JP5515572B2 - 電極用バインダー樹脂組成物、電極合剤ペースト、及び電極 - Google Patents

電極用バインダー樹脂組成物、電極合剤ペースト、及び電極 Download PDF

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Description

本発明は、リチウムイオン二次電池、電気二重層キャパシタなどの電気化学素子の電極用のバインダー樹脂組成物に関する。
リチウムイオン二次電池は、高いエネルギー密度を有し、高容量であるため、移動情報端末の駆動電源などとして広く利用されている。近年は、大容量を必要とする電気・ハイブリッド自動車への搭載など産業用途での使用も広まりつつあり、更なる高容量化や高性能化のための検討がなされている。その試みの一つは、例えば負極活物質として単位体積あたりのリチウム吸蔵量の多いケイ素やスズ、或いはこれらを含む合金を用いて、充放電容量を増大させようとするものである。
しかし、ケイ素やスズ、或いはこれらを含む合金のような充放電容量の大きな活物質を用いると、充放電に伴って活物質が非常に大きな体積変化を起こすため、これまでの炭素を活物質として用いた電極で広く用いられていたポリフッ化ビニリデンやゴム系の樹脂をバインダー樹脂として用いたのでは、活物質層が破壊され易くなったり、集電体と活物質層との界面で剥離が発生し易くなったりするために、電極内の集電構造が破壊され、電極の電子伝導性が低下して電池のサイクル特性が容易に低下するという問題があった。
このため、非常に大きな体積変化に対しても電極の破壊や剥離を起こしにくい、電池環境下での靭性が高いバインダー樹脂組成物が望まれていた。
特許文献1に記載されているとおり、リチウムイオン二次電池の電極用の結着剤にポリイミド樹脂を用いることは公知ある。
特許文献2、特許文献3には、ケイ素合金やスズを含む合金からなる活物質に対して、それぞれ特定の機械的特性を有するバインダー樹脂を用いることが提案されている。しかしながら、ここでは樹脂の具体的な化学構造について開示されていない。
特許文献4には、ケイ素、及びケイ素系合金からなる活物質と、特定の化学構造を有するポリイミド樹脂をバインダーに用いたリチウム二次電池が提案されている。このポリイミド樹脂は、3,3’,4,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸残基を有するポリイミドであった。
一方、非特許文献1には、電解液に対する電極用のバインダー樹脂の膨潤度が小さいほど充放電サイクルに伴う放電容量保持率が高くなるので好ましいことが示されている。
さらに、非特許文献2では、リチウム電池内における電解液の還元分解反応が解析されており、電極表面でメトキシリチウムなどが生成することが確認されている。すなわち、電池環境下では、電解液中に強アルカリ性でバインダー樹脂に悪影響を与える可能性があるメトキシリチウムが含まれている。
特開平6−163031号公報 WO2004/004031号公報 特開2007−149604号公報 特開2008−34352号公報
日立化成テクニカルレポート第45号(2005年7月) 吉田浩明他、リチウム電池用炭酸エステル混合電解液の分解反応、第35回電池討論会 講演要旨集、日本、電気化学協会電池技術委員会、1994年11月14日、p.75−76
本発明の目的は、電池環境下でも膨潤度が小さく優れた靱性を保つことができるバインダー樹脂になる、新たな化学構造からなる電極用バインダー樹脂組成物を提案することである。
本願発明者らは、種々検討した結果、特定の化学構造からなる樹脂組成物を用いると、電池環境下でも膨潤度が小さく、優れた靱性(大きな破断伸度及び破断エネルギー)を有する、新たな電極用バインダー樹脂組成物を得ることを見出して、本発明に至った。
すなわち、本発明は以下の項に関する。
1. 下記化学式(1)で表される繰返し単位からなるポリアミック酸(ポリアミド酸)と溶剤とからなる電極用バインダー樹脂組成物。
Figure 0005515572
化学式(1)において、Aは、下記化学式(2)であり、Bは、その40モル%以上が下記化学式(3)からなる2価の基である。
Figure 0005515572
Figure 0005515572
但し、前記化学式(3)において、Xは、直接結合、酸素原子、硫黄原子、メチレン基、カルボニル基、スルホキシル基、スルホン基、1,1’−エチリデン基、1,2−エチリデン基、2,2’−イソプロピリデン基、2,2’−ヘキサフルオロイソプロピリデン基、シクロヘキシリデン基、フェニレン基、1,3−フェニレンジメチレン基、1,4−フェニレンジメチレン基、1,3−フェニレンジエチリデン基、1,4−フェニレンジエチリデン基、1,3−フェニレンジプロピリデン基、1,4−フェニレンジプロピリデン基、1,3−フェニレンジオキシ基、1,4−フェニレンジオキシ基、ビフェニレンジオキシ基、メチレンジフェノキシ基、エチリデンジフェノキシ基、プロピリデンジフェノキシ基、ヘキサフルオロプロピリデンジフェノキシ基、オキシジフェノキシ基、チオジフェノキシ基、スルホンジフェノキシ基のいずれかである。
2. 化学式(1)のBは、その50〜90モル%が上記化学式(3)からなり、その50〜10モル%が下記化学式(4)及び/又は下記化学式(5)とからなる2価の基であることを特徴とする前記項1に記載の電極用バインダー樹脂組成物。
Figure 0005515572
Figure 0005515572
3. さらに、ピリジン類化合物を含有することを特徴とする前記項1〜2のいずれかに記載の電極用バインダー樹脂組成物。
4. 加熱処理して得られるバインダー樹脂が、25℃で24時間ジメチルカーボネートに浸漬したときの質量増加が3質量%以下であることを特徴とする前記項1〜2のいずれかに記載の電極用バインダー樹脂組成物。
5. 加熱処理して得られるバインダー樹脂の引張破断エネルギーが50MJ/m以上であり、且つ25℃で24時間ジメチルカーボネートに浸漬した後の引張破断エネルギーの保持率が70%以上であり、且つリチウムアルコキシド溶液に浸漬した後の引張破断エネルギーの保持率が60%以上であることを特徴とする前記項1〜4のいずれかに記載の電極用バインダー樹脂組成物。
6. 電極活物質と前記項1〜5のいずれかに記載の電極用バインダー樹脂組成物とを含む電極合剤ペースト。
