JP5511111B1 - ピンチ具 - Google Patents
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Abstract
【課題】バネ体をピンチ具の外形輪郭内に設けて洗濯物ならびに使用者の皮膚に直接接触することを回避すると共に、組立工程における手作業の簡素化ならびに自動化を可能にするピンチ具の提供を図る。
【解決手段】一対の挟持片20と、該挟持片を外側から押圧して挟持するバネ体36とで構成すると共に、該把持部32からあご部30にかけてバネ体が挿通されるスリット溝34を形成して成るピンチ具10を、挟持片を対向させて回動支点部26の回動凹部27と回動凸部28とを嵌合させて挟持面25同士を当接させた状態において、バネ体の開口部37を先頭にして把持部の内側から挟持片のスリット溝へバネ体を挿通することで、該バネ体の先端部があご部の山形状に膨出して傾斜するスロープ部31に沿って押し込まれ、最終的にスロープ部31の最奥部にある落とし込み穴40に落とし込まれて組み合わされることにより、バネ体がピンチ具の外形輪郭内に設けられる。
【選択図】図1
【解決手段】一対の挟持片20と、該挟持片を外側から押圧して挟持するバネ体36とで構成すると共に、該把持部32からあご部30にかけてバネ体が挿通されるスリット溝34を形成して成るピンチ具10を、挟持片を対向させて回動支点部26の回動凹部27と回動凸部28とを嵌合させて挟持面25同士を当接させた状態において、バネ体の開口部37を先頭にして把持部の内側から挟持片のスリット溝へバネ体を挿通することで、該バネ体の先端部があご部の山形状に膨出して傾斜するスロープ部31に沿って押し込まれ、最終的にスロープ部31の最奥部にある落とし込み穴40に落とし込まれて組み合わされることにより、バネ体がピンチ具の外形輪郭内に設けられる。
【選択図】図1
Description
本発明は、バネ体をピンチ具の外形輪郭内に設けて洗濯物ならびに使用者の皮膚に直接接触することを回避すると共に、組立工程における手作業の簡素化ならびに自動化を可能にするピンチ具に関する。
従来の洗濯用のピンチ具の多くは、ピンチ具の外形輪郭からバネ体が突出して組み立てられていることから、長年に亘って使用され続けると金属バネの表面腐食による洗濯物への汚れの付着や、使用者の皮膚に直接触れることによって金属アネルギーなどのアネルギー症状を発症させる危険性があると共に、実用新案登録第3069716号公報(特許文献3)の図2で示されるように、その手作業による組み立て作業が極めて複雑であることから、組立工程における手作業の簡素化ならびに自動化を可能にすることができない現状にあった。
そのような状況下におけるピンチ具の生産体制は、商品価格自体が低価格であることから、刑務所内の刑務作業や身体障害施設の労務作業といった特殊環境の職場、低賃金の開発途上国などで生産されている現状において、バネ体をピンチ具の外形輪郭から突出しない構造と、組み立て作業の簡素化と、自動化による量産化が求められるものではあるが、従来のピンチ具の構造の複雑さが起因して、未だに実現されていないのが実情である。
上記の問題点を有する洗濯ピンチについては、従来より多くの提案がなされている。例えば、洗濯ピンチから洗濯物が滑り落ちたり、洗濯物に跡がついたりすることを無くし、しかも、洗濯ピンチの取扱いを容易できるようにした「洗濯ピンチ」(特許文献1参照)が提案され、公知技術となっている。
しかしながら、上記における「洗濯ピンチ」の提案は、一端に噛合部を、他端にハンドル部を有し、かつ噛合部を開閉させうるように両端間で揺動自在に連結されている一対の対向状ピンチ本体と、噛合部を閉鎖するように両ピンチ本体を付勢しているばねとを備えている洗濯ピンチにおいて、噛合部およびハンドル部の少なくともいずれか一方に、ラバーカバーが被覆された洗濯ピンチは、バネ体がピンチ具の外形輪郭から突出した状態で組み立てられていることから、長年に亘って使用され続けると金属バネの表面腐食による洗濯物への汚れの付着や、使用者の皮膚に直接触れることによって金属アネルギーなどのアネルギー症状を発症させる危険性があると共に、バネ体が手作業で組み込まれる構造であるため、製造段階における自動化を可能にすることができない提案であった。
また、手作業における組み立て作業の簡素化を図ろうとする提案がなされている。例えば、金属製丸バネ使用の物干し用ピンチについて、これ迄よりももっと簡単に組立てることができるようにすることを目的とする「物干し用ピンチ」(特許文献2参照)が提案され、公知技術となっている。
しかしながら、上記における「物干し用ピンチ」の提案は、対を成すピンチ本体の柄部長手方向に夫々穿設した長溝内に金属製丸バネを挿通し、その丸バネの突合わせ両端部がピンチ本体の挟持部外面部分に係止して、枢着部における回動自在な係合と共に挟持力を付与させた物干し用ピンチにおいて、該丸バネの大きさは、ピンチ本体の枢着部で回動自在に係合させ、且つ挟持部を重ね合わせた状態にあって、相対峙する長溝間に収納可能なものとなし、該丸バネの先端部分は、ピンチ本体の誘導部の先端箇所に強く押し当てることで、該丸バネの弾性に抗し拡開可能な湾曲導入箇所となし、該長溝は、ピンチ本体の誘導部の最終段である係止箇所まで穿設された構成となっている。かかる構成の物干し用ピンチは、手作業における組み立て作業の簡素化が図られるものではあるが、バネ体がピンチ具の外形輪郭から突出した状態で組み立てられていることから、長年に亘って使用され続けると金属バネの表面腐食による洗濯物への汚れの付着や、使用者の皮膚に直接触れることによって金属アネルギーなどのアネルギー症状を発症させる危険性があり、上記問題点を解決することができる提案ではなかった。
