JP5514972B2 - インプラント - Google Patents

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Description

本発明はインプラントに関するものであり、例えば永久歯の歯根欠損等の際に顎の骨に埋め込まれる歯科用インプラントおよびその着脱方法に関するものである。
体内に埋め込まれるインプラントとして、特に歯科用インプラントが注目されている。歯科用インプラントは、一般に、虫歯や破損により永久歯の歯根が失われた場合、歯槽骨に設けた穴にインプラント体を挿入して固定するものである。この歯科用インプラントは、従来、歯槽骨に固定されるインプラント体と、インプラント体に螺着され人工歯冠を装着可能なアバットメントと、で構成されている。
アバットメントは、ネジ締結によってインプラント体に螺着されて保持されているが、極小のネジ構造であるため、ネジ締結時に一定以上の技量を必要とすると共に、繰り返しの使用によってネジ締結が緩んで回転方向にがたつきが生じるおそれがあった。このため、取り扱いに慣れた特定の歯科医等が取り付けを行わなければならないと共に、ネジ締結のトルク管理が必要になる等、取り扱いや管理が難しいという不都合があった。
これらに対して、従来、例えば特許文献1には、アバットメント自体にはネジ構造を設けず、アバットメントを回転制限すると共にインプラント体に着座させた状態で、アバットメントに挿通させたアバットメントねじで互いに締結したデンタルインプラントが提案されている。また、このデンタルインプラントでは、アバットメントをインプラント体に着座させる際に、アバットメントの先端に適正に着座したことを示し得るようにされたフィードバック作用部が設けられている。このフィードバック作用部としては、アバットメントの着座過程の間、変形しかつアバットメントが適正に着座したとき、復帰し得るようにされた複数の弾性指状部が設けられている。すなわち、アバットメントをインプラント体に挿入して適正な位置に着座した際に、弾性指状部が内部ボア内に嵌って位置決めすることが可能である。
特開2004−283552号公報(段落番号0035、図2)
上記従来の技術には、以下の課題が残されている。
すなわち、特許文献1に記載の技術では、アバットメント自体にネジ構造を設けず、アバットメントねじによってネジ締結を行っているため、アバットメント自体にネジ構造を設けてインプラント体に直接螺着させたものよりは、繰り返しの使用によるアバットメントの回転方向へのがたつきは少ないが、やはりネジ締結方式を採用しているために、少なからずネジの緩みが生じてしまうと共に、取り付け作業の困難性を有し、さらにトルク管理が難しいという不都合があった。
また、従来、アバットメントの材料としては、純チタンが多く採用されているが、黒色のチタン色が人工骨表面に映ると共に、術後に歯茎が下がった場合、アバットメントが露出してチタン色が目立ってしまい、審美性に劣るという不都合もあった。このため、アバットメントを、審美性に優れた白色のセラミックスで形成することが検討されているが、アバットメント自体にネジ構造を設けた従来の固定方法では、非常に高硬度なジルコニア等のセラミックスでネジ締結を行うと、ネジが破損してしまうおそれがあった。また、特許文献1に記載の技術において、ネジ構造を設けていないアバットメントをセラミックスで形成することも考えられるが、アバットメントに複数の弾性指状部を設ける必要があり、やはり高硬度で弾性が極めて低いセラミックスでは弾性指状部として機能させることが不可能であるという不都合があった。
そこで本発明は、ネジ締結を使用することなく、容易にアバットメントをインプラント体に固定可能であると共に、セラミックス製アバットメントにも適用可能なインプラントの提供を課題とする。
上記課題を解決するために、本発明のインプラントは、骨に固定されるインプラント体と、前記インプラント体に対して着脱可能なアバットメントと、を備えたインプラントであって、筒状の前記アバットメントの内側に配置された筒状のクランパと、前記クランパの中心軸方向の一方側に設けられ、前記クランパの筒壁を厚さ方向に貫通する貫通孔内に配置されて、前記厚さ方向に移動可能とされた可動部材と、前記クランパの前記中心軸方向の他方側に設けられ、前記アバットメントに固定された固定部と、前記固定部と前記可動部材との間に設けられ、前記可動部材を前記他方側から前記一方側に向けて付勢する付勢部と、前記インプラント体に立設され、前記クランパが前記一方側から外挿された軸芯と、前記アバットメントの内周の前記一方側に設けられ、前記アバットメントの内径が前記他方側から前記一方側にかけて縮小するテーパ面と、を備え、前記可動部材は、前記クランパの内面より内側に突出して前記インプラント体の前記軸芯に当接するとともに、前記クランパの外面より外側に突出して前記アバットメントの前記テーパ面に当接していることを特徴とする。
