JP2003176746A - ディーゼルエンジンの燃料噴射装置 - Google Patents

ディーゼルエンジンの燃料噴射装置

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JP2003176746A
JP2003176746A JP2001377745A JP2001377745A JP2003176746A JP 2003176746 A JP2003176746 A JP 2003176746A JP 2001377745 A JP2001377745 A JP 2001377745A JP 2001377745 A JP2001377745 A JP 2001377745A JP 2003176746 A JP2003176746 A JP 2003176746A
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pressure
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Seiji Hashimoto
省二 橋本
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Denso Corp
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D2200/00Input parameters for engine control
    • F02D2200/02Input parameters for engine control the parameters being related to the engine
    • F02D2200/06Fuel or fuel supply system parameters
    • F02D2200/0602Fuel pressure
    • F02D2200/0604Estimation of fuel pressure

Abstract

(57)【要約】 【課題】コモンレール圧センサの異常時にもコモンレー
ル圧(噴射圧)を適正に制御すること。 【解決手段】燃料タンク15から供給される燃料は高圧
ポンプ13により圧縮され、該圧縮された高圧燃料がコ
モンレール12に蓄えられる。コモンレール12には、
その内部の燃料圧力を検出するためのコモンレール圧セ
ンサ16が設けられている。ECU20は、その都度の
エンジン運転状態に応じて算出した目標レール圧とコモ
ンレール圧センサ16にて検出した実レール圧とに基づ
き高圧ポンプ13による燃料圧送量を制御する。また、
ECU20は、コモンレール圧センサ16の異常を検出
する。そして、コモンレール圧センサ16の異常時にお
いて、目標レール圧をその変化を抑制する方向に補正し
て推定実レール圧を算出し、その推定実レール圧を用い
て高圧ポンプ13の燃料圧送量を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディーゼルエンジ
ンの燃料噴射装置に係り、特に高圧燃料を蓄圧するコモ
ンレールを有し、そのコモンレール内の高圧燃料をイン
ジェクタより噴射する燃料噴射装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】コモンレール式燃料噴射装置では、高圧
ポンプにて圧縮した高圧燃料がコモンレールに圧送さ
れ、コモンレール内にて噴射圧相当の高圧燃料が蓄えら
れる。そして、燃料噴射時においてコモンレール内の高
圧燃料がインジェクタを介してディーゼルエンジンの各
気筒に噴射供給される。この燃料噴射装置において、コ
モンレールにはコモンレール圧センサが設けられ、該セ
ンサによりコモンレール圧(噴射圧)が随時検出され
る。また、エンジン回転数やアクセル開度等に応じてコ
モンレール圧の目標値(目標レール圧)が設定され、コ
モンレール圧センサにて検出した実際のコモンレール圧
(実レール圧)が目標レール圧に一致するよう、コモン
レール圧制御が実施される。このとき実際には、高圧ポ
ンプに設置した吸入調量弁等が駆動され、高圧ポンプに
よる燃料圧送量が制御される。
【0003】ところで、コモンレール圧センサに断線や
ショート等の異常が発生した時、一般には、フェイルセ
