JP5508628B2 - ステアリング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、二次衝突時において、衝撃吸収と共にステアリング装置のステアリングホィール側が必要以上に下方向に移動することを防止することができるステアリング装置に関する。
自動車は、衝突時の直後に運転者がステアリングホィールにぶつかる二次衝突が発生する。このとき、ステアリング装置には、運転者を衝撃から保護するためにステアリングコラムが車体前方側に軸方向移動して、運転者への衝撃を緩衝する装置が機能する。しかし、この装置が機能するものとして、ステアリングコラムの固定ブラケットが車体の取付位置から離脱するタイプの場合、ステアリングコラム及びステアリングホィールは自重で下方向に移動することになり、ステアリングコラムの下方における空間に張出して狭くしてしまうおそれがある。
そこで、このような事態を解決するために特許文献1(特開2005-170141)では、ロアー車体側ブラケット(6)に溶接等により固定したサブ車体側ブラケット(7)の天板部(7a)から、平板状のガイド部材(20)が車両後方に向けて延在される。該ガイド部材(20)の車両後方端部(20a)が、アッパー車体側ブラケット(10)の車体取付部(10a,10a)に固定されたリング状係合部材(21)の内側に非接触状態に配置されている。上記構成により、二次衝突時にアッパーコラム(2)が車体から離脱した際、リング状係合部材(21)がガイド部材(20)に引っ掛かるように保持され、アッパーコラム(2)の下方への落下を防止している。
特開2005−170141
特許文献1では、ステアリングコラムを保持するため、専用の部材であるリング状係合部材(21)とサブ車体側ブラケット(7)及びガイド部材(20)を設けているため、部品点数が増加し、組み付け工数が増加し、構造が複雑になる上にコストがかかる。また、ステアリングコラムの重量も増大する。さらに、リング状係合部材(21)やガイド部材(20)は、通常のステアリング操作ではほとんど使用されない部位であり、ステアリング装置の大きさ、重量が必要以上に大きくなってしまう。さらにまた、リング状係合部材(21)やガイド部材(20)を配置する空間が必要になり、ステアリング装置の取付スペースが多く必要になる。本発明の目的(技術的課題)は、二次衝突時における衝撃吸収の際にステアリングホィールを必要以上に下方に移動することを防止するための構成を極めて簡単且つ省スペース化することにある。
そこで、発明者は上記課題を解決すべく、鋭意,研究を重ねた結果、請求項1の発明を、ステアリングコラムの前方側を幅方向に挟持固着するコラム支持側板部が幅方向両側に形成されたロア支持材と、該ロア支持材を軸方向に移動可能とし、上下方向に揺動自在に支持する揺動支持側板部が幅方向両側に形成され、且つ前記ロア支持材の両コラム支持側板部を挟持すると共に軸支材を介して連結するロア支持ブラケットと、前記ステアリングコラムの後方側を支持すると共に二次衝突時には車体取付位置前方に移動しつつ離脱するアッパー支持ブラケットとからなり、前記ロア支持ブラケットの前記揺動支持側板部にはストッパが形成され、前記ロア支持材の前記コラム支持側板部の上端縁には、車体前方側へ向かって下方に傾斜する傾斜領域が形成され、チルト調整時において前記ストッパは前記ロア支持材に干渉しない構成であり、二次衝突時に前記アッパー支持ブラケットの車体取付位置からの離脱による前記ロア支持材の前方移動により、前記ストッパは前記上端縁における前記傾斜領域の車体後方側に当接してなるステアリング装置としたことにより、上記課題を解決した。
請求項2の発明を、請求項1において、前記ストッパは、前記ロア支持ブラケットの揺動支持側板部の前方側端縁より幅方向内方に折曲形成された突起片としてなるステアリング装置としたことにより、上記課題を解決した。
請求項1の発明では、二次衝突時におけるステアリングコラムの落下を防止するストッパがロア支持ブラケットに形成されたことにより、ステアリングコラム及びステアリングホィールが必要以上に下方に移動することを防止するための構成を極めて簡単にすることができる。すなわち、二次衝突時におけるステアリングコラム及びステアリングホィールの落下防止のために専用の部品を別途設ける必要がないので、部品点数の削減及び組み付け工数の削減になり、コストダウンすることができる。