この構成によれば、インプラント体の軸芯にクランパを外挿する際に、軸芯とテーパ面との隙間に配置された可動部材が隙間の広い前記他方側に移動するので、軸芯またはテーパ面と可動部材との間にすべりが生じる。そのため、インプラント体に対してアバットメントを簡単に装着することができる。逆に、装着されたアバットメントに対して直接的に抜け力が作用しても、可動部材は隙間の狭い前記一方側に食い込むので、軸芯またはテーパ面と可動部材との間にすべりが生じない。そのため、インプラント体からアバットメントが抜けることはない。したがって、ネジ締結を使用することなく、容易にアバットメントをインプラント体に固定することができる。
また前記インプラントにおいて、前記軸芯の周方向における前記アバットメントの回転を防止する回転防止機構が設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、軸芯の周方向におけるアバットメントの回転を防止することができるので、ネジ締結を使用することなく、容易にアバットメントをインプラント体に固定することができる。
また前記インプラントにおいて、前記固定部では、前記クランパの外周面に形成された雄ネジが前記アバットメントの内周面に形成された雌ネジに螺合され、前記クランパの前記他方側にキャップ部材が配置され、前記キャップ部材の外周面に形成された雄ネジが前記アバットメントの内周面に形成された前記雌ネジに螺合されるとともに、前記キャップ部材の前記一方側の表面が前記固定部の前記他方側の表面に密着していることを特徴とする。
この構成によれば、固定部の雄ネジが緩んで固定部が前記他方側に移動するのを防止することができるので、固定部から前記一方側に向けて可動部材を確実に付勢することができる。これにより、可動部材は隙間の狭い前記一方側に食い込むので、軸芯またはテーパ面と可動部材との間にすべりが生じない。そのため、インプラント体からアバットメントが抜けることはない。したがって、ネジ締結を使用することなく、容易にアバットメントをインプラント体に固定することができる。
また前記インプラントにおいて、前記付勢部の前記一方側における前記クランパの内周には、雌ネジが形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、クランパの雌ネジに前記他方側への力を作用させると、アバットメントに対して間接的に抜け力が作用するとともに、可動部材に前記他方側への力が作用する。これにより、可動部材は隙間の広い前記他方側に移動するので、軸芯またはテーパ面と可動部材との間にすべりが生じる。そのため、インプラント体からアバットメントを簡単に引き抜くことができる。
また前記可動部材は、ボールであることを特徴とする。
この構成によれば、ボールは貫通孔内を転がるので、前記厚さ方向にスムーズに移動させることができる。また、可動部材を簡単かつ低コストで形成することができる。
また前記インプラントにおいて、前記付勢部は、前記中心軸と交差する方向の両側から前記クランパに対して複数の切り込みを交互に入れることで形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、付勢部を極めて簡単かつ安価に形成することができる。
また前記インプラントにおいて、前記インプラント体、前記アバットメントおよび前記可動部材が、セラミックスで形成されていることを特徴とする。
また前記インプラントにおいて、前記インプラント体、前記アバットメントおよび前記可動部材が、ジルコニアで形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、審美性に優れたセラミックスで、インプラント体、アバットメントおよび可動部材を形成することができる。この場合でも、ネジ締結を使用することなく、容易にアバットメントをインプラント体に固定することができる。
また前記インプラントにおいて、前記クランパが、チタンまたはチタン合金で形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、チタンまたはチタン合金は生体親和性に優れているため、クランパの生体親和性を確保することができる。
本発明によれば、インプラント体の軸芯にクランパを外挿する際に、軸芯とテーパ面との隙間に配置された可動部材が隙間の広い前記他方側に移動するので、軸芯またはテーパ面と可動部材との間にすべりが生じる。そのため、インプラント体に対してアバットメントを簡単に装着することができる。逆に、装着されたアバットメントに対して直接的に抜け力を作用させても、可動部材は隙間の狭い前記一方側に食い込むので、軸芯またはテーパ面と可動部材との間にすべりが生じない。そのため、インプラント体からアバットメントが抜けることはない。したがって、ネジ締結を使用することなく、容易にアバットメントをインプラント体に固定することができる。
