JP5511406B2 - コモンレール式燃料噴射制御装置における調量弁の駆動制御方法及びコモンレール式燃料噴射制御装置 - Google Patents
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こような学習制御に基づく調量弁の駆動制御については、圧力制御特性の更なる改善を図る観点から種々の構成が、提案、実用化されている。
例えば、特許文献1等においては、実際の吐出量特性と学習された吐出量特性との間に生ずるずれによるレール圧制御特性の悪化防止等の観点から、エンジンの安定状態において、減圧弁によってコモンレール内の燃料を抜いて減圧し、その後、燃料供給ポンプの吐出量を増加させて元の燃料圧力に戻す際の燃料量と、減圧の際の排出燃料量との差を求め、吐出量特性を補正するようにした構成が開示されている。
エンジンの動作情報に基づいてコモンレールの目標レール圧が算出され、前記コモンレールへ高圧燃料を圧送する高圧ポンプへ対する指示ポンプ吐出量が、前記目標レール圧と実際のレール圧との偏差に応じて設定され、当該高圧ポンプの入力側に設けられて高圧ポンプの吐出量を制御する調量弁の通電電流が、予め記憶された前記高圧ポンプの吐出量と前記調量弁の通電電流との標準的な相関関係を示す標準吐出量特性に基づいて前記高圧ポンプの指示ポンプ吐出量に応じて設定されるよう構成されてなるコモンレール式燃料噴射制御装置における前記調量弁の駆動制御方法であって、
前記指示ポンプ吐出量に所定の補正係数を反映させた補正指示ポンプ吐出量に応じた前記調量弁への通電電流を、前記予め記憶された標準ポンプ特性から求めて通電する一方、
前記エンジンの動作情報に基づいて、理論上必要とされる前記高圧ポンプの吐出量として算出された必要吐出量と、前記補正指示ポンプ吐出量との比として前記所定の補正係数を算出することを繰り返すことにより前記調量弁の駆動を制御し、
前記指示ポンプ吐出量へ対する所定の補正係数の反映は、前記所定の補正係数を基に、所定の演算式により補正反映係数を算出し、前記補正反映係数を、前記指示ポンプ吐出量の除数又は乗数として、補正指示ポンプ吐出量の算出を行うことによってなされ、前記所定の演算式により算出される前記補正反映係数は、直近に求められた前記補正反映係数の新たに求められる補正反映係数へ対する反映分と、直近に求められた前記所定の補正係数の新たに求められる補正反映係数へ対する反映分との和として求められ、前記直近に求められた前記補正反映係数の新たに求められる補正反映係数へ対する反映分の割合と、前記直近に求められた前記所定の補正係数の新たに求められる補正反映係数へ対する反映分の割合との和は1であるよう構成されてなるものである。
また、上記本発明の目的を達成するため、本発明に係るコモンレール式燃料噴射制御装置は、
エンジンの動作情報に基づいてコモンレールの目標レール圧が算出され、前記コモンレールへ高圧燃料を圧送する高圧ポンプへ対する指示ポンプ吐出量が、前記目標レール圧と実際のレール圧との偏差に応じて設定され、当該高圧ポンプの入力側に設けられて高圧ポンプの吐出量を制御する調量弁の通電電流が、予め記憶された前記高圧ポンプの吐出量と前記調量弁の通電電流との標準的な相関関係を示す標準吐出量特性に基づいて前記高圧ポンプの指示ポンプ吐出量に応じて設定されるよう構成されてなる電子制御ユニットを具備してなるコモンレール式燃料噴射制御装置であって、
前記電子制御ユニットは、
前記指示ポンプ吐出量に所定の補正係数を反映させた補正指示ポンプ吐出量を算出し、前記補正指示ポンプ吐出量に応じた前記調量弁への通電電流を、前記予め記憶された標準吐出量特性から求めて通電する一方、
前記エンジンの動作情報に基づいて、理論上必要とされる前記高圧ポンプの吐出量を必要吐出量として算出し、前記必要吐出量と前記補正指示ポンプ吐出量との比として前記所定の補正係数を算出することを繰り返すことにより前記調量弁の駆動を制御し、
