JP5508770B2 - 丸鋸用面取り基準治具 - Google Patents

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Description

本願発明は、合板、石膏ボード、若しくは外壁材等の建築部材に対し、切断と面取りを同時加工できる丸鋸の技術分野に属し、特に、切断用鋸刃又は面取り用刃物の所定部位を基準に面取り幅を設定できる丸鋸用面取り基準治具に関する。
一般住宅の建築現場、又は商業ビルの内装若しくは外装等の施工現場においては、従来から携帯可能な切断装置である「丸鋸」が使用されていた。この丸鋸は主に合板や石膏ボート、外壁材、等の建築部材の切断に用いられるものであって、その切断手段として外周縁部に超硬材又はダイヤモンド材で形成した複数のチップを配設して成る切断用鋸刃を備えている。そして、作業者はこの切断用鋸刃を回転させた丸鋸を保持しつつ、建築部材に対して手動で直線移動させることによって切断加工を行うものである。なお、この丸鋸は、通常、建築部材に当接して鋸刃の切込角度の調整や鋸刃の切込み深さを設定、さらには直線移動時のガイドとして機能する定盤(又は、「ベース」と呼ばれる場合もある。)が配設されている。
ところで、切断された建築部材は、安全性や破損防止の観点、又は貼り並べて使用する場合の突き合わせ部の段差調整、若しくは目地仕上げ用に、その切断面の一方の稜線部分を面取りする加工(以下、「面取り加工」と称する。)している。この面取り加工は、従来、建築部材を丸鋸やランニングソーで所要寸法に切断した後、面取りカンナ等の別個の装置又は道具等で行うものであり、建築部材に対して少なくとも2工程を要していた。
しかし、昨今は工程削減や現場作業での効率向上を目的として、外周縁部に所定チップを複数配設した面取り用刃物を切断用鋸刃と同軸上に重畳保持し、これらを建築部材に対して位置調整した後に直線移動させることにより、同時に、すなわち、1工程で切断と面取りの2加工を施す切断装置及び切断方法が案出されている。これらは、特許文献1及び特許文献2によって開示されている。
また、他にも、切断用と面取り用の2つの鋸刃を備えると共にハウジングに切断厚及び面取り幅の調整機構を備える丸鋸が販売されている。この丸鋸は、非特許文献1によって開示されている。
特開平11−300522号公報(第2−3項、図1) 特開平11−300734号公報(第2−3項、図1)
「リョービ株式会社、電子集じん丸ノコ(NW-420ED)、インターネットアドレス:http://www.ryobi-group.co.jp/projects/powertools/products/item_list.php?cid=4&ckbnid=1&pf=5&csid=221」
かかる特許文献1、2の切断装置及び非特許文献1の丸鋸は、切断加工及び面取り加工の両機能を搭載した所謂「専用機」であった。つまり、切断加工と面取り加工を1工程で行うためには、新たに専用の装置や丸鋸を製作又は購入する必要があった。これは、建築部材の切断厚と面取り幅の調整機構が全て当該装置及び丸鋸のフレームやハウジング側に配設されているからであり、専用に設計した装置や丸鋸を準備する必要があったからである。
一方、上記専用機で使用する切断用鋸刃や面取り用刃物はサイズ変更の多さや消耗品である等の理由のために、専用機とは別メーカーが製造・販売している実態があり、別途に購入することが可能であった。しかし、上記のように切断厚や面取り幅の調整機構は装置本体側に備わるため、かかる機能を備えない既存の装置、特に既存の丸鋸では所望の精度、特に面取り幅の精度を作業現場において確保することは煩雑であった。
そこで、本願発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、既存丸鋸の切断用鋸刃又は面取り用刃物の所定部位を基準として、鋸刃の面取り幅を設定できる丸鋸用面取り基準治具を提供する。
上記目的を達成するため、本願発明の丸鋸用面取り基準治具(以下、「基準治具」と略称する。)は、以下のように構成している。