また、各種クリップの製造時にバネ装着を容易にし、自動組立機への適応性を高め、且つ装着後に外れ難い機構のバネと、それを受けるプラスチックまたは金属製の本体部を提供する「組立て易く、外れにくい構造のバネと本体を持ったプラスチックまたは、金属製のクリップ」(特許文献3参照)が提案され、公知技術となっている。
しかしながら、上記における「組立て易く、外れにくい構造のバネと本体を持ったプラスチックまたは、金属製のクリップ」の提案は、角バネまたは丸バネをプラスチックまたは金属製本体に適用し、バネ装着時にバネのスロープの頂点部をプラスチックまたは金属製本体の傾斜部と接触しつつ進行させて、自動的にバネの先端鉤部の関口度を増し、鉤受け凸部を超えると同時にバネのスロープ頂点部が弾力よって本体傾斜部頂点を外れて凹部に落ち込み、バネの鉤部が鉤受け止め部を抱え込んでバネの外れを防止する機構が形成され、バネの先端部を広げておき、装着時にバネのスロープ部頂点を本体傾斜部との接触させる形状により、自動機のバネ供給機構におけるバネの懸架方式への適応性能を向上させたクリップの提案であって、製造段階における自動化を可能にするピンチ具ではあるが、バネ体がピンチ具の外形輪郭から突出した状態で組み立てられていることから、長年に亘って使用され続けると金属バネの表面腐食による洗濯物への汚れの付着や、使用者の皮膚に直接触れることによって金属アネルギーなどのアネルギー症状を発症させる危険性があり、上記問題点を解決することができる提案ではなかった。
また、量産性、特に自動組み立てを可能とし、且つその組立工程の簡素化に寄与するものであり、しかも使用上における堅牢性について配慮した「挟持具」(特許文献4参照)が提案され、公知技術となっている。
しかしながら、上記における「挟持具」の提案は、先端部またはその近接部位を平面的かつ任意方向に折曲し相互に密接せしめた先行部と、それに連なる枠状部との間に、凹入せる接当部を介在させてなるばね主体と、中間部位の膨出部には支点機構を設け、かつ傾斜部を囲繞する周壁部、凹みおよびそれに連なる細隙部をそれぞれ設けてなる一対の挟持片とを組み合わせた挟持具であって、上記の提案と同様に製造段階における自動化を可能にするピンチ具ではあるが、バネ体がピンチ具の外形輪郭から突出した状態で組み立てられていることから、長年に亘って使用され続けると金属バネの表面腐食による洗濯物への汚れの付着や、使用者の皮膚に直接触れることによって金属アネルギーなどのアネルギー症状を発症させる危険性があり、上記問題点を解決することができる提案ではなかった。
また、対向する一対の挟持片の形状を全く同一とすることによってコストの低減と組み立ての容易性が実現し得ることは勿論、布などの被挟持体を傷めることなく、しかも、バネの弾揆力を有効に作用させ得て挟持力の大きなクリップを提供することを目的とする「クリップ」(特許文献5参照)が提案され、公知技術となっている。
しかしながら、上記における「クリップ」の提案は、回動支点を有する同一形状の一対の挟持片を対設させてバネを嵌装してなるクリップにおいて、対向する挟持面には断面三角形状の突起と溝とを交互に連続させた第1の波状突起群と、該第1の波状突起群とはその突起と溝の位置関係が逆になるように配列した第2の波状突起群を形成してなるクリップであって、上記の提案と同様に製造段階における自動化を可能にするピンチ具ではあるが、挟持片が対向する挟持面に第1の波状突起群と、第2の波状突起群を形成していることから形状が同一でないため製造コスト高になる問題と、バネ体がピンチ具の外形輪郭から露出した状態で組み立てられていることから、長年に亘って使用され続けると金属バネの表面腐食による洗濯物への汚れの付着や、使用者の皮膚に直接触れることによって金属アネルギーなどのアネルギー症状を発症させる危険性があり、上記問題点を解決することができる提案ではなかった。
本出願人は、以上のような金属アネルギーなどのアネルギー症状を発症させる危険性の問題点や、組立工程における手作業の簡素化や自動化の問題点に着目し、かかる問題点を簡単な構造と手段で同時に解決することができないものかとの着想の下、金属製のバネ体をピンチ具の外形輪郭内に設けて洗濯物ならびに使用者の皮膚に直接接触することを回避すると共に、組立工程における手作業の簡素化ならびに自動化を可能にするピンチ具を開発し、本発明における「ピンチ具」の提案に至るものである。
本発明は上記問題点に鑑み、金属製のバネ体をピンチ具の外形輪郭内に設けて洗濯物ならびに使用者の皮膚に直接接触することを回避すると共に、組立工程における手作業の簡素化ならびに自動化を可能にするピンチ具の提供を図ることを課題とする。
