JP5514478B2 - 弾性波装置及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、弾性表面波(SAW:Surface Acoustic Wave)装置や圧電薄膜共振器(FBAR:Film Bulk Acoustic Resonator)等の弾性波装置及びその製造方法に関する。
弾性波装置においては、弾性波素子を振動可能とするために、弾性波素子の周囲に空間(振動空間)が形成される(特許文献1参照)。具体的には、弾性波素子は、基板と、基板の一方主面に設けられた弾性波素子と、弾性波素子を覆うように基板の一方主面に固定されるカバーとを有している。カバーは、弾性波素子を囲み、基板の一方主面に固定される枠部と、枠部の天面に被せられ、枠部の開口を塞ぐ蓋部とを有している。そして、基板の一方主面、枠部、及び、蓋部に囲まれた空間により、振動空間が形成される。
特開2007−142770号公報
基板の一方主面と枠部とは、振動空間の気密性を高く維持する観点から、密着性が高いことが好ましい。しかし、特許文献1等において、基板の一方主面と枠部との密着性を向上させる提案はなされていない。
本発明の目的は、基板とカバーとの密着性を向上できる弾性波装置及びその製造方法を提供することにある。
本発明の第1の観点の弾性波装置は、基板と、前記基板の一方主面に設けられた弾性波素子と、前記一方主面に設けられ、前記弾性波素子を囲むように延びる突条部又は溝部を有する凹凸部と、前記弾性波素子を囲む枠部と、前記枠部の開口を塞ぐ蓋部とを有し、前記枠部が前記凹凸部に載置され、前記枠部の前記凹凸部に対する当接面が前記凹凸部に応じて凹凸に形成されたカバーと、を有する。
本発明の第2の観点の弾性波装置は、基板と、前記基板の一方主面に設けられた弾性波素子と、前記一方主面に設けられ、凸部又は凹部を有し、算術平均粗さが前記弾性波素子の厚さよりも大きい凹凸部と、前記弾性波素子を囲む枠部と、前記枠部の開口を塞ぐ蓋部とを有し、前記枠部が前記凹凸部に載置され、前記枠部の前記凹凸部に対する当接面が前記凹凸部に応じて凹凸に形成されたカバーと、を有する。
本発明の弾性波装置の製造方法は、基板の一方主面に弾性波素子を形成する工程と、前記一方主面に、前記弾性波素子を囲むように延びる突条部又は溝部を有する凹凸部を形成する工程と、前記弾性波素子を囲む枠部と、前記枠部の開口を塞ぐ蓋部とを有し、前記枠部が前記凹凸部に載置され、前記枠部の前記凹凸部に対する当接面が前記凹凸部に応じて凹凸に形成されたカバーを形成する工程と、を有する。
本発明によれば、基板とカバーとの密着性を向上できる。その結果、弾性波素子の振動空間の気密性が向上し、信頼性の高い弾性波装置とすることができる。
本発明の実施形態の弾性表面波装置の外観を示す斜視図。 図1の弾性表面波装置を一部を破断して示す斜視図。 図1のIII−III線における断面図。 図1の弾性表面波装置の基板における配線構造を示す平面図。 図1の弾性表面波装置の基板に設けられた凹凸部を示す平面図。 図3の領域VIの拡大図。 図4のVII−VII線における断面図。 図1のVIII−VIII線における断面図。 図1の弾性表面波装置の製造方法を説明する図。 図9の続きの図。 図10の続きの図。 図1の弾性表面波装置の効果を説明する図。
以下、本発明の実施形態に係る弾性表面波装置(SAW装置)について、図面を参照して説明する。なお、以下の説明で用いられる図は模式的なものであり、図面上の寸法比率等は現実のものとは必ずしも一致していない。
図1は、本発明の実施形態に係るSAW装置1の外観斜視図である。
SAW装置1は、いわゆるウェハレベルパッケージ(WLP)形のSAW装置により構成されている。SAW装置1は、基板3と、基板3に固定されたカバー5と、カバー5から露出する第1端子7A〜第6端子7F(以下、これらを区別せずに、単に「端子7」ということがある。)と、基板3のカバー5とは反対側に設けられた裏面部9とを有している。
SAW装置1は、複数の端子7のいずれかを介して信号の入力がなされる。入力された信号は、SAW装置1によりフィルタリングされる。そして、SAW装置1は、フィルタリングした信号を複数の端子7のいずれかを介して出力する。SAW装置1は、例えば、カバー5側の面を不図示の回路基板等の実装面に対向させて当該実装面に載置された状態で樹脂封止されることにより、端子7を実装面上の端子に接続した状態で実装される。
基板3は、圧電基板により構成されている。具体的には、例えば、基板3は、タンタル酸リチウム単結晶,ニオブ酸リチウム単結晶等の圧電性を有する直方体状の単結晶基板である。基板3は、第1主面3aと、その背面側の第2主面3bとを有している。基板3の平面形状は適宜に設定されてよいが、例えば矩形である。基板3の大きさは適宜に設定されてよいが、例えば、厚さは0.2mm〜0.5mm、1辺の長さは0.5mm〜2mmである。
