以下、図面を参照しつつ実施形態の説明を行う。
図1は、この発明を適用したデジタルテレビジョン放送受信装置111の外観と、このデジタルテレビジョン放送受信装置111を中心として構成されるネットワークシステムの一例を概略的に示している。
すなわち、デジタルテレビジョン放送受信装置111は、主として、薄型のキャビネット112と、このキャビネット112を起立させて支持する支持台113とから構成されている。そして、キャビネット112には、例えば液晶表示パネル等でなる平面パネル型の映像表示器114、スピーカ115、操作部116、リモートコントローラ117から送信される操作情報を受ける受光部118等が設置されている。
また、このデジタルテレビジョン放送受信装置111には、例えばSD(Secure Digital)メモリカード、MMC(Multimedia Card)及びメモリスティック等の第1のメモリカード119が着脱可能となっており、この第1のメモリカード119に対して番組や写真等の情報の記録再生が行なわれるようになっている。
さらに、このデジタルテレビジョン放送受信装置111には、例えば契約情報等が記録された第2のメモリカード(ICカード)120が着脱可能となっており、この第2のメモリカード120に対して情報の記録再生が行なわれるようになっている。
また、このデジタルテレビジョン放送受信装置111は、第1のLAN(Local Area Network)端子121、第2のLAN端子122、USB(Universal Serial Bus)端子123及びi.LINK端子124を備えている。
このうち、第1のLAN端子121は、LAN対応HDD専用ポートとして使用されるもので、接続されたNAS(Network Attached Storage)であるLAN対応のHDD125に対して、イーサネット(登録商標)により情報の記録再生を行なうために使用される。
このように、LAN対応HDD専用ポートとしての第1のLAN端子121を設けることにより、他のネットワーク環境やネットワーク使用状況等に影響されることなく、HDD125に対してハイビジョン画質による番組の情報記録を安定して行なうことができる。
また、第2のLAN端子122は、イーサネット(登録商標)を用いた一般的なLAN対応ポートとして使用されるもので、例えばハブ126を介して、LAN対応のHDD127、コンテンツサーバ(PC)128、HDD内蔵のDVD(Digital Versatile Disk)レコーダ129等の機器が接続され、これらの機器と情報伝送を行なうために使用される。
なお、コンテンツサーバ128については、家庭内ネットワークにおいてコンテンツのサーバ機器として動作するための機能を持ち、さらにコンテンツのアクセスに必要なURI(Uniform Resource Identifier)情報を提供するサービスを備えたUPnP(ユニバーサルプラグアンドプレイ)対応機器として構成される。
なお、DVDレコーダ129については、第2のLAN端子122を介して通信されるデジタル情報が制御系のみの情報であるため、デジタルテレビジョン放送受信装置111との間でアナログの映像及び音声情報を伝送するために、専用のアナログ伝送路130が設けられている。
さらに、この第2のLAN端子122は、ハブ126に接続されたブロードバンドルータ131を介して、例えばインターネット等のネットワーク132に接続され、このネットワーク132を介してコンテンツサーバ(PC)133や携帯電話134等と情報伝送を行なうために使用される。
なお、コンテンツサーバ133についてはコンテンツのサーバ機器として動作するための機能を持ち、さらにコンテンツのアクセスに必要なURI情報を提供するサービスを備えたUPnP対応機器として構成される。
また、USB端子123は、一般的なUSB対応ポートとして使用されるもので、例えばハブ135を介して、携帯電話136、デジタルカメラ137、メモリカードに対するカードリーダ/ライタ138、HDD139、キーボード140等のUSB機器が接続され、これらのUSB機器と情報伝送を行なうために使用される。
さらに、i.LINK端子124は、例えばAV−HDD141、D(Digital)−VHS(Video Home System)142等がシリアル接続され、これらの機器と情報伝送を行なうために使用される。
図2は、上記したデジタルテレビジョン放送受信装置111の主要な信号処理系を示している。
すなわち、BS/CSデジタル放送受信用のアンテナ243で受信した衛星デジタルテレビジョン放送信号は、入力端子244を介して衛星デジタル放送用の1または複数のチューナを備えたチューナ部245aに供給される。
チューナ部245aは、制御部261からの制御信号により所望のチャンネルの放送信号を選局し、この選局された放送信号をPSK(Phase Shift Keying)復調器245bに出力する。
PSK復調器245bは、制御部261からの制御信号により、チューナ部245aで選局された放送信号を復調し、所望の番組を含んだトランスポートストリームを得て、TS復号器245cに出力する。
