JP5515727B2 - 導電フィルムの製造方法、および合わせガラス - Google Patents

導電フィルムの製造方法、および合わせガラス Download PDF

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Description

本発明は、導電フィルムの製造方法、および合わせガラスに係り、特に合わせガラスとしたときのクラックの発生が抑制された導電フィルムの製造方法、およびこのような導電フィルムを用いた合わせガラスに関する。
従来、車両等のフロントガラスに使用する合わせガラスとして、一対のガラス基板の間に一対の接着層に挟持されるようにして熱線反射膜が配置されたものが知られている。熱線反射膜は、例えば基材となる樹脂フィルム上に酸化物層と金属層とを交互に積層したものであり、例えば樹脂フィルムがポリエステルフィルム、酸化物層が酸化タングステン被膜、金属層が銀被膜からなるものとされている。
熱線反射膜は、例えば真空蒸着法により製造することができ、真空槽の圧力を1〜5×10−5torrにして蒸着物質を加熱しつつ、20℃〜80℃程度のポリエステルフィルム上に酸化タングステン被膜を蒸着し、次いで銀被膜を蒸着し、最後に酸化タングステン被膜を蒸着する。酸化タングステン被膜や銀被膜の形成は真空蒸着法に限られず、例えばスパッタリング法、イオンプレーティング法により行うことができる。
そして、ポリエステルフィルム上に酸化タングステン被膜や銀被膜が形成された熱線反射膜は、ポリビニルブチラール等からなる一対の接着シートを両面に重ね合わせて加熱加圧することにより仮圧着し、さらに一対のガラス基板を両面に重ね合わせて加熱加圧することにより本圧着して合わせガラスとされる(例えば、特許文献1参照)。
熱線反射膜における金属層としては、上記した銀からなるものの他、例えば銅、金、ニッケル、クロム、インジウム、タンタル、ニオブ、またはアルミニウム等からなるものが知られている。また、酸化物層としては、酸化タングステンの他、例えばニオブ、タンタル、亜鉛、チタン、錫、アルミニウム等の金属の酸化物からなるものが知られている(例えば、特許文献2〜4参照)。
特公昭62−61545号公報 特開平2−111644号公報 特表2000−513698号公報 特開2009−90604号公報
上記したように、熱線反射膜の製造では、真空蒸着法等の物理蒸着法により、基材としての樹脂フィルム上に酸化物層や金属層を形成している。しかしながら、物理蒸着法により熱線反射膜を製造した場合、酸化物層や金属層が形成された表面側に凸状となるように大きな反りが発生することがある。そして、合わせガラスを製造するために、大きく反った熱線反射膜の両面に一対の接着シートやガラス基板を圧着して反りの少ない状態とした場合、加熱等による樹脂フィルムの変形に酸化物層や金属層の変形が十分に追随することができず、樹脂フィルムから酸化物層や金属層の一部が隆起するように剥離してクラックが発生する可能性がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、合わせガラスの熱線反射膜として好適に用いられる導電フィルムであって、合わせガラスとしたときに酸化物層や金属層にクラックが発生しにくいものを製造するための製造方法を提供することを目的とする。また、本発明は、導電フィルムの酸化物層や金属層におけるクラックの発生が抑制された合わせガラスを提供すること目的としている。
本発明の合わせガラスは、第1のガラス基板、第1の接着層、導電フィルム、第2の接着層、および第2のガラス基板がこの順に積層され、前記導電フィルムが、樹脂フィルム上に酸化物層と金属層とが交互に(2n+1)層(但し、nは1以上4以下の整数)積層された合わせガラスであって、前記酸化物層は、前記酸化物層を主として構成する酸化物に対する前記酸化物層に含有されるH原子のモル比に、前記酸化物層における全酸化物に対する前記酸化物層を主として構成する酸化物のモル比を乗じて算出されるH量が0.03以下であることを特徴とする。
本発明の合わせガラスについては、前記酸化物層がZnOを主成分とするものであることが好ましい。また、前記第1の接着層および前記第2の接着層は、ポリビニルブチラール樹脂を主成分とするものであることが好ましい。
本発明の導電フィルムの製造方法によれば、チャンバー内に樹脂フィルムを配置する配置工程と、樹脂フィルムが配置されたチャンバー内の全圧が1×10−4Pa以下となるように脱気する脱気工程と、樹脂フィルム上に、物理蒸着法により酸化物層と金属層とを交互に(2n+1)層(nは1以上4以下の整数)積層して導電フィルムを得る成膜工程とを有することで、合わせガラスとしたときに樹脂フィルム上に形成された酸化物層や金属層にクラックが発生しにくい導電フィルムを製造することができる。
