JP5516067B2 - コイル部品の製造装置 - Google Patents

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Description

本発明は、1対のワイヤがコアに巻回されると共に各ワイヤの両端部が1対の端子金具に継線されてなるコイル部品の製造装置に関するものである。
従来におけるコイル部品の製造装置としては、例えば特許文献1に記載されているものが知られている。特許文献1に記載のコイル部品の製造装置は、コイルの巻き始め側のコイル端末部を端子形成金具の一方のコイル接続部に絡げた後に、第1コアの磁芯部に対するコイルの巻付けを行い、その後にコイルの巻き終わり側のコイル端末部を端子形成金具の他方のコイル接続部に絡げるというものである。
特開2006−13150号公報
上記従来技術は、1本のコイル(ワイヤ)をコアに巻回してコイル部品を製造するものであるが、コイル部品としては、1対のワイヤをコアに巻回するものもある。このようなコイル部品において、1対のワイヤを整列状態でよじれないように端子金具に巻き付けるという工程を自動的に行うことは困難である。1対のワイヤをコアに巻回した後に、各ワイヤの両端部を端子金具に巻き付けるという方法であれば、1対のワイヤを整列状態で端子金具に巻き付けることは可能であるが、その場合には各ワイヤの両端部を別々の駆動機構で動かす必要があり、装置構成が複雑になってしまう。
本発明の目的は、装置構成を複雑化すること無く、1対のワイヤを整列状態で端子金具に巻き付けることができるコイル部品の製造装置を提供することである。
本発明は、1対のワイヤがコアに巻回されると共に各ワイヤの両端部が1対の端子金具に継線されてなるコイル部品の製造装置であって、コア及び1対の端子金具を保持する保持部材と、保持部材を回転駆動させる第1駆動手段と、1対のワイヤを整列状態で供給するワイヤ供給部材と、ワイヤ供給部材を回転駆動させる第2駆動手段と、ワイヤ供給部材により供給される各ワイヤを保持する回転自在なワイヤホルダと、ワイヤ供給部材とワイヤホルダとを一体で3軸方向に移動させる第3駆動手段とを備え、第1駆動手段は、ワイヤ供給部材の高さ方向に垂直な方向の軸回りに保持部材を回転駆動させる手段であり、第2駆動手段は、ワイヤ供給部材の高さ方向の軸回りにワイヤ供給部材を回転駆動させる手段であり、ワイヤホルダは、ワイヤホルダの高さ方向の軸回りに回転自在であることを特徴とするものである。
このようなコイル部品の製造装置において、保持部材に保持されたコア及び1対の端子金具に1対のワイヤを装着する場合は、まず第3駆動手段によりワイヤ供給部材及びワイヤホルダを一体で動かして、各ワイヤをコアに引っ掛けた状態で1対の端子金具のいずれか一方に各ワイヤを巻き付け、その後で各ワイヤをカットする。そして、第1駆動手段により保持部材を回転駆動させて、各ワイヤをコアに巻き付ける。そして、第3駆動手段によりワイヤ供給部材及びワイヤホルダを一体で動かして、1対の端子金具の他方に各ワイヤを巻き付け、その後で各ワイヤをカットする。
このとき、ワイヤホルダは回転自在であるので、ワイヤホルダが一方の端子金具に対して公転するようにワイヤ供給部材及びワイヤホルダを一体で動かして、各ワイヤを一方の端子金具に巻き付けると、ワイヤホルダは各ワイヤのテンションのかかる方向に回転(自転)するようになる。このため、ワイヤ供給部材により整列状態で供給された各ワイヤがよじれて重なることが無く、各ワイヤは整列状態を保ったまま一方の端子金具に巻き付けられることとなる。また、ワイヤ供給部材が他方の端子金具に対して公転するようにワイヤ供給部材を動かして、各ワイヤを他方の端子金具に巻き付けると共に、第2駆動手段によってワイヤ供給部材を各ワイヤのテンションのかかる方向に回転(自転)させることで、上記と同様に各ワイヤは整列状態を保ったまま他方の端子金具に巻き付けられるようになる。このように各ワイヤの両端部を別々の駆動機構で動かさなくても、各ワイヤを整列状態で1対の端子金具に巻き付けることができる。