TS復号器245cは、制御部261からの制御信号によりトランスポートストリーム(TS)多重化された信号のTS復号処理を行い、所望の番組のデジタルの映像信号及び音声信号をデパケットすることにより得たPES(Packetized Elementary Stream)を信号処理部247内のSTDバッファ(図示省略)247fに出力する。
また、TS復号器245cは、デジタル放送により送られているセクション情報を信号処理部247内のセクション処理部(図示省略)247hに出力する。
また、地上波放送受信用のアンテナ248で受信した地上デジタルテレビジョン放送信号は、入力端子249を介して地上デジタル放送用の複数のチューナを備えたチューナ部250aに供給される。
チューナ部250aは、制御部261からの制御信号により所望のチャンネルの放送信号を選局し、この選局された放送信号をOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)復調器250bに出力する。
OFDM復調器250bは、制御部261からの制御信号により、チューナ部250aで選局された放送信号を復調し、所望の番組を含んだトランスポートストリームを得て、TS復号器250cに出力する。
TS復号器250cは、制御部261からの制御信号によりトランスポートストリーム(TS)多重化された信号のTS復号処理を行い、所望の番組のデジタルの映像信号及び音声信号をデパケットすることにより得たPES(Packetized Elementary Stream)を信号処理部247内のSTDバッファに出力する。
また、TS復号器250cは、デジタル放送により送られているセクション情報を信号処理部247内のセクション処理部に出力する。
信号処理部247は、テレビ視聴時には、TS復号器245cおよびTS復号器250cからそれぞれ供給されたデジタルの映像信号及び音声信号に対して、選択的に所定のデジタル信号処理を施し、グラフィック処理部254及び音声処理部255に出力する。また、信号処理部247は、コンテンツ再生時には、制御部261から入力されたコンテンツの再生信号を選択し、所定のデジタル信号処理を施し、グラフィック処理部254及び音声処理部255に出力する。
制御部261には、信号処理部247から、番組を取得するための各種データや電子番組ガイド(EPG)情報,番組属性情報(番組ジャンル等),字幕情報等(サービス情報、SIやPSI)が入力されている。
制御部261は、これら入力された情報からEPG,字幕を表示するため画像生成処理を行い、この生成した画像情報をグラフィック処理部254に出力する。
信号処理部247内のセクション処理部は、TS復号器245c,250cから入力されたセクション情報の中から、番組を取得するための各種データや電子番組ガイド(EPG)情報,番組属性情報(番組ジャンル等),字幕情報等(サービス情報、SIやPSI)を制御部261に出力する。
グラフィック処理部254は、(1)信号処理部247内のAVデコーダ(図示省略)から供給されるデジタルの映像信号と、(2)OSD(On Screen Display)信号生成部257で生成されるOSD信号と、(3)データ放送による画像データと、(4)制御部261により生成されたEPG,字幕信号とを合成して映像処理部258に出力する機能を有する。
また、字幕放送による字幕を表示するとき、グラフィック処理部254は、制御部261からの制御による字幕情報に基づき、映像信号上に字幕情報を重畳する処理を行う。
グラフィック処理部254から出力されたデジタルの映像信号は、映像処理部258に供給される。この映像処理部258は、入力されたデジタルの映像信号を、映像表示器114で表示可能なフォーマットのアナログ映像信号に変換した後、映像表示器114に出力して映像表示させるとともに、出力端子259を介して外部に導出させる。
また、音声処理部255は、入力されたデジタルの音声信号を、スピーカ115で再生可能なフォーマットのアナログ音声信号に変換した後、スピーカ115に出力して音声再生させるとともに、出力端子260を介して外部に導出させる。
このデジタルテレビジョン放送受信装置111は、上記した各種の受信動作を含むその全ての動作を制御部261によって統括的に制御されている。この制御部261は、CPU(Central Processing Unit)等を内蔵しており、操作部116(図1参照)からの操作情報を受け、または、リモートコントローラ117から送出された操作情報を、受光部118を介して受信し、その操作内容が反映されるように各部をそれぞれ制御している。
この場合、制御部261は、主として、そのCPUが実行する制御プログラムを格納したROM(Read Only Memory)261aと、該CPUに作業エリアを提供するRAM(Random Access Memory)261bと、各種の設定情報及び制御情報等が格納される不揮発性メモリ261cとを利用している。