カバー5は、第1主面3aを覆うように設けられている。カバー5の平面形状は、例えば、基板3の平面形状と同様(本実施形態では矩形)である。カバー5は、例えば、第1主面3aと概ね同等の広さを有し、第1主面3aの概ね全面を覆っている。
複数の端子7は、カバー5の上面(基板3とは反対側の面)から露出している。複数の端子7の数は、SAW装置1の内部の電子回路の構成に応じて適宜に設定される。本実施形態では、6つの端子7が設けられている場合を例示している。端子7は、適宜な位置に配置されてよいが、例えば、カバー5の外周に沿って配列されている。より具体的には、4つの端子7(7A、7C、7D、7F)は、矩形の4隅に配置されている。さらに、2つの端子7(7B、7E)は、カバー5の1辺の中央に配置されている。
裏面部9は、(以下の図面においても)特に図示しないが、例えば、第2主面3bの概ね全面を覆い、基準電位が付与される裏面電極と、裏面電極を覆う絶縁性の保護層とを有している。裏面電極により、温度変化等により基板3表面にチャージされた電荷が放電される。保護層により、基板3の損傷が抑制される。
図2は、カバー5の一部を破断して示すSAW装置1の斜視図である。
第1主面3aには、弾性表面波素子(SAW素子)11が設けられている。SAW素子11は、SAW装置1に入力された信号をフィルタリングするためのものである。SAW素子11は、第1主面3aに形成された櫛歯状電極(IDT電極)13を有している。櫛歯状電極13は、基板3における弾性表面波の伝搬方向(X方向)に延びるバスバー13aと、バスバー13aから上記伝搬方向に直交する方向(Y方向)に伸びる複数の電極指13bとを有している。櫛歯状電極13は、他の櫛歯状電極13と、それぞれの電極指13bが互いに噛み合うように設けられている。
なお、図2及び図3は模式図であることから、4本の電極指13bを有する櫛歯状電極13と、5本の電極指13bを有する櫛歯状電極13からなる一対の櫛歯状電極13のみを示している。実際には、これよりも多数の電極指を有する櫛歯状電極が複数対設けられてよい。また、複数のSAW素子11が直列接続や並列接続等の方式で接続され、ラダー型SAWフィルタや2重モードSAW共振器フィルタ等が構成されてよい。SAW素子11は、例えばAl−Cu合金等のAl合金によって形成されている。
図3は、図1のIII−III線における断面図である。
SAW素子11は、保護層14により覆われている。保護層14は、SAW素子11の酸化防止等に寄与するものである。保護層14は、例えば、絶縁性を有するとともに、SAWの伝搬に影響を与えない程度に質量の軽い材料により形成される。例えば、保護層14は、酸化珪素(SiOなど)、窒化珪素、シリコンなどにより形成されている。
保護層14の厚さは適宜に設定されてよく、例えば、SAW素子11を構成する配線層(後述する第1配線層19)の厚さの1/10程度(10〜20nm)でもよい。ただし、本願においては、説明の便宜上、保護層14を配線層よりも厚く図示している。
図2及び図3に示すように、カバー5は、SAW素子11を囲む枠部15と、枠部15の開口を塞ぐ蓋部17とを有している。そして、第1主面3a(保護層14)、枠部15及び蓋部17により囲まれた空間により、SAW素子11の振動を可能とする第1振動空間S1(図2)及び第2振動空間S2(以下、単に「振動空間S」といい、両者を区別しないことがある。)が形成されている。
なお、カバー5は、厳密には、基板3の第1主面3aに直接的には設けられておらず、保護層14等の上に設けられている。本願では、このように、所定の部材や層などが間接的に基板3の主面に設けられており、直接的には基板3の主面に設けられていない場合も、これら所定の部材や層などが基板3の主面に設けられていると表現することがあるものとする。
枠部15は、概ね一定の厚さの層に振動空間Sとなる開口が1以上(本実施形態では2つ)形成されることにより構成されている。枠部15の厚さ(振動空間Sの高さ)は、例えば、数μm〜30μmである。蓋部17は、枠部15上に積層される、概ね一定の厚さの層により構成されている。蓋部17の厚さは、例えば、数μm〜30μmである。
枠部15及び蓋部17は、例えば、感光性の樹脂により形成されている。感光性の樹脂は、例えば、アクリル基やメタクリル基などのラジカル重合により硬化する、ウレタンアクリレート系、ポリエステルアクリレート系、エポキシアクリレート系の樹脂である。
なお、枠部15及び蓋部17は、同一の材料により形成されていてもよいし、互いに異なる材料により形成されていてもよい。本願では、説明の便宜上、枠部15と蓋部17との境界線を明示しているが、現実の製品においては、枠部15と蓋部17とが同一材料により形成され、一体的に形成されていてもよい。
