JP3392092B2 - 骨手術用穿孔ストッパ及び骨手術用穿孔具 - Google Patents

骨手術用穿孔ストッパ及び骨手術用穿孔具

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は骨手術用穿孔ストッ
パ及び骨手術用穿孔具に係り、さらに詳しくは、穿孔部
材によって骨を穿孔する際の穿孔深さを規制するための
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、各種の骨手術においては、骨内
に骨ネジ等の各種インプラントを導入するために、当該
インプラントを導入する導入孔を予め穿設する場合があ
る。骨を穿孔するための穿孔部材としては、ガイドワイ
ヤ、ドリル、リーマなどがある。これらの穿孔部材に
は、骨内に形成する導入孔の深さを規制する(制限す
る)ための骨手術用穿孔ストッパが取り付けられる場合
がある。この種の骨手術用穿孔ストッパとしては、穿孔
部材の軸体部の外周面に対して止ネジ等を用いて固定す
るように構成されたもの、穿孔部材の軸体部に周回方向
に伸びる係合溝を軸線方向に周期的に形成し、これらの
係合溝に対して係合するとともに、操作ボタンを押下す
ることによって係合を解くことができる係合部を備えた
もの等がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の骨手術用ストッパにおいては、ストッパを穿孔部材
の軸体部に対して係合させたり解放させたりするのに、
その都度、止ネジを操作したり、或いは、ストッパを穿
孔部材の軸体部に対する係合状態から解放するのに操作
ボタンを押下し続けることが必要になるので、操作性が
必ずしも良好でないという問題点がある。
【0004】また、止ネジによって係合させる構造のス
トッパにおいては、穿孔部材の軸体部に係合溝が形成さ
れている場合には、当該係合溝の位置を知ることが困難
であり、止ネジを係合溝に合わせてねじ込むことが難し
く、一方、軸体部に係合溝が形成されていなければ、止
ネジを螺合し、その先端を軸体部の外面に当接させた時
点でストッパが軸線方向にずれてしまうなど、ストッパ
の位置を正確に設定することが困難である。
【0005】さらに、操作ボタンを押下することによっ
て軸体部との係合を解放する構造を備えたストッパにお
いては、操作ボタンの押下操作に基づいて、当該押下操
作とは逆方向に向けて軸体部の係合溝から係合部を脱出
させる動作を可能とするために、複雑な連動機構が必要
となり、製造コストが増大するとともに、ストッパの大
型化を招いてしまうという問題点がある。
【0006】そこで本発明は上記問題点を解決するもの
であり、その課題は、内部構造を簡易に構成することが
できるとともに、穿孔部材の軸体部の係合溝に係合部を
係合するための操作を容易に行うことができる骨手術用
穿孔ストッパを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の骨手術用穿孔ストッパは、骨を穿孔するため
の穿孔部材の軸体部に挿通した状態に装着され、前記軸
体部に形成された係合構造に係合して位置決めされるよ
うに構成された骨手術用穿孔ストッパであって、前記軸
体部を挿通可能な第1軸孔を備えた第1部材と、該第1
部材に対して螺合可能に構成され、前記第1軸孔に連通
するように構成され前記軸体部を挿通可能な第2軸孔を
備えた第2部材とを有し、前記第1部材には、前記第1
軸孔に臨む開口部が形成され、該開口部を通して係合部
材が前記第1軸孔内に部分的に突出して前記係合構造に
係合可能に構成され、前記第2部材には、軸線方向に傾
斜した傾斜面部が形成され、前記第1部材と前記第2部
材との螺合深さによって前記傾斜面部が前記係合部材を
前記開口部に対して押し付けるか否かが決定されるよう
に構成されていることを特徴とする。
【0008】この発明によれば、第1部材と第2部材と
の螺合深さを変えることにより、傾斜面部によって係合
部材を開口部に押し付け、この開口部を通して突出した
