JP5508558B1 - 樹脂管継手及び樹脂管継手の取付方法 - Google Patents

樹脂管継手及び樹脂管継手の取付方法 Download PDF

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尚史 坂本
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Abstract

【課題】簡易な取付作業によって施工期間の短期化と施工コストの低減とを実現し、かつ、外力に対する十分な引張抵抗性能及び曲げ抵抗性能を確保して、通水時の内圧に対する十分な耐圧性能を確保することのできる樹脂管継手及び樹脂管継手の取付方法を提供する。
【解決手段】樹脂管の接続に用いられる樹脂管継手1に関する。管体4の端部4aの内側に挿入されるコア2と、コア2が挿入された状態で管体4の端部4aを外側から締め付けるカップリング3とを備え、コア2は、管体4の内面4bに対して突出させた複数の突条部23が管体4の管軸方向Xに連続して形成され、管体4の端部4aに挿入された状態で、カップリング3を締め付けて管体4の内径を縮径させることによって突条部23で管体4の内面4bに形成させた溝条部37に、突条部23が係合される。
【選択図】図1

Description

本発明は、樹脂管の接続に用いられる樹脂管継手及び樹脂管の端部に樹脂管継手を取り付ける樹脂管継手の取付方法に関するものである。
従来より、ガス管、水道管等に用いられるポリエチレン管の端部に取り付けられる樹脂管継手として、特許文献1に開示されるような電気融着継手が提案されている。
特許文献1に開示された電気融着継手は、ポリエチレン管の端部に筒状の管継手が用いられ、ポリエチレン管と管継手との接合面に電熱線が埋設されたものである。特許文献1に開示された電気融着継手は、ポリエチレン管の端部に取り付けられるときに、電熱線が通電されることによって発熱し、ポリエチレン管と管継手との接合面におけるポリエチレン樹脂を溶融させて、ポリエチレン管と管継手とを互いに融着させるものである。
特開2001−330188号公報
しかし、一般的に、水道管等のポリエチレン管は、JIS K 6762に規格されているように、内層と外層とを有するポリエチレン二層管が多用される。このポリエチレン二層管は、水道管に通水したときの内圧に対する耐圧性能を向上させることを目的としたものであり、さらに、ポリエチレン二層管の内層と外層との間に、ファイバー等の繊維素材を備えるものとすることで、通水時の内圧に対する十分な耐圧性能が発揮されることになる。
このとき、特許文献1に開示された電気融着継手は、ポリエチレン管の内層と管継手との接合面におけるポリエチレン樹脂を溶融させるために、施工現場において、ポリエチレン二層管の外層及びファイバー等の繊維素材を剥がすことが必要となる。このため、特許文献1に開示された電気融着継手は、ポリエチレン管の端部に取り付けられるときに、ポリエチレン二層管の外層及びファイバー等の繊維素材を剥がすために非常に多くの作業量を必要とすることから、施工期間が長期化するとともに、施工コストが増大することになるという問題点があった。
また、特許文献1に開示された電気融着継手は、ポリエチレン二層管の外層及びファイバー等の繊維素材を剥がすため、ポリエチレン二層管の内層のみによって、通水時の内圧に抵抗することが必要となることから、外力に対して十分な引張抵抗性能及び曲げ抵抗性能を確保することができず、ポリエチレン二層管の継手部分において十分な耐圧性能を確保することができなくなるという問題点があった。
さらに、このポリエチレン二層管は、特許文献1に開示された電気融着継手を用いずに、複数のポリエチレン二層管の端部における互いに対向する端面を電気溶着させることによって、複数のポリエチレン二層管を接続することもできる。しかし、この端面を電気溶着する方法は、電気溶着された部位の引張強度が低く、外力に対して十分な引張抵抗性能及び曲げ抵抗性能を確保することができず、通水時の内圧に対する十分な耐圧性能を確保することができなくなるという問題点があった。
そこで、本発明は、上述した問題点に鑑みて案出されたものであり、その目的とするところは、簡易な取付作業によって施工期間の短期化と施工コストの低減とを実現し、かつ、外力に対する十分な引張抵抗性能及び曲げ抵抗性能を確保して、通水時の内圧に対する十分な耐圧性能を確保することのできる樹脂管継手及び樹脂管継手の取付方法を提供することにある。