また、本発明の合わせガラスによれば、第1のガラス基板、第1の接着層、導電フィルム、第2の接着層、および第2のガラス基板がこの順に積層され、導電フィルムが、樹脂フィルム上に酸化物層と金属層とが交互に(2n+1)層(但し、nは1以上4以下の整数)積層された合わせガラスにおいて、酸化物層を、該酸化物層を主として構成する酸化物に対する該酸化物層に含有されるH原子のモル比に、該酸化物層における全酸化物に対する該酸化物層を主として構成する酸化物のモル比を乗じて算出されるH量が0.03以下のものとすることで、導電フィルムの樹脂フィルム上に形成された酸化物層や金属層におけるクラックの発生が抑制されたものとすることができる。
本発明の合わせガラスの一例を示す断面図。 図1に示す導電フィルムの一例を示す断面図。 導電フィルムの反りの測定方法を示す説明図。
以下、本発明について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の合わせガラス1の一例を示す断面図である。本発明の合わせガラス1は、第1のガラス基板2、第1の接着層3、導電フィルム4、第2の接着層5、および第2のガラス基板6がこの順に積層されたものである。なお、導電フィルム4には、図示しないが、最外層となる酸化物層42上に保護層が形成されていてもよいし、他の性能を有する層を有していてもよい。
導電フィルム4は、いわゆる熱線反射膜と呼ばれるものであり、図2に示すように基材となる樹脂フィルム41上に酸化物層42と金属層43とが交互に(2n+1)層(但し、nは1以上4以下の整数)積層されたものである(図2については、酸化物層42と金属層43とが合わせて3層、すなわちn=1であるものを示している)。以下では、酸化物層42と金属層43との積層部分をまとめて導電層44として説明する。
本発明の合わせガラス1については、導電フィルム4の酸化物層42におけるH量が0.03以下であることを特徴とする。ここで、H量とは、酸化物層42中の全酸化物に対するH原子のモル比のことであり、次のようにして算出される。すなわち、H量は、酸化物層42を主として構成する酸化物に対する酸化物層42に含有されるH原子のモル比に、酸化物層42中の全酸化物に対する酸化物層42を主として構成する酸化物のモル比を乗じて算出されるものである。
上記H量の算出に関する各酸化物層42は同一の酸化物層42を意味する。すなわち、導電フィルム4には複数の酸化物層42が存在するが、H量は個々の酸化物層42について独立して求められるものである。本発明では、上記したH量が全ての酸化物層42について満たされている。また、酸化物層42が多層である場合には、上記したH量は酸化物層42中のそれぞれの層において満たされている。
また、酸化物層42を主として構成する酸化物とは、酸化物層42を構成する酸化物が複数種存在する場合、モル比での割合が最も多い酸化物を意味する。さらに、酸化物層42中の全酸化物に対する酸化物層42を主として構成する酸化物のモル比とは、酸化物層中の酸化物層42を主として構成する酸化物の含有量を示すものであり、酸化物層中の全酸化物のモル数に対する酸化物層中の酸化物層42を主として構成する酸化物のモル数の比として求められるものである。以下、酸化物層42を主として構成する酸化物のことを、主構成酸化物と呼んで説明する。また、以下に、説明のために上記したH量の算出方法を簡略化して式にして示す。
H量=(酸化物層中のH原子のモル数/酸化物層中の主構成酸化物のモル数)
×(酸化物層中の主構成酸化物のモル数/酸化物層中の全酸化物のモル数)
…(1)
本発明では、導電フィルム4の酸化物層42をH量が0.03以下のものとすることで、この酸化物層42を含む導電層44におけるクラックの発生が抑制されたものとすることができる。クラック発生の抑制効果がより優れることから、前記H量は0.02以下とすることがより好ましい。
前記H原子の大部分またはすべては、水分に起因するものである。すなわち、H量は、酸化物層42が含有する水分量を表す指標となるものである。H量が0.03を超える場合、導電フィルム4の製造過程、特に樹脂フィルム41上への導電層44の形成過程において、樹脂フィルム41から比較的多量の水分が放出されると共に、この放出された水分が導電層44に吸収されたことを意味する。この場合、水分の放出や吸収により樹脂フィルム41と導電層44との収縮率が大きく異なることとなり、また、水分が導電層44の内部に混入する、あるいは導電層44と反応することが原因で、得られた導電フィルム4は導電層44側に凸状となるように大きく反ったものとなり、導電層44には大きな圧縮応力が加わった状態となる。