係合部材を穿孔部材の軸体部の係合構造に係合させた
り、傾斜面部による係合部材の押し付け状態を解放して
係合部材の軸体部の係合構造との係合を解除させたりす
ることができる。したがって、第1部材と第2部材の螺
合深さを変えるだけで穿孔部材の軸体部に対するストッ
パの位置の固定と解放とを簡単に行うことができるの
で,操作性が向上する。また、係合部材を傾斜面部によ
って開口部に対して押し付け、開口部を通して突出する
係合部材の一部を軸体部の係合構造と係合させるように
しているため、係合構造に対する係合部材の係合状態の
あいまいさが低減されるから、ストッパの係合位置を正
確に設定することができる。さらに、係脱動作に関わる
内部構造を簡略化することができるため、製造コストを
低減することができるとともに、小型化を図ることがで
きる。ここで、上記係合部材の少なくとも突出部分の表
面は球面であることが望ましく、特に係合部材が球体で
あることが望ましい。また、上記傾斜面部は第1部材に
対する第2部材の螺合方向(軸線方向)に対して開くよ
うにラッパ状(テーパ状)に形成されていることが望ま
しい。
【0009】本発明において、前記第1部材には、前記
開口部から前記係合構造における係合周期若しくは該係
合周期の自然数倍だけ軸線方向に離れた位置に、前記第
1軸孔に対して出没自在に構成されているとともに突出
方向に付勢された可動係合部が設けられていることが好
ましい。この手段によれば、第1軸孔内に突出する方向
に付勢された可動係合部が軸体部の係合構造に係合する
ことによって、軸体部とストッパとの位置関係を規制す
ることができ、この状態では係合部材もまた軸体部の係
合構造に確実に係合させることができるので、係合部材
と軸体部の係合構造との位置合わせを行う必要がなくな
り、操作性をさらに向上することが可能になる。ここ
で、可動係合部の少なくとも突出部分の表面は球面であ
ることが望ましい。
【0010】本発明において、前記第2部材には、前記
第1部材と前記第2部材との螺合状態が外れる方向への
相対的回転動作を前記第1部材の螺合部に抵触して妨げ
るように構成された停止部材が取り付けられ、該停止部
材と前記螺合部との抵触によって、前記第1部材と前記
第2部材が離反せず、しかも、前記係合部材が脱出しな
いように構成されていることが好ましい。この手段によ
れば、第2部材を第1部材から取り外そうとしても、第
2部材に取り付けられた停止部材が第1部材の螺合部
(雄ネジ部など)に抵触するように構成され、この抵触
によって、第2部材を第1部材から取り外すことができ
ず、しかも、上記の係合部材が第1部材と第2部材の間
から脱出しないように構成されているので、操作中に誤
って第1部材と第2部材とを分解してしまったり、或い
は、係合部材が外れてしまったりすることを防止でき
る。ここで、停止部材は、第2部材の外側から螺入する
ことによって取り付けられるものであることが好まし
い。
【0011】本発明において、前記第1軸孔が実質的に
非円形断面を備えていることが好ましい。この手段によ
れば、第1軸孔が非円形断面を備えていることによっ
て、穿孔部材の軸体部の断面を第1軸孔の非円形断面に
合致した断面形状とすれば、第1部材を軸体部に対して
軸線周りに回転しないように構成することができるの
で、軸体部の係合構造に係合する係合部材の磨耗や変形
を低減することができる。ここで、上記第1軸孔を実質
的に非円形断面とする具体的態様としては、第1軸孔を
円形断面とし、前記第1軸孔内に突出し、前記第1軸孔
の開口断面形状を変更し得る先端部を備えた開口制限部
材を第1部材に取り付けることが望ましい。
【0012】次に、本発明の骨手術用穿孔具は、上記の
骨手術用穿孔ストッパと、前記第1軸孔及び前記第2軸
孔に挿通された前記軸体部を有する穿孔部材とを備えた
ものである。この骨手術用穿孔具によれば、軸体部の係
合構造(好ましくは軸線方向に複数周期的に配列された
周回方向に伸びる係合溝)と係合部材とを簡単に係合さ
せたり、解放させたりすることができるので、ストッパ