また、この制御部261は、カードI/F(Interface)265を介して、第1のメモリカード119が装着可能なカードホルダ266に接続されている。これによって、制御部261は、カードホルダ266に装着された第1のメモリカード119と、カードI/F265を介して情報伝送することができる。
さらに、制御部261は、カードI/F267を介して、第2のメモリカード120が装着可能なカードホルダ268に接続されている。これにより、制御部261は、カードホルダ268に装着された第2のメモリカード120と、カードI/F267を介して情報伝送することができる。
また、制御部261は、通信I/F269を介して第1のLAN端子121に接続されている。これにより、制御部261は、第1のLAN端子121に接続されたLAN対応のHDD125と、通信I/F269を介して情報伝送することができる。この場合、制御部261は、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)サーバ機能を有し、第1のLAN端子121に接続されたLAN対応のHDD125にIP(Internet Protocol)アドレスを割り当てて制御している。
さらに、制御部261は、通信I/F270を介して第2のLAN端子122に接続されている。これにより、制御部261は、第2のLAN端子122に接続された各機器(図1参照)と、通信I/F270を介して情報伝送することができる。
また、制御部261は、USB I/F271を介してUSB端子123に接続されている。これにより、制御部261は、USB端子123に接続された各機器(図1参照)と、USB I/F271を介して情報伝送することができる。
さらに、制御部261は、i.LINK I/F272を介してi.LINK端子124に接続されている。これにより、制御部261は、i.LINK端子124に接続された各機器(図1参照)と、i.LINK I/F272を介して情報伝送することができる。
また、制御部261は、内蔵HDD273に接続されている。これにより、制御部261は、受信した画像又は外部から取り込んだ画像を内蔵HDD273に記録すると共に、内蔵HDD273に記録されている画像を読み出すことができる。
ところで、この実施形態では内蔵HDD273に、内蔵HDD273、HDD125、HDD127、コンテンツサーバ128、DVDレコーダ129それぞれに割り当てられたストレージID(IPアドレス、機器名を含む)を記述した登録ファイルを記憶保持している。なお、内蔵HDD273を含み、コンテンツを記憶媒体に記録可能な装置を機器として説明する。
また、制御部261は、不揮発性メモリ261cに、内蔵HDD273、HDD125、HDD127、コンテンツサーバ128、DVDレコーダ129それぞれのストレージIDを記憶させてもよい。
また、制御部261は、UPnPを利用した(1)サーバ機器発見機能261dと、(2)UPnPを利用したコンテンツ情報取得機能261eと、(3)コンテンツアクセス制御機能261fと、(4)設定処理機能261gと、を備えている。
(1)制御部261は、サーバ機器発見機能261dにより、UPnPのディスカバリ機能を用いてネットワーク上のUPnP対応機器を発見する。例えばサーバ機器発見機能261dは、UPnPのディスカバリ機能を用いてコンテンツサーバ128を発見する。
(2)制御部261は、コンテンツ情報取得機能261eにより、UPnPのコントロール機能を用いてUPnP対応機器をコントロールし、UPnP対応機器内のコンテンツをアクセスするために必要なURI情報を取得する。例えばコンテンツ情報取得機能261eは、コンテンツサーバ128をコントロールし、コンテンツサーバ128内のHDD等に蓄積されているコンテンツをアクセスするために必要なURI情報をコンテンツサーバ128から取得する。
(3)制御部261は、コンテンツアクセス制御機能261fにより、サーバ機器発見機能261dにより取得したサーバ機器のIPアドレス情報と、コンテンツ情報取得機能261eにより取得したURI情報から得たIPアドレス情報と、デジタルテレビジョン放送受信装置111のLAN端子122に割り当てられたIPアドレスとネットマスクに基づいてコンテンツへのアクセス可否判定を行う。そして制御部261は、アクセス可と判断した場合にはコンテンツアクセスを許可するが、否と判断した場合には許可できない旨を映像表示器114にOSDにより表示させる。
(4)制御部261は、ROM261aに格納された画面データ、及び、不揮発性メモリ261cに格納された設定データを読み込んでOSD信号生成部257及びグラフィック処理部254を制御することにより、種々の設定画面等を映像表示器114の表示画面上に表示させることができる。これにより、制御部261は、例えば、様々な機能設定に係るメニュー画面、同時視聴するチャンネルの選択及び設定に係る設定画面、タイムシフト録画するチャンネルの選択及び設定に係る設定画面、録画時間の選択及び設定に係る設定画面、システムメンテナンスの実施時間の選択及び設定に係る設定画面、及び、確認画面等を映像表示器114の表示画面上に表示させることができる。そして、制御部261は、設定処理機能261gにより、種々の設定画面における設定内容が更新された場合等に、不揮発性メモリ261cの設定データを更新後の設定データで上書きするとともに、不揮発性メモリ261cに格納されたデータに応じてデジタルテレビジョン放送受信装置111の各部を動作させるための制御を行う。