本発明のピンチ具は、上記課題を解決するためになされるもので、形状を同じくする一対の合成樹脂製の挟持片と、該挟持片を外側から押圧して挟持する金属製のバネ体と、で構成されるピンチ具であって、前記挟持片は、前方に位置する挟持部と、中央に位置する回動支点部と、後方に位置する把持部と、該挟持部と回動支点部の間に位置するあご部と、で構成されると共に、該把持部からあご部にかけて前記バネ体が挿通されるスリット溝を形成して成り、前記挟持部は、物品を挟持する平面状の挟持面を形成して成り、前記あご部は、内側に前記挟持部の逃げ空間を形成すると共に、外側が前記スリット溝の底面部を成して、該底面部には先端部に向かって外側へ山形状に膨出して傾斜するスロープ部と、その最奥部に落とし込み穴を形成して成り、前記回動支点部は、厚み方向の中心位置に設けられる前記スリット溝を挟んだ両側に回動凹部と回動凸部とを跨設して成り、前記把持部は、後端部が外方向に向かって拡開する形状に形成して成り、前記バネ体は、棒状または板状のバネ部材を一部が開口した開口部を形成しつつ内側方向に付勢する形状に成形し、かつ、該開口部を成すバネ部材の両先端部が折り返されて成り、前記挟持片を対向させて前記回動支点部の回動凹部と回動凸部とを嵌合させて前記挟持面同士を当接させた状態において、前記バネ体の開口部を先頭にして前記把持部の内側から挟持片のスリット溝へバネ体を挿通することで、該バネ体の先端部が前記あご部の山形状に膨出して傾斜するスロープ部に沿って押し込まれ、最終的にスロープ部の最奥部にある落とし込み穴に該先端部が落とし込まれて組み合わされることによって、前記バネ体が前記ピンチ具の外形輪郭内に設けられる手段を採る。
また本発明のピンチ具は、前記スリット溝を外側が塞閉されるバネ体挿通溝とすると共に、前記落とし込み穴を貫通する落とし込み通し穴とした手段を採る。
また本発明のピンチ具は、前記バネ体を合成樹脂素材で被覆またはコーティングした手段を採る。
本発明のピンチ具によれば、バネ体の開口部を先頭にして把持部の内側から挟持片のスリット溝へバネ体を挿通することで、該バネ体の先端部があご部の山形状に膨出して傾斜するスロープ部に沿って押し込まれ、最終的にスロープ部の最奥部にある落とし込み穴に該先端部が落とし込まれて組み合わされることによって、組立工程における手作業の簡素化ならびに自動化を可能にする形状を有すると共に、製造単価のコストダウンが図れるといった優れた効果を奏する。
また本発明のピンチ具によれば、金属製のバネ体をピンチ具の外形輪郭内に設けることによって、金属バネの表面腐食による洗濯物への汚れや錆びの付着を防ぐことができると共に、使用者の皮膚に直接触れることがないため、金属アネルギーなどのアネルギー症状を防ぐことができるといった優れた効果を奏する。
また本発明のピンチ具によれば、バネ体がピンチ具の外形輪郭内に設けられることによって、ピンチ具自体のコンパクト化が図れると同時に、布団用ピンチや物干し竿用ピンチ、角型ハンガーピンチなど、家庭用や工業用のピンチ具として利用できるといった優れた効果を奏する。
また本発明のピンチ具によれば、バネ体が挿入されるスリット溝を外側が塞閉されるバネ体挿通溝とすると共に、落とし込み穴を貫通する落とし込み通し穴とすることによって、バネ体がピンチ具の外形輪郭から露出しない構造としたり、ゴミなどがたまる恐れがあるスリット溝を省略化して外観美観を高めたりすることが可能であって、より機能的なユニバーサルデザインを施すことができるといった優れた効果を奏する。
また本発明のピンチ具によれば、バネ体を合成樹脂素材で被覆またはコーティングすることによって、金属バネの表面腐食による洗濯物への汚れや錆びの付着を防ぐことができると共に、使用者の皮膚に直接触れることがないため、金属アネルギーなどのアネルギー症状を防ぐことができるといった優れた効果を奏する。
本発明のピンチ具10は、形状を同じくする一対の合成樹脂製の挟持片20と、該挟持片20を外側から押圧して挟持する金属製のバネ体36と、で構成されるピンチ具10であって、該挟持片20は、前方に位置する挟持部24と、中央に位置する回動支点部26と、後方に位置する把持部32と、該挟持部24と回動支点部26の間に位置するあご部30と、で構成すると共に、把持部32からあご部30にかけてバネ体36が挿通されるスリット溝34を形成して成るピンチ具10を、挟持片20を対向させて回動支点部26の回動凹部27と回動凸部28とを嵌合させて挟持面25同士を当接させた状態において、バネ体36の開口部37を先頭にして把持部32の内側から挟持片20のスリット溝34へバネ体36を挿通することで、該バネ体36の先端部38があご部30の山形状に膨出して傾斜するスロープ部31に沿って押し込まれ、最終的にスロープ部31の最奥部にある落とし込み穴40に該先端部38が落とし込まれて組み合わされることによって、バネ体36がピンチ具10の外形輪郭内に設けられる手段を採用して、洗濯物ならびに使用者の皮膚に直接接触することを回避すると共に、組立工程における手作業の簡素化ならびに自動化を可能にすることを最大の特徴とする。以下、本発明の実施形態を、図面に基づいて説明する。
なお、本発明におけるピンチ具10は、以下に述べる実施例に特に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内、すなわち同一の作用効果を発揮できる形状及び寸法ならびに材質の範囲内で適宜変更することができる。
図1は、本発明の請求項1記載のピンチ具における組み立て前の状態を示す説明図であり、図1(a)は側方断面図、図1(b)は後方側面図、図1(c)は底面図である。
本発明のピンチ具10は、形状を同じくする合成樹脂製の一対の挟持片20と、該挟持片20を外側から押圧して挟持する金属製のバネ体36と、で構成され、バネ体36をピンチ具10の外形輪郭内に設けて、洗濯物ならびに使用者の皮膚に直接接触することを回避すると共に、組立工程における手作業の簡素化ならびに自動化を可能にする形状を有して形成される。