の位置決め操作を容易に行うことができるとともに、内
部構造も簡単であるため低コストで製造でき、しかも、
位置決め精度も向上することができる。ここで、軸体部
に形成される上記係合構造としては、断面V字状若しく
は断面台形の開いた傾斜側面を有する係合溝が周回方向
に伸び、この係合溝が軸線方向に一定ピッチで配列され
たものであることが望ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、添付図面を参照して本発明
に係る骨手術用穿孔ストッパ及び骨手術用穿孔具の実施
形態について詳細に説明する。図1は本実施形態のスト
ッパ10及びリーマ20(穿孔部材)とからなる穿孔具
100の全体を示す分解斜視図である。また、図2は、
ストッパ10の構造を拡大して示す拡大分解断面図であ
る。
【0014】ストッパ10は、ボルト状の第1部材11
と、ナット状の第2部材12とを含む。第1部材11
は、周回方向の凹凸構造を外面に有する頭部11aと、
頭部11aから軸線方向に伸び、頭部11aよりも小径
の筒状部11bとからなる。筒状部11bの外周面上に
は雄ネジ部11cが形成されている。頭部11a及び筒
状部11bの内部には円形断面の軸孔11pが形成され
ている。筒状部11bの壁面には、内部の軸孔11pに
開口する略円形の開口部11dが軸線周りの等角度間隔
に設定された3箇所に形成されている。
【0015】また、第1部材11の頭部11aには、軸
孔11pに臨む内周面から半径方向に形成された凹穴部
11eが形成され、また、凹穴部11eの形成位置から
周回方向にずれた位置には頭部11aの内外を貫通する
段付孔11fが形成されている。段付孔11fには外周
側に向いた段部11gが形成されている。
【0016】一方、第2部材12は、周回方向に凹凸形
状を有する外周面12aを備え、内部に軸孔12pが形
成されている。外周面12aには、軸孔12pに貫通す
るネジ孔12bが形成されている。軸孔12pに臨む内
周面上には雌ネジ部12cが形成され、この雌ネジ部1
2cは、第1部材11の雄ネジ部11cに螺合するよう
に構成されている。また、軸孔12pに臨む内周面のう
ち、第1部材と螺合状態にあるときの第1部材11の頭
部11a側にある部分には、頭部11a側に向けて開く
ように傾斜したテーパ面部12dが形成されている。ま
た、上記ネジ孔12bにおける軸孔12pに臨む内部開
口は、上記雌ネジ部12cとテーパ面部12dとの境界
位置近傍に形成されている。
【0017】上記の第1部材11の開口部11dには外
側から開口部11dの開口径よりも大きな外径を備えた
係合球13がそれぞれ配置され、この状態で、第2部材
12が筒状部11bの雄ネジ部11cに螺合される。雌
ネジ部12cを雄ネジ部11cに螺合した状態で、図3
(b)に示すように、第1部材11の開口部11dと第
2部材12のテーパ面部12dとの間に係合球13は配
置される。
【0018】このとき、第2部材12のネジ孔12bに
止ネジ16が螺合されているので、第2部材12を第1
部材11から外れる方向に回転させても止ネジ16の内
端が雄ネジ部11cに抵触するから、第2部材12を第
1部材11から外すことはできない。また、同様の理由
により係合球13が第1部材11と第2部材12との間
から外部へ脱出することも防止される。
【0019】また、第1部材11の軸孔11pに臨む凹
穴部11eにはボールプランジャ14が収容されてい
る。ボールプランジャ14の内部には図示しない弾性部
材(コイルバネなど)が収容され、この弾性部材によっ
てボール14aが突出した状態に付勢されている。ボー
ル14aは、弾性部材の弾性力に打ち勝つ内側からの応
力を受けることによって本体内に没するように構成され
ている。
【0020】さらに、第1部材11の段付孔11fには
ネジ部材15が螺合される。ネジ部材15には段部15
bが設けられており、ネジ部材15の段部15bが上記
段付孔11fの段部11gに当接するまでネジ込むこと
によって、ネジ部材15の平坦な先端面15aが軸孔1