また、制御部261は、各機器に記録されているコンテンツのコピープロテクトに関する情報を読み出すと共に、各コンテンツのコピープロテクト情報を必要に応じて修正することができるようになっている。
次に、このように構成された本実施の形態において、同時視聴するチャンネル及びタイムシフト録画するチャンネルをそれぞれ設定する際の詳細について、図3から図9を主に参照しつつ説明する。図3は、デジタルテレビジョン放送受信装置111において、同時視聴するチャンネル及びタイムシフト録画するチャンネルを設定する際の処理フローの概要を示している。
ところで、デジタルテレビジョン放送受信装置111は、アンテナ248によりデジタルテレビ放送の放送信号を受信し、チューナ部250aにより選局された所望の1または複数のチャンネルの放送信号を内蔵HDD273等の記憶媒体に順次保存するように構成されている。さらに、デジタルテレビジョン放送受信装置111は、制御部261等の各部の動作により、前記記憶媒体に保存された放送信号に応じたコンテンツを前記記憶媒体の容量等に応じて決定される所定の期間内において視聴できるように構成されている。そのため、以上に述べた構成に応じて行われるデジタルテレビジョン放送受信装置111の各部の動作及び処理等を総称して、便宜的に「タイムシフト録画」と呼ぶこととする。
まず、制御部261は、図3のステップS1において、チューナ部250a等を制御してスキャン動作させることにより、地上デジタルテレビジョン放送信号を受信可能なチャンネルを検出した後、この検出結果を不揮発性メモリ261cに格納する。
その後、制御部261は、図3のステップS2において、図3のステップS1の検出結果を不揮発性メモリ261cから読み込むことにより、同時視聴するチャンネルを設定するための処理等を行う。
ここで、図3のステップS2において行われる処理及び動作の具体例について説明を行う。図4は、デジタルテレビジョン放送受信装置111において、地上デジタルテレビ放送の機能設定に係るルートメニュー画面の表示の一例を示している。図5及び図6は、同時視聴するチャンネルの選択及び設定に係る設定画面の表示の一例を示している。
制御部261は、リモートコントローラ117に設けられた「設定メニュー」ボタン等の操作に伴って送信される操作情報に基づき、例えば図4に示すような、地上デジタルテレビ放送の機能設定に係るルートメニュー画面を映像表示器114の表示画面114a上に表示させる。
図4のルートメニュー画面は、「基本設定」、「マルチ画面チャンネル設定」、及び、「タイムシフトマシン録画設定」の選択ボタンが表示されるメニュー表示部を有して構成されている。
さらに、制御部261は、リモートコントローラ117に設けられた「マルチ画面」ボタン等の操作に伴って送信される操作情報に基づき、図4のルートメニュー画面における選択ボタン「マルチ画面チャンネル設定」が選択されたことを検出すると、例えば図5に示すような、同時視聴するチャンネルの選択及び設定に係る設定画面を映像表示器114の表示画面114a上に表示させる。
図5及び図6に示す設定画面(「マルチ画面チャンネル設定」)においては、図3のステップS1の検出結果として得られた各チャンネル、すなわち、地上デジタルテレビジョン放送信号を受信可能な各チャンネルが受信可能チャンネルリスト301a内に挙げられている。
図5及び図6に示す設定画面においては、リモートコントローラ117に設けられた「∧」ボタン及び「∨」ボタン等の操作に応じて受信可能チャンネルリスト301aを上下にスクロールさせることにより、図3のステップS1の検出結果として得られた各チャンネルをユーザが確認できるように、スクロールバー301bが受信可能チャンネルリスト301aの近傍に配置されている。そのため、ユーザは、リモートコントローラ117の「∨」ボタン等を操作することにより、受信可能チャンネルリスト301aの表示状態を図5に示すものから図6に示すものへ遷移させることができる。また、ユーザは、リモートコントローラ117の「∧」ボタン等を操作することにより、受信可能チャンネルリスト301aの表示状態を図6に示すものから図5に示すものへ遷移させることができる。
図5及び図6に示す設定画面においては、受信可能チャンネルリスト301aに挙げられた各チャンネルの中から同時視聴するチャンネルをユーザが選択できるように、チェックボックス301cが受信可能チャンネルリスト301aの各チャンネル毎に設けられている。そのため、ユーザは、リモートコントローラ117の「∧」ボタン、「∨」ボタン及び「決定」ボタン等を操作して、受信可能チャンネルリスト301aの各チャンネルに対応するチェックボックス301cのチェックを付すまたは外すことにより、同時視聴するチャンネル及び同時視聴しないチャンネルを受信可能チャンネルリスト301aの中から個別に選択することができる。
