JP5513231B2 - ダイアフラム - Google Patents

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Description

本発明はダイアフラムに関し、特にレギュレータなどの流体圧調質機器に用いられて好適なダイアフラムに関する。
例えばレギュレータなどの流体圧調質機器では、その内部空間を異なる圧力が及ぼされる室に区画するため、ダイアフラムが用いられる(例えば特許文献1を参照)。
図10は、従来のダイアフラムが装着されたレギュレータを示した図である。
この従来のダイアフラム110が装着されたレギュレータ100は、図10に示したように、第1のハウジング120と第2のハウジング130とがダイアフラム110を介して接合されて構成される。ダイアフラム110は、その外周端部が第1のハウジング120と第2のハウジング130との間に挟持されることで、レギュレータ100の内部に装着される。また、第1のハウジング120の内部にはピストン122が収容されており、第2のハウジング130の内部には弁体132が収容されている。ダイアフラム110は、このピストン122と弁体132との間に装着される。
ダイアフラム110が装着されることにより、レギュレータ100の内部空間は、外気と連通して大気圧下にあるリリーフ室124と、2次側流路144から流通孔134aを介して高圧空気が流入するダイアフラム室134とに区画される。
このようにして構成される従来のダイアフラム110が装着されたレギュレータ100は、2次側が所定以上の圧力になると、ダイアフラム室134に流入した高圧空気が、調圧スプリング126によって下向きに付勢されているピストン122を押し上げるようになっている。また、2次側が所定以下の圧力になると、調圧スプリング126の付勢力により、調圧スプリング136により上向きに付勢されている弁体132、およびピストン122が押し下げられるようになっている。
ダイアフラム110は、上述したようなピストン122および弁体132の上下動に対して、追随して変形することができるように、合成ゴムなどの弾性材料により構成されている。
特開2003−13862号公報
上述した従来のダイアフラム110をレギュレータ100に装着するためには、上述したように、ダイアフラム110の外周端部を第1のハウジング120と第2のハウジング130との間に挟持する固定構造が必要となる。例えば、上述の特許文献1では、従来のダイアフラム110の固定構造として、第1のハウジング120と第2のハウジング130との間にダイアフラム110を挟み込んだ状態で、第1のハウジング120に形成されている雄ねじと、第2ハウジング130に形成されている雌ねじとを螺合する構造となっている。
しかしながら、レギュレータ100にダイアフラム110を装着するための固定構造を
形成することは、レギュレータ100の構造が複雑となり、部品点数が増えてコスト増となるばかりか、レギュレータ100のコンパクト化を図る上での妨げにもなっていた。
本発明は、上述したような従来の課題に鑑みなされたものであって、従来のダイアフラムと比べて、ハウジングの固定構造をシンプルにすることができ、したがって、ハウジングの部品点数を削減することができるとともに、ハウジング自体をコンパクトにすることが可能なダイアフラムを提供することを目的としている。
本発明は、前述したような従来技術の問題点を解決するために発明されたものであって、
本発明のダイアフラムは、
ハウジングの内部に装着され、該ハウジングの内部空間を区画するダイアフラムであって、
前記ダイアフラムの外周端部にはリップ部が形成されており、
前記ダイアフラムを前記ハウジングの内部に嵌挿することで、前記リップ部が弾性変形した状態でハウジングの内周面と当接し、これによりハウジングの内部に装着されるように構成されていることを特徴とする。
このように、リップ部が弾性変形した状態でハウジングの内周面と当接し、これによりハウジングの内部に装着されるため、ハウジングに固定構造を設ける必要がない。したがって、ハウジングの部品点数を削減することでレギュレータなどの流体圧調質機器のコストダウンを図ることができるとともに、ハウジング自体をコンパクトにすることで、レギュレータなどの流体圧調質機器をコンパクトに設計することが可能となる。
上記発明において、
前記ダイアフラムをハウジングの内部に装着することにより、前記ハウジングの内部空間が低圧空間と高圧空間とに区画される場合において、
前記ハウジングの内周面には段部が形成されており、
前記ダイアフラムを前記ハウジングの内部に嵌挿した際に、前記リップ部の低圧空間側に配向された面と前記段部とが当接するように構成されていることが望ましい。
