剥離可能に接合する場合には、容易に剥離可能なホットメルト接着剤を用いる。
本実施の形態では、熱エンボス加工方法を用いて、剥離可能な接合部を形成している。
また、本実施の形態では、第1のシート部21と第2のシート部22は、折り返し線20hの方向に沿って、互いに離れている箇所で剥離可能に接合されている。すなわち、剥離可能な接合部11a〜11cが、折り返し線20hの方向に沿って、互いに離れた箇所に形成されている。なお、本明細書では、「方向に沿って」という記載は、典型的には、「方向に平行(略平行を含む)である」ことを意味する。本実施の形態では、複数の接合部11a〜11cは、折り返し線20hの方向に平行な1つの列に沿って、互いに離れた箇所に形成されている。これにより、端側の接合部が剥がれても、当該端側の接合部に隣接する接合部が連動して剥がれるのを防止することができる。例えば、接合部11aと11bが離れて形成されているため、縁部20d1(あるいは20d2)側の接合部(端側の接合部)11aが剥がれても、接合部11aに隣接する接合部11bが連動して剥がれるのが抑制される。したがって、化粧用パフ10の使用時に、第1のシート部21と第2のシート部22が剥離されるのを防止することができる。接合部の形状、配設箇所や間隔等は、適宜設定される。
また、本実施の形態では、第1のシート部21と第2のシート部22は、第1のシート部の縁部20cおよび第2のシート部22の縁部20aより折り返し線20h側に離れた箇所で接合されている。本実施の形態では、第2のシート部22の縁部20aが第1のシート部21の縁部20cより折り返し線20h側に配置されるため、第1のシート部21と第2のシート部22は、第2のシート部22の縁部20aより折り返し線20h側に離れた箇所で接合されている。すなわち、第1のシート部21と第2のシート部22を接合する接合部11a〜11cが、第2のシート部22の縁部20aより折り返し線20h側に、距離n2以上離れた箇所に形成されている。距離n2としては、例えば、1〜3mmが設定される。
これにより、第1のシート部21の縁部20cおよび第2のシート部22の縁部20aと接合部11a〜11cの間の部分が接合されていないため、第1のシート部21の縁部20c側の部分および第2のシート部22の縁部20a側の部分を指で容易に掴むことができる。したがって、第1のシート部21の縁部20c側の部分および第2のシート部22の縁部20a側の部分を引き離す方向に容易に引っ張ることができ、第1のシート部21および第2のシート部22を接合部11a〜11cの箇所で容易に剥離することができる。
なお、本実施の形態では、第1のシート部21の縁部20cと第2のシート部22の縁部20aが、指挿入空間の方向と交差する方向にずれて配置されている。これにより、第1のシート部21の縁部20c側の部分および第2のシート部22の縁部20a側の部分を、より容易に指で掴むことができる。第1のシート部21と第2のシート部22を接合部11a〜11cの箇所でより容易に剥離することができる。
次に、本実施の形態の化粧用パフ10の使用方法を説明する。本実施の形態の化粧用パフ10は、以下の使用形態1〜5で使用することができる、
[使用形態1]
図3、図4に示されているように、第1のシート部21と第2のシート部22が重ねられた状態で使用する。使用形態1は、好適には、パッティングを行う際に用いられる。使用形態1では、第1のシート部21と第2のシート部22が重ねられているため、十分な嵩(厚さ)を有している。これにより、効果的にパッティングを行うことができる。
[使用形態2]
図5、図6に示されているように、折り返し線20hと接合部11a〜11cによって、第1のシート部21と第2のシート部22の間に形成されている指挿入空間20Xの開口(縁部20b2と20b1により形成される開口あるいは縁部20d1と20d2により形成される開口)から指(例えば、人差し指と中指)を挿入した状態で使用する。使用形態2は、好適には、パッティングを行う際に用いられる。なお、使用形態2では、第1のシート部21の外側の面21Rあるいは第2のシート部22の外側の面22Rの一方を用いてパッティングが行われる。使用形態2では、嵩(厚さ)は、使用形態1より小さい。しかしながら、第1のシート部21と第2のシート部22の間に形成される指挿入空間20Xに指を挿入することができるため、化粧用パフ10の取り扱いが容易となる。これにより、短時間でパッティングを行うことができる。さらに、指挿入空間20Xが両端部で開口しているため、指挿入空間20X内への指の挿入が容易である。
[使用形態3]
図7に示されているように、第1のシート部21と第2のシート部22を穴20Hに沿って(穴20Hが形成されている折り返し線20hに沿って)切り離し、第1のシート部21と第2のシート部22を接合線11dの箇所で広げた状態で使用する。使用形態3は、第1のシート部21と第2のシート部22を広げた大きさとすることができるため、好適には、目元のパック等の長い箇所をパックする際に用いられる。なお、使用形態3では、接合部11a〜11cの箇所を指で摘むことができる。このため、使用形態3で使用する際における化粧用パフ10の取り扱いが容易である。
[使用形態4]
図8に示されているように、第1のシート部21と第2のシート部22を接合部11a〜11cの箇所で剥離し、第1のシート部21と第2のシート部22を折り返し線20hの箇所で広げた状態で使用する。使用形態4は、第1のシート部21と第2のシート部22を広げた大きさとすることができるため、好適には、目元のパック等の長い箇所をパックする際に用いられる。なお、第1のシート部21と第2のシート部22を広げた場合の面積は、使用形態3より使用形態4の方が広い。このため、使用形態4で使用する際には、例えば、広いパック領域を得ることができる。使用形態4での使用を望む使用者のために、接合部11a〜11cの箇所で第1のシート部21と第2のシート部22を剥離することを案内する指示部を設けてもよい。例えば、接合部11a〜11c側に、目印や表示を設ける。
[使用形態5]
図9に示されているように、第1のシート部21と第2のシート部22を、穴20Hに沿って(穴20Hが形成されている折り返し線20hに沿って)切り離すとともに、接合部11a〜11cの箇所で剥離し、第1のシート部21と第2のシート部22を分離した状態で使用する。使用形態5は、好適には、第1のシート部21と第2のシート部22を個別に用いたパック等に用いられる。
以上のように、本実施の形態では、第1のシート部21と第2のシート部22が重ねられた状態(使用形態1)、指挿入空間20Xに指を挿入した状態(使用形態2)、第1のシート部21と第2のシート部22を広げた状態(使用形態3、使用形態4)、第1のシート部21と第2のシート部22を分離した状態(使用形態5)で使用することができる。これにより、使用性が向上する。
また、シート20を折り返し線20hに沿って折り返すことによって、第1のシート部21と第2のシート部22を重ねている。これにより、第1のシート部21と第2のシート部22が、折り返し線20hの箇所で簡単に剥がれることがない。そして、折り返し線20hに沿って複数の穴20Hが形成されているため、第1のシート部21と第2のシート部22を折り返し線20hに沿って容易に切り離すことができる。