なお、図5及び図6に示す受信可能チャンネルリスト301aにおいては、例えば、「第1のテレビ局」の「地デジ 011」と「地デジ 012」との両方にチェックボックス301cが設けられており、すなわち、同一のテレビ局の別々のチャンネルについて、同時視聴する/しないをそれぞれ設定できるようになっている。
また、図5及び図6に示す受信可能チャンネルリスト301aにおいては、ここでは、8個までチェックボックス301cのチェックを付すことができ、すなわち、最大で8チャンネルを同時視聴する設定ができるようになっている。なお、同時視聴可能するとして設定可能な最大チャンネル数は、チューナ部245a及びチューナ部250aに設けられたチューナの数に応じて決定されるものであり、不揮発性メモリ261cに予め格納されている情報である。そのため、同時視聴可能するとして設定可能な最大チャンネル数は、8個に限らず、チューナ部245a及びチューナ部250aに設けられたチューナの数に応じて適宜増減させることもできる。
ここで、制御部261は、同時視聴可能するとして設定可能な最大チャンネル数の情報を不揮発性メモリ261cから読み込み、いずれのチェックボックス301cにもチェックが付されていない場合、及び、チェックボックス301cに所定の数(例えば9個)以上のチェックが付されている場合等に、不適切な設定がなされている旨を示すメッセージ(「チャンネルが指定されていません」、及び、「これ以上指定できません」等)をOSDにより表示させる。
そして、制御部261は、リモートコントローラ117の所定のボタンの操作に基づき、図5及び図6に示す設定画面に含まれる設定完了ボタン311dが選択されたことを検出すると、チェックボックス301cのチェックが付された各チャンネルを同時視聴するチャンネルとして設定するとともに、この設定内容を不揮発性メモリ261cに格納する。
なお、図3のステップS2において、同時視聴するチャンネルとして設定された設定内容は、マルチ画面チャンネル表示において同時に動画表示する際に反映されるものに限らず、例えば、電子番組ガイド(EPG)とともに動画表示する際に反映されるものであってもよく、または、メイン画面における表番組(本放送)とサブ画面における裏番組とを同時に動画表示する際に反映されるものであってもよい。
一方、制御部261は、図3のステップS3において、図3のステップS2で設定された同時視聴するチャンネルを不揮発性メモリ261cから読み込むことにより、タイムシフト録画するチャンネルを設定するための処理等を行う。
ここで、図3のステップS3において行われる処理及び動作の具体例について説明を行う。図7は、タイムシフト録画をするかしないかを設定するための設定画面の表示の一例を示している。
制御部261は、リモートコントローラ117に設けられた「タイムシフト」ボタン等の操作に伴って送信される操作情報に基づき、図4のルートメニュー画面における選択ボタン「タイムシフトマシン録画設定」が選択されたことを検出すると、例えば図7に示すような、タイムシフト録画をするかしないかを設定するための設定画面を映像表示器114の表示画面114a上に表示させる。
図8は、タイムシフト録画の機能設定に係るメニュー画面の表示の一例を示している。
そして、制御部261は、リモートコントローラ117に設けられた「∧」ボタン、「∨」ボタン及び「決定」ボタン等の操作に伴って送信される操作情報に基づき、図7の設定画面において、タイムシフト録画をする/しないのいずれかが選択された状態でリモートコントローラ117の「決定」ボタンが操作されたことを検出すると、例えば図8に示すような、タイムシフト録画の機能設定に係るメニュー画面を映像表示器114の表示画面114a上に表示させる。
図8のメニュー画面は、「タイムシフトマシン録画」、「録画チャンネル」、「録画時間」、及び、「システムメンテナンス時間」の選択ボタンを有して構成されている。
図9は、タイムシフト録画するチャンネルの選択及び設定に係る設定画面の表示の一例を示している。
さらに、制御部261は、リモートコントローラ117に設けられた所定のボタンの操作に伴って送信される操作情報に基づき、図8のメニュー画面における選択ボタン「録画チャンネル」が選択されたことを検出すると、例えば図9に示すような、タイムシフト録画するチャンネルの選択及び設定に係る設定画面を映像表示器114の表示画面114a上に表示させる。なお、図9に示す設定画面は、タイムシフト録画の動作中には表示されないものとする。
図9に示す設定画面(「録画チャンネル」)においては、図3のステップS2により設定された各チャンネル、すなわち、同時視聴するとして設定された各チャンネルが録画チャンネルリスト311a内に挙げられている。