このように構成されていれば、リップ部がハウジングの内周面に加えて段部とも当接するため、本発明のダイアフラムをより安定した状態でハウジングの内部に装着することができる。また、リップ部の低圧空間側に配向された面と段部とが当接するため、ダイアフラムに高圧空間と低圧空間との差圧が作用した場合でも、ダイアフラムが滑動することを防止することができる。
また、ハウジングの固定構造もシンプルであり、ハウジングの部品点数を削減することでレギュレータなどの流体圧調質機器のコストダウンを図ることができるとともに、ハウジング自体をコンパクトにすることで、レギュレータなどの流体圧調質機器をコンパクトに設計することも可能である。
上記発明において、
前記ハウジングの内部の低圧空間にはピストンが収容されており、前記ダイアフラムが該ピストンの高圧空間側に配向された面に当接して装着される場合において、
前記ピストンの略中心部には貫通孔が形成されているとともに、前記ダイアフラムの略中心部には、該貫通孔と係合する係合部が形成されていることが望ましい。
このように、ピストンの貫通孔と係合する係合部が形成されていれば、ダイアフラムを
ピストンに一体的に装着することができ、ピストンの上下動によってもピストンとダイアフラムとが離間することがない。
上記発明において、
前記係合部の略中心部に連通孔が形成されていることが望ましい。
このように構成されていれば、ダイアフラムをピストンに一体的に装着した状態で、低圧空間と高圧空間とを連通させることができるため、本発明のダイアフラムを例えばレギュレータなどの流体圧調質機器に好適に用いることができる。
本発明によれば、従来のダイアフラムと比べて、ハウジングの固定構造をシンプルにすることができる。したがって、ハウジングの部品点数を削減することでレギュレータなどの流体圧調質機器のコストダウンを図ることができるとともに、ハウジング自体をコンパクトにすることで、レギュレータなどの流体圧調質機器をコンパクトに設計することが可能なダイアフラムを提供することができる。
図1は、本実施形態のダイアフラムが装着されたレギュレータを示した断面図である。 図2は、本発明のダイアフラムを示した断面図である。 図3は、第1のハウジングと第2のハウジングとの接合部を示した拡大断面図である。 。図4は、本実施形態のダイアフラムが装着されたレギュレータの断面図であって、1次側から2次側へ高圧空気が供給されている状態を示した断面図である。 図5は、本実施形態のダイアフラムが装着されたレギュレータの断面図であって、2次側圧力がリリーフされている状態を示した断面図である。 図6は、本発明の別の実施形態のダイアフラムを示した断面図である。 図7は、本発明の別の実施形態のダイアフラムを示した断面図である。 図8は、本発明の別の実施形態のダイアフラムを示した断面図である。 図9は、本発明の別の実施形態の段部を示した断面図である。 図10は、従来のダイアフラムが装着されたレギュレータを示した図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本実施形態のダイアフラムが装着されたレギュレータを示した断面図である。図2は、本実施形態のダイアフラムを示した断面図である。図3は、第1のハウジングと第2のハウジングとの接合部を示した拡大断面図である。
本実施形態のダイアフラム10は、図1に示したように、例えば流体圧調質機器であるレギュレータ1の内部に装着され、レギュレータ1の内部空間を異なる圧力が及ぼされる室に区画する目的で用いられる。
レギュレータ1は、1次側に配置されている例えばコンプレッサー(不図示)などから供給される高圧空気を減圧し、2次側に一定の圧力で自動的に供給するものである。本実施形態のレギュレータ1は、図1に示したように、第1のハウジング20の下端と第2のハウジング30の上端とが、接合部aで接合されることで構成されている。
第1のハウジング20は略円筒状をなしており、図1に示したようにその上部には、頭部にハンドル52が固設されたロッド50が螺嵌されている。また、第1のハウジング20の内部にはプレート28が収容されており、このプレート28の上面はロッド50の先端部分と当接している。また、第1のハウジング20の下側には、ダイアフラム10が装着された際にリリーフ室24として区画される内部空間24が形成されている。また、第1のハウジング20の周壁には、この内部空間24(リリーフ室24)と外気とを連通するリリーフ孔54が形成されている。