図4は、基板3の第1主面3aにおける配線構造を示す平面図である。なお、図4において、SAW素子11は、説明の便宜上、簡略化して図示されている。すなわち、SAW素子11は、その配置範囲が矩形により図示されている。また、図4では、便宜的に、端子7に対応する位置に、端子7の符号を示している。
図4においては、振動空間Sの範囲を2点鎖線で示している。なお、基板3(第1主面3a)の輪郭を示す実線及び振動空間Sの範囲を示す2点鎖線により示される形状は、枠部15の平面形状と概ね同一である。
2つの振動空間Sには、それぞれ、SAW素子11が配置されている。なお、このように2つのSAW素子11が配置される振動空間が2つに分けられているのは、枠部15による蓋部17の支持強度を向上させるために、枠部15において2つのSAW素子11間に位置する仕切壁15b(図2)を形成したことによるものである。従って、必要な支持強度が得られるのであれば、SAW装置1は、仕切壁15bが省略されて、一の振動空間に2つのSAW素子11が配置されていてもよい。
第1主面3aには、SAW素子11を含む第1配線層19と、第1配線層19上に配置される絶縁層21と、絶縁層21上に配置される第2配線層23と、第1配線層19上に配置される接続強化層25とが形成されている。
第1配線層19は、配線の基本となる層である。第2配線層23は、配線同士が立体交差せざるを得ない場所において、絶縁層21を介して第1配線層19に積層して形成され、配線の一部を構成する層である。接続強化層25は、比較的薄く形成される第1配線層19を補強して、第1配線層19と端子7との接続を強化するためのものである。
第1配線層19は、例えば、Al−Cu合金等のAl合金により形成されており、その厚さは、例えば、100〜200nmである。絶縁層21は、例えば、感光性の樹脂(例えばポリイミド)により形成されており、その厚さは、例えば、1〜2μmである。第2配線層23は、例えば、金、ニッケル、クロムにより形成されている。第2配線層23は、絶縁層21によって生じる段差により断線しないように、例えば、第1配線層19よりも厚く形成されており、その厚さは、例えば、1〜2μmである。接続強化層25は、例えば、金、ニッケル、クロムにより形成され、その厚さは、第1配線層19よりも厚く、例えば、1〜2μmである。
第1配線層19、絶縁層21及び第2配線層23による配線構造は、端子7やSAW素子11の位置及び構造に応じて適宜に構成されてよい。図4は、以下のように構成されている配線構造を例示している。
第4端子7Dは、例えば、信号が入力される端子であり、第1配線層19に含まれる入力側接続線27により紙面左側のSAW素子11に接続されている。
なお、紙面左側のSAW素子11と紙面右側のSAW素子11とは、第1配線層19に含まれる中間接続線29により互いに接続されている。
第3端子7C及び第6端子7Fは、例えば、信号を出力する端子であり、第1配線層19に含まれる出力側接続線31により紙面右側のSAW素子11に接続されている。
第1端子7A、第2端子7B及び第5端子7Eは、例えば、基準電位が付与される端子であり、互いに接続されるとともに、紙面右側のSAW素子11に接続されている。具体的には、第1端子7Aと第2端子7Bとは、第1配線層19に含まれる第1グランド接続線33aにより接続されている。第2端子7Bと第5端子7Eとは、中間接続線29上に配された第2配線層23により構成された第2グランド接続線33bにより接続されている。第2グランド接続線33bは、2ヶ所で分岐しており、その分岐部分は紙面右側のSAW素子11に接続されている。また、第2端子7Bと第5端子7Eとは、第1配線層19、及び、出力側接続線31上に配された第2配線層23により構成された第3グランド接続線33cにより接続されている。第3グランド接続線33cは、3ヶ所で分岐しており、その分岐部分は紙面右側のSAW素子11に接続されている。
振動空間Sの気密性の向上のためには、枠部15と基板3の第1主面3aとの密着性が向上されることが好ましい。そこで、図3に示すように、基板3の第1主面3aには、凹凸部35が設けられ、枠部15は、凹凸部35に載置されている。具体的には、以下のとおりである。
図5は、凹凸部35を示す平面図である。また、図6は、図3の領域VIの拡大図である。
凹凸部35は、SAW素子11を囲むようにループ状に延びる複数の突条部を有している。具体的には、凹凸部35は、外周側から順に、外周側突条部37Aと、中間突条部37Bと、2つの内周側突条部37C(以下、単に「突条部37」といい、これらを区別しないことがある。)とを有している。なお、凹凸部35は、(複数の突条部37間に形成された)溝部を有していると捉えられることもできる。