ーフ処理として、目標レール圧を用いたオープン制御が
実施される。すなわち、センサ異常時には、実レール圧
を検出することができず、目標レール圧だけを用いてコ
モンレール圧制御が実施される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、その都
度の目標レール圧が変化する圧力過渡状態では、目標レ
ール圧に対して実レール圧が遅れて変化するため、コモ
ンレール圧センサの異常時においてコモンレール圧(噴
射圧)の制御誤差が生じ、ひいては燃料噴射量に悪影響
が及ぶ。例えば、インジェクタによる燃料噴射制御にお
いて、目標レール圧と実レール圧との偏差に応じてイン
ジェクタの開弁時間(電磁コイルの通電時間)が補正さ
れる場合、上記の如く目標レール圧に対して実レール圧
が遅れると、燃料噴射量の過不足が生じてしまう。因み
に、実レール圧の遅れは、主に高圧ポンプのメカ的な作
動遅れ(エンジン回転数によるポンプの吸入、圧送遅れ
等)に起因する。
【0005】具体的には、図5(a)に示すように、加
速時の昇圧過渡状態において、実線で示す目標レール圧
の変化に対して一点差線で示す実レール圧の変化が遅れ
る。この場合、目標レール圧によるオープン制御を実施
すると、実レール圧が未だ圧力追従過程であるにも関わ
らず、それが燃料噴射量に反映されない。従って、イン
ジェクタによる燃料噴射量が本来噴射すべき量よりも少
なくなってしまう。故に、トルクダウンを招き、加速性
能が急激に悪化する。
【0006】一方、図5(b)に示すように、高負荷状
態からの減速時(降圧時)には、目標レール圧に対して
実レール圧の方が大きくなり、インジェクタによる燃料
噴射量が本来噴射すべき量よりも多くなってしまう。
【0007】本発明は、上記問題に着目してなされたも
のであって、その目的とするところは、コモンレール圧
センサの異常時にもコモンレール圧(噴射圧)を適正に
制御することができるディーゼルエンジンの燃料噴射装
置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明で
は、燃料タンクから供給される燃料が高圧ポンプにより
圧縮され、該圧縮された高圧燃料がコモンレールに蓄え
られる。また、その都度のエンジン運転状態に応じて算
出した目標レール圧とコモンレール圧センサにて検出し
た実レール圧とに基づき高圧ポンプによる燃料圧送量が
制御される。かかる構成において特に、センサ異常検出
手段により、コモンレール圧センサの異常が検出され
る。更に、異常時制御手段により、コモンレール圧セン
サの異常時において前記目標レール圧をその変化を抑制
する方向に補正して推定実レール圧が算出され、その推
定実レール圧を用いて高圧ポンプの燃料圧送量が制御さ
れる。
【0009】要するに、コモンレール圧センサの異常時
には、フェイルセーフ処理としてその都度の目標レール
圧を用いてコモンレール圧制御(噴射圧制御)が実施さ
れるが、前述の通り目標レール圧が変化する圧力過渡状
態では、目標レール圧に対して実レール圧が遅れて変化
するために制御誤差が生じる。これに対して本発明によ
れば、目標レール圧の変化を抑制するよう推定実レール
圧が算出され、その推定実レール圧がコモンレール圧制
御に用いられるため、目標レール圧に対する実レール圧
の挙動が制御に反映される。従って、コモンレール圧セ
ンサの異常時にもコモンレール圧(噴射圧)を適正に制
御することが可能となる。この場合、燃料噴射量が好適
に制御されるため、センサフェイル時のエンジン挙動や
エミッションを最適に保つことができる。
【0010】請求項2に記載の発明では、目標レール圧
の変化量が比較的大きい圧力過渡状態であるかどうかが
判定される。そして、コモンレール圧センサの異常時に
おいて、圧力過渡状態下であれば推定実レール圧の算出
値を用いてコモンレール圧がフィードバック制御され、
圧力安定状態下であれば目標レール圧をそのまま用いて
コモンレール圧がオープン制御される。つまり、圧力安
定状態では目標レール圧と実レール圧との差が少なく、
目標レール圧によるオープン制御であってもコモンレー
ル圧(噴射圧)の制御誤差は少ない。この場合、圧力安
定時には推定実レール圧を算出しないことから、演算負
荷の軽減を図ることができる。
【0011】前記異常時制御手段による推定実レール圧