第1発明に係る樹脂管継手は、樹脂管の接続に用いられる樹脂管継手であって、管体の端部の内側に挿入されるコアと、前記コアが挿入された状態で管体の端部を外側から締め付けるカップリングとを備え、前記コアは、管体の内面に対して先鋭化させてネジ山状に突出させた複数の突条部が管体の管軸方向に連続して形成され、管体の端部に挿入された状態で、前記カップリングを締め付けて管体の内径を縮径させることによって、個々の前記突条部の高さを高くすることなく、管体の断面欠損を抑制するように、前記突条部で管体の内面に形成させた溝条部に、前記突条部が係合されることを特徴とする。
第2発明に係る樹脂管継手は、第1発明において、前記コアは、管体の管軸方向に隣り合う複数の前記突条部が互いに間隔を空けずに形成されて、管体の内面に対して先鋭化するようにネジ切りされた前記突条部が形成され、管体の端部に挿入された状態で、前記カップリングを締め付けて管体の内径を縮径させることによって前記突条部で管体の内面にネジ切りされた前記溝条部を形成させることを特徴とする。
第3発明に係る樹脂管継手は、第1発明又は第2発明において、前記コアは、複数の前記突条部よりも管体の管軸方向の内側となる先端部で、管体の端部に挿入するときに前記突条部が管体の内面に接触することを防止するものとして、管体の内面に対して前記突条部の高さ以上の高さとなるように弾性部材が設けられることを特徴とする。
第4発明に係る樹脂管継手の取付方法は、樹脂管の端部に樹脂管継手を取り付ける樹脂管継手の取付方法であって、管体の内面に対して先鋭化させてネジ山状に突出させた複数の突条部が管体の管軸方向に連続して形成されたコアを、管体の端部に挿入する第1工程と、管体の端部を外側からカップリングで締め付けて管体の内径を縮径させることにより、個々の前記突条部の高さを高くすることなく、管体の断面欠損を抑制するように、前記突条部で管体の内面に溝条部を形成して、前記溝条部に前記突条部を係合させる第2工程とを備えることを特徴とする。
第5発明に係る樹脂管継手の取付方法は、第4発明において、前記第1工程では、複数の前記突条部よりも管体の管軸方向の内側となる前記コアの先端部に、前記コアを管体の端部に挿入するときに前記突条部が管体の内面に接触することを防止するものとして、管体の内面に対して前記突条部の高さ以上の高さとなるように弾性部材を設けた状態で、前記コアを管体の端部に挿入することを特徴とする。第6発明に係る樹脂管継手は、樹脂管の接続に用いられる樹脂管継手であって、管体の端部の内側に挿入されるコアと、前記コアが挿入された状態で管体の端部を外側から締め付けるカップリングとを備え、前記コアは、管体の内面に対して先鋭化させてネジ山状に突出させた複数の突条部が形成され、管体の端部に挿入された状態で、前記カップリングを締め付けて管体の内径を縮径させることによって、個々の前記突条部の高さを高くすることなく、管体の断面欠損を抑制するように、前記突条部で管体の内面に形成させた溝条部に、前記突条部が係合されることを特徴とする。
第1発明〜第3発明によれば、管体の内面に対して突出させた複数の突条部が管体の管軸方向に連続して形成されるため、管体の内面で管体の管軸方向に連続して複数の溝条部が形成されて、これらの溝条部に突条部が係合されることになり、管体の管厚方向における個々の突条部の高さを高くすることを必要としないで、管体の内面に突条部が食い込むことによる管体の断面欠損を最小限なものとすることが可能となる。第6発明によれば、管体の内面に対して先鋭化させて突出させた複数の突条部が形成されるため、管体の管厚方向における個々の突条部の高さを高くすることを必要としないで、管体の内面に突条部が食い込むことによる管体の断面欠損を最小限なものとすることが可能となる。
また、第1発明〜第5発明によれば、管体の断面欠損を最小限なものとすることが可能となることから、管体に外力が作用した場合であっても、管体の端部よりも管体の本体部の方を先に降伏させることができ、管体に作用する外力に対する十分な引張抵抗性能及び曲げ抵抗性能を確保することができることから、継手として十分な耐圧性能を確保することが可能となる。
また、第1発明〜第5発明によれば、管体の内面において溝条部に突条部を係合させるものであるため、樹脂管の運搬のときに生じる損傷や樹脂管の屋外保管のときに生じる紫外線による劣化によって管体の外面の強度が低下した場合であっても、これらの損傷や劣化のない管体の内面で溝条部に突条部を係合させることができ、樹脂管継手を管体の端部に強固に取り付けることができることから、継手として十分な耐圧性能を確保することが可能となる。