すなわち、基準治具は少なくとも、切断用鋸刃と面取り用刃物とを同軸上で重畳保持して成る丸鋸の切断用鋸刃又は面取り用刃物の所定部位と係合する係合手段と、該係合手段を配設した部位以外に配設すると共に、前記係合手段が切断用鋸刃又は面取り用刃物の所定部位と係合した状態をもって丸鋸の定盤の所定部位に係合する設定手段と、を備えることを特徴としている。この基準治具は、前記構成により、切断用鋸刃又は面取り用刃物の所定部位を基準として丸鋸の定盤の位置を設定している。
上記の係合手段は、面取り用刃物のチップ間の1又は複数の窪みに適合する1又は複数の突起であると共に、設定手段は、該窪みに適合した突起の形成方向と略直交する平面であって、丸鋸の定盤の下面に当接する設定面とすることが好適である。この形態を採用する基準治具は、面取り用刃物の窪みの位置を基準として、丸鋸の定盤の位置を設定することとなる。ここで、突起は、切断用鋸刃の側面に当接しつつ突起の先端側を面取り用刃物の上記窪みに適合するものである。この突起の態様は、面取り用刃物が切断用鋸刃より小径であって重畳保持しているため、面取り用刃物の窪みが切断用鋸刃の側面に段差をもって形成されるためである。
かかる形態の基準治具は、設定面に所定厚さの1又は複数の調整板を載置可能としている。これにより、丸鋸の定盤の下面位置の調整が可能となる。
また、係合手段は、切断用鋸刃のチップ間の1又は複数の窪みに側方から係合する1又は複数のピンであると共に、設定手段は、該窪みに係合したピンの軸延長方向と略平行を成す平面であって、丸鋸の定盤の下面に当接する設定面としても良い。この形態を採用する基準治具は、切断用鋸刃の窪みの位置を基準として、丸鋸の定盤の位置を設定することとなる。なお、ピンは円柱形状に限定されるものではなく、適宜に筒状、矩形状、又は上記窪みの一部に形状の一部が倣う突起状に変更しても良い。
かかる形態の基準治具においても、突起を用いる基準治具と同様に設定面に調整板を載置することで対応でき、技術的にも好適である。
さらに、係合手段が、切断用鋸刃又は面取り用刃物の下端側に位置するチップの外側端部が当たる接触面であると共に、設定手段が、該接触面と略平行を成す平面であって、丸鋸の定盤の下面に当接する設定面としても良い。これらの形態の基準治具の場合は、切断用鋸刃又は面取り用刃物の回転時における最外縁が定盤の下面設定の基準となる。
そして、これら形態の基準治具においても、上記の他の2形態の基準治具と同様に設定面に調整板を載置することが好適である。
本願発明の基準治具は、上記のように構成しているため、以下の効果を奏する。
まず、基準治具は面取り用刃物又は切断用鋸刃の所定部位、すなわち、チップ間の窪みやこれらの回転時における最外縁を基準として定盤の位置設定を可能としている。このため、切断厚と面取り幅の調整機構をハウジング側に有さない既存丸鋸においても、面取り用刃物と定盤の位置関係を簡便に設定でき、面取り幅の精度を確保した切断加工及び面取り加工の2工程の同時施工が可能となる。この結果、現場作業での利便性が格段に向上する。
また、事前に専用丸鋸の製作や準備、又は専用の基準手段を設けた切断用鋸刃や面取り用刃物の製作若しくは準備をする必要がなく、大幅なイニシャルコスト削減が可能となり、経済的観点における効果も顕著なものである。
切断用鋸刃及び面取り用刃物を装着した一般的な丸鋸を示す一部切り欠き斜視図である。 丸鋸の定盤と切断用鋸刃及び面取り用刃物を示す一部切り欠き側面図(A)と断面図(B)である。 実施例1の基準治具の丸鋸への配置状態を示す一部切り欠き斜視図である。 実施例1の基準治具を示す側面図(A)、(B)である。 実施例1の基準治具の変形例を示す斜視図である。 実施例2の基準治具の丸鋸への配置状態を示す一部切り欠き斜視図である。 実施例2の基準治具の切断用鋸刃への配置状態を示す正面図(A)と側面図(B)である。 実施例3の基準治具を示す側面図(A)、(B)である。 実施例4の基準治具を示す側面図(A)、(B)である。 実施例1、2の基準治具の変形例を示す断面図(A)、(B)である。 実施例3、4の基準治具の変形例を示す断面図(A)、(B)である。
まず、本願発明の基準治具により面取り幅の調整対象となる丸鋸本体について説明する。図1は切断用鋸刃及び面取り用刃物を装着した一般的な丸鋸を示す一部切り欠き斜視図であり、図2は丸鋸の定盤と切断用鋸刃及び面取り用刃物を示す一部切り欠き側面図(A)と断面図(B)である。