7. 電極活物質が炭素粉末、ケイ素粉末、スズ粉末、またはケイ素若しくはスズを含む合金粉末であることを特徴とする前記項6に記載の電極合剤ペースト。
8. 前記項6〜7のいずれかに記載の電極合剤ペーストを集電体上に塗布し、加熱処理して溶媒を除去するとともにイミド化反応することにより得られることを特徴とする電極。
9. 加熱処理温度が250℃以下であることを特徴とする前記項8に記載の電極。
10. リチウムイオン二次電池用負極であることを特徴とする前記項8〜9のいずれかに記載の電極。
本発明によれば、電池環境下でも膨潤度が小さく、優れた靱性(大きな破断伸度及び破断エネルギー)を有するバインダー樹脂を得ることが可能な、新たな化学構造からなる電極用バインダー樹脂組成物を得ることができる。
本発明の電極用バインダー樹脂組成物は、特定の繰返し単位からなるポリアミック酸と溶剤とからなる。
本発明のポリアミック酸を構成するテトラカルボン酸成分は、実質的に3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、及びその加水分解物やエステル化物などの誘導体を用いて構成される。なお、本発明の効果の範囲内で他のテトラカルボン酸成分を少量用いても構わないが、概ね全テトラカルボン酸成分の10モル%以下、好ましくは5モル%以下、より好ましくは0モル%である。
本発明のポリアミック酸を構成するジアミン成分は、その40モル%以上が、下記化学式(6)で示される芳香族ジアミンである。40モル%未満では、電池環境下でも膨潤度が小さく、優れた靱性(大きな破断伸度及び破断エネルギー)を有するバインダー樹脂を得ることが難しくなる。
Figure 0005515572
但し、前記化学式(6)において、Xは、直接結合、酸素原子、硫黄原子、メチレン基、カルボニル基、スルホキシル基、スルホン基、1,1’−エチリデン基、1,2−エチリデン基、2,2’−イソプロピリデン基、2,2’−ヘキサフルオロイソプロピリデン基、シクロヘキシリデン基、フェニレン基、1,3−フェニレンジメチレン基、1,4−フェニレンジメチレン基、1,3−フェニレンジエチリデン基、1,4−フェニレンジエチリデン基、1,3−フェニレンジプロピリデン基、1,4−フェニレンジプロピリデン基、1,3−フェニレンジオキシ基、1,4−フェニレンジオキシ基、ビフェニレンジオキシ基、メチレンジフェノキシ基、エチリデンジフェノキシ基、プロピリデンジフェノキシ基、ヘキサフルオロプロピリデンジフェノキシ基、オキシジフェノキシ基、チオジフェノキシ基、スルホンジフェノキシ基のいずれかである。
前記化学式(6)で示される芳香族ジアミンの具体例としては、限定されるものではないが、2,2−ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕プロパン、4,4’−ビス(4−アミノフェノキシ)ビフェニル、ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕スルホン、2,2−ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕ヘキサフルオロプロパン、ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕ケトン、などを好適に挙げることができる。これらの芳香族ジアミンは単独で用いてもよく、複数の混合物を用いても構わない。
これらの中で、2,2−ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕プロパンは特に好適に用いることができる。
ポリアミック酸を構成するジアミン成分は、好ましくは、その50〜100モル%特に70から100モル%が前記化学式(6)からなり、その50〜0モル%特に30〜0モル%が下記化学式(7)及び/又は下記化学式(8)で示される芳香族ジアミンである。
すなわち、本発明のポリアミック酸を構成するジアミン成分は、好ましくは、その50〜100モル%特に70〜100モル%を構成する芳香族ジアミンが前記化学式(7)であり、その50〜0モル%特に30〜0モル%を構成する芳香族ジアミンが、下記化学式(7)であるか、下記化学式(8)であるか、下記化学式(7)と下記化学式(8)との混合物であるか、のいずれかである。
Figure 0005515572
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ポリアミック酸を構成するジアミン成分が前記の範囲内では、得られるポリイミド樹脂の電解液に対する樹脂の膨潤度がより小さく、破断伸度及び破断エネルギーがより大きくなるので電極用バインダー樹脂としてより好ましい。なお、本発明の効果の範囲内で他のジアミン成分を少量用いても構わないが、概ね全ジアミン成分の10モル%以下、好ましくは5モル%以下、より好ましくは0モル%である。
本発明のポリアミック酸を構成するテトラカルボン酸成分とジアミン成分とのモル比[テトラカルボン酸成分/ジアミン成分]は略等モル、具体的には0.95〜1.05好ましくは0.97〜1.03になるようにすることが重要である。このモル比の範囲外では、得られるポリイミド樹脂の靭性が低くなる恐れがある。
ポリアミック酸は、ジアミン成分とテトラカルボン酸成分とを溶剤中で反応させることで容易に調製することができる。限定するものではないが、好ましくはジアミン成分を溶剤に溶解した溶液にテトラカルボン酸成分を一度に、或いは多段階で添加し、攪拌することにより好適に行うことができる。反応温度は10℃〜60℃が好ましく、15℃〜55℃がさらに好ましく、15℃〜50℃が特に好ましい。反応温度が10℃より低いと反応が遅くなることから好ましくなく、60℃より高いと溶液の粘度が低くなることがあり好ましくない。反応時間は、0.5時間〜72時間の範囲が好ましく、1時間〜60時間がさらに好ましく、1.5時間〜48時間が特に好ましい。反応時間が0.5時間より短いと反応が十分進行せず、合成されたポリアミック酸溶液の粘度が不安定になることがある。一方、72時間以上の時間をかけるのは生産性の面から好ましくない。