本発明のピンチ具10は、形状を同じくする合成樹脂製の一対の挟持片20と、該挟持片20を外側から押圧して挟持する金属製のバネ体36と、で構成され、バネ体36をピンチ具10の外形輪郭内に設けて、洗濯物ならびに使用者の皮膚に直接接触することを回避すると共に、組立工程における手作業の簡素化ならびに自動化を可能にする形状を有して形成される。
挟持片20は、前方に位置する挟持部24と、中央に位置する回動支点部26と、後方に位置する把持部32と、該挟持部24と回動支点部26の間に位置するあご部30と、で構成される共に、把持部32からあご部30にかけてバネ体36が挿通されるスリット溝34を形成し、形状を同じくした合成樹脂製の一対の挟持片20を対向させた状態で組み合わされる。なお、挟持片20全体の意匠的外観形状は、上記の構造を有していれば特に限定されるものではない。
挟持部24は、挟持片20の前方に位置して、物品を挟持する平面状の挟持面25を形成する。かかる挟持面25の具体的形状は、平面状であれば特に限定はなく、山形状のギザギザ溝、筋溝、ローレット状の滑り止めなどが施される仕様とすることが考え得る。
回動支点部26は、挟持片20の中央に位置すると共に、厚み方向の中心位置に設けられるスリット溝34を挟んで回動凹部27と回動凸部28とが跨設して形成される。回動支点部26が挟持片20の中央に位置することで、把持部24を手で握ることで反対側の挟持部24が拡開されると共に、バネ体36の力によって挟持部24が閉じられることによって、洗濯物などの挟持物が挟持される構造となっている。
ちなみに、従来のピンチ具の回動支点部26の構造は、本発明のピンチ具10のように回動凹部27と回動凸部28とがスリット溝34を挟んで跨設されていないため、バネ体36が回動支点部26の内側に押し込むことができずに、バネ体36がピンチ具10の外形輪郭内に収まることができない構造となり、結果的にバネ体36がピンチ具10の外形輪郭より突出した構造となる。
ちなみに、従来のピンチ具の回動支点部26の構造は、本発明のピンチ具10のように回動凹部27と回動凸部28とがスリット溝34を挟んで跨設されていないため、バネ体36が回動支点部26の内側に押し込むことができずに、バネ体36がピンチ具10の外形輪郭内に収まることができない構造となり、結果的にバネ体36がピンチ具10の外形輪郭より突出した構造となる。
回動凹部27ならびに回動凸部28は、挟持片20の厚み方向の中心位置に設けられるスリット溝34を挟んで跨設され、対向する回動凹部27ならびに回動凸部28同士が嵌め込まれることによって、回動自在に摺動される構造で形成される。
ちなみに、図3(c)及び図3(d)で示すように、回動凹部27ならびに回動凸部28の形状は、特許文献5の実開昭60-119398号で提案される「クリップ」のヒンジ部の突起ならびに凹所の形状を以ってして形成することも可能である。
ちなみに、図3(c)及び図3(d)で示すように、回動凹部27ならびに回動凸部28の形状は、特許文献5の実開昭60-119398号で提案される「クリップ」のヒンジ部の突起ならびに凹所の形状を以ってして形成することも可能である。
あご部30は、内側に挟持部24の逃げ空間を形成すると共に、外側がスリット溝34の底面部35を成して、該底面部35には先端部に向かって外側へ山形状に膨出して傾斜するスロープ部31が形成され、その最奥部には落とし込み穴40が形成される箇所である。
スロープ部31は、あご部30の底面部35に先端部に向かって山形状に膨出して傾斜する形状で形成されるもので、先端部に向かって外側へ傾斜していることによって、バネ体36の開口部37がやや拡開した状態で組み込まれるため、常時挟持片20を内側方向に付勢している状態で組み合わされる。また、スロープ部31が山形状に膨出して傾斜していることによって、バネ体36の開口部37の先端部38が落とし込み穴40から外れ落ちることを防止する構造となる。
把持部32は、後端部22に吊フックが挿通される吊持穴33を穿設すると共に、該後端部22が外方向に向かって拡開する形状に形成される。吊フックが挿通される吊持穴33が設けられることによって、ピンチ具10自体を物干し竿やハンガーに自在に吊るすことができるため、洗濯物の形状や種類に合わせて使い分けることができる。
スリット溝34は、把持部32の後方からあご部30にかけてバネ体36が挿通されるスリット状の溝であって、挟持片20の厚み方向の中心位置に設けられる。該スリット溝34において、バネ体36を外形輪郭内に位置した状態で組み付けることで、挟持片20が内側方向に付勢した状態で組み合わされる。
バネ体36は、金属製の棒状または板状のバネ部材を一部が開口した開口部37を形成しつつ内側方向に付勢する楕円形状に成形し、かつ、該開口部37を成すバネ部材の両先端部38が折り返されて成形されている。挟持片20を対向させて回動支点部26の回動凹部27と回動凸部28とを嵌合させて挟持面25同士を当接させた状態において、バネ体36の開口部37を先頭にして把持部32の内側から挟持片20のスリット溝34へバネ体36を挿通することで、該バネ体36の先端部38があご部30の山形状に膨出して傾斜するスロープ部31に沿って押し込まれ、最終的にスロープ部31の最奥部にある落とし込み穴40に該先端部38が落とし込まれることによって、バネ体36がピンチ具10の外形輪郭内に位置した状態で組み合わされるものである。つまりバネ体36がピンチ具10の外形輪郭内に位置することで、金属バネの表面腐食による洗濯物への汚れや、錆びの付着を防ぐことができると共に、使用者の皮膚に直接触れることがないため、金属アネルギーなどのアネルギー症状を防ぐことができ、さらに、ピンチ具10自体のコンパクト化が図れると同時に、外観的に美しく機能的なユニバーサルデザインを施すことができる。