インプラントの歯科分野における使用例の説明図である。 実施形態のインプラントの分解斜視図である。 実施形態のインプラントの分解斜視図である。 インプラントの側面断面図である。 (a)は図4のC−C線における平面断面図であり、(b)は図4のB−B線における平面断面図であり、(c)は図4のE部の拡大図である。 クランパの変形例の説明図であり、(a)は斜視図であり、(b)は(a)のE−E線における平面断面図である。 アバットメントの取り付け作業の説明図である。 アバットメントの取り付け状態の説明図である。 アバットメントの取り外し作業の説明図である。 実施形態の第1変形例のインプラントの説明図であり、(a)は図4の中央部の拡大図であり、(b)は可動部材の斜視図である。 実施形態の第2変形例のインプラントの説明図であり、(a)は図4の中央部の拡大図であり、(b)は可動部材の斜視図である。 (a)はインプラントを使用した骨折治療方法の説明図であり、図12(b)は従来の骨折治療方法の説明図である。 インプラントを使用した骨折治療方法の変形例の説明図である。 インプラントを使用した人工関節の説明図である。
以下、本発明の実施形態につき図面を参照して説明する。
図1は、インプラントを歯科用に使用する場合の説明図である。インプラント10は、歯槽骨2に固定されるインプラント体11と、インプラント体11に対して着脱可能とされ、人工歯冠6が装着されるアバットメント20と、を備えている。インプラント体11の外周面には雄ネジ14が形成され、この雄ネジ14を歯槽骨2に形成した穴に螺合することで、インプラント体11が歯槽骨2に固定される。また、アバットメント20の外周面に接着剤等を用いて人工歯冠6が装着される。
図2および図3は、本実施形態のインプラントの分解斜視図である。本実施形態のインプラント10は、上述したインプラント体11およびアバットメント20に加えて、筒状のアバットメント20の内側に配置された筒状のクランパ30およびキャップ部材50を備えている。以下の説明では、クランパ30の中心軸方向をZ方向とし、クランパ30から見てインプラント体11側を+Z側(一方側)とし、その反対側を−Z側(他方側)とする。
図2に示すように、インプラント体11は、ジルコニア等のセラミックス材料で形成されている。インプラント体11は円柱状に形成され、その外周面には雄ネジ14が形成されている。インプラント体11の−Z側端面の中心から−Z側に向かって、円柱状の軸芯18が立設されている。軸芯18の付け根部分は拡径されて、周り止め軸16が形成されている。周り止め軸16の外周は、−Z方向から見て非円形状(本実施形態では正六角形状)に形成されている。
図4は、インプラントの側面断面図である。
アバットメント20は、審美性に優れた白色のセラミックス材料で形成されている。セラミックス材料として、本実施形態ではジルコニアが採用されている。アバットメント20は円筒状に形成されている。アバットメント20の内周の−Z側には、雌ネジ23が形成されている。アバットメント20の内周の+Z側には、テーパ面28が形成されている。テーパ面28は、アバットメント20の内径が−Z側から+Z側にかけて縮小するように形成されている。
図3に示すように、アバットメント20の内周の+Z側端部には、周り止め孔26が形成されている。周り止め孔26は、インプラント体11の周り止め軸16と嵌合するものである。周り止め軸16および周り止め孔26は、インプラント体11の軸芯18の周方向におけるアバットメント20の回転を防止する回転防止機構として機能する。
図5(b)は、図4のB−B線における平面断面図である。図5(b)に示すように、本実施形態の周り止め孔26の内周には、周り止め軸16の角部近傍の外周面と当接する溝部が形成されている。
図4に示すように、インプラント体11とアバットメント20との当接部Sでは、両者が密着して異物の侵入を防止している。具体的には、両者の当接面が精度良く仕上げられている。なお図1に示すように、両者の当接部Sは歯茎4によって覆われる。
図4に示すように、クランパ30は、金属材料で形成されている。金属材料として、本実施形態では、耐アレルギー性(アレルギーを生じさせにくい性質)に優れたチタンが採用されている。クランパ30は円筒状に形成されている。クランパ30の−Z側には、外周が拡径された頭部31が形成されている。頭部31の外周には、アバットメント20の雌ネジ23と螺合する雄ネジ33が形成されている。頭部31の−Z側端面には、雄ネジ33をねじ込むための工具と嵌合する溝部32(図2参照)が形成されている。この雄ネジ33および溝部32を備えた頭部31は、クランパ30をアバットメント20に固定する固定部として機能する。