また、第1のシート部21および第2のシート部22は、折り返し線20hと対向する側で剥離可能に接合されている(折り返し線20hから設定距離以上離れた箇所に剥離可能な接合部11a〜11cが形成されている)。これにより、第1のシート部21と第2のシート部22を、接合部11a〜11cの箇所で剥離することができる。特に、本実施の形態では、剥離可能な接合部11a〜11cが、熱エンボス加工によって形成されている。これにより、化粧水等の接合部への浸透を抑制することができ、接合部の接合力が低下するのを防止することができる。したがって、化粧用パフ10の使用時に、第1のシート部21と第2のシート部22が剥がれるのを防止することができる。
また、第1のシート部21と第2のシート部22は、指挿入空間20Xの方向(折り返し線20hの方向)に沿って互いに離れた箇所に形成されている接合部11a〜11cによって剥離可能に接合されている。これにより、端側の接合部が剥がれた場合でも、隣接する接合部が連動して剥がれるのを防止することができる。
また、第1のシート部21と第2のシート部22を接合する接合部11a〜11cは、第1のシート部21の、折り返し線20hと対向する側の縁部20cおよび第2のシート部22の、折り返し線20hと対向する側の縁部20aより折り返し線20h側に離れた箇所に形成されている。これにより、第1のシート部21の、折り返し線20hと対向する側の縁部20cと接合部11a〜11cとの間の部分、および、第2のシート部22の、折り返し線20hと対向する側の縁部20aと接合部11a〜11cとの間の部分を指で容易に掴むことができる。したがって、第1のシート部21と第2のシート部22を接合部11a〜11cの箇所で剥離する操作を容易に行うことができる。
また、第1のシート部21および第2のシート部22の、折り返し線20hと対向する側の縁部(20cおよび20a)の一方が、他方より折り返し線20h側に離れた箇所に配置されている。これにより、第1のシート部21および第2のシート部22の、折り返し線20hと対向する側の縁部(20cおよび20a)、特に、折り返し線からより離れている方の縁部を容易に摘むことができる。したがって、第1のシート部21と第2のシート部22を接合部11a〜11cの箇所で剥離する操作を容易に行うことができる。
第1の実施の形態では、第1のシート部21と第2のシート部22を接合する接合部11a〜11cを、折り返し線20hの方向に平行な(折り返し線20hから距離L4だけ離れた箇所に)1つの列に沿って形成したが、接合部の形状や配設位置はこれに限定されない。接合部を変更した第2の実施の形態の化粧用パフ110の平面図を図10に示す。第2の実施の形態の化粧用パフ110は、接合部が第1の実施の形態と異なっているだけである。
本実施の形態の化粧用パフ110は、第1の実施の形態と同様に、シート120を折り返し線120hに沿って折り返すことによって、第1のシート部121と第2のシート部122が重ねられる。シート120は、折り返し線120hに沿って複数の穴120Hが形成されている。また、第1のシート部121および第2のシート部122は、折り返し線120hから設定距離以上(L4)離れた箇所で、剥離可能な接合部によって接合されている。本実施の形態では、折り返し線120hの方向に平行な第1の列に沿って、互いに離れた箇所に第1の接合部111aが形成されているとともに、第2の列に沿って、互いに離れた箇所に第2の接合部111bが形成されている。第1の接合部111aは、第2の接合部111bより、折り返し線20hから離れた箇所に形成されている。また、本実施の形態では第1の接合部111aと第2の接合部111bは、折り返し線120hの方向に沿って交互に配置されている。例えば、折り返し線120に平行な方向に沿って、縁部120d1(あるいは120d2)側から順に第1の接合部111aと第2の接合部111bが交互に形成されている。このように、折り返し線120hから第1の距離離れた第1の箇所および第2の距離離れた第2の箇所に、折り返し線120hの方向に沿って第1の箇所の接合部と第2の箇所の接合部が交互に配置されるように、接合部を形成することにより、端側の接合部が剥がれた場合に、当該端側の接合部に隣接する接合部が連動して剥がれるのをより効果的に防止することができる。
接合部を変更した第3の実施の形態の化粧用パフ210の平面図を図11に示す。第3の実施の形態の化粧用パフ210は、接合部が第1および第2の実施の形態と異なっているだけである。
本実施の形態の化粧用パフ210は、第1の実施の形態と同様に、シート220を折り返し線220hに沿って折り返すことによって、第1のシート部221と第2のシート部222が重ねられる。シート220は、折り返し線220hに沿って複数の穴220Hが形成されている。本実施の形態では、折り返し線220hの方向に平行な第1の列に沿って第1の接合部211aが形成され、第2の列に沿って第2の接合部211bが形成され、第3の列に沿って第3の接合部211cが形成されている。各接合部211a〜211cは、折り返し線220hの方向に平行な直線形状を有している。また、隣接する列の接合部は、折り返し線220hに沿ってずれた箇所に形成されている。本実施の形態においても、端側の接合部が剥がれた場合に、当該端側の接合部に隣接する接合部が連動して剥がれるのを防止することができる。
接合部を変更した第4の実施の形態の化粧用パフ310の平面図を図12に示す。第4の実施の形態の化粧用パフ310は、接合部が第1〜第3の実施の形態と異なっているだけである。
本実施の形態の化粧用パフ310は、第1の実施の形態と同様に、シート320を折り返し線320hに沿って折り返すことによって、第1のシート部321と第2のシート部322が重ねられる。シート320は、折り返し線320hに沿って複数の穴320Hが形成されている。本実施の形態では、折り返し線320hの方向に平行な第1の列に沿って第1の接合部311aが形成され、第2の列に沿って第2の接合部311bが形成され、第3の列に沿って第3の接合部311cが形成されている。各接合部311a〜311cは、折り返し線220hの方向に対して傾斜している直線形状に形成されている。また、隣接する列の接合部は、折り返し線220hの方向に沿って同じ箇所に形成されている。なお、隣接する列の接合部を、折り返し線220hの方向に沿ってずれた箇所に形成してもよい。また、隣接する列には、折り返し線320hの方向に対して異なる方向に傾斜している(例えば、反対方向に傾斜している)直線形状の接合部を形成してもよい。また、各列に、折り返し線320hの方向に沿って、折り返し線320hの方向に対して異なる方向に傾斜している(例えば、反対方向に傾斜している)直線形状の接合部を交互に形成してもよい。本実施の形態においても、端側の接合部が剥がれた場合に、当該端側の接合部に隣接する接合部が連動して剥がれるのを防止することができる。