そして、合わせガラス1を製造するために、この大きく反った導電フィルム4の両面に第1の接着層3や第2の接着層5となる接着シートを重ね合わせて仮圧着し、さらには第1のガラス基板2や第2のガラス基板6を重ね合わせて本圧着して反りの少ない状態とした場合、加熱による樹脂フィルム41の変形に導電層44の変形、具体的には収縮するような変形が十分に追随できないために、樹脂フィルム41から導電層44の一部が隆起するように剥離してクラックが発生すると考えられる。
本発明では、酸化物層42のH量を0.03以下、言い換えれば反りの発生が抑制された導電フィルム4を用いることとすることにより、導電フィルム4、特に導電層44におけるクラックの発生が抑制されたものとすることができる。
酸化物層42のH量は、少なくとも0.03以下であればよいが、好ましくは0.02以下、より好ましくは0.01以下である。このようなH量とすることで、より反りの抑制された導電フィルム4であることとなり、導電フィルム4におけるクラックの発生が抑制されたものとすることができる。
上記したように、このようなH量は複数存在する酸化物層42の全てについて成り立っていることが好ましい。複数存在する酸化物層42のうち1層でもH量が上記値を超える場合、導電フィルム4に反りが発生するおそれがあり、これにより導電層44にクラックが発生するおそれがある。
酸化物層42のH量は、上記したように酸化物層42の主構成酸化物に対する酸化物層42に含有される水分に起因するH原子のモル比に、酸化物層42中の全酸化物に対する主構成酸化物のモル比を乗じて算出されるものである。
ここで、主構成酸化物に対するH原子のモル比は、例えば酸化物層42を二次イオン質量分析法(SIMS)により分析したときに得られる主構成酸化物に対するH原子のカウント比(=H原子のカウント/主構成酸化物のカウント)として求めることができる。
また、酸化物層42中の全酸化物に対する主構成酸化物のモル比は、例えば酸化物層42の組成等から容易に求めることができる。このモル比は、H量を酸化物層42中の酸化物の種類数によらない指標とするために乗じられるものである。通常、酸化物層中に含有されるH原子の量は、二次イオン質量分析法(SIMS)などにより前記酸化物層中の1種類の酸化物に対するモル比として測定される。この場合、例えば、実質的な水分量が同じであっても、複数種の酸化物からなる酸化物層42については、1種の酸化物からなる酸化物層42に比べて上記したモル比が大きくなる。このように上記したモル比だけでは、必ずしも酸化物層42の水分量を表す指標として適切でないことから、酸化物の種類数によらない指標とするために、酸化物層42中の全酸化物に対する主構成酸化物のモル比を乗じるものとしている。すなわち、H量は、酸化物層42中の全酸化物に対するH原子のモル比に換算した値となる。
このような酸化物層42については、H量を除いて特に限定されるものではなく、一般に屈折率が1.7以上2.6以下、特に1.8以上2.6以下であればよい。すなわち、酸化物層42は、例えばBi、SnO、ZnO、Ta、Nb、WO、TiO、Al、ZrO、In等の金属酸化物を主成分とする層、あるいはこれらの混合物を含む層であることが好ましい。特にZnOを主成分とする層、またはInを主成分とする層であることがより好ましい。ZnOを主成分とする層としては、ZnO単独の層、またはSn、Al、Cr、Ti、Si、B、Mg、InおよびGaから選ばれる1種以上の元素を含有するZnOを主成分とする層とすることができ、Inを主成分とする層としてはSnを含有するInを主成分とする層とすることができる。
これらの中でも、金属層43を安定的に、かつ高い結晶性を有しながら形成できる点から、ZnO、またはSn、Al、Cr、Ti、Si、B、Mg、In、およびGaから選ばれる1種以上の元素を含有するZnOを主成分とする層、特にAlおよび/またはTiを含有するZnOを主成分とする層が好ましい。酸化物層42が、前記ZnO、またはSn、Al、Cr、Ti、Si、B、Mg、In、およびGa等から選ばれる少なくとも1種の元素を含有するZnOを主成分とする層である場合には、酸化物層42を主として構成する酸化物は、ZnOである。なお、各酸化物層42は、単層であってもよいし、多層であってもよい。