ポリアミック酸の調製には従来ポリアミック酸を調製する際に用いられる公知の有機溶剤を使用することができる。例えば、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジエチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン、N−エチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、N−メチルカプロラクタム、ヘキサメチルホスホロトリアミド、1,2−ジメトキシエタン、ビス(2−メトキシエチル)エーテル、1,2−ビス(2−メトキシエトキシ)エタン、テトラヒドロフラン、ビス[2−(2−メトキシエトキシ)エチル]エーテル、1,4−ジオキサン、ジメチルスルホキシド、ジメチルスルホン、ジフェニルエーテル、スルホラン、ジフェニルスルホン、テトラメチル尿素、アニソール、m−クレゾール、フェノール、γ−ブチロラクトンが挙げられる。これらの溶剤は、単独または2種以上混合して使用しても差し支えない。これらのうち、ポリアミック酸の溶解性、および安全性から、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジエチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン、N−エチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、γ−ブチロラクトンが好ましく、N−メチル−2−ピロリドン、N−エチル−2−ピロリドン、γ−ブチロラクトンが特に好ましい。
本発明の電池用バインダー樹脂組成物は、前記ポリアミック酸を溶剤に均一に溶解してなる。この組成物は、ポリアミック酸に起因する固形分濃度が、溶剤とポリアミック酸との合計量に対して5質量%超〜45質量%、好ましくは10質量%超〜40質量%、より好ましくは15質量%超〜30質量%の組成物として好適に用いることができる。ポリアミック酸に起因する固形分濃度が5質量%より低いと溶液の粘度が低くなりすぎ、45質量%より高いと溶液の流動性がなくなることがある。また溶液粘度は、30℃における溶液粘度が、好ましくは1000Pa・sec以下、より好ましくは0.5〜500Pa・sec、さらに好ましくは1〜300Pa・sec、特に好ましくは3〜200Pa・secである。
溶液粘度が1000Pa・secを超えると、電極活物質粉末の混合や集電体上への均一な塗布が困難となり、また、0.5Pa・secよりも低いと、電極活物質粉末の混合や集電体上への塗布時にたれなどが生じ、加熱乾燥、イミド化後のポリイミド樹脂の靭性が低くなる恐れがある。
本発明の電極用バインダー樹脂組成物を調製する際に用いるポリアミック酸は、ジアミン成分とテトラカルボン酸成分とを溶剤中で反応させて得られたポリアミック酸溶液を、例えば貧溶媒に投入して析出させる方法などにより単離して(それを、所定の溶剤に再度溶解させることによって)使用しても良いし、得られたポリアミック酸溶液を単離することなく、調製したものをそのままで、或いは単に希釈するなどして使用してもよい。生産性、コストの点から、得られたポリアミック酸溶液を単離することなくそのまま使用することが好ましい。
本発明の電極用バインダー樹脂組成物で用いられる溶剤は、ポリアミック酸を溶解し得る従来公知の有機溶媒を好適に用いることができる。常圧での沸点が300℃以下の有機極性溶媒が好ましく、ポリアミック酸の調製の際に用いられる前記溶剤を好適に用いることができる。
本発明の電極用バインダー樹脂組成物においては、さらにピリジン類化合物を含有することが、得られるポリイミド樹脂の電解液に対する膨潤度をより小さくし、破断伸度及び破断エネルギーをより大きくすることができ、さらに電極を得るための加熱処理温度を低く抑えることができるので、好適である。
ピリジン類化合物は、化学構造中にピリジン骨格を有する化合物のことであり、例えばピリジン、3−ピリジノール、キノリン、イソキノリン、キノキサリン、6−tert−ブチルキノリン、アクリジン、6−キノリンカルボン酸、3,4−ルチジン、ピリダジン、などを好適に挙げることができる。これらのピリジン系化合物は、単独または2種以上併用して使用しても差し支えない。
電極用バインダー樹脂組成物においてピリジン類化合物の添加量は、限定するものではないが、ポリアミック酸のアミック酸構造に対して(アミック酸構造1モル当たり)、好ましくは0.05〜2.0モル当量、より好ましくは0.1〜1.0モル当量である。添加量がこの範囲外では、電解液に対する樹脂の膨潤度をより小さくし、得られるポリイミド樹脂の破断伸度及び破断エネルギーをより大きくし、さらに電極を得るための加熱処理温度を低く抑えるというピリジン類化合物の添加効果を得ることが難しい場合があり好ましくない。
本発明の電極用バインダー樹脂組成物は、加熱処理或いはイミド化剤などの化学的処理によって、容易にポリイミド樹脂になる。例えば、電極用バインダー樹脂組成物を基材上に流延あるいは塗布して120℃〜180℃の範囲で加熱乾燥後、自己支持性となったフィルムを基材から剥離し、金属枠などに固定して、さらに200℃〜400℃で5分〜10時間加熱してポリイミド樹脂フィルムを好適に得ることができる。
本発明の電極用バインダー樹脂組成物は、前記のような加熱処理によって得られたポリイミド樹脂が、ジメチルカーボネートに25℃で24時間浸漬したときに、その質量増加が好ましくは2質量%以下、より好ましくは1質量%以下になるので、電池用バインダー樹脂組成物として好適に用いることができる。
また、本発明の電極用バインダー樹脂組成物は、前記のような加熱処理によって得られたポリイミド樹脂の引張破断エネルギーが50MJ/m以上、より好ましくは60MJ/m以上、さらに好ましくは70MJ/m以上であり、且つジメチルカーボネートに25℃で24時間浸漬した後の引張破断エネルギーの保持率が70%以上、より好ましくは75%以上、さらに好ましくは80%以上であり、且つメトキシリチウム含有メタノール溶液に25℃で24時間浸漬した後の引張破断エネルギーの保持率が60%以上、より好ましくは65%以上、さらに好ましくは70%以上であり、優れた靱性を有するので、電池用バインダー樹脂組成物として好適に用いることができる。
なお、ジメチルカーボネートは電池の電解液成分として多用される化合物であり、電池環境下ではしばしばメトキシリチウムを含有している。また、電解液中で電解液による膨潤によってバインダー樹脂の質量増加(25℃で24時間浸漬時)が5質量%以下、より好ましくは3質量%以下であれば電極の体積変化の影響を好適に抑えることができる。本発明の電極用バインダー樹脂組成物から得られたポリイミド樹脂は、メトキシリチウムを含有した電解液中でも、質量増加が好ましくは3質量%以下、より好ましくは2質量%以下である。