また、第1のハウジング20の内部空間24の下部にはピストン22が収容されている。このピストン22は平面視で略円板状をなしており、その中心部には貫通孔22aが形成されている。また、このピストン22と上述したプレート28とは調圧スプリング26で接続されており、この調圧スプリング26によってピストン22は下向きに、プレート28は上向きに、それぞれ付勢された状態となっている。これにより、上述のハンドル52を回転することで、ロッド50が上下方向に移動し、ピストン22の位置を上下方向に調整することができるようになっている。
第2のハウジングは略円柱状をなしており、図1に示したようにその上部には、ダイアフラム10が装着された際にダイアフラム室34として区画される凹部空間34が形成されている。また、凹部空間34(ダイヤフラム室34)の下方には、第2のハウジング30をその軸直角方向に貫通する1次側流路42と2次側流路44が形成されている。また、2次側流路44と凹部空間34とは流通孔34aを介して連通されている。
また、1次側流路42と2次側流路44との間には弁体32が立設されている。この弁体32の下面には調圧スプリング36が接続されており、この調圧スプリング36により、弁体32は上向きに付勢された状態になっている。
また、図1に示したように、第1のハウジング20と第2のハウジング30との接合部aの内周面には、段部40が形成されている。この段部40は、図3(a)に拡大して示したように、第1のハウジング20と第2のハウジング30との接合部aにおける内周面が平坦になるように、第1のハウジング20の下端の内周面を略矩形状に切り欠くことで形成される。
ダイアフラム10は、平面視で略円板状をなしており、図2に示したように、平板部12の外周端部には、その下側に向けて斜め外方に延伸するリップ部14が形成されている。このリップ部14は、平板部12の延伸方向に対して略平行に形成されている上面14aと、略直線上に形成された外周面14bを有するとともに、先端側に対して基端側の方が肉厚に形成されている。
また、ダイアフラム10の外径Φ3は、図1に示したダイアフラム室34の内径Φ1と略同一か、それよりも若干大きく形成されている。
また、平板部12の略中心部の上面側には、係合部16が突設している。この係合部16は、図2に示したように、断面視で略傘状に形成されており、その基端側の外周面には係合凹部16aが形成されている。また、係合部16の基端側の外径Φ4は、図1に示した貫通孔22aの径Φ2と略同一か、それよりも若干大きく形成されている。
また、係合部16の略中心部には、連通孔18が形成されている。この連通孔18が形成されていることにより、後述するように、ダイアフラム室34からリリーフ室24に向けて高圧空気が流入可能となっている。
また、平板部12のリップ部14との接続部には、平板部12を湾曲状に成形した折返し部12aが形成されている。この折返し部12aが形成されていることにより、後述するように、ダイアフラム10が上下方向に弾性変形する際の変形ストロークを大きくすることができる。
このような形状を有する本実施形態のダイアフラム10は、図1に示したように、ピストン22と弁体32との間に装着されて使用される。ダイアフラム10がピストン22と弁体32との間に装着されることにより、第1のハウジング20の内部空間24、および第2のハウジング30の凹部空間34が、それぞれ低圧空間であるリリーフ室24と、高圧空間であるダイアフラム室34とに区画されるとともに、リリーフ室24とダイアフラム室34との間が、ダイアフラム10によってシールされた状態となる。
なお、本明細書において低圧空間とは、高圧空間と比べて低い圧力の流体が充満している空間を意味する。同様に高圧空間とは、低圧空間と比べて高い圧力の流体が充満している空間を意味する。
ダイアフラム10をピストン22と弁体32との間に装着する際は、第1のハウジング20と第2のハウジング30とを接合する前に、第2のハウジング30の上方から、リップ部14を内側に弾性変形させた状態でダイアフラム10を嵌挿する。そして、ピストン22の貫通孔22aに係合部16を係合させ、ダイアフラム10をピストン22の下面に一体的に装着した後に、図3(b)に拡大して示したように、段部40がリップ部14の上面14aと当接するよう第1のハウジング20と第2のハウジング30とを接合すればよい。
第2のハウジング30の内部に装着されたダイアフラム10は、リップ部14が内側に弾性変形した状態で、その外周面14bが第2のハウジング30の内周面と全周にわたって当接する。内側に弾性変形したリップ部14は、その弾性復元力によって第2のハウジング30の内周面を押圧するため、これによりダイアフラム10が第2のハウジング30の内部に安定的に保持されるとともに、リリーフ室24とダイアフラム室34との間が確実にシールされる。
