JP5505415B2 - 配線構造体、ケーブルおよび配線構造体の製造方法 - Google Patents
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Description
まず、本発明の実施の形態の説明に先立って、本発明の特徴についてその概要を説明する。本発明の配線構造体は、1ないし複数のケーブルと、ケーブルと網目によって組織化する繊維と、ケーブルの端部に端末加工されたケーブルコネクタと、ケーブルコネクタに接続する複数のモジュールとを備えた立体構造体を有する。ここで、「繊維」とは、被服等に用いられるような繊維を示し、具体的には、ポリエステル系合成繊維やポリアミド系合成繊維といった合成繊維の他、半合成繊維、再生繊維、無機繊維、及び天然繊維等の種々の繊維を用いることができる。また、繊維として、これらの繊維のうち2以上の繊維を合成した繊維を用いることができる。
以上に説明したような特徴を有する本発明に係る配線構造体を用いることによって、携帯端末機器やウェアラブル機器等の電気機器に要求される複雑な形状の信号配線部を容易に構成することができる。また、電気機器の廃棄時に容易に配線構造体を再生することができる。
次に、本発明の実施の形態の構造について、図面を参照しながら、その一例を詳細に説明する。図1A乃至Dは、本発明の配線構造体の実施の形態1を説明する構造図である。図1Aは、本発明の実施の形態1の配線構造体を構成するケーブルの断面図であり、図1Bは、本発明の実施の形態1の配線構造体の上面を示す上面図である。また、図1Cは、図1Bの配線構造体を構成するケーブルの一本を拡大した図であり、図1Dは、図1C上面図のうち、ケーブルと繊維、ケーブルとケーブル、及び、一本のケーブルと二重化されたケーブルと繊維との接続部をそれぞれ拡大した図である。
次に、本発明の実施の形態2の構造について、図1A乃至Dとは異なる他の例を実施の形態2として詳細に説明する。図2A乃至Eは、本発明の配線構造体の実施の形態2を説明する構造図である。図2Aは、本発明の実施の形態2の配線構造体を構成する信号ケーブルの断面図であり、図2Bは、本発明の実施の形態2の配線構造体を構成する電源ケーブルの断面図であり、図2Cは、本発明の実施の形態2の配線構造体の上面を示す上面図である。また、図2Dは、図2Cの配線構造体を構成するケーブルの一本を拡大した図であり、図2Eは、図2C上面図のうち、ケーブルと繊維、ケーブルとケーブルの接続部をそれぞれ拡大した図である。
次に、本発明の実施の形態3の構造について、図1A及びDまたは図2A乃至Eの配線構造体を用いて構成した全体構造の一例を実施の形態3として詳細に説明する。図3は、本発明の配線構造体の実施の形態3を説明する構造図であり、半円柱状の配線構造体の全体構造を示している。
次に、本発明の実施の形態の構造について、図1A及びDまたは図2A乃至Eの配線構造体を用いて構成した全体構造の図3とは異なる例を実施の形態4として詳細に説明する。図4は、本発明の配線構造体の実施の形態4を説明する構造図であり、図3の場合と同様、半円柱状の配線構造体の全体構造を示している。
次に、本発明の実施の形態の構造について、本発明の配線構造体を構成する信号ケーブルの図1A及びD、図2A乃至Eとはさらに異なる例を実施の形態5として詳細に説明する。図5は、本発明の配線構造体の実施の形態5を説明する構造図であり、配線構造体を構成する信号ケーブルの断面を示している。
(2)前記ケーブルは、前記繊維を中継するように網目を構成する上記(1)の配線構造体。
(3)前記ケーブルは、前記繊維と一緒に網目を構成する上記(1)の配線構造体。
(4)前記ケーブルと前記繊維とを編み込む網目のサイズは、同一のサイズまたは多段のサイズによって構成する上記(1)ないし(3)のいずれかの配線構造体。
(5)前記モジュールが、配線構造体の形状に合わせて変形した形状である上記(1)ないし(4)のいずれかの配線構造体。
(6)立体的に構成した当該配線構造体の表面を樹脂により一体加工する上記(1)ないし(5)のいずれかの配線構造体。
(7)他のケーブルを保持するための1ないし複数のケーブル保持部および前記繊維を保持するための1ないし複数の繊維保持部を、前記ケーブルの外皮に同一ピッチで同一個所に形成する上記(1)ないし(6)のいずれかの配線構造体。
(8)前記繊維を保持するための1ないし複数の繊維保持部を、前記ケーブルの外皮に任意のピッチで形成する上記(1)ないし(6)のいずれかの配線構造体。