の算出手法として、請求項3乃至6の発明が適用でき
る。つまり、 ・請求項3の発明では、目標レール圧をなまし演算して
推定実レール圧を算出する。 ・請求項4の発明では、目標レール圧のなまし値に対
し、目標レール圧の変化の傾きに応じた補正を行い推定
実レール圧を算出する。 ・請求項5の発明では、コモンレール圧センサの正常時
に目標レール圧の変化の傾きに対する実レール圧の変化
具合を学習しておき、その学習値を用いて推定実レール
圧を算出する。 ・請求項6の発明では、目標レール圧の変化が急である
ほど、推定実レール圧を算出するためのなまし度合を大
きくする。
【0012】上記請求項3の発明によれば、目標レール
圧の変化を抑制しつつ推定実レール圧が容易に算出でき
る。また、請求項4乃至6の発明を適宜用いることによ
り、実レール圧により一層近づけて推定実レール圧を算
出することが可能となり、推定実レール圧の算出の精度
が向上する。
【0013】また、請求項7に記載の発明では、目標レ
ール圧と実レール圧との偏差に応じてインジェクタの開
弁時間を補正する燃料噴射装置であって、コモンレール
圧センサの異常時に、推定実レール圧を用い、目標レー
ル圧と推定実レール圧との偏差に応じてインジェクタの
開弁時間を補正する。この場合、コモンレール圧(噴射
圧)の状態をより良く反映しつつ、インジェクタによる
燃料噴射量を精度良く実施することが可能となる。
【0014】また、請求項8に記載の発明では、コモン
レールにその内部圧力を減圧するための電磁駆動式の減
圧弁を設けた燃料噴射装置であって、コモンレール圧セ
ンサの異常時に、推定実レール圧に基づいて減圧弁の駆
動を制御する。この場合にも、目標レール圧ではなく推
定実レール圧を用いることにより、減圧弁が良好に制御
できる。
【0015】上記請求項8では請求項9に記載したよう
に、目標レール圧の降下時において減圧弁による減圧分
を見込んで推定実レール圧を算出すると良い。つまり、
目標レール圧の降下時において、減圧弁が駆動されると
実レール圧が比較的早く減少する。故に、その減圧弁に
よる実レール圧の挙動を考慮すると良い。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明を具体化した一実
施の形態を図面に従って説明する。本実施の形態では、
車両用ディーゼルエンジンのコモンレール式燃料噴射装
置として本発明を具体化しており、該燃料噴射装置の構
成及び作用を以下に説明する。
【0017】図1は、コモンレール式燃料噴射装置の概
要を示す構成図である。図1において、多気筒ディーゼ
ルエンジン(以下、エンジンという)10には各気筒の
燃焼室に対応する複数の電磁式インジェクタ11が配設
され、これらインジェクタ11は各気筒共通のコモンレ
ール(蓄圧配管)12に接続されている。コモンレール
12には高圧ポンプ13が接続され、高圧ポンプ13の
駆動に伴い噴射圧相当の高圧燃料がコモンレール12に
連続的に蓄圧される。高圧ポンプ13には、フィードポ
ンプ14を経由して燃料タンク15から低圧燃料が吸入
されるようになっている。
【0018】コモンレール12にはコモンレール圧セン
サ16が設けられており、このコモンレール圧センサ1
6によりコモンレール12内の燃料圧力(コモンレール
圧)が検出される。更に、コモンレール12には電磁駆
動式の減圧弁17が設けられており、コモンレール圧の
減圧時にはこの減圧弁17が開放されて減圧が行われる
ようになっている。
【0019】ECU20は、CPU21、EEPROM
22等からなる周知の電子制御ユニットであり、ECU
20には、コモンレール圧センサ16の検出値の他、エ
ンジン回転数、アクセル開度などの各種のセンサ検出値
が入力される。そして、ECU20は、エンジン回転数
やアクセル開度等のエンジン運転情報に基づいて最適な
燃料噴射量及び噴射時期を決定し、それに応じた制御信
号をインジェクタ11に出力する。これにより、インジ
ェクタ11から各燃焼室への燃料噴射が制御される。
【0020】また、ECU20は、その時々のエンジン
回転数及び燃料噴射量に基づきコモンレール圧(噴射
圧)の目標値を算出し、実際のコモンレール圧(実レー
ル圧)が目標レール圧となるようにコモンレール圧(噴
射圧)を制御する。実際には、コモンレール圧の偏差か
ら高圧ポンプ13の燃料吐出量を決定し、それに応じて
