JP2009022338A - 電気掃除機の床用吸込み具及びこれを備えた電気掃除機 - Google Patents
電気掃除機の床用吸込み具及びこれを備えた電気掃除機 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2009022338A JP2009022338A JP2007185523A JP2007185523A JP2009022338A JP 2009022338 A JP2009022338 A JP 2009022338A JP 2007185523 A JP2007185523 A JP 2007185523A JP 2007185523 A JP2007185523 A JP 2007185523A JP 2009022338 A JP2009022338 A JP 2009022338A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electric motor
- vacuum cleaner
- suction tool
- vibration damping
- floor suction
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Electric Suction Cleaners (AREA)
- Nozzles For Electric Vacuum Cleaners (AREA)
Abstract
【課題】簡単な構造で、回転ブラシを駆動する電動機の回転によって発生する振動を広い温度範囲で減衰し、これに伴う騒音を大幅に低減することのできる電気掃除機の床用吸込み具及びこれを備えた電気掃除機を提供する。
【解決手段】下ケース12の下面に設けた吸込み口14に臨んで配設された回転ブラシ20と、下ケース12に設けられて回転ブラシ20を駆動する駆動部30とを有し、この駆動部30を、電動機31と、高分子エラストマーからなり電動機31の両端部に嵌合されて電動機31を支持する一対の支持部材36a,36bとによって構成した。
【選択図】図2
【解決手段】下ケース12の下面に設けた吸込み口14に臨んで配設された回転ブラシ20と、下ケース12に設けられて回転ブラシ20を駆動する駆動部30とを有し、この駆動部30を、電動機31と、高分子エラストマーからなり電動機31の両端部に嵌合されて電動機31を支持する一対の支持部材36a,36bとによって構成した。
【選択図】図2
Description
本発明は、電気掃除機の床用吸込み具及びこの床用吸込み具を備えた電気掃除機に関するものである。
従来の電気掃除機用吸込具に、電動機によって駆動される回転ブラシを有し、塵埃を吸引する下方開口の吸込口と、この吸込口から塵埃を吸い込むための通風路を形成する接続管と、吸込口の周囲に設けられた塵埃除去体とを備え、この塵埃除去体を電動機により被掃除面に対して水平方向に移動させるようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1の吸込具は、回転ブラシを駆動する電動機や塵埃除去体を駆動する電動機の回転に伴う振動がケース体に伝わり、ケース体の上ケースなどから騒音が放射されて、使用者に不快感を与えるという問題があった。
また、回転ブラシを駆動する電動機は、振動を低減するために天然ゴムなどの弾性体からなる支持部材によって支持されているが、電動機の運転に伴う発熱により、この支持部材が50℃程度に加熱されるため、材料の特性上支持部材の振動減衰量が低下し、電動機の運転中の騒音レベルの低減効果が低かった。
また、回転ブラシを駆動する電動機は、振動を低減するために天然ゴムなどの弾性体からなる支持部材によって支持されているが、電動機の運転に伴う発熱により、この支持部材が50℃程度に加熱されるため、材料の特性上支持部材の振動減衰量が低下し、電動機の運転中の騒音レベルの低減効果が低かった。
さらに、電動機を弾性体で支持して振動減衰をはかる場合は、その振動減衰周波数帯域を弾性体の硬度を変化することによって調整していたが、弾性の硬度を変化させると材料の物性を変化させなければならないので、それに伴って材料の特性(疲労強度、粘着性、温度特性等)が変化するため、設計上大きな制約になっていた。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、簡単な構造で、回転ブラシを駆動する電動機の回転によって発生する振動を広い温度範囲において減衰し、これに伴う騒音を大幅に低減することのできる電気掃除機の床用吸込み具及びこれを備えた電気掃除機を提供することを目的としたものである。
本発明に係る電気掃除機の床用吸込み具は、下ケースの下面に設けた吸込み口に臨んで配設された回転ブラシと、前記下ケースに設けられて前記回転ブラシを駆動する駆動部とを有し、前記駆動部を、電動機と、高分子エラストマーからなり前記電動機の両端部に嵌合されて該電動機を支持する一対の支持部材によって構成したものである。