1pの内部に突出するように構成されている。
【0021】リーマ20は、図1に示すように、刃先部
21と、軸体部22と、後端部23とを有し、刃先部2
1の先端部には切削刃21aが形成され、骨内に挿入さ
れて回転することによって穴の内面を加工するようにな
っている。軸体部22には、後端部23寄りの部分の外
周面上に周回方向に伸びるように形成された複数の係合
溝22cが一定ピッチで軸線方向に配列されるように形
成されている。係合溝22cは、台形断面を備えてい
る。すなわち、軸線方向の前後にそれぞれ開くように傾
斜した側面部を備え、これらの側面部の間に底面部を備
えた溝形状である。ただし、このような溝形状に限ら
ず、V字断面形状や凹断面形状であってもよい。また、
軸体部22の外面は基本的にはほぼ円筒面状に形成され
ているが、軸体部22の後端部23寄りの部分には、上
記係合溝22cの形成範囲とほぼ同じ範囲内において軸
体部22の周回方向の一部外面を削除した形状の平坦部
22dが軸線方向に伸びるように形成されている。
【0022】後端部23は、図示しない回転工具や回転
駆動源に連結し、回転駆動を行うための複数の平坦面部
を周回方向に備えた異形状となっている。上記リーマ2
0の内部には、全体を軸線方向に貫通する軸孔が形成さ
れ、この軸孔には後述するガイドワイヤを挿通すること
ができるように構成されている。
【0023】また、平坦部22dの表面はほぼ平坦に形
成されている。平坦部22dには、軸体部22の軸線方
向に沿って複数の目盛り或いは印が配列状態に形成され
ている。これらの目盛り或いは印は、上記ストッパ10
を後述するようにリーマ20の軸体部22に挿通した状
態にセットしたとき、ストッパ10を構成する第1部材
11の頭部11aの端面を合わせるためのものである。
例えば、平坦部22dに形成された目盛りに頭部11a
の端面を合わせると、後述する使用方法において、リー
マ20は合わせた目盛りに記載された深さだけ骨内に導
入でき、当該深さ以上の深さ位置に先端部が入らないよ
うになっている。
【0024】上記ストッパ10は、図3に示すように、
第1部材11の軸孔11p及び第2部材12の軸孔12
pにリーマ20の軸体部22を挿通させた状態で用いら
れる。このとき、第1部材11と第2部材12とが十分
に深く螺合し、第2部材12のテーパ面部12dが係合
球13を開口部11dに押し付けていれば、係合球13
は軸孔11p内に開口部11dを通して一部が突出する
ので、その結果、軸体部22に形成された係合溝22d
は係合球13に係合され、その状態でストッパ10は軸
体部22の軸線方向に保持される。
【0025】また、係合溝22cは、上記ボールプラン
ジャ14のボール14aにも係合する。ここで、ボール
プランジャ14のボール14aの軸孔11p内への突出
位置と、上記係合球13の軸孔11p内への突出位置と
は、ちょうど、軸体部22に形成された係合溝22cの
形成ピッチと合致するように構成されている。
【0026】さらに、軸体部22の平坦部22dは、第
1部材11に取り付けられたネジ部材15の先端面15
aに僅かな隙間を介して対向するように構成されてい
る。したがって、ネジ部材15の先端は軸体部22の軸
線方向への移動を妨げないが、ネジ部材15の平坦な先
端面15aが軸孔11pの内部に配置されていることか
ら、ネジ部材15によって軸孔11p内において軸体部
22は軸線周りに回転することができないようになって
いる。
【0027】本実施形態では、第2部材12の第1部材
11に対する螺合深さを低減することによってテーパ面
部12dが係合球13を押圧することがなくなり、その
結果、係合球13は軸体部22の軸線方向への移動を妨
げなくなる。また、このときには、ボールプランジャ1
4のボール14aは弾性力によって軸体部22の外周面
に押し付けられているが、軸体部22からの応力によっ
てボール14aはプランジャ本体内に押し戻されるの
で、ストッパ10は軸体部22の軸線方向にクリック感
