JP5505158B2 - 床面吸込具、及び、この床面吸込具を用いた電気掃除機 - Google Patents
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Description
図1は、本実施の形態に係る電気掃除機の全体外観図である。
電気掃除機Cは、掃除機本体10と、この掃除機本体10に接続されるホース20と、このホース20の先端部に設けられた掃除機の運転モードなどを操作する把持部21と、この把持部21に設けられた手元操作部21aと、把持部21を形成するパイプに接続される伸縮自在に構成された延長管30と、この延長管30に接続される被清掃面Gから塵埃を吸込む床面吸込具Sを有する。
床面吸込具Sは、外郭をなすケース40と、ケース40の上面(上ケース42の上面)に所定間隔を空けて設けられた上カバー46と、ケース40の後部中央にもうけられ延長管30などが接続される接続部50と、被清掃面Gに付着した塵埃を掻き出し集塵性能を向上させる回転ブラシ60と、この回転ブラシ60の回転駆動力を得るための動力装置である駆動部70から構成されている。
尚、駆動部70について電動機を用いて回転ブラシ60を回転駆動するものもあるが、本実施の形態においては、掃除機本体10に具備された電動送風機の吸引力により生じる気流を活用するタービンを用いたもので説明する。
ケース40は、床面吸込具Sの外郭下側を成す略箱形状の下ケース41と、外郭上側を成す略箱形状の上ケース42から成り、下ケース41と上ケース42が、上下に合わさることにより構成されている。
尚、回転ブラシ収納室40aの後方、つまり、吸引された気流の下流方向には、後述する接続部50へと連通する集塵風路45が上ケース42と下ケース41により形成されている。この集塵風路45は、吸込口41aから吸い込まれた塵埃の混ざった気流を、接続部50方向へ、つまり、ケース40の外部へ向けて、流下させる風路である。
この接続部取付け口40eは、下ケース41と上ケース42の後部中央に、それぞれ切り欠き部を形成し、下ケース41と上ケース42が上下に合わさる際に、これらの切り欠き部が合わさることで開口が形成される。
この駆動部装着開口40bは、下ケース41と上ケース42の側壁の端に、それぞれ半円形状の切り欠き部を形成し、下ケース41と上ケース42が上下に合わさる際に、これらの切り欠き部が合わさることで円形状の開口が形成される。
この回転ブラシ装着開口40cは、下ケース41と上ケース42の側壁に、それぞれ半円形状及び凹形状が組み合わされた形状の切り欠き部を形成し、下ケース41と上ケース42が上下に合わさる際に、これらの切り欠き部が合わさることで形成される。
図34、図35(a)を参照すると、この塵埃除去具43は、外形が円形状であるリング部43aと、このリング部43aの内方に突出する突出部43dと、この突出部43dから立設する爪部43bを有する。
ここで、爪部43bは突出部43dから立設しているが、リング部43aからリング開口43hに向かって立設させてもよい(突出部43dも爪部43bの一部と考えても良い)。
そして、リング部43aが塵埃除去具収納部44に取り付けられた状態において、爪部43bが立設する方向は、先端43cが駆動部装着開口40bの方向を向く。
尚、リブ41bとリブ42b、リブ41cとリブ42c、リブ41dとリブ42dのそれぞれの切り欠きが合わさることで形成される開口H1、H2、H3は、回転ブラシ60が挿入可能な大きさであり、後述する回転ブラシ60の挿入方向に、並んで形成される。
更に、これらのリブの中央に位置するリブ41cと42cの切り欠きにより形成される開口H2は、リング部43aの外径より大きく形成されている。