また、本発明に係る電気掃除機は、上記の床用吸込み具を備えたものである。
本発明によれば、回転ブラシを駆動する電動機を、高分子エラストマーからなる支持部材によって支持するようにしたので、広域の温度範囲において振動減衰特性を維持することができ、これにより、電動機の運転に伴って発生する振動を減衰し、これに起因する騒音を大幅に低減することができるので、使用者に不快感を与えることのない電気掃除機の床用吸込み具及びこれを備えた電気掃除機を得ることができる。
[実施の形態1]
図1は本発明の実施の形態1に係る床用吸込み具を備えた電気掃除機の説明図、図2は図1の床用吸込み具の分解斜視図である。
掃除機本体1は電動送風機2を内蔵しており、その前面側のほぼ中央部には外気を吸引する本体吸込み口3が設けられている。4は湾曲自在な蛇腹状のホースで、その一端は掃除機本体1の本体吸込み口3に着脱可能に接続され、他端には電源スイッチや電動送風機2を所定の状態に設定する複数の設定スイッチ7などが設けられた操作部5が接続されている。6は操作部5に設けた把持部である。
図1は本発明の実施の形態1に係る床用吸込み具を備えた電気掃除機の説明図、図2は図1の床用吸込み具の分解斜視図である。
掃除機本体1は電動送風機2を内蔵しており、その前面側のほぼ中央部には外気を吸引する本体吸込み口3が設けられている。4は湾曲自在な蛇腹状のホースで、その一端は掃除機本体1の本体吸込み口3に着脱可能に接続され、他端には電源スイッチや電動送風機2を所定の状態に設定する複数の設定スイッチ7などが設けられた操作部5が接続されている。6は操作部5に設けた把持部である。
この操作部5の他端には、伸縮自在な円筒状の延長管8の一端が着脱可能に接続されており、接続管8の他端には床面上の塵埃などを吸込む床用吸込み具10が着脱可能に接続されている。
この床用吸込み具10は、図2に示すように、前後方向(走行方向)に対して横長で、断面ほぼコ字状の下ケース12と、下ケース12の上面を覆う上ケース13からなるケース体11と、ケース体11の後部側に上下方向に回動自在に連結されたエルボー部(連結管)40とからなっている。
この床用吸込み具10は、図2に示すように、前後方向(走行方向)に対して横長で、断面ほぼコ字状の下ケース12と、下ケース12の上面を覆う上ケース13からなるケース体11と、ケース体11の後部側に上下方向に回動自在に連結されたエルボー部(連結管)40とからなっている。
そして、下ケース12の前部側下面の横方向には吸込み口14が開口しており、後部側のほぼ中央部には、吸込み口14と連通し、エルボー部40が連結される通気路15が設けられている。
20は外周に例えばスパイラル状の植毛などが設けられた回転ブラシで、一端にはギア21、軸受部22a及び支持部23aが設けられており、他端には軸受部22b及び支持部23bが設けられている。そして両端部の支持部23a,23bが下ケース12に設けた支持受け24a,24bに支持され、吸込み口14に臨んで回転自在に支持されている。
20は外周に例えばスパイラル状の植毛などが設けられた回転ブラシで、一端にはギア21、軸受部22a及び支持部23aが設けられており、他端には軸受部22b及び支持部23bが設けられている。そして両端部の支持部23a,23bが下ケース12に設けた支持受け24a,24bに支持され、吸込み口14に臨んで回転自在に支持されている。
30は下ケース12の後部側の一方の側に設置された回転ブラシ20の駆動部で、その構成を図3、図4に示す。
駆動部30は、ロータとステータ(図示せず)及びこれらが収容されたケース34からなる電動機31と、この電動機31の前後端部に装着された支持部材36a,36bとから構成されており、電動機31の駆動軸32には、回転ブラシ20のギア21より小径のギア33が設けられている。
駆動部30は、ロータとステータ(図示せず)及びこれらが収容されたケース34からなる電動機31と、この電動機31の前後端部に装着された支持部材36a,36bとから構成されており、電動機31の駆動軸32には、回転ブラシ20のギア21より小径のギア33が設けられている。
ケース34は平行な両側壁、同じ半径で円弧状の上下壁、及び両端部を閉塞する前後壁により正面ほぼ小判状に形成されており、前壁の中心部前面側には、電動機31の駆動軸32を支持する軸受部35が設けられている。なお、後壁の軸受部は内面側に設けられている。
両支持部材36a,36bは、例えば合成ゴムの如き高分子エラストマーからなる弾性を有する振動減衰材によって形成され、電動機31(ケース34)の端面と同じ形状、同じ大きさの底面部と、その外周に設けた周辺とからなっている。
そして、前部側の支持部材36aの底面部の中心部には、電動機31の軸受部35が収容される有底の円筒部37が突設されており、その底部の中心部には、電動機31のギア33が挿通されて、その後部側の駆動軸32が回転自在に保持される貫通穴38が設けられている。なお、両支持部材36a,36bの底面部には、部材の成形時のゆがみを防止するためと、電動機31への通風のために、通気穴39が設けられている。