外周側突条部37Aは、枠部15の外周縁(第1主面3aの外周縁)に沿って延びており、枠部15の外周縁が載置されている。枠部15の外周縁は、例えば、外周側突条部37Aの外周縁よりも内側に位置している。換言すれば、外周側突条部37Aは、外周側部分が枠部15の外周縁よりも外周側にはみ出している。より具体的には、例えば、枠部15の外周縁は、外周側突条部37Aの概ね中央に位置している。
中間突条部37Bは、枠部15の概ね中央に沿って延びており、枠部15の概ね中央が載置されている。また、中間突条部37Bは、外周側突条部37Aと内周側突条部37Cとの間において延びている。なお、図5では、中間突条部37Bが2つのSAW素子11を共通のループにより囲むように延びている場合を例示しているが、中間突条部37Bは、2つのSAW素子11を互いに別のループにより囲むように延びていてもよい。
内周側突条部37Cは、枠部15の内周縁(振動空間Sの外周縁。なお、図5では、振動空間Sの形状は簡略化されている。)に沿って延びており、枠部15の内周縁が載置されている。枠部15の内周縁は、例えば、内周側突条部37Cの内周縁よりも外側に位置している。換言すれば、内周側突条部37Cは、内周側部分が枠部15の内周縁よりも内周側にはみ出している。より具体的には、例えば、枠部15の内周縁は、内周側突条部37Cの概ね中央に位置している。
突条部37は、例えば、保護層14上に形成されている。そして、突条部37は、枠部15に直接的に当接している。なお、後述するように、突条部37と枠部15とは別個に形成されることから、本願では、説明の便宜上、突条部37と枠部15との境界線を一貫して明示している。ただし、突条部37と枠部15とが同一材料により形成された場合において、完成したSAW装置1においては、当該境界線は必ずしも明確でなくてよい。
突条部37は、例えば、絶縁層21と同一の材料により構成されている。すなわち、本実施形態では、突条部37は、ポリイミド等の感光性の樹脂により形成されている。突条部37は、例えば、基板3の材料よりも剛性が低い材料により形成されている。
突条部37の高さは、例えば、絶縁層21の厚さと同程度であり、1〜2μmである。換言すれば、凹凸部35の算術平均粗さは1〜2μmである。突条部37の幅は、例えば、3〜10μmである。複数の突条部37間の間隔は、例えば、最も狭いところで突条部37の幅と同程度(3〜10μm)である。
枠部15は、凹凸部35に載置されている。枠部15の凹凸部35に対する当接面は、凹凸部35に応じて凹凸に形成されている。すなわち、当該当接面には、凹凸部35に一致する凹凸が形成され、当該当接面は、凹凸部35に密着している。
複数の端子7は、突条部37間に位置している。具体的には、例えば、複数の端子7は、外周側突条部37Aと中間突条部37Bとの間に位置している。なお、複数の端子7は、中間突条部37Bと内周側突条部37Cとの間に位置していてもよい。
図7は、図4のVII−VII線における断面図である。
上述したように、立体配線部においては、第1配線層19上には、絶縁層21及び第2配線層23が順に積層されている。また、絶縁層21及び突条部37(図7では内周側突条部37C)は、共に、保護層14上に設けられている。
なお、図7では、第1配線層19を覆う保護層14上に絶縁層21及び第2配線層23が積層されている場合を例示しているが、立体配線部において保護層14は除去されていてもよい。また、絶縁層21を特別に設けずに、保護層14を第1配線層19と第2配線層23とを絶縁する絶縁層として利用することも可能である。
図8は、図1のVIII−VIII線における断面図である。
上述したように、端子7の配置位置においては、第1配線層19上に接続強化層25が積層されている。なお、保護層14は、接続強化層25が設けられる位置においては除去されており、これにより、第1配線層19と接続強化層25との導通がとられている。
端子7は柱状に形成されており、枠部15及び蓋部17を貫通している。端子7の一端は、接続強化層25に当接し、接続強化層25を介して第1配線層19と接続されている。端子7の他端は、蓋部17から露出している。
端子7は、より詳細には、例えば、メッキ下地層39、メッキ部41、第1表面層43、第2表面層45が積層されて構成されている。メッキ下地層39は、例えば、銅やチタンにより形成されている。メッキ部41は、例えば、銅により形成されている。第1表面層43は、例えば、ニッケルにより形成されている。第2表面層45は、例えば、金により形成されている。
図9〜図11は、SAW装置1の製造方法を説明する図である。具体的には、図9〜図10において、紙面左側部分、中央部分、及び紙面右側部分は、それぞれ図3、図7及び図8に対応している。また、製造工程は、図9(a)から図11(b)まで順に進んでいく。