好ましくは、1対の端子金具のいずれか一方に各ワイヤを継線する際に、各ワイヤを一方の端子金具に沿うようにガイドする第1ワイヤガイド部と、1対の端子金具の他方に各ワイヤを継線する際に、各ワイヤを他方の端子金具に沿うようにガイドする第2ワイヤガイド部とを更に備える。この場合には、各ワイヤを1対の端子金具に巻き付ける際に、各ワイヤの両端部を端子金具に沿って継線することができる。
また、好ましくは、ワイヤ供給部材のワイヤ引き出し部の高さ位置がワイヤホルダのワイヤ保持部の高さ位置よりも高い。この場合には、ワイヤ供給部材のワイヤ引き出し部から引き出された各ワイヤをワイヤホルダのワイヤ保持部に保持したときに、各ワイヤの引き出し角度が鈍角になるため、各ワイヤに過剰なテンションがかかることが防止される。また、ワイヤホルダにより各ワイヤを保持した状態で、ワイヤ供給部材を回転させる際に、各ワイヤがワイヤ供給部材に絡まることが防止される。
本発明によれば、装置構成を複雑化すること無く、1対のワイヤを整列状態で端子金具に巻き付けることができる。これにより、端子金具と各ワイヤとを半田で良好に継線することが可能となる。
本発明に係わるコイル部品の製造装置の一実施形態を示す正面図である。 図1に示した製造装置の平面図である。 図1に示した製造装置の側面図である。 図1〜図3に示した製造装置により製造されるコイル部品の一例の外観を示す斜視図である。 ワイヤをドラムコアの直下位置に配置した状態を示す平面図及び正面図である。 ワイヤをドラムコアの巻芯部に引っ掛けた状態を示す平面図及び正面図である。 ワイヤを巻き始め側の端子金具に巻き付け始めた状態を示す平面図及び正面図である。 ワイヤを巻き始め側の端子金具に更に巻き付けた状態を示す平面図及び正面図である。 ワイヤガイドを巻き始め側の端子金具に接触させた状態を示す平面図及び正面図である。 ワイヤガイドを巻き始め側の端子金具に接触させた状態を示す側面図である。 巻き始め側の端子金具においてワイヤをワイヤガイドに沿ってガイドした状態を示す平面図及び正面図である。 図11(b)の要部拡大図である。 ワイヤをドラムコアの巻芯部に複数回巻回した状態を示す平面図及び正面図である。 ワイヤを巻き終わり側の端子金具に巻き付けた状態を示す平面図及び正面図である。 ワイヤガイドを巻き終わり側の端子金具に接触させた状態を示す側面図である。 巻き終わり側の端子金具においてワイヤをワイヤガイドに沿ってガイドした状態を示す平面図及び正面図である。 図16(b)の要部拡大図である。 巻き終わり側の端子金具の先端側においてワイヤを切断する様子を示す平面図及び正面図である。
以下、本発明に係わるコイル部品の製造装置の好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明に係わるコイル部品の製造装置の一実施形態を示す正面図であり、図2は、図1に示した製造装置の平面図であり、図3は、図1に示した製造装置の側面図である。各図において、本実施形態の製造装置1は、図4に示すようなコイル部品2を製造する装置である。