(9)他のケーブルを保持するための1ないし複数のケーブル保持部と、前記繊維を保持するための1ないし複数の繊維保持部とを、前記ケーブルの外皮に、それぞれ、任意のピッチで形成する上記(1)ないし(6)のいずれかの配線構造体。
(10)前記ケーブルの種類は、単芯ケーブル、多芯ケーブル、同軸ケーブル、光ケーブルのいずれかである上記(1)ないし(9)のいずれかの配線構造体。
(11)前記繊維の素材や種類、太さを、少なくとも、当該配線構造体の収縮率や肌触り、耐環境性によって任意に選択する上記(1)ないし(10)のいずれかの配線構造体。
(12)前記ケーブルが複数存在し、前記ケーブルと前記繊維とを編み込む代わりに、複数の前記ケーブル同士を編み込んだ構造とする上記(1)ないし(11)のいずれかの配線構造体。
(13)モジュール間を接続するケーブルであって、他のケーブルを保持するための1ないし複数のケーブル保持部および当該ケーブルと網目によって組織化する繊維を保持するための1ないし複数の繊維保持部を、当該ケーブルの外皮に同一ピッチで同一個所に形成するケーブル。
(14)モジュール間を接続するケーブルであって、当該ケーブルと網目によって組織化する繊維を保持するための1ないし複数の繊維保持部を、当該ケーブルの外皮に任意のピッチで形成するケーブル。
(15)モジュール間を接続するケーブルであって、他のケーブルを保持するための1ないし複数のケーブル保持部と、当該ケーブルと網目によって組織化する繊維を保持するための1ないし複数の繊維保持部とを、当該ケーブルの外皮に、それぞれ、任意のピッチで形成するケーブル。
(16)1ないし複数のケーブルと繊維とを手編みまたは編み機を用いて所定の立体的な形状に編み込む工程と、編み込んだ前記ケーブルの端部を揃え、モジュール接続用のケーブルコネクタを端末加工する工程と、前記ケーブルコネクタにモジュールを接続する工程と、前記モジュールを固定する工程と、を少なくとも有する配線構造体の製造方法。
(17)前記モジュールを固定した後、製造した配線構造体の表面を樹脂で固める工程をさらに有している上記(16)の配線構造体の製造方法。
12 繊維
13 第1ケーブルコネクタ
14 表面モジュール
15 裏面モジュール
17 第2ケーブルコネクタ
18 ケーブル
18a 第1ケーブル
18b 第2ケーブル
19 外皮
21 プリント配線基板
22 プリプレグ
23 プリプレグ積層体
24 金属箔
30 配線構造体
31 電源ケーブル
31a 第1電源ケーブル
31b 第2電源ケーブル
33 信号用ケーブルコネクタ
34 電源モジュール
35 機能モジュール
36 信号ケーブル
37 電源用ケーブルコネクタ
39 外皮
40 配線構造体
42 編み組織
43 ケーブルコネクタ
44 第1モジュール
45 第2モジュール
50 配線構造体
51 ケーブル
52 編み組織
53 ケーブルコネクタ
54 第1モジュール
55 第2モジュール
56 樹脂
60 ケーブル
61 外皮
62 ケーブル保持部
63 繊維保持部
64 芯線
65 ケーブル許容曲げ半径確保部
66 ケーブル余長確保部
110 ケーブル保持部
111 繊維保持部
112 芯線
113 ケーブルと繊維との接続部
114 ケーブル同士の接続部
115 ケーブルとケーブルおよび繊維との接続部
116 ケーブル許容曲げ半径確保部
117 ケーブル余長確保部
310 ケーブル保持部
311 繊維保持部
312 芯線
313 誘電体層
314 シールド層
317 ケーブルと繊維との接続部
318 ケーブル同士の接続部
319 ケーブル許容曲げ半径確保部
320 ケーブル余長確保部
Claims (20)
- 1ないし複数のケーブルと、
前記ケーブルと共に網目状の編み組織を形成する繊維と、
前記ケーブルの端部に形成されたケーブルコネクタと、
前記ケーブルコネクタに接続され、前記ケーブルを介して信号が入出力されるモジュールと、を備え、
前記ケーブルは、前記繊維を保持するための1ないし複数の繊維保持部を備え、
前記繊維保持部は、前記ケーブルと前記繊維とが網目状の前記編み組織を形成する際に、前記繊維と係合する、配線構造体。 - 前記ケーブルは、他のケーブルを保持するための1ないし複数のケーブル保持部を備え、
前記ケーブル保持部は、2以上の前記ケーブルと前記繊維とが網目状の前記編み組織を形成する際に、他の前記ケーブルと係合する、請求項1に記載の配線構造体。 - 前記ケーブルは、網目状の前記編み組織を形成する際に、折り曲げられて曲線部分となるケーブル許容曲げ半径部と、直線部分となるケーブル余長確保部を備え、
前記ケーブル許容曲げ半径部と前記ケーブル余長確保部は交互に形成されている、請求項1又は2に記載の配線構造体。 - 前記繊維は、合成繊維、半合成繊維、再生繊維、無機繊維、天然繊維、又はこれらの繊維のうち2以上の繊維を合成した繊維である、請求項1乃至3のうちいずれか1項に記載の配線構造体。
- 前記ケーブルは、前記繊維を中継するように網目を構成する、請求項1乃至4のうちいずれか1項に記載の配線構造体。
- 前記ケーブルは、前記繊維と一緒に網目を構成する、請求項1乃至5のうちいずれか1項に記載の配線構造体。
- 前記ケーブルと前記繊維とを編み込む網目のサイズは、同一のサイズまたは多段のサイズによって構成することを特徴とする請求項1乃至6のうちいずれかに記載の配線構造体。
- 前記モジュールが、配線構造体の形状に合わせた形状であることを特徴とする請求項1乃至7のうちいずれか1項に記載の配線構造体。
- 立体的に構成した当該配線構造体の表面を樹脂により一体加工することを特徴とする請求項1乃至8のうちいずれか1項に記載の配線構造体。
- 他のケーブルを保持するための1ないし複数のケーブル保持部および前記繊維を保持するための1ないし複数の繊維保持部を、前記ケーブルの外皮に同一ピッチで同一個所に形成することを特徴とする請求項1乃至9のうちいずれか1項に記載の配線構造体。
- 前記繊維を保持するための1ないし複数の繊維保持部を、前記ケーブルの外皮に任意のピッチで形成することを特徴とする請求項1乃至10のうちいずれか1項に記載の配線構造体。
- 他のケーブルを保持するための1ないし複数のケーブル保持部と、前記繊維を保持するための1ないし複数の繊維保持部とを、前記ケーブルの外皮に、それぞれ、任意のピッチで形成することを特徴とする請求項1乃至11のうちいずれか1項に記載の配線構造体。
- 前記ケーブルの種類は、単芯ケーブル、多芯ケーブル、同軸ケーブル、光ケーブルのいずれかであることを特徴とする請求項1乃至12のうちいずれか1項に記載の配線構造体。
- 前記繊維の素材や種類、太さを、少なくとも、当該配線構造体の収縮率や肌触り、耐環境性によって任意に選択することを特徴とする請求項1乃至13のうちいずれか1項に記載の配線構造体。
- 前記ケーブルが複数存在し、前記ケーブルと前記繊維とを編み込む代わりに、複数の前記ケーブル同士を編み込んだ構造とすることを特徴とする請求項1乃至14のうちいずれか1項に記載の配線構造体。
- モジュール間を接続するケーブルであって、他のケーブルを保持するための1ないし複数のケーブル保持部および当該ケーブルと網目によって組織化する繊維を保持するための1ないし複数の繊維保持部を、当該ケーブルの外皮に同一ピッチで同一個所に形成することを特徴とするケーブル。
- モジュール間を接続するケーブルであって、当該ケーブルと網目によって組織化する繊維を保持するための1ないし複数の繊維保持部を、当該ケーブルの外皮に任意のピッチで形成することを特徴とするケーブル。
- モジュール間を接続するケーブルであって、他のケーブルを保持するための1ないし複数のケーブル保持部と、当該ケーブルと網目によって組織化する繊維を保持するための1ないし複数の繊維保持部とを、当該ケーブルの外皮に、それぞれ、任意のピッチで形成することを特徴とするケーブル。
- 1ないし複数のケーブルと繊維とを手編みまたは編み機を用いて所定の立体的な形状に編み込む工程と、
編み込んだ前記ケーブルの端部を揃え、モジュール接続用のケーブルコネクタを端末加工する工程と、
前記ケーブルコネクタにモジュールを接続する工程と、
前記モジュールを固定する工程と、を少なくとも有する配線構造体の製造方法であって、
前記繊維を保持するために1ないし複数の繊維保持部を前記ケーブルに形成する工程と、
前記ケーブルと前記繊維とを所定の立体的な形状に編み込む際に、前記繊維保持部を前記繊維と係合する工程と、
を有する、配線構造体の製造方法。 - 前記モジュールを固定した後、製造した配線構造体の表面を樹脂で固める工程をさらに有していることを特徴とする請求項19に記載の配線構造体の製造方法。
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