JP2001224600A - 髄内釘の調整具及び髄内釘の取付装置 - Google Patents

髄内釘の調整具及び髄内釘の取付装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 視覚以外の感覚により確実に係合状態を感知
できるようにすることによって、各部品の構造を複雑化
することなく、髄内釘における本体釘の軸穴に対して交
差ネジの係合溝を確実に合わせることができる調整具及
び取付装置を提供する。 【解決手段】 調整具30は、操作ハンドル31と、操
作ハンドルの中央部に接続された可撓性の軸部32と、
軸部32の先端に接続された先端部33とから構成され
る。先端部33はラグスクリュウ12の上記係合溝12
dに対して、セットスクリュウ13の係合端部13bと
同様に係合可能に構成された係合端部33aを備えてい
る。また、先端部33は、上記本体釘11の軸穴11a
に対して出し入れ自在に構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は髄内釘の調整具及び
髄内釘の取付装置に係り、特に、大腿骨の近位端から髄
内へ導入される髄内釘の本体釘に対し交差するように挿
通される交差ネジの固定作業を行う場合に好適な技術に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、大腿骨の頭部近傍の骨折を治療
する場合、大腿骨の近位端に軸線方向に穴を穿設し、大
腿骨の髄内に髄内釘を導入して骨折部を固定する方法が
知られている。このように大腿骨頭部の骨折治療を行う
ための髄内釘としては、髄内に挿入され、基部寄りに形
成された傾斜孔(交差孔)を有する本体釘と、この本体
釘の傾斜孔に挿通するように形成されたラグスクリュウ
(交差ネジ)とを備えたものが多く用いられている。
【0003】上記の髄内釘を体内に装着する場合には、
以下のような作業を行う。まず、大腿骨の近位端から髄
内へ向けて穴を穿設し、本体釘の基端をターゲットデバ
イスとよばれる取付装置に接続した状態で、本体釘を大
腿骨の上記穴に挿入する。次に、本体釘の骨内の姿勢を
X線撮影装置などにより確認し、必要に応じて本体釘の
姿勢を修正する。そして、取付装置を用いてガイドワイ
ヤを本体釘の傾斜孔の軸線方向に案内し、大腿骨に導入
する。そして、取付装置に案内されたドリルなどをガイ
ドワイヤに沿って移動させ、大腿骨に傾斜孔に沿った傾
斜穴を穿設する。その後、穿設された傾斜穴に沿って取
付装置に案内されたラグスクリュウをねじ込み、ラグス
クリュウの先端を大腿骨の頭部内に導入する。そして、
このラグスクリュウの骨内の姿勢を再びX線装置などを
用いて確認し、必要に応じてその姿勢を修正する。
【0004】次に、上記取付装置を髄内釘から取り外し
た後、本体釘の基端(大腿骨の近位端側の端部)から上
記傾斜孔にまで達する軸穴内にセットスクリュウをねじ
込み、セットスクリュウの先端をラグスクリュウの外周
面に形成された係合溝に係合させ、このセットスクリュ
ウによって本体釘に対してラグスクリュウの回転止めを
行い、必要に応じてラグスクリュウを軸線方向にも固定
する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記髄内釘
の装着作業においては、ラグスクリュウの外周面に形成
された複数の係合溝における周回方向の位置を本体釘の
軸穴と一致させ、本体釘の軸穴内にねじ込まれたセット
スクリュウの先端を係合溝内に導入するようにして係合
させる必要がある。しかし、通常、体内に導入されてい
るラグスクリュウの回転方向の姿勢を、同様に体内にあ
る本体釘の軸穴に対して直接視認しながら合わせること
は不可能であるので、従来は医者の経験や感を頼りにラ
グスクリュウの回転姿勢を適宜に調整し、セットスクリ
ュウをねじ込んでいた。このため、セットスクリュウを
ねじ込んでも、ラグスクリュウの係合溝にセットスクリ
ュウの先端が確実に係合しているかどうかを確認するこ
とができず、ラグスクリュウと本体ネジとの係合不良に
よって整合されていた骨折部が外れてしまうなどの事故
が生じていた。
【0006】また、従来、髄内釘の本体釘の基端部に接