従って、回転ブラシ収納室40a側と回転ブラシ装着開口40c側に位置するリブに挟まれ、中央に位置するリブ41c、42cに囲まれた位置に、塵埃除去具収納部44が形成されており、上記の大きさの関係に構成することより、塵埃除去具43が塵埃除去具収納部44から外れることなく保持される。
つまり、塵埃除去具収納部44は、塵埃除去具43を床面吸込具Sの使用時の進行方向と平行な状態に保持する。
以上説明した、回転ブラシ装着開口40c、塵埃除去具収納部44に形成された開口H1、H2、H3、この毛髪除去収納室44に保持される塵埃除去具43のリング開口43h、駆動部装着開口40bの各開口は、略同軸方向に床面吸込具40内部に並んでいる。
回転ブラシ60は棒形状であり、軸60gが内部に挿入されている本体軸60aの外周に、この本体軸60aの長手方向に延びる複数のらせん状の溝60bが形成されていると共に、隣り合う溝60bの間にらせん状にブラシ60cが回転ブラシの外方向に向かって設けられている。尚、本実施の形態において、溝60bの数は4本である。
また、図において、ブラシ60cは柔軟性のある樹脂などで構成された短冊状のものを用いているが、回転ブラシの外方向に向かって伸びる毛状のものでもよい。
この溝60jは、後述する駆動側装着ガイド73に形成された動力伝達リブ73aが、軸60gの軸方向から入り込むことにより係合し、駆動側装着ガイド73の回転に対して凹部60dの空回りを防止する為の回り止め構造である。
尚、凹部60d側の軸60gの先端側には、本体軸60aから軸60gが抜けないようにするために、抜け止め60wが設けられている。
尚、固定側装着ガイド受け部60hには、回転ブラシ60がケース40に取付けられた際に、塵埃除去具43と対向する部位(以下、対向部60x)が形成されている。この対向部60xには、ブラシ60cが設けられていない。
そして、この固定側装着ガイド受部60hの本体軸60aが位置する反対側には、内部に軸受60rを有する固定側装着ガイド60eが、軸受60rが軸60gを軸支した状態で、軸60gに対して回転自在に設けられている。
また、固定側装着ガイド60eが、軸60gから抜けないように、固定側装着ガイド60eから見て、固定側装着ガイド60eを貫通する軸60gの先端側に、抜け止め60mが設けられている。
また、上記のように形成されたクリアランスに弾性体(例えば、バネ、ウエーブワッシャー)を介在させることで、上記の効果を奏すると共に、クリアランス内部に糸くずや毛髪などの塵埃の侵入を防止することができる。
このカバー60nには、開口である透孔60tが形成されている。この透孔60tが形成されていることで、回転ブラシ60を水で洗浄した後に、カバー60nと固定側装着ガイド60eの隙間に進入した水を外部に排出可能であると共に、軸受60rで生じる熱を回転ブラシ60の外部に放出し、軸受60rを冷却することができる。
また、回転ブラシ60の端となるカバー60nに隆起部60vを形成することで、床面吸込具を使用する際に受ける衝撃力を緩和や、隆起部60vを曲面とすることで、家具や壁などとの引っかかりを軽減することができる。
固定側装着ガイド60eは、回転ブラシ装着開口40cに装着する際、凸部60fを回転ブラシ装着開口40cの凹形状の部分から挿入し、係止片60sを固定側装着ガイド60eに対して回転させることで、凹形状の部分と係止片60sの左右の位置がずれて回転ブラシ装着開口40c側に係合する。
尚、固定側装着ガイド60eは、本体軸60aに対して回転自在に設けられているので、固定側装着ガイド60eが回転ブラシ装着開口40cに固定されても、本体軸60aは回転ブラシ収納室40aに回転可能に収納される。
駆動部70は、ケース40とは別体である外郭を構成する駆動部ケースであるタービンケース71と、このタービンケース71の内部に設けられた気流により回転し駆動力を生み出す駆動力発生手段であるするタービン72と、回転ブラシの一端に装着しタービン72の回転駆動力を伝える駆動側装着ガイド73と、このタービン72の回転駆動力を各プーリーを介して駆動側装着ガイド73に伝達するベルト74と、この駆動部70を床面吸込具40に取り付けた際に床面吸込具40からの脱落を防止する為の係止部75を有する。