高圧ポンプ13の吸入調量弁(SCV)13aの開度を
制御する。更に、ECU20は、コモンレール圧の減圧
時において、その時の目標レール圧と実レール圧との偏
差に応じて減圧弁17を駆動する。
【0021】次に、コモンレール圧制御の概要について
説明する。図2は、コモンレール圧制御の流れを示すフ
ローチャートであり、同処理は所定クランク角度毎(例
えば、4気筒エンジンでは360°CA毎)にCPU2
1により実施される。
【0022】図2において、先ずステップ101では、
その時々のエンジン回転数やアクセル開度に基づいて目
標レール圧を算出する。続くステップ102では、コモ
ンレール圧センサ16のフェイルの有無を判別する。こ
のとき、例えば、センサ検出値が規定の上下限値に達し
ているかどうかによりセンサフェイルを判別する。
【0023】コモンレール圧センサ16が正常であれば
ステップ103に進み、コモンレール圧センサ16によ
り検出した実レール圧を用いて通常時のF/B制御を実
施する。すなわち、目標レール圧と実レール圧との偏差
を算出し、その偏差に応じて高圧ポンプ13の吸入調量
弁13aを駆動する。
【0024】また、コモンレール圧センサ16がフェイ
ルしていればステップ104に進み、後述する推定実レ
ール圧を用いたF/B制御の前提条件を判別し、前提条
件成立であることを条件にステップ105に進む。前提
条件としては、減圧弁17が異常でないこと、ポンプ駆
動系が異常でないこと、燃料系や噴射系が異常出ないこ
と等を含む。
【0025】その後、ステップ105では、目標レール
圧の変化量に基づいて圧力過渡状態であるか否かを判別
する。このとき、目標レール圧の前回値と今回値との差
分が所定値(例えば、5MPa)以上であれば、圧力過
渡状態であると判別する。なお、アクセル開度の前回値
と今回値との差分、或いはエンジン回転数の今回値と前
回値との差分等により圧力過渡状態を判別することも可
能である。アイドル運転時等であれば圧力安定状態であ
ると判断されてステップ106に進み、目標レール圧に
よるオープン制御を実施する。
【0026】一方、圧力過渡状態であればステップ10
7に進む。ステップ107では、目標レール圧の変化に
基づいて推定実レール圧を算出する。具体的には、 推定実レール圧=(目標レール圧の今回値−推定実レー
ル圧の前回値)/2+圧力変化に応じた補正項 として、推定実レール圧を算出する。すなわち、目標レ
ール圧のなまし値(1/2なまし値)を算出し、そのな
まし値に対して圧力変化の傾き(変化率)に応じた補正
を行い推定実レール圧を算出する。
【0027】この場合、「圧力変化に応じた補正項」
は、学習項としてEEPROM22に記憶保持しておく
と良い。更には、コモンレール圧センサ16の正常時に
おいて目標レール圧の変化の傾きに対する実レール圧の
変化具合をモニタして学習項を逐次算出し、それをEE
PROM22に記憶保持する構成であっても良い。な
お、なまし演算は1/2なまし以外であっても良く、目
標レール圧の変化が急であるほど、なまし度合を大きく
する構成であっても良い。
【0028】その後、ステップ108では、推定実レー
ル圧を用いてF/B制御を実施する。すなわち、目標レ
ール圧と推定実レール圧との偏差を算出し、その偏差に
応じて高圧ポンプ13の吸入調量弁13aを駆動する。
なお本実施の形態では、ステップ102が特許請求に範
囲に記載した「センサ異常検出手段」に相当し、ステッ
プ107,108が同「異常時制御手段」に相当する。
【0029】図3は、目標レール圧に対する実レール
圧、推定実レール圧の変化を示すタイムチャートであ
り、(a)は加速時の昇圧過渡状態を、(b)は減速時
の降圧過渡状態を示す。
【0030】図3(a)において、目標レール圧が図示
の如く上昇する際、高圧ポンプ13の圧送遅れ等により
実レール圧が遅れて上昇する。この場合、コモンレール
圧センサ16がフェイルしていれば実レール圧が検出で
きず、これに代わって推定実レール圧が算出される。推
定実レール圧は、基本的に目標レール圧のなまし演算に
より算出され、更にそのなまし値に対して圧力変化に応
じた補正が施される。このとき、推定実レール圧は、概
ね実レール圧の変化挙動に追従したものとなり、更に言
い加えれば、高圧ポンプ13のメカ的な作動遅れ等を考
慮したものとなる。また、学習項を反映させることによ