図9に示す設定画面においては、録画チャンネルリスト311aに挙げられた各チャンネルの中からタイムシフト録画するチャンネルをユーザが選択できるように、チェックボックス311bが録画チャンネルリスト311aの各チャンネル毎に設けられている。そのため、ユーザは、リモートコントローラ117の「∧」ボタン、「∨」ボタン及び「決定」ボタン等を操作して、録画チャンネルリスト311aの各チャンネルに対応するチェックボックス311bのチェックを付すまたは外すことにより、タイムシフト録画するチャンネル及びタイムシフト録画しないチャンネルを録画チャンネルリスト311aの中から個別に選択することができる。
ここで、制御部261は、いずれのチェックボックス311bにもチェックが付されていない場合等に、不適切な設定がなされている旨を示すメッセージ(「チャンネルが指定されていません」等)をOSDにより表示させる。
図9に示す設定画面においては、タイムシフト録画される各チャンネルのコンテンツの視聴可能時間(保存可能期間)をユーザに告知するためのメッセージ欄311cが録画チャンネルリスト311aの近傍に配置されている。具体的な処理としては、例えば、内蔵HDD273の容量の検知結果と、各チェックボックス311bのうちのチェックを付されているチャンネルの数と、タイムシフト録画用に予め設定された所定のビットレートと、を用いた演算を制御部261が行い、さらに、この演算結果に応じた文字列等をメッセージ欄311cに表示させる制御を制御部261が行うことにより、前述の視聴可能時間(保存可能期間)をユーザに告知することができる。
図10は、タイムシフト録画されたコンテンツを削除してもよいか否かの選択を促す画面の表示の一例を示している。
一方、制御部261は、リモートコントローラ117の所定のボタンの操作に基づき、図9に示す設定画面に含まれる設定完了ボタン311dが選択された直後に、不揮発性メモリ261cに格納された元の設定内容と、図9に示す設定画面において設定された新たな設定内容と、を比較する。そして、制御部261は、この比較結果に基づいてタイムシフト録画するチャンネル数に変更があったことを検出すると、例えば図10に示すような、内蔵HDD273にタイムシフト録画されたコンテンツを削除してもよいか否かの選択を促す画面を表示させる。
図11は、タイムシフト録画されたコンテンツを削除する等の処理を実施している最中におけるメッセージ画面の表示の一例を示している。図12は、タイムシフト録画されたコンテンツを削除する等の処理が完了した際におけるメッセージ画面の表示の一例を示している。
制御部261は、リモートコントローラ117の所定のボタンの操作に基づき、図10に示す画面において「いいえ」が選択された場合には、図9に示す設定画面において設定された新たな設定内容を破棄するとともに、不揮発性メモリ261cに格納された元の設定内容が適用されるように各部を制御する。また、制御部261は、リモートコントローラ117の所定のボタンの操作に基づき、図10に示す画面において「はい」が選択された場合には、図9に示す設定画面において設定された新たな設定内容を不揮発性メモリ261cに格納し、内蔵HDD273をフォーマットすることによりタイムシフト録画されたコンテンツを削除し、さらに、これらの処理を実施している最中である旨を示す図11のメッセージ画面を映像表示器114の表示画面114a上に表示させる。なお、図11のメッセージ画面に表示される文字列のうち、「設定を変更しています。」の文字列については、青文字かつ点滅表示されるものとする。そして、制御部261は、前述の処理が完了した際に、図12のメッセージ画面を映像表示器114の表示画面114a上に表示させる。
なお、制御部261は、タイムシフト録画するチャンネルが変更された際に必ず内蔵HDD273のフォーマットを行うものに限らず、例えば、タイムシフト録画するチャンネルが変更されたにも係わらず内蔵HDD273の内部の分割状態が変更されないことを検出した場合に、内蔵HDD273のフォーマットを行わなくともよい。さらに、制御部261は、タイムシフト録画するチャンネルが変更されたにも係わらず内蔵HDD273の内部の分割状態が変更されないことを検出した場合であって、かつ、タイムシフト録画するチャンネルの変更前後において同一のチャンネルが設定されていることを検出した場合に、当該同一のチャンネルのタイムシフト録画されたコンテンツについては削除しないようにしてもよい。
続いて、前述のように構成された本実施の形態において、タイムシフト録画時間及びシステムメンテナンス時間をそれぞれ設定する際の詳細について、図13から図16を主に参照しつつ説明する。図13は、デジタルテレビジョン放送受信装置111において、タイムシフト録画時間及びシステムメンテナンス時間を設定する際の処理フローの概要を示している。図14は、タイムシフト録画時間の選択及び設定に係る設定画面の表示の一例を示している。図15は、タイムシフト録画時間の選択及び設定に係る設定画面の表示の、図14とは異なる例を示している。