また、第1発明〜第5発明によれば、コアをネジ切りすることによって複数の突条部を容易に形成することができるものであり、複雑な加工を必要とすることなく、既存のネジ切り加工の機材を用いて、容易かつ安価に複数の突条部をコアに形成することが可能となる。
さらに、第1発明〜第5発明によれば、ポリエチレン管等の樹脂管の柔らかくて変形しやすいという特性を活かして、カップリングを締め付けて管体の端部の内径を縮径させることによって、管体の内面への溝条部の形成と、溝条部への突条部の係合とを同時に実施することができ、複雑な工程や特別な工具等を必要とすることなく、樹脂管継手を管体の端部に簡単な作業で短時間に取り付けることができ、樹脂管継手の取付作業に要する施工期間の短期化と施工コストの低減とを実現することが可能となる。
特に、第5発明によれば、コアを管体の端部に挿入するときに、弾性部材が管体の内面に接触することになり、突条部が管体の内面に接触することを防止することができ、突条部との接触によって管体の内面が損傷を受けることを回避することが可能となる。また、第5発明によれば、突条部との接触によって管体の内面が損傷を受けた場合であっても、この損傷を受けた部位よりも管体の管軸方向の内側に設けられる弾性部材で止水することができるため、樹脂管継手に確実なシール性能を発揮させることが可能となる。
本発明に係る樹脂管継手と管体の端部とを示す斜視図である。 本発明に係る樹脂管継手のコアを示す一部破断側面図である。 本発明に係る樹脂管継手のコアと管体の端部とを示す一部破断側面図である。 本発明に係る樹脂管継手のコアの突条部と管体の内面とを示す一部破断拡大側面図である。 本発明に係る樹脂管継手のカップリングと管体の端部とを示す正面図である。 本発明に係る樹脂管継手と管体の端部とを示す一部破断側面図である。 本発明に係る樹脂管継手のコアの突条部と管体の内面とが接触した状態を示す一部破断拡大側面図である。 本発明に係る樹脂管継手のコアの突条部が管体の内面に食い込んだ状態を示す一部破断拡大側面図である。 本発明に係る樹脂管継手のコアが管体の端部に挿入された状態でカップリングを締め付けた状態を示す一部破断側面図である。 本発明に係る樹脂管継手が取り付けられた管体に引張試験を実施した状態を示す一部破断側面図である。 本発明に係る樹脂管継手のコアにおける一対の挿入部に複数の管体の端部を接続した状態を示す一部破断側面図である。 本発明に係る樹脂管継手の他の実施形態を示す斜視図である。 本発明に係る樹脂管継手の他の実施形態を用いて異種管接続した状態を示す一部破断側面図である。
以下、本発明を適用した樹脂管継手1を実施するための形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
本発明を適用した樹脂管継手1は、図1に示すように、主に、ポリエチレン管等の樹脂管における管体4の接続に用いられるものであり、この管体4の端部4aに取り付けられるものである。本発明を適用した樹脂管継手1は、管体4の端部4aの内側に挿入されるコア2と、コア2が挿入された状態で管体4の端部4aを外側から締め付けるカップリング3とを備える。
コア2は、管体4の内径よりも小さい外径で、管体4の管軸方向Xに延びるように円筒状に形成された挿入部21と、管体4の内径よりも大きい外径で、挿入部21の基端部21aから連続して鍔状に形成された鍔部22とを備える。コア2は、ステンレス製等のものであり、図2に示すように、この実施形態において、一対の挿入部21が管軸方向Xで背中合わせとなるように形成され、各々の挿入部21の基端部21aに挟まれるように鍔部22が形成される。
挿入部21は、図3に示すように、コア2が管体4の端部4aに挿入された状態で、管体4の管軸方向Xの内側となる先端部21bと、管体4の管軸方向Xの外側となる基端部21aとにおいて、円周方向で略平坦に形成される。挿入部21は、先端部21bにおいて、Oリング等の弾性部材24を装着するために、管軸方向Xに所定の幅で環状溝部25が形成される。挿入部21は、先端部21bと基端部21aとの間の中間部21cにおいて、切削加工を施してネジ切りすることにより、円周方向に延びる多数の環状の突条部23が形成される。挿入部21は、これに限らず、鍛造等によって多数の環状の突条部23が形成されてもよい。