キャップ部材50は、図4に示すように、クランパ30と同様にチタンで形成されている。キャップ部材50はリング状に形成され、その外周にはアバットメント20の雌ネジ23と螺合する雄ネジ53が形成されている。キャップ部材50の−Z側端面には、雄ネジ53をねじ込むための工具と嵌合する溝部52(図2参照)が形成されている。
このキャップ部材50がクランパ30の−Z側に配置され、キャップ部材50の雄ネジ53がアバットメントの雌ネジ23に螺合されるとともに、キャップ部材50の+Z側の表面がクランパ30の頭部31における−Z側の表面に密着している。これにより、クランパ30の頭部31の雄ネジ33がアバットメント20の雌ネジ23から緩むのを防止することができる。
一方、クランパ30の+Z側の先端部36には、ボール保持部40が形成されている。
図5(a)は、図4のC−C線における平面断面図である。図5(a)に示すように、ボール保持部40は、先端部36の周方向に等角度間隔で複数箇所(本実施形態では3箇所)に形成されている。ボール保持部40には、クランパ30の筒壁を厚さ方向に貫通する貫通孔42が形成されている。貫通孔42の内部には、ボール48が配置されている。ボール48は、軸芯18およびアバットメント20と同様に、セラミックス材料で形成されている。セラミックス材料として、本実施形態ではジルコニアが採用されている。
貫通孔42の直径は、ボール48の直径より大きくなっている。これにより、貫通孔42の内部でボール48が回転可能に保持されている。
図5(c)は、図4のE部の拡大図である。図5(c)に示すように、クランパ30の内周面における貫通孔42の開口部44の直径は、ボール48の直径より小さくなっている。これにより、ボール48がクランパ30の内側に脱落するのを防止している。なお、クランパ30の外周面から中心軸に向かって貫通孔42を形成することにより、開口部44の直径だけを小さく形成することができる。
図5(a)に示すように、貫通孔42の長さは、ボール48の直径より小さくなっている。そのためボール48は、クランパ30の内周面より内側に突出してインプラント体11の軸芯18に当接するとともに、クランパ30の外周面より外側に突出してアバットメント20のテーパ面28に当接している。
図4に示すように、クランパ30の頭部31とボール保持部40との間には、ボール保持部40を頭部31から+Z側に向けて付勢する付勢部34が設けられている。付勢部34では、クランパ30をジグザグ形状とすることで、Z方向における弾性率(バネ定数)を、テーパ面28の角度に応じて(インプラント体11からのアバットメント20の抜け力を確保しうるように)最適な値に調整している。具体的には、Z方向に直交するY方向の両側から、クランパ30に対して複数の切り込み35が交互に形成されている。これにより、Z方向およびY方向に直交するX方向から見て、クランパ30がジグザグ形状になっている。このようにクランパ30をジグザグ形状とすることで、付勢部34を極めて簡単かつ安価に形成することができる。また、クランパの構成材料として耐疲労性に優れたチタンを採用したので、付勢部のバネ定数が経時変化するのを抑制することができる。
図6は、グランパの変形例の説明図である。図6(a)は斜視図であり、図6(b)は図6(a)のE−E線における断面図である。この変形例のクランパ130は、付勢部134の外形を矩形状としている。なお付勢部34の外形は、円形や矩形に限られず、他の形状としてもよい。
図4を用いて、アバットメント20に対するクランパ30の装着方法を説明する。まず、アバットメント20の−Z側からクランパ30を挿入し、クランパ30の頭部31を+Z側にねじ込む。クランパ30のボール48がアバットメント20のテーパ面28に当接したら、さらにクランパ30の頭部31を+Z側にねじ込み、クランパ30の付勢部34をZ方向に収縮させる。これにより、付勢部34がボール保持部40を+Z側に向けて付勢した状態になる。その後、キャップ部材50をねじ込んでクランパ30に密着させ、クランパ30緩み止めを行う。
アバットメント20にクランパ30が装着された状態で、アバットメント20のテーパ面28と軸芯18の外周面との隙間は、−Z側から+Z側にかけて狭くなっている。その隙間に配置されたボール48は、クランパ30の付勢部34により+Z側に付勢されて食い込んでいる。そのためボール48から、アバットメント20のテーパ面28および軸芯18の外周面に対して、押圧力が作用している。
次に、本実施形態のインプラントの着脱方法について説明する。
図7は、本実施形態のインプラントの取り付け方法の説明図である。ここでは、歯槽骨に埋め込まれたインプラント体11にアバットメント20を取り付ける場合について説明する。