このような前部側の支持部材36aは、円筒部37の貫通穴38を弾性変形させて電動機38のギア33に挿通し、軸受部35を円筒部37内に収容する。そして、周辺を電動機31の前面側端部に弾性嵌合して底面部を端面に密着させ、電動機31の前面側を覆って取付けられる。また、後部側の支持部材36bは、その周辺を電動機31の後面側端部に弾性嵌合して底面部を端面に密着させ、電動機31の後面側を覆って取付けられる。
上記のように構成した駆動部30は、図2に示すように、下ケース12の後部側の一方の側に配設され、その駆動軸32が下ケース12に設けた軸受部25に回転自在に支持され、そのギア33と回転ブラシ20のギア21との間にタイミングベルト26が掛けられて、電動機31の回転を回転ブラシ20に伝達する。
エルボー部40は前部側(上流側)に幅広の開口部41を有し後部側にこの開口部41と連通し延長管8に接続される接続部42が設けられている。また、開口部41と接続部42の間の上面には、掃除機本体1から駆動部25へ電流を供給するための回路基板43が設けられており、この回路基板43の上面にはこれを保護するカバー44が取付けられる。
このようなエルボー部40は、開口部41が下ケース12の通気路15内に収容され、その両側に設けた軸45が通気路15の両側に設けた軸受部16上に載置されて上ケース13が取付けられ、下ケース12と上ケース13の間に上下方向に回動自在に支持されて、吸込み口14から吸込んだ外気を延長管8へ誘導する。
上記のように構成した床用吸込み具10においては、電動機31の回転に伴って振動が発生すると共に、電動機31の温度が50℃程度まで上昇するが、本実施の形態においては、電動機31の両端部に高分子エラストマーからなる支持部材36a,36bを装着して支持するようにしたので、電動機31の回転によって発生する振動を減衰させることができ、これによる騒音を大幅に低減することができる。
図5は天然ゴム等からなる従来の支持部材と、高分子エラストマーからなる本実施の形態の支持部材の振動減衰特性を示すグラフである。図から明らかのように、従来の天然ゴム等からなる支持部材の場合は、電動機の温度が50℃における振動減衰(損失係数η)が0.01程度であるのに対し、本実施の形態のように高分子エラストマーからなる支持部材36a,36bの場合は、電動機31の温度が50℃における損失係数ηは0.1以上であり、さらに、減衰特性を維持する温度範囲が広域であることがわかる。
このように、高分子エラストマーからなる支持部材36a,36bの振動減衰効果は、電動機31からケース体11に伝播する振動が、電動機31の温度が常温の20℃の運転開始から50℃の定常運転状態で低減され、ケース体11から放射する騒音を大幅に低減することができる。
また、本実施の形態によれば、図6に示すように、常温から高温状態に至るまで、振動加速度m/s2 が大幅に減少しており、その上温度の上昇に伴って振動加速度が増大することもない。さらに、図7に示すように、振動加速度m/s2 が幅広い振動周波数帯域で減少している。
また、本実施の形態によれば、図6に示すように、常温から高温状態に至るまで、振動加速度m/s2 が大幅に減少しており、その上温度の上昇に伴って振動加速度が増大することもない。さらに、図7に示すように、振動加速度m/s2 が幅広い振動周波数帯域で減少している。
次に、上記のような床用吸込み具10を備えた電気掃除機により床面を清掃する場合の動作について説明する。
床用吸込み具10を床面上に位置させて、操作部5の電源スイッチをONすると、電動送風機2が駆動されて床用吸込み具10の吸込み口14から外気の吸引を開始すると共に、掃除機本体1から駆動部30に電流が供給されて電動機31が駆動され、電動機31の回転はタイミングベルト26を介して回転ブラシ20に伝達される。
床用吸込み具10を床面上に位置させて、操作部5の電源スイッチをONすると、電動送風機2が駆動されて床用吸込み具10の吸込み口14から外気の吸引を開始すると共に、掃除機本体1から駆動部30に電流が供給されて電動機31が駆動され、電動機31の回転はタイミングベルト26を介して回転ブラシ20に伝達される。
回転ブラシ20の回転により床面の塵埃等が掻き出され、吸込み口14から外気と共に吸引されて、エルボー部40、延長管8、操作部5、ホース4を経て掃除機本体1に吸引され、塵埃等は集塵室(図示せず)に捕集され、空気はフィルタによって清浄化されて電動送風機等を冷却したのち、外部へ排出される。
このような清掃中において、床用吸込み具10に設けた電動機31は回転に伴って振動を発生するが、本実施の形態においては、前述のように、電動機31は高分子エラストマーからなる支持部材36a,36bによって支持されているので、電動機31の回転によって発生した振動は、支持部材36a,36bによって大幅に減衰されて騒音の発生が抑制されるので、使用者に不快感を与えることがない。