を伴って移動させることができるようになる。また、ボ
ールプランジャ14のボール14aが軸体部22の係合
溝22cに弾性力によって係合するので、ストッパ10
は必ずボール14aの突出した位置が係合溝22cに合
致し、係合した状態で停止するようになっている。
【0028】このような状態で、ストッパ10をリーマ
20の軸体部22の外周面に沿って移動させ、上述のよ
うに所望の位置において上記目盛り若しくは印等に合わ
せてストッパ10を位置決めし、その後、第2部材を第
1部材にねじ込むことによってストッパ10を軸体部2
2に固定することができる。
【0029】本実施形態は、例えば、図4に示すよう
に、大腿骨の近位端から髄内釘30を導入し、髄内釘3
0に形成された傾斜孔30aを通して大腿骨頭内に向け
てラグスクリュウ31をねじ込む際の、ラグスクリュウ
31の導入のための下穴を大腿骨に穿設する際に用いる
ことができる。
【0030】この場合、上記髄内釘30はターゲット装
置(位置決め装置)40の取付アーム41の先端に接続
された状態で大腿骨の近位端に穿設された穿孔を通して
髄内に挿入される。ターゲット装置40の支持アーム4
2には、上記傾斜孔30aに向いた案内構造が形成さ
れ、この案内構造にスリーブ43が案内固定される。こ
の支持アーム42に取り付けられたスリーブ43の内部
を通すことによって、上記ラグスクリュウ31を始めと
して種々のインプラントや工具(ガイドワイヤ、ドリ
ル、リーマ等)などを正確に傾斜孔30aに向けて導入
することができるようになっている。
【0031】通常、上記のスリーブ43に沿って図示し
ないガイドワイヤを大腿骨内に導入し、そのガイドワイ
ヤを軸体部22の軸孔内に通すようにして、上記の実施
形態のリーマ20を図4に示すスリーブ43に挿通した
上で、その刃先部21を髄内釘30の傾斜孔30a内に
向ける。このとき、第1部材11と第2部材12との螺
合状態を緩めることによって上記のようにストッパ10
をリーマ20の軸体部22に対して軸線方向に移動自在
となし、予め設定した数値を記した、軸体部22の平坦
部22d上の目盛りに第1部材11の頭部11aの端面
を合わせる。そして、第2部材12を締め付けることに
よって、テーパ面部12dによって係合球13を開口部
11dに押し付け、軸体部22の係合溝22cに係合球
13を係合させる。係合球13と係合溝22cとの係合
状態がテーパ面部12dによって係合球13が押し付け
られた状態で保持されると、ストッパ10は軸体部22
に対して軸線方向には全く移動しなくなる。
【0032】この状態で、リーマ20の後端部23にT
レンチを接続し、回転駆動することによってリーマ20
の刃先部21はガイドワイヤに沿って骨内に導かれ、傾
斜孔30aを通して、図4に示すラグスクリュウ31を
導入するための下穴を形成していく。リーマ20が骨内
に導入されていくに従ってリーマ20の軸体部22もま
たスリーブ43内を骨に向けて移動していき、やがて、
刃先部21が予め設定された深さに到達すると、ストッ
パ10における第1部材11の頭部11aの端面はスリ
ーブ43の基端43aの端面に当接し、それ以上、刃先
部21が骨内に入らないように規制される。
【0033】尚、本発明の骨手術用ストッパ及び骨手術
用穿孔具は、上述の図示例にのみ限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更
を加え得ることは勿論である。例えば、上記実施形態で
は穿孔部材としてリーマを用いる場合について説明して
いるが、リーマ以外にも、ドリル、セルフタッピングネ
ジなど、種々の穿孔工具に対して本発明を適用すること
ができる。
【0034】
【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、
第1部材と第2部材の螺合深さを変えるだけで穿孔部材
の軸体部に対するストッパの位置の固定と解放とを簡単
に行うことができるので,操作性が向上する。また、係
合部材を傾斜面部によって開口部に対して押し付け、開