このようなダイアフラム10は、弾力性に富んだゴム材料や、合成樹脂材料などによって形成することができる。好適に使用できるゴム材料としては、例えば、天然ゴムや、ニトリルゴム、水素化ニトリルゴム、フッ素ゴム、シリコーンゴム、ウレタンゴム、エチレンプロピレンゴム、布入りゴムなどの各種の合成ゴム材料が挙げられる。また、好適に使用できる樹脂材料としては、フッ素系樹脂、中でも耐熱性、耐薬品性に優れるポリテトラフルオロエチレン(PTFE)が挙げられる。本実施形態のダイアフラム10は、ニトリルゴムにより形成されている。
次に、レギュレータ1の各作動状態下におけるダイアフラム10の作用について、図1、図4、および図5をもとに説明する。図4は、本実施形態のダイアフラムが装着されたレギュレータの断面図であって、1次側から2次側へ高圧空気が供給されている状態を示した断面図である。図5は、本実施形態のダイアフラムが装着されたレギュレータの断面図であって、2次側圧力がリリーフされている状態を示した断面図である。なお、図4、図5中の矢印は、空気の流れ方向を示している。
図1に示した状態のレギュレータ1は、2次側圧力が目標圧力に達している状態となっている。この状態では、図1に示したように、調圧スプリング36によって上向きに付勢されている弁体32が上方一杯の位置まで押し上げられており、1次側流路42と2次側流路44との間が弁体32によって閉止されている。また、調圧スプリング26によって
下向きに付勢されているピストン22がダイアフラム10を介して弁体32と当接し、この状態で、ピストン22からダイアフラム10に作用する下向きの力と、ダイアフラム室34内の高圧空気による上向きの力とが均衡しているため、連通孔18も弁体32によって閉止されている。したがって、この図1に示した状態では、1次側から2次側への高圧空気の移動は生じておらず、ダイアフラム室34からリリーフ室24への高圧空気の流入も生じていない。
この図1に示した状態では、ダイアフラム10は装着された状態からほとんど変形していない。つまり、リップ部14が内側に弾性変形した状態で、その外周面14bと第2のハウジング30の内周面とが全周にわたって当接している。したがって、上述したように、ダイアフラム10が第2のハウジング30の内部に安定的に保持されるとともに、このダイアフラム10によって、リリーフ室24とダイアフラム室34との間は確実にシールされている。
また、ダイアフラム室34に流入する高圧空気により、ピストン22と当接していないダイアフラム10の外周部分には、ダイアフラム室34からリリーフ室24に向けて上向きの差圧が作用するが、リップ部14の上面14aと段部40とが当接しているため、この上向きの差圧によってダイアフラム10が上方に滑動することはない。
図4に示した状態のレギュレータ1は、2次側圧力が目標の圧力に達しておらず、1次側から2次側へ向けて高圧空気が供給されている途中の状態である。この状態では、図4に示したように、ダイアフラム10を介してピストン22から作用する下向きの力により、図1に示した状態よりも弁体32が下方の位置まで押し下げられており、この状態で、ピストン22からダイアフラム10に作用する下向きの力と、弁体32およびダイアフラム室34内の高圧空気による上向きの力とが均衡している。したがって、この図4に示した状態では、1次側流路42と2次側流路44との間は連通しており、図4中に矢印で示したように、1次側から2次側に向かって高圧空気が流入している。一方、連通孔18は弁体32によって閉止された状態となっており、ダイアフラム室34からリリーフ室24への高圧空気の流入は生じていない。
この図4に示した状態では、ダイアフラム10は、ピストン22に追随してその平坦部12が下方に押し下げられて、折返し部12aが伸びきった状態となっている。しかしながら、この状態においてもリップ部14は内側に弾性変形した状態のままであり、その外周面14bと第2のハウジング30の内周面とは全周にわたって当接している。したがってこの状態においても、ダイアフラム10の弾性復元力により、ダイアフラム10は第2のハウジング30の内部に安定的に保持されるとともに、このダイアフラム10によって、リリーフ室24とダイアフラム室34との間は確実にシールされている。
また、この図4に示した状態においても、ダイアフラム室34に流入する高圧空気により、ピストン22と当接していないダイアフラム10の外周部分にはダイアフラム室34からリリーフ室24に向けて上向きの差圧が作用するが、リップ部14の上面14aと段部40とが当接しているため、この上向きの差圧によってダイアフラム10が上方に滑動することはない。