以下に説明する工程は、いわゆるウエハプロセスにおいて実現される。すなわち、分割されることによって基板3となる母基板を対象に、薄膜形成やフォトリソグラフィー法などが行われ、その後、ダイシングされることにより、多数個分のSAW装置1が並行して形成される。ただし、図9〜図11では、1つのSAW装置1に対応する部分のみを図示する。また、厳密には、ダイシング前の、SAW装置1となる前の状態であっても、SAW装置1の符号を付す。
図9(a)に示すように、まず、基板3の第1主面3a上には、第1配線層19が形成される。第1配線層19は、上述のように、SAW素子11、端子7と重なる部分、入力側接続線27、中間接続線29、出力側接続線31、第1グランド接続線33a、及び、第3グランド接続線33cの一部等を含んでいる。
具体的には、まず、スパッタリング法、蒸着法またはCVD(Chemical Vapor Deposition)法等の薄膜形成法により、基板3の第1主面3a上に金属層が形成される。次に、金属層に対して、縮小投影露光機(ステッパー)とRIE(Reactive Ion Etching)装置とを用いたフォトリソグラフィー法等によりパターニングが行われる。
第1配線層19が形成されると、図9(b)に示すように、保護層14が形成される。具体的には、まず、保護層14となる薄膜がCVD法または蒸着法等の薄膜形成法により第1主面3aの全面に形成される。次に、第1配線層19のうち端子7の配置位置における部分が露出するように、フォトリソグラフィー法によって薄膜の一部が除去され、保護層14が形成される。
保護層14が形成されると、図9(c)に示すように、絶縁層21及び突条部37が形成される。具体的には、まず、絶縁層21及び突条部37となる薄膜がCVD法または蒸着法等の薄膜形成法により第1主面3aの全面に形成される。次に、フォトリソグラフィー法によって薄膜の一部が除去され、絶縁層21及び突条部37が形成される。このように、本実施形態では、絶縁層21を形成する工程と突条部37を形成する工程とは共通化されている。
絶縁層21及び突条部37が形成されると、図10(a)に示すように、第2配線層23及び接続強化層25が形成される。第2配線層23は、上述のように、第2グランド接続線33b及び第3グランド接続線33cの一部を構成する。なお、第2配線層23及び接続強化層25は、いずれが先に形成されてもよいし、共に形成されてもよい。また、接続強化層25は、保護層14が形成される前、又は、絶縁層21が形成される前に形成されてもよい。第2配線層23及び接続強化層25は、例えば、第1配線層19と同様の方法により形成される。
第2配線層23及び接続強化層25が形成されると、図10(b)に示すように、枠部15となる薄膜16が形成される。薄膜16は、例えば、感光性樹脂により形成されたフィルムが貼り付けられることにより、又は、保護層14等と同様の薄膜形成法により形成される。
なお、フィルムは、フォトリソグラフィーのベーキングを行う前の状態であり、突条部37等は、ベーキングされた後の状態である。従って、仮にSAW装置1が完成した後においては突条部37の材料の剛性が枠部15の材料の剛性よりも低いとしても、この工程においては、フィルムは突条部37よりも柔らかい。そして、フィルムを突条部37に押し付けると、フィルムは、突条部37の形状に一致する形状に変形し、保護層14及び突条部37等に密着する。CVD法等の薄膜形成法により薄膜16を形成した場合には、当然に、薄膜16は、突条部37等に一致する形状となり、保護層14及び突条部37等に密着する。
薄膜16が形成されると、図10(c)に示すように、フォトリソグラフィー法によって薄膜16の一部が除去され、枠部15が形成される。具体的には、薄膜16は、振動空間Sとなる部分、及び、端子7の配置位置における部分等が除去される。
枠部15が形成されると、図11(a)に示すように、蓋部17が形成される。具体的には、まず、蓋部17となる薄膜が枠部15上に形成される。当該薄膜は、例えば、感光性樹脂により形成されたフィルムが貼り付けられることにより形成される。これにより、枠部15の開口は塞がれ、振動空間Sが構成される。次に、フォトリソグラフィー法によって蓋部17となる薄膜の一部が除去され、蓋部17が形成される。具体的には、薄膜は、端子7の配置位置における部分等が除去される。
蓋部17が形成されると、図11(b)に示すように、端子7が形成される。具体的には、メッキ下地層39、メッキ部41、第1表面層43及び第2表面層45が順にメッキ法等により形成される。
その後、上記の工程を経た母基板は、ダイシングされ、複数のSAW装置1が得られる。