まず、アバットメント20を+Z方向に移動させ、アバットメント20に装着されたクランパ30を、インプラント体11の軸芯18に外挿する。アバットメント20のテーパ面28と軸芯18との間にボール48が挟まれると、ボール48からテーパ面28に押圧力が作用するので、ボール48はテーパ面から摩擦力を受ける。これによりボール48は、テーパ面28上を−Z方向(矢印81の方向)に転がろうとする。ここで、テーパ面28と軸芯18との隙間は−Z方向にかけて広くなっているので、付勢部34が収縮することでボール48は−Z方向に移動することができる。そして、隙間の広い−Z方向に移動したボール48と、軸芯18またはテーパ面28との間にすべりが生じる。これにより、クランパ30を軸芯18に外挿することができる。
さらにアバットメント20を+Z方向に移動させ、アバットメント20の周り止め孔26をインプラント体11の周り止め軸16に外挿する。周り止め孔26および周り止め軸16は非円形状に形成されているので、両者を嵌め合わせることにより、インプラント体11に対するアバットメント20の回転を防止することができる。
図8は、本実施形態のインプラントの抜け止め作用の説明図である。ここでは、アバットメント20に−Z方向の抜け力が作用した場合について説明する。ボール48からクランパ30のテーパ面28に押圧力が作用しているので、ボール48はテーパ面から摩擦力を受ける。これによりボール48は、テーパ面28上を+Z方向(矢印82の方向)に転がろうとする。ここで、テーパ面28と軸芯18との隙間は+Z方向にかけて狭くなっているので、ボール48は+Z方向に移動することができない。すなわち、ボール48が+Z方向に食い込むので、軸芯18またはテーパ面28とボール48との間にすべりが生じない。その結果、ボール48からテーパ面28に逆方向の摩擦力が作用して、アバットメント20に作用する抜け力とつり合う。なお、アバットメント20に作用する抜け力が大きくなると、ボール48はさらに+Z方向に食い込むので、ボール48からテーパ面28に作用する摩擦力が大きくなる。したがって、インプラント体11からアバットメント20が抜けるのを防止することができる。
このように、本実施形態のインプラントによれば、インプラント体11の軸芯18にクランパ30を外挿する際に、軸芯18とテーパ面28との間に配置されたボール48が隙間の広い−Z側に移動するので、軸芯18またはテーパ面28とボール48との間にすべりが生じる。そのため、インプラント体11に対してアバットメント20を簡単に装着することができる。逆に、装着されたアバットメント20に対して直接的に抜け力が作用しても、ボール48は隙間の狭い+Z側に食い込むので、軸芯18またはテーパ面28とボール48との間にすべりが生じない。そのため、インプラント体11からアバットメント20が抜けることはない。したがって、審美性に優れたセラミックスでアバットメント20を形成し、ネジ締結を使用しなくても、容易にアバットメント20をインプラント体11に固定することができる。
図9は、本実施形態のインプラントの取り外し方法の説明図である。ここでは、歯槽骨に埋め込まれたインプラント体11からアバットメント20を取り外す場合について説明する。
アバットメント20の取り外しには、取り外し治具70を使用する。取り外し治具70は、円柱状の本体部74と、本体部74の+Z側端部に形成された雄ネジ77と、本体部74の−Z側端部に形成された頭部71とを備えている。本体部74の外形は、クランパ30およびキャップ部材50の内径より小さくなっている。本体部74のZ方向長さは、クランパ30の付勢部34および頭部31並びにキャップ部材50のZ方向長さの合計より、長くなっている。雄ネジ77は、クランパ30の先端部36の内周面に形成された雌ネジ37と螺合するものである。
この取り外し治具70の本体部74をキャップ部材50およびクランパ30の内側に挿入し、雄ネジ77をクランパ30の雌ネジ37に螺合する。そして取り外し治具70を−Z方向に引き、クランパ30の雌ネジ37に−Z側への力を作用させる。すると、アバットメント20に対して間接的に抜け力が作用するとともに、ボール保持部40に−Z側への力が作用する。ここで、テーパ面28と軸芯18との隙間は−Z方向にかけて広くなっているので、付勢部34が収縮することでボール48は−Z方向に移動することができる。そして、隙間の広い−Z方向に移動したボール48と、軸芯18またはテーパ面28との間にすべりが生じる。すなわち、ボール48がテーパ面28から離れるので、ボール48からテーパ面28に摩擦力が作用しなくなる。したがって、アバットメント20を−Z方向に引き抜くことができる。
このように、本実施形態のインプラントによれば、クランパ30を介して間接的にアバットメント20に抜け力を作用させることで、インプラント体11からアバットメント20を簡単に引き抜くことができる。したがって、アバットメント20のメンテナンスを簡単に行うことができる。