丸鋸7は、ハウジング71にモータ72及び定盤73を配設し、ハウジング71の所定位置にモータ72により軸回転(矢印α)させる切断用鋸刃8(以下、「切断刃」と称する。)と、これより小径の面取り用刃物9(以下、「面取り刃」と称する。)を同軸上に重畳させて固定した構成である。実際の丸鋸7では、機種によって面取り刃9は、切断刃8のモータ側、つまり、図1では切断刃8の裏面側に配設して固定する場合もあるが、便宜上、切断刃8の表面側に配設及び固定した状態に統一して説明する。
かかる丸鋸7の切断刃8及び面取り刃9の外周縁部には、中心側に向かって所定形状を成して湾曲した窪み81、91を挟んで適宜の数のチップ82、92が配設されている。各チップ82、92は、通常、切断刃側は薄く多数であり、面取り刃側は厚く少数である。なお、既存の丸鋸7によっては、吸引装置と連通した集塵手段を備えた形態のものがあるが、その構成の図示及び詳細な説明は省略する。
また、丸鋸7はハウジング71に対して前記定盤73の位置を調整することにより、切断刃8及び面取り刃9の定盤73の開口部75からの突出長さ、別言すれば定盤73の下面からの突出長さを調整可能としている。丸鋸7はこの調整により、切断対象である建築部材bへの切断可能な厚さ(以下、「切断厚」と称する。)と面取り幅を設定している。かかる定盤73の位置調整は、定盤側の調整軸74を軸中心としてハウジング71やモータ72の全体と定盤73を相対的に回動させつつ行っている(矢印β)。そして、上記のように切断刃8及び面取り刃9の突出長さを調整して調整軸74を固定した後、定盤73を建築部材bに当接させつつ丸鋸全体を直線移動(矢印M)させて、建築部材bの切断及び面取り加工を実施する。
上記の加工作業時においては、上述のように定盤73の下面からの切断刃8及び面取り刃9のそれぞれの突出長さが切断厚と面取り幅となることは上述の通りである。具体的には、図2(B)に示すように、定盤下面から切断刃8のチップ先端までの距離が最大切断厚tとなり、また、定盤下面から面取り刃9のチップ先端までの距離が面取り幅cとなる。
なお、丸鋸7は、面取り幅cを無しとした場合、切断刃8と面取り刃9の半径寸法の差sの板厚の建築部材bを切断可能であり、この寸法差sに適宜の面取り幅cを含めた板厚の建築部材bまで切断可能である。実際には上記寸法差sより小さい板厚の建築部材bにおいて、面取り幅cを無し(0mm)の場合、面取り幅cを変化させて幅大(3mm)、中(2mm)、小(1mm)の合計4段階に設定可能として切断及び面取り加工を実施することが好適である。
次に、本願発明にかかる基準治具の具体的な実施例1について、図面に基づき詳細に説明する。図3は本実施例の基準治具の丸鋸への配置状態を示す一部切り欠き斜視図であり、図4は本実施例の基準治具を示す側面図(A)、(B)であり、図5は本実施例の基準治具の変形例を示す斜視図である。
本実施例の基準治具Aは、面取り刃9のチップ間の窪み91を、係合手段が係合して位置決めする所定部位として用いる態様である。この基準治具Aは、主に、面取り刃9のチップ間の1の窪み91に適合しつつ切断刃8の側面に当接し、係合手段として機能する突起11と、この突起11を立設する突起立設部1と、突起立設部1と接続すると共に突起11の形成方向と略直交し、かつ定盤73の下面に当接して設定手段として機能する設定面2とを形成し、さらに、設定面2の下部に設定面2と略直交する軸を有する円柱状の取手部3を配設して構成している。
ここで、面取り刃9の窪み91は、切断刃8に面取り刃9を同軸上に重ねる構成上、面取り刃9の側面を貫通する形状ではないが、そのチップ92が比較的厚い面取り刃9の特有の構造のために十分な厚みを有し、位置決め用の基準として十分に利用できるものである。また、突起11の形状は重畳保持する面取り刃9の仕様変更に適合させて変更するものである。
この基準治具Aは上記構成により、まず、面取り刃9の窪み91に突起11を適合させて、突起立設部1を介して基準治具全体を切断刃8の側面に一時的に位置決めしつつ取付けし、かかる状態で定盤73や切断刃8及び面取り刃9を回動させつつ定盤73の下面に設定面2を当接させ、切断刃8及び面取り刃9と定盤73の下面位置を設定している。かかる定盤73の下面位置の設定により、切断刃8及び面取り刃9の定盤下面からの突出長さが調整される結果、建築部材bに対する面取り幅cの調整がなされる。