り、ポンプ機体差をも考慮したものとなる。
【0031】また、図3(b)において、減速時の降圧
過渡状態では目標レール圧に遅れて実レール圧が降下す
る。この場合やはり、コモンレール圧センサ16がフェ
イルしていれば推定実レール圧が算出される。ここで、
降圧過渡時には減圧弁17が駆動されるため、減圧弁1
7による減圧分を見込んで推定実レール圧を算出すると
良い。
【0032】以上詳述した本実施の形態によれば、以下
に示す効果が得られる。コモンレール圧センサ16の異
常時において、目標レール圧の変化を抑制するよう推定
実レール圧が算出され、その推定実レール圧がコモンレ
ール圧制御に用いられるため、目標レール圧に対する実
レール圧の挙動が適正に制御に反映される。従って、コ
モンレール圧センサ16の異常時にもコモンレール圧
(噴射圧)を良好に制御することが可能となる。この場
合、燃料噴射量が好適に制御されるため、センサフェイ
ル時のエンジン挙動やエミッションを最適に保つことが
できる。
【0033】コモンレール圧センサ16の異常時におい
て、圧力安定状態下であれば目標レール圧によるオープ
ン制御を実施し、推定実レール圧を算出しない。従っ
て、演算負荷の軽減を図ることができる。
【0034】ところで、ECU20は、インジェクタ1
1による燃料噴射に際し、目標レール圧と実レール圧と
の偏差に応じてインジェクタ11の開弁時間(電磁コイ
ルの通電時間)を補正する。これは、コモンレール圧
(噴射圧)が変化しても実質的な燃料噴射量を一定に保
つためである。かかる場合において、コモンレール圧セ
ンサ16の異常時には、推定実レール圧を用い、目標レ
ール圧と推定実レール圧との偏差に応じてインジェクタ
11の開弁時間を補正する。この場合、コモンレール圧
(噴射圧)の状態をより良く反映しつつ、インジェクタ
11による燃料噴射量を精度良く実施することが可能と
なる。
【0035】また、コモンレール圧センサ16の異常時
には、推定実レール圧に基づいて減圧弁17の駆動を制
御すると良い。この場合にも、目標レール圧ではなく推
定実レール圧を用いることにより、減圧弁17が良好に
制御できる。つまり、降圧過渡時において目標レール圧
を用いて減圧弁17を制御すると、目標レール圧が実レ
ール圧よりも大きいために減圧弁17の減圧効果が減じ
られるが、上記構成によればその不都合が解消される。
故に、エミッションが悪化したり(黒煙発生)、や燃焼
音(騒音)が大きくなるといった問題が回避できる。
【0036】上記実施の形態では、目標レール圧をなま
し演算すると共に、そのなまし値に対して圧力変化に応
じた補正を行って推定実レール圧を算出したが、この構
成を変更する。例えば、図4に示すように、その都度の
目標レール圧TG1,TG2から遅れ補正項K1,K2
を減算して推定実レール圧X1,X2を算出する。この
場合、遅れ補正項K1,K2は、圧力変化の傾きや圧力
過渡突入後の経過時間等により算出されれば良い。遅れ
補正項をマップから検索する構成でも良い。なお、降圧
過渡時には、その都度の目標レール圧に対して遅れ補正
項を加算して推定実レール圧を算出する。要は、目標レ
ール圧をその変化を抑制する方向に補正して推定実レー
ル圧を算出する構成であれば良い。
【0037】上記実施の形態では、減圧弁17が異常で
ないことを前提条件として、推定実レール圧を用いたコ
モンレール圧制御を実施したが(図2の処理)、減圧弁
17の異常時であっても上記制御を実施することは可能
である。この場合、減圧弁17の異常時には減圧弁17
による減圧分が見込めないため、降圧過渡時において減
圧弁17の正常時よりも推定実レール圧を大きい値にす
ると良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の実施の形態におけるコモンレール式燃料
噴射装置の概要を示す構成図。
【図2】コモンレール圧制御の流れを示すフローチャー
ト。
【図3】目標レール圧に対する実レール圧、推定実レー
ル圧の変化を示すタイムチャート。
【図4】推定実レール圧を算出する過程を示すタイムチ
ャート。
【図5】目標レール圧に対する実レール圧の変化を示す
タイムチャート。
【符号の説明】
10…エンジン、12…コモンレール、13…高圧ポン
プ、15…燃料タンク、16…コモンレール圧センサ、