なお、バネ体36の形状は、上記楕円形状のほか、円形や角形、楕円形、三角形などバネ部材を内側方向に付勢すると共に、バネ体36が外形輪郭内に位置して組み合わされる形状であれば、特にその形状を限定するものではない。
なお、バネ体36の形状は、上記楕円形状のほか、円形や角形、楕円形、三角形などバネ部材を内側方向に付勢すると共に、バネ体36が外形輪郭内に位置して組み合わされる形状であれば、特にその形状を限定するものではない。
開口部37は、バネ体36の一部を開口して形成されるものであって、その先端部38はU字状に折り返されている。先端部38を折り返すことによって、該先端部38が丸みを帯びた状態となり、挿入時において山形状に膨出して傾斜するスロープ部31にスムーズに押し込むことができると共に、スロープ部31の最奥部にある落とし込み穴40に落とし込んだ状態から外れ落ちることを防止する形状となっている。
ちなみに、バネ体36の開口部37の先端部38を略L字状に屈曲した状態で形成した場合には、上記の開口部37の先端部38をU字状に折り返した状態と比較して押し込み時には多少引っかかり傾向にあるが、外れ防止効果は然程大きく変わるものではない。
ちなみに、バネ体36の開口部37の先端部38を略L字状に屈曲した状態で形成した場合には、上記の開口部37の先端部38をU字状に折り返した状態と比較して押し込み時には多少引っかかり傾向にあるが、外れ防止効果は然程大きく変わるものではない。
以上で構成される本発明におけるピンチ具10の主な特徴は、
(1)挟持片20が同一形状で形成される。
(2)回動支点部26の回動凹部27と回動凸部28が相互に嵌合して回動する構造で形成される。
(3)スロープ部31が山形状に膨出して傾斜している構造で形成される。
(4)バネ体36の開口部37を成す先端部38を落とし込み穴40に落とし込んでバネ体36が外れ落ちることを防止する構造で形成される。
(5)バネ体36を挟持片20に設けられたスリット溝34へ把持部32の内側から差し込むことができる構造であることから、組立工程における自動化が可能になる。
(6)バネ体36の形状について、バネ部材を内側方向に付勢する形状であれば円形、角形、楕円形、三角形など、特にその形状が限定されない構造で形成される。
(7)バネ体36がピンチ具10の外形輪郭内に設けられる構造で形成される。
など、従来のピンチ具と異なって多くの特徴や構造的相違点を有する。
(1)挟持片20が同一形状で形成される。
(2)回動支点部26の回動凹部27と回動凸部28が相互に嵌合して回動する構造で形成される。
(3)スロープ部31が山形状に膨出して傾斜している構造で形成される。
(4)バネ体36の開口部37を成す先端部38を落とし込み穴40に落とし込んでバネ体36が外れ落ちることを防止する構造で形成される。
(5)バネ体36を挟持片20に設けられたスリット溝34へ把持部32の内側から差し込むことができる構造であることから、組立工程における自動化が可能になる。
(6)バネ体36の形状について、バネ部材を内側方向に付勢する形状であれば円形、角形、楕円形、三角形など、特にその形状が限定されない構造で形成される。
(7)バネ体36がピンチ具10の外形輪郭内に設けられる構造で形成される。
など、従来のピンチ具と異なって多くの特徴や構造的相違点を有する。
図2は、本発明の請求項1記載のピンチ具における組み立て状態を示す説明図であり、図2(a)は組み立て前の状態を示す説明図である。
挟持片20を対向させて回動支点部26の回動凹部27と回動凸部28とを嵌合させて挟持面25同士を当接させた状態において、バネ体36の開口部37を成す先端部38を先頭にして把持部32の内側から挟持片20のスリット溝34へバネ体36を挿通することで、該バネ体36の先端部38があご部30の山形状に膨出して傾斜するスロープ部31に沿って押し込まれ、最終的にスロープ部31の最奥部にある落とし込み穴40に該先端部38が落とし込まれる構造で形成される。
挟持片20を対向させて回動支点部26の回動凹部27と回動凸部28とを嵌合させて挟持面25同士を当接させた状態において、バネ体36の開口部37を成す先端部38を先頭にして把持部32の内側から挟持片20のスリット溝34へバネ体36を挿通することで、該バネ体36の先端部38があご部30の山形状に膨出して傾斜するスロープ部31に沿って押し込まれ、最終的にスロープ部31の最奥部にある落とし込み穴40に該先端部38が落とし込まれる構造で形成される。
図2(b)は組み立て後の側断面図、図2(c)は組み立て後の使用状態を示す説明図である。
図面に示すように、バネ体36がピンチ具10の外形輪郭内に位置した状態で、組み合わされる構造となっている。
この時、バネ体36があご部30の底面部35を内側方向に付勢していることによって、対向する挟持片20同士が当接され、さらに回動支点部26の回動凸部28が回動凹部27の嵌合摺動溝41内に落とし込まれ、さらにまた嵌合摺動端部39が回動凸部28と回動凹部27の飛び出しを防いでいることから、挟持片20が後方にずれ込んだり外れたりすることはない。
図面に示すように、バネ体36がピンチ具10の外形輪郭内に位置した状態で、組み合わされる構造となっている。
