JP2005007012A - ピンチ及びピンチ付物干器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】一対の挟着片2、3を備えたピンチ1において、挟着片2、3を、金属製芯体6の表面の少なくとも一部に合成樹脂からなる被覆体5が一体的に被覆形成された構成とする。合成樹脂被覆体5は透明または半透明であるのが好ましい。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、屋外等で長期間使用しても十分な強度を維持できる耐久性に優れたピンチ及びピンチ付物干器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ピンチ付物干器としては、平面視矩形状のフレーム本体(枠本体)にピンチ吊下具を介してピンチが複数個所定間隔で吊り下げられたものが周知である。このピンチとしては、従来より合成樹脂からなるものが多く用いられている(特許文献1参照)。また、洗濯挟み等として用いられるピンチも合成樹脂製のものが用いられている(特許文献2参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−155098号公報(段落0025)
【0004】
【特許文献2】
特開2000−140488号公報(請求項1、段落0010)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の合成樹脂からなるピンチでは次のような問題があった。即ち、屋外等で使用すると太陽光の紫外線等によって合成樹脂が劣化してピンチの表面に徐々に亀裂が生じ、更に太陽光を浴び続けると次第に亀裂が拡大して、破断してしまうことも多い。このようにピンチが破断してしまうとその機能が損なわれてしまうので、殆どの場合引き続いて使用に供することはできない。
このように従来のピンチでは、耐久性に劣るという問題があった。また、ピンチ付物干器の場合には、ピンチの亀裂が拡大したり、破断すると、ピンチ以外の構成部材(フレーム本体等)はまだ十分に使用できる状態にあるにもかかわらず、物干器全体を新しいものに交換することを余儀なくされていた。このようなまだ十分に使用できる状態にある構成部材を含めて廃棄処分せざるを得ないという状況は、近年社会的要請の強い環境保護、資源の有効活用の観点からも望ましいものではなかった。
【0006】
また、合成樹脂からなるピンチは、様々な色(濃色、淡色)に着色されたりしてその意匠性が付与されているが、このようなものはデザイン的な斬新性に乏しく、その付加価値は低い。
【0007】
この発明はかかる技術的背景に鑑みてなされたものであって、長期間屋外等で使用しても破断することがなく十分な強度が維持されて耐久性に優れると共に、斬新なデザインを付与できるピンチ及びピンチ付物干器を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、以下の発明により達成される。
【0009】
即ち、この発明に係るピンチは、一対の挟着片を備えたピンチにおいて、前記一対の挟着片のうち少なくともいずれか一方の挟着片が、金属製芯体の表面の少なくとも一部に合成樹脂からなる被覆体が一体的に被覆形成されたものからなることを特徴とする。
【0010】
このピンチでは、金属製芯体が一体化されているので、屋外等で長期間使用して太陽光の紫外線等に晒されて合成樹脂が劣化したり、ピンチ拡開操作の際の応力負荷が長期間加わっても、ピンチ自体が破断することはなく、即ちピンチとしての強度は十分に確保できるので、耐久性に優れている。従って、このピンチを用いて物干器を構成すれば、耐久性に優れた物干器を提供できる。また、金属製芯体が合成樹脂を通して外観される、又は露出箇所において直接に外観されるので、金属光沢が外観されるものとなってこれまでになかった斬新なデザインが現出されるものとなる。
【0011】
また、この発明の別のピンチは、一対の挟着片を備えたピンチにおいて、前記一対の挟着片のいずれもが、金属製芯体の表面の少なくとも一部に合成樹脂からなる被覆体が一体的に被覆形成されたものからなることを特徴とする。
【0012】
このピンチでは、金属製芯体が一体化されているので、屋外等で長期間使用して太陽光の紫外線等に晒されて合成樹脂が劣化したり、ピンチ拡開操作の際の応力負荷が長期間加わっても、ピンチ自体が破断することはなく、即ちピンチとしての強度は十分に確保できるので、耐久性に優れている。しかも一対の挟着片のいずれにも金属製芯体が一体化されているから、優れた耐久性を確実に確保できる。従って、このピンチを用いて物干器を構成すれば、耐久性に優れた物干器を提供できる。また、金属製芯体が合成樹脂を通して外観される、又は露出箇所において直接に外観されるので、金属光沢が外観されるものとなってこれまでになかった斬新なデザインが現出されるものとなる。