まず、制御部261は、図13のステップS11において、リモートコントローラ117に設けられた所定のボタンの操作に伴って送信される操作情報に基づき、図8のメニュー画面における選択ボタン「録画時間」が選択されたことを検出すると、例えば図14(及び図15)に示すような、タイムシフト録画時間の選択及び設定に係る設定画面を映像表示器114の表示画面114a上に表示させる。なお、図14及び図15に示す設定画面は、タイムシフト録画の動作中には表示されないものとする。
図14及び図15に示す設定画面においては、タイムシフト録画を行う時間帯及び曜日を選択及び設定するためのタイムテーブル321aが設けられている。タイムテーブル321aは、図14及び図15に示すように、複数のOSDボタン等がマトリクス状に配置されたものとして構成されている。また、図14及び図15に示す示す設定画面のタイムテーブル321aによれば、例えば、マトリクスの左端の縦軸方向に沿ってA.M.0:00〜P.M.12:00の1日分の時間帯が(1時間単位で)並べて表示され、かつ、該マトリクスの上端の横軸方向に沿って日曜日〜土曜日の1週間分の曜日が並べて表示されるようになっている。そのため、ユーザは、タイムテーブル321aを見ながらリモートコントローラ117の「∧」ボタン、「∨」ボタン、「<」ボタン、「>」ボタン、及び、「決定」ボタン等を操作することにより、太枠で示すカーソルを移動させて、タイムシフト録画を行う時間帯及び曜日を選択することができるとともに、タイムシフト録画を行うものとして選択済の時間帯及び曜日を非選択状態にすることができる。そして、このような操作により、例えば、図14に示すタイムテーブル321aにおいてタイムシフト録画を行う時間帯及び曜日が新たに選択された場合には、当該時間帯及び当該曜日にあたるOSDボタンが図15に示すようにハイライト表示される。また、前述の操作により、例えば、図15に示すタイムテーブル321aにおいて既にハイライト表示されている時間帯及び曜日が選択された場合には、当該時間帯及び当該曜日にあたるOSDボタンのハイライト表示が図14に示すように解除される。
なお、本実施の形態によれば、全ての時間帯及び曜日において一括でタイムシフト録画する/しないの選択を行うことができるような、例えば、「すべて」と書かれたOSDボタンをタイムテーブル321a内に設けるものであってもよい。さらに、本実施の形態によれば、図14または図15に示す設定画面が表示される際に、前述の「すべて」と書かれたOSDボタン、または、タイムテーブル321a内の最も左端かつ最も上端のOSDボタンのいずれかがフォーカスされる(図14及び図15に示す太枠のカーソルにより囲まれる)ようにタイムテーブル321aを構成してもよい。
一方、本実施の形態によれば、タイムテーブル321a内に並べて表示された各時間帯のうち、一の時間帯にあたるOSDボタンを選択することにより、全ての曜日の前記一の時間帯においてタイムシフト録画する/しないの選択を行うことができるようにタイムテーブル321aを構成してもよい。さらに、本実施の形態によれば、タイムテーブル321a内に並べて表示された各曜日のうち、一の曜日にあたるOSDボタンを選択することにより、前記一の曜日の全ての時間帯においてタイムシフト録画する/しないの選択を行うことができるようにタイムテーブル321aを構成してもよい。
そして、制御部261は、リモートコントローラ117に設けられた所定のボタンの操作に基づき、タイムテーブル321aにおけるタイムシフト録画を行う時間帯及び曜日の設定が確定されたことを検出すると、この確定された設定内容を不揮発性メモリ261cに格納する。
図16は、システムメンテナンス時間の設定に係る設定画面の表示の一例を示している。
制御部261は、図13のステップS12において、リモートコントローラ117に設けられた所定のボタンの操作に伴って送信される操作情報に基づき、図8のメニュー画面における選択ボタン「システムメンテナンス時間」が選択されたことを検出すると、例えば図16に示すような、システムメンテナンス時間の設定に係る設定画面を映像表示器114の表示画面114a上に表示させる。なお、図16に示す設定画面は、タイムシフト録画の動作中には表示されないものとする。
図16に示す設定画面(「システムメンテナンス時間」)においては、システムメンテナンスの開始時刻における「時」の桁及び「分」の桁を個別に設定でき、かつ、変更された開始時刻から所定時間後(例えば10分後)の時刻がシステムメンテナンスの終了時刻として設定及び表示されるように構成されている。なお、図16に示す設定画面の「分」の桁には、例えば、「00」、「10」、「20」、「30」、「40」、及び、「50」のうちのいずれかのみが表示されるように構成されている。そのため、ユーザは、図16に示す設定画面を見ながらリモートコントローラ117の「∧」ボタン、「∨」ボタン、「<」ボタン、「>」ボタン、及び、「決定」ボタン等を操作して「時」の桁と「分」の桁とを個別に変更することにより、システムメンテナンスの開始時刻を10分単位で設定することができる。