コイル部品2は、ベースプレート3と、このベースプレート3上に載置されたドラムコア4と、このドラムコア4の巻芯部に巻回された1対のワイヤ(巻線)5と、ドラムコア4を挟むようにベースプレート3の両側に設けられた1対の端子金具6A,6Bとを備えている。1対のワイヤ5の両端部は、端子金具6A,6Bに半田で接合されている。なお、ここでいう1対のワイヤ5とは、1対の平行な導体線を絶縁材で一体に被覆してなるペア線ではなく、単線のワイヤを単に1対に並べたものである。
図1〜図3に戻り、製造装置1は、ドラムコア4に1対のワイヤ5を巻き付けると共に各ワイヤ5の両端部を端子金具6A,6Bに巻き付ける(絡げる)動作を自動的に行う装置である。製造装置1は、ドラムコア構造体7を前端面に保持するスピンドル8と、ワイヤ供給部材9及びワイヤホルダ10を有するワイヤユニット11とを備えている。
ドラムコア構造体7は、ベースプレート3、ドラムコア4、ワイヤ5及び半田付け前の端子金具6A,6Bから構成されている。スピンドル8は、図示しない挟持手段または吸着手段によりドラムコア構造体7を前端面に保持・固定する。また、スピンドル8は、駆動モータ12により回転駆動される。
ワイヤ供給部材9は、1対のワイヤ5をそれぞれ整列状態で供給する1対のワイヤノズル13を有している。ワイヤ5は、ワイヤボビン(図示せず)から繰り出されてワイヤノズル13に導入される。ワイヤホルダ10は、各ワイヤノズル13の下端に設けられたワイヤ引き出し開口部から引き出された各ワイヤ5を保持する。ワイヤ供給部材9及びワイヤホルダ10は、それぞれベアリング15,14を介して支持部材16に回転自在に支持されている。つまり、ワイヤ供給部材9及びワイヤホルダ10は、支持部材16を介して一体化されている。
ワイヤユニット11は、タイミングベルト17を介してワイヤ供給部材9を回転駆動させる駆動モータ18を有している。これにより、駆動モータ18を回転させると、タイミングベルト17を介して各ワイヤノズル13が同時に回転するようになる。また、ワイヤユニット11は、ワイヤホルダ10の下端部を昇降させることでワイヤホルダ10を開閉駆動させる開閉駆動機構19を有している。さらに、ワイヤユニット11は、支持部材16を3軸方向(XYZ方向)に移動させる3軸駆動機構20を有している。これにより、ワイヤ供給部材9及びワイヤホルダ10は、一体で3軸方向に移動可能となる。
ワイヤ供給部材9における各ワイヤノズル13のワイヤ引き出し開口部の高さ位置は、ワイヤホルダ10のワイヤ保持部の高さ位置よりも高くなっている。これにより、ワイヤノズル13のワイヤ引き出し開口部からのワイヤ5の引き出し角度θ(図1参照)が90度よりも大きくなるため、ワイヤ5に必要以上にテンションがかかることが無い。また、各ワイヤノズル13を任意に回転させるときに、ワイヤ5がワイヤノズル13に絡むことも無い。
また、製造装置1は、スピンドル8の手前側からスピンドル8に対して近接・離間自在に配置されたワイヤガイド21(図10参照)及びワイヤガイド22(図15参照)を更に備えている。
ワイヤガイド21は、ワイヤ5を湾曲させる湾曲部21a(図12参照)を有し、巻き始め側の端子金具6Aに各ワイヤ5を巻き付ける際に、各ワイヤ5を端子金具6Aの長手方向に沿うようにガイドする。ワイヤガイド22は、ワイヤ5を湾曲させる湾曲部22a(図17参照)を有し、巻き終わり側の端子金具6Bに各ワイヤ5を巻き付ける際に、各ワイヤ5を端子金具6Bの長手方向に沿うようにガイドする。
次に、上記のような製造装置1を用いてドラムコア構造体7に1対のワイヤ5を装着する工程について説明する。