また、ストッパは、ロア支持ブラケットの揺動支持側板部に形成されたものであり、該ロア支持ブラケットは車体に固定される部品であるため、ステアリングコラム及びステアリングホィールによる落下防止耐荷重を高く出来る。
さらに、請求項1の発明では、前記ロア支持材のコラム支持側板部の上端縁は、車体前方側へ向かって下方に傾斜形成されたことにより、二次衝突によって、ステアリングコラムと共にロア支持材が前方に移動するときに、ストッパと前記コラム支持側板部の上端縁とが当接することなく円滑に移動することができる。また、二次衝突直後にストッパと前記コラム支持側板部の上端とが当接したとしても、ロア支持材がストッパに対して、該上端縁の傾斜に沿って円滑に前方に移動することができる。そして、ストッパが傾斜領域の車体後方側に当接することで、ステアリングホィールの落下を防止することができる。請求項2の発明では、前記ストッパは、前記ロア支持ブラケットの揺動支持側板部の前方側端縁より幅方向内方に折曲形成された突起片としているので、省スペースでステアリングコラムの離脱による落下を防止することができる。また、揺動支持側板部とは一体形成されており、力学的強度の面から見て極めて強固である。さらに、一体形成されたことで、製造効率も向上する。
(A)は本発明の通常時における略示図、(B)は本発明の要部拡大側面図、(C)は(B)のY−Y矢視図、(D)は(B)のX−X矢視断面図、(E)はロア支持ブラケットの要部斜視図である。 (A)は二次衝突直後の本発明の側面図、(B)はアッパー支持ブラケットとカプセルの平面図である。 ロア支持材の構成を示す側面図である。 (A)は、二次衝突直前のロア支持材とロア支持ブラケットの状態を示す側面図、(B)は二次衝突発生時のロア支持材とロア支持ブラケットの状態を示す作用図、(C)は図2(A)の(ア)部拡大で且つ二次衝突直後のロア支持材とロア支持ブラケットの状態を示す作用図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本発明は、主にロア支持材A,ロア支持ブラケットB,ステアリングコラム71,アッパー支持ブラケット8等から構成される。ステアリングコラム71には、ステアリングシャフト72が軸方向に沿って内装され、ステアリングシャフト72にステアリングホィール73が装着されている。ステアリングコラム71は、前方側(前輪側寄り)と後方側(ステアリングホィール73側寄り)の2箇所で支持固定されている〔図1(A)参照〕。本発明では、「前方」,「後方」及び「幅方向」が説明の便宜上使用される。前方とは自動車の前輪側であり、後方とはステアリングホィール側のことである。また、「幅方向」とは、車体の左右方向を表すものであり、「上下方向」とは車体の上下方向を表すものである。本発明における「前方」,「後方」,「幅方向」及び「上下方向」 の方向を示す文言は、主要な図面に記載されている。
ステアリングコラム71は、軸方向の前方側と後方側にて車体の所定位置にて支持固定される。ステアリングコラム71の前方側を支持する構成部材は、ロア支持材Aと,ロア支持ブラケットBと,軸支材6である。ロア支持材Aは、支持底部1と、該支持底部1の幅方向両側に形成されたコラム支持側板部2,2とから構成されている。さらに、両コラム支持側板部2,2には、長孔部21,21 がそれぞれ形成されている〔図1(A),(C),(D)参照〕。その支持底部1と両コラム支持側板部2,2に囲まれるようにしてステアリングコラム71の前方が固着されている〔図1(C),(D)参照〕。具体的には、両コラム支持側板部2,2の後方端縁から連結部22,22がそれぞれ突出形成され、該連結部22,22がステアリングコラム71の外周側面に溶接固着される。さらに、両コラム支持側板部2,2の上端箇所には、補強板材3が溶接等により連結固着されている。
それぞれのコラム支持側板部2に形成された長孔部21は、ロア支持材Aの前方側より揺動孔部21aと,長孔状のスライド孔部21bとが形成され、前記揺動孔部21aと前記スライド孔部21bとの間に仕切り部材21cが形成されている。前記揺動孔部21aとスライド孔部21bとは、連続的に形成されたものであり、仕切り部材21cによって空間が仕切られる構成となっている(図3参照)。