なお、枠部15は比較的厚いことから、基板3と同様に切り分けることとすると、ダイシングの作業性が低下する。そこで、図10(c)に示した工程では、フォトリソグラフィーにより振動空間Sや端子7に対応する位置において薄膜16を排除する際に、複数の枠部15同士の境界線に対応する位置においても薄膜16を排除する。蓋部17についても同様に、フォトリソグラフィーにより端子7に対応する位置において薄膜を排除する際に、複数の蓋部17同士の境界線に対応する位置においても薄膜を排除する。
境界線において薄膜が排除される幅は、ダイシングによって母基板が切削される幅よりも広い。従って、図6に示すように、枠部15及び蓋部17の外周縁は、基板3の外周縁よりも内側に位置している。外周側突条部37Aは、この枠部15の外周縁と基板3の外周縁との差を利用して、枠部15の外周縁よりも外周側にはみ出し、且つ、基板3上に位置するように配置されている。なお、枠部15の外周縁と蓋部17の外周縁とは一致していてもよいし、一致していなくてもよい。外周側突条部37Aの外周縁は、基板3の外周縁と一致していてもよいし、基板3の外周縁よりも内周側に位置していてもよい。
以上の実施形態によれば、SAW装置1は、基板3と、基板3の第1主面3aに設けられるSAW素子11と、第1主面3aに設けられ、SAW素子11を囲むように延びる突条部37を有する凹凸部35と、カバー5とを有する。カバー5は、SAW素子11を囲む枠部15と、枠部15の開口を塞ぐ蓋部17とを有する。枠部15は凹凸部35に載置され、枠部15の凹凸部35に対する当接面は凹凸部35に応じて凹凸に形成されている。
従って、第1主面3aと枠部15とが密着する面積が大きくなり、基板3とカバー5との密着性が向上する。その結果、振動空間Sの気密性が向上し、ノイズや水の侵入が抑制される。特に、凹凸部35は、SAW素子11を囲むように延びる突条部37を有することから、水の侵入が効果的に抑制される。
凹凸部35は、上記のような突条部37として、枠部15の外周縁が載置され、外周側部分が枠部15の外周縁から外周側へはみ出す外周側突条部37Aを有する。従って、枠部15の外周縁において、保護層14や第1配線層19の保護が図られる。具体的には、以下のとおりである。
図12は、上記の効果を説明するための断面図である。
まず、図12(a)のように、外周側突条部37Aが設けられず、保護層14上に直接的に枠部15の外周縁が載置されていると仮定する。枠部15では、ベーキングが行われたときなどにおいて、矢印y1で示すように、基板3に対して収縮する変形が生じる。
この収縮する変形により、図12(b)において矢印y2で示すように、枠部15を外周縁から捲れ上がらせる方向の力が生じる。この矢印y2で示す力は、保護層14や第1配線層19に作用して、保護層14や第1配線層19を破損させるおそれがある。
一方、図12(c)において矢印y3で示すように、外周側突条部37Aが設けられると、枠部15の外周縁において保護層14や第1配線層19に作用する力は、外周側突条部37Aの配置範囲に分散される。その結果、保護層14及び第1配線層19が保護される。
凹凸部35は、突条部37として、枠部15の内周縁が載置される内周側突条部37Cを有する。図12(b)から理解されるように、枠部15の外周縁は、枠部15の中で、枠部15の収縮変形による基板3に対する変位が最も大きくなる部分である。一方、枠部15の内周縁は、枠部15の中で、該変位が最も小さくなる部分である。そして、このような位置に内周側突条部37Cが設けられることにより、枠部15が収縮変形した場合においても、枠部15と基板3との密着性を維持することができる。
SAW装置1は、第1主面3aに設けられ、SAW素子11と電気的に接続され、枠部15及び蓋部17を貫通して蓋部17から露出する端子7を有する。凹凸部35は、突条部37として、内周側突条部37C(又は中間突条部37B)と、内周側突条部37Cを囲む外周側突条部37Aとを有している。端子7は、内周側突条部37Cと外周側突条部37Aとの間に位置している。従って、以下の効果が奏される。
端子7周辺においては、端子7と第1配線層19との導通をとるために、保護層14が設けられていない。従って、第1配線層19は、端子7周辺部分が他の部分に比較して、水や空気に晒されやすい。しかし、端子7が内周側突条部37Cと外周側突条部37Aとに挟まれることにより、端子7周辺の気密性が向上する。その結果、端子7周辺における配線の保護がなされ、SAW装置1の耐久性が向上する。
突条部37は、基板3よりも剛性の低い材料により形成されている。従って、枠部15が収縮することなどによる、枠部15と基板3との間に作用する応力は、突条部37の変形によって少なくとも一部が吸収される。その結果、枠部15の変形等により生じる、枠部15と基板3との密着性の低下が抑制される。