以上に詳述したように、本実施形態のインプラントによれば、ネジ締結を使用することなく、容易にアバットメントをインプラント体に固定することができる。そのため、ネジ取り付け作業におけるトルク管理等の困難性や、ネジの破損、ネジの緩み等の不都合を回避することができる。またネジ締結を使用しないので、アバットメントを白色のセラミックス材料で形成することができる。そのため、人工歯冠にアバットメント色が映るのを防止することができる。また、歯茎が下がってアバットメントが露出した場合でも、審美性を確保することができる。
(第1変形例)
図10は実施形態の第1変形例のインプラントの説明図であり、図10(a)は図4の中央部の拡大図であり、図10(b)は可動部材の斜視図である。上述した実施形態のボールに代えて、図10(a)に示す第1変形例では可動部材148を採用している。
第1変形例の可動部材148は、ボールと同様にセラミックス材料で形成されている。図10(b)に示すように、可動部材148は、一定幅および一定高さのブロック状に形成されている。図10(a)に示すように、可動部材148は、矩形状の貫通孔142内に配置され、クランパ30の厚さ方向に沿って移動可能とされている。
可動部材148の外側面148aは、アバットメント20のテーパ部28の内周面に沿って、この内周面と面接触しうるように形成されている。可動部材148の内側面148bは、インプラント体11の軸芯18の外周面に沿って形成されている。ただし、可動部材148の内側面148bと上面および下面との角部には、丸面取りが施されている。これにより、可動部材148の内側面148bとインプラント体11の軸芯18の外周面とは、図10(b)に示す線分Lにおいて線接触するようになっている。
上述した実施形態のボールは、アバットメントおよびインプラント体と点接触するものであったが、図10(a)に示す第1変形例の可動部材148は、アバットメント20と面接触するとともにインプラント体11と線接触する。これにより、インプラント体11に対して可動部材148を確実に押付けることができるので、インプラント体11からアバットメント20が抜け出るのを防止することができる。
(第2変形例)
図11は実施形態の第2変形例のインプラントの説明図であり、図11(a)は図4の中央部の拡大図であり、図11(b)は可動部材の斜視図である。上述した実施形態のボールに代えて、図11(a)に示す第2変形例では可動部材248を採用している。
第2変形例の可動部材248は、ボールと同様にセラミックス材料で形成されている。図11(b)に示すように、可動部材248は、一定幅および一定高さのブロック状に形成されている。図11(a)に示すように、可動部材248は、矩形状の貫通孔242内に配置され、クランパ30の厚さ方向に沿って移動可能とされている。
可動部材248の外側面248aは、アバットメント20のテーパ部28の内周面に沿って、この内周面と面接触しうるように形成されている。可動部材248の内側面248bは、インプラント体11の軸芯18の外周面に沿って、この外周面と面接触しうるように形成されている。これにより、可動部材248の内側面248bとインプラント体11の軸芯18の外周面とは、図11(b)に示す曲面Fにおいて面接触するようになっている。
上述した実施形態のボールは、アバットメントおよびインプラント体と点接触するものであったが、図11(a)に示す第2変形例の可動部材248は、アバットメント20と面接触するとともにインプラント体11とも面接触する。これにより、インプラント体11に対して可動部材248を確実に押付けることができるので、インプラント体11からアバットメント20が抜け出るのを防止することができる。
(インプラントの医療分野での使用例、骨折治療方法)
次に、インプラントの医療分野における使用例について説明する。
図12(a)はインプラントを使用した骨折治療方法の説明図であり、図12(b)は従来の骨折治療方法の説明図である。図12(b)に示すように、骨100が第1骨101と第2骨102に折れた場合の治療方法として、従来では、第1骨101と第2骨102に渡し掛けた補強板108をボルト109で骨100に固定している。また、第1骨101および第2骨102の中心軸に沿って中心穴101h,102hを設け、その中心穴にチタン等からなる補強棒105を挿入している。この状態で、第1骨101および第2骨102が成長して自然に再接合するのを待つ方法が取られている。
この場合、補強板108やボルト109等の異物が骨の外側に存在するので、異物に対する拒否反応が起こりやすく、また周囲の筋肉に負担をかけるおそれがある。加えて、骨101,102に複数のボルト109を埋設する必要があり、再接合部以外の部分に損傷を与え、二次的骨折を生起する可能性もある。また、補強板108を埋め込むため患部の切開が必要であり、筋肉等の組織の損傷が大きくなる。また、ボルト109の埋設に時間を要する。また、再接合する骨101,102の表面は平面ではなく、個体ごとに異なる複雑な曲面を形成しているから、個体ごとの骨101,102の表面に沿わせて補強板を付設するのに時間を要する。