接合部を変更した第5の実施の形態の化粧用パフ410の平面図を図13に示す。第5の実施の形態の化粧用パフ410は、接合部が第1〜第4の実施の形態と異なっているだけである。
本実施の形態の化粧用パフ410は、第1の実施の形態と同様に、シート420を折り返し線420hに沿って折り返すことによって、第1のシート部421と第2のシート部422が重ねられる。シート420は、折り返し線420hに沿って複数の穴420Hが形成されている。本実施の形態では、折り返し線420hの方向に平行に(折り返し線420hから距離L4離れた箇所に)、連続する接合部411が形成されている。本実施の形態では、好適には、熱エンボス加工によって接合部411が形成される。このため、接合部411が折り返し線420hの方向に沿って連続して形成されていても、端側の接合部の剥離に連動して隣接する接合部が剥離するのを防止することができる。
第1〜第5の実施の形態では、第1のシート部21と第2のシート部22を、剥離可能に接合したが、剥離が困難となるように接合してもよい。剥離が困難となるように接合する方法としては、公知の種々の接合方法を用いることができる。第1のシート部21と第2のシート部22を、剥離が困難な接合部によって接合した場合には、前記[使用形態1]、[使用形態2]、[使用形態3]を選択することができる。
さらに、第1のシート部21と第2のシート部22を、剥離が可能な接合部によって接合するとともに、折り返し線20hに沿った穴20Hを省略することもできる。この場合には、前記[使用形態1]、[使用形態2]を選択することができる。
以上の実施の形態では、1つのシートを折り返すことによって化粧用パフを構成したが、複数のシートにより化粧用パフを構成することもできる。化粧用パフを複数のシートにより構成した第6の実施の形態を図14、図15に示す。なお、図14は、本実施の形態の化粧用パフ510を構成するシート521、522の平面図を示し、図15は、本実施の形態の化粧用パフ510の平面図を示している。
本実施の形態の化粧用パフ510は、第1のシート521と第2のシート522により構成されている。本実施の形態では、第1のシート521が、本発明の「第1のシート部」に対応し、第2のシート522が、本発明の「第2のシート部」に対応する。第1のシート521および第2のシート522としては、化粧水等をパッティングし、また、パックするのに好適なシートが用いられる。例えば、前述した第1の実施の形態のシート20と同じシートを用いることができる。本実施の形態では、第1のシート521は、長さM1の縁部(短辺)521aおよび521cと、長さL2(L2>M1)の縁部(長辺)521bおよび521dを有する方形に形成されている。また、第2のシート522は、長さM1の縁部(短辺)522aおよび522cと、長さL3(L2>L3、L3>M1)の縁部(長辺)522bおよび522dを有する方形に形成されている。
第1のシート521と第2のシート522は、重ねられる。例えば、対応する、第1のシート521の縁部521aと第2のシート522の縁部522aが対峙する(対向する)ように重ねられる。ここで、第1のシート521の、縁部521aと交差する(直交する)縁部521bおよび521dの長さL2は、第2のシート522の、縁部522aに交差する(直交する)縁部522bおよび522dの長さL3より長い(L2>L3)。このため、第1のシート521と第2のシート522が、対応する縁部521aと522aが対峙する(対向する)ように重ねられると、図15に示されているように、第2のシート522の縁部522cは、第1のシート521の縁部521cより縁部522a(あるいは521a)側に、距離n1(=L2−L3)だけ離れた箇所に配置される。距離n1は、例えば、1〜3mmに設定される。第1のシート部521の縁部521cは、第1のシート部521の、縁部522aと対向する側の縁部である。また、第2のシート522の縁部522cは、第2のシート522の、縁部522aと対向する側の縁部である。
そして、第1のシート521と第2のシート522は、重ねられた状態で接合される。本実施の形態では、第1のシート521と第2のシート522の間に、両端が開口し、少なくとも1本の指が挿入可能な指挿入空間が形成されるように接合される。例えば、第1のシート521の縁部521a(あるいは第2のシート522の縁部522a)の方向に沿って、指挿入空間が形成されるように、縁部521a(あるいは縁部522a)の方向に交差する方向に離れた箇所で、第1のシート521と第2のシート522が接合される。本実施の形態では、第1のシート521の縁部521aおよび第2のシート522の縁部522a側に第1の接合部512a〜512cが形成され、第1のシート521の縁部521c側(1つの縁部521aと対向する縁部側)および第2のシート522の縁部522c側(1つの縁部522aと対向する縁部側)に第2の接合部511a〜511cが形成されている。
本実施の形態では、指挿入空間の中心線(対向する、第1のシート521の縁部521aあるいは第2のシート522の縁部522a)に平行(略平行を含む)であり、第1のシート521と第2のシート522を接合する第1の接合部512a〜512cを通る線のうち、指挿入空間の中心線に最も近い線、すなわち、縁部521aあるいは縁部522aから最も離れている(距離が最も長い)線512dを第1の接合線という。また、指挿入空間の中心線に平行(略平行を含む)であり、第1のシート521と第2のシート522を接合する第2の接合部511a〜511cを通る線のうち、指挿入空間の中心線に最も近い線、すなわち、縁部521aあるいは縁部522aに最も近い(距離が最も短い)線511dを第2の接合線という。本実施の形態では、第1の接合線512dと第2の接合線511dの間の距離L4が設定距離以上となるように、第1のシート521と第2のシート522が接合されている。設定距離としては、例えば、第1の接合部512a〜512cと第2の接合部511a〜511cによって、第1のシート521と第2のシート522の間に、人差し指または人差し指と中指が挿入可能な挿入空間が形成される距離が用いられる。これにより、例えば、化粧用パフ510の指挿入空間に人差し指と中指を挿入した状態でパッティングすることができる。
本実施の形態では、指挿入空間の中心線の方向、すなわち、第1のシート521の1つの縁部521aあるいは第2のシート522の縁部522aの方向が、本発明の「一方向」に対応する。また、指挿入空間の中心線と交差する(直交する)方向、すなわち、縁部521aあるいは縁部522aの方向と交差する(直交する)方向が、本発明の「一方向と交差する方向」に対応する。縁部521a(縁部522a)の方向は、例えば、縁部521a(522a)の両端を結ぶ線の方向である。
また、本実施の形態では、第1のシート521と第2のシート522は、剥離可能に接合されている。第1のシート521と第2のシート522を剥離可能に接合する方法としては、例えば、前述した熱エンボス加工方法やホットメルト接着方法を用いることができる。剥離可能な接合部を熱エンボス加工によって形成することにより、化粧水等によって接合部が剥がれるのを防止することができる。本実施の形態では、熱エンボス加工方法を用いて、第1のシート521と第2のシート522を剥離可能に接合している。