なお、スピンドル8及びワイヤユニット11は、予め図1〜図3に示すような状態となっている。つまり、ワイヤ供給部材9は、スピンドル8の手前上方に配置されている。そして、ワイヤ供給部材9の各ワイヤノズル13から整列状態で引き出された1対のワイヤ5は、一定のテンションがかかるようにワイヤホルダ10に保持されている。
次いで、図5に示すように、支持部材16を動かして、ワイヤホルダ10と各ワイヤノズル13との間に架け渡された各ワイヤ5をドラムコア4の直下位置に配置する。そして、図6に示すように、支持部材16を矢印Aに沿って動かすことで、ワイヤホルダ10と各ワイヤノズル13との間に架け渡された各ワイヤ5をドラムコア4の巻芯部に引っ掛ける。
次いで、図7に示すように、支持部材16を矢印Aに沿って動かすことで、ワイヤホルダ10側の各ワイヤ5を端子金具6Aに巻き付け始める。このとき、ワイヤノズル13側の各ワイヤ5は、ワイヤノズル13の位置に応じてワイヤノズル13から出たり入ったりするため、ワイヤ5の動きには支障は無い。
続いて、図8に示すように、ワイヤホルダ10が端子金具6Aに対して公転するように支持部材16を矢印Aに沿って動かすことで、ワイヤホルダ10側の各ワイヤ5を更に端子金具6Aに巻き付けていく。
このとき、ワイヤホルダ10は、フリー回転可能となっているため、各ワイヤ5に引っ張られてテンションのかかる方向に、つまり各ワイヤ5の導入部が端子金具6Aを向くように自然に回転(自転)するようになる。これにより、2本のワイヤ5は、よじれて重なること無く並んだ状態で端子金具6Aに巻き付けられることとなる。
また、各ワイヤ5を端子金具6Aに巻き付ける際には、端子金具6Aがスピンドル8の前端面に対して手前側へ傾くことにより、端子金具6Aの根元とベースプレート3との間に各ワイヤ5が入り込む隙間が形成されるので、各ワイヤ5を端子金具6Aの根元から複数回にわたって巻き付けることが可能となる。
そして、図9に示すように、支持部材16を矢印Aに沿って動かすことで、各ワイヤ5が端子金具6Aに必要な巻回数だけ巻き付けられると、図10に示すように、ワイヤガイド21がスピンドル8の手前側からスピンドル8に接近してきて端子金具6Aに接触するようになる。
続いて、図11及び図12に示すように、支持部材16を矢印Aに沿って動かすことで、ワイヤノズル10側の各ワイヤ5をワイヤガイド21の湾曲部21aに倣って湾曲させ、その状態で各ワイヤ5を端子金具6Aの先端に向けて引き上げる。
ここで、各ワイヤ5を端子金具6Aに巻き付ける際に端子金具6Aがスピンドル8の手前側に傾斜(前述)した場合でも、ワイヤガイド21が端子金具6Aをスピンドル8側に押し付けるため、端子金具6Aがワイヤガイド21により元の真っ直ぐに近い状態に戻されるようになる。また、ワイヤガイド21を端子金具6Aに接触させるだけでなく、各ワイヤ5を端子金具6Aの先端側に引っ張り上げることによっても、端子金具6Aの傾斜姿勢を正すことができる。
続いて、端子金具6Aの先端側において各ワイヤ5をカッタにより切断する(破線C参照)。これにより、各ワイヤ5の端部は、端子金具6Aに沿って配置された形状となる。そして、ワイヤガイド21をスピンドル8から遠ざける。
次いで、図13に示すように、スピンドル8を回転させることで、各ワイヤノズル13から引き出された各ワイヤ5をドラムコア4の巻芯部に複数回巻回する。その後、図14に示すように、ワイヤホルダ10を開放して、切断後にワイヤホルダ10で保持していた各ワイヤ5を排出(リリース)する。
