JP6399633B2 - ホース継手用スリーブ、ホース継手及びホース継手構造体 - Google Patents
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Description
1.ホース継手用スリーブを使用するためのホース継手であって、
接続されるホースの先端側に向けて外周面が拡径となるテーパが付され、
前記外周面には周に沿って形成されている環状突起を複数備え、
接続されるホースの先端が当たる仕切部を具備し、
前記ホース継手用スリーブは前記ホースの外周面に被せられる筒状体であり、前記筒状体の内周面は、その全長にわたり前記ホース継手の前記テーパと同じ傾きのテーパを備え、前記筒状体の内周面にはその全長にわたり雌ねじが形成されており、
前記仕切部に達するように差し込まれた前記ホースの外周面に沿って前記ホース継手用スリーブを回転させ、前記仕切部に達するまで進めることによって、前記筒状体の内周面の全長にわたって前記ホースを挟持固定させることを特徴とするホース継手。
2.前記環状突起は、接続された前記ホースの先端側となる側面が前記外周面に対して垂直に形成されており、その反対側の側面が前記外周面に対して傾斜して形成されている前記1.記載のホース継手。
3.接続された前記ホースの先端部に対応する外周面に、前記ホースの周方向の回転を阻害する滑止部を備える前記1.又は前記2.記載のホース継手。
4.前記1.乃至前記3.のいずれかに記載のホース継手とホース継手用スリーブとを備え、
前記ホース継手用スリーブを前記ホース継手に差し込まれたホースの外周面に沿って回転させ、前記雌ねじを進めることによって前記ホースを前記ホース継手との間に挟持固定させることを特徴とするホース継手構造体。
また、環状突起が、接続されたホースの先端側の側面が外周面に対して垂直に形成されており、その反対側の側面が外周面に対して傾斜して形成されている場合は、傾斜側面により、ホースの挿入時に引っ掛かりにくく、ホースを容易に差し込むことができる。また、環状突起の垂直の側面がホースの内周面に食い込むため、接続されたホースの抜けを防止することができる。
接続されたホースの先端部に対応する外周面に、ホースの周方向の回転を阻害する滑止部を備える場合は、ホース継手に十分に差し込まれたホースがホース継手用スリーブと共に周方向に回転することが防止されるため、ホース継手用スリーブによってホースをより確実に固定することができる。
参考として、ホース継手用スリーブに設けられた雌ねじに対応する雄ねじが形成された固定部を備え、ホースが差し込まれた状態で、ホース継手用スリーブの先端側をホースの先端面より更に進めることにより、ホース継手用スリーブと固定部とが螺合して固定される場合は、ホース継手用スリーブが強固に固定され、外力や振動等が加わっても、ホース継手用スリーブによるホースの固定に緩みが生じるのを防止することができる。
ここで示される事項は例示的なもの及び本発明の実施形態を例示的に説明するためのものであり、本発明の原理と概念的な特徴とを最も有効に且つ難なく理解できる説明であると思われるものを提供する目的で述べたものである。この点で、本発明の根本的な理解のために必要である程度以上に本発明の構造的な詳細を示すことを意図してはおらず、図面と合わせた説明によって本発明の幾つかの形態が実際にどのように具現化されるかを当業者に明らかにするものである。
ホース継手31の寸法や形状は特に限定されない。例えば、ホース継手31の一端側の外周面32の外径は、10〜20mm程度とすることができる。
ホース9は、その内径を拡径させながらホース継手31の上記一端側に差し込むことが可能な軟質のホースであれば良く、その材質や寸法等は特に問わない。
ホース継手用スリーブ21は、ホース9の外周面に被せて用いられ、上記テーパの付されたホース継手31に対して、ホース継手31の外周面に沿って差し込まれたホース9を挟持固定するための筒状体である。ホース継手用スリーブ21の材質は特に問わず、金属又は樹脂等を用いて形成することができる。ホース継手用スリーブ21の外周面24の形状は、例えば、レンチによりホース継手用スリーブ21を回動できるように、六角柱状の周面とすることができる。また、他の形状としても良い。
ホース継手用スリーブ21の軸方向の長さは、ホース継手31の一端側の外周面32の軸方向の長さとほぼ同じとすることができるが、これに限定されない。例えば、ホース継手用スリーブ21を、ホース継手31の一端側の長さよりも長くしてもよい。
雌ねじ23のピッチ、ねじ山の形状等は、ホース9を適切に保持できるよう、任意に選択することができる。
ホース継手31に差し込まれたホース9の外周面に沿って雌ねじ23を回転させることによって、ホース継手用スリーブ21をホース9の先端方向に容易に進ませることができる。これによって、ホース9をホース継手31とホース継手用スリーブ21との間に確実に挟持固定することができる。
ホース継手31は、上記ホース継手用スリーブ21を使用するためのホース継手であって、その一端側(32側)にホース9が接続される管状体である。
ホース継手31の他端側38は任意の構成とすることができる。例えば、図1及び図2に示すように、他端側38の外周面に雄ねじを形成して、図示しない機器、設備等の配管に取り付け可能に構成することができる。その他、他端側38は機器等から延伸された配管を接続するような構造としてもよいし、別のホースを接続する構造としてもよい。
ホース継手31の一端側(32側)と他端側38との間には、仕切部39を設けることができる。仕切部39の形状は特に問わない。
環状突起33の数は2以上の複数であれば良く、その数は問わない。また、環状突起33を配設する間隔も適宜選択することができる。
図4は、上記ホース継手用スリーブ21によりホース9が上記ホース継手31との間に挟持固定された状態を示している。このホース継手構造体1は、ホース継手用スリーブ21及びホース継手31の2つの部品のみから構成されている。
ホース9をホース継手31に接続して固定するには、始めに、ホース9をホース継手31の外周面32に沿って差し込む。ホース9は、ホース継手31の外周面32のテーパに従って拡径される。また、ホース9の内周面は外周面32に設けられた環状突起33により強く圧接されるが、環状突起33の側面35はホース9を押し込む方向に傾斜されているため、挿入は容易である。
図5は、図4に示したホース継手31とホース継手用スリーブ21とによって挟持されたホース9の部分拡大図である。ホース継手31の外周面32のテーパとホース継手用スリーブ21の内周面のテーパの角度が同じであるため、ホース継手31の外周面32からホース継手用スリーブ21の内周面(雌ねじ23の山の頂点)までの距離に相当する隙間d(d1、d2)は、軸方向の位置によって変化することなく一定である。これによって、ホース継手31の外周面32の全体にわたって、ホース9はホース継手用スリーブ21からの均一な圧力を受け、ホース9の内周面とホース継手31の外周面32とが密着して固定されることとなる。
このホース9の気密性向上と抜けの防止は、ホース継手31の外周面に、ホース9の内周面に食い込むように環状突起33を設けることによって、より効果的にすることができる。更に、ホースの先端側となる環状突起33の側面34が外周面32に対して垂直に形成されていれば、その側面34によりホース9の抜け方向の力が受け止められるため、ホース9の脱落を効果的に防止することができる。
尚、ホース継手構造体1は、ホース9の一端のみに設けてもよいし、両端に設けてもよい。
本ホース継手構造体は、図1〜4に示したホース継手31及びホース継手用スリーブ21に限られず、以下に示す構造とすることができる。
例えば、図6〜8に示すホース継手構造体1’において、ホース継手3は、接続されたホース9の先端部に対応する外周面に、ホース9の周方向の回転を阻害する滑止部36を備えることができる。
滑止部36は、ホース9の周方向の回転を阻害するための凹凸が形成されていればよく、その凹凸の数や寸法、形状等は特に問わない。例えば、滑止部36として、上記外周面に任意のローレット加工を施して凹凸を形成することが挙げられる。そのローレット加工は、例えば、ホース継手3の軸方向の凸部が、外周に沿って多数形成されるような縦目のローレット加工とすることができる。凸部の高さは、環状突起33と同程度とすることができる。
滑止部36によってホース9が周方向に回転するのが阻害されるため、ホース9がホース継手用スリーブ21と共に周方向に回転することを防止することができる。これにより、ホース継手用スリーブ21が十分に締め付けられなかったり、締め付けが緩んでホース9がホース継手3から脱落したりすることを防止することができる。
ホース継手3にホース9が一杯に差し込まれた状態で、ホース継手用スリーブ21の先端側をホース9の先端面より更に進めることにより、ホース継手用スリーブ21と固定部37とが螺合して固定される。固定部37の雄ねじとホース継手用スリーブ21の内周面22の雌ねじ23と螺合することにより、ホース継手用スリーブ21が外力や振動等により緩むことを防止することができる。
Claims (4)
- ホース継手用スリーブを使用するためのホース継手であって、
接続されるホースの先端側に向けて外周面が拡径となるテーパが付され、
前記外周面には周に沿って形成されている環状突起を複数備え、
接続されるホースの先端が当たる仕切部を具備し、
前記ホース継手用スリーブは前記ホースの外周面に被せられる筒状体であり、前記筒状体の内周面は、その全長にわたり前記ホース継手の前記テーパと同じ傾きのテーパを備え、前記筒状体の内周面にはその全長にわたり雌ねじが形成されており、
前記仕切部に達するように差し込まれた前記ホースの外周面に沿って前記ホース継手用スリーブを回転させ、前記仕切部に達するまで進めることによって、前記筒状体の内周面の全長にわたって前記ホースを挟持固定させることを特徴とするホース継手。 - 前記環状突起は、接続された前記ホースの先端側となる側面が前記外周面に対して垂直に形成されており、その反対側の側面が前記外周面に対して傾斜して形成されている請求項1記載のホース継手。
- 接続された前記ホースの先端部に対応する外周面に、前記ホースの周方向の回転を阻害する滑止部を備える請求項1又は2記載のホース継手。
- 請求項1乃至3のいずれかに記載のホース継手とホース継手用スリーブとを備え、
前記ホース継手用スリーブを前記ホース継手に差し込まれたホースの外周面に沿って回転させ、前記雌ねじを進めることによって前記ホースを前記ホース継手との間に挟持固定させることを特徴とするホース継手構造体。
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