本発明の電極用バインダー樹脂組成物に、少なくとも電極活物質を、限定するものではないが、好ましくは10℃〜60℃の温度範囲で混合することにより、電極合剤ペーストを好適に調製することができる。電極活物質は公知のものを好適に用いることができるが、リチウム含有金属複合酸化物、炭素粉末、ケイ素粉末、スズ粉末、またはケイ素若しくはスズを含む合金粉末が好ましい。電極合剤ペースト中の電極活物質の量は、格別限定されないが、通常、ポリアミック酸に起因する固形分質量に対して、質量基準で0.1〜1000倍、好ましくは1〜1000倍、より好ましくは5〜1000倍、さらに好ましくは10〜1000倍である。活物質量が少なすぎると、集電体に形成された活物質層に不活性な部分が多くなり、電極としての機能が不十分になることがある。また、活物質量が多すぎると活物質が集電体に十分に結着されずに脱落し易くなる。なお、電極合剤ペースト中には、必要に応じて界面活性剤や粘度調整剤や導電補助剤などの添加剤を加えることができる。また、ポリアミック酸に起因する固形分がペーストの全固形分中の1〜15質量%となるよう混合することが好ましい。この範囲外では電極の性能が低下することがある。
充放電により可逆的にリチウムイオンを挿入・放出できる例えばリチウム含有金属複合酸化物のような電極活物質を用いて得られる電極合剤ペーストを、アルミニウムなどの導電性の集電体上に流延あるいは塗布して、80〜400℃、より好ましくは120〜380℃、特に好ましくは150〜350℃の温度範囲で加熱処理して溶媒を除去するとともにイミド化反応することにより電極を得ることができる。
加熱処理温度が前記の範囲外の場合、イミド化反応が十分に進行しなかったり、電極成形体の物性が低下したりすることがある。加熱処理は発泡や粉末化を防ぐために多段で行ってもよい。また、加熱処理時間は3分〜48時間の範囲が好ましい。48時間以上は生産性の点から好ましくなく、3分より短いとイミド化反応や溶媒の除去が不十分となることがあり好ましくない。
得られる電極はリチウムイオン二次電池の正極として特に好適に用いることができる。
また、充放電により可逆的にリチウムイオンを挿入・放出できる例えば炭素粉末、ケイ素粉末、スズ粉末、またはケイ素若しくはスズを含む合金粉末のような電極活物質を用いて得られる電極合剤ペーストを、銅などの導電性の集電体上に流延あるいは塗布する場合、80〜300℃、より好ましくは120〜280℃、特に好ましくは150〜250℃の温度範囲で加熱処理して溶媒を除去するとともにイミド化反応することにより電極を得ることができる。加熱処理温度が80℃よりも低い場合、イミド化反応が十分に進行せずに電極成形体の物性が低下することがある。300℃よりも高い温度で熱処理すると銅が変形などをしてしまい、電極として使用できなくなることがある。この場合も加熱処理は発泡や粉末化を防ぐために多段で行ってもよい。また、加熱処理時間は3分〜48時間の範囲が好ましい。48時間以上は生産性の点から好ましくなく、3分より短いとイミド化反応や溶媒の除去が不十分となることがあり好ましくない。
得られる電極はリチウムイオン二次電池の負極として特に好適に用いることができる。
以下、本発明を実施例により更に具体的に説明するが、本発明は、これら実施例に限定されるものではない。
実施例で用いた特性の測定方法を以下に示す。
<固形分濃度>
試料溶液(その質量をw1とする)を、熱風乾燥機中120℃で10分間、250℃で10分間、次いで350℃で30分間加熱処理して、加熱処理後の質量(その質量をw2とする)を測定する。固形分濃度[質量%]は、次式によって算出した。
固形分濃度[質量%]=(w2/w1)×100
<対数粘度>
試料溶液を、固形分濃度に基づいて濃度が0.5g/dl(溶媒はNMP)になるように希釈した。この希釈液を、30℃にて、キャノンフェンスケNo.100を用いて流下時間(T)を測定した。対数粘度は、ブランクのNMPの流下時間(T)を用いて、次式から算出した。
対数粘度={ln(T/T)}/0.5
<溶液粘度(回転粘度)>
トキメック社製E型粘度計を用いて30℃で測定した。
<溶液安定性>
電極用バインダー樹脂組成物を、25℃の温度に調整された雰囲気中に保管し、1ヶ月後の溶液粘度変化が±10%以内のものを○、±10%を超えたものを×とした。
<機械的物性(引張試験)>
引張試験は、引張り試験機(オリエンテック社製RTC−1225A)を用いて、ASTM D882に準拠して測定した。
<膨潤試験>
電極用バインダー樹脂組成物から得られたポリイミドフィルムを5cm角(厚さ:50μm)に切り出したものを試料として用いた。60℃で24時間真空乾燥後の質量を乾燥質量(Wd)とし、ジメチルカーボネート溶液、或いはメトキシリチウムの10質量%メタノール溶液に、25℃で24時間浸漬後の質量を膨潤質量(Ww)とし、それぞれ次式により膨潤度Sを計算した。
S[質量%]=(Ww−Wd)/Ww×100
<破断エネルギー保持率>
ジメチルカーボネート溶液、或いはメトキシリチウムの10質量%メタノール溶液での膨潤試験後のサンプルについて、次式により破断エネルギーの保持率を算出した。
破断エネルギー保持率[%]
=浸漬後の破断エネルギー/浸漬前の破断エネルギー×100
以下の例で使用した化合物の略号について説明する。
s−BPDA:3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、
BAPP:2,2−ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕プロパン、
BAPB:4,4’−ビス(4−アミノフェノキシ)ビフェニル、
BAPS:ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕スルホン、
ODA:4,4’−ジアミノジフェニルエーテル、
HAB:4,4’−ジアミノ−3,3’−ジヒドロキシビフェニル、
NMP:N−メチル−2−ピロリドン、
〔実施例1〕
攪拌機、窒素ガス導入・排出管を備えた内容積500mLのガラス製の反応容器に、溶媒としてNMPの400gを加え、これにBAPPの58.25g(0.142モル)と、s−BPDAの41.75g(0.142モル)とを加え、50℃で10時間撹拌して、固形分濃度18.5質量%、溶液粘度5.1Pa・s、対数粘度0.75の電極用バインダー樹脂組成物を得た。