上記説明では、駆動部30の電動機31を支持する支持部材36a,36bを、合成ゴムからなる高分子エラストマーによって構成した場合を示したが、これに限定するものではなく、例えば、スチレン系、オレフィン系、塩ビ系、ウレタン系、エステル系、アミド系の高分子エラストマーなど、図5に示すような幅広い温度域で減衰係数ηを得られるものであれば使用することができる。
本実施の形態によれば、床用吸込み具10の回転ブラシ20を駆動する駆動部30の電動機31を、高分子エラストマーからなる支持部材36a,36bによって支持するようにしたので、電動機31の回転によって生じる振動に起因する騒音を効果的に低減することができると共に、簡単な構成で床用吸込み具10に組み込むことができるので、騒音が少なく小型かつ軽量の電気掃除機を提供することができる。
なお、本実施の形態において、駆動部30の電動機31に従来の支持部材を装着し、下ケース12に設けた駆動部30の駆動軸32を支持する軸受部25の外周に、高分子エラストマーからなる振動減衰部材を取付けてもほぼ同様の効果を得ることができる。さらに、前述の電動機31の両端部に高分子エラストマーからなる支持部材36a,36bを設けると共に、駆動軸32を支持する軸受部25の外周に高分子エラストマーからなる振動減衰部材を取付ければ、減振効果をさらに高め、騒音防止効果をより向上することができる。
[実施の形態2]
図8は本発明の実施の形態2に係る床用吸込み具に設けた回転ブラシの駆動部の斜視図、図9は図8の分解斜視図である。
本実施の形態に係る回転ブラシ20の駆動部30は、電動機31と、電動機31の両端部に配置された支持部材50a,50bと、電動機31の外周と支持部材50a,50bの間に介装された振動減衰部材52とによって構成したものである。なお、電動機31は、実施の形態1の場合と同様なので、説明を省略する。
図8は本発明の実施の形態2に係る床用吸込み具に設けた回転ブラシの駆動部の斜視図、図9は図8の分解斜視図である。
本実施の形態に係る回転ブラシ20の駆動部30は、電動機31と、電動機31の両端部に配置された支持部材50a,50bと、電動機31の外周と支持部材50a,50bの間に介装された振動減衰部材52とによって構成したものである。なお、電動機31は、実施の形態1の場合と同様なので、説明を省略する。
支持部材50a,50bは、振動減衰部材52より剛性の高い材料、例えば、鉄、銅、アルミニウム合金などの金属材料や、ABS、ポリカーボネイト、ポリプロピレン等の樹脂材料からなり、電動機31(カバー34)の端面より大きい四角形状の底板と、底板の外周に設けた周壁とによりほぼ箱状に形成されている。なお、前面側の支持部材50aの底板の中心部には、電動機26の軸受部30が挿通される貫通穴51が設けられている。
また、振動減衰部材52は、例えば天然ゴムなどからなる弾性を有する柱状体を4分割して形成したもので、直交する2辺と、これらを結ぶ円弧部とにより平面ほぼ扇形状に形成されている。
上記のように構成した前部側の支持部材50aは、その貫通穴51を電動機31の軸受部35に嵌合し、底板を電動機26の前面に当接して配置し、その四隅部と電動機31の外周との間に、振動減衰部材52の直交する2辺を支持部材50aの四隅にそれぞれ位置させて押し込み、一体的に装着する。同様に、後部側の支持部材50bの底板を電動機31の後面に当接して配置し、その四隅部と電動機31の外周との間に、それぞれ振動減衰部材52を押し込んで、一体的に装着する。このとき、各振動減衰部材52は、その円弧部の一部が電動機31の外周に接触(圧着)する。
このようにして、電動機31は、振動減衰部材52を介して支持部材50a,50bに支持される。
このようにして、電動機31は、振動減衰部材52を介して支持部材50a,50bに支持される。
図10は振動減衰部材と電動機との接触面積と、電動機の振動周波数に対する振動増幅率との関係を示すグラフである。
一般に、電動機の振動減衰は、振動減衰材料の振動増幅率が最大となる周波数が、主として電動機に発生する振動周波数の3分の1以下になると好適な振動減衰を得ることができるとされている。
一般に、電動機の振動減衰は、振動減衰材料の振動増幅率が最大となる周波数が、主として電動機に発生する振動周波数の3分の1以下になると好適な振動減衰を得ることができるとされている。
そこで、本実施の形態においては、振動減衰部材52の電動機31への接触面積を、電動機31に発生する振動周波数に応じて調整することにより、振動を減衰させる周波数帯域を選択するようにしたものである。
上記のように構成した回転ブラシ20の駆動部30は、実施の形態1の場合と同様に、その駆動軸32が下ケース12の軸受部25に回転自在に支持されて下ケース12に設置され、そのギア33と回転ブラシ20のギア21との間にタイミングベルト26が掛けられる。
本実施の形態に係る床用吸込み具10による床面の清掃動作は実施の形態1の場合と同様であるが、本実施の形態においては、支持部材50a,50bを電動機31に直接結合せず、一部が電動機31の外周に接触する振動減衰部材52を介して支持するように構成し、振動減衰部材52の電動機31との接触面積を変化させることによって、振動減衰周波数帯域を調整するようにしたので、材料の特性を一定に保ちながら、最大の振動減衰を達成して騒音を低減することができる。