続したままでセットスクリュウを髄内釘の軸穴にねじ込
むことができるように構成された取付装置も提案されて
いる。このような取付装置においては、取付装置に案内
されたドライバー等の回転工具をラグスクリュウに嵌合
させ、ラグスクリュウをねじ込むとともに、回転工具や
取付装置に設けた位置合わせマークを頼りにラグスクリ
ュウの回転姿勢を合わせ、そのまま取付装置を接続した
状態で、セットスクリュウをねじ込むことができる。し
かしながら、このような取付装置においては、本体釘の
基端部に対して接続可能な接続構造と、セットスクリュ
ウを通過させることの可能な開口部との双方を接続端部
に設ける必要があるため、接続端部や髄内釘の基端部を
コンパクトに構成することが困難であり、構造も複雑に
なるため、加工が困難であり、製造コストの上昇が避け
られないという問題点がある。
【0007】そこで本発明は上記問題点を解決するもの
であり、その課題は、視覚以外の感覚により確実に係合
状態を感知できるようにすることによって、各部品の構
造を複雑化することなく、髄内釘における本体釘の軸穴
に対して交差ネジの係合溝を確実に合わせることができ
る調整具及び取付装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の髄内釘の調整具は、骨の髄内に挿入配置さ
れ、軸線方向に伸びる軸穴及び軸線方向と交差する方向
に貫通した交差孔を備えた本体釘と、該本体釘の前記交
差孔に挿通され、外周面に周回方向に複数の係合溝を有
する交差ネジと、前記本体釘に前記交差孔に挿通された
前記交差ネジを少なくとも回転方向に結合させるため
に、前記軸穴内に導入されて前記傾斜孔に対する開口部
から突出することにより前記係合溝に係合するように構
成された係合部材とを有する髄内釘に対して、前記交差
ネジの前記係合溝を前記軸穴に合致させるための調整具
であって、前記軸穴の少なくとも前記交差孔に到達する
までの深さ以上の長さを有する軸部と、該軸部の先端に
形成され、前記係合溝に係合可能に構成された係合端部
を備えた先端部とを有し、該先端部が前記軸穴に対して
出し入れ自在に構成されていることを特徴とする。
【0009】この発明によれば、調整具の先端部を本体
釘の軸穴内に挿入し、係合端部を交差ネジの外面に押し
付けた状態にしたとき、交差ネジを回転させることによ
って、係合端部が交差ネジの係合溝に対して係合したり
脱出したりするので、軸穴に対して出し入れ自在に構成
された先端部が軸穴内を移動するため、その感触が調整
具の軸部を介して本体釘の外部まで伝達される。したが
って、交差ネジの係合溝と調整具の係合端部とが係合し
ているか否かを直接感覚によって感知できるから、視覚
に頼ることなく、確実に交差ネジを本体釘に係合させる
ことができるため、術者に安心感を与えることができ、
交差ネジの係合不良を防止することができる。
【0010】本発明において、前記調整具の前記軸部
は、可撓性及び弾性を備えていることが好ましい。この
手段によれば、軸部が可撓性及び弾性を備えていること
によって、軸部を適宜に撓ませることによって軸部の弾
性に応じた適宜の圧力で係合端部を交差ネジに押し付け
ることができるとともに、交差ネジの係合溝と調整具の
係合端部との係脱状態の感触をより高感度に伝達するこ
とができる。また、軸部が可撓性を有しているので、髄
内釘を導入した患部位置に応じて軸部を適切に撓ませて
操作を容易に行うことが可能になる。
【0011】本発明において、前記軸部における前記先
端部とは反対側の端部に操作ハンドルを有することが好
ましい。操作ハンドルによって調整具をより確実に把持
することができ、調整具の操作が容易になるとともに係
合端部と係合溝との係脱状態の感触をより良好に感知す
ることが可能になる。
【0012】次に、本発明の髄内釘の取付装置は、骨の
髄内に挿入配置され、軸線方向に伸びる軸穴及び軸線方
向と交差する方向に貫通した交差孔を備えた本体釘と、
該本体釘の前記交差孔に挿通され、外周面に周回方向に
複数の係合溝を有する交差ネジと、前記本体釘に前記交
差孔に挿通された前記交差ネジを少なくとも回転方向に
結合させるために、前記軸穴内に導入されて前記傾斜孔