尚、ベルト74、駆動側装着ガイド73、後述する各プーリーは、駆動力発生手段であるタービンからの駆動力を回転ブラシに伝達する駆動力伝達手段を構成する。
本体部71aには、駆動側装着ガイド73の軸73jが取付けられる軸開口71sと、タービン72の軸72jが取付けられる軸開口71tと、タービン72の回転駆動力を駆動側装着ガイド73に伝達する中間プーリー76の軸76jの一端を支持する凹部71uと、タービン72へと空気を流下させるタービン開口71vと、この開口71vに形成されたタービンへ72へと流れる空気を整流する整流部71wと、この開口71vへと流下する空気を導く吸気側コーン部71xが形成されている。
筒部71cは、円筒形状であり、先端方向に向かって窄んだ形状である。筒部71cの内部には、タービン72から流下する空気を整流する排気側コーン71yが、内壁から立設するリブ71zにより設けられている。この排気側コーン71yは、略円錐形状であり、先端を流下する気流の下流方向に向けて設けられている。
まず、軸開口71sには、軸受73uが設けられる。この軸受73uには、軸受内部及び軸開口71sを貫通して、軸73jが回転自在に軸支されて設けられる。また、軸73jの一端側には、駆動側装着ガイド73が設けられ、他端側には装着ガイドプーリー73cが設けられる。ここで、装着ガイドプーリー73cへのベルト74aの架け位置は、なるべく軸受73u側に近い位置となるように構成されている。
尚、軸受73uと駆動側装着ガイド73の間、及び、軸受73uと装着ガイドプーリー73bの間には、動作時の各部の摩擦を抑えるワッシャー73wが設けられている。
尚、中間プーリー76と軸受76uの間には、動作時の各部の摩擦を抑えるワッシャー76wが設けられている。
この軸72jの一方の端側には、プーリー72aが設けられ、他方の端にはタービン72が設けられており、軸72jとプーリー72aとタービン72は、一緒に回転するように構成されている。
尚、プーリー72aと軸受72uの間、及び、タービン72と軸受71sの間には、動作時の各部の摩擦を抑えるワッシャー72wが設けられている。
尚、中間プーリー76とタービンプーリー72aに架けられるベルト74bは、軸受け71u側から見て、プーリー76のベルト74aの架け位置より遠いプーリー76の架け位置(大プーリー)に架けられる。
従って、プーリー72aは、タービン72から離れた位置となり、プーリー72aとタービン開口71vの間には、タービン開口71vの縁から盛り上がったドーム形状の吸気側コーン部71xを配置することができる(軸開口71tは吸気側コーン部71xの内部に位置する)。
尚、軸受76vと中間プーリー76との間には、動作時の各部の摩擦を抑えるワッシャー76wが設けられている。
以上のように本体部71aに対して蓋部71bを取付けることにより、本体部71aと蓋部71bにより囲まれた空間に各プーリーやベルト等の駆動機構が収まり、内部に導入開口71hから空気が流入可能な駆動室71rが形成される。
このとき、筒部71cの内部に設けられた略円錐形状である排気側コーン71yは、底面を構成する円の中心と円錐の先端を結ぶ直線が、タービン72の回転中心と一致するように構成されている。
この排気側コーン71yは3つのリブ71zによって支えられているが、このリブ71zのうち、少なくてもいずれかのうち1つは、床面方向を向くように配置されている。
そして、タービンケース71の内部空間には、導入開口71hと排気口71dの間に、タービン72が回転自在に軸支されている。