前記指示ポンプ吐出量へ対する所定の補正係数の反映として、前記所定の補正係数を基に、所定の演算式により補正反映係数を算出し、前記補正反映係数を、前記指示ポンプ吐出量の除数又は乗数として、補正指示ポンプ吐出量の算出を行い、前記所定の演算式により算出される前記補正反映係数は、直近に求められた前記補正反映係数の新たに求められる補正反映係数へ対する反映分と、直近に求められた前記所定の補正係数の新たに求められる補正反映係数へ対する反映分との和として求められ、前記直近に求められた前記補正反映係数の新たに求められる補正反映係数へ対する反映分の割合と、前記直近に求められた前記所定の補正係数の新たに求められる補正反映係数へ対する反映分の割合との和は1であるよう構成されてなるものである。
また、指示ポンプ吐出量と、実際に必要とされる吐出量が異なることに起因して、従来のようなレール圧のオーバーシュートの発生が防止でき、レール圧のオーバーシュートによる燃焼音の発生を回避することができると共に、レール圧のオーバーシュートによる燃料ポンプを構成する部品の破損低減を図ることができる。
なお、以下に説明する部材、配置等は本発明を限定するものではなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することができるものである。
最初に、本発明の実施の形態における調量弁の駆動制御方法が適用される内燃機関噴射制御装置の構成例について、図1を参照しつつ説明する。
この図1に示された内燃機関噴射制御装置は、具体的には、特に、コモンレール式燃料噴射制御装置が構成されたものとなっている。
かかる構成自体は、従来から良く知られているこの種の燃料噴射制御装置の基本的な構成と同一のものである。
かかる構成において、燃料タンク9の燃料は、フィードポンプ5により汲み上げられ、調量弁6を介して高圧ポンプ7へ供給されるようになっている。調量弁6には、電磁式比例制御弁が用いられ、その通電量が電子制御ユニット4に制御されることで、高圧ポンプ7への供給燃料の流量、換言すれば、高圧ポンプ7の吐出量が調整されるものとなっている。
また、フィードポンプ5は、高圧ポンプ装置50の上流側に高圧ポンプ装置50と別体に設けるようにしても、また、燃料タンク9内に設けるようにしても良いものである。
かかる電子制御ユニット4には、コモンレール1の圧力を検出する圧力センサ11の検出信号が入力される他、エンジン回転数やアクセル開度などの各種の検出信号が、エンジン3の動作制御や燃料噴射制御に供するために入力されるようになっている。
また、電子制御ユニット4は、従来装置同様、エンジン3の動作情報、すなわち、具体的には、エンジン回転数やアクセルの踏み込み量等の情報に基づいてコモンレール1におけるレール圧の目標値である目標レール圧が算出され、そのレール圧を実現、維持するために高圧ポンプ7に必要とされる吐出量が、いわゆるPID(Proportional Integral and Derivative)制御により算出されるようになっている。
すなわち、調量弁6の電気的特性には不可避的にばらつきが生じるため、先に述べた標準吐出量特性と、実際の吐出量特性、すなわち、実際の調量弁6の通電電流と高圧ポンプ7の吐出量との相関関係との間には、調量弁6の電気的特性のばらつき等に起因して、ずれが生じるため、そのずれをいわゆる学習処理によって補正し、調量弁6の通電電流を適切な値にして所望の吐出量が得られるように制御されるものとなっている。
本発明の実施の形態における調量弁の駆動制御方法は、そのような不都合を回避し、レール圧制御の挙動に外乱を与えることなく、学習処理による吐出量特性のばらつきの補正を可能とするものである。
まず、図2において、「指示ポンプ吐出量値」は、高圧ポンプ7へ対して指示される高圧ポンプ7の燃料吐出量の値で、これは、PID制御によるレール圧制御によって算出されるようになっているものである(詳細は後述)。