に対する開口部から突出することにより前記係合溝に係
合するように構成された係合部材とを有する髄内釘に対
して、前記交差ネジを前記交差孔に通してねじ込むため
の髄内釘の取付装置であって、前記交差ネジに対して回
転方向に係合可能に構成された回転工具と、前記交差ネ
ジを前記傾斜孔に向けて案内するための案内部とを有
し、前記回転工具には複数の前記係合溝に対応した位置
に複数の係合部が設けられ、前記案内部には前記係合溝
が前記軸穴に合致した状態で前記係合部に対して係合す
る被係合部が設けられ、前記係合部と前記被係合部のう
ち少なくともいずれか一方を他方に向けて付勢する付勢
手段を備えていることを特徴とする。
【0013】この発明によれば、係合部と被係合部が付
勢手段によって相互に付勢されていることによって、回
転工具の係合部と案内部の被係合部との係脱状態に応じ
た感触が回転工具に伝わるので、この感触を頼りに係合
部と被係合部とが係合した状態で回転工具の回転姿勢を
確実に位置決めすることができるから、視覚に頼ること
なく、交差ネジの係合溝を本体釘の軸穴に確実に合致さ
せることができる。
【0014】ここで、前記案内部は取付装置の支持部に
設けられた案内孔に挿入固定されたスリーブであること
が好ましい。また、取付装置の支持部とスリーブとの回
転方向の位置決めを行うマークが設けられていることが
好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、添付図面を参照して本発明
に係る髄内釘の調整方法及び調整具の実施形態について
詳細に説明する。
【0016】[第1実施形態]図1には、本発明に係る
第1実施形態の髄内釘の調整方法に係る髄内釘10と、
髄内釘10に接続してラグスクリュウや他の骨ネジ等を
ねじ込むときの案内を行う取付装置20と、本実施形態
に係る調整具30とを示す。
【0017】髄内釘10は、大腿骨の髄内に沿って導入
される本体釘11と、大腿骨の頭部に向けてねじ込まれ
るラグスクリュウ(交差ネジ)12とから構成される。
本体釘11は、基端部において開口した軸穴11aを備
えている。また、本体釘11の基端部寄り部分には、上
記の軸穴11aと連通し、斜めに本体釘11を貫通する
大小2つの傾斜孔11b,11cが形成されている。さ
らに、本体釘11の先端寄りには、水平に本体釘11を
貫通する水平孔11dと、本体釘11の先端において開
いたすり割部11eとが形成されている。
【0018】軸穴11aには、後述する接続ネジ24と
螺合するための雌ネジと、セットスクリュウ13の雄ネ
ジ13aと螺合するための雌ネジとが形成されている。
セットスクリュウ13には、軸穴11aにねじ込んだと
き、後述するラグスクリュウ12の係合溝12dと係合
する係合端部13bが設けられている。
【0019】ラグスクリュウ12は、上記本体釘11の
傾斜孔11bに挿通可能に構成されているとともに、後
述するガイドワイヤを挿通可能な、軸線方向に貫通した
軸孔12aを備えている。また、ラグスクリュウ12に
は、骨内に切り込むとともに骨内で固定されるように構
成されたタッピングネジ12bと、タッピングネジ12
bの後方に伸びる軸部12cと、軸部12cの外周面上
において周回方向に複数(図示の場合には4本)配列す
るように形成された軸線方向に伸びる係合溝12dと、
軸部12cの基端部内側に設けられ、後述する回転工具
23に係合する例えば6角穴形状の係合異形部12eと
を有している。
【0020】取付装置20は、髄内釘10に接続したと
きに本体釘11とほぼ平行に伸びる支持部21と、この
支持部21の上端にて連結され、本体釘11の基端部に
接続されるアーム部22とからなる。アーム部22の先
端部には開口部22aが形成され、この開口部に係合す
る接続ネジ25を本体釘11の軸穴11aの開口内縁部
に形成された雌ネジに螺合させることによって、本体釘
11とアーム部22とを接続固定できるように構成され
ている。
【0021】支持部21の下部には図示一点鎖線で示す
スリーブ24を嵌合させる案内孔21aが形成されてい
る。スリーブ24は図示しない締め付け構造によって案
内孔21a内に挿通された状態でしっかりと固定され、
案内孔21aによってスリーブ24を介して回転工具2