17…減圧弁、20…ECU、21…CPU。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02D 45/00 340 F02D 45/00 340C 345 345K 364 364Q F02M 47/00 F02M 47/00 E 47/02 47/02 55/02 350 55/02 350E Fターム(参考) 3G066 AA07 AB02 AC09 BA28 CB12 CD25 DA01 DA06 3G084 AA01 BA13 BA14 CA04 CA06 DA30 EB22 FA13 FA20 3G301 HA02 JA04 JB01 KA11 KA21 LB13 MA11 MA28 NA01 ND01 ND21 PB03A PB08B PB08Z PE01A

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】燃料タンクから供給される燃料を圧縮する
    高圧ポンプと、該高圧ポンプにて圧縮した高圧燃料を蓄
    えるコモンレールと、該コモンレール内の燃料圧力を検
    出するコモンレール圧センサとを備え、その都度のエン
    ジン運転状態に応じて算出した目標レール圧とコモンレ
    ール圧センサにて検出した実レール圧とに基づき高圧ポ
    ンプによる燃料圧送量を制御するディーゼルエンジンの
    燃料噴射装置において、 コモンレール圧センサの異常を検出するセンサ異常検出
    手段と、 コモンレール圧センサの異常時に前記目標レール圧をそ
    の変化を抑制する方向に補正して推定実レール圧を算出
    し、その推定実レール圧を用いて高圧ポンプの燃料圧送
    量を制御する異常時制御手段と、を備えたことを特徴と
    するディーゼルエンジンの燃料噴射装置。
  2. 【請求項2】目標レール圧の変化量が比較的大きい圧力
    過渡状態であるかどうかを判定する手段を更に備え、コ
    モンレール圧センサの異常時において、圧力過渡状態下
    であれば推定実レール圧の算出値を用いてコモンレール
    圧をフィードバック制御し、圧力安定状態下であれば目
    標レール圧をそのまま用いてコモンレール圧をオープン
    制御する請求項1記載のディーゼルエンジンの燃料噴射
    装置。
  3. 【請求項3】前記異常時制御手段は、目標レール圧をな
    まし演算して推定実レール圧を算出する請求項1又は2
    記載のディーゼルエンジンの燃料噴射装置。
  4. 【請求項4】前記異常時制御手段は、目標レール圧のな
    まし値に対し、目標レール圧の変化の傾きに応じた補正
    を行い推定実レール圧を算出する請求項3記載のディー
    ゼルエンジンの燃料噴射装置。
  5. 【請求項5】コモンレール圧センサの正常時に目標レー
    ル圧の変化の傾きに対する実レール圧の変化具合を学習
    しておき、その学習値を用いて推定実レール圧を算出す
    る請求項4記載のディーゼルエンジンの燃料噴射装置。
  6. 【請求項6】前記異常時制御手段は、目標レール圧の変
    化が急であるほど、推定実レール圧を算出するためのな
    まし度合を大きくする請求項3記載のディーゼルエンジ
    ンの燃料噴射装置。
  7. 【請求項7】目標レール圧と実レール圧との偏差に応じ
    てインジェクタの開弁時間を補正する燃料噴射装置であ
    って、コモンレール圧センサの異常時に、推定実レール
    圧を用い、目標レール圧と推定実レール圧との偏差に応
    じてインジェクタの開弁時間を補正する請求項1乃至6
    の何れかに記載のディーゼルエンジンの燃料噴射装置。
  8. 【請求項8】コモンレールにその内部圧力を減圧するた
    めの電磁駆動式の減圧弁を設けた燃料噴射装置であっ
    て、コモンレール圧センサの異常時に、推定実レール圧
    に基づいて減圧弁の駆動を制御する請求項1乃至7の何
    れかに記載のディーゼルエンジンの燃料噴射装置。
  9. 【請求項9】目標レール圧の降下時において減圧弁によ
    る減圧分を見込んで推定実レール圧を算出する請求項8
    記載のディーゼルエンジンの燃料噴射装置。
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