スライド孔部21bの長手方向に直交する上下方向寸法は、長手方向のいずれの位置においても略同一寸法であり、後述する軸支材6に対してスライド孔部21bが長手方向にスムーズに移動することができる上下方向寸法となっている。該仕切り部材21cは、軸状又は棒状をなしており、長孔部21の上下方向(長手方向に直交する方向)の一端側から他端側に向かって突出状に形成され、二次衝突時に後述する軸支材6によって圧潰されるものであり、その圧潰状態は、仕切り部材21cが付け根部から倒れる状態となるものである〔図4(A),(B)参照〕。
ロア支持ブラケットBは、車体側に固着され、該ロア支持ブラケットBに前記ロア支持材Aが上下方向に揺動自在に連結される〔図1(B)乃至(D),図4(A)参照〕。ロア支持ブラケットBは、幅方向両側に形成された揺動支持側板部41,41と、該揺動支持側板部41,41の上端縁20から幅方向外方に延設される上部取付部42,42とから構成される〔図1(B)乃至(E)参照〕。前記揺動支持側板部41には、揺動支持孔部43が形成されている。また、前記上部取付部42,42には、車体所定箇所に取り付けるための固定孔44,44が形成されている〔図1(E)参照〕。
ロア支持ブラケットBの両揺動支持側板部41,41は、前記ロア支持材Aの両コラム支持側板部2,2を挟持し、且つ前記ステアリングコラム71と共にロア支持材Aが上下方向に揺動して、チルト調整ができるようになっている。ロア支持材Aとロア支持ブラケットBとは、軸支材6を介して揺動自在に連結される。該軸支材6は、軸部61の端部にフランジ部63が形成されている。そして、前記ロア支持材Aの長孔部21の揺動孔部21aと、前記ロア支持ブラケットBの揺動支持孔部43との位置が合わせられて前記軸支材6の軸部61が挿入される〔図1(B)参照〕。該軸部61のフランジ部63形成側と反対側端部箇所にカシメ加工が施され膨大部62が形成されて、軸支材6がロア支持材Aとロア支持ブラケットBに装着される。ロア支持ブラケットBは、ロア支持材Aの前方側に軸支材6によって連結される。
前記軸支材6の軸部61は、前記長孔部21内において、通常時(常時)は仕切り部材21cにより揺動孔部21a側に位置している〔図1(A),(B),図4(A)参照〕。そして、該揺動孔部21aと、前記軸支材6の軸部61とは、ロア支持ブラケットBに対してロア支持材Aがチルト操作によって上下方向に揺動動作するときの揺動中心となっている。さらに、二次衝突発生によって、ステアリングコラム71と共にロア支持材Aが軸方向に沿って前方に移動可能な構成としており、このステアリングコラム71とロア支持材Aの移動動作により、軸支材6の軸部61によって長孔部21内の仕切り部材21cが圧潰され、この圧潰過程により衝撃吸収が行われる〔図4(B)参照〕。前記ロア支持ブラケットBの両揺動支持側板部41,41の前方側端縁41a,41aには、ストッパ45,45がロア支持ブラケットBの幅方向内方側に向かって突出するように形成されている〔図1(C)乃至(E)参照〕。
前記ストッパ45は、その形成位置が前記コラム支持側板部2の上端縁20よりも上方に位置している〔図1(B)乃至(E)参照〕。ストッパ45の構成は、種々存在するが、具体的には、図1(C)乃至(E)に示すように、両揺動支持側板部41,41からそれぞれ相手側の揺動支持側板部41に向かって、該揺動支持側板部41と略直角となるように前方側端縁41aから突起片が折曲形成され、該突起片をストッパ45としたものである。該ストッパ45の根元から先端までの長さ寸法は、前記ロア支持材Aのコラム支持側板部2の幅方向における厚さ寸法を超える程度に突出形成される。ストッパ45の下端縁45tがコラム支持側板部2の上端縁20に確実に当接することが必要である。また、特に図示しないが、ストッパ45となる突起片もしくは両揺動支持側板部41,41の幅方向寸法と略等しい幅方向寸法の一枚の板片を前記揺動支持側板部41とは、別部材とし、これを溶接等の固着手段にて固着形成してもよい。ストッパ45を一枚の板片とすることにより、両揺動支持側板部41,41が連結されるので、ロア支持ブラケットBの剛性が向上する。
ストッパ45は、ロア支持材Aとロア支持ブラケットBとが、通常の連結状態、すなわち軸支材6の軸部61が長孔部21 の揺動孔部21aに位置している状態では、ロア支持材Aとは全く当接することがなく〔図1(A),(B)参照〕、チルト調整時においてストッパ45は、ロア支持材Aに干渉しない。そして。二次衝突直前の状態〔図4(A)参照〕から、二次衝突が発生した状態〔図4(B)参照〕で、ステアリングコラム71が車体から離脱すると、ステアリングホィール73と共にステアリングコラム71が前方に移動して、ストッパ45の下端縁45tがロア支持材Aのコラム支持側板部2の上端縁20の後方側に当接する〔図4(C)参照〕。