3が本体釘11の傾斜孔11bの軸線方向に案内される
ように構成されている。案内孔21a及びスリーブ24
は、回転工具23だけではなく、後述するガイドワイ
ヤ、ドリルやリーマ等の穿孔器具、ラグスクリュウ12
をもそれぞれ傾斜孔11bに向けて案内するように構成
されている。
【0022】本実施形態では、後述する方法で調整具3
0が用いられる。この調整具30は、操作ハンドル31
と、操作ハンドルの中央部に接続された可撓性の軸部3
2と、軸部32の先端に接続された先端部33とから構
成される。軸部32としては全体として緩やかに湾曲す
るが、十分な弾性を有し、折り曲げることのできない程
度の強度を備えていることが好ましい。先端部33はラ
グスクリュウ12の上記係合溝12dに対して、セット
スクリュウ13の係合端部13bと同様に係合可能に構
成された係合端部33aを備えている。また、先端部3
3は、上記本体釘11の軸穴11aに対して出し入れ自
在に構成されている。
【0023】上記構造の髄内釘10、取付装置20及び
調整具30を用いた大腿骨の骨折部の固定方法を以下に
説明する。まず、上記従来例と同様に、本体釘11を取
付装置20に接続し、本体釘11の大腿骨髄内への導
入、ガイドワイヤの骨内及び傾斜孔11bへの導入、傾
斜孔11bに沿った骨の穿孔を順次実施し、その後、図
1に示すように回転工具23を用いてラグスクリュウ1
2のねじ込みを行う。ラグスクリュウ12のねじ込み
は、支持部21に装着されたスリーブ24に回転工具2
3を挿通させ、この回転工具23の先端部を、ラグスク
リュウ12の係合異形部12eに対して係合させて回転
させることにより行う。
【0024】ラグスクリュウ12を回転させていくと、
ラグスクリュウ12は図示しない大腿骨の内部に進行
し、傾斜孔12bを通過して、大腿骨頭部内に進む。そ
して、所定深さまで進行したとき、図1に示す調整具3
1を接続ネジ25に形成された通孔を通して本体釘11
の軸穴11a内に挿入し、傾斜孔11b内に導入されて
いるラグスクリュウ12の軸部12cの表面に調整具3
1の係合端部33aを突き当てる。このとき、回転工具
23の操作ハンドル23aを一方の手に把持して軸部3
2をやや撓ませながら、軸部32の弾性力に応じた圧力
で係合端部33aをラグスクリュウ12の軸部12cに
突き立てる一方、他方の手で回転工具23を操作してラ
グスクリュウ12を回転させ、調整具30の操作ハンド
ル31の感触を確認する。ラグスクリュウ12が回転す
ると、調整具30の係合端部33aが軸部12cの表面
に形成された係合溝12dと係合したり、係合溝12d
から外れたりし、これによって軸穴11aに対して出し
入れ自在に構成された先端部33が軸穴11aにおける
傾斜孔11bに対する開口部から出没移動するので、調
整具30の軸部32が軸線方向に移動し、操作ハンドル
31を把持している手にその感触が伝わるので、係合端
部33aが係合溝12dと係合したときのラグスクリュ
ウ12の回転姿勢を確実に知ることができる。
【0025】上記のようにして調整具30の係合端部3
3aが係合溝12dに係合したときにラグスクリュウ1
2の回転を止め、その回転姿勢を維持する。その後、回
転工具23をラグスクリュウ12から離反させるととも
に、髄内釘の本体釘11から取付装置20を取り外す。
そして、セットスクリュウ13を軸穴11a内に入れ、
ねじ込むことによって、セットスクリュウ13の係合端
部13aをラグスクリュウ12の係合溝12dに係合さ
せる。
【0026】本実施形態では、ラグスクリュウ12の係
合溝12dの位置を本体釘11の軸穴11aの傾斜孔1
1bに対する開口部と合致させるために、可撓性及び弾
性を備えた軸部32を有し、その先端部33にラグスク
リュウ12の係合溝12dに対して係合可能な係合端部
33aを備えた調整具を用いていることにより、ラグス
クリュウ12の回転によって係合端部33aが係合溝1
2dに対して係脱する様子を弾力のある軸部32を介し
て感触によって確実に知ることができる。また、軸部3
2が可撓性を有することによって、図示のように腰部の
側方へ撓ませた状態で用いることができるので、操作性
を向上させることができ、このように撓ませた状態でも