金属層43は、Agを主成分とするものであり、Agのみからなるもの、またはAgを主成分とする合金からなるものである。金属層43におけるAg以外の構成成分は、例えばPd、Au、Cu等であり、これらAg以外の構成成分の含有量は合計で0.05原子%以上10原子%以下である。
酸化物層42と金属層43とは、交互に(2n+1)層(nは1以上4以下の整数)形成される。すなわち、酸化物層42の層数は、金属層43の層数に1を加えたものである。酸化物層42や金属層43の層厚は、全体の層数や各層の構成材料によっても異なるが、例えば各酸化物層42は5nm以上100nm以下、各金属層43は5nm以上20nm以下、全ての酸化物層42と金属層43とを合わせた全体の層厚は50nm以上400nm以下、より好ましくは150nm以上300nm以下であることが好ましい。
一方、基材となる樹脂フィルム41は、基本的に透明材料からなるものであれば特に限定されるものではなく、例えばポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリカーボネート、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエーテルスルフィド、ポリスルフィド、ポリメタクリレート等の直鎖状ポリエステル型のポリエステル類からなるものとすることができる。
これらのなかでもポリエチレンテレフタレートフィルムのように延伸法で作製されるフィルムは比較的に高強度であり、また接着層との合わせ加工時に発生するフィルムの折れなどの欠陥を抑制できることから、導電フィルム4の基材となる樹脂フィルム41として好ましい。樹脂フィルム41の厚さは5μm以上200μm以下であることが好ましい。
また、導電フィルム4以外のもの、例えば第1の接着層3、第2の接着層5については、例えば熱可塑性樹脂を主成分とする樹脂組成物をシート状に成形したものからなり、車輌用合わせガラスに用いた際に視認性が十分に確保されるものであれば特に限定されるものではない。
前記第1の接着層3および第2の接着層5に用いられる熱可塑性樹脂としては、例えば可塑化ポリビニルアセタール系樹脂、可塑化ポリ塩化ビニル系樹脂、飽和ポリエステル系樹脂、可塑化飽和ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、可塑化ポリウレタン系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体系樹脂、エチレン−エチルアクリレート共重合体系樹脂等の従来から接着層として用いられている熱可塑性樹脂が挙げられる。
これらの中でも、優れた透明性、耐候性、強度、接着力、耐貫通性、衝撃エネルギー吸収性、耐湿性、遮熱性および遮音性等の諸性能のバランスに優れる接着層を得られることから、可塑化ポリビニルアセタール系樹脂が好適に用いられる。これらの熱可塑性樹脂は、単独で用いられてもよいし、2種類以上が併用されてもよい。上記可塑化ポリビニルアセタール系樹脂における「可塑化」とは、可塑剤の添加により可塑化されていることを意味する。その他の可塑化樹脂についても同様である。
上記ポリビニルアセタール系樹脂としては、特に限定されないが、ポリビニルアルコール(以下、必要に応じて「PVA」と言うこともある)とホルムアルデヒドとを反応させて得られるポリビニルホルマール樹脂、PVAとアセトアルデヒドとを反応させて得られる狭義のポリビニルアセタール樹脂、PVAとn−ブチルアルデヒドとを反応させて得られるポリビニルブチラール樹脂(以下、必要に応じて「PVB」と言うこともある)等が挙げられ、なかでも、優れた透明性、耐候性、強度、接着力、耐貫通性、衝撃エネルギー吸収性、耐湿性、遮熱性および遮音性等の諸性能のバランスにより優れる接着層を得られることから、PVBが好適に用いられる。これらのポリビニルアセタール系樹脂は、単独で用いられてもよいし、2種類以上が併用されてもよい。
上記ポリビニルアセタール系樹脂の合成に用いられるPVAは、特に限定されるものではないが、平均重合度が200〜5000のものが好ましく、より好ましくは500〜3000のものである。上記ポリビニルアセタール系樹脂は、特に限定されるものではないが、アセタール化度が40〜85モル%であるものが好ましく、より好ましくは50〜75モル%のものである。上記ポリビニルアセタール系樹脂は、残存アセチル基量が30モル% 以下であるものが好ましく、より好ましくは0.5〜24モル%のものである。
上記熱可塑性樹脂、好ましくはポリビニルアセタール系樹脂を可塑化するために用いられる可塑剤としては、特に限定されるものではないが、例えば、一塩基性有機酸エステル系、多塩基性有機酸エステル系などの有機酸エステル系可塑剤や、有機リン酸系、有機亜リン酸系などのリン酸系可塑剤等が挙げられる。