また、基準治具Aは設定面2に適宜の厚さの1又は複数の調整板21を配設し、定盤73の下面位置を上下方向(矢印β)に調整可能としている。この調整板21の介在により、面取り幅cを、例えば、無し、1mm、2mm、3mmと4段階で調整することを可能としている。
さらに、基準治具Aは、上記のように設定面2に調整板21を介在させる形態を変形させて、基準治具Aの設定面2からの突出長さが異なる突起11を、突起立設部1及び設定面2を挟むように、別言すれば側面視において略コ字状を呈するように2箇所形成し、互いの突起11を180度回転した位置において面取り刃9の窪み91と適合するように配置した構成としても良い。この形態の変形に加え、図5に示すように、さらに設定面2と2個の突起11を配置して略コ字状を呈する突起立設部1を各突起11の突出長さを変えつつ、取手部3の両端側に配設した構成としても良い。
かかる基準治具Aの態様により、突出長さが異なる合計4個の突起11を有することとなり、設定面2に当接する定盤73の下面位置を4段階で調整できることとなる。この基準治具Aは、調整板21を介在させる態様と同様に、設定面2に当接する定盤下面を特定の突起11によって段階的に変化させることができ、面取り幅cを無し、1mm、2mm、3mmに調整可能となる。
次に、本願発明にかかる基準治具の具体的な実施例2について、図面に基づき詳細に説明する。なお、この実施例2の基準治具の説明では、実施例1の基準治具と同様の構成要素に関しては、同じ図面符号を用いる。
図6は本実施例の基準治具の丸鋸への配置状態を示す一部切り欠き斜視図であり、図7は本実施例の基準治具の切断刃への配置状態を示す正面図(A)と側面図(B)である。
本実施例の基準治具Bは、切断刃8のチップ間の窪み81を、係合手段が係合して位置決めする所定部位として用いる態様である。この基準治具Bは、主に、切断刃8の窪み81に側方から適合しつつ貫通する2本のピン41と、このピン41を略鉛直に立設するピン立設面4と、ピン立設面4と略直交すると共に定盤73の下面に当接する設定面2と、を有して構成している。また、設定面2の下部には設定面2と略直交する軸を有する円柱状の取手部3を配設している。ピン41の軸延長線は上記の設定面2の面形成方向と平行を成し、切断刃8の1個分の窪み81を飛ばした離隔距離をもって配置している。
なお、ピン41の個数や係合する位置の窪み81は、切断刃8の外径寸法やチップ数に適合させて適宜に変更するものである。また、ピン41の形状は、本実施例あるように円柱形状に限定されるものではなく、適宜に筒状、矩形状、又はチップ間の窪み81の一部に形状が倣う所定の突起体に変更しても良い。
この基準治具Bは前記構成により、まず、切断刃8の下端側近傍に位置する2つの窪み81に側方からピン41を係合させつつ貫通させ、このピン41を介して切断刃8を位置決めしつつ下方から支持し、かかる状態で定盤73や切断刃8及び面取り刃9を回動させつつ定盤73の下面に設定面2を当接させ、切断刃8及び面取り刃9と定盤73の下面位置を設定している。かかる定盤73の下面位置の設定により、切断刃8及び面取り刃9の定盤下面からの突出長さが調整される結果、建築部材bに対する面取り幅cの調整がなされる。
また、この基準治具Bも、実施例1の基準治具Aと同様に設定面2に適宜の厚さの1又は複数の調整板21を配設し、定盤73の下面位置を上下方向(矢印β)に調整可能としている。さらに、ピン41の外形寸法やその中心距離は、切断刃8や面取り刃9の仕様変更に適合させて変更することがあるため、ピン立設面4に上記の変更に適合可能に着脱自在、例えば、ピン側に雄ネジ、ピン立設面4には中心間寸法を適宜に変更した複数の雌ネジを形成しておくことがより好適である。
次に、本願発明にかかる基準治具の具体的な実施例3について、図面に基づき詳細に説明する。図8は本実施例の基準治具を示す側面図(A)、(B)である。なお、この実施例3の基準治具の説明においても、実施例1、2の基準治具と同様の構成要素に関しては、同じ図面符号を用いる。