得られた電極用バインダー樹脂組成物を、基材のガラス板上にバーコーターによって塗布し、その塗膜を、減圧下25℃で30分間、脱泡及び予備乾燥した後で、常圧下、窒素ガス雰囲気下に熱風乾燥器に入れて、120℃で30分間、150℃で10分間、200℃で10分間、250℃で10分間、次いで350℃で10分間加熱処理して、厚さが50μmのバインダー樹脂フィルムを形成した。
得られたフィルムの特性を表1に示した。
また、得られた電極用バインダー樹脂組成物4.77g(イミド化後の固形分質量0.8g)と300メッシュのケイ素粉末9.2gを乳鉢中で磨り潰すように混練し、電極合剤ペーストを調製した。得られたペーストは、ガラス棒で銅箔上に薄く延ばすことが可能であった。ペーストを塗布した銅箔を基板上に固定し、窒素雰囲気下で、120℃で1時間、200℃で10分、220℃で10分、250℃で10分、300℃で10分、350℃で10分加熱することにより、活物質層の厚みが100μmの電極を好適に作成することができた。
〔実施例2〕
攪拌機、窒素ガス導入・排出管を備えた内容積500mLのガラス製の反応容器に、溶媒としてNMPの400gを加え、これにODAの2.93g(0.015モル)及びBAPPの54.04g(0.132モル)と、s−BPDAの43.03g(0.147モル)とを加え、50℃で10時間撹拌して、固形分濃度18.3質量%、溶液粘度4.9Pa・s、対数粘度0.71の電極用バインダー樹脂組成物を得た。
得られた電極用バインダー樹脂組成物を、基材のガラス板上にバーコーターによって塗布し、その塗膜を、減圧下25℃で30分間、脱泡及び予備乾燥した後で、常圧下、窒素ガス雰囲気下に熱風乾燥器に入れて、120℃で30分間、150℃で10分間、200℃で10分間、250℃で10分間、次いで350℃で10分間加熱処理して、厚さが50μmのバインダー樹脂フィルムを形成した。
得られたフィルムの特性を表1に示した。
また、得られた電極用バインダー樹脂組成物を実施例1と同様に処理して、電極を好適に作成することができた。
〔実施例3〕
攪拌機、窒素ガス導入・排出管を備えた内容積500mLのガラス製の反応容器に、溶媒としてNMPの400gを加え、これにODAの6.04g(0.030モル)及びBAPPの49.56g(0.121モル)と、s−BPDAの44.40g(0.151モル)とを加え、50℃で10時間撹拌して、固形分濃度18.4質量%、溶液粘度5.3Pa・s、対数粘度0.73の電極用バインダー樹脂組成物を得た。
得られた電極用バインダー樹脂組成物を、基材のガラス板上にバーコーターによって塗布し、その塗膜を、減圧下25℃で30分間、脱泡及び予備乾燥した後で、常圧下、窒素ガス雰囲気下に熱風乾燥器に入れて、120℃で30分間、150℃で10分間、200℃で10分間、250℃で10分間、次いで350℃で10分間加熱処理して、厚さが50μmのバインダー樹脂フィルムを形成した。
得られたフィルムの特性を表1に示した。
また、得られた電極用バインダー樹脂組成物を実施例1と同様に処理して、電極を好適に作成することができた。
〔実施例4〕
攪拌機、窒素ガス導入・排出管を備えた内容積500mLのガラス製の反応容器に、溶媒としてNMPの400gを加え、これにODAの9.36g(0.047モル)及びBAPPの44.78g(0.109モル)と、s−BPDAの45.85g(0.156モル)とを加え、50℃で10時間撹拌して、固形分濃度18.5質量%、溶液粘度5.2Pa・s、対数粘度0.69の電極用バインダー樹脂組成物を得た。
得られた電極用バインダー樹脂組成物を、基材のガラス板上にバーコーターによって塗布し、その塗膜を、減圧下25℃で30分間、脱泡及び予備乾燥した後で、常圧下、窒素ガス雰囲気下に熱風乾燥器に入れて、120℃で30分間、150℃で10分間、200℃で10分間、250℃で10分間、次いで350℃で10分間加熱処理して、厚さが50μmのバインダー樹脂フィルムを形成した。
得られたフィルムの特性を表1に示した。
また、得られた電極用バインダー樹脂組成物を実施例1と同様に処理して、電極を好適に作成することができた。
〔実施例5〕
攪拌機、窒素ガス導入・排出管を備えた内容積500mLのガラス製の反応容器に、溶媒としてNMPの400gを加え、これにODAの16.70g(0.083モル)及びBAPPの34.23g(0.083モル)と、s−BPDAの49.07g(0.166モル)とを加え、50℃で10時間撹拌して、固形分濃度18.4質量%、溶液粘度5.0Pa・s、対数粘度0.68の電極用バインダー樹脂組成物を得た。
得られた電極用バインダー樹脂組成物を、基材のガラス板上にバーコーターによって塗布し、その塗膜を、減圧下25℃で30分間、脱泡及び予備乾燥した後で、常圧下、窒素ガス雰囲気下に熱風乾燥器に入れて、120℃で30分間、150℃で10分間、200℃で10分間、250℃で10分間、次いで350℃で10分間加熱処理して、厚さが50μmのバインダー樹脂フィルムを形成した。
得られたフィルムの特性を表1に示した。
また、得られた電極用バインダー樹脂組成物を実施例1と同様に処理して、電極を好適に作成することができた。
〔実施例6〕
攪拌機、窒素ガス導入・排出管を備えた内容積500mLのガラス製の反応容器に、溶媒としてNMPの400gを加え、これにBAPBの55.60g(0.151モル)と、s−BPDAの44.40g(0.151モル)とを加え、50℃で10時間撹拌して、固形分濃度18.6質量%、溶液粘度5.1Pa・s、対数粘度0.77の電極用バインダー樹脂組成物を得た。
得られた電極用バインダー樹脂組成物を、基材のガラス板上にバーコーターによって塗布し、その塗膜を、減圧下25℃で30分間、脱泡及び予備乾燥した後で、常圧下、窒素ガス雰囲気下に熱風乾燥器に入れて、120℃で30分間、150℃で10分間、200℃で10分間、250℃で10分間、次いで350℃で10分間加熱処理して、厚さが50μmのバインダー樹脂フィルムを形成した。
得られたフィルムの特性を表1に示した。
また、得られた電極用バインダー樹脂組成物を実施例1と同様に処理して、電極を好適に作成することができた。
〔実施例7〕
攪拌機、窒素ガス導入・排出管を備えた内容積500mLのガラス製の反応容器に、溶媒としてNMPの400gを加え、これにBAPSの59.51g(0.138モル)と、s−BPDAの40.49g(0.138モル)とを加え、50℃で10時間撹拌して、固形分濃度18.8質量%、溶液粘度4.9Pa・s、対数粘度0.79の電極用バインダー樹脂組成物を得た。
得られた電極用バインダー樹脂組成物を、基材のガラス板上にバーコーターによって塗布し、その塗膜を、減圧下25℃で30分間、脱泡及び予備乾燥した後で、常圧下、窒素ガス雰囲気下に熱風乾燥器に入れて、120℃で30分間、150℃で10分間、200℃で10分間、250℃で10分間、次いで350℃で10分間加熱処理して、厚さが50μmのバインダー樹脂フィルムを形成した。
得られたフィルムの特性を表1に示した。
また、得られた電極用バインダー樹脂組成物を実施例1と同様に処理して、電極を好適に作成することができた。
〔実施例8〕
攪拌機、窒素ガス導入・排出管を備えた内容積500mLのガラス製の反応容器に、溶媒としてNMPの400gを加え、これにBAPPの53.91g(0.131モル)及びHABの3.16g(0.015モル)と、s−BPDAの42.93g(0.146モル)とを加え、50℃で10時間撹拌して、固形分濃度18.6質量%、溶液粘度5.0Pa・s、対数粘度0.68の電極用バインダー樹脂組成物を得た。
得られた電極用バインダー樹脂組成物を、基材のガラス板上にバーコーターによって塗布し、その塗膜を、減圧下25℃で30分間、脱泡及び予備乾燥した後で、常圧下、窒素ガス雰囲気下に熱風乾燥器に入れて、120℃で30分間、150℃で10分間、200℃で10分間、250℃で10分間、次いで350℃で10分間加熱処理して、厚さが50μmのバインダー樹脂フィルムを形成した。
得られたフィルムの特性を表1に示した。
また、得られた電極用バインダー樹脂組成物を実施例1と同様に処理して、電極を好適に作成することができた。
〔実施例9〕
攪拌機、窒素ガス導入・排出管を備えた内容積500mLのガラス製の反応容器に、溶媒としてNMPの400gを加え、これにBAPPの44.45g(0.108モル)及びHABの10.04g(0.047モル)と、s−BPDAの45.51g(0.155モル)とを加え、50℃で10時間撹拌して、固形分濃度18.5質量%、溶液粘度4.8Pa・s、対数粘度0.66の電極用バインダー樹脂組成物を得た。
得られた電極用バインダー樹脂組成物を、基材のガラス板上にバーコーターによって塗布し、その塗膜を、減圧下25℃で30分間、脱泡及び予備乾燥した後で、常圧下、窒素ガス雰囲気下に熱風乾燥器に入れて、120℃で30分間、150℃で10分間、200℃で10分間、250℃で10分間、次いで350℃で10分間加熱処理して、厚さが50μmのバインダー樹脂フィルムを形成した。
得られたフィルムの特性を表1に示した。
また、得られた電極用バインダー樹脂液組成物を実施例1と同様に処理して、電極を好適に作成することができた。
〔実施例10〕
攪拌機、窒素ガス導入・排出管を備えた内容積500mLのガラス製の反応容器に、溶媒としてNMPの400gを加え、これにBAPPの33.78g(0.082モル)及びHABの17.79g(0.082モル)と、s−BPDAの48.42g(0.164モル)とを加え、50℃で10時間撹拌して、固形分濃度18.5質量%、溶液粘度5.2Pa・s、対数粘度0.65の電極用バインダー樹脂組成物を得た。
得られた電極用バインダー樹脂組成物を、基材のガラス板上にバーコーターによって塗布し、その塗膜を、減圧下25℃で30分間、脱泡及び予備乾燥した後で、常圧下、窒素ガス雰囲気下に熱風乾燥器に入れて、120℃で30分間、150℃で10分間、200℃で10分間、250℃で10分間、次いで350℃で10分間加熱処理して、厚さが50μmのバインダー樹脂フィルムを形成した。
得られたフィルムの特性を表1に示した。
また、得られた電極用バインダー樹脂液組成物を実施例1と同様に処理して、電極を好適に作成することができた。
〔実施例11〕
実施例1で得られた電極用バインダー樹脂組成物に、ポリアミック酸のアミック酸当量に対して0.1モル当量のイソキノリンを加え、25℃で4時間撹拌した電極用バインダー樹脂組成物を、基材のガラス板上にバーコーターによって塗布し、その塗膜を、減圧下25℃で30分間、脱泡及び予備乾燥した後で、常圧下、窒素ガス雰囲気下に熱風乾燥器に入れて、120℃で30分間、150℃で10分間、200℃で10分間、250℃で10分間、次いで350℃で10分間加熱処理して、厚さが50μmのバインダー樹脂フィルムを形成した。
得られたフィルムの特性を表2に示した。
また、得られた電極用バインダー樹脂組成物を実施例1と同様に処理して、電極を好適に作成することができた。
〔実施例12〕 s-BPDA/ODA/BAPP=10/1/9、350℃キュア、イソキノリン添加
実施例2で得られた電極用バインダー樹脂組成物に、ポリアミック酸のアミック酸当量に対して0.1モル当量のイソキノリンを加え、25℃で4時間撹拌した電極用バインダー樹脂組成物を、基材のガラス板上にバーコーターによって塗布し、その塗膜を、減圧下25℃で30分間、脱泡及び予備乾燥した後で、常圧下、窒素ガス雰囲気下に熱風乾燥器に入れて、120℃で30分間、150℃で10分間、200℃で10分間、250℃で10分間、次いで350℃で10分間加熱処理して、厚さが50μmのバインダー樹脂フィルムを形成した。
得られたフィルムの特性を表2に示した。
また、得られた電極用バインダー樹脂組成物を実施例1と同様に処理して、電極を好適に作成することができた。
〔実施例13〕
実施例4で得られた電極用バインダー樹脂組成物に、ポリアミック酸のアミック酸当量に対して0.1モル当量のイソキノリンを加え、25℃で4時間撹拌した電極用バインダー樹脂前駆体溶液組成物を、基材のガラス板上にバーコーターによって塗布し、その塗膜を、減圧下25℃で30分間、脱泡及び予備乾燥した後で、常圧下、窒素ガス雰囲気下に熱風乾燥器に入れて、120℃で30分間、150℃で10分間、200℃で10分間、250℃で10分間、次いで350℃で10分間加熱処理して、厚さが50μmのバインダー樹脂フィルムを形成した。
得られたフィルムの特性を表2に示した。
また、得られた電極用バインダー樹脂組成物を実施例1と同様に処理して、電極を好適に作成することができた。
〔実施例14〕
実施例5で得られた電極用バインダー樹脂組成物に、ポリアミック酸のアミック酸当量に対して0.1モル当量のイソキノリンを加え、25℃で4時間撹拌した電極用バインダー樹脂組成物を、基材のガラス板上にバーコーターによって塗布し、その塗膜を、減圧下25℃で30分間、脱泡及び予備乾燥した後で、常圧下、窒素ガス雰囲気下に熱風乾燥器に入れて、120℃で30分間、150℃で10分間、200℃で10分間、250℃で10分間、次いで350℃で10分間加熱処理して、厚さが50μmのバインダー樹脂フィルムを形成した。
得られたフィルムの特性を表2に示した。
また、得られた電極用バインダー樹脂組成物を実施例1と同様に処理して、電極を好適に作成することができた。
〔実施例15〕
実施例8で得られた電極用バインダー樹脂組成物に、ポリアミック酸のアミック酸当量に対して0.1モル当量のイソキノリンを加え、25℃で4時間撹拌した電極用バインダー樹脂組成物を、基材のガラス板上にバーコーターによって塗布し、その塗膜を、減圧下25℃で30分間、脱泡及び予備乾燥した後で、常圧下、窒素ガス雰囲気下に熱風乾燥器に入れて、120℃で30分間、150℃で10分間、200℃で10分間、250℃で10分間、次いで350℃で10分間加熱処理して、厚さが50μmのバインダー樹脂フィルムを形成した。
得られたフィルムの特性を表2に示した。
また、得られた電極用バインダー樹脂組成物を実施例1と同様に処理して、電極を好適に作成することができた。
〔実施例16〕
実施例9で得られた電極用バインダー樹脂組成物に、ポリアミック酸のアミック酸当量に対して0.1モル当量のイソキノリンを加え、25℃で4時間撹拌した電極用バインダー樹脂組成物を、基材のガラス板上にバーコーターによって塗布し、その塗膜を、減圧下25℃で30分間、脱泡及び予備乾燥した後で、常圧下、窒素ガス雰囲気下に熱風乾燥器に入れて、120℃で30分間、150℃で10分間、200℃で10分間、250℃で10分間、次いで350℃で10分間加熱処理して、厚さが50μmのバインダー樹脂フィルムを形成した。
得られたフィルムの特性を表2に示した。
また、得られた電極用バインダー樹脂組成物を実施例1と同様に処理して、電極を好適に作成することができた。
〔実施例17〕
実施例11で得られた電極用バインダー樹脂組成物を、基材のガラス板上にバーコーターによって塗布し、その塗膜を、減圧下25℃で30分間、脱泡及び予備乾燥した後で、常圧下、窒素ガス雰囲気下に熱風乾燥器に入れて、120℃で30分間、150℃で10分間、次いで200℃で10分間加熱処理して、厚さが50μmのバインダー樹脂フィルムを形成した。
得られたフィルムの特性を表2に示した。
また、得られた電極用バインダー樹脂組成物を、熱処理を120℃で30分間、150℃で10分間、200℃で10分間としたこと以外は実施例1と同様に処理して、電極を好適に作成することができた。
〔実施例18〕
実施例12で得られた電極用バインダー樹脂組成物を、基材のガラス板上にバーコーターによって塗布し、その塗膜を、減圧下25℃で30分間、脱泡及び予備乾燥した後で、常圧下、窒素ガス雰囲気下に熱風乾燥器に入れて、120℃で30分間、150℃で10分間、次いで200℃で10分間加熱処理して、厚さが50μmのバインダー樹脂フィルムを形成した。
得られたフィルムの特性を表2に示した。
また、得られた電極用バインダー樹脂組成物を、熱処理を120℃で30分間、150℃で10分間、200℃で10分間としたこと以外は実施例1と同様に処理して、電極を好適に作成することができた。
〔実施例19〕
実施例13で得られた電極用バインダー樹脂組成物を、基材のガラス板上にバーコーターによって塗布し、その塗膜を、減圧下25℃で30分間、脱泡及び予備乾燥した後で、常圧下、窒素ガス雰囲気下に熱風乾燥器に入れて、120℃で30分間、150℃で10分間、次いで200℃で10分間加熱処理して、厚さが50μmのバインダー樹脂フィルムを形成した。
得られたフィルムの特性を表2に示した。
また、得られた電極用バインダー樹脂組成物を、熱処理を120℃で30分間、150℃で10分間、200℃で10分間としたこと以外は実施例1と同様に処理して、電極を作成することが可能であった。
〔実施例20〕
実施例14で得られた電極用バインダー樹脂組成物を、基材のガラス板上にバーコーターによって塗布し、その塗膜を、減圧下25℃で30分間、脱泡及び予備乾燥した後で、常圧下、窒素ガス雰囲気下に熱風乾燥器に入れて、120℃で30分間、150℃で10分間、次いで200℃で10分間加熱処理して、厚さが50μmのバインダー樹脂フィルムを形成した。
得られたフィルムの特性を表2に示した。
また、得られた電極用バインダー樹脂組成物を、熱処理を120℃で30分間、150℃で10分間、200℃で10分間としたこと以外は実施例1と同様に処理して、電極を好適に作成することができた。
〔比較例1〕
攪拌機、窒素ガス導入・排出管を備えた内容積500mLのガラス製の反応容器に、溶媒としてNMPの400gを加え、これにODAの40.50g(0.202モル)と、s−BPDAの59.50g(0.202モル)とを加え、50℃で10時間撹拌して、固形分濃度18.5質量%、溶液粘度5.1Pa・s、対数粘度0.71の電極用バインダー樹脂組成物を得た。
得られた電極用バインダー樹脂組成物を、基材のガラス板上にバーコーターによって塗布し、その塗膜を、減圧下25℃で30分間、脱泡及び予備乾燥した後で、常圧下、窒素ガス雰囲気下に熱風乾燥器に入れて、120℃で60分間、150℃で30分間、200℃で10分間、250℃で10分間、次いで350℃で10分間加熱処理して、厚さが50μmのバインダー樹脂フィルムを形成した。
得られたフィルムの特性を表3に示した。
〔比較例2〕
攪拌機、窒素ガス導入・排出管を備えた内容積500mLのガラス製の反応容器に、溶媒としてNMPの400gを加え、これにHABの42.36g(0.196モル)と、s−BPDAの57.64g(0.196モル)とを加え、50℃で10時間撹拌して、固形分濃度18.7質量%、溶液粘度4.8Pa・s、対数粘度0.65の電極用バインダー樹脂前駆体溶液組成物を得た。
得られた電極用バインダー樹脂組成物を、基材のガラス板上にバーコーターによって塗布し、その塗膜を、減圧下25℃で30分間、脱泡及び予備乾燥した後で、常圧下、窒素ガス雰囲気下に熱風乾燥器に入れて、120℃で60分間、150℃で30分間、200℃で10分間、250℃で10分間、次いで350℃で10分間加熱処理して、厚さが50μmのバインダー樹脂フィルムを形成した。
得られたフィルムの特性を表3に示した。
〔比較例3〕
攪拌機、窒素ガス導入・排出管を備えた内容積500mLのガラス製の反応容器に、溶媒としてNMPの400gを加え、これにODAの25.14g(0.126モル)及びBAPPの22.09g(0.054モル)と、s−BPDAの52.77g(0.180モル)とを加え、50℃で10時間撹拌して、固形分濃度18.0質量%、溶液粘度4.9Pa・s、対数粘度0.69の電極用バインダー樹脂組成物を得た。
得られた電極用バインダー樹脂組成物を、基材のガラス板上にバーコーターによって塗布し、その塗膜を、減圧下25℃で30分間、脱泡及び予備乾燥した後で、常圧下、窒素ガス雰囲気下に熱風乾燥器に入れて、120℃で30分間、150℃で10分間、200℃で10分間、250℃で10分間、次いで350℃で10分間加熱処理して、厚さが50μmのバインダー樹脂フィルムを形成した。
得られたフィルムの特性を表3に示した。
〔比較例4〕
攪拌機、窒素ガス導入・排出管を備えた内容積500mLのガラス製の反応容器に、溶媒としてNMPの400gを加え、これにODAの17.86g(0.089モル)及びBAPPの21.96g(0.053モル)及びHABの7.71g(0.036モル)と、s−BPDAの52.47g(0.178モル)とを加え、50℃で10時間撹拌して、固形分濃度18.3質量%、溶液粘度5.0Pa・s、対数粘度0.62の電極用バインダー樹脂組成物を得た。
得られた電極用バインダー樹脂組成物を、基材のガラス板上にバーコーターによって塗布し、その塗膜を、減圧下25℃で30分間、脱泡及び予備乾燥した後で、常圧下、窒素ガス雰囲気下に熱風乾燥器に入れて、120℃で30分間、150℃で10分間、200℃で10分間、250℃で10分間、次いで350℃で10分間加熱処理して、厚さが50μmのバインダー樹脂フィルムを形成した。
得られたフィルムの特性を表3に示した。
〔比較例5〕
攪拌機、窒素ガス導入・排出管を備えた内容積500mLのガラス製の反応容器に、溶媒としてNMPの400gを加え、これにBAPPの21.65g(0.053モル)及びHABの26.61g(0.123モル)と、s−BPDAの51.73g(0.176モル)とを加え、50℃で10時間撹拌して、固形分濃度18.6質量%、溶液粘度4.8Pa・s、対数粘度0.68の電極用バインダー樹脂組成物を得た。
得られた電極用バインダー樹脂組成物を、基材のガラス板上にバーコーターによって塗布し、その塗膜を、減圧下25℃で30分間、脱泡及び予備乾燥した後で、常圧下、窒素ガス雰囲気下に熱風乾燥器に入れて、120℃で30分間、150℃で10分間、200℃で10分間、250℃で10分間、次いで350℃で10分間加熱処理して、厚さが50μmのバインダー樹脂フィルムを形成した。
得られたフィルムの特性を表3に示した。
Figure 0005515572
Figure 0005515572
Figure 0005515572
本発明によれば、リチウムイオン二次電池、電気二重層キャパシタなどの電気化学素子の電極のバインダー用途として好適な、電池環境下でも膨潤度が小さく、高い靱性(大きな破断伸度及び破断エネルギー)を有する、新たな化学構造からなる電極用バインダー樹脂組成物を得ることができる。

Claims (10)

  1. 下記化学式(1)で表される繰返し単位からなるポリアミック酸と溶剤とからなる電極用バインダー樹脂組成物。
    Figure 0005515572
    化学式(1)において、Aは、下記化学式(2)であり、Bは、その40モル%以上が下記化学式(3)からなる2価の基である。
    Figure 0005515572
    Figure 0005515572
    但し、前記化学式(3)において、Xは、直接結合、酸素原子、硫黄原子、メチレン基、カルボニル基、スルホキシル基、スルホン基、1,1’−エチリデン基、1,2−エチリデン基、2,2’−イソプロピリデン基、2,2’−ヘキサフルオロイソプロピリデン基、シクロヘキシリデン基、フェニレン基、1,3−フェニレンジメチレン基、1,4−フェニレンジメチレン基、1,3−フェニレンジエチリデン基、1,4−フェニレンジエチリデン基、1,3−フェニレンジプロピリデン基、1,4−フェニレンジプロピリデン基、1,3−フェニレンジオキシ基、1,4−フェニレンジオキシ基、ビフェニレンジオキシ基、メチレンジフェノキシ基、エチリデンジフェノキシ基、プロピリデンジフェノキシ基、ヘキサフルオロプロピリデンジフェノキシ基、オキシジフェノキシ基、チオジフェノキシ基、スルホンジフェノキシ基のいずれかである。
  2. 化学式(1)のBは、その50〜90モル%が上記化学式(3)からなり、その50〜10モル%が下記化学式(4)及び/又は下記化学式(5)とからなる2価の基であることを特徴とする請求項1に記載の電極用バインダー樹脂組成物。
    Figure 0005515572
    Figure 0005515572
  3. さらに、ピリジン類化合物を含有することを特徴とする請求項1〜2のいずれかに記載の電極用バインダー樹脂組成物。
  4. 加熱処理して得られるバインダー樹脂が、25℃で24時間ジメチルカーボネートに浸漬したときの質量増加が3質量%以下であることを特徴とする請求項1〜2のいずれかに記載の電極用バインダー樹脂組成物。
  5. 加熱処理して得られるバインダー樹脂の引張破断エネルギーが50MJ/m以上であり、且つ25℃で24時間ジメチルカーボネートに浸漬した後の引張破断エネルギーの保持率が70%以上であり、且つリチウムアルコキシド溶液に浸漬した後の引張破断エネルギーの保持率が60%以上であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の電極用バインダー樹脂組成物。
  6. 電極活物質と請求項1〜5のいずれかに記載の電極用バインダー樹脂組成物とを含む電極合剤ペースト。
  7. 電極活物質が炭素粉末、ケイ素粉末、スズ粉末、またはケイ素若しくはスズを含む合金粉末であることを特徴とする請求項6に記載の電極合剤ペースト。
  8. 請求項6〜7のいずれかに記載の電極合剤ペーストを集電体上に塗布し、加熱処理して溶媒を除去するとともにイミド化反応することにより得られることを特徴とする電極。
  9. 加熱処理温度が250℃以下であることを特徴とする請求項8に記載の電極。
  10. リチウムイオン二次電池用負極であることを特徴とする請求項8〜9のいずれかに記載の電極。
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