また、従来の電動機の支持部材や実施の形態1の支持部材においては、成形時のゆがみを防止するためと、電動機への通風冷却のために底面に通気穴を設けていたが、本実施の形態は、支持部材50a,50bと振動減衰部材52が分離されて、支持部材50aと50bとの間に空間部が形成されているため、この空間部から通風冷却を行うことができるので、支持部材50a,50bに通気穴を設ける必要がない。このため、支持部材50a,50bの構造が簡単で製作が容易である。
本実施の形態によれば、電気掃除機の床用吸込み具10の回転ブラシ20を駆動する駆動部30の電動機31と支持部材50a,50bとの間に、柱状体を4分割した振動減衰部材52を設け、この振動減衰部材52と電動機31との接触面積を変えることにより、振動減衰周波数帯域を調整して振動に起因する騒音を効果的に低減するようにしたので、簡単な構造で床用吸込み具10への組込みを行うことができ、騒音が少なく小型かつ軽量の電気掃除機を提供することができる。
上記の説明では、図示の床用吸込み具10に本発明に係る回転ブラシの駆動部30を実施した場合を示したが、これに限定するものではなく、他の構造の床用吸込み具にも本発明を実施することができる。
1 掃除機本体、2 電動送風機、4 ホース、5 操作部、8 延長管、10 床用吸込み具、11 ケース体、12 下ケース、14 吸込み口、20 回転ブラシ、21 ギア、25 軸受部、26 タイミングベルト、30 駆動部、31 電動機、32 駆動軸、33 ギア、34 ケース、36a,36b 支持部材、40 エルボー部、50a,50b 支持部材、52 振動減衰部材。
Claims (7)
- 下ケースの下面に設けた吸込み口に臨んで配設された回転ブラシと、前記下ケースに設けられて前記回転ブラシを駆動する駆動部とを有し、
前記駆動部を、電動機と、高分子エラストマーからなり前記電動機の両端部に嵌合されて該電動機を支持する一対の支持部材とによって構成したことを特徴とする電気掃除機の床用吸込み具。 - 前記一対の支持部材を、前記電動機の端面部の形状とほぼ等しい形状の底面部、及び該底面部の周囲に設けられて前記電動機の端部に弾性嵌合される周辺によって形成し、一方の支持部材の底面部の中心部に前記電動機の駆動軸の挿通穴を設けると共に、該挿通穴の周囲に通気穴を設け、他方の支持部材の底面部に通気穴を設けて形成したことを特徴とする請求項1記載の電気掃除機の床用吸込み具。
- 前記下ケースに設けた駆動部の駆動軸を支持する軸受部の外周に、高分子エラストマーからなる振動減衰部材を取付けたことを特徴とする請求項1又は2記載の電気掃除機の床用吸込み具。
- 下ケースに下面に設けた吸込み口に臨んで配設された回転ブラシと、前記下ケースに設けられて前記回転ブラシを駆動する駆動部とを備え、
前記駆動部を、電動機と、該電動機の端面形状より大きい四角形状の底板、及び該底板の周囲に設けられた周壁からなる一対の支持部材と、直交する平面とこれら両平面を結ぶ円弧面からなり、前記支持部材より剛性の低い材料からなる複数の振動減衰部材とを有し、
前記支持部材を電動機の両端部に配設し、該支持部材の四隅と電動機との間に前記振動減衰部材をそれぞれ挿入し、その円弧面の一部を前記電動機に接触させて構成したことを特徴とする電気掃除機の床用吸込み具。 - 前記振動減衰部材の電動機への接触面積を調整することにより、前記電動機の振動周波数に応じて振動減衰周波数帯域を選択することを特徴とする請求項4記載の電気掃除機の床用吸込み具。
- 前記振動減衰部材を、高分子エラストマーで形成したことを特徴とする請求項4又は5記載の電気掃除機の床用吸込み具。
- 請求項1〜6のいずれかの床用吸込み具を備えたことを特徴とする電気掃除機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007185523A JP2009022338A (ja) | 2007-07-17 | 2007-07-17 | 電気掃除機の床用吸込み具及びこれを備えた電気掃除機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007185523A JP2009022338A (ja) | 2007-07-17 | 2007-07-17 | 電気掃除機の床用吸込み具及びこれを備えた電気掃除機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009022338A true JP2009022338A (ja) | 2009-02-05 |
Family
ID=40394768