SAW装置1は、第1主面3aに設けられた第1配線層19と、第1配線層19上に設けられた絶縁層21と、絶縁層21上に設けられた第2配線層23とを有している。突条部37は、絶縁層21と同一材料により形成されている。従って、図9(c)を参照して説明したように、立体配線のための絶縁層21の形成工程と、突条部37の形成工程とを共通化することができる。その結果、製造コストが削減される。
また、別の観点では、本実施形態のSAW装置1は、基板3と、基板3の第1主面3aに設けられるSAW素子11と、第1主面3aに設けられ、突条部37を有する凹凸部35と、カバー5とを有する。カバー5は、SAW素子11を囲む枠部15と、枠部15の開口を塞ぐ蓋部17とを有する。枠部15は凹凸部35に載置され、枠部15の凹凸部35に対する当接面は凹凸部35に応じて凹凸に形成されている。凹凸部35の算術平均粗さ(例えば1〜2μm)は、SAW素子11の厚さ(例えば100〜200nm)よりも大きい。
従って、第1主面3aと枠部15とが密着する面積が大きくなり、基板3とカバー5との密着性が向上する。その結果、振動空間Sの気密性が向上し、ノイズや水の侵入が抑制される。なお、凹凸部35の算術平均粗さは、SAW素子11(第1配線層19)の厚さよりも大きく、凹凸部35は、第1配線層19によって第1主面3a上に形成される凹凸とは明確に区別される。このような区別は、凹凸部35が1μm以上であれば一層明確となる。
なお、以上の実施形態において、SAW装置1は本発明の弾性波装置の一例であり、基板3の第1主面3aは本発明の基板の一方主面の一例であり、SAW素子11は本発明の弾性波素子の一例であり、内周側突条部37C及び中間突条部37Bはそれぞれ本発明の第1突条部の一例であり、外周側突条部37Aは本発明の第2突条部の一例であり、出力側接続線31等の第1配線層19により構成された配線は本発明の第1の配線の一例であり、第2グランド接続線33b等の第2配線層23により構成された配線は本発明の第2の配線の一例である。
本発明は、以上の実施形態に限定されず、種々の態様で実施されてよい。
弾性波装置は、SAW装置に限定されない。例えば、弾性波装置は、圧電薄膜共振器であってもよい。弾性波装置において、保護層(14)、絶縁層(21)、第2配線層(23)、接続強化層(25)は省略されてもよいし、逆に、他の適宜な層が形成されてもよい。
凹凸部の凹凸を直接的に形成している部分は、保護層(14)上に形成されなくてもよいし、枠部(15)と直接的に当接しなくてもよい。例えば、実施形態において、突条部37が保護層14の下に形成された場合であっても、保護層14の厚さが突条部37の算術平均粗さに比較して十分に小さければ、突条部37及び保護層14により、突条部(凹凸部)が構成される。
凹凸部は、凸部により構成されるものに限定されず、凹部により構成されるものであってもよい。また、凸部は突条部に限定されず、凹部は溝部に限定されない。例えば、平面形状が円形や矩形の、複数の凸部又は凹部が、弾性波素子を囲む環状領域に分布されて、凹凸部が形成されてもよい。
また、凹凸部が、弾性波素子を囲む突条部を有する場合、当該突条部の数及び位置は適宜に設定されてよい。例えば、実施形態における3本の突条部のうち、いずれか1本のみ、又は、2本のみが設けられてもよい。また、突条部は、適宜にジグザグしてもよい。突条部の断面形状も適宜に設定されてよい。
凹凸部の算術平均粗さは、実施形態において例示したものに限定されない。すなわち、1μmよりも小さくてもよいし、2μmよりも大きくてもよい。また、凹凸部が弾性波素子を囲むように延びる突条部又は溝部により構成されているのであれば、その算術平均粗さが弾性波素子(配線)の厚さより大きいか否かに係らず、配線により形成された凹凸とは明確に区別される。
凹凸部の材料は、適宜に選択されてよく、また、基板の材料よりも低くなくてもよい。どのような材料が選択されても、凹凸部によって、基板とカバーとの密着される面積が大きくなり、本願の効果が奏されることに変わりはない。
1…弾性表面波装置(SAW装置、弾性波装置)、3…基板、3a…第1主面(一方主面)、5…カバー、11…弾性波素子(SAW素子)、15…枠部、17…蓋部、35…凹凸部、37A…外周側突条部、37B…中間突条部、37C…内周側突条部。

Claims (10)

  1. 基板と、
    前記基板の一方主面に設けられた弾性波素子と、
    前記一方主面側に設けられ、前記弾性波素子を囲むように延びる突条部又は溝部を有する凹凸部と、
    前記弾性波素子を囲む枠部と、前記枠部の開口を塞ぐ蓋部とを有し、前記枠部が前記凹凸部に載置され、前記枠部の前記凹凸部に対する当接面が前記凹凸部に応じて凹凸に形成されたカバーと、
    を有し、
    前記一方主面の平面視における前記枠部の配置領域内に前記一方主面と前記枠部との間に介在する所定の材料の配置領域と非配置領域とが設けられることによって前記凹凸部が構成され、前記所定の材料は前記基板の材料よりも剛性が低い材料である