これに対して、図12(a)に示すように、インプラント10を使用して骨折治療を行うことが可能である。この場合のインプラント10は、生体親和性に優れたチタン等でインプラント体11およびアバットメント20が形成されている。またインプラント体11の外周面には雄ネジがなく、アバットメント20は長い円筒状に形成されている。そして、第1骨101および第2骨102の中心軸に沿って中心穴101h,102hを設け、第1骨101の中心穴101hにインプラント11を挿入し、第2骨102の中心穴102hにアバットメント20を挿入する。次に、インプラント体11とアバットメント20とを連結し、第1骨101と第2骨102とを当接させる。この状態で、第1骨101および第2骨102が成長して自然に再接合するのを待てばよい。なお、第1骨101および第2骨102が再接合した後は、第2骨102の端部からインプラント10を引き抜くことができる。
このように、インプラント10を使用した骨折治療方法では、骨100の外側に補強板やボルト等の異物が存在しないので、異物に対する拒否反応が起こりにくく、また周囲の筋肉に負担をかけることもない。加えて、骨100に複数のボルトを埋設する必要がないので、二次的骨折を生起する可能性もない。また、患部の切開も最小限ですむため、筋肉等の組織の損傷が小さい。また、個体ごとの骨101,102の表面に沿わせて補強板を付設する必要がなく、施術時間を短縮することができる。
図13は、インプラントを使用した骨折治療方法の変形例の説明図である。
図13(a)に示す第1変形例のインプラント10は、インプラント体11が円筒状に形成され、その両端開口部に一対のアバットメント20a,20bを装着しうるようになっている。そして、インプラント体11が装着された第1アバットメント20aを第1骨101の中心穴101hに挿入する。次に、インプラント体11に第2骨102を外挿し、第1骨101と第2骨102とを当接させる。そして、第2骨102の端部から中心穴102hに第2アバットメント20bを挿入し、インプラント体11に装着する。なお、第1骨101と第2骨102とが再接合した後は、第2骨102の端部からインプラント10を引き抜くことができる。
図13(b)に示す第2変形例のインプラント10は、インプラント体11の外周面に雄ネジが形成され、このインプラント体11が第1骨101の中心穴101hにねじ込まれている。このインプラント10は、第1骨101と第2骨102とが再接合した後も、骨100の内部に埋設したままで使用される。
図13(c)に示す第3変形例のインプラント10は、インプラント体11に加えて、アバットメント20の外周面にも雄ネジが形成されている。このアバットメント20が、第2骨102の中心穴102hにねじ込まれている。このインプラント10は、第1骨101と第2骨102とが再接合した後も、骨100の内部に埋設したままで使用される。
(人工関節)
図14は、インプラントを使用した人工関節の説明図である。ここでは、骨盤111と大腿骨112との人工関節にインプラント10が使用されている。このインプラント10は、アバットメント20が大腿骨112に固定され、インプラント体11がジルコニア等により半球状に形成されている。一方、骨盤111にはチタン等からなるカップ113が固着され、カップ113の内面には超高分子ポリエチレン等からなるインサート114が装着されている。そして、インサート114の内側に半球状のインプラント体11が保持されている。このインサート114の内面上をインプラント体11が摺動することで、インプラント体11は自在に回転しうるようになっている。これにより、骨盤111に対して大腿骨112がヒンジ結合された状態になり、インプラント10は人工関節の一部として機能する。
この人工関節では、インサート114とインプラント体11との摺動により、インプラント体11の外周面に磨耗や傷などが発生する場合がある。この場合でも、アバットメント20からインプラント体11を取り外すことにより、インプラント体11のみを交換することができる。
なお、本発明の技術範囲は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した実施形態に種々の変更を加えたものを含む。すなわち、実施形態で挙げた具体的な材料や層構成などはほんの一例に過ぎず、適宜変更が可能である。
例えば、実施形態ではインプラント体、アバットメント、ボールおよび可動部材を構成する生体適合性セラミックス材料としてジルコニア(酸化ジルコニウム)を採用したが、アルミナ(酸化アルミニウム)や酸化イットリウム、酸化ハフニウム、酸化シリコーン、酸化マグネシウム、酸化セリウム等を採用してもよい。なおインプラント体、アバットメント、ボールおよび可動部材は、チタンやチタン合金等の金属材料で形成してもよい。
また、実施形態ではクランパを構成する金属材料として生体親和性に優れたチタンを採用したが、チタン合金を採用してもよい。チタン合金として、例えばチタンとアルミニウムとの合金を採用することができる。
また、実施形態ではキャップ部材を構成する材料としてチタンを採用したが、チタン合金やセラミックス、樹脂等を採用することも可能である。
また、実施形態のクランパは、ボール保持部が形成された先端部に加えて付勢部および頭部を一体に形成していたが、先端部のみをクランパとして形成し、付勢部および頭部をクランパとは別体に形成してもよい。付勢部をクランパと別体に形成する場合には、付勢部としてゴム材料やシリコーン材料からなる弾性部材、またはコイルバネや板バネ等のバネ部材などを採用することができる。
+Z…一方側 −Z…他方側 2…歯槽骨 6…人工歯冠 10…インプラント 11…インプラント体 16…周り止め軸(回転防止機構) 18…軸芯 20…アバットメント 23…雌ネジ 26…周り止め孔(回転防止機構) 28…テーパ面 30…クランパ 31…頭部(固定部) 33…雄ネジ 34…付勢部 37…雌ネジ 40…ボール保持部 42,142,242…貫通孔 48…ボール(可動部材) 50…キャップ部材 53…雄ネジ 148,248…可動部材

Claims (9)

  1. 骨に固定されるインプラント体と、
    前記インプラント体に対して着脱可能なアバットメントと、を備えたインプラントであって、
    筒状の前記アバットメントの内側に配置された筒状のクランパと、
    前記クランパの中心軸方向の一方側に設けられ、前記クランパの筒壁を厚さ方向に貫通する貫通孔内に配置されて、前記厚さ方向に移動可能とされた可動部材と、
    前記クランパの前記中心軸方向の他方側に設けられ、前記アバットメントに固定された固定部と、
    前記固定部と前記可動部材との間に設けられ、前記可動部材を前記他方側から前記一方側に向けて付勢する付勢部と、
    前記インプラント体に立設され、前記クランパが前記一方側から外挿された軸芯と、
    前記アバットメントの内周の前記一方側に設けられ、前記アバットメントの内径が前記他方側から前記一方側にかけて縮小するテーパ面と、を備え、
    前記可動部材は、前記クランパの内面より内側に突出して前記インプラント体の前記軸芯に当接するとともに、前記クランパの外面より外側に突出して前記アバットメントの前記テーパ面に当接していることを特徴とするインプラント。
  2. 請求項1に記載のインプラントにおいて、
    前記軸芯の周方向における前記アバットメントの回転を防止する回転防止機構が設けられていることを特徴とするインプラント。
  3. 請求項1または2に記載のインプラントにおいて、
    前記固定部では、前記クランパの外周面に形成された雄ネジが前記アバットメントの内周面に形成された雌ネジに螺合され、
    前記クランパの前記他方側にキャップ部材が配置され、前記キャップ部材の外周面に形成された雄ネジが前記アバットメントの内周面に形成された前記雌ネジに螺合されるとともに、前記キャップ部材の前記一方側の表面が前記固定部の前記他方側の表面に密着していることを特徴とするインプラント。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項に記載のインプラントにおいて、
    前記付勢部の前記一方側における前記クランパの内周には、雌ネジが形成されていることを特徴とするインプラント。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項に記載のインプラントにおいて、
    前記可動部材は、ボールであることを特徴とするインプラント。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1項に記載のインプラントにおいて、
    前記付勢部は、前記中心軸と交差する方向の両側から前記クランパに対して複数の切り込みを交互に入れることで形成されていることを特徴とするインプラント。
  7. 請求項1ないし6のいずれか1項に記載のインプラントにおいて、
    前記インプラント体、前記アバットメントおよび前記可動部材が、セラミックスで形成されていることを特徴とするインプラント。
  8. 請求項7に記載のインプラントにおいて、
    前記インプラント体、前記アバットメントおよび前記可動部材が、ジルコニアで形成されていることを特徴とするインプラント。
  9. 請求項1ないし8のいずれか1項に記載のインプラントにおいて、
    前記クランパが、チタンまたはチタン合金で形成されていることを特徴とするインプラント。
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