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007185523A Pending JP2009022338A (ja) | 2007-07-17 | 2007-07-17 | 電気掃除機の床用吸込み具及びこれを備えた電気掃除機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009022338A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102258352A (zh) * | 2010-05-24 | 2011-11-30 | 日立空调·家用电器株式会社 | 电动吸尘器 |
CN102258351A (zh) * | 2010-05-24 | 2011-11-30 | 日立空调·家用电器株式会社 | 电动吸尘器 |
JP2012091052A (ja) * | 2012-02-15 | 2012-05-17 | Hitachi Appliances Inc | 電気掃除機 |
DE102015100339A1 (de) * | 2015-01-12 | 2016-07-14 | Vorwerk & Co. Interholding Gmbh | Haushaltsgerät, insbesondere Vorsatzgerät eines Staubsaugers |
US9544299B2 (en) | 2013-03-05 | 2017-01-10 | Canon Kabushiki Kaisha | Information processing apparatus, server, method for controlling the same and storage medium |
DE102019119211A1 (de) * | 2019-07-16 | 2021-01-21 | Alfred Kärcher SE & Co. KG | Reinigungsmaschine und Verfahren zum Betreiben einer Reinigungsmaschine |
US11116369B2 (en) | 2016-04-27 | 2021-09-14 | Diversey, Inc. | Vacuum cleaner |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01285233A (ja) * | 1988-05-13 | 1989-11-16 | Tokyo Electric Co Ltd | 電気掃除機の吸込口体 |
JPH05317211A (ja) * | 1992-05-20 | 1993-12-03 | Hitachi Ltd | 電気掃除機の回転ブラシ体 |
JP2000316763A (ja) * | 1999-05-11 | 2000-11-21 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 電気掃除機用吸込具並びに電気掃除機 |
-
2007
- 2007-07-17 JP JP2007185523A patent/JP2009022338A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01285233A (ja) * | 1988-05-13 | 1989-11-16 | Tokyo Electric Co Ltd | 電気掃除機の吸込口体 |
JPH05317211A (ja) * | 1992-05-20 | 1993-12-03 | Hitachi Ltd | 電気掃除機の回転ブラシ体 |
JP2000316763A (ja) * | 1999-05-11 | 2000-11-21 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 電気掃除機用吸込具並びに電気掃除機 |
Cited By (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102258351A (zh) * | 2010-05-24 | 2011-11-30 | 日立空调·家用电器株式会社 | 电动吸尘器 |
JP2011244870A (ja) * | 2010-05-24 | 2011-12-08 | Hitachi Appliances Inc | 電気掃除機 |
CN104257325A (zh) * | 2010-05-24 | 2015-01-07 | 日立空调·家用电器株式会社 | 电动吸尘器 |
CN104257325B (zh) * | 2010-05-24 | 2017-05-03 | 日立空调·家用电器株式会社 | 电动吸尘器 |
CN102258352A (zh) * | 2010-05-24 | 2011-11-30 | 日立空调·家用电器株式会社 | 电动吸尘器 |
JP2012091052A (ja) * | 2012-02-15 | 2012-05-17 | Hitachi Appliances Inc | 電気掃除機 |