次いで、図14に示すように、各ワイヤノズル13が端子金具6Bに対して公転するように支持部材16を矢印Aに沿って動かすことで、各ワイヤノズル13から引き出された各ワイヤ5を巻き終わり側の端子金具6Bに巻き付ける。このとき、ワイヤ供給部材9(1対のワイヤノズル13)を端子金具6Bに対して公転させると同時に、ワイヤ供給部材9を(1対のワイヤノズル13を一緒に)を各ワイヤ5のテンションのかかる方向に回転(自転)させる(矢印B参照)。これにより、各ワイヤ5は、よじれて重なること無く並んだ状態で端子金具6Bに巻き付けられることとなる。
また、端子金具6Aへの各ワイヤ5の巻き付け動作と同様に、各ワイヤ5を端子金具6Bに巻き付ける際に、端子金具6Bがスピンドル8の前端面に対して手前側へ傾くことにより、端子金具6Bの根元とベースプレート3との間に各ワイヤ5が入り込む隙間が形成されるので、各ワイヤ5を端子金具6Bの根元から複数回にわたって巻き付けることが可能となる。
そして、各ワイヤ5が端子金具6Bに必要な巻回数だけ巻き付けられると、図15に示すように、ワイヤガイド22がスピンドル8の手前側からスピンドル8に接近してきて端子金具6Bに接触するようになる。
続いて、図16及び図17に示すように、支持部材16を矢印Aに沿って動かすことで、各ワイヤ5をワイヤガイド22の湾曲部22aに倣って湾曲させ、その状態で各ワイヤ5を端子金具6Bの先端に向けて引き上げる。
ここで、端子金具6Aへの各ワイヤ5の巻き付け動作と同様に、ワイヤガイド22が端子金具6Bを押し付けると共に、各ワイヤ5を端子金具6Bの先端側に引っ張り上げることにより、各ワイヤ5の巻き付け時に傾斜した端子金具6Bが元の真っ直ぐに近い状態に戻されるようになる。
続いて、図18に示すように、支持部材16を矢印Aに沿って動かすことで、ワイヤガイド22と各ワイヤノズル13との間に延びる各ワイヤ5をワイヤホルダ10に保持し、その状態で、端子金具6Bの先端側において各ワイヤ5をカッタにより切断する(破線C参照)。これにより、各ワイヤ5の端部は、端子金具6Bに沿って配置された形状となる。そして、ワイヤガイド22をスピンドル8から遠ざける。
以上により、ドラムコア構造体7に1対のワイヤ5を装着する動作が完了する。その後、各ワイヤ5と端子金具6A,6Bとを半田で接合し、端子金具6A,6Bの先端部分をカットすることで、図4に示すようなコイル部品2が得られる。
ところで、ワイヤ供給部材9とワイヤホルダ10とが独立して自由に移動可能な構成となっている場合には、まず1対のワイヤ5をドラムコア4の巻芯部に巻回してから、各ワイヤ5の両端部を端子金具6A,6Bに巻き付ければ良く、この方法によれば1対のワイヤ5を整列状態に維持することは特に困難ではない。しかし、ワイヤ供給部材9及びワイヤホルダ10を駆動する機構が別々に必要となるため、製造装置の構成が複雑化してしまう。
本実施形態では、ワイヤ供給部材9とワイヤホルダ10とを一体で3軸方向に移動可能な構成としている。ただし、この場合には、最初に1対のワイヤ5をドラムコア4の巻芯部に巻回することは困難となるため、まず各ワイヤ5を巻き始め側の端子金具6Aに巻き付けてから、各ワイヤ5をドラムコア4の巻芯部に巻回し、その後に各ワイヤ5を巻き終わり側の端子金具6Bに巻き付けることとなる。この手法では、各ワイヤノズル13がドラムコア4に接近して動きの自由度が奪われる方向へのワイヤ巻き付け動作となるため、何らかの工夫をしないと、各ワイヤ5を整列状態で巻き付けることが困難になる。1対のワイヤ5が整列状態とならずによじれ重なると、ワイヤ5と端子金具6A,6Bとの間に隙間が生じるため、半田が端子金具6A,6B上にうまく塗られないことがある。