熱可塑性樹脂、好ましくはポリビニルアセタール系樹脂に対する可塑剤の添加量は、熱可塑性樹脂の平均重合度や、ポリビニルアセタール系樹脂の平均重合度やアセタール化度および残存アセチル基量等によっても異なり、特に限定されるものではないが、熱可塑性樹脂、好ましくはポリビニルアセタール系樹脂100重量部に対し、可塑剤10〜80重量部であることが好ましい。熱可塑性樹脂、好ましくはポリビニルアセタール系樹脂100重量部に対する可塑剤の添加量が10重量部未満であると、熱可塑性樹脂、好ましくはポリビニルアセタール系樹脂の可塑化が不十分となって、成形が困難となることがあり、逆に熱可塑性樹脂、好ましくはポリビニルアセタール系樹脂100重量部に対する可塑剤の添加量が80重量部を超えると、得られる接着層の強度が不十分となることがある。
本発明において接着層の形成に用いる熱可塑性樹脂組成物は、上記熱可塑性樹脂好ましくは可塑化ポリビニルアセタール系樹脂を主成分として含有するものであるが、本発明の効果を阻害しない範囲で各種目的に応じて、例えば、接着性調整剤、カップリング剤、界面活性剤、酸化防止剤、熱安定剤、光安定剤、紫外線吸収剤、赤外線吸収剤、蛍光剤、脱水剤、消泡剤、帯電防止剤、難燃剤等の各種添加剤の1種類もしくは2種類以上を含有していてもよい。
また、第1のガラス基板2、第2のガラス基板6は、一般的な無機透明ガラス板の他、例えばポリカーボネート板やポリメチルメタクリレート板等の有機透明ガラス板とすることができる。ガラス板の種類としては、車輌用等として使用されているものであれば必ずしも限定されるものではないが、フロート法で成形されたフロートガラス板を用いることが好ましい。また、ガラス板の厚みは、適宜選択することができるが、通常は1.8〜2.5mm程度である。さらに、ガラス板には、撥水機能、親水機能、防曇機能等を付与するコーティングが施されていてもよい。
本発明の合わせガラス1は、自動車、鉄道、船舶等の車輌に適用され、特に自動車に好ましく適用される。本発明の合わせガラス1は、導電フィルム4、特に酸化物層42や金属層43からなる導電層44におけるクラックの発生が抑制されているために、これらの用途に好適に用いることができる。
次に、導電フィルム4の製造方法について説明する。
本発明の導電フィルム4の製造方法は、チャンバー内に樹脂フィルム41を配置する配置工程と、樹脂フィルム41が配置されたチャンバー内の全圧が1×10−4Pa以下となるように脱気する脱気工程と、樹脂フィルム41上に、物理蒸着法により酸化物層42と金属層43とを交互に(2n+1)層(nは1以上4以下の整数)積層して導電フィルム4を得る成膜工程とを有することを特徴とする。
本発明の導電フィルム4の製造方法では、特に配置工程で物理蒸着法に係るチャンバー内に導電フィルム4の基材となる樹脂フィルム41を配置した後、脱気工程で樹脂フィルム41を配置したチャンバー内の全圧が1×10−4Pa以下となるように脱気することを特徴とする。なお、脱気工程後は、一般にチャンバー内の雰囲気には水分のみが含まれることから、上記した全圧は実質的に水分圧に等しいものである。
基材となる樹脂フィルム41に酸化物層42や金属層43からなる導電層44を形成する前に、前記チャンバー内を予め十分に脱気することで、最終的に得られる導電フィルム4が導電層44側に凸状となるように大きく反ったものとなることを抑制することができ、これにより合わせガラス1としたときに導電層44におけるクラックの発生が抑制されたものとすることができる。
すなわち、脱気工程後のチャンバー内の全圧が1×10−4Paを超えるような高いものであると、樹脂フィルム41からの水分の放出が十分でないために、次工程となる成膜工程で樹脂フィルム41から水分が放出され、この放出された水分が導電層44に吸収される。これにより、樹脂フィルム41と導電層44との収縮率が大きく異なるものとなり、最終的に得られる導電フィルム4は導電層44側に凸状となるように大きく反ったものとなる。
そして、合わせガラス1を製造するために、この大きく反った導電フィルム4の両面に第1の接着層3や第2の接着層5となる接着シートを重ね合わせて仮圧着し、さらには第1のガラス基板2や第2のガラス基板6を重ね合わせて本圧着して反りの少ない状態とした場合、樹脂フィルム41の変形に導電層44の変形が十分に追随できないために、樹脂フィルム41から導電層44の一部が隆起するように剥離してクラックが発生する可能性がある。
