JP5503614B2 - 物干装置 - Google Patents

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  • Accessory Of Washing/Drying Machine, Commercial Washing/Drying Machine, Other Washing/Drying Machine (AREA)

Description

本発明は、物干装置に関する。
従来、アーム部材に物干し竿を挿通して使用する物干装置が提案されている(特許文献1参照)。
特許文献1記載の物干装置は、ベランダの側壁等に固定された取付具に支柱を上下方向摺動自在に取付け、この支柱の上端部にアーム部材を回動可能かつ摺動可能に取付けている。アーム部材は、斜め上向き傾斜状の使用状態と、垂直状の収納状態で支柱に支持されていた。
特開2010−167075号公報
しかし、従来の物干装置は、物干し竿を高い位置に持ち上げようとする場合に、支柱ごとアーム部材を持ち上げなければならなかった。主婦等の非力な女性には、負担が大きく、家事に費やす労力を増大させる要因となっていた。
また、アーム部材の高さを調節するためには、支柱に設けたノブ等を押して掛止状態を解除しつつ、アーム部材を手で持ち上げて支柱ごと昇降させる必要があり、常に両手での操作が必要であった。しかも、物干し竿に掛けた洗濯物や布団等を取り外すためにアーム部材を下ろす際、支柱の掛止状態を解除するのと同時にアーム部材が勢い良く一気に下降してきて危険であるという欠点があった。つまり、従来の物干装置は、アーム部材の高さ調節が不便で、かつ、安全性も確保できていなかった。
そこで、本発明は、主婦等の使用者による操作が容易で、かつ、物干し竿を安全に昇降可能として支持する物干装置を提供することを目的とする。
本発明に係る物干装置は、他部材に固着される固定部材と、該固定部材に水平状の揺動軸心廻りに上下揺動可能に枢結されるアーム部材とを備え、該アーム部材を上方向へ揺動可能としつつ下方向への揺動を複数段で規制して所望の傾斜角度で保持する角度調節機構を、上記揺動軸心の近傍に設け、上記角度調節機構は、上記アーム部材に形成されたラチェット用歯部と、第1枢着軸心廻りに揺動自在に枢着されると共に上記ラチェット用歯部に噛合可能な係止爪部を突設し且つ係合凹部を凹設した第1フック部材と、第2枢着軸心廻りに揺動自在に枢着されると共に上記係合凹部に係合可能な係合凸部を突設した第2フック部材と、第3枢着軸心廻りに揺動自在に枢着されると共に上記係合凹部と上記係合凸部の係合状態を解除させるリリース部材と、上記第1フック部材と上記第2フック部材の間に介装され該第1フック部材を上記ラチェット用歯部に押し付ける方向に弾発付勢する弾発部材とを、具備し、上記アーム部材が、上記固定部材に対して所定の上限揺動角度を越えて上方へ揺動すると、上記第1フック部材が上記弾発部材の弾発付勢力に抗して揺動して上記ラチェット用歯部との噛合状態を解除し、かつ、上記係合凹部を上記係合凸部に係合させて上記噛合解除状態を保持し、上記角度調節機構の規制状態を解除して揺動自由状態となり、該揺動自由状態下で上記アーム部材が所定の下限揺動角度に下降すると、再び規制状態を復元するように構成したものである。
また、上記アーム部材は、上記ラチェット用歯部の一端側に上記第1フック部材を押圧する押し出し突部を突設し、該押し出し突部の半径は、上記ラチェット用歯部の最外周端縁の半径よりも大きく設定して、上記アーム部材が上記上限揺動角度を越えて揺動する際に、上記第1フック部材を上記弾発部材の弾発付勢力に抗して揺動させて上記ラチェット用歯部との噛合状態を解除するように構成したものである。
本発明の物干装置によれば、アーム部材を上下揺動操作するのみで物干し竿の高さ位置の調整を容易かつ迅速に行える。特に、アーム部材を片手で支持して小さな力で簡単に持ち上げることができ、かつ、手を離しても不意に下方に揺動することなく所望の傾斜角度を保持でき、安全性を向上できる。洗濯物や布団等を掛けたままで物干し竿を両手で持ち上げて、左右のアーム部材を一気に揺動させることができ、非力な女性であっても簡単に操作でき、作業効率を向上できる。また、シンプルな構造でコストダウンを図ることができる。さらに、不使用時にはアーム部材を下方位置(下限揺動角度)に折り畳んでおくことができ、嵩張らず体裁が良い。
本発明の実施の一形態を示した側面図である。 本発明の物干装置を示した要部拡大断面図である。 本発明の物干装置を示した要部拡大断面図である。 本発明の物干装置を示した要部拡大断面図である。 本発明の物干装置を示した要部拡大断面図である。 本発明の物干装置を示した要部拡大断面図である。 本発明の物干装置を示した要部拡大断面図である。 スプリングワッシャを示した説明用斜視図である。 リリース部材を示した説明用斜視図である。 第1フック部材の具体例を示した要部拡大断面図である。 本発明の他の実施形態を示した側面図である。 他の実施形態の物干装置の要部拡大断面図である。
以下、実施の形態を示す図面に基づき本発明を詳説する。
図1と図2に示すように、本発明の物干装置は、ベランダや建物、柱の側壁等の他部材(被取付部材)Wに固着される固定部材2と、固定部材2に水平状の揺動軸心L廻りに上下揺動可能に枢結されるアーム部材1とを備えている。また、本発明の物干装置は、アーム部材1を上方向Aへ揺動可能としつつ下方向Bへの揺動を複数段で規制して所望の傾斜角度θで保持する角度調節機構3を、揺動軸心Lの近傍に設けている。
固定部材2は、アルミダイカスト等により製造され、側面視マンボウ型のケーシング部20を有し、ケーシング部20にアーム部材1を遊嵌状に保持する(図中左方