【0013】
前記合成樹脂被覆体は、インサート成形により前記金属製芯体の表面の少なくとも一部に一体的に被覆形成されているのが好ましい。インサート成形で一体化することで、両者の接合強度を向上できて一層耐久性を高めることができる。
【0014】
前記合成樹脂被覆体は、前記金属製芯体の内面から側面を経て外面の周縁部にかけて覆う態様で一体的に被覆形成されると共に、前記金属製芯体の外面の一部が露出している構成を採用するのが好ましい。
【0015】
金属製芯体の外面の一部が露出しているので、金属製芯体の金属光沢が使用者から確実に直接に外観されるものとなるので、斬新なデザインによる意匠性向上効果を確実に享受できる。更に、被覆体は、金属製芯体の内面から側面を経て外面の周縁部にかけて覆う態様で一体的に被覆されているので、金属製芯体が被覆体から離脱することを確実に防止できるし、金属製芯体の端部の浮き上がり等も防止できる。
【0016】
前記金属製芯体としてはアルミニウム製芯体が用いられるのが好ましい。これにより軽量化を図ることができるし、アルミニウム独特の金属光沢感が現出されるものとなる。
【0017】
前記金属製芯体は略平板状であるのが好ましい。ピンチの強度を顕著に向上できると共に、金属製芯体による金属光沢を十分に外観させることができる利点がある。
【0018】
前記合成樹脂被覆体は透明または半透明であるのが好ましい。このような構成を採用すれば、中の金属製芯体が外から透けて外観されるものとなるので、デザイン的により一層斬新さが増大され得て、ピンチの付加価値を高めることができる。この場合、合成樹脂被覆体は、着色、非着色のいずれであっても良い。
【0019】
また、この発明に係るピンチ付物干器は、フレーム本体にピンチ吊下具を介してピンチが吊り下げられてなるピンチ付物干器において、前記ピンチとして、上記構成に係るピンチのうち合成樹脂被覆体が透明または半透明であるものが用いられると共に、前記ピンチ吊下具は、本体部の両端にフック部が設けられてなる金属製芯部と、該金属製芯部の本体部及び両フック部の外面に一体的に被覆形成された透明又は半透明の合成樹脂被覆部とからなることを特徴とする。
【0020】
ピンチ吊下具もピンチと同様に金属製芯部と合成樹脂被覆部とからなるので、前記同様に、屋外等で長期間使用して太陽光の紫外線等に晒されて合成樹脂が劣化したりしても、ピンチ吊下具自体が破断することはなく、ピンチ吊下具は耐久性に優れたものとなる。従って、ピンチ、ピンチ吊下具ともに耐久性に優れているので、物干器として格段に優れた耐久性能を確保することができる。また、合成樹脂被覆体(被覆部)が透明または半透明であり、ピンチ、ピンチ吊下具ともに金属製芯体の金属光沢が外観されるものとなるので、これまでにない非常に斬新なデザインが付与され得て、物干器としての付加価値が向上する。
【0021】
【発明の実施の形態】
この発明の一実施形態に係るピンチ(1)を図1〜3に示す。このピンチ(1)は、一対の挟着片(2)(3)と、金属製スプリング(4)とからなる。
【0022】
前記挟着片(2)(3)は、いずれも、洗濯物等の挟着対象物を挟む挟着部(2a)(3a)を先端側に、該挟着部の拡開操作の支点となる支点部(2b)(3b)を中間位置に、拡開操作の力点となる操作部(2c)(3c)を後端側に備えている。
【0023】
前記挟着片(2)(3)は、いずれも、略平板状の金属製芯体(6)と、該金属製芯体(6)の裏面(6a)から周側面(6b)を経て表面(6c)の周縁部にかけて覆う態様でこの金属製芯体(6)に一体的に被覆形成された合成樹脂被覆体(5)とからなる。前記合成樹脂被覆体(5)は、インサート成形により金属製芯体(6)に一体的に被覆形成されている。
【0024】
前記金属製芯体(6)は、図5に示すように、平面視略長矩形状であり、その後端側に円形の後端孔(21)が穿設され、その中央部に略長矩形状のスプリング挿通孔(23)が穿設され、その先端側に楕円形状の先端孔(25)が穿設されている。また、前記金属製芯体(6)における後端孔(21)とスプリング挿通孔(23)の間に位置決め用孔(22)が設けられている。更に、前記金属製芯体(6)におけるスプリング挿通孔(23)と先端孔(25)の間にスプリング挿通固定孔(24)及び位置決め用孔(26)が設けられている。
【0025】