図5に示した状態のレギュレータ1は、2次側圧力が上昇し過ぎたため、2次側圧力がリリーフされている状態である。この状態では、図5に示したように、調圧スプリング36によって上向きに付勢されている弁体32が上方一杯の位置まで押し上げられており、1次側流路42と2次側流路44との間が弁体32によって閉止されている。また、ダイアフラム室34内の高圧空気からダイアフラム10に作用する上向きの力によって、ピストン22が上方一杯の位置まで押し上げられているため、ダイアフラム10と弁体32と
が離間し、連通孔18は開放された状態となっている。したがって、この図5に示した状態では、1次側から2次側への高圧空気の移動は生じていないが、ダイアフラム室34内の高圧空気は連通孔18を介してリリーフ室24へ流入する。このリリーフ室24に流入した高圧空気は、図5中に矢印で示したように、リリーフ孔54を介して外気へ放出される。
この図5に示した状態では、ダイアフラム10は、ピストン22および弁体32に追随してその平坦部12が上方に押し上げられて、折返し部12aが伸びきった状態となっている。しかしながら、この状態においてもリップ部14は内側に弾性変形した状態のままであり、その外周面14bと第2のハウジング30の内周面とが全周にわたって当接している。したがってこの状態においても、ダイアフラム10の弾性復元力により、ダイアフラム10は第2のハウジング30の内部に安定的に保持されるとともに、このダイアフラム10によって、リリーフ室24とダイアフラム室34との間は確実にシールされている。
また、この図5に示した状態においても、ダイアフラム室34に流入する高圧空気により、ピストン22と当接していないダイアフラム10の外周部にはダイアフラム室34からリリーフ室24に向けて上向きの差圧が作用するが、リップ部14の上面14aと段部40とが当接しているため、この上向きの差圧によってダイアフラム10が上方に滑動することはない。
以上のとおり、本発明のダイアフラム10によれば、リップ部14が弾性変形した状態で第2のハウジング30の内周面と当接し、第2のハウジング30の内部に装着されるため、第1のハウジング20や第2のハウジング30に固定構造を設ける必要がない。したがって、ハウジングの部品点数を削減することでレギュレータなどの流体圧調質機器のコストダウンを図ることができるとともに、ハウジング自体をコンパクトにすることで、レギュレータなどの流体圧調質機器をコンパクトに設計することが可能となる。
また、第1のハウジング20の内周面にリップ部14の上面14aと当接する段部40が形成されているため、ダイアフラム10に高圧空間と低圧空間との差圧が作用した場合でも、ダイアフラム10が滑動することを防止することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の目的を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
例えば、本発明のダイアフラム10の形状を、上述した実施形態の形状に替えて、図6〜図8に示したような形状にすることも可能である。
図6(a)に示したダイアフラム10Aは、上述した実施形態のダイアフラム10と比べて、折返し部12aが形成されていない点が異なっている。このように図6(a)のダイアフラム10Aは、折返し部12aが形成されていないため、図6(b)に示した如く、その平坦部12が弾性変形することで上下方向に変形するものの、上述した実施形態のダイアフラム10よりも上下方向への変形ストロークは小さい。
しかしながら、上述した実施形態のダイアフラム10と同様に、ダイアフラム10Aの外周端部にはリップ部14が形成されているため、ダイアフラム10Aを第2のハウジング30の内部に嵌挿することで、リップ部14が弾性変形した状態で第2のハウジング30の内周面と当接し、これによってダイアフラム10Aを第2のハウジング30の内部に装着できるようになっている。
また、図7(a)に示したダイアフラム10Bは、上述した実施形態のダイアフラム10と比べて、折返し部12aが形成されていない替わりに、平坦部12の中央部分が逆皿型状に形成されている点が異なっている。このような図7(a)のダイアフラム10Bは、平坦部12が逆皿型状に形成されているため、その斜辺部12bが上下方向に変形することで、図7(b)に示した如く上下方向に大きく変形可能に構成されており、上述した実施形態のダイアフラム10と同等以上の変形ストローク性を備えている。