制御部261は、リモートコントローラ117に設けられた所定のボタンの操作に基づき、図16に示す設定画面におけるシステムメンテナンスの開始時刻及び終了時刻の設定が確定されたことを検出すると、この確定された設定内容を不揮発性メモリ261cに格納する。
そして、制御部261は、図14及び図15に示す設定画面を生成して表示させる際に、不揮発性メモリ261cに格納されたタイムシフト録画時間の設定内容とシステムメンテナンス時間の設定内容とを併せて読み込むことにより、タイムシフト録画するとして選択された時間帯と、システムメンテナンスの開始時刻及び終了時刻を両方含む時間帯(システムメンテナンスの実施時間帯)とを、タイムテーブル321a内において一緒にかつ視覚的に区別できるようにハイライト表示させる。
ところで、本実施の形態においては、システムメンテナンス時間として設定された時間の間に、デジタルテレビジョン放送受信装置111の再起動を少なくとも含む、メンテナンスに係る動作及び処理が制御部261の制御により行われる。そのため、システムメンテナンスを実施している最中においては、タイムシフト録画に係る動作を一時的に停止する必要が生じる。
そこで、制御部261は、図13のステップS13において、不揮発性メモリ261cに格納された設定内容を読み込むことにより、タイムシフト録画するとして設定された時間帯と、システムメンテナンスの開始時刻及び終了時刻として設定された時間帯とが重複しているか否かの判定を行う。
そして、制御部261は、図13のステップS13において、前述の2つの時間帯が全く重複していないことを検出すると、不揮発性メモリ261cに格納されたシステムメンテナンスの開始時刻から終了時刻までの間においてデジタルテレビジョン放送受信装置111のシステムメンテナンスが行われるようにする。また、制御部261は、図13のステップS13において、前述の2つの時間帯の少なくとも一部が重複していることを検出すると、図13のステップS14の処理を続けて行う。
制御部261は、図13のステップS14において、不揮発性メモリ261cに格納されたシステムメンテナンスの開始時刻及び終了時刻を書きかえることにより、タイムシフト録画するとして設定された時間帯に重複しない他の時間帯へシステムメンテナンス時間を移動させる。このとき、不揮発性メモリ261cに格納されたシステムメンテナンス時間の設定内容が変更されるため、タイムテーブル321a内においてシステムメンテナンスの実施時間帯としてハイライト表示される時間帯も併せて変更される。
図17は、現在視聴中のチャンネルのコンテンツの頭出し再生を行う際の処理フローの概要を示している。
一方、制御部261は、図17のステップS21において、リモートコントローラ117に設けられた、例えば、「始めにジャンプ」等のボタン117aが操作されたか否かを判定する。
さらに、制御部261は、図17のステップS22において、ボタン117aが操作されたことに伴って送信される操作情報に基づき、例えば、タイムシフト録画に係る設定内容(タイムシフト録画するチャンネルであるか否かの設定、及び、タイムシフト録画する時間帯の設定)を不揮発性メモリ261cから読み込む等の処理を行うことにより、現在視聴中のチャンネルのコンテンツがタイムシフト録画されているコンテンツであるか否かの判定を行う。
そして、制御部261は、図17のステップS23において、タイムシフト録画されている現在視聴中のチャンネルのコンテンツを最初から再生させる(頭出し再生させる)ための制御を、デジタルテレビジョン放送受信装置111の各部に対して行う。
すなわち、所望のチャンネルのコンテンツが視聴されている(映像表示器114の表示画面114a上に表示されている)最中において「始めにジャンプ」等のボタン117aが操作(押下)されることにより、当該視聴中のコンテンツがタイムシフト録画開始時刻からタイムシフト再生される。なお、このようなタイムシフト再生に係る動作等は、ボタン117aが押下された際の所望のチャンネルのコンテンツがタイムシフト録画するとして設定されており、かつ、当該コンテンツの少なくとも一部がタイムシフト録画されている場合にのみ実施され、これ以外の場合には実施されないものとする。また、前述のタイムシフト再生に係る動作等が実施されない場合において、例えば、「操作できません。」等の文字列が映像表示器114の表示画面114a上に表示されるものとする。
以上に述べたように、本実施の形態によれば、同時視聴するとして選択された各チャンネルの中から、タイムシフト録画するチャンネルを選択できるようにしている。そのため、本実施の形態によれば、タイムシフト録画された所望のコンテンツを出来るだけ長期間保存することができるとともに、同時視聴するチャンネル及びタイムシフト録画するチャンネルの選択設定を簡便に行うことができる。
なお、本発明は、上述した各実施例に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変更や応用が可能であることは勿論である。