これに対し本実施形態においては、1対のワイヤ5を保持するワイヤホルダ10はフリー回転自在であるので、各ワイヤ5を巻き始め側の端子金具6Aに巻き付けるべく、ワイヤホルダ10を端子金具6Aに対して公転するように動かすと、ワイヤホルダ10は各ワイヤ5に引っ張られてテンションのかかる方向に自然に回転(自転)する。これにより、各ワイヤ5を端子金具6Aに巻き付けるときに、各ワイヤ5がよじれて重なることが無いため、各ワイヤノズル13がドラムコア4に接近して動きの自由度が奪われる方向へのワイヤ巻き付け動作となる場合でも、各ワイヤ5は整列状態に維持されるようになる。また、各ワイヤ5を巻き終わり側の端子金具6Bに巻き付けるときには、ワイヤ供給部材9を端子金具6Bに対して公転するように動かすと同時に、ワイヤ供給部材9をワイヤ5のテンションのかかる方向に回転(自転)させるので、同様に各ワイヤ5がよじれて重なることが無く、各ワイヤ5は整列状態に維持される。
これにより、ワイヤ供給部材9とワイヤホルダ10とを一体化した場合でも、各ワイヤ5を整列状態でドラムコア4及び端子金具6A,6Bに巻き付けることができる。その結果、各ワイヤ5を端子金具6A,6Bに半田で接合する際に、半田が端子金具6A,6B上に十分にうまく塗られるようになるため、各ワイヤ5と端子金具6A,6Bとを半田で良好に継線することができる。また、ワイヤ供給部材9及びワイヤホルダ10を別々に駆動する構成としなくて済むため、製造装置1の構成を簡単化し、自動機として構成しやすくなる。
1…製造装置、2…コイル部品、4…ドラムコア、5…ワイヤ、6A,6B…端子金具、8…スピンドル(保持部材)、9…ワイヤ供給部材、10…ワイヤホルダ、12…駆動モータ(第1駆動手段)、13…ワイヤノズル、16…支持部材(第3駆動手段)、17…タイミングベルト(第2駆動手段)、18…駆動モータ(第2駆動手段)、20…3軸駆動機構(第3駆動手段)、21…ワイヤガイド(第1ワイヤガイド部)、22…ワイヤガイド(第2ワイヤガイド部)。





Claims (3)

  1. 1対のワイヤがコアに巻回されると共に前記各ワイヤの両端部が1対の端子金具に継線されてなるコイル部品の製造装置であって、
    前記コア及び前記1対の端子金具を保持する保持部材と、
    前記保持部材を回転駆動させる第1駆動手段と、
    前記1対のワイヤを整列状態で供給するワイヤ供給部材と、
    前記ワイヤ供給部材を回転駆動させる第2駆動手段と、
    前記ワイヤ供給部材により供給される各ワイヤを保持する回転自在なワイヤホルダと、
    前記ワイヤ供給部材と前記ワイヤホルダとを一体で3軸方向に移動させる第3駆動手段とを備え
    前記第1駆動手段は、前記ワイヤ供給部材の高さ方向に垂直な方向の軸回りに前記保持部材を回転駆動させる手段であり、
    前記第2駆動手段は、前記ワイヤ供給部材の高さ方向の軸回りに前記ワイヤ供給部材を回転駆動させる手段であり、
    前記ワイヤホルダは、前記ワイヤホルダの高さ方向の軸回りに回転自在であることを特徴とするコイル部品の製造装置。
  2. 前記1対の端子金具のいずれか一方に前記各ワイヤを継線する際に、前記各ワイヤを前記一方の端子金具に沿うようにガイドする第1ワイヤガイド部と、
    前記1対の端子金具の他方に前記各ワイヤを継線する際に、前記各ワイヤを前記他方の端子金具に沿うようにガイドする第2ワイヤガイド部とを更に備えることを特徴とする請求項1記載のコイル部品の製造装置。
  3. 前記ワイヤ供給部材のワイヤ引き出し部の高さ位置が前記ワイヤホルダのワイヤ保持部の高さ位置よりも高いことを特徴とする請求項1または2記載のコイル部品の製造装置。
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