また、上述した実施形態のダイアフラム10と同様に、ダイアフラム10Bの外周端部にはリップ部14が形成されているため、ダイアフラム10Bを第2のハウジング30の内部に嵌挿することで、リップ部14が弾性変形した状態で第2のハウジング30の内周面と当接し、これによってダイアフラム10Bを第2のハウジング30の内部に装着できるようになっている。
また、図8(a)に示したダイアフラム10Cは、上述した実施形態のダイアフラム10と比べて、折り返し部12aが形成されていない替わりに、平坦部12の外周部が蛇腹状に形成されている点が異なっている。このような図8(a)のダイアフラム10Cは、平坦部12の外周部が蛇腹状に形成されているため、その蛇腹部12cが上下方向に圧縮することで、図8(b)に示した如く上下方向に大きく変形可能に構成されており、上述した実施形態のダアイアフラム10よりも大きな変形ストローク性を備えている。
また、上述した実施形態のダイアフラム10と同様に、ダイアフラム10Cの外周端部にはリップ部14が形成されているため、ダイアフラム10Cを第2のハウジング30の内部に嵌挿することで、リップ部14が弾性変形した状態で第2のハウジング30の内周面と当接し、これによってダイアフラム10Cを第2のハウジング30の内部に装着できるようになっている。
このように、本発明のダイアフラム10は、その外周端部にリップ部14が形成されており、このリップ部14が弾性変形した状態でハウジングの内周面と当接し、これによりハウジングの内部に装着されるように構成されていればよく、所望の変形ストローク性などに合わせた種々の変更が可能である。
また、上述した実施形態では、第1のハウジング20の下端の内周面を略矩形状に切り欠くことで段部40を形成しているが、本発明の段部40の形状はこれに限定されず、例えば図9に示したように、第1のハウジング20の下端の内周面に略矩形状の凸部を設けることで、段部40を形成してもよい。
要するに、本発明のダイアフラム10にあっては、ダイアフラム10に高圧空間と低圧空間との差圧が作用した場合でも、ダイアフラム10の滑動を防止できるよう、リップ部14の低圧空間側の面(上述した実施形態では上面14a)と当接するような段部40が構成されていればよく、その形状は種々の変更が可能である。
1 レギュレータ
10 ダイアフラム
10A ダイアフラム
10B ダイアフラム
10C ダイアフラム
12 平板部
12a 折返し部
12b 凸状部
12c 蛇腹部
14 リップ部
14a 上面
14b 外周面
16 係合部
16a 係合凹部
18 連通孔
20 第1のハウジング
22 ピストン
22a 貫通孔
24 リリーフ室(内部空間)
26 調圧スプリング
28 プレート
30 第2のハウジング
32 弁体
34 ダイアフラム室(凹部空間)
34a 流通孔
36 調圧スプリング
40 段部
42 1次側流路
44 2次側流路
50 ロッド
52 ハンドル
54 リリーフ孔
100 レギュレータ
110 ダイアフラム
120 第1のハウジング
122 ピストン
126 調圧スプリング
124 リリーフ室
130 第2のハウジング
132 弁体
134 ダイアフラム室
134a 流通孔
136 調圧スプリング
144 2次側流路
a 接合部

Claims (1)

  1. ハウジングの内部に装着され、該ハウジングの内部空間を区画するダイアフラムであって、
    前記ダイアフラムの外周端部にはリップ部が形成されており、
    前記ダイアフラムを前記ハウジングの内部に嵌挿することで、前記リップ部が弾性変形した状態でハウジングの内周面と当接し、これによりハウジングの内部に装着されるように構成され
    前記ダイアフラムをハウジングの内部に装着することにより、前記ハウジングの内部空間が低圧空間と高圧空間とに区画される場合において、
    前記ハウジングの内周面には段部が形成されており、
    前記ダイアフラムを前記ハウジングの内部に嵌挿した際に、前記リップ部の低圧空間側に配向された面と前記段部とが当接するように構成され、
    さらに、前記ハウジングの内部の低圧空間にはピストンが収容され、
    前記ダイアフラムが該ピストンの高圧空間側に配向された面に当接して装着される場合において、
    前記ピストンの略中心部には貫通孔が形成されているとともに、前記ダイアフラムの略中心部には、該貫通孔と係合する係合部が形成され、前記係合部の略中心部に連通孔が形成され、
    前記連通孔が形成された係合部が、前記ダイアフラムとともに一つの部材で構成されていることを特徴とするダイアフラム。
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