突条部23は、図4に示すように、管体4の内面4bに対して先鋭化するように形成される。このとき、突条部23は、一般的なネジのネジ山よりも先端23aが鋭く尖ったものとなる。突条部23は、管体4の管厚方向Yに所定の高さh1となるように、管体4の内面4bに対して突出させて形成される。突条部23は、管体4の管軸方向Xに連続して多数の突条部23が形成されることで、隣り合う突条部23が互いに間隔を空けずにネジ山状に形成される。
弾性部材24は、環状溝部25に装着された状態で、管体4の管厚方向Yに所定の高さh2となるように、管体4の内面4bに対して突出させて設けられる。弾性部材24は、弾性部材24における管厚方向Yの高さh2が、突条部23における管厚方向Yの高さh1以上の高さとなるように設けられる。弾性部材24は、経年劣化が起こりにくいフッ素ゴム等のOリングを用いることで、高いシール性能を長期間維持することができる。
カップリング3は、ステンレス製等のものであり、図5に示すように、環状のバンド部31と、棒状のソレッドバー32及びホールバー33と、ボルト34とを備える。ソレッドバー32及びホールバー33は、カール状に形成されたバンド部31の円周方向の両端部31aに取り付けられ、ソレッドバー32に形成された挿通孔32aにボルト34が挿通される。ホールバー33は、ボルト34を締結するためにネジ切りされた締結孔33aが形成され、ボルト34の頭部34aを回転させることにより、締結孔33aにボルト34が締結される。
バンド部31は、円周方向の両端部31aが所定の間隔を空けて離間され、バンド部31の内側にガイド部材36が設けられる。バンド部31は、円周方向の両端部31aが所定の間隔を空けて離間された状態で、管体4の外径よりも大きい外径となるものであり、バンド部31の内側に管体4の端部4aが挿通されて、管体4の端部4aの外側に配置される。バンド部31は、締結孔33aにボルト34が締結されることによって、バンド部31の円周方向の両端部31aをガイド部材36に沿って互いに接近させるものとなる。これにより、カップリング3は、図6に示すように、コア2が管体4の端部4aに挿入された状態で、管体4の端部4aの外側から管体4の端部4aを締め付けるものとなる。
本発明を適用した樹脂管継手1は、コア2が管体4の端部4aに挿入された状態で、管体4の端部4aの外側からカップリング3のバンド部31を締め付けることで、ポリエチレン管等の管体4の端部4aの内径が縮径されることになり、図7に示すように、管体4の内面4bと突条部23とが接触することになる。本発明を適用した樹脂管継手1は、図8に示すように、管体4がポリエチレン管等の樹脂管であることにより、管体4の端部4aの外側からカップリング3のバンド部31をさらに締め付けることで、先鋭化するように形成された突条部23が管体4の内面4bに食い込んで、管体4の内面4bに多数の環状の溝条部37が形成される。
このとき、本発明を適用した樹脂管継手1は、図9に示すように、多数の突条部23が管体4の管軸方向Xに連続して形成され、隣り合う突条部23が互いに間隔を空けずにネジ山状に形成されるため、多数の突条部23により形成される多数の溝条部37も、管体4の管軸方向Xに連続してネジ切りされて形成されることになる。これにより、本発明を適用した樹脂管継手1は、管体4の内面4bに形成された各々の溝条部37に、各々の突条部23が係合されることになる。
本発明を適用した樹脂管継手1は、図8に示すように、管体4の内面4bで管体4の管軸方向Xに連続して多数の溝条部37が形成されて、これらの溝条部37に多数の突条部23が係合されることになるため、管体4の管厚方向Yにおける個々の突条部23の高さh1を高くすることを必要としないで、樹脂管継手1を管体4の端部4aに強固に取り付けることができる。これにより、本発明を適用した樹脂管継手1は、管体4の内面4bに突条部23が食い込むことによる管体4の断面欠損を最小限なものとすることが可能となる。
このとき、本発明を適用した樹脂管継手1は、管体4の断面欠損を最小限なものとすることが可能となることから、管体4の管軸方向Xでの引張試験を実施した場合に、図10に示すように、樹脂管継手1が取り付けられた管体4の端部4aよりも、管体4の本体部4cの方が先に降伏することになり、管体4に作用する外力に対する十分な引張抵抗性能及び曲げ抵抗性能を確保することができ、継手として十分な耐圧性能を確保することが可能となる。