尚、本実施の形態のように、タービン側プーリー72aとガイド側プーリー73cとの間に、減速用の中間プーリーを介在さることで、駆動側装着ガイド73に伝達される回転駆動力を調整しているが、タービン側プーリー72aとガイド側プーリー73bを直接ベルトで繋いでもよい。
そして、駆動側装着ガイド73は、同軸にガイド用プーリー73cが設けられている。
更に、タービンケース71の内部のタービン用プーリー72aとガイド用プーリー73cの間には、中間プーリー76が設けられている。この中間プーリー76は、タービン72で発生した回転駆動力を適切な回転速度・トルクに変換して駆動側装着ガイド73に伝達する為のものである。
主に図19,図23を参照すると、まず、上カバー46と上ケース42が上下に合わさることにより形成された円形状の開口である連通開口46aには、タービンケース71の筒部71cが挿入されると共に、駆動部装着開口40bには、タービンケース71に設けられた駆動側装着ガイド73が挿入される。尚、連通開口46aと駆動部装着開口40bは、同じケース40の側面に位置している。
ここで、係止部75は、バネ75aによって上方向に付勢されることにより、係合開口46bに介して係合しており、係止部75を押し下げることにより、両部材の係合を解除することができる。これにより、駆動部70はケース40から外すことができる。
このように、開口を上方に向くように形成すれば、清掃中に側方に向く導入開口71hが壁などにより塞がれても、上方から空気を駆動部内部に吸引することができる。
つまり、電動送風機が起こす吸引力により、導入開口71hから流入した気流は、タービン72を回転駆動し、排気口71dから排出され、この排出された気流は上ケース42と上カバーにより形成された風路Fを流下した後、上ケース42の前開口から回転ブラシ収納室40aへと流入し、吸込口から流入した気流と共に、集塵風路を通り接続部50へと流下する。尚、詳細は後述する。
そして、後述するように駆動側装着ガイド73に取付けられた回転ブラシ60を回転駆動する。
このように駆動部70をケース40から独立したユニット構成にすることにより、駆動部が、ケース40の組み立て精度やケースが受ける衝撃の影響を受けにくい構成とすることができる。
これにより、床面吸込具Sを水で洗う場合、水分を嫌う軸受を多く使用する駆動部を外して洗うことができ、床面吸込具Sの各部を特性に合ったメンテナンスを行うことができる。
これにより、駆動部70の大きさをよりコンパクトに構成すると共に、導入開口71hから排気孔71dに向けて流下する気流を整流する部分である吸気側コーン71xと排気側コーン71yを長く取ることが可能となる。
これにより、床面吸込具Sを使用している際に、蓋部71b側から衝撃を受けてもタービンケース71の変形を防止することができる共に、タービンケース71内部の駆動機構に加わる衝撃を緩和することができる。
これにより、回転駆動する各プーリーやベルト74bに対して、指や異物の挟まりを防止することができる。
また、ベルト74aと導入開口71hの間に、カバーを設けてもよい。これにより、導入開口71hに設けられたフィルターが破損しても、回転駆動する各プーリーやベルト74aに対して、指や異物の挟まりを防止することができる。
(1)回転ブラシ60の取り付け
まず、回転ブラシ60は、凹部60dが形成されている側の端から、回転ブラシ装着開口40cに挿入される。
この時、塵埃除去具43のリング部43aのリング開口43hに、回転ブラシ60が挿入されると共に、回転ブラシ60の複数の溝60bに、リング部43aの爪部43bがそれぞれ嵌り込んだ状態(爪部43aが溝部60bにガイドされた状態)となる。つまり、溝60bに爪部43bが嵌り込んだ状態で、塵埃除去具43を回転ブラシ60が貫いている。
尚、回転ブラシ60が、リング部43a内に挿入されるとき、ブラシ60cはリング部43aの内を折り曲がりながら通過し、駆動側装着ガイド73方向に進む。