第1のシート521と第2のシート522を、剥離可能な第1の接合部512a〜512cおよび第2の接合部511a〜511cによって接合することにより、第1のシート521と第2のシート522を第1の接合部と第2の接合部の箇所で剥離することができる。例えば、第1のシート521と第2のシート522を第1の接合部512a〜512cの箇所で剥離することにより、第1のシート521と第2のシート522を広げた状態で使用することができる。あるいは、第1のシート521と第2のシート522を第2の接合部511a〜511cの箇所で剥離することにより、第1のシート521と第2のシート522を広げた状態で使用することができる。あるいは、第1のシート521と第2のシート522を第1の接合部512a〜512cおよび第2の接合部511a〜511cの箇所で剥離することにより、第1のシート521と第2のシート522を切り離した状態で使用することができる。
また、本実施の形態では、第1のシート521と第2のシート522は、第1のシート521の縁部521a(あるいは第2のシート522の縁部522a)の方向に沿って、互いに離れている箇所で接合されている。すなわち、第1の接合部512a〜512cおよび第2の接合部511a〜511cは、縁部521a(あるいは522a)に平行(略平行を含む)な列に沿って、互いに離れた箇所に形成されている。これにより、端側の接合部が剥がれても、当該端側の接合部に隣接する接合部によって接合状態が維持される。例えば、縁部521d(あるいは522d)側の接合部512a(端側の接合部)が剥がれても、端側の接合部512aに隣接する接合部512bが接合部512aと離れているため、接合部512bが連動して剥がれるのが防止される。これにより、化粧用パフ510を使用中に、第1のシート521と第2のシート522が剥がれるのを防止することができる。
第1のシート521と第2のシート522を、第1の接合部512a〜512cおよび第2の接合部511a〜511cの一方の箇所で剥離し、第1のシート521と第2のシート52を広げた状態では、できるだけ広い面積(例えば、パック領域)を得ることが要望される。また、第1のシート521と第2のシート522を容易に剥離することができる構成が要望される。そこで、本実施の形態では、第1のシート521と第2のシート522を接合する第1の接合部512a〜512cおよび第2の接合部511a〜511cの配設位置を、このような要望を満足させることができるように設定している。
本実施の形態では、第1のシート521と第2のシート522を接合する1の接合部512a〜512cは、第1のシート521の縁部521aおよび第2のシート522の縁部522aの近傍に形成されている。一方、第1のシート521と第2のシート522を接合する第2の接合部511a〜511cは、第1のシート521の縁部521cおよび第2のシート522の縁部522cより、第1のシート521の縁部521a(あるいは第2のシート522の縁部522a)側に離れた箇所に形成されている。ここで、本実施の形態では、第2のシート522の縁部522cは、第1のシート521の縁部521cより縁部512a(あるいは522a)側に配置されている。このため、本実施の形態では、第2の接合部511a〜511cは、第2のシート522の縁部522cより縁部512a(あるいは522a)側に、距離n2離れた箇所に形成されている。すなわち、第1のシート521の縁部521aおよび第2のシート522の縁部522a(指挿入空間の中心線に交差する方向の一方側の方向の縁部)と第1の接合線512d(一方側の方向の接合線)との間の距離が、第1のシート521の縁部521cおよび第2のシート522の縁部522c(指挿入空間の中心線に交差する方向の他方側の方向の縁部)と第2の接合線511d(他方側の方向の接合線)との間の距離より短くなるように、第1の接合部512a〜512cおよび第2の接合部511a〜511cが形成されている。距離n2は、例えば、1〜3mmに設定される。
本実施の形態では、第1のシート521の縁部521cおよび第2のシート522の縁部522cと第2の接合部511a〜511cの間が接合されていないため、第1のシート521の縁部521c側の部分および第2のシート522の縁部522c側の部分を指で容易に掴むことができる。これにより、第1のシート521の縁部521c側の部分および第2のシート522の縁部522c側の部分を引っ張って、第1のシート521と第2のシート522を第2の接合部511a〜511cの箇所を剥離させることができる。
また、本実施の形態では、第1の接合部512a〜512cが、第1のシート521の縁部521aおよび第2のシート522の縁部522aの近傍に形成されている。このため、第1のシート521と第2のシート522を第2の接合部512a〜512cの箇所で剥離し、第1の接合線512dの箇所で広げた場合、第1のシート521と第2のシート522の総面積に近い面積を得ることができる。
なお、第1のシート521と第2のシート522を第2の接合部511a〜511cの箇所から優先的に剥離させる場合には、第1の接合部511a〜511cとして、第2の接合部511a〜511cの接合力より高い接合力を有する接合部を形成するのが好ましい。また、例えば、接合部511a〜511c側に目印や表示等の指示部を設け、接合部511a〜511cの箇所から第1のシート521と第2のシート522を剥離するように案内するのが好ましい。
また、本実施の形態では、第2のシート522の縁部522cが、第1のシート521の縁部521cより第2のシート522の縁部522aあるいは第1のシート521の縁部521a側(指挿入空間の中心線側)に離れた箇所に配置されている。これにより、第1のシート521の縁部521c側の部分および第2のシート522の縁部521c側の部分を指で掴む操作がより容易である。
勿論、第1のシート521と第2のシート522の第1の接合部512a〜512cおよび第2の接合部511a〜511cの一方の箇所で剥離することができるようにするために、「第1のシート521の縁部521aと第2のシート522の縁部522aをずらせる」構成や、「第1の接合部512a〜512cを第1のシート521の縁部521aおよび第2のシート522の縁部522aから離れた箇所に形成する」構成を用いでもよい。
本実施の形態の化粧用パフ510は、第1〜第5の実施の形態と同様に、以下の使用形態を選択することができる。
[使用形態1]
第1のシート511と第2のシート522が重ねられた状態で使用する。
[使用形態2]
第1の接合部512a〜512cと第2の接合部511a〜511cの間に、第1のシート521と第2のシート522により形成される指挿入空間の開口(縁部521bと522bにより形成される開口あるいは縁部521dと522dにより形成される開口)から指(例えば、人差し指と中指)を挿入した状態で使用する。
[使用形態3]
第1のシート521と第2のシート522を第2の接合部511a〜511cの箇所で剥離し、第1のシート521と第2のシート522を第1の接合線512dの箇所で広げた状態で使用する。
なお、第1のシート521と第2のシート522を第1の接合部512a〜512cおよび第2の接合部511a〜511cの箇所で剥離可能である場合には、第1の接合部522a〜522cとして第2の接合部511a〜511cより接合力が大きい接合部を用いるのが好ましい。また、例えば、第2の接合部511a〜511c側に目印や切れ目等の指示部を設け、第2の接合部511a〜511cの箇所で第1のシート521と第2のシート522を剥離するように案内するのが好ましい。
[使用形態4]
第1のシート521と第2のシート522を第1の接合部512a〜512cの箇所で剥離し、第1のシート521と第2のシート522を第2の接合線511dの箇所で広げた状態で使用する。
[使用形態5]
第1のシート521と第2のシート522を第1の接合部512a〜512cおよび第2の接合部511a〜511cの箇所で剥離し、第1のシート521と第2のシート522を分離した状態で使用する。
第1のシートと第2のシートの剥離作業を容易にするためにシートの形状を変更した第7の実施の形態の化粧用パフ610を図16、図17に示す、なお、図16は、本実施の形態の化粧用パフ610を構成する第1のシート621と第2のシート622の平面図であり、図17は、本実施の形態の化粧用パフ610の平面図である。本実施の形態の化粧用パフ610は、第1のシート621の形状が第6の実施の形態の第1のシート521の形状と異なるだけである。
本実施の形態の化粧用パフ610は、第1のシート621と第2のシート622により構成されている。第1のシート621は、長さM11の縁部621aを有している。また、縁部621aの両端部に一方側の端部が接続され、縁部621aに直交する方向に延びている、長さL12(L12>M11)の縁部621bおよび621dを有している。また、縁部621bおよび621dの他方側の端部に一方側の端部が接続され、縁部621aの方向に、互いに交差するように延びている縁部621c1および621c2を有している。また、第2のシート622は、長さL13(L12>L13)の縁部622bおよび622dと、長さM11(L13>M11)の縁部622aおよび622cを有する方形に形成されている。なお、第1のシート621の縁部621c1の他方側の端部は、縁部621bおよび621dの他方側の端部から縁部621aの方向に距離n11(=L12−L13)だけ離れた箇所で、縁部621c2の他方側の端部に接続されている。
第1のシート621と第2のシート622は、重ねられる。例えば、対応する、第1のシート621の縁部621aと第2のシート622の縁部622aが対峙する(対向する)ように重ねられる。ここで、第1のシート621の、縁部621aと交差する(本実施の形態では、直交している)縁部621bおよび621dの長さL12は、第2のシート622の、縁部622aに交差する(本実施の形態では、直交している)縁部622bおよび622dの長さL13より長い(L12>L13)。このため、第1のシート621と第2のシート622が、対応する縁部621aと622aが対峙する(対向する)ように重ねられると、図17に示されているように、第1のシート621の縁部621c1および621c2が、第2のシート622の縁部621cより、縁部621a(あるいは622a)と反対側に飛び出る。
なお、第1のシート621と第2のシート622は、第6の実施の形態の第1の接合部512a〜512cと同様の第1の接合部612a〜612cおよび第2の接合部511a〜511cと同様の第2の接合部611a〜611cにより、剥離可能に接合されている。また、第1のシート621の縁部621c1および621c2と第2のシート622の縁部622cがずらせて配置されている。
本実施の形態では、第1のシート621の縁部621c1および621c2が、第2のシート622の縁部622cより飛び出しており、また、縁部622cの方向に対して傾いた方向に延びている。すなわち、第1のシート621の縁部621cおよび621c2(一方側のシートの縁部を構成する第1の部分縁部と第2の部分縁部)が、指挿入空間の中心線の方向に対して異なる傾き方向に延びている。これにより、第1のシート621の縁部621c1および621c2側の部分、および、第2のシート622の縁部622c側の部分を、より容易に指で掴むことができる。
なお、第1のシート621の全長L12、第2のシート622の全長L13、第1のシート621の縁部621c1、621c2の幅n11は、適宜の値に設定することができる。
第1のシートと第2のシートの剥離作業を容易にするためにシートの形状を変更した第8の実施の形態の化粧用パフ710を図18、図19に示す、なお、図18は、本実施の形態の化粧用パフ710を構成する第1のシート721と第2のシート722の平面図であり、図19は、本実施の形態の化粧用パフ710の平面図である。本実施の形態の化粧用パフ710は、第2のシート721の形状が第7の実施の形態の第2のシート621の形状と異なるだけである。
本実施の形態の化粧用パフ710は、第1のシート721と第2のシート722により構成されている。第1のシート721は、第7の実施の形態の第1のシート621と同様に、縁部721a、721b、721c1、721c2、721dを有している。第2のシート722は、長さM11の縁部722aを有している。また、縁部722aの両端部に一方側の端部が接続され、縁部722aに直交する方向に延びている、長さL13(=L12―n11)の縁部722bおよび722dを有している。また、縁部722bおよび722dの他方側の端部に一方側の端部が接続され、縁部722aと反対の方向に、互いに交差するように延びている縁部722c1および722c2を有している。なお、第2のシート722の縁部722c1の他方側の端部は、縁部722bおよび722dの他方側の端部から縁部722aと反対の方向に距離n11だけ離れた箇所で、縁部722c2の他方側の端部に接続されている。距離n11は、例えば、1〜3mmに設定される。
第1のシート721と第2のシート722は、重ねられる。例えば、対応する、第1のシート721の縁部721aと第2のシート722の縁部722aが対峙する(対向する)ように重ねられる。ここで、第1のシート721の全長L12は、第2のシート722の全長L12と同じである。また、第1のシート721の縁部721c1および721c2の幅n11は、第2のシート722の縁部722c1および722c2の幅n11と同じである。このため、第1のシート721と第2のシート722が、対応する縁部721aと722aが対峙する(対向する)ように重ねられると、図19に示されているように、第1のシート721の縁部721c1および621c2が、第2のシート722の縁部721c1および721c2と交差する。すなわち、第1のシート721の縁部721c1および721c2(一方側のシートの縁部を構成する第1の部分縁部と第2の部分縁部)、第2のシート722の縁部722c1および722c2(他方側のシートの縁部を構成する第3の部分縁部および第4の部分縁部)が、指挿入空間の中心線の方向に対して異なる傾き方向に延びている。第1のシート721の縁部721c1および721c2の傾斜方向、第2のシート722の縁部722c1および722c2の傾斜方向は、第1のシート721の縁部721c1および721c2と第2のシート722の縁部722c1および722c2が交差するように設定されている。