一方、図2において、「必要吐出量」は、エンジン3の動作状態などから理論上必要とされる高圧ポンプ7の単位時間当たりの吐出量であり、所定の演算式によって演算算出されるものとなっている(詳細は後述)。
そして、PID制御によって、指示ポンプ吐出量が定まると、上述の標準吐出量特性によって調量弁6へ通電すべき電流値が求められ、その電流値の通電が行われることとなる。こような駆動制御は、従来から行われているものである。
ところが、実際の調量弁6の通電電流と高圧ポンプ7の吐出量の実際の相関特性、すなわち、実際の吐出量特性が標準吐出量特性と一致することは希であり、実際の吐出量特性と標準吐出量特性との間には、ずれが生ずるのが一般的である。
すなわち、例えば、高圧ポンプ7に実際に必要とされる吐出量が、6000(mm^3/s)であるとし、高圧ポンプ7が図5において二点鎖線で表された吐出量特性を有するものである場合、調量弁6には1200mAの通電が必要となる。
すなわち、図2に示されたように、指示ポンプ吐出量を補正係数で除した値で
必要吐出量を除して、先の補正係数が算出されるようループを形成し、指示ポンプ吐出量を補正係数で除した値を、ポンプへの指示電流、すなわち、標準吐出量特性に基づいて調量弁6の通電電流を定める際の吐出量とするように構成したものである。
電子制御ユニット4による処理が開始されると、最初に、レール圧制御がMPROP制御モードで行われているか否かが判定され(図4のステップS102)、MPROP制御モードであると判定された場合(YESの場合)には、次述するステップS104の処理へ進む一方、MPROP制御モードではないと判定された場合(NOの場合)には、以下の一連の処理を実行するに適した状態ではないとして、図示されないメインルーチンへ一旦戻ることとなる。
ここで、レール圧の挙動が安定状態にあるか否かの判断は、例えば、実際のレール圧(実レール圧)と目標レール圧との偏差が所定の許容範囲内にあるか否かを判断することで行うと好適であるが、必ずしもこのような判断に限定されるものではなく、他の判断要素を用いて判断するようにしても良いものである。
噴射関連演算データは、具体的には、エンジン回転数、燃料温度、実レール圧、大気圧、インジェクタ指示噴射量などである。
本発明の実施の形態において、電子制御ユニット4は、従来同様、エンジン回転制御や噴射制御などが実行されるものであることが前提であり、そのため、上述の噴射関連演算データは、エンジン回転制御などにおいても用いられるものであるので、実際には、ステップS106においては、それを流用すれば足り、特段に、新たにセンサから取得したり、又は、新たに演算算出によって取得する必要はないものである。
ここで、必要吐出量は、エンジン3の動作状態などから理論上必要とされる高圧ポンプ7の単位時間当たりの吐出量であり、図3に示された機能ブロック図において符号f1が付された”必要吐出量演算機能ブロック”によって演算算出されるものとなっている。
この必要吐出量は、基本的には、一つのインジェクタにおける単位時間当たりの噴射量(mm3/s)と、一つのインジェクタから単位時間当たり放出できる燃料量であるインジェクタコントロール量と(mm3/s)と、一つのインジェクタにおける燃料の単位時間当たりのリーク量(mm3/s)の和として求められるものとなっており、図3においては、”必要理論吐出量”と表記してある。
指示噴射量(mm3/st)は、電子制御ユニット4において実行されるエンジン制御処理において、所定の演算式によって求められるようになっており、その算出結果を流用すると好適である。
インジェクタリーク量(mm3/s)は、燃料温度(deg)と実レール圧(hPa)に基づいて、先のインジェクタコントロール量(mm3/s)の場合同様、例えば、予め電子制御ユニット4の所定の記憶領域に記憶されたインジェクタリーク量を求めるためのマップを用いて求められるようになっている。