軸部32の弾性によって、係合端部33aと係合溝12
dとの係合状態の変化の感触を支障なく得ることができ
る。
【0027】[第2実施形態]次に、本発明に係る第2
実施形態について図2を参照して説明する。この実施形
態においては、上記第1実施形態で説明したものと同一
の髄内釘10に対してガイドワイヤ、穿孔具、ラグスク
リュウ12等を案内するための、上記第1実施形態とほ
ぼ同様の取付装置40である。この取付装置40は、第
1実施形態と同じ支持部41、アーム部42を備えてい
る。
【0028】支持部41は上記と同様のスリーブ44を
本体釘11の傾斜孔11bに向けた姿勢に案内し、アー
ム部42は上記と同様の接続ネジ45によって本体釘1
1の基端部に接続固定されるようになっている。本実施
形態では、支持部41の端部に位置合わせマーク41e
を有し、この位置合わせマーク41eは、スリーブ44
の外面に形成された位置合わせマーク44eに合わせる
ためのものである。スリーブ44は、軸線方向に貫通す
るように形成された案内孔44aにより上記と同様にラ
グスクリュウ12及びその図示しない係合異形部に係合
した回転工具43とを案内するようになっている。ラグ
スクリュウ12及び回転工具43はスリーブ44の内部
に挿通され、ラグスクリュウ12は上記傾斜孔11bに
向けてねじ込まれる。
【0029】スリーブ44の基端部44bの内部には、
案内孔44a内に出没可能に構成された係合ボール44
cが内蔵され、この係合ボール44cをコイルバネ等か
らなる弾性部材44dが案内孔44a内に押し付けるよ
うになっている。
【0030】一方、回転工具43は、ガイドワイヤを挿
通するための軸線方向に貫通した軸孔を備えていると共
に、その基端部に操作ハンドル43aを有し、その先端
部には、ラグスクリュウ12の係合異形部に対して回転
方向に嵌合する係合嵌合部43bを備えている。また、
操作ハンドル43aと係合嵌合部43bとの間には軸線
方向に伸びる円筒部43cとなっており、この円筒部4
3cの外面上には、ラグスクリュウ12の係合溝12d
と等しい周期及び数で周回方向に配列形成された複数の
係合溝43dが形成されている。
【0031】ラグスクリュウ12と、これに係合した回
転工具43とがスリーブ44の軸孔内に挿入され、ラグ
スクリュウ12が骨内に導入され、本体釘11bを通過
して所定位置の近くまでねじ込まれたとき、上記係合溝
43dはスリーブ44の基端部44b内に導入され、係
合溝43dのうちの一つが上記係合ボール44cに係合
するようになる。このとき、係合ボール44cが係合溝
43dに入り込み、係合しても、回転工具43の回転が
妨げられることはなく、弾性部材44dの弾性力によっ
てクリック感をもって回転工具43を回転させることが
できる。そして、回転工具43を回転させていくとき、
上記クリック感によって、係合ボール44cが係合溝4
3dに係合しているか否かを感知することができるよう
に構成されている。
【0032】本実施形態では、支持部41とスリーブ4
4とが位置合わせマーク41eと44eとを合わせるよ
うにして取り付けられている場合において、回転工具4
3に係合したラグスクリュウ12の係合溝12dが本体
釘11の軸穴11aの傾斜孔11bに対する開口部と合
致するとき、必ず回転工具43の係合溝43dが係合ボ
ール44cに係合しているように、係合溝12d、係合
溝43d及び係合ボール44cの間の、回転方向の位置
が整合するように構成されている。したがって、回転工
具43を回転駆動して、ラグスクリュウ12を骨内の適
切な深さまでにねじ込み、上記のようにしてクリック感
によって係合溝43dと係合ボール44dとが係合した
位置で回転を止めると、ラグスクリュウ12の係合溝1
2dは軸穴11aの開口部に合致するので、その後、た
とえ取付装置20を髄内釘10から取り外したとして
も、上記第1実施形態と同様に確実にセットスクリュウ
13をラグスクリュウ12の係合溝12dに係合させる
ことができる。
【0033】尚、本発明の髄内釘の調整具及び取付装置
は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発