なお、第1のシート721と第2のシート722は、第7の実施の形態の第1の接合部612a〜612cと同様の第1の接合部712a〜712cおよび第2の接合部611a〜611cと同様の第2の接合部711a〜711cにより、剥離可能に接合されている。
本実施の形態では、第1のシート721の縁部721c1および721c2が、第2のシート722の縁部722c1および722c2それぞれと交差している。これにより、第1のシート721の縁部721c1および721c2側の部分、および、第2のシート722の縁部722c1および722c2側の部分を、より容易に指で掴むことができる。
なお、本実施の形態では、第2のシート部711a〜711cは、第2のシート722の縁部722bおよび722cの他方側の端部(縁部722aと反対側の端部)の近傍に形成することもできる。この場合でも、第1のシート721および第2のシート722を第2の接合部711a〜711cの箇所で剥離する操作を容易におこなうことができる。また、第1のシート721および第2のシート722の全長L12、第1のシート721の縁部721c1、721c2および第2のシート722の縁部722c1、722c2の幅n11は、適宜の値に設定することができる。
使用性を向上させるために第1のシート部および第2のシート部の外形形状を変更した第9の実施の形態の化粧用パフ810を図20、図21に示す。図20は、本実施の形態の化粧用パフ810を構成するシート820の平面図であり、図21は、本実施の形態の化粧用パフ810の正面図である。
シート820は、縁部820a〜820fを有しているとともに、折り返し線820hを有している。折り返し線820hには、複数の穴(ミシン目)820Hが形成されている。
シート820を構成する第1のシート部821と第2のシート部822は、折返し線820hに沿って折り返されることによって重ねられる。また、第1のシート部821と第2のシート部822は、重ねられた状態で、折返し線820hから所定距離(L24)離れた箇所で剥離可能に接合されている。これにより、折返し線820hと接合線811dとの間に、指が挿入可能な指挿入空間が形成される。なお、本実施の形態では、第1のシート部821と第2のシート部822が同じ幅L22に設定されている。
第1のシート部821と第2のシート部822は同じ形状であるため、以下では、第1のシート部821の形状について説明する。
第1のシート部821は、縁部820c、820dおよび820eと折返し線820hを有している。本実施の形態では、第1のシート部821の縁部のうち、指挿入空間の一方の開口を形成する縁部は、凹状に形成され、他方の開口を形成する縁部は、突状に形成されている。また、指挿入空間の他方の開口を形成する縁部は、端部が突状に形成されている。具体的には、指挿入空間の一方の開口(図20では、下方の開口)を形成する縁部820eは、両端部から中央側に向けて、他方の開口(図20では、上方の開口)から離れるように突状に湾曲している。また、指挿入空間の他方の開口(図20では、上方の開口)を形成する縁部820cは、両端部から中央部に向けて、一方の開口(図20では、下方の開口)に近づくように凹状に湾曲している。さらに、縁部820cの両端部は、一方の開口から離れる方向に突出している突部を有している。すなわち、縁部820cは、両端部に設けられている突部820c2および820c3と、中央部に設けられている凹状の湾曲部820c1を有している。なお、縁部820eを凹状の湾曲形状に形成し、縁部820cを突状の湾曲形状に形成してもよい。
次に、本実施の形態の化粧用パフ810の使用形態を、図22〜図25を参照して説明する。
図22および図23には、顔面等をパッティングする使用形態が示されている。なお、図22は、手のひら側から見た図であり、図23は、手の甲側から見た図である。本使用形態では、第1のシート部821と第2のシート部822を重ねた状態で使用する。本使用形態では、化粧用パフ810を中指と薬指の表側(手の平側)に配置する。そして、化粧用パフ810の両端部の一方を人差し指と中指によって挟持し、他方を薬指と小指によって挟持する。
この場合、突状に形成されている縁部820e、820fが指の先端側に配置され、凹状に形成されている縁部820c、820bが指の根元側に配置されるように、化粧用パフ810を配置する。これにより、縁部820c(820b)の両端部の突部820c2および820c3(820b2および820b3)が指の根元に配置されるため、化粧用パフ810の両端部を人差し指と中指および薬指と小指指によって挟持することができる。なお、第1のシート部821と第2のシート部822のうち、パッティングに使用する方が表側に配置される。図22では、第1のシート部821が表側に配置されている。
そして、化粧用パフ810を用いてパッティングを行う。この場合、指先側に配置されている縁部が突状に形成されているため、局部的にパッティングを行うことができ、また、パッティング操作も容易である。
本実施の形態では、突状の湾曲形状に形成する長さ(範囲)(凹状の湾曲形状に形成する長さ)L25は、好適には、[中指幅+薬指幅]以上(例えば、35mm〜40mm)に設定される。また、第1のシート部821(第2のシート部822)の幅L22は、好適には、[中指幅+薬指幅+1/2(中指幅)+1/2(薬指幅)]以上(例えば、52.3mm以上)、より好適には、[中指幅+薬指幅+中指高さ+薬指高さ]以上(例えば、70mm以上)に設定される。
図24および図25には、顔面等をパックする使用形態が示されている。本使用形態では、第1のシート部821と第2のシート部822を分離して使用する。
図24は、目元をパックする使用形態が示されている。この場合、例えば、第1のシート部821の縁部820cを目元に配置する。縁部820cは凹状の湾曲形状に形成されているため、目元の周りの凹凸形状にフィットし易い。
また、図25は、頬の部分をパックする使用形態が示されている。この場合、例えば、第1のシート部821の縁部820cを頬の部分に配置する。縁部820cは凹状の湾曲形状に形成されているため、頬の凹凸形状にフィットし易い。
本実施の形態では、縁部820e、820fの突状の湾曲形状、湾曲部820c1、820b1の凹状の湾曲形状、突部820c2、820c3、820b2、820b3の形状、湾曲形状に形成する範囲L25、指挿入空間の幅L24、第1のシート部821および第2のシート部822の幅L22等は、ユーザーがパッティングやパック等を行う箇所の形状、指挿入空間に挿入される指の本数や指の形状等によって決定される。一般的には、取得した種々のデータに基づいて決定される。
なお、突部820c2、820c3、820b2、820b3は省略することができる。また、突状の縁部820c、820bと凹状の縁部820e、820fの一方のみを設けてもよい。
第1のシート部および第2のシート部の外形形状を変更した第10の実施の形態の化粧用パフ910を図26、図27に示す。なお、図26は、本実施の形態の化粧用パフ910を構成するシート920の平面図であり、図27は、本実施の形態の化粧用パフ910の平面図である。本形態では、縁部920e、920fが円弧形状に形成されている。
第1のシート部および第2のシート部の外形形状を変更した第11の実施の形態の化粧用パフ1010を図28、図29に示す。なお、図28は、本実施の形態の化粧用パフ1010を構成するシート1020の平面図であり、図29は、本実施の形態の化粧用パフ1010の正面図である。
本実施の形態の化粧用パフ1010の外形形状は、シート部1020の形成時における生産性を高めることができるように設定されている。すなわち、第1のシート部1021の縁部1020cおよび第2のシート部1022の縁部1020bの形状と、第1のシート部1021の縁部1020eおよび第2のシート部1022の縁部1020fの形状が同じ形状である。具体的には、第1のシート部1021の縁部1020c(一方の開口を形成する縁部)は、両端部の直線部1020c2および1020c3と、中央部の凹状の湾曲部1020c1を有している。また、第1のシート部1021の縁部1020e(他方の開口を形成する縁部)は、両端部の直線部1020e2および1020e3と、中央部の突状の湾曲部1020e1を有している。そして、縁部1020cの湾曲部1020c1の湾曲形状と、縁部1020eの湾曲部1020e1の湾曲形状は同じ形状である。縁部1020bおよび縁部1020fについても同様である。
これにより、原料シートを順次裁断することによってシート部1020を形成する際に、無駄な部分が発生しない。
なお、第9〜11の実施の形態では、第1〜8の実施の形態の構成の1つまたは複数を適宜選択して用いることができる。
例えば、別々の第1のシート部と第2のシート部を接合して構成することができる。あるいは、異なる幅を有する第1のシート部と第2のシート部を用いることができる。
本発明は、実施の形態で説明した構成に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲内で種々の変更、追加、削除が可能である。
化粧用パフを構成するシート(第1のシート部、第2のシート部)の形状や材料等は、適宜選択することができる。例えば、実施の形態では、内層シートと外層シートが積層された3層構造のシートを用いたが、適宜の総数のシートを用いることができる。また、各層のシートを剥離可能に積層して構成されたシートを用いることができる。このようなシートを用いる場合には、第1のシート部と第2のシート部を分離した使用形態に加えて、第1のシート部あるいは第2のシート部を構成する各層のシートを剥離した使用形態を選択することができる。
第1〜第5の実施の形態では、第1のシート部と第2のシート部を剥離可能に接合したが、剥離が困難となるように接合してもよい。
第6〜第8の実施の形態では、第1のシート(第1のシート部)と第2のシート(第2のシート部)を第1の接合箇所と第2の接合箇所で剥離可能に接合したが、これに限定されない。例えば、第1の接合箇所と第2の接合箇所の一方の箇所では剥離可能に接合し、他方の箇所では剥離が困難となるように接合してもよい。例えば、第1の接合部として剥離が困難な接合部を用い、第2の接合部として剥離が可能な接合部を用いることができる。あるいは、第1の接合箇所および第2の接合箇所で剥離が困難となるように接合してもよい。
実施の形態で説明した各構成は、単独で用いることもできるし、適宜選択した複数を組み合わせて用いることもできる。
また、本願発明は、第1のシート部と第2のシート部が一方向に交差する方向に設定距離以上離れた箇所で接続されている状態で、一方向に交差する方向に設定距離以上離れた箇所のうちの一方の箇所での接続が解除され、第1のシート部と第2のシート部が広げられた化粧用パフとして構成することもできる。
例えば、「折り返し線を挟んで一方側に第1のシート部、他方側に第2のシート部を有する1つのシートを備え、1つのシートが折り返し線に沿って折り返され、第1のシート部と第2のシート部が、第1のシート部と第2のシート部の間に指挿入空間が一方向に沿って形成されるように、折り返し線から設定距離以上離れた箇所で剥離可能に接合されている状態で、折り返し線から設定距離以上離れた箇所において第1のシート部と第2のシート部が剥離されて、第1のシート部と第2のシート部が広げられている化粧用パフ。」として構成することができる(図8参照)。なお、本態様では、折り返し線に沿って複数の穴が形成された1つのシートを用いることもできる、この場合には、第1のシート部と第2のシート部が広げられた使用形態(図8参照)、あるいは、第1のシート部と第2のシート部が折り返し線に沿って切り離されて、分離された使用形態(図9参照)で使用することができる。
あるいは、「折り返し線を挟んで一方側に第1のシート部、他方側に第2のシート部を有するとともに、折り返し線に沿って形成された複数の穴を有している1つのシートを備え、1つのシートが折り返し線に沿って折り返され、第1のシート部と第2のシート部が、第1のシート部と第2のシート部の間に、指挿入空間が一方向に沿って形成されるように、折り返し線から設定距離以上離れた箇所で接合されている状態で、折り返し線の箇所において第1のシート部と第2のシート部が切り離されて、第1のシート部と第2のシート部が広げられている化粧用パフ。」として構成することができる。なお、本態様では、第1のシート部と第2のシート部を剥離可能に接合することもできる。この場合には、第1のシート部と第2のシート部が広げられた使用形態、あるいは、第1のシート部と第2のシート部を接合箇所で剥離されて、分離された使用形態で使用することができる。
あるいは、「第1のシート部と、第2のシート部を備え、第1のシート部と第2のシート部が、指挿入空間が一方向に沿って形成されるように、一方向に交差する方向に設定距離以上離れた箇所で剥離可能に接合されている状態で、一方向に交差する方向に設定距離以上離れた箇所のうちの一方の箇所において第1のシート部と第2のシート部が剥離され、第1のシート部と第2のシート部が広げられている化粧用パフ。」として構成することができる。本態様は、第1のシート部と第2のシート部が広げられた使用形態、あるいは、第1のシート部と第2のシート部が他方の箇所で剥離されて、分離された使用形態で使用することができる。
また、本願発明は、第1のシート部と第2のシート部が一方向に交差する方向に設定距離以上離れた箇所で接続されている状態で、一方向に交差する方向に設定距離以上離れた箇所での接続が解除され、第1のシート部と第2のシート部が切り離された化粧用パフとして構成することもできる。
また、本願発明は、第1のシート部と第2のシート部が、重ねられた状態で一方向に沿って接続されているとともに、第1のシート部および第2のシート部の、接続箇所より一方向に交差する方向の一方側の縁部が、接続箇所より設定距離以上に離れている化粧用パフとして構成することもできる。