経験上、導電フィルム4の反りの大きさが5mm程度であれば、合わせガラス1としたときにその導電層44におけるクラックの発生を抑制することができる。ここで、導電フィルム4の反りの大きさとは、導電フィルム4を1辺が10cmの正方形状となるように切り出し、これを図3に示すように導電層44が形成された成膜面側が上側となるようにして平坦な台7上に置いたとき、台7の表面と、台7から最も離れた導電フィルム4との間隔hである。
脱気工程でチャンバー内の全圧を1×10−4Pa以下とすることで、予め樹脂フィルム41から水分を十分に放出させ、結果として反りの大きさが5mm以下であり、合わせガラス1としたときに導電層44へのクラックの発生が抑制されたものとすることができる。また、同時に、上記した酸化物層42におけるH量を0.03以下とすることができる。
チャンバー内の全圧は1×10−4Pa以下であれば十分に導電フィルム4の反りを抑制することができるが、好ましくは8×10−5Pa以下、より好ましくは5×10−5Pa以下である。このようなものとすることで、導電フィルム4の反りの大きさを2mm以下、酸化物層42におけるH量を0.02以下、さらには導電フィルム4の反りの大きさを1mm以下、酸化物層42におけるH量を0.01以下とすることができ、合わせガラス1としたときによりいっそうクラックの発生が抑制されたものとすることができる。また、チャンバー内の全圧は一般に低いほど好ましく、必ずしも下限値は存在しないが、通常は1×10−6Pa程度までとすれば十分である。
なお、脱気工程後のチャンバー内の全圧の確認は、チャンバーに取り付けられた圧力計により容易に確認することができる。また、一般に脱気工程後のチャンバー内の雰囲気には水分のみが含まれることから、このときに確認される全圧は実質的に水分圧となるものである。
脱気工程に用いる脱気装置としては、チャンバー内の全圧を1×10−4Pa以下、好ましくは8×10−5Pa以下、より好ましくは5×10−5Pa以下とすることができるものであれば特に制限されることなく用いることができるが、ターボポンプを備えた脱気装置が好適に用いられる。このようなものであれば、チャンバー内の全圧を容易に1×10−4Pa以下とすることができるのは勿論のこと、例えば1×10−6Pa程度まで減圧することができる。
成膜工程では、上記したチャンバー内の樹脂フィルム41上に、物理蒸着法により酸化物層42と金属層43とを交互に(2n+1)層(nは1以上4以下の整数)積層することにより導電層44を形成して最終的な導電フィルム4とする。
酸化物層42や金属層43の形成は、具体的にはマグネトロンスパッタリング、電子線蒸着、真空蒸着等の公知の成膜方法を適用して行うことができ、通常はマグネトロンスパッタリングが好適に用いられる。この際、最初の酸化物層42の形成から最後の酸化物層42の形成までのチャンバー内の水分圧の平均値である平均水分圧が1×10−4Pa以下となるようにすることが好ましい。
すなわち、先の脱気工程でチャンバー内の全圧(水分圧)を1×10−4Pa以下としても、その後の成膜工程で平均水分圧が1×10−4Paを超えるものとなると、導電層44に水分が吸収されやすく、樹脂フィルム41と導電層44との収縮率が大きく異なるために、最終的に得られる導電フィルム4に大きな反りが発生しやすい。
なお、チャンバー内の水分圧は、あくまでも最初の酸化物層42の形成から最後の酸化物層42の形成までの平均値について1×10−4Pa以下となっていればよく、例えばチャンバー内への雰囲気の導入等により一時的に1×10−4Paを超えることがあっても構わない。通常、導入される雰囲気中に含まれる水分量は極めて少ないことから、チャンバー内の水分圧が過度に高くなることは少ない。平均水分圧は、好ましくは8×10−5Pa以下、より好ましくは5×10−5Pa以下である。
成膜工程中の水分圧の確認は、チャンバー内に導入された雰囲気等のために、上記した脱気工程後の全圧(水分圧)のようにチャンバーに取り付けられた圧力計により行うことは難しいが、例えば成膜工程中の雰囲気組成を分析することで容易に確認することができる。また、このようにして所定の時間毎に求められた水分圧を平均することで、平均水分圧を算出することができる。そのような雰囲気組成を分析するものとして、例えば、アルバック社製の装置名:Qulee CGM等が好適に用いられる。
このようにして製造された導電フィルム4については、反りが少ないために、第1の接着層3や第2の接着層5となる接着シートを重ね合わせて仮圧着し、さらには第1のガラス基板2や第2のガラス基板6を重ね合わせて本圧着して反りの少ない状態としても導電層44におけるクラックの発生が抑制されるために、合わせガラス1の製造に好適に用いることができる。