しかして、図8に示すように、下側の射出成形型(42)の上にこの金属製芯体(6)を配置せしめた後、上側の射出成形型(41)を閉締状態に重ね合わせる。この時、下側の射出成形型(42)の位置決め突起(44)に金属製芯体(6)の位置決め用孔(26)を挿通せしめる。また、図示省略したが、もう1つの後端側の位置決め用孔(22)についても同様に下側の射出成形型(42)の別の位置決め突起に挿通せしめる。こうして2点(22)(26)が位置決めされるので、金属製芯体(6)をキャビティー(43)内の適正位置に確実に配置させることができる。この状態でキャビティー(43)内に合成樹脂を射出することによって、金属製芯体(6)の内面(6a)から周側面(6b)を経て外面(6c)の周縁部にかけて覆う態様で合成樹脂被覆体(5)が該金属製芯体(6)に一体的に被覆形成されたピンチ(1)を製作できる。
【0026】
こうして成形された合成樹脂被覆体(5)は、図4に示すように、金属製芯体(6)の内面(6a)(図4における下面)を全て被覆する一方、これに連続して芯体(6)の周側面(6b)を被覆し、更にこれに連続して芯体(6)の外面(6c)(図4における上面)の周縁部を被覆して周縁膨隆部(15)を形成しており、このように外面側にまで回り込んで芯体(6)を被覆しているので、金属製芯体(6)が合成樹脂被覆体(5)から離脱(脱落)することを確実に防止できるし、樹脂により周縁膨隆部(15)が形成されているので、金属製芯体(6)の端部の浮き上がり等も防止できる。また、金属製芯体(6)の外面(6c)の一部が露出している(被覆体に覆われていない)ので、金属製芯体(6)の金属光沢が直接に外観されるものとなり、これによって斬新なデザインが付与される。
【0027】
また、本実施形態では、金属製芯体(6)の後端孔(21)の外面側周縁部に、被覆体(5)の一部である後端表出膨隆部(16)が延設されると共に、金属製芯体(6)の先端孔(25)の外面側周縁部に、被覆体(5)の一部である先端表出膨隆部(18)が延設され、更に金属製芯体(6)のスプリング挿通孔(23)の外面側周縁部に、被覆体(5)の一部である中央表出膨隆部(17)が延設されている。このように、金属製芯体(6)の後端孔(21)、先端孔(25)、スプリング挿通孔(23)についても外面側にまで合成樹脂が回り込んで被覆しているので、金属製芯体(6)が合成樹脂被覆体(5)から離脱(脱落)することをより確実に防止できる。
【0028】
前記被覆体(5)における挟着部(2a)(3a)と支点部(2b)(3b)の間には内側に窪む固定用凹部(19)が形成されている。この固定用凹部(19)にスプリング(4)の先端が固定される。
【0029】
次に、前記挟着片(2)(3)の支点部(2b)(3b)について説明する。図7に示すように、前記挟着片(2)(3)は、いずれもその長さ方向の中間位置における幅方向の両側に台座部(10)(10)が形成されている。一方の挟着片(2)の図面左側台座部(10)には回動挟片(11)(11)が突設されると共に、図面右側台座部(10)には回動突片(12)が突設されている。また、他方の挟着片(3)の図面左側台座部(10)には回動突片(14)が突設されると共に、図面右側台座部(10)には回動挟片(13)(13)が突設されている。前記回動突片(12)(14)の先端は円弧状に形成される一方、回動挟片間の底部も同様の円弧状に形成されている。また、前記回動挟片(11)(13)の先端も円弧状に形成される一方、回動突片(12)(14)の両側の底部も同様の円弧状に形成されている。しかして、一方の挟着片(2)の回動挟片(11)(11)間に他方の挟着片(3)の回動突片(14)を挿入配置せしめると同時に、他方の挟着片(3)の回動挟片(13)(13)間に一方の挟着片(2)の回動突片(12)を挿入配置せしめることによって、これら一対の挟着片(2)(3)が組み付けられ、更にスプリング(4)の両端がそれぞれスプリング挿通孔(23)(23)を挿通して、挟着片(2)(3)の固定用凹部(19)(19)に嵌め込み固定されて、この発明のピンチ(1)が構成されている。
【0030】
このピンチ(1)の操作部(2c)(3c)を例えば親指と人指し指で外側からスプリング(4)の弾性に抗して摘むと、回動挟片(11)(11)間で回動突片(14)が滑動すると同時に、もう一方の回動挟片(13)(13)間でも回動突片(12)が滑動して、これにより挟着部(2a)(3a)が拡開される(図6参照)。指を離すと、スプリング(4)の復帰付勢力によって挟着部(2a)(3a)の離間拡開状態が解除されて初期状態に戻る(図1参照)。
【0031】
この発明のピンチ(1)において、前記芯体(6)を構成する金属としては、特に限定されるものではないが、例えばアルミニウム、ステンレス、スチール、鉄等が挙げられる。
【0032】
また、前記被覆体(5)を構成する合成樹脂としては、硬質樹脂、軟質樹脂、熱可塑性エラストマー等どのような樹脂でも用いることができ、特に限定されるものではないが、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂(EVA樹脂)、ポリエステル、スチレン系熱可塑性エラストマー、オレフィン系熱可塑性エラストマー等が挙げられる。
【0033】
この発明のピンチ(1)は、例えば物干器用ピンチ、洗濯挟み用ピンチ等として用いられるが、その用途は特にこれら例示の用途に限定されない。
【0034】
図12に、前記ピンチ(1)を用いて構成された物干器の一例を示す。この物干器(30)は、フレーム本体(31)に設けられた複数のピンチ取付部(32)…のそれぞれにピンチ吊下具(40)を介してピンチ(1)が吊り下げられてなる。即ち、ピンチ取付部(32)の中央には取付孔が穿設されており、吊下具(40)の上側フック部(61)がこの取付孔に挿入配置されて上側フック部(61)がピンチ取付部(32)に取り付けられる一方、吊下具(40)の下側フック部(61)にピンチ(1)のスプリング(4)が取り付けられることによって、複数のピンチ取付部(32)…のそれぞれに吊下具(40)を介してピンチ(1)が吊り下げられている。なお、フレーム本体(31)は、一対の吊下げワイヤー(39)(39)を介して吊手(38)により吊り持ちされるようになされている。なお、この発明に係るピンチ(1)は、図12に示した物干器以外の物干器にも用いることができる。
【0035】
前記ピンチ吊下具(40)について説明する。図9に示すように、このピンチ吊下具(40)は、本体部(60)の長さ方向の両端にフック部(61)(61)が設けられたものからなる。このフック部(61)の先端と本体部(60)における対峙部(60a)との間に挿通開口部(62)が形成されている。
【0036】
前記ピンチ吊下具(40)は、本体部(52a)の長さ方向の両端にフック部(52b)(52b)が設けられてなる金属製芯部(52)(図9〜11参照)と、該金属製芯部(52)の本体部(52a)及び両フック部(52b)(52b)の外面に一体的に被覆形成された合成樹脂被覆部(53)(図9、10参照)とからなる。即ち、金属製芯部(52)の外面に一体的に被覆形成された合成樹脂被覆部(53)は、本体部(53a)と両フック部(53b)(53b)とからなる。なお、(64)は、金属製芯部の本体部(52a)に設けられた貫通孔である。
【0037】
前記ピンチ吊下具(40)では、外側が合成樹脂被覆部(53)で一体的に被覆されていることにより、長期間使用しても錆が発生することがない。また、内部に金属製芯部(52)を有するので、屋外等で長期間使用して太陽光の紫外線等に晒されて合成樹脂が劣化したり、ピンチ(1)取り付けの際の応力負荷が長期間加わっても、吊下具自体が破断することはなく、耐久性にも優れている。
【0038】
前記ピンチ吊下具(40)の本体部(60)の表裏面には、図10に示すように、それぞれ2つの凹部(65)(65)が形成されており、該凹部(65)から前記金属製芯部(52)の一部が外観されるように構成されており、これによりデザイン的なアクセントが付与される。
【0039】
また、本実施形態では、前記被覆部(53)を構成する合成樹脂は透明であるから、中にある金属製芯部(52)が外から透けて外観されるものとなるので、デザイン的に斬新なものとなる。なお、前記合成樹脂被覆部(53)を半透明に構成しても同様の効果が得られる。
【0040】
前記物干器(30)では、ピンチ(1)、ピンチ吊下具(40)ともに金属製芯体(芯部)と合成樹脂被覆体(被覆部)とからなるので、ピンチ(1)、ピンチ吊下具(40)ともに破断することはなく、物干器(30)として格段に優れた耐久性を確保することができる。従って、比較的短期間で物干器全体を新しいものに交換するという事態を回避できる。更に、ピンチ(1)、ピンチ吊下具(40)ともに金属製芯体の金属光沢が外観されるものとなるので、これまでにない非常に斬新なデザインが付与され得て、物干器(30)としての付加価値を向上できる。
【0041】
【発明の効果】
請求項1、2の発明によれば、金属製芯体が一体化されているので、ピンチ自体が破断することはなく、即ちピンチとしての強度は十分に確保できるので、耐久性に優れている。また、金属製芯体の金属光沢が外観されるものとなるので、これまでになかった斬新なデザインを付与できる。
【0042】
また、請求項2の発明では、一対の挟着片のいずれにも金属製芯体が一体化されているから、優れた耐久性を確実に確保できる。従って、このピンチを用いて物干器を構成すれば、耐久性に優れた物干器を提供できる。
【0043】
請求項3の発明によれば、芯体と被覆体の接合強度を向上させることができるので、一層耐久性を高めることができる。
【0044】
請求項4の発明によれば、金属製芯体の外面の一部が露出しているので、斬新なデザインによる意匠性向上効果を確実に享受できる。更に、金属製芯体が被覆体から離脱することを確実に防止できるし、金属製芯体の端部の浮き上がり等も防止できる。
【0045】
請求項5の発明によれば、軽量化を図ることができるし、アルミニウム独特の金属光沢感が現出されるものとなる。
【0046】
請求項6の発明によれば、ピンチの強度を顕著に向上できる。
【0047】
請求項7の発明によれば、中の金属製芯体が外から透けて外観されるものとなるので、デザイン的により一層斬新さが増大され得て、ピンチの付加価値を高めることができる。
【0048】
請求項8の発明によれば、ピンチ、ピンチ吊下具ともに金属製芯体(芯部)と合成樹脂被覆体(被覆部)とからなるので、ピンチ、ピンチ吊下具ともに破断することはなく、物干器として格段に優れた耐久性能を確保することができる。従って、比較的短期間で物干器全体を新しいものに交換するという事態を回避できるので、環境保護、資源の有効活用という社会的要請にも十分に応えることができる。更に、ピンチ、ピンチ吊下具ともに金属製芯体の金属光沢が外観されるものとなるので、これまでにない非常に斬新なデザインが付与され得て、物干器としての付加価値を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係るピンチを示す斜視図である。
【図2】同じく正面図である。
【図3】同じく側面図である。
【図4】図3におけるA−A線の断面図である。
【図5】金属製芯体の側面図である。
【図6】拡開した状態のピンチを示す斜視図である。
【図7】挟着片を分離状態で示す斜視図である。
【図8】インサート成形時の射出成形型の断面図である。
【図9】(イ)はピンチ吊下具を示す正面図、(ロ)は同右側面図である。
【図10】図9におけるB−B線の断面図である。
【図11】(イ)は金属製芯部を示す正面図、(ロ)は同右側面図である。
【図12】物干器を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…ピンチ
2…挟着片
3…挟着片
5…被覆体
6…金属製芯体
30…物干器
31…フレーム本体
40…ピンチ吊下具
Claims (8)
- 一対の挟着片を備えたピンチにおいて、
前記一対の挟着片のうち少なくともいずれか一方の挟着片が、金属製芯体の表面の少なくとも一部に合成樹脂からなる被覆体が一体的に被覆形成されたものからなることを特徴とするピンチ。 - 一対の挟着片を備えたピンチにおいて、
前記一対の挟着片のいずれもが、金属製芯体の表面の少なくとも一部に合成樹脂からなる被覆体が一体的に被覆形成されたものからなることを特徴とするピンチ。 - 前記合成樹脂被覆体が、インサート成形により前記金属製芯体の表面の少なくとも一部に一体的に被覆形成されている請求項1または2に記載のピンチ。
- 前記合成樹脂被覆体は、前記金属製芯体の内面から側面を経て外面の周縁部にかけて覆う態様で一体的に被覆形成されると共に、前記金属製芯体の外面の一部が露出している請求項3に記載のピンチ。
- 前記金属製芯体としてアルミニウム製芯体が用いられている請求項1〜4のいずれか1項に記載のピンチ。
- 前記金属製芯体が略平板状である請求項1〜5のいずれか1項に記載のピンチ。
- 前記合成樹脂被覆体が透明または半透明である請求項1〜6のいずれか1項に記載のピンチ。
- フレーム本体にピンチ吊下具を介してピンチが吊り下げられてなるピンチ付物干器において、
前記ピンチとして、請求項7に記載のピンチが用いられると共に、
前記ピンチ吊下具は、本体部の両端にフック部が設けられてなる金属製芯部と、該金属製芯部の本体部及び両フック部の外面に一体的に被覆形成された透明又は半透明の合成樹脂被覆部とからなることを特徴とするピンチ付物干器。
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Cited By (2)
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JP3183162U (ja) * | 2013-02-12 | 2013-05-09 | 勇 新倉 | 開閉保持自在の洗濯バサミ及び物干し具 |
JP5511111B1 (ja) * | 2013-03-07 | 2014-06-04 | 村山 哲夫 | ピンチ具 |
-
2003
- 2003-06-20 JP JP2003176055A patent/JP2005007012A/ja active Pending
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