この時、バネ体36があご部30の底面部35を内側方向に付勢していることによって、対向する挟持片20同士が当接され、さらに回動支点部26の回動凸部28が回動凹部27の嵌合摺動溝41内に落とし込まれ、さらにまた嵌合摺動端部39が回動凸部28と回動凹部27の飛び出しを防いでいることから、挟持片20が後方にずれ込んだり外れたりすることはない。
以上で構成される本発明におけるピンチ具10は、金属製のバネ体36をピンチ具10の外形輪郭内に設けて洗濯物ならびに使用者の皮膚に直接接触することを回避すると共に、組立工程における手作業の簡素化ならびに自動化を可能にする形状を有して形成される。
図3は、本発明の請求項1記載のピンチ具の回動支点部を示す説明図であり、図3(a)は分離した状態の後方側面図である。
回動支点部26は、厚み方向の中心位置に設けられるスリット溝34を挟んだ両側に、回動凹部27と回動凸部28とを跨設して形成される。
回動支点部26は、厚み方向の中心位置に設けられるスリット溝34を挟んだ両側に、回動凹部27と回動凸部28とを跨設して形成される。
図3(b)は、組み立てた状態の後方側面図である。
回動凹部27と回動凸部28とが跨設されて組み合わせされることによって、バネ体36を挟持片20の後方の把持部32方向から挿入することができる。
回動凹部27と回動凸部28とが跨設されて組み合わせされることによって、バネ体36を挟持片20の後方の把持部32方向から挿入することができる。
図3(c)および図3(d)は、回動支点部26の別の実施形態を示す説明図である。
回動支点部26の回動凹部27ならびに回動凸部28に相当する形状は、ヒンジ部の凹所(27)ならびに突起(28)の形状を以ってして形成することも可能である。
回動支点部26の回動凹部27ならびに回動凸部28に相当する形状は、ヒンジ部の凹所(27)ならびに突起(28)の形状を以ってして形成することも可能である。
以上で構成される本発明におけるピンチ具10は、金属製のバネ体36をピンチ具10の外形輪郭内に設けて洗濯物ならびに使用者の皮膚に直接接触することを回避すると共に、組立工程における手作業の簡素化ならびに自動化を可能にする形状を有して形成される。
図4は、本発明の請求項2記載のピンチ具の実施形態を示す説明図である。
本発明の請求項2記載のピンチ具10は、前記請求項1記載のピンチ具10のスリット溝34を外側が塞閉されるバネ体挿通溝34aとすると共に、落とし込み穴40を貫通する落とし込み通し穴40aとすることによって、金属製のバネ体36がピンチ具10の外形輪郭から露出しない構造であると共に、ゴミなどがたまる恐れがあるスリット溝34を省略化して外観美観を高めることが可能であって、さらに位置決め穴23や吊持穴33、滑り止め加工部などを省略することによって、色彩、デザイン、形状を工夫して据え置き型の事務用クリップとしてや、工業用ならびに商業用の留め具として利用することができる。
本発明の請求項2記載のピンチ具10は、前記請求項1記載のピンチ具10のスリット溝34を外側が塞閉されるバネ体挿通溝34aとすると共に、落とし込み穴40を貫通する落とし込み通し穴40aとすることによって、金属製のバネ体36がピンチ具10の外形輪郭から露出しない構造であると共に、ゴミなどがたまる恐れがあるスリット溝34を省略化して外観美観を高めることが可能であって、さらに位置決め穴23や吊持穴33、滑り止め加工部などを省略することによって、色彩、デザイン、形状を工夫して据え置き型の事務用クリップとしてや、工業用ならびに商業用の留め具として利用することができる。
バネ体挿通溝34aは、前記請求項1記載のスリット溝34の外側が塞閉されて形成されるバネ体36が挿通する溝である。
落とし込み通し穴40aは、成形加工上、射出成形時の金型の抜きを容易にするために、請求項1記載の落とし込み穴40を通し穴仕様にしたものである。
図4(a)は平面図、図4(b)は組み立て途中の状態を示す側断面図である。
挟持片20を対向させて回動支点部26の回動凹部27と回動凸部28とを嵌合させて挟持面25同士を当接させた状態において、バネ体36の開口部37を成す先端部38を先頭にして把持部32の内側から挟持片20のバネ体挿通溝34aへバネ体36を挿通することで、該バネ体36の先端部38があご部30の山形状に膨出して傾斜するスロープ部31に沿って押し込まれ、最終的にスロープ部31の最奥部にある落とし込み通し穴40aに該先端部38が落とし込まれる構造で形成される。
挟持片20を対向させて回動支点部26の回動凹部27と回動凸部28とを嵌合させて挟持面25同士を当接させた状態において、バネ体36の開口部37を成す先端部38を先頭にして把持部32の内側から挟持片20のバネ体挿通溝34aへバネ体36を挿通することで、該バネ体36の先端部38があご部30の山形状に膨出して傾斜するスロープ部31に沿って押し込まれ、最終的にスロープ部31の最奥部にある落とし込み通し穴40aに該先端部38が落とし込まれる構造で形成される。
図4(c)は組み立て後の側断面図、図4(d)は作動状態を示す説明図である。
図面に示すように、金属製のバネ体36がピンチ具10の外形輪郭内に位置して組み合わされる構造となっている。
この時、バネ体36があご部30の底面部35を内側方向に付勢していることによって、対向する挟持片20同士が当接され、さらに回動支点部26の回動凸部28が回動凹部27の嵌合摺動溝41内に落とし込まれ、さらにまた嵌合摺動端部39が回動凸部28と回動凹部27の飛び出しを防いでいることから、挟持片20が後方にずれ込んだり外れたりすることはない。