前記ストッパ45が当接するロア支持材Aのコラム支持側板部2,2の上端縁20は、図3に示すように後方から前方に向かって下方に傾斜する傾斜領域20aが形成されている。傾斜領域20aの傾斜角度θは、水平線に対して極めて微小な角度である。ロア支持材Aとロア支持ブラケットBとが、通常の状態では、ストッパ45がコラム支持側板部2の上端縁20に当接していないが、二次衝突が発生すると、前述したように、ステアリングホィール73と共にステアリングコラム71が前方に移動し、このときロア支持材Aの仕切り部材21cが軸支材6によって圧潰され、ステアリングコラム71と共にロア支持材Aは前方に向かって移動する〔図4(B)参照〕。
そして、ロア支持材Aが前方に移動するに従い、ストッパ45は、コラム支持側板部2,2の上端縁20に次第に近接する。そしてステアリングコラム71の後方側は、軸支材6を軸にして揺動し、下方へ移動する。それに伴いステアリングコラム71の前方側及びロア支持材Aは上方へ移動するが、ストッパ45の下端縁45tとコラム支持側板部2,2の上端縁20とが当接し、ステアリングコラム71の前方側及びロア支持材Aの上方への移動を規制する。これによりステアリングコラム71の落下を防止する〔図2(A),図4(C))参照〕。そして、二次衝突直後では、ステアリングホィール73が下方へ移動しても、そのステアリングホィール73の下方への移動を必要以上に大きくすることなく、ステアリングコラム71の下方の空間を大きく確保することができる。
ステアリングコラム71の後方側における車体への取付固定部位は、アッパー支持ブラケット8によって固定される。アッパー支持ブラケット8は、主に固定ブラケット81と、可動ブラケット82と、締付具83とから構成され、固定ブラケット81は、車体の所定位置に固着され、前記可動ブラケット82は、前記ステアリングコラム71の後方側に固着され、前記固定ブラケット81と前記可動ブラケット82とがステアリングコラム71のチルト動作可能に締付具83の操作レバーによってチルト調整可能に連結される。
前記固定ブラケット81は、図2(B)に示すように、幅方向両側にフランジ部81a,81aを有しており、各フランジ部81aは、カプセル84によって、車体に取付固着される。該カプセル84は、下板部84aと上板部84bとが折返し部84cを介して対向するように形成された部材である。そして、前記固定ブラケット81のフランジ部81aをカプセル84の下板部84aと上板部84bとで挟持しつつ、カプセル84のみがボルトにて車体に固着される。すなわち、固定ブラケット81のフランジ部81aは、二次衝突時の衝撃によってカプセル84から滑り出し、衝突時の衝撃エネルギを吸収しつつ、離脱する構造である。
次に、本発明の動作を説明する。まず、自動車の衝突前(通常の運転走行状態)において、ロア支持材Aとロア支持ブラケットBの構成は、前記ロア支持材Aの前方側と前記ロア支持ブラケットBとが連結されており、具体的には、ロア支持材Aの長孔部21の揺動孔部21aの位置に前記ロア支持ブラケットB及び軸支材6が位置している。そして、自動車が衝突すると、その反動により運転者がステアリングホィール73に衝突して二次衝突が発生する。
二次衝突の発生によって、ステアリングコラム71の後方側(ステアリングホィール73側)を車体に支持しているアッパー支持ブラケット8は、ステアリングコラム71が前方に移動することにより、可動ブラケット82が前方に移動し、該可動ブラケット82に締付具83によって連結された固定ブラケット81が前方に移動する。そして、このとき固定ブラケット81のフランジ部81a,81aがカプセル84,84から滑り出して分離し、アッパー支持ブラケット8が車体の取付位置から前方に移動して離脱する〔図2(B)参照〕。
ステアリングコラム71の前方側では、ロア支持材Aがステアリングコラム71と共に前方に移動し、ロア支持材Aの長孔部21の仕切り部材21cが軸支材6の軸部61によって圧潰され、長孔部21が軸支材6に対して前方側に移動する。軸支材6が仕切り部材21cを圧潰する過程で、衝撃が吸収される。そして軸部61が長孔部21のスライド孔部21bの後方へ位置される〔図4(B)参照〕。