尚、爪部43bは、駆動部装着開口40bが位置する方向(ケース40の内方)に先端を向けて形成されているので、回転ブラシ60を回転ブラシ収納室に装着する際に、大きな抵抗とならない。
また、動力伝達リブ73aが溝60jに軸方向から入り込み際に、動力伝達リブ73aが円弧形状であることから、溝60jを形成する壁面に対して引っかかりにくく、効率よく装着することができる。
これで回転ブラシ60は、回転ブラシ収納室40aに正しく取り付けられる。
このように、爪部43bが溝部60bに倣った状態で保持されれば、回転ブラシ30を床面吸込具から抜くときに、あらためて爪部43bと溝部60bの位置を合わせる必要がない。
以上、回転ブラシ60は、回転ブラシ装着開口40c、塵埃除去具収納部44に形成された開口H1、H2、H3、この毛髪除去収納室44に保持される塵埃除去具43のリング開口43hを貫いて、駆動部装着開口40bに望む駆動側装着ガイド73に嵌り込む。
まず、回転ブラシ60の固定側装着ガイド受け部60hの対向部60xには、本体軸60aに形成された4本の溝60bと連続した形状の溝60y,60yと溝60z,60zが形成されている。溝60y,60yは、軸60gを介して向き合う一組の溝である。同じく、溝60z,60zも軸60gを介して向き合う一組の溝60zである。
また、リング部43aのリング開口43hを介して向かい合う爪部43bの間隔(内側寸法)R3は、R2より小さく、かつ、R1より大きく構成されている(R1<R3<R2)。
従って、回転ブラシ60が塵埃除去具43のリング開口43hに圧入されることで、両部材間のガタツキが無くなり、この状態で回転ブラシ60が塵埃除去具43と共に回転することで、ガタツキによる使用時の異音を防止することができる。
つまり、使用者が回転ブラシ60をケース40に装着する際に、塵埃除去具43が位置する場所に回転ブラシ60の対向部60xが差し掛かったとき、塵埃除去具43が変形しやすく構成されているので、装着時に大きな力を要せず、スムーズに装着作業を行うことができる。
このように溝の深さが変わる位置を滑らかに繋ぐことで、回転ブラシ60の装着作業時に塵埃除去具43が位置する場所に対向部60xが差し掛かったとき、スムーズに回転ブラシ60を装着することができると共に、使用者が、回転ブラシ60が装着される所定位置に近づいた装着感を感じることができる。
本変形例において、本体軸60aと固定側装着ガイド受け部60hは別体に構成されているが、一体に構成しても良い。
まず、固定側装着ガイド60eを回転させ、装着開口40cの凹形状と位置を合わせ、装着開口40cと固定側装着ガイド60eの固定を解除し、固定側装着ガイド60eを回転ブラシ60の長手方向に引き抜くことで、装着開口40cから回転ブラシ60をケース40から引き抜くことができる。
回転ブラシ60がケース40から引き抜かれ始めると、爪部43bがらせん状に形成された溝部60bに倣って、回転ブラシ60の引き抜き動作に逆らわず、塵埃除去具収納部44の内部で回転する。
尚、塵埃除去具収納部44はケース40の内部において、回転ブラシ装着開口40cに近い側に位置しているので、回転ブラシ60をケース40から取外す際、回転ブラシ60の大部分が塵埃除去具43のリング開口43hを通ることとなる。
従って、回転ブラシ60の大部分から塵埃を除去することができる。
また、動力伝達リブ73aの外形状が円形状(弓形)なので、回転ブラシ60が駆動側装着ガイド73に対して斜めになっても、溝60jの内壁面(凹部60dの内壁面)に動力伝達リブ73aが、径方向に接触することが無い(強く接することが無い)。言い換えると、動力伝達リブ73aは回転ブラシ60が斜めになった状態において、溝60jと径方向に強く接触しない逃げ形状となっている。
つまり、動力伝達リブ73aと溝60jの係合関係を自在継ぎ手構造(ユニバーサルジョイント)に構成されている。