図面に示すように、金属製のバネ体36がピンチ具10の外形輪郭内に位置して組み合わされる構造となっている。
この時、バネ体36があご部30の底面部35を内側方向に付勢していることによって、対向する挟持片20同士が当接され、さらに回動支点部26の回動凸部28が回動凹部27の嵌合摺動溝41内に落とし込まれ、さらにまた嵌合摺動端部39が回動凸部28と回動凹部27の飛び出しを防いでいることから、挟持片20が後方にずれ込んだり外れたりすることはない。
以上で構成される本発明のピンチ具10は、金属製のバネ体36をピンチ具10の外形輪郭内に設けて洗濯物ならびに使用者の皮膚に直接接触することを回避すると共に、該バネ体36がピンチ具10の外形輪郭から露出しない構造であり、ゴミなどがたまる恐れがあるスリット溝34を省略化して外観美観を高めることが可能であって、より機能的なユニバーサルデザインを施すことができると共に、組立工程における手作業の簡素化ならびに自動化を可能にする。
図5は、本発明のピンチ具の手作業における組み立て状態を示す説明図であり、図5(1)〜図5(6)は手作業における組み立て手順を示す。
(1)一対の挟持片20と、一つのバネ体36が準備される。
(2)一対の挟持片20を対向させて、回動支点部26の回動凹部27と回動凸部28を嵌合させて組み立てる。
(3)挟持片20の挟持部24を指で摘んで把持部32を拡開させた状態で、拡開した把持部32の内側からバネ体36の開口部37を成す先端部38を先頭にしてスリット溝34に差し込む。
(4)あご部30の山形状に膨出して傾斜するスロープ部31に沿って押し込み、さらにバネ体30の先端部38をスロープ部31の最奥部にある落とし込み穴40に落とし込む。
(5)バネ体36がピンチ具10の外形輪郭内に位置して組み合わされていることを確認すると共に、把持部32を握って回動支点部26とバネ体36の作動状態を確認する。
(6)終了
(1)一対の挟持片20と、一つのバネ体36が準備される。
(2)一対の挟持片20を対向させて、回動支点部26の回動凹部27と回動凸部28を嵌合させて組み立てる。
(3)挟持片20の挟持部24を指で摘んで把持部32を拡開させた状態で、拡開した把持部32の内側からバネ体36の開口部37を成す先端部38を先頭にしてスリット溝34に差し込む。
(4)あご部30の山形状に膨出して傾斜するスロープ部31に沿って押し込み、さらにバネ体30の先端部38をスロープ部31の最奥部にある落とし込み穴40に落とし込む。
(5)バネ体36がピンチ具10の外形輪郭内に位置して組み合わされていることを確認すると共に、把持部32を握って回動支点部26とバネ体36の作動状態を確認する。
(6)終了
以上で構成される本発明のピンチ具10の組立工程は、単に対向する一対の挟持片20の後方からバネ体36を挿入するだけの簡単な手作業で組み立てることができるため、組み立て工賃の節減と、作業労働者の熟練度を必要としない組み立て環境を提供することができる。
図6は、本発明のピンチ具の自動化における組み立て状態を示す説明図である。
例えば、挟持片20が充填される2基の搬送フィーダー42と、バネ体36が充填される1基の搬送フィーダー42と、挟持片20にバネ体36を押し込む回転ドラム43ならびに油圧シリンダー44と、搬送コンベア45と、包装パック46で梱包される自動化ラインによって、連続的に製造することができる。
例えば、挟持片20が充填される2基の搬送フィーダー42と、バネ体36が充填される1基の搬送フィーダー42と、挟持片20にバネ体36を押し込む回転ドラム43ならびに油圧シリンダー44と、搬送コンベア45と、包装パック46で梱包される自動化ラインによって、連続的に製造することができる。
以上で構成される本発明におけるピンチ具10の自動組立ラインは、大規模な設備投資をすることなく、簡単な製造設備で自動化することができるため、製造単価のコストダウンと、大量生産を可能にすることができる。
図7は、本発明のピンチ具と従来のピンチ具を比較する説明図であり、比較説明に当たり構造的違いが理解しやすいように、各ピンチ具の形状を本発明のピンチ具の形状に合わせて作図してある。
図7(a)は、本発明におけるピンチ具10の実施形態を示す全体図である。
本発明のピンチ具10は、挟持片20が合成樹脂製により同一形状で形成され、金属製のバネ体36がピンチ具10の外形輪郭から露出することなく、自動化を可能にする形状で形成される。
図7(a)は、本発明におけるピンチ具10の実施形態を示す全体図である。
本発明のピンチ具10は、挟持片20が合成樹脂製により同一形状で形成され、金属製のバネ体36がピンチ具10の外形輪郭から露出することなく、自動化を可能にする形状で形成される。
図7(b)は、従来のピンチ具10の実施形態を示す全体図である。
例えば、特許文献1の特開2001-224896号で提案される「洗濯ピンチ」は、挟持片20が同一形状で形成され、バネ体36がピンチ具10の外形輪郭から露出し、自動化を可能にすることができない形状で形成される(詳細説明:段落〔0004〜0005〕参照)。
例えば、特許文献1の特開2001-224896号で提案される「洗濯ピンチ」は、挟持片20が同一形状で形成され、バネ体36がピンチ具10の外形輪郭から露出し、自動化を可能にすることができない形状で形成される(詳細説明:段落〔0004〜0005〕参照)。
図7(c)は、従来のピンチ具10の実施形態を示す全体図である。
例えば、特許文献2の特開平7-222895号で提案される「物干し用ピンチ」は、挟持片20が同一形状で形成され、バネ体36がピンチ具10の外形輪郭から露出し、自動化を可能にする形状で形成される(詳細説明:段落〔0006〜0007〕参照)。
例えば、特許文献2の特開平7-222895号で提案される「物干し用ピンチ」は、挟持片20が同一形状で形成され、バネ体36がピンチ具10の外形輪郭から露出し、自動化を可能にする形状で形成される(詳細説明:段落〔0006〜0007〕参照)。
図7(d)は、従来のピンチ具の実施形態を示す全体図である。
例えば、特許文献5の実開昭60-119398号で提案される「クリップ」は、挟持片20が同一形状でなく、バネ体36がピンチ具10の外形輪郭からやや露出し、自動化を可能にする形状で形成される(詳細説明:段落〔0012〜0013〕参照)。
例えば、特許文献5の実開昭60-119398号で提案される「クリップ」は、挟持片20が同一形状でなく、バネ体36がピンチ具10の外形輪郭からやや露出し、自動化を可能にする形状で形成される(詳細説明:段落〔0012〜0013〕参照)。
上記のように比較された本発明のピンチ具10は、挟持片20が合成樹脂製により同一形状で形成され、金属製のバネ体36がピンチ具10の外形輪郭から露出することなく、自動化を可能にする形状で形成されることから、従来のピンチ具とは異なり、該バネ体36をピンチ具10の外形輪郭内に設けて洗濯物ならびに使用者の皮膚に直接接触することを回避することができると共に、組立工程における手作業の簡素化ならびに自動化を可能にすることができる。
本発明のピンチ具は、挟持片が合成樹脂製により同一形状で形成され、金属製のバネ体がピンチ具の外形輪郭から露出することなく、自動化を可能にする形状を有することから、布団用ピンチ、物干し竿用ピンチ、角型ハンガーピンチ、据え置き型の事務用クリップ、工業用ならびに商業用の留め具など家庭用や工業用のピンチ具として安価、且つ自動化による大量生産を可能にするもので、本発明における「ピンチ具」の産業上の利用可能性は大であると解する。
10 ピンチ具
20 挟持片
21 先端部
22 後端部
23 位置決め穴
24 挟持部
25 挟持面
26 回動支点部
27 回動凹部
28 回動凸部
30 あご部
31 スロープ部
32 把持部
33 吊持穴
34 スリット溝
34a バネ体挿通溝
35 底面部
36 バネ体
37 開口部
38 先端部
39 嵌合摺動端部
40 落とし込み穴
40a 落とし込み通し穴
41 嵌合摺動溝
42 搬送フィーダー
43 回転ドラム
44 油圧シリンダー
45 搬送コンベア
46 包装パック
20 挟持片
21 先端部
22 後端部
23 位置決め穴
24 挟持部
25 挟持面
26 回動支点部
27 回動凹部
28 回動凸部
30 あご部
31 スロープ部
32 把持部
33 吊持穴
34 スリット溝
34a バネ体挿通溝
35 底面部
36 バネ体
37 開口部
38 先端部
39 嵌合摺動端部
40 落とし込み穴
40a 落とし込み通し穴
41 嵌合摺動溝
42 搬送フィーダー
43 回転ドラム
44 油圧シリンダー
45 搬送コンベア
46 包装パック
Claims (3)
- 形状を同じくする一対の合成樹脂製の挟持片と、該挟持片を外側から押圧して挟持する金属製のバネ体と、
で構成されるピンチ具であって、
前記挟持片は、前方に位置する挟持部と、中央に位置する回動支点部と、後方に位置する把持部と、該挟持部と回動支点部の間に位置するあご部と、で構成されると共に、該把持部からあご部にかけて前記バネ体が挿通されるスリット溝を形成して成り、
前記挟持部は、物品を挟持する平面状の挟持面を形成して成り、
前記あご部は、内側に前記挟持部の逃げ空間を形成すると共に、外側が前記スリット溝の底面部を成して、該底面部には先端部に向かって外側へ山形状に膨出して傾斜するスロープ部と、その最奥部に落とし込み穴を形成して成り、
前記回動支点部は、厚み方向の中心位置に設けられる前記スリット溝を挟んだ両側に回動凹部と回動凸部とを跨設して成り、
前記把持部は、後端部が外方向に向かって拡開する形状に形成して成り、
前記バネ体は、棒状または板状のバネ部材を一部が開口した開口部を形成しつつ内側方向に付勢する形状に成形し、かつ、該開口部を成すバネ部材の両先端部が折り返されて成り、
前記挟持片を対向させて前記回動支点部の回動凹部と回動凸部とを嵌合させて前記挟持面同士を当接させた状態において、前記バネ体の開口部を先頭にして前記把持部の内側から挟持片のスリット溝へバネ体を挿通することで、該バネ体の先端部が前記あご部の山形状に膨出して傾斜するスロープ部に沿って押し込まれ、最終的にスロープ部の最奥部にある落とし込み穴に該先端部が落とし込まれて組み合わされることによって、前記バネ体が前記ピンチ具の外形輪郭内に設けられることを特徴とするピンチ具。
- 前記スリット溝を外側が塞閉されるバネ体挿通溝とすると共に、前記落とし込み穴を貫通する落とし込み通し穴としたことを特徴とする請求項1記載のピンチ具。
- 前記バネ体を合成樹脂素材で被覆またはコーティングしたことを特徴とする請求項1または請求項2記載のピンチ具。
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