US9544299B2 (en) | 2013-03-05 | 2017-01-10 | Canon Kabushiki Kaisha | Information processing apparatus, server, method for controlling the same and storage medium |
CN105769053A (zh) * | 2015-01-12 | 2016-07-20 | 沃维克股份有限公司 | 家用装置,特别是吸尘器的附件 |
DE102015100339A1 (de) * | 2015-01-12 | 2016-07-14 | Vorwerk & Co. Interholding Gmbh | Haushaltsgerät, insbesondere Vorsatzgerät eines Staubsaugers |
DE102015100339B4 (de) | 2015-01-12 | 2019-05-02 | Vorwerk & Co. Interholding Gmbh | Haushaltsgerät, insbesondere Vorsatzgerät eines Staubsaugers |
US11116369B2 (en) | 2016-04-27 | 2021-09-14 | Diversey, Inc. | Vacuum cleaner |
US11452412B2 (en) | 2016-04-27 | 2022-09-27 | Diversey, Inc. | Vacuum cleaner |
US11937759B2 (en) | 2016-04-27 | 2024-03-26 | Diversey Switzerland Services Gmbh | Vacuum cleaner |
DE102019119211A1 (de) * | 2019-07-16 | 2021-01-21 | Alfred Kärcher SE & Co. KG | Reinigungsmaschine und Verfahren zum Betreiben einer Reinigungsmaschine |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2009022338A (ja) | 電気掃除機の床用吸込み具及びこれを備えた電気掃除機 | |
KR102231096B1 (ko) | 공기청정기 | |
KR101562262B1 (ko) | 진공 청소기용 청소기 헤드 | |
CN101945606B (zh) | 电动真空吸尘器 | |
JP2019509171A (ja) | 空気清浄機 | |
JP5872339B2 (ja) | 電気掃除機およびその吸込口体 | |
CN102233533B (zh) | 砂光机 | |
JP5350732B2 (ja) | 電気掃除機 | |
JP4823875B2 (ja) | 電気掃除機の吸込口体 | |
JP2010273872A (ja) | 吸込口体および電気掃除機 | |
JP2019007674A (ja) | 空気清浄機 | |
JP2012245179A (ja) | 電気掃除機および吸込具 | |
JP5505158B2 (ja) | 床面吸込具、及び、この床面吸込具を用いた電気掃除機 | |
JP2016049128A (ja) | 電気掃除機およびその吸込口体 | |
JP2012005551A (ja) | 床面吸込具、及び、この床面吸込具を用いた電気掃除機 | |
CN209856066U (zh) | 风机组件及清洁机器人 | |
JP2012005574A (ja) | 床面吸込具、及び、この床面吸込具を用いた電気掃除機 | |
KR102705702B1 (ko) | 모터어셈블리 및 이를 포함하는 청소기 | |
US7266862B2 (en) | Suction apparatus of cleaner | |
WO2016031724A1 (ja) | 電気掃除機の吸込口ユニットおよび吸込口本体 | |
CN203412824U (zh) | 抽风装置 | |
JP6491836B2 (ja) | 電気掃除機の吸込口体 | |
JP6349201B2 (ja) | 電気掃除機の吸込口本体 | |
JP2010273965A (ja) | 吸込口体および電気掃除機 | |
JP5517709B2 (ja) | 電気掃除機およびその吸口体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20100927 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20101005 |
|
A521 | Written amendment |
Effective date: 20101201 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20110614 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |