JP5510177B2 - プロジェクター - Google Patents
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Description
この排出口には、ごみ等の異物の進入を防止するため、プロジェクターの不使用時には排出口を閉塞するようにする排気口の開閉装置が設けられる。
特許文献1に示される排気口の開閉装置は、複数枚の開閉自在なルーバー板を備えたシャッター装置により排気口を開閉する機構を採用している。
そこで、本発明は上記課題を解消すべくなされ、その目的とするところは、ルーバー板を自動的に開閉可能なプロジェクターの排気口シャッター装置およびこれを用いたプロジェクターを提供することにある。
また、カムローラーのカム溝を、カムローラーの周面において周方向に連続する波形に形成することもできる。
ルーバー板が閉じた際、隣接するルーバー板同士の端縁部が重なるようにルーバー板の幅を設定することによって、密閉度を高くすることができる。
また、カムローラーの回転角度位置を検出するセンサーを設け、該センサーからの信号に基づいて駆動部を駆動制御するようにするとよい。
図1はプロジェクター10の外観説明図である。
プロジェクター10は、ケーシング12内に、図示しないが、光源、光学系、LCDのような映像生成手段、電源装置、各種の送風ファン等が配設されてなる。14は投射レンズである。排気口の設置個所は特に限定されないが、本実施の形態では、ケーシング12の側面に設けられている。また排気口にはシャッター装置20が設けられている。シャッター装置20の構造については後述する。
図2は、本実施形態のプロジェクター10の内部構成を示す模式図である。
図2に示すように、プロジェクター10は、外装を構成するケーシング12、制御部2、光源装置5を有する光学ユニット3、および光源装置5や制御部2に電力を供給する電源装置4等を備えている。ケーシング12内には、電源装置4や光源装置5等を冷却する冷却ファン8が配置されている。
光学ユニット3は、図2に示すように、光源装置5に加え、平行化レンズ331、イン
テグレーター照明光学系332、色分離光学系333、リレー光学系334、電気光学装置335、投写レンズ14、およびこれらの光学部品を光路上の所定位置に配置する光学部品用筐体330を備える。
第1レンズアレイ321は、光源装置5から射出された光束を複数の部分光束に分割する光学素子であり、光源装置5から射出された光束の光軸Lに対して略直交する面内にマトリクス状に配列される複数の小レンズを備えている。
偏光変換素子323は、第2レンズアレイ322から射出されたランダム偏光光を液晶ライトバルブ351で利用可能な略1種類の偏光光に揃える機能を有する。
351R,351Bにて変調された色光を反射し、液晶ライトバルブ351Gにて変調された色光を透過して、各色光を合成する。
上記構成により、ルーバー板22が自動的に一斉に開閉されるので、操作性がよい。また、駆動モーター25は同方向に所要回転角度ずつ回転されることでルーバー板22の開閉が可能であるので、駆動モーター26の電流の方向を反転させる切替えスイッチも必要がなく、回路構成を簡易なものにすることができる。
図5はカムローラー25のカム溝24を示す平面図である。
図6はルーバー板22が閉じている際のカム溝24と回動軸ピンとの関係を示す説明図、図7はルーバー板22が開いている際のカム溝24と回動軸ピンとの関係を示す説明図である。
図8はルーバー板22が閉じている際のルーバー板とガイド溝との関係を示す説明図、図9はルーバー板22が開いている際のルーバー板とガイド溝との関係を示す説明図である。図10は第1のガイド溝と第2のガイド溝を示す説明図、図11はルーバー板の説明図である。
第1のガイド部28および第2のガイド部29の対向面には、図10に示すように、ガイド部の長手方向たる第1の方向に延びる第1のガイド溝30と該第1の方向と交差する方向(第1のガイド溝30に対して鈍角をなす方向)に延びる第2のガイド溝31とを1組とする複数組(本実施の形態では7組)のガイド溝が設けられている。
そして、各ルーバー板22は、各回動軸ピン34が、第1のガイド部28および第2のガイド部29の対応する第1のガイド溝30に進入してガイド溝に沿って移動可能にガイドされ、また各ガイドピン35が対応する第2のガイド溝31に進入して移動可能にガイドされるようになっている(図8、図9)。
また、この貫通孔に形成された第1のガイド溝30に進入するルーバー板22の回動軸ピン34は、第1のガイド溝30を貫通して第1のガイド部28の外方に突出する長さに形成されている。回動軸ピン34の先端は次第に先細となるテーパー面に形成されている
。
なお、ルーバー板22は、全閉時、隣接するルーバー板22同士、その端面が付き合わせ状態でルーバー板22間を閉塞するようにしてもよいが、図11に示すように、ルーバー板22の端縁部を全長に亘って曲折して、隣接するルーバー板22の端部に曲折部36が重なるようにして密閉度を高めるようにすると好適である。
カムローラー25は、第1のガイド部28上に支持部39によって固定支持された駆動モーター26によって、ギア40、ギア41を介して軸線を中心として回転される。
そして、カムローラー25が軸線を中心として回転することによって、カム溝24によって回動軸ピン34を、第1のガイド溝30に沿って第1の方向に往復移動させることが可能になっている。
すなわち、カム溝24は、図6に示す、ルーバー板22の全閉位置において、回動軸ピン34が進入する位置を基点位置Aとすると、この基点位置Aから螺旋状に半周分延びて頂点位置Bに達し、この頂点位置Bから反対側に半周分延びて基点位置Aに至る閉ループをなしている。
次に、シャッター装置20におけるルーバー板22の開閉動作について説明する。
ルーバー板22を全閉状態から全開状態に開くときには、制御部2の指令により駆動モーター26が所要設定時間駆動され、これによりカムローラー25が所要回転角度(本実施の形態では180度)回転される。カムローラー25が180度回転されると、基点位置Aから頂点位置Bに亘って回動軸ピン34がカム溝24の溝面に押圧され、回動軸ピン34は第1のガイド溝30に沿って第1の方向に移動する(図6〜図9)。すなわち、回動軸ピン34は第1の溝30内を一端側から他端側に向けて移動する。
一方、回動軸ピン34が第1のガイド溝30内を第1の方向に移動すると、これに伴い、ガイドピン35が第2のガイド溝31に沿って、その一端側から他端側に向けて第2の方向に移動する(図8、図9)。回動軸ピン34が第1の方向に移動し、これに伴われてガイドピン35が第2のガイド溝31内を移動することに規制されて、ルーバー板22が、図8に示す全閉状態から、図9に示すように、全開状態になる。
プロジェクター20の停止状態(S1)から本体電源スイッチ(図示せず)がオンされると(S2)、制御部2はフォトインターラプター44(PI)のオン、オフ信号を確認する(S3)。
フォトインターラプター44がオン(受光)状態のとき(S4、図11)、ルーバー板22は全閉状態(正常状態)にある。
次いで、フォトインターラプター44の状態を確認し(S14)、フォトインターラプター44がオン(受光)であれば(S15)、ルーバー板22が全閉状態で、正常状態にあると判断し、S5〜S8を行い、ランプを点灯させる。あるいはS5、S6、S9〜S11の処理を行い異常を警告表示する。
S14において、依然としてフォトインターラプター44がオフ(遮断)であれば(S16)、異常と判断し、ランプを点灯させず(S10)、異常を表示する(S11)。
以上のようにして一連の動作を終了する。
なお、上記制御方法は一例を示したまでで上記に限定されないことはもちろんである。
また、場合によっては、ルーバー板22ごとに、カム溝24、第1のガイド溝30、第2のガイド溝31の形状等を異なるものにすることによって、各ルーバー板22に異なる動作をさせるようにすることもできる。
また、駆動モーター26にステッピングモーターを用いれば、ルーバー板22の開き角度を種々に調整できるようにすることもできる。
Claims (6)
- 排気口を有するケーシングと、前記排気口に設けられたシャッター装置と、を備えるプロジェクターであって、
前記シャッター装置は、
対向する第1端部および第2端部に、第1突起部および第2突起部をそれぞれ有するルーバー板と、
前記第1突起部が移動可能に挿入される第1ガイド溝、および前記第1ガイド溝に交差する方向に延出し前記第2突起部が移動可能に挿入される第2ガイド溝を有し、前記ルーバー板を支持する第1ガイド部および第2ガイド部と、
前記第1ガイド部の第1ガイド溝を貫通して突出する第1突起部が進入するカム溝を有し、軸線を中心に回転可能に設けられたカムローラーと、
前記カムローラーを回転駆動させる駆動部と、を備え、
前記ルーバー板は、前記駆動部によって前記カムローラーが回転することにより、前記カム溝に進入する前記第1突起部が前記第1ガイド溝に沿って移動し、前記第1突起部の移動に伴い前記第2突起部が前記第2ガイド溝に沿って移動し、前記排気口の開閉を切り替えることを特徴とするプロジェクター。 - 請求項1に記載のプロジェクターであって、
前記ルーバー板は、前記第1ガイド部から突出する前記第1突起部が前記カム溝の基点位置から頂点位置までの間を移動することで前記排気口の開閉を切り替え、
前記カム溝は、前記基点位置から前記頂点位置までが螺旋状に形成され、前記頂点位置を通る前記カムローラーの前記軸線を基準に対称な形状を有することを特徴とするプロジェクター。 - 請求項1に記載のプロジェクターであって、
前記ルーバー板は、前記カムローラーが前記軸線を中心に半回転することにより、前記排気口の開閉を切り替えることを特徴とするプロジェクター。 - 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のプロジェクターであって、
前記カムローラーは、前記ルーバー板が前記排気口を開状態にするときおよび閉状態にするときにおいて、同一方向に回転駆動されることを特徴とするプロジェクター。 - 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のプロジェクターであって、
前記ルーバー板は、閉状態のときに隣接するルーバー板同士の端縁部が重なるように幅が設定されていることを特徴とするプロジェクター。 - 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のプロジェクターであって、
前記カムローラーの回転角度を検出するセンサーと、
前記センサーからの信号に基づいて前記駆動部を制御する制御部と、を備えることを特徴とするプロジェクター。
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