更に、塵埃除去具43が溝60b部の形状に倣って回転するので、溝部60bの形状を直線形状の形態に限らず、溝部60bの形状をらせん形状等の曲線により構成することが可能である。
また、固定側装着ガイド60eの軸60gから離れた位置には、径方向の突出するつまみ部60uが形成されている。これにより、毛髪や糸くずなどが固定側装着ガイド60eに巻きついても、固定側装着ガイド60eの取外し動作をより少ない力で行うことが可能となる
実際の形態は、塵埃除去具43内を回転ブラシ60が移動する際、ブラシ60cはリング部43aの内部を折れ曲がった状態で通過する。
また、下ケース41と上ケース42の組み立てに用いる、前方側のネジボス受け40dは、ブラシ収納室40a内の気流を遮らぬように、下ケース41の前側に設けられた走行ローラーの外側、即ち、ブラシ収納室40a外側に配置されている。
まず、上ケース42には、上ケース42の上面と所定の間隔を空けて、上ケース42の上面及び前側を覆う上カバー46が設けられている。そして、上ケース42の前方には、長手方向に前開口部42aが形成されており、上ケース42と上カバー46により囲まれた空間Kと回転ブラシ収納室40aとが連通している。
以上のように各部が構成されているので、駆動部70がケース40に取付けられた状態において、駆動部70の導入開口71h及び排気口71dと、空間Kと、前開口部42aと、ブラシ収納室40aと、集塵風路45が連通した、タービン72を回転駆動させる為の風路Fが構成される。
つまり、タービン72を回転駆動させる為の風路Fの中に、回転ブラシ収納室40aが位置した構造となっている。
尚、上カバー46には、駆動部70を床面吸込具40に取り付ける時に駆動部70の係止部75と係合する係合開口46bが形成されている。
(被清掃面を清掃している状態)
まず、被清掃面を床面吸込具Sが清掃している状態において、吸込口41aが床面と近接して対面しているので、吸込口41aからの気流の流入量が少なくなり、床面吸込具Sの内部の真空度が上がる。つまり、床面吸込具S内部の気圧が、外部空間より低い状態となる。
従って、この時生じる風路Fを流下する気流により、タービン72が回転駆動されることから、タービン72の回転駆動力を伝達可能に接続された回転ブラシ60が回転駆動する。
次に、被清掃面から床面吸込具Sを持ち上げた状態の各部の作用・動作を説明する。
まず、被清掃面から床面吸込具Sを持ち上げると、吸込口41aが床面から離れ吸込口41aに対して、効率よく気流が流入しやすい状態となり、床面吸込具Sの内部の真空度が、床面清掃時と比べて下がる。
つまり、床面吸込具S内部の気圧が、外部空間の気圧に近い状態となる。
このような状態において、駆動部70の導入開口71hから床面吸込具Sの内部に流入する気流は、床面吸込具Sが床面を清掃しているときと比べて大幅に減少する。従って、タービン72を通過する風量が減少し、タービン72の回転が停止、又は、回転力が大幅に弱まり、回転ブラシ60の回転を停止、又は、回転数が大幅に低下する。
これにより、電気掃除機が運転中であっても、床面吸込具が被清掃面から持ち上がった際に、回転ブラシを停止させる、又は、回転力を弱めることが可能となり、人体が回転ブラシに接触しても巻き込まれにくい、安全な床面吸込具及びこの床面吸込具を用いた電気掃除機を提供することができる。
このように補助風路Faを加えた場合、被清掃面を床面吸込具Sが清掃している状態において、まず、吸込口41aが床面と近接して対面しているので、吸込口41aからの気流の流入量が少なくなり、床面吸込具Sの内部の真空度が上がる。つまり、床面吸込具S内部の気圧が、外部空間より低い状態となる。
この時、集塵風路45は、吸引された気流を1つに集めて流下させる流路なので、高速で気流が流れている。つまり、床面吸込具S内部の気流が流れている他の部位に比べて、気圧が低い状態となっている(ベルヌーイの法則)。
従って、駆動部70の導入開口71hから入り込む気流の流れも良くなり、タービン72をより高速で回転駆動させることが可能となり、これに伴い、回転ブラシ60をより高速で回転駆動することができる。
しかし、補助風路Faが形成されていることで、常に集塵風路45から空間Kに対して気流の引き込みがあるので、所定量の駆動部70に流下する気流を維持することができ、回転ブラシ60の回転状態の変化を穏やかにすることができる。
このように、開口42hに対して機種ごとの閉鎖部材42sを用いることで、1つの形態の床面吸込具Sを多岐にわたる機種に共通部品として用いることができる。
図29を参照すると、下ケース41に開口する吸込口41aの前方に位置する前縁41gには、ケース40の前方と回転ブラシ収納室40aが連通するように、前縁41gを凹ませることにより、切り欠き部41hが形成されている。
これにより、タービン72の回転が適正に保たれ、よって、回転ブラシ60を適正に回転駆動させることが可能である。
特に、閉鎖部材41iを着脱自在構成すれば、使用者が所有する本体に合わせて床面吸込具Sを使用することができる。
このように構成することで、吸込み風量が小さい電気掃除機を用いた場合でも、回転ブラシ収納室40aの内部の真空度を適切に維持すると共に、ある程度の大きさの塵埃を吸引することができる。
接続部50は、吸込筒51と接続管52から構成されている。吸込筒51は、一端(第1の端51a)をケース40の後部中央(後部長手方向中央)に形成された接続部取付口41eに、取付け位置を中心にケース40に対して、前後に回動自在に連結されている。
そして、吸込筒51の他端(第2の端51b)の外形状は円筒形状に形成されており、第2の端51bと縁から所定間隔空けた位置に吸込筒51外周に沿ったフランジ部51cが形成されている。
また、フランジ部51cと第2の端51bの縁の間には、吸込筒51の外周に沿った環状の溝部51dが形成されている。
この接続管連結部52bは、円筒形状に形成されており、接続管連結部52bの開口の直径は、吸込筒51の第2の端51bの直径より大きく、フランジ51cの直径よりも小さいく構成されている。そして、接続管連結部52bの外周面には、2つの透孔が開口している。
尚、接続管連結部52bの上面に形成された透孔52cは、上方を接続管52にネジ止め53aなどにより取り付けられるカバーにより覆われる。
まず、接続管52の開口がある接続管連結部52bに、吸込筒51の第2の端51bを挿入する。つまり、吸込筒51と接続管52は、前後の位置関係に連結される。
この時、第2の端51b側の吸込筒51の直径は、接続管連結部52bの開口直径より小さいので、接続管52の内部に入り込と共に、接続管52と吸込筒51の間には、吸込筒51に対して接続管52が連結位置中心に回動可能(つまり、吸込筒51に対して接続管52が左右に動くことが可能)なクリアランスが介在する。
尚、本願でいうクリアランスとは、両部材間に隙間が開いていること、及び、吸込筒41に対して接続管52が回動可能な程度の接触状態も含む。
この状態において、接続管連結部52bの外周面に開口する透孔52に、溝部51dの内部に届く抜け止め部材54を挿入することにより、吸込筒51の他端側に形成された環状の溝部51dに、この抜け止め部材54が入り込み、接続管連結部52bから吸込筒51が抜けるのを防止する。
従って、上記のように各部が連結されることにより、接続管52は吸込筒51に対して脱落することなく回動可能に連結される。
(1)被清掃面を清掃している状態(床面吸込具が被清掃面G上に乗っている状態)
床用吸込具40で被清掃面Gを清掃している場合、床面吸込具40の重量は被清掃面Gが支えている。この状態で使用者は、接続部52に接続された延長管30などに接続された手元操作部21の把持部を握り、床用吸込具40を、被清掃面G上を前後に動かして清掃を行う。