このような導電フィルム4を用いた合わせガラス1の製造については、従来の導電フィルムを用いた場合と同様にして行うことができる。すなわち、導電フィルム4の両面に第1の接着層3や第2の接着層5となる一対の接着シートを重ね合わせ、全体を加熱加圧して仮圧着体とする。
その後、仮圧着体に第1のガラス基板2や第2のガラス基板6を重ね合わせてゴムバッグのような真空バッグの中に入れ、この真空バッグを排気系に接続して、真空バッグ内の圧力が約36〜1kPaとなるように脱気しながら約70〜110℃の加熱処理を行うことで予備圧着体とする。さらに、予備圧着体をオートクレーブの中に入れ、温度約120〜150℃、圧力約0.98〜1.47MPaの条件で加熱加圧して本圧着することにより、合わせガラス1を得ることができる。
以下、本発明について、実施例を参照してより詳細に説明する。
(実施例1)
樹脂フィルムとしてのPET基板(東洋紡製、商品名:コスモシャイン(登録商標)、厚さ100μm)を真空チャンバーに投入し、全圧(水分圧)が8×10−5Paになるまで排気した(配置工程、脱気工程)。
次いで、上記PET基板上に以下のようにしてマグネトロンスパッタ方式により酸化物層や金属層等を形成した(成膜工程)。なお、酸化物層や金属層等の形成は、真空チャンバー内の平均水分圧が8×10−5Paとなるようにして行った。
まず、PET基板の表面上に、TiOを10質量%添加したZnOを焼結して作製したターゲットを用いてArガスに5体積%のOガスを混合した混合ガスを導入しつつ、0.1Paの圧力(全圧)で周波数20kHz、電力密度3.8W/cm、反転パルス幅5μsecのパルススパッタを行い、厚さ35nmのZnおよびTiの酸化物からなる第1の酸化物層を形成した。
第1の酸化物層上に、Auを0.25質量%添加したAgを主成分とするAg合金ターゲットを用いてArガスを導入しながら、0.1Paの圧力(全圧)で周波数20kKz、電力密度2.5W/cm、反転パルス幅5μsecのパルススパッタを行い、厚さ10nmの第1の金属層を形成した。
第1の金属層上に、TiOを10質量%添加したZnOを焼結して作製したターゲットを用いてArガスに5体積%のOガスを混合した混合ガスを導入しつつ、0.1Paの圧力(全圧)で周波数20kHz、電力密度3.8W/cm、反転パルス幅5μsecのパルススパッタを行い、厚さ70nmのZnおよびTiの酸化物からなる第2の酸化物層を形成した。
第2の酸化物層上に、Auを0.25質量%添加したAgを主成分とするAg合金ターゲットを用いてArガスを導入しながら、0.1Paの圧力(全圧)で周波数20kKz、電力密度2.5W/cm、反転パルス幅5μsecのパルススパッタを行い、厚さ12nmの第2の金属層を形成した。
第2の金属層上に、TiOを10質量%添加したZnOを焼結して作製したターゲットを用いてArガスに5体積%のOガスを混合した混合ガスを導入しつつ、0.1Paの圧力(全圧)で周波数20kHz、電力密度3.8W/cm、反転パルス幅5μsecのパルススパッタを行い、厚さ70nmのZnおよびTiの酸化物からなる第3の酸化物層を形成した。
第3の酸化物層上に、Auを0.25質量%添加したAgを主成分とするAg合金ターゲットを用いてArガスを導入しながら、0.1Paの圧力(全圧)で周波数20kKz、電力密度2.5W/cm、反転パルス幅5μsecのパルススパッタを行い、厚さ10nmの第3の金属層を形成した。
第3の金属層上に、TiOを10質量%添加したZnOを焼結して作製したターゲットを用いてArガスに5体積%のOガスを混合した混合ガスを導入しつつ、0.1Paの圧力(全圧)で周波数20kHz、電力密度3.8W/cm、反転パルス幅5μsecのパルススパッタを行い、厚さ35nmのZnおよびTiの酸化物からなる第4の酸化物層を形成した。
さらに、第4の酸化物層上に、Ga、In、およびSnの酸化物ターゲット(AGCセラミックス社製、商品名:GITターゲット)を用いてArガスに5体積%のOガスを混合した混合ガスを導入しながら、0.1Paの圧力(全圧)で周波数20kHz、電力密度2.5W/cm、反転パルス幅5μsecのパルススパッタを行い、厚さ5nmの保護層を形成して導電フィルムを得た。
(実施例2)
PET基板を真空チャンバーに投入し、全圧(水分圧)が1×10−4Paになるまで排気した後、平均水分圧が1×10−4Paとなるようにして酸化物層や金属層等を形成したこと以外は、実施例1と同様にして導電フィルムを得た。
(実施例3)
