JP5512333B2 - 付加部材の取付構造および什器 - Google Patents
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Description
ブラケットの天板への固定にボルトを用いると、補助天板の天板に対する取り付け位置を変更したい場合や、一つの天板に複数の補助天板を取り付けたい場合等に、これに応じて天板の下面に複数のボルト穴を形成しなければならない。ボルト穴の形成には、単なる孔やスリットの形成に比較すれば手間がかかる。したがって、加工工数および加工コストを要してしまうという問題がある。また、例えばユーザ側でオプション部材や補助天板の位置変更等を気軽に行えないという問題もある。
すなわち、本発明は、天板を備えた什器に付加部材を取り付けるための取付構造であって、下面に複数の係止孔が間隔を隔てて形成された天板に付加部材がブラケットを介して取り付けられ、ブラケットは、天板の下面に係止される第一ブラケットと、第一ブラケットに隣接して天板の下面に係止される第二ブラケットと、第一ブラケットと第二ブラケットとを連結する連結部材と、を備える。そして、第一ブラケットは、第二ブラケットから離間する側の端部に形成され天板に対向する側に延びる第一基部、および第一基部から天板に沿う方向であって、第二ブラケットから離間する側に延びる第一爪部を有する第一係止爪を具備し、第一係止爪は、係止孔に係止される。第二ブラケットは、第一ブラケットから離間する側の端部に形成され天板に対向する側に延びる第二基部、および第二基部から天板に沿う方向であって、第一ブラケットから離間する側に延びる第二爪部を有する第二係止爪を具備し、第二係止爪は、係止孔に係止される。連結部材に貫通孔が形成され、第一ブラケットおよび第二ブラケットにボルト孔がそれぞれ形成され、連結部材に形成された貫通孔を通してボルト孔にボルトをねじ込むことで、第一ブラケットと第二ブラケットとが連結される。
このような取付ブラケットは、第一ブラケット、第二ブラケットの第一係止爪、第二係止爪を天板の係止孔に挿入して係止させることで、第一ブラケットは、第二ブラケットから離間する側の端部が天板に係止され、第二ブラケットは第一ブラケットから離間する側の端部が天板に係止される。そして、連結部材によって、このような第一ブラケット、第二ブラケットを連結することで、第一ブラケットと第二ブラケットを一体化する。すると、これら一体化された第一ブラケットおよび第二ブラケットは、その両端部が第一係止爪および第二係止爪により係止された状態で天板に固定することができる。
このようなブラケットに各種の付加部材を取り付けることで、天板に付加部材を取り付けることができる。
このとき、天板には、係止孔を形成すれば良く、ボルト孔を複数形成したり、多くの種類の孔を形成する必要も無い。
また、これにより、ボルト孔は第一ブラケット、第二ブラケットに形成するのみで、天板に形成する必要が無い。このことからも、付加部材の取付を低コストに行える。
この場合、第一ブラケットおよび第二ブラケットにそれぞれ貫通孔が形成され、付加部材に形成されたボルト孔に貫通孔を通してボルトをねじ込むことで、第一ブラケットおよび第二ブラケットを付加部材によって連結することができる。すなわち、付加部材が連結部材として機能する。ボルト孔は付加部材に設ければ良いので、天板側に多数のボルト孔を形成する必要は無い。
ここで、付加部材に、ボルト孔を、天板に形成された係止孔のピッチよりも小さなピッチで複数組備えるようにすれば、天板に対する付加部材の相対位置を、係止孔のピッチより細かいピッチで調整することが可能となる。
また、天板を備えた什器に付加部材を取り付けるための取付構造であって、下面に複数の係止孔が間隔を隔てて形成された天板に、付加部材がブラケットを介して取り付けられ、ブラケットは、天板の下面の係止孔に係止される第一ブラケットと、第一ブラケットに隣接して天板の下面の他の係止孔に係止される第二ブラケットと、第一ブラケットと第二ブラケットとを連結する連結部材と、を備え、第一ブラケットは、第二ブラケットから離間する側の端部に形成され、天板に対向する側に延びる第一基部、および第一基部から天板に沿う方向であって、第二ブラケットから離間する側に延びる第一爪部を有する第一係止爪を具備し、第一係止爪は、係止孔に係止され、第二ブラケットは、第一ブラケットから離間する側の端部に形成され、天板に対向する側に延びる第二基部、および第二基部から天板に沿う方向であって、第一ブラケットから離間する側に延びる第二爪部を有する第二係止爪を具備し、第二係止爪は、係止孔に係止され、第一ブラケットは、天板に対向する側に延び、係止孔に挿入される第一挿入爪をさらに備え、第二ブラケットは、天板に対向する側に延び、係止孔に挿入される第二挿入爪をさらに備える。
これにより、これら第一挿入爪、第二挿入爪を天板の係止孔に係止することにより、第一係止爪、第二係止爪が天板の係止孔に挿入・係止された第一ブラケット、第二ブラケットが不用意に動くのを防止できる。
また、第一ブラケットと第二ブラケットとのそれぞれは、互いに近接した状態で連結部材によって連結することもできるが、第一係止爪および第二係止爪が係止孔に挿入されて係止された状態で互いに突き当たることで、突き当たる第二ブラケットまたは第一ブラケットと、第一係止爪、第二係止爪がそれぞれ挿入された係止孔との間に挟み込まれるようにするのが好ましい。これにより、第一ブラケットと第二ブラケットが、それぞれ天板の係止孔に係止させるだけで互いに拘束し合うことで、天板に仮係止させることができ、その後の連結部材の取り付けなどをより容易に行うことができる。
また、連結部材は、付加部材であってもよい。
図1は、本実施形態におけるデスク装置、カウンター等の什器10の一例を示す斜視図である。なお、以下の説明において、上方、下方、前方、後方といった方向は、什器10を床面上に設置して使用するときの状態に対応した方向としている。すなわち、什器10が設置される床面側を「下方」、その反対方向を「上方」、この什器10を使用するユーザが什器10に対向する側を「前方」、その反対側を「後方」と称する。
図2に示すように、天板12の下面には、前縁部12aの近傍に、係止孔15が、天板12の幅方向に沿って一定間隔を隔てて配列されている。各係止孔15は、天板12の幅方向に沿って一定長を連続させたスリット状に形成されている。
前記の係止孔15は、この下面板12cを上下に貫通することで形成されている。
図4、図5に示すように、ブラケット30は、二枚一対のブラケットプレート(第一ブラケット)31Aおよびブラケットプレート(第二ブラケット)31Bからなる。ブラケットプレート31A、31Bは、左右対称で、矩形状のベース板部32と、ベース板部32の外周縁部から立ち上がるリブ壁33と、を有する。ベース板部32の四方に形成されたリブ壁33の一辺33aには、係止爪(第一係止爪、第二係止爪)34と、挿入爪35とが設けられている。
さらに、ボルト45を、貫通孔38、38、40を通して補助天板20のボルト孔41、42、43にねじ込むのみで補助天板20を取り付けることができ、作業性に優れる。
なお、本発明は、図面を参照して説明した上述の各実施形態に限定されるものではなく、その技術的範囲において様々な変形例が考えられる。以下、その変形例を示す。なお、変形例においては、上記実施形態で示した構成と共通する構成については、同符号を付してその説明を省略する。
ブラケットプレート31A、31Bは、左右対称な構成としたが、これに限る物ではなく、非対称とすることもできる。すなわち、図9に示すように、ブラケットプレート(第一ブラケット)31Cおよびブラケットプレート(第二ブラケット)31Dは、一方のブラケットプレート31Cの幅が、他方のブラケットプレート31Dの幅よりも大きく設定されている。
ブラケットプレート31C、31Dは、天板12に対しては、係止爪34、挿入爪35を係止孔15に挿入するのみで係止される。したがって、天板12には、係止孔15を設けるのみで良く、係止爪34と挿入爪35、あるいはブラケットプレート31Cとブラケットプレート31Dとで、それぞれ異なる係止孔を用意する必要がない。また、図9(a)、(b)に示すように、ブラケットプレート31C、31Dは、それぞれの係止爪34を係止孔15に挿入し、さらに他の係止孔15に挿入爪35を挿入する。このときに、図9(c)、(d)に示すように、ブラケットプレート31C、ブラケットプレート31Dは、端面36、36どうしを突き合わせて天板12の下面板12cに押し付けると、他方のブラケットプレート31D、31Cと、係止孔15とで挟み込まれたような状態となる。このようにして、ブラケットプレート31C、31Dは、それぞれ天板12の係止孔15に係止させるだけで互いに拘束し合い、天板12に仮係止させることができる。
前記したように、ブラケットプレート31C、31Dを天板12の下面に仮係止した後、図10に示すように、ブラケットプレート31C、31Dの下面に連結プレート50を当て、貫通孔52、52を通してブラケットプレート31C、31Dのボルト孔51、51にボルト53をねじ込むことにより、連結プレート50がブラケットプレート31C、31Dに固定される。これにより、ブラケットプレート31C、31Dが互いに連結・固定される。
このようなブラケットプレート31C、31Dは、天板12の下面のみに固定することが可能であり、さらに、連結プレート50は、ブラケットプレート31C、31Dのみにボルト孔51を形成すれば良く、天板12には形成する必要が無いことから、加工の工数およびコストを抑えることができる。
また、このようなブラケットプレート31C、31Dは、前述したように、それぞれ天板12の係止孔15に係止させるだけで互いに拘束し合い、天板12に仮係止させることができるので、その後の連結部材50の取付等を容易に行うことができる。
また、このような連結プレート50により連結する構成は、上記実施形態で示したブラケットプレート31A、31Bにおいても同様に適用できる。
図12に示したオプション部材60は、コンピュータ装置61を保持するフレーム62である。オプション部材60としては、他にも図13に示すように、カバン等を物品置くためのフレーム63や、カバン、書類や書籍等の物品を収容するボックス64等、様々な形態が採用できる。
これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更することが可能である。
11 支持体
12 天板
12c 下面板
15 係止孔
20 補助天板(連結部材、付加部材)