明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得
ることは勿論である。
【0034】
【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、
交差ネジの係合溝と調整具の係合端部とが係合している
か否かを直接感覚によって感知できるから、視覚に頼る
ことなく、確実に交差ネジを本体釘に係合させることが
できるため、術者に安心感を与えることができ、交差ネ
ジの係合不良を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施形態である髄内釘の調整
具を、髄内釘及び取付装置とともに示す概略構成図であ
る。
【図2】本発明に係る第2実施形態である髄内釘の取付
装置を髄内釘とともに示す概略構成図である。
【符号の説明】
10 髄内釘 11 本体釘 11a 軸穴 11b 傾斜孔 12 ラグスクリュウ 12d 係合溝 13 セットスクリュウ 13a 係合端部 20,40 取付装置 23,43 回転工具 24,44 スリーブ 30 調整具 32 軸部 33 先端部 33a 係合端部 44c 係合ボール 44d 弾性部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 骨の髄内に挿入配置され、軸線方向に伸
    びる軸穴及び軸線方向と交差する方向に貫通した交差孔
    を備えた本体釘と、該本体釘の前記交差孔に挿通され、
    外周面に周回方向に複数の係合溝を有する交差ネジと、
    前記本体釘に前記交差孔に挿通された前記交差ネジを少
    なくとも回転方向に結合させるために、前記軸穴内に導
    入されて前記傾斜孔に対する開口部から突出することに
    より前記係合溝に係合するように構成された係合部材と
    を有する髄内釘に対して、前記交差ネジの前記係合溝を
    前記軸穴に合致させるための調整具であって、 前記軸穴の少なくとも前記交差孔に到達するまでの深さ
    以上の長さを有する軸部と、該軸部の先端に形成され、
    前記係合溝に係合可能に構成された係合端部を備えた先
    端部とを有し、該先端部が前記軸穴に対して出し入れ自
    在に構成されていることを特徴とする髄内釘の調整具。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記調整具の前記軸
    部は、可撓性及び弾性を備えていることを特徴とする髄
    内釘の調整具。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2において、前記軸
    部における前記先端部とは反対側の端部に操作ハンドル
    を有することを特徴とする髄内釘の調整具。
  4. 【請求項4】 骨の髄内に挿入配置され、軸線方向に伸
    びる軸穴及び軸線方向と交差する方向に貫通した交差孔
    を備えた本体釘と、該本体釘の前記交差孔に挿通され、
    外周面に周回方向に複数の係合溝を有する交差ネジと、
    前記本体釘に前記交差孔に挿通された前記交差ネジを少
    なくとも回転方向に結合させるために前記軸穴内に導入
    されて前記傾斜孔に対する開口部から突出することによ
    り前記係合溝に係合するように構成された係合部材とを
    有する髄内釘に対して、前記交差ネジを前記交差孔に通
    してねじ込むための髄内釘の取付装置であって、 前記交差ネジに対して回転方向に係合可能に構成された
    回転工具と、前記交差ネジを前記傾斜孔に向けて案内す
    るための案内部とを有し、前記回転工具には複数の前記
    係合溝に対応した位置に複数の係合部が設けられ、前記
    案内部には前記係合溝が前記軸穴に合致した状態で前記
    係合部に対して係合する被係合部が設けられ、前記係合
    部と前記被係合部のうち少なくともいずれか一方を他方
    に向けて付勢する付勢手段を備えていることを特徴とす
    る髄内釘の取付装置。
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