例えば、「折り返し線を挟んで一方側に、設定距離以上の長さを有する第1のシート部、他方側に、設定距離以上の長さを有する第2のシート部を有する1つのシートを備え、1つのシートが折り返し線に沿って折り返されている化粧用パフ。」として構成することができる。この場合、第1のシート部の長さ(図3のL2に対応)および第2のシート部の長さ(図3のL3に対応)は、適宜設定することができる。例えば、[L2=L3]に設定することもできる。本態様は、第1のシート部と第2のシート部が重ねられた使用形態、あるいは、第1のシート部と第2のシート部が折り返し線の箇所で広げられた使用形態で使用することができる。なお、本態様では、折り返し線に沿って複数の穴が形成された1つのシートを用いることもできる、この場合には、さらに、第1のシート部と第2のシート部が折り返し線に沿って切り離されて、分離された使用形態で使用することができる。設定距離は、適宜の値を選択することができる。
あるいは、「第1のシート部と、第2のシート部を備え、第1のシート部と第2のシート部が、重ねられた状態で一方向に沿って接合されているとともに、第1のシート部および第2のシート部の、接合箇所より一方向に交差する方向の一方側の縁部が、接合箇所より設定距離以上離れている化粧用パフ。」として構成することができる。この場合、第1のシート部の長さ(図15のL2に対応)および第2のシート部の長さ(図15のL3に対応)は、適宜設定することができる。例えば、[L2=L3]に設定することもできる。本態様は、第1のシート部と第2のシート部が重ねられた使用形態、あるいは、第1のシート部と第2のシート部が接合箇所で広げられた使用形態で使用することができる。なお、本態様では、第1のシート部と第2のシート部を剥離可能に接合することもできる。この場合には、さらに、第1のシート部と第2のシート部が接合箇所で剥離されて、分離された使用形態で使用することができる。
10、110、210、310、410、510、610、710、810、910、1010 化粧用パフ
11a〜11c、111a〜111c、211a〜211c、311a〜311c、411、811a、911a、1011a 接合部
11d、111d、221d、311d、411d、811d、911d、1011d 接合線
20、120、220、320、820、920、1020 シート
20A 内層シート
20B 外層シート
20F、21F、22F、20R、21R、22R 表面
20X 指挿入空間
20a〜20d、20b1、20b2、20d1、20d2、120a〜120d、120b1、120b2、120d1、120d2、521a〜521d、522a〜522d、621a、621b、621c1、621c2、621d、622a〜622d、721a、721b、721c1、721c2、721d、722a、722b、722c1、722c2、722d、820a〜820f、920a〜920f、1020a〜1020f 縁部
20h、120h、220h、320h、820h、920h、1020h 折り返し線
20H、120H、220H、320H、820H、920H、1020H 穴
21、121、221、321、821、921、1021 第1のシート部
22、122、222、322、822、922、1022 第2のシート部
511a〜511c、611a〜611c、711a〜711c 第2の接合部
512a〜512c、612a〜612c、712a〜712c 第1の接合部
511d、611d、711d 第2の接合線
512d、612d、712d 第1の接合線
521、621、721 第1のシート(第1のシート部)
522、622、722 第2のシート(第2のシート部)

Claims (4)

  1. 化粧用パフであって、
    第1のシート部と、第2のシート部を備え、
    前記第1のシート部と前記第2のシート部は、重ねられた状態で、前記第1のシート部と第2のシート部の間に、両端が開口し、少なくとも一本の指が挿入可能な指挿入空間が一方向に沿って形成されるように、前記一方向に交差する方向に設定距離以上離れた二箇所で剥離可能に接合されており、
    前記第1のシート部および前記第2のシート部の縁部のうち、前記指挿入空間の一方の前記開口を形成する縁部は、両端から中央に向けて、前記指挿入空間の他方の開口から離れるように湾曲しており、
    前記第1のシート部および前記第2のシート部の前記縁部のうち、前記指挿入空間の他方の前記開口を形成する縁部は、両端から中央に向けて、前記一方の開口に近づくように湾曲しており、
    前記一方向に交差する方向に設定距離以上離れた二箇所のうちの双方の箇所において前記第1のシート部と前記第2のシート部を接合した状態で使用する第1使用形態と、
    前記一方向に交差する方向に設定距離以上離れた二箇所の内の双方の箇所において前記第1のシート部と前記第2のシート部が接合された状態において、前記指挿入空間に少なくとも一本の指を挿入して使用する第2使用形態と、
    前記一方向に交差する方向に設定距離以上離れた二箇所のうちの一方の箇所において前記第1のシート部と前記第2のシート部が剥離された状態において、前記第1のシート部と前記第2のシート部を広げて使用する第3使用形態と、
    前記一方向に交差する方向に設定距離以上離れた二箇所のうちの他方の箇所において前記第1のシート部と前記第2のシート部が剥離された状態において、前記第1のシート部と前記第2のシート部を広げて使用する第4使用形態と、
    前記一方向に交差する方向に設定距離以上離れた二箇所の内の双方の箇所において前記第1のシート部と前記第2のシート部が剥離された状態において、前記第1のシート部と前記第2のシート部を分離して使用する第5使用形態と、
    を有することを特徴とする化粧用パフ。
  2. 請求項1に記載の化粧用パフであって、
    折り返し線を挟んで一方側に前記第1のシート部、他方側に前記第2のシート部を有する1つのシートを備え、
    前記1つのシートが前記折り返し線に沿って折り返された状態で、前記第1のシート部と前記第2のシート部が、前記折り返し線から前記設定距離以上離れた箇所で接合されており、
    前記1つのシートは、前記折り返し線に沿って形成された複数の穴を有しており、
    前記第1のシート部と前記第2のシート部は、前記折り返し線から前記設定距離以上離れている箇所で、剥離可能に接合されていることを特徴とする化粧用パフ。
  3. 請求項2に記載の化粧用パフであって、
    前記第1のシート部と前記第2のシート部は、前記折り返し線と対向する側の縁部から前記折り返し線側に離れた箇所で接合されていることを特徴とする化粧用パフ。
  4. 請求項2または3に記載の化粧用パフであって、
    前記第1のシート部の、前記折り返し線と対向する側の縁部と、前記第2のシート部の、前記折り返し線と対向する側の縁部のうちの一方の縁部が、他方の縁部より前記折り返し線側に配置されていることを特徴とする化粧用パフ。
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