    弾性波装置。
  2. 基板と、
    前記基板の一方主面に設けられた弾性波素子と、
    前記一方主面側に設けられ、前記弾性波素子を囲むように延びる突条部又は溝部を有する凹凸部と、
    前記弾性波素子を囲む枠部と、前記枠部の開口を塞ぐ蓋部とを有し、前記枠部が前記凹凸部に載置され、前記枠部の前記凹凸部に対する当接面が前記凹凸部に応じて凹凸に形成されたカバーと、
    前記一方主面に設けられ、前記弾性波素子と電気的に接続され、前記枠部及び前記蓋部を貫通して前記蓋部から露出する端子と、
    を有し、
    前記凹凸部は、前記突条部として、
    第1突条部と、
    前記第1突条部を囲む第2突条部と、
    を有し、
    前記端子は、前記第1突条部と前記第2突条部との間に位置している
    弾性波装置。
  3. 基板と、
    前記基板の一方主面に設けられた弾性波素子と、
    前記一方主面側に設けられ、前記弾性波素子を囲むように延びる突条部又は溝部を有する凹凸部と、
    前記弾性波素子を囲む枠部と、前記枠部の開口を塞ぐ蓋部とを有し、前記枠部が前記凹凸部に載置され、前記枠部の前記凹凸部に対する当接面が前記凹凸部に応じて凹凸に形成されたカバーと、
    前記一方主面に設けられた第1の配線と、
    前記第1の配線上に設けられた絶縁層と、
    前記絶縁層上に設けられた第2の配線と、
    を有し、
    前記突条部は、前記絶縁層と同一材料により形成されている
    弾性波装置。
  4. 前記突条部は、前記基板の材料よりも剛性の低い材料により形成されている
    請求項2又は3に記載の弾性波装置。
  5. 前記凹凸部は、前記突条部として、前記枠部の外周縁が載置され、外周側部分が前記枠部の外周縁から外周側へはみ出す外周側突条部を有する
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の弾性波装置。
  6. 前記凹凸部は、前記突条部として、前記枠部の内周縁が載置された内周側突条部を有する
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の弾性波装置。
  7. 基板と、
    前記基板の一方主面に設けられた弾性波素子と、
    前記一方主面側に設けられ、凸部又は凹部を有し、算術平均粗さが前記弾性波素子の厚さよりも大きい凹凸部と、
    前記弾性波素子を囲む枠部と、前記枠部の開口を塞ぐ蓋部とを有し、前記枠部が前記凹凸部に載置され、前記枠部の前記凹凸部に対する当接面が前記凹凸部に応じて凹凸に形成されたカバーと、
    を有し、
    前記一方主面の平面視における前記枠部の配置領域内に前記一方主面と前記枠部との間に介在する所定の材料の配置領域と非配置領域とが設けられることによって前記凹凸部が構成され、前記所定の材料は前記基板の材料よりも剛性が低い材料である
    弾性波装置。
  8. 前記算術平均粗さが1μm以上である
    請求項7に記載の弾性波装置。
  9. 基板の一方主面に弾性波素子を形成する工程と、
    前記一方主面側に、前記弾性波素子を囲むように延びる突条部又は溝部を有する凹凸部を形成する工程と、
    前記弾性波素子を囲む枠部と、前記枠部の開口を塞ぐ蓋部とを有し、前記枠部が前記凹凸部に載置され、前記枠部の前記凹凸部に対する当接面が前記凹凸部に応じて凹凸に形成されたカバーを形成する工程と、
    を有し、
    前記凹凸部を形成する工程では、前記一方主面側に、前記基板の材料よりも剛性が低い所定の材料を当該所定の材料の配置領域と非配置領域とが生じるように配置することによって前記凹凸部を形成し、
    前記カバーを形成する工程では、前記枠部を前記所定の材料の配置領域と非配置領域とに跨って設ける
    弾性波装置の製造方法。
  10. 基板の一方主面に弾性波素子を形成する工程と、
    前記一方主面側に、前記弾性波素子を囲むように延びる突条部又は溝部を有する凹凸部を形成する工程と、
    前記弾性波素子を囲む枠部と、前記枠部の開口を塞ぐ蓋部とを有し、前記枠部が前記凹凸部に載置され、前記枠部の前記凹凸部に対する当接面が前記凹凸部に応じて凹凸に形成されたカバーを形成する工程と、
    前記一方主面に第1の配線を形成する工程と、
    前記第1の配線上に絶縁層を形成する工程と、
    前記絶縁層上に第2の配線を形成する工程と、
    を有し、
    前記凹凸部を形成する工程は、前記絶縁層を形成する工程と共通化されており、前記凹凸部は、前記絶縁層と共にフォトリソグラフィーにより形成される
    弾性波装置の製造方法。
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