30 ブラケット
31A、31C ブラケットプレート(第一ブラケット)
31B、31D ブラケットプレート(第二ブラケット)
34 係止爪(第一係止爪、第二係止爪)
34a 基部(第一基部、第二基部)
34b 爪部(第一爪部、第二爪部)
35 挿入爪
36 端面
38 貫通孔
39 ボルト孔凹部(凹部)
40 貫通孔(孔)
41 ボルト孔
45 ボルト
50 連結プレート(連結部材)
51 ボルト孔
52 貫通孔
53 ボルト
55 取付金具
60 オプション部材(付加部材)
62 フレーム
63 フレーム
64 ボックス
Claims (8)
- 天板を備えた什器に付加部材を取り付けるための取付構造であって、
下面に複数の係止孔が間隔を隔てて形成された前記天板に、付加部材がブラケットを介して取り付けられ、
前記ブラケットは、
前記天板の下面の前記係止孔に係止される第一ブラケットと、
前記第一ブラケットに隣接して前記天板の下面の他の前記係止孔に係止される第二ブラケットと、
前記第一ブラケットと前記第二ブラケットとを連結する連結部材と、を備え、
前記第一ブラケットは、
前記第二ブラケットから離間する側の端部に形成され、前記天板に対向する側に延びる第一基部、および前記第一基部から前記天板に沿う方向であって、前記第二ブラケットから離間する側に延びる第一爪部を有する第一係止爪を具備し、
前記第一係止爪は、前記係止孔に係止され、
前記第二ブラケットは、
前記第一ブラケットから離間する側の端部に形成され、前記天板に対向する側に延びる第二基部、および前記第二基部から前記天板に沿う方向であって、前記第一ブラケットから離間する側に延びる第二爪部を有する第二係止爪を具備し、
前記第二係止爪は、前記係止孔に係止され、
前記連結部材に貫通孔が形成され、
前記第一ブラケットおよび前記第二ブラケットにボルト孔がそれぞれ形成され、前記連結部材に形成された前記貫通孔を通して前記ボルト孔にボルトをねじ込むことで、前記第一ブラケットと前記第二ブラケットとが連結されることを特徴とする付加部材の取付構造。 - 前記第一ブラケットおよび前記第二ブラケットは、前記第一係止爪および前記第二係止爪により前記天板の下面に係止された一端側に対し、他端側が前記天板から側方に突出して前記付加部材に固定されることを特徴とする請求項1に記載の付加部材の取付構造。
- 前記第一ブラケットおよび前記第二ブラケットにそれぞれ貫通孔が形成され、前記付加部材に形成されたボルト孔に前記第一ブラケットおよび前記第二ブラケットにそれぞれ形成された前記貫通孔を通してボルトをねじ込むことで、前記第一ブラケットおよび前記第二ブラケットが前記付加部材に固定されていることを特徴とする請求項2に記載の付加部材の取付構造。
- 天板を備えた什器に付加部材を取り付けるための取付構造であって、
下面に複数の係止孔が間隔を隔てて形成された前記天板に、付加部材がブラケットを介して取り付けられ、
前記ブラケットは、
前記天板の下面の前記係止孔に係止される第一ブラケットと、
前記第一ブラケットに隣接して前記天板の下面の他の前記係止孔に係止される第二ブラケットと、
前記第一ブラケットと前記第二ブラケットとを連結する連結部材と、を備え、
前記第一ブラケットは、
前記第二ブラケットから離間する側の端部に形成され、前記天板に対向する側に延びる第一基部、および前記第一基部から前記天板に沿う方向であって、前記第二ブラケットから離間する側に延びる第一爪部を有する第一係止爪を具備し、
前記第一係止爪は、前記係止孔に係止され、
前記第二ブラケットは、
前記第一ブラケットから離間する側の端部に形成され、前記天板に対向する側に延びる第二基部、および前記第二基部から前記天板に沿う方向であって、前記第一ブラケットから離間する側に延びる第二爪部を有する第二係止爪を具備し、
前記第二係止爪は、前記係止孔に係止され、
前記第一ブラケットは、前記天板に対向する側に延び、前記係止孔に挿入される第一挿入爪をさらに備え、
前記第二ブラケットは、前記天板に対向する側に延び、前記係止孔に挿入される第二挿入爪をさらに備えることを特徴とする付加部材の取付構造。 - 前記第一ブラケットと前記第二ブラケットとのそれぞれは、前記第一係止爪および前記第二係止爪が前記係止孔に挿入されて係止された状態で互いに突き当たることで、該突き当たる前記第二ブラケットまたは前記第一ブラケットと、前記第一係止爪、前記第二係止爪がそれぞれ挿入された前記係止孔との間に挟み込まれることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の付加部材の取付構造。
- 前記連結部材に、前記付加部材、または前記付加部材を支持するための支持金具が取り付けられていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の付加部材の取付構造。
- 前記連結部材は、前記付加部材であることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の付加部材の取付構造。
- 請求項1から7のいずれか一項に記載の付加部材の取付構造を備えることを特徴とする什器。
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