PET基板を真空チャンバーに投入し、全圧(水分圧)が5×10−5Paになるまで排気した後、平均水分圧が5×10−5Paとなるようにして酸化物層や金属層等を形成したこと以外は、実施例1と同様にして導電フィルムを得た。
(比較例1)
PET基板を真空チャンバーに投入し、全圧(水分圧)が5×10−4Paになるまで排気した後、平均水分圧が5×10−4Paとなるようにして酸化物層や金属層等を形成したこと以外は、実施例1と同様にして導電フィルムを得た。
次に、実施例1〜3、比較例1の導電フィルムについて、代表して第3の酸化物層について二次イオン質量分析法(SIMS)により主構成酸化物(ZnO)に対するH原子のカウント比から主構成酸化物に対するH原子のモル比を求め、これに第3の酸化物層中の全酸化物に対する主構成酸化物のモル比(0.898)を乗じてH量を算出した。結果を表1に示す。なお、第3の酸化物層以外の酸化物層のH量は、第3の酸化物層における値と同等の値となる。また、二次イオン質量分析装置としては、アルバックファイ社製、装置名:ADEPT1010を用い、試料をPtコートして測定した。測定条件は、マイナスイオン検出、1次イオンCs、加速電圧1[kV]、ビーム電流50[nA]とした。
Figure 0005515727
また、実施例1〜3、比較例1の導電フィルムを1辺が10cmの正方形状に切り出し、図3に示すように酸化物層や金属層が形成された成膜面側が上側となるようにして導電フィルムを平坦な台上に置き、台の表面と、この台から最も離れている導電フィルムとの間隔h(反りの大きさ)を測定した。
そして、間隔hに基づいて、導電層に働いている応力を概算した。
この際、Stoneyの公式;
σ=E(t)/6(1−ν)Rd …(式2)
を援用し、基板の物性値としては、厚みt=100μm、弾性率E=2GPa、ポアソン比 ν=0.3とした。また、導電層の厚みd=240nmとした。
ここで、式2に表される曲率半径Rは、重力や静電気力による基板の変形を無視し、また基板の一辺の長さ(L=10cm)に対して曲率半径が十分に大きいと仮定すると、
R=(L)/8h …(式3)
と記述することができる。これら式2、3を用いて応力を計算した。符号は、負の場合が圧縮応力、正の場合が引っ張り応力である。結果を表2に示す。
Figure 0005515727
さらに、実施例1〜3、比較例1の導電フィルムを2枚の接着層となる接着シート(PVBシート、積水化学工業社製、0.76mm)で挟んだ後、これを厚さ2mmの2枚のフロートガラス板で挟んだ。これを真空包装器(NPC社製)で真空圧着した後、120℃で30分加熱してPVBシートを溶かして全体を接着して合わせガラスのサンプルを作製した。
このサンプルを顕微鏡で100倍に拡大して観察し、視野中に見えるクラックの本数を測定した。このような測定をサンプルの数点について行い、その平均本数を算出した。結果を表3に示す。
Figure 0005515727
表1〜3に示す結果からも明らかなように、脱気工程で全圧が5×10−4Paとなるまでしか排気を行わなかった比較例の導電フィルムについては、酸化物層におけるH量が多く、反りも大きなものとなり、合わせガラスとしたときに多数のクラックが発生することが認められる。これに対し、脱気工程で全圧が1×10−4Pa以下となるように排気を行った実施例の導電フィルムについては、酸化物層におけるH量が0.03以下と低く、反りも小さく、合わせガラスとしたときのクラックの発生も抑制されることが認められる。
1…合わせガラス、2…第1のガラス基板、3…第1の接着層、4…導電フィルム、5…第2の接着層、6…第2のガラス基板、41…樹脂フィルム、42…酸化物層、43…金属層

Claims (3)

  1. 第1のガラス基板、第1の接着層、導電フィルム、第2の接着層、および第2のガラス基板がこの順に積層され、前記導電フィルムが、樹脂フィルム上に酸化物層と金属層とが交互に(2n+1)層(但し、nは1以上4以下の整数)積層された合わせガラスであって、
    前記酸化物層は、前記酸化物層を主として構成する酸化物に対する前記酸化物層に含有されるH原子のモル比に、前記酸化物層における全酸化物に対する前記酸化物層を主として構成する酸化物のモル比を乗じて算出されるH量が0.03以下であることを特徴とする合わせガラス。
  2. 前記酸化物層が、ZnOを主成分とすることを特徴とする請求項記載の合わせガラス。
  3. 前記第1の接着層および前記第2の接着層は、ポリビニルブチラール樹脂を主成分とすることを特徴とする請求項または記載の合わせガラス。
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