本実施例の基準治具Cは、丸鋸7に装着された状態で面取り刃9の下端側に位置するチップ92の外側端部を、係合手段が係合して位置決めする所定部位として用いる態様である。この基準治具Cは、主に、丸鋸7の下端側に位置する面取り刃9のチップ92の外形端部が当たる接触面51と、この接触面51を形成する腕部5と、腕部5と接続すると共に接触面51と平行を成し、定盤73の下面に当接する設定面2と、を有して構成している。また、設定面2の下部には設定面2と略直交する軸を有する円柱状の取手部3を配設している。
この基準治具Cは前記構成により、まず、面取り刃9の下端側に位置するチップ92の外側端部、別言すれば面取り刃9の回転時における最外縁を接触面51に当てることにより、切断刃8の側面に位置決めしつつ取り付けし、かかる状態で定盤73や切断刃8及び面取り刃9を回動させつつ定盤73の下面に設定面2を当接させ、切断刃8及び面取り刃9と定盤73の下面位置を設定している。かかる定盤73の下面位置の設定により、切断刃8及び面取り刃9の定盤下面からの突出長さが調整される結果、建築部材bに対する面取り幅cの調整がなされる。
また、この基準治具Cも、他の基準治具と同様に設定面2に適宜の厚さの1又は複数の調整板21を配設可能として、定盤73の下面位置を上下方向(矢印β)に調整可能としている。
次に、本願発明にかかる基準治具の具体的な実施例4について、図面に基づき詳細に説明する。図9は本実施例の基準治具を示す側面図(A)、(B)である。なお、この実施例4の基準治具の説明においても、実施例1、2、3の基準治具と同様の構成要素に関しては、同じ図面符号を用いる。
本実施例の基準治具Dは、丸鋸7に装着された状態で切断刃8の下端側に位置するチップ82の外側端部を、係合手段が係合して位置決めする所定部位として用いる態様である。この基準治具Dは、主に、丸鋸7の下端側に位置するチップ82の外形端部が当たる接触面51と、この接触面51を配設する側面視でクランク状の腕部5と、腕部5と接続すると共に接触面51と平行を成し、定盤73の下面に当接する設定面2と、を有して構成している。また、設定面2の下部には設定面2と略直交する軸を有する円柱状の取手部3を配設している。
この基準治具Dは前記構成により、まず、切断刃8の下端側に位置するチップ82の外側端部、別言すれば切断刃8の回転時における最外縁を接触面51に当てて切断刃8の下端位置を置決めしつつ支持し、かかる状態で定盤73や切断刃8及び面取り刃9を回動させつつ定盤73の下面に設定面2を当接させ、切断刃8及び面取り刃9と定盤73の下面位置を設定している。かかる定盤73の下面位置の設定により、切断刃8及び面取り刃9の定盤下面からの突出長さが調整される結果、建築部材bに対する面取り幅cの調整がなされる。
また、この基準治具Dも、他の基準治具と同様に設定面2に適宜の厚さの1又は複数の調整板21を配設可能として、定盤73の下面位置を上下方向(矢印β)に調整可能としている。

実施例1、2の基準治具A、Bは、丸鋸7を利用する作業者が各基準治具A、Bの取手部3を把持して、面取り刃9や切断刃8の窪み81、91に突起11やピン41を係合させて位置決めしつつ、設定面2を定盤73の下面に当接させる構成である。また、実施例3、4の基準治具C、Dも、丸鋸7を利用する作業者が各基準治具C、Dの取手部3を把持して、面取り刃9や切断刃8の下端側に位置するチップ82、92の外縁部を接触面51に当てて位置決めしつつ、設定面2を定盤73の下面に当接させる構成である。
しかし、上記の各基準治具A、B、C、Dは、作業者が把持する形態ではなく、予め作業台Taに据え付けておく形態に変形させても良い。すなわち、図10の(A)、(B)及び図11の(A)、(B)に示すように、取手部3を取り除いて、作業台Taに予め固定可能な基台6を形成すると共に、この基台6の所定位置に切断刃8又は面取り刃9の係合する部位以外との干渉を回避する溝61を形成し、溝内部に切断刃8や面取り刃9の窪み81、91と係合する突起11若しくはピン41を配置する形態、及び切断刃8や面取り刃9の下端側に位置するチップ82、92の外縁部に接する接触面51を形成する形態である。この変形例での基準治具A、B、C、Dは、設定面2が定盤73の下面と前後左右に広く当接すると共に、丸鋸全体が定盤73を介して設定面2に載置可能としている。
上記形態の各基準治具A、B、C、Dは、定盤73の調整軸74を緩めた状態をもって定盤下面を設定面2に載置する。この時、切断刃8や面取り刃9を基台6の溝61に適合させて干渉を回避しつつ、切断刃8や面取り刃9の窪み81、91に突起11やピン41を係合させて、又は切断刃8や面取り刃9の下端側に位置するチップ82、92の外縁部を接触面51に当てて相互の位置設定をした後、定盤73の調整軸74を固定して調整を完了させて使用する。
また、各実施例の基準治具A、B、C、Dは、何れも定盤73の下面位置の調整に用いない場合は、定盤73の下面以外の位置に適宜な固定手段、例えば、ボルト、磁石、嵌め合い等をもって取り付け可能としておく、又はヒンジ手段等を用いて定盤73の下面位置から回動により待避させておく形態としても良い。そして、調整時のときのみ、定盤73の所定位置から取り外し、又は回動させて使用に供することが好適である。
また、各実施例の基準治具A、B、C、Dは、何れも定盤73の下面を調整の基準としているが、切断刃8及び面取り刃9に対して定盤位置を正確に設定できるのであれば、定盤73の下面以外の上面や特定部位に当接若しくは係合等して、切断刃8及び面取り刃9と定盤73の下面位置を相対的に設定可能な構成とすることも可能である。
A 基準治具(実施例1)
B 基準治具(実施例2)
C 基準治具(実施例3)
D 基準治具(実施例4)
1 突起立設部
11 突起
2 設定面
21 調整板
3 取手部
4 ピン立設面
41 ピン
5 腕部
51 接触面
6 基台
61 溝
7 丸鋸
71 ハウジング
72 モータ
73 定盤
74 調整軸
75 開口部
8 切断刃(切断用鋸刃)
81 窪み
82 チップ
9 面取り刃(面取り用刃物)
91 窪み
92 チップ
t 最大切断厚
s 切断刃と面取刃の半径寸法の差
c 面取り幅
b 建築部材
Ta 作業台

Claims (8)

  1. 切断用鋸刃と面取り用刃物とを同軸上で重畳保持して成る丸鋸の切断用鋸刃又は面取り用刃物の所定部位と係合する係合手段と、
    該係合手段を配設した部位以外に配設すると共に、前記係合手段が切断用鋸刃又は面取り用刃物の所定部位と係合した状態をもって丸鋸の定盤の所定部位に係合する設定手段と、
    を備えることを特徴とする丸鋸用面取り基準治具。
  2. 係合手段が、面取り用刃物のチップ間の窪みに適合する突起であると共に、設定手段が、該窪みに適合した突起の形成方向と略直交する平面であって、丸鋸の定盤の下面に当接する設定面であることを特徴とする請求項1記載の丸鋸用面取り基準治具。
  3. 請求項2記載の丸鋸用面取り基準治具に設けられた設定面に1又は複数の調整板を載置可能としたことを特徴とする請求項2記載の丸鋸用面取り基準治具。
  4. 係合手段が、切断用鋸刃のチップ間の窪みに側方から係合するピンであると共に、設定手段が、該窪みに係合したピンの軸延長方向と略平行を成す平面であって、丸鋸の定盤の下面に当接する設定面であることを特徴とする請求項1記載の丸鋸用面取り基準治具。
  5. 請求項4記載の丸鋸用面取り基準治具に設けられた設定面に1又は複数の調整板を載置可能としたことを特徴とする請求項4記載の丸鋸用面取り基準治具。
  6. 係合手段が、面取り用刃物の下端側に位置するチップの外側端部が当たる接触面であると共に、設定手段が、接触面と略平行を成す平面であって、丸鋸の定盤の下面に当接する設定面であることを特徴とする請求項1記載の丸鋸用面取り基準治具。
  7. 係合手段が、切断用鋸刃の下端側に位置するチップの外側端部が当たる接触面であると共に、設定手段が、接触面と略平行を成す平面であって、丸鋸の定盤の下面に当接する設定面であることを特徴とする請求項1記載の丸鋸用面取り基準治具。
  8. 請求項6又は7記載の丸鋸用面取り基準治具に設けられた設定面に1又は複数の調整板を載置可能としたことを特徴とする請求項6又は7記載の丸鋸用面取り基準治具。


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