また、本発明を適用した樹脂管継手1は、図9に示すように、管体4の内面4bにおいて、溝条部37に突条部23を係合させるものである。これにより、本発明を適用した樹脂管継手1は、樹脂管の運搬のときに生じる損傷や樹脂管の屋外保管のときに生じる紫外線による劣化により、管体4の外面4dの強度が低下した場合であっても、これらの損傷や劣化のない管体4の内面4bで溝条部37に突条部23を係合させて、樹脂管継手1を管体4の端部4aに強固に取り付けることができ、継手として十分な耐圧性能を確保することが可能となる。
さらに、本発明を適用した樹脂管継手1は、ポリエチレン管等の樹脂管の柔らかくて変形しやすいという特性を活かしたものであり、図9に示すように、カップリング3のバンド部31を締め付けて、管体4の端部4aの内径を縮径させることにより、管体4の内面4bへの溝条部37の形成と、溝条部37への突条部23の係合とを同時に実施するものである。これにより、本発明を適用した樹脂管継手1は、複雑な工程や特別な工具等を必要とすることなく、管体4の端部4aに簡単な作業で短時間に取り付けることができ、樹脂管継手1の取付作業に要する施工期間の短期化と施工コストの低減とを実現することが可能となる。
本発明を適用した樹脂管継手1は、管体4としてポリエチレン二層管が用いられた場合であっても、ポリエチレン二層管の外層及びファイバー等の繊維素材を剥がすことを必要としないため、管体4の端部4aに簡単な作業で短時間に取り付けることができ、また、管体4に作用する外力に対する十分な引張抵抗性能及び曲げ抵抗性能を確保することができるため、継手として十分な耐圧性能を確保することが可能となる。
本発明を適用した樹脂管継手1は、図2に示すように、コア2の挿入部21を中間部21cでネジ切りすることにより、多数の突条部23を容易に形成することができるものである。これにより、本発明を適用した樹脂管継手1は、複雑な加工を必要とすることなく、既存のネジ切り加工の機材を用いて、容易かつ安価に多数の突条部23を形成することが可能となる。
ここで、本発明を適用した樹脂管継手1の取付方法は、図3に示すように、コア2の挿入部21を管体4の端部4aの内側に挿入する第1工程と、図9に示すように、管体4の端部4aを外側からカップリング3のバンド部31で締め付けて、管体4の内径を縮径させることにより、突条部23によって管体4の内面4bに溝条部37を形成し、溝条部37に突条部23を係合させる第2工程とを備えるものである。
このとき、本発明を適用した樹脂管継手1の取付方法は、第1工程において、図4に示すように、コア2の挿入部21の先端部21bにおいて、管体4の内面4bに対して突条部23の高さh1以上の高さh2となる弾性部材24を設けた状態で、図3に示すように、管体4の端部4aの内側に向けてコア2の挿入部21を管軸方向Xに真っ直ぐに挿入することができる。
本発明を適用した樹脂管継手1は、コア2の挿入部21を管体4の端部4aの内側に挿入するときに、コア2の挿入部21の先端部21bで、弾性部材24が管体4の内面4bに接触することになり、突条部23が管体4の内面4bに接触することを防止することが可能となる。これにより、本発明を適用した樹脂管継手1は、先鋭化するように形成された突条部23との接触によって管体4の内面4bが損傷を受けることを回避することができる。また、本発明を適用した樹脂管継手1は、管体4の内面4bが損傷を受けた場合であっても、この損傷を受けた部位よりも管体4の管軸方向Xの内側に設けられる弾性部材24で止水することができるため、樹脂管継手1に確実なシール性能を発揮させることが可能となる。
本発明を適用した樹脂管継手1は、図11に示すように、コア2に対して管軸方向Xの両側から、コア2の一対の挿入部21が複数の管体4の端部4aの内側に挿入され、管体4の端部4aを外側からカップリング3のバンド部31で締め付けることができ、これにより、複数のポリエチレン管等の樹脂管における管体4の端部4aを互いに連結して接続するものとなる。
本発明を適用した樹脂管継手1は、図12に示すように、他の実施形態において、コア2の挿入部21と鍔部22とを各々1個備えるものとすることもできる。このとき、本発明を適用した樹脂管継手1は、コア2の挿入部21の基端部21aにフランジ部材26が取り付けられた状態で、図13に示すように、コア2の挿入部21が管体4の端部4aの内側に挿入されて、管体4の端部4aが外側からカップリング3のバンド部31で締め付けられる。これにより、本発明を適用した樹脂管継手1は、フランジ部材26と、鋳鉄管、鋼管等に設けられたフランジ41とを機械的に連結することで、ポリエチレン管等の樹脂管と鋳鉄管、鋼管等との異種管接続が可能となる。