すなわち、具体的には、電子制御ユニット4において、先の必要理論吐出量が指示ポンプ吐出量補正係数で割り算されるものとなっている(図3参照)。
ここで、指示ポンプ吐出量補正係数は、高圧ポンプ7の動作効率を反映できるようにした係数で、燃料温度(deg)と実レール圧(hPa)と大気圧(hPa)とを基に、所定の係数算出式により算出されるようになっている(図3の符号f2の付された機能ブロック参照)。
指示吐出量は、高圧ポンプ7の単位時間当たりの吐出量として高圧ポンプ7へ指示されるもので、先に述べたように電子制御ユニット4においては、目標レール圧と実レール圧との差に基づいてPID制御によるレール圧制御が行われるようになっているが、指示吐出量は、このPID制御において求められるものであるので、ステップS110においては、それを流用するようにすると好適である。
補正係数facAは、基本的には、必要吐出量を指示ポンプ吐出量で除した値として求められるものである。本発明の実施の形態においては、必要理論吐出量を指示ポンプ吐出量補正係数で除した除算結果を、指示ポンプ吐出量を補正反映係数facBで除した除算結果(補正指示ポンプ吐出量)で除して求められるものとなっている(図3参照)。換言すれば、補正係数facAは、必要理論吐出量を指示ポンプ吐出量補正係数で除した除算結果と、補正指示ポンプ吐出量との比として定義されるものである。
また、重み係数は、facAをどの程度facBに反映させるかを定めるものであり、制御の全体的安定性、処理速度等を勘案して適宜任意に定められるものである。
すなわち、式1の第1項である、{facB(−1)}×{重み係数/(重み係数+1)}は、新たなfacBへの、直近のfacBの反映分を算出する部分である。
また、式1の第2項である、(facA)×{1/(重み係数+1)}は、新たなfacBへの、直近のfacAの反映分を算出する部分である。
このように、本発明の実施の形態においては、新たなfacBは、直近のfacBの反映分と、直近のfacAの反映分の和として算出されるものとなっている。
すなわち、指示ポンプ吐出量が補正反映係数facBで除され、その除算結果は、補正指示ポンプ吐出量として、電子制御ユニット4の適宜な記憶領域に記憶された標準吐出量特性によって指示ポンプ通電電流、すなわち、調量弁6の通電電流を求める際の吐出量とされ、指示ポンプ吐出量に対応する通電電流が標準吐出量特性より求められ(図3の符号f3が付された機能ブロック参照)、調量弁6へ通電されることとなる(図3参照)。
上述のように演算処理ループが形成され、演算処理が繰り返されることにより、従来と異なり、指示ポンプ吐出量と必要吐出量とが、許容誤差の範囲でほぼ一致することとなる。
まず、例えば、重み係数が4であると仮定すると共に、制御開始にあたって高圧ポンプ7に実際に必要とされる吐出量が6000(mm^3/s)、指示ポンプ吐出量が3000(mm^3/s)と算出されたと仮定する。
さらに、制御開始に際して、先の式1におけるfacB(−1)、facB共に「1」であると仮定すると、補正係数facAは、必要吐出量÷指示ポンプ吐出量=6000÷3000=2と求められ、以下、かかる前提条件の下、制御が開始された際の補正反映係数facBは、次のようになる。
そのため、吐出量が不足することとなるため、PID制御により指示ポンプ吐出量は、3000(mm^3/s)よりさらに大きな値が指示されることとなる。以下、このような状態が繰り返され、最終的には、指示ポンプ吐出量は、許容誤差の範囲で必要吐出量にほぼ一致することとなる。
すなわち、例えば、上述の数値例で、facB=6/5で指示ポンプ吐出量を除するようにしたものを、facB=5/6として指示ポンプ吐出量に対する乗数としても良い。
2−1〜2−n…燃料噴射弁
3…ディーゼルエンジン
4…電子制御ユニット
6…調量弁
7…高圧ポンプ
12…圧力制御弁
50…高圧ポンプ装置
Claims (6)
- エンジンの動作情報に基づいてコモンレールの目標レール圧が算出され、前記コモンレールへ高圧燃料を圧送する高圧ポンプへ対する指示ポンプ吐出量が、前記目標レール圧と実際のレール圧との偏差に応じて設定され、当該高圧ポンプの入力側に設けられて高圧ポンプの吐出量を制御する調量弁の通電電流が、予め記憶された前記高圧ポンプの吐出量と前記調量弁の通電電流との標準的な相関関係を示す標準吐出量特性に基づいて前記高圧ポンプの指示ポンプ吐出量に応じて設定されるよう構成されてなるコモンレール式燃料噴射制御装置における前記調量弁の駆動制御方法であって、
前記指示ポンプ吐出量に所定の補正係数を反映させた補正指示ポンプ吐出量に応じた前記調量弁への通電電流を、前記予め記憶された標準ポンプ特性から求めて通電する一方、
前記エンジンの動作情報に基づいて、理論上必要とされる前記高圧ポンプの吐出量として算出された必要吐出量と、前記補正指示ポンプ吐出量との比として前記所定の補正係数を算出することを繰り返すことにより前記調量弁の駆動を制御し、
前記指示ポンプ吐出量へ対する所定の補正係数の反映は、前記所定の補正係数を基に、所定の演算式により補正反映係数を算出し、前記補正反映係数を、前記指示ポンプ吐出量の除数又は乗数として、補正指示ポンプ吐出量の算出を行うことによってなされ、前記所定の演算式により算出される前記補正反映係数は、直近に求められた前記補正反映係数の新たに求められる補正反映係数へ対する反映分と、直近に求められた前記所定の補正係数の新たに求められる補正反映係数へ対する反映分との和として求められ、前記直近に求められた前記補正反映係数の新たに求められる補正反映係数へ対する反映分の割合と、前記直近に求められた前記所定の補正係数の新たに求められる補正反映係数へ対する反映分の割合との和は1であることを特徴とするコモンレール式燃料噴射制御装置における調量弁の駆動制御方法。 - エンジンの動作情報に基づいてコモンレールの目標レール圧が算出され、前記コモンレールへ高圧燃料を圧送する高圧ポンプへ対する指示ポンプ吐出量が、前記目標レール圧と実際のレール圧との偏差に応じて設定され、当該高圧ポンプの入力側に設けられて高圧ポンプの吐出量を制御する調量弁の通電電流が、予め記憶された前記高圧ポンプの吐出量と前記調量弁の通電電流との標準的な相関関係を示す標準吐出量特性に基づいて前記高圧ポンプの指示ポンプ吐出量に応じて設定されるよう構成されてなるコモンレール式燃料噴射制御装置における前記調量弁の駆動制御方法であって、
前記指示ポンプ吐出量に所定の補正係数を反映させた補正指示ポンプ吐出量に応じた前記調量弁への通電電流を、前記予め記憶された標準ポンプ特性から求めて通電する一方、
前記エンジンの動作情報に基づいて、理論上必要とされる前記高圧ポンプの吐出量として算出された必要吐出量と、前記補正指示ポンプ吐出量との比として前記所定の補正係数を算出することを繰り返すことにより前記調量弁の駆動を制御し、
前記指示ポンプ吐出量へ対する所定の補正係数の反映は、前記所定の補正係数を基に、所定の演算式により補正反映係数を算出し、前記補正反映係数を、前記指示ポンプ吐出量の除数又は乗数として、補正指示ポンプ吐出量の算出を行うことによってなされ、前記所定の演算式により算出される前記補正反映係数は、直近に求められた補正反映係数×重み係数/(重み係数+1)+補正係数/(重み係数+1)として算出され、前記重み係数は、任意に設定されることを特徴とするコモンレール式燃料噴射制御装置における調量弁の駆動制御方法。 - レール圧が許容範囲内にある場合に実行することを特徴とする請求項2記載のコモンレール式燃料噴射制御装置における調量弁の駆動制御方法。
- エンジンの動作情報に基づいてコモンレールの目標レール圧が算出され、前記コモンレールへ高圧燃料を圧送する高圧ポンプへ対する指示ポンプ吐出量が、前記目標レール圧と実際のレール圧との偏差に応じて設定され、当該高圧ポンプの入力側に設けられて高圧ポンプの吐出量を制御する調量弁の通電電流が、予め記憶された前記高圧ポンプの吐出量と前記調量弁の通電電流との標準的な相関関係を示す標準吐出量特性に基づいて前記高圧ポンプの指示ポンプ吐出量に応じて設定されるよう構成されてなる電子制御ユニットを具備してなるコモンレール式燃料噴射制御装置であって、
前記電子制御ユニットは、
前記指示ポンプ吐出量に所定の補正係数を反映させた補正指示ポンプ吐出量を算出し、前記補正指示ポンプ吐出量に応じた前記調量弁への通電電流を、前記予め記憶された標準吐出量特性から求めて通電する一方、
前記エンジンの動作情報に基づいて、理論上必要とされる前記高圧ポンプの吐出量を必要吐出量として算出し、前記必要吐出量と前記補正指示ポンプ吐出量との比として前記所定の補正係数を算出することを繰り返すことにより前記調量弁の駆動を制御し、
前記指示ポンプ吐出量へ対する所定の補正係数の反映として、前記所定の補正係数を基に、所定の演算式により補正反映係数を算出し、前記補正反映係数を、前記指示ポンプ吐出量の除数又は乗数として、補正指示ポンプ吐出量の算出を行い、前記所定の演算式により算出される前記補正反映係数は、直近に求められた前記補正反映係数の新たに求められる補正反映係数へ対する反映分と、直近に求められた前記所定の補正係数の新たに求められる補正反映係数へ対する反映分との和として求められ、前記直近に求められた前記補正反映係数の新たに求められる補正反映係数へ対する反映分の割合と、前記直近に求められた前記所定の補正係数の新たに求められる補正反映係数へ対する反映分の割合との和は1であることを特徴とするコモンレール式燃料噴射制御装置。 - エンジンの動作情報に基づいてコモンレールの目標レール圧が算出され、前記コモンレールへ高圧燃料を圧送する高圧ポンプへ対する指示ポンプ吐出量が、前記目標レール圧と実際のレール圧との偏差に応じて設定され、当該高圧ポンプの入力側に設けられて高圧ポンプの吐出量を制御する調量弁の通電電流が、予め記憶された前記高圧ポンプの吐出量と前記調量弁の通電電流との標準的な相関関係を示す標準吐出量特性に基づいて前記高圧ポンプの指示ポンプ吐出量に応じて設定されるよう構成されてなる電子制御ユニットを具備してなるコモンレール式燃料噴射制御装置であって、
前記電子制御ユニットは、
前記指示ポンプ吐出量に所定の補正係数を反映させた補正指示ポンプ吐出量を算出し、前記補正指示ポンプ吐出量に応じた前記調量弁への通電電流を、前記予め記憶された標準吐出量特性から求めて通電する一方、
前記エンジンの動作情報に基づいて、理論上必要とされる前記高圧ポンプの吐出量を必要吐出量として算出し、前記必要吐出量と前記補正指示ポンプ吐出量との比として前記所定の補正係数を算出することを繰り返すことにより前記調量弁の駆動を制御し、
前記指示ポンプ吐出量へ対する所定の補正係数の反映として、前記所定の補正係数を基に、所定の演算式により補正反映係数を算出し、前記補正反映係数を、前記指示ポンプ吐出量の除数又は乗数として、補正指示ポンプ吐出量の算出を行い、
前記所定の演算式により算出される前記補正反映係数は、直近に求められた補正反映係数×重み係数/(重み係数+1)+補正係数/(重み係数+1)として算出され、前記重み係数は、任意に設定されるよう構成されてなることを特徴とするコモンレール式燃料噴射制御装置。 - 電子制御ユニットは、
レール圧が許容範囲内にあると判定された場合に実行することを特徴とする請求項5記載のコモンレール式燃料噴射制御装置。
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