つまり、床面吸込具40を前後に動かすことにより、吸込筒51がケースに対して回動して、延長管等と被清掃面G(ケース40)のなす角度が変化させて、床面吸込具40が被清掃面G上から離れることなく動作させることができる。
上記のように、床面吸込具40を、被清掃面G上を前後に動かす場合、吸込筒51と接続管52の連結位置には、主に前後方向の力が作用する。
つまり、接続管52の接続管連結部52bの内周面と52s、吸込筒51の第2の端51d側の外周面51sは、上下に互いに強く接触しないので、接続管52が吸込筒51に対して回動可能なクリアランスCを保つことが可能である。
従って、床面吸込具40が被清掃面G上にある時は、吸込筒51に対して接続管52が左右に回動可能(取り付け方向に対して垂直の面を回動作可能)に保たれる
次に、床用吸込具40が、接続部50側を持って被清掃面Gをから持ち上げられた状態を説明する。
まず、ケース40は自重によって、吸込筒51に対して、吸込筒51のケース40の取付け位置を中心に、前方に傾こうとする力が作用する。これに伴い、吸込筒51と接続管52は、上記の力が作用することにより、吸込筒51が接続管52に対して、前方に傾く力が作用する。
そして、接続管連結部52bの内周面52sと吸込筒51の外周面51s、溝部51dの内壁と抜け止め部材54、及び、接続管52の端52aと吸込管51の端51tが、それぞれ互いの面を押圧した状態で接触する。
これにより、吸込筒51の外周面51sと接続部52の内周面52sとの間に接触抵抗が生じ、接続管52に対する吸込筒51の回動を抑止することができる。
これにより、床面吸込具を持ち上げた際に床面吸込具が右側又は左側(回転ブラシの駆動部が位置する側)に傾いた状態になりにくく、清掃面に吸込具を接地させる際に、吸込具が斜めの状態で清掃面に接触することがないので、清掃面及び吸込具に強い衝撃を与えることを防止できる。
床面吸込具 S、ケース 40、下ケース 41、 吸込口 41a,上ケース 42
前開口部 42a、上カバー 46、毛髪除去具 43、リング部43a、爪部 43b
集塵風路 45、接続部 50、回転ブラシ 60、駆動部 70、ケース 71
導入口 71a、排気口 71b、タービン 72、駆動側装着ガイド73、
風路 F、補助風路 Fa、
Claims (3)
- 外郭をなすケースと、該ケース内部に回転自在に設けられる回転ブラシと、該回転ブラシに付着した塵埃を除去する塵埃除去具と、該ケースに設けられる前記回転ブラシを回転駆動する駆動部を有し、
前記ケースには、前記回転ブラシをケース内部に対して、取付け・取外しするための開口と、前記塵埃除去具を保持する塵埃除去具収納部が形成され、
前記回転ブラシには長手方向に延びる複数の溝が形成され、隣り合う前記溝の間にはブラシが設けられており、
前記塵埃除去具は、リング部と、該リング部から突出する爪部を有し、
前記回転ブラシは、前記開口に端から挿入されることで前記ケース内部に取付けられ、また前記開口から長手方向に引き抜かれることにより前記ケースの内部から取外され、
前記回転ブラシが前記ケースに取付けられた状態において、前記溝に前記爪部が嵌り込み、該回転ブラシが前記リング部の開口を貫いた状態であり、
前記回転ブラシが前記ケースに取付けられた状態において、該回転ブラシは前記塵埃除去具のリング部の開口に、圧入状態となることを特徴とする床面吸込具。 - 前記爪部は、前記回転ブラシの前記ケースからの取外し方向とは逆方向を向いていることを特徴とする請求項1に記載の床面吸込具。
- 請求項1又は2に記載の床面吸込具を用いたことを特徴とする電気掃除機。
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