ロア支持材Aの両コラム支持側板部2,2の両上端縁20,20には、前方且つ下方に向かって傾斜する傾斜領域20a,20aが設けられている。この傾斜領域20a,20aによって、ロア支持ブラケットBの両揺動支持側板部41,41の前方側端縁41a,41aに形成されたストッパ45,45に、ロア支持材Aの両コラム支持側板部2,2の上端縁20,20が引っ掛かることなく円滑に前方移動することができる〔図4(C)参照〕。
すなわち、上端縁20には傾斜領域20aが形成されているので、ステアリングコラム71と共にロア支持材Aが前方側に移動するとストッパ45とコラム支持側板部2の上端縁20が次第に近接することになり、二次衝突時におけるロア支持材Aのロア支持ブラケットBに対する移動を妨げることがなく、円滑に前方移動することができる。また、二次衝突が発生してすぐにストッパ45とコラム支持側板部2の上端縁20とが当接したとしても、傾斜領域20aによってストッパ45に対するロア支持材Aの移動がガイドされ、前記軸支材6の軸部61がスライド孔部21bの後方終端まで到達することができる。よって、軸支材6は長孔部21に対して十分に衝撃を吸収することができる。
そして、前述したように、ステアリングコラム71の後方側では、アッパー支持ブラケット8が車体の取付位置から離脱しており、ステアリングホィール73の重量によって下方に荷重が掛かり、ステアリングコラム71の後方側は、軸支材6を揺動中心軸として揺動し、ステアリングホィール73の下方向への移動が生じる。すなわち、二次衝突による最終段階、すなわち二次衝突直後ではステアリングホィール73が下方に向かって落下する。
これに伴い、ステアリングコラム71の前方側には、上方向への移動が生じるが、ストッパ45の下端縁45tと、ロア支持材Aのコラム支持側板部2の上端縁20とが当接し、ステアリングコラム71の前方側の揺動による上方移動を規制し、これによってステアリングコラム71の後方側及びステアリングホィール73の落下を防止し、ステアリングコラム71下方の空間を確保する。
ストッパ45の上下方向の寸法は、ステアリングコラム71及びステアリングホィール73の重さを支える強度が得られる寸法に適宜、調整される。これにより、落下防止耐荷重を容易に調整することができ、ステアリングコラム71の下方への移動量も容易に調整することができる。前記ロア支持材Aのコラム支持側板部2の上端縁20には、傾斜領域20aが設けられないこともある。該傾斜領域20aが設けられない実施形態であっても、ロア支持ブラケットBに対するロア支持材Aの前方側への移動が妨げられない構成のものであればよい。なお、上記実施形態では、チルト式ステアリング装置を例に挙げて説明したが、本発明はチルト・テレスコ式ステアリング装置にも適用することができる。
A…ロア支持材、B…ロア支持ブラケット、2…コラム支持側板部、6…軸支材、
41…揺動支持側板部、45…ストッパ、71…ステアリングコラム、
8…アッパー支持ブラケット。

Claims (2)

  1. ステアリングコラムの前方側を幅方向に挟持固着するコラム支持側板部が幅方向両側に形成されたロア支持材と、該ロア支持材を軸方向に移動可能とし、上下方向に揺動自在に支持する揺動支持側板部が幅方向両側に形成され、且つ前記ロア支持材の両コラム支持側板部を挟持すると共に軸支材を介して連結するロア支持ブラケットと、前記ステアリングコラムの後方側を支持すると共に二次衝突時には車体取付位置前方に移動しつつ離脱するアッパー支持ブラケットとからなり、前記ロア支持ブラケットの前記揺動支持側板部にはストッパが形成され、前記ロア支持材の前記コラム支持側板部の上端縁には、車体前方側へ向かって下方に傾斜する傾斜領域が形成され、チルト調整時において前記ストッパは前記ロア支持材に干渉しない構成であり、二次衝突時に前記アッパー支持ブラケットの車体取付位置からの離脱による前記ロア支持材の前方移動により、前記ストッパは前記上端縁における前記傾斜領域の車体後方側に当接してなることを特徴とするステアリング装置。
  2. 請求項1において、前記ストッパは、前記ロア支持ブラケットの揺動支持側板部の前方側端縁より幅方向内方に折曲形成された突起片としてなることを特徴とするステアリング装置。
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