口部を通して突出する係合部材の一部を軸体部の係合構
造と係合させるようにしているため、係合構造に対する
係合部材の係合状態のあいまいさが低減されるから、ス
トッパの係合位置を正確に設定することができる。さら
に、係脱動作に関わる内部構造を簡略化することができ
るため、製造コストを低減することができるとともに、
小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る骨手術用穿孔具の実施形態の全体
構成を示す分解斜視図である。
【図2】同実施形態のストッパの分解断面図である。
【図3】同実施形態のストッパの動作状態を示す断面図
(a)及び右側面図(b)である。
【図4】同実施形態を用いることのできる髄内釘の埋設
手術の作業完了状態を示す部分断面図である。
【符号の説明】
10 ストッパ 11 第1部材 11b 筒状部 11c 雄ネジ部 11d 開口部 11p 軸孔 12 第2部材 12b ネジ孔 12c 雌ネジ部 12d テーパ面部 12p 軸孔 13 係合球 14 ボールプランジャ 15 ネジ部材 16 止ネジ 20 リーマ 21 刃先部 22 軸体部 22c 係合溝 22d 平坦部 23 後端部

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 骨を穿孔するための穿孔部材の軸体部に
    挿通した状態に装着され、前記軸体部に形成された係合
    構造に係合して位置決めされるように構成された骨手術
    用穿孔ストッパであって、前記軸体部を挿通可能な第1
    軸孔を備えた第1部材と、該第1部材に対して螺合可能
    に構成され、前記第1軸孔に連通するように構成され前
    記軸体部を挿通可能な第2軸孔を備えた第2部材とを有
    し、前記第1部材には、前記第1軸孔に臨む開口部が形
    成され、該開口部を通して係合部材が前記第1軸孔内に
    部分的に突出して前記係合構造に係合可能に構成され、
    前記第2部材には、軸線方向に傾斜した傾斜面部が形成
    され、前記第1部材と前記第2部材との螺合深さによっ
    て前記傾斜面部が前記係合部材を前記開口部に対して押
    し付けるか否かが決定されるように構成されていること
    を特徴とする骨手術用穿孔ストッパ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記第1部材には、
    前記開口部から前記係合構造における係合周期若しくは
    該係合周期の自然数倍だけ軸線方向に離れた位置に、前
    記第1軸孔に対して出没自在に構成されているとともに
    突出方向に付勢された可動係合部が設けられていること
    を特徴とする骨手術用穿孔ストッパ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2において、前記第
    2部材には、前記第1部材と前記第2部材との螺合状態
    が外れる方向への相対的回転動作を前記第1部材の螺合
    部に抵触して妨げるように構成された停止部材が取り付
    けられ、該停止部材と前記螺合部との抵触によって、前
    記第1部材と前記第2部材が離反せず、しかも、前記係
    合部材が脱出しないように構成されていることを特徴と
    する骨手術用穿孔ストッパ。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に
    おいて、前記第1軸孔が実質的に非円形断面を備えてい
    ることを特徴とする骨手術用ストッパ。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に
    記載された骨手術用穿孔ストッパと、前記第1軸孔及び
    前記第2軸孔に挿通された前記軸体部を有する前記穿孔
    部材とを備えた骨手術用穿孔具。
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