以上、本発明の実施形態の例について詳細に説明したが、上述した実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。
例えば、本発明を適用した樹脂管継手1は、管軸方向Xで背中合わせとなるように形成された一対のコア2の挿入部21の外径を互いに異なるものとすることで、内径の異なる複数のポリエチレン管等の樹脂管の異径管接続を可能とすることができる。
1 :樹脂管継手
2 :コア
21 :挿入部
21a :基端部
21b :先端部
21c :中間部
22 :鍔部
23 :突条部
23a :先端
24 :弾性部材
25 :環状溝部
26 :フランジ部材
3 :カップリング
31 :バンド部
31a :両端部
32 :ソレッドバー
32a :挿通孔
33 :ホールバー
33a :締結孔
34 :ボルト
34a :頭部
36 :ガイド部材
37 :溝条部
4 :管体
4a :端部
4b :内面
4c :本体部
4d :外面
41 :フランジ
X :管軸方向
Y :管厚方向
h1 :高さ(突条部)
h2 :高さ(弾性部材)

Claims (6)

  1. 樹脂管の接続に用いられる樹脂管継手であって、
    管体の端部の内側に挿入されるコアと、前記コアが挿入された状態で管体の端部を外側から締め付けるカップリングとを備え、
    前記コアは、管体の内面に対して先鋭化させてネジ山状に突出させた複数の突条部が管体の管軸方向に連続して形成され、管体の端部に挿入された状態で、前記カップリングを締め付けて管体の内径を縮径させることによって、個々の前記突条部の高さを高くすることなく、管体の断面欠損を抑制するように、前記突条部で管体の内面に形成させた溝条部に、前記突条部が係合されること
    を特徴とする樹脂管継手。
  2. 前記コアは、管体の管軸方向に隣り合う複数の前記突条部が互いに間隔を空けずに形成されて、管体の端部に挿入された状態で、前記カップリングを締め付けて管体の内径を縮径させることによって前記突条部で管体の内面にネジ切りされた前記溝条部を形成させること
    を特徴とする請求項1に記載の樹脂管継手。
  3. 前記コアは、複数の前記突条部よりも管体の管軸方向の内側となる先端部で、管体の端部に挿入するときに前記突条部が管体の内面に接触することを防止するものとして、管体の内面に対して前記突条部の高さ以上の高さとなるように弾性部材が設けられること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の樹脂管継手。
  4. 樹脂管の端部に樹脂管継手を取り付ける樹脂管継手の取付方法であって、
    管体の内面に対して先鋭化させてネジ山状に突出させた複数の突条部が管体の管軸方向に連続して形成されたコアを、管体の端部に挿入する第1工程と、
    管体の端部を外側からカップリングで締め付けて管体の内径を縮径させることにより、個々の前記突条部の高さを高くすることなく、管体の断面欠損を抑制するように、前記突条部で管体の内面に溝条部を形成して、前記溝条部に前記突条部を係合させる第2工程とを備えること
    を特徴とする樹脂管継手の取付方法。
  5. 前記第1工程では、複数の前記突条部よりも管体の管軸方向の内側となる前記コアの先端部に、前記コアを管体の端部に挿入するときに前記突条部が管体の内面に接触することを防止するものとして、管体の内面に対して前記突条部の高さ以上の高さとなるように弾性部材を設けた状態で、前記コアを管体の端部に挿入すること
    を特徴とする請求項4に記載の樹脂管継手の取付方法。
  6. 樹脂管の接続に用いられる樹脂管継手であって、
    管体の端部の内側に挿入されるコアと、前記コアが挿入された状態で管体の端部を外側から締め付けるカップリングとを備え、
    前記コアは、管体の内面に対して先鋭化させてネジ山状に突出させた複数の突条部が形成され、管体の端部に挿入された状態で、前記カップリングを締め付けて管体の内径を縮径させることによって、個々の前記突条部の高さを高くすることなく、管体の断面欠損を抑制するように、前記突条部で管体の内面に形成させた溝条部に、前記突条部が係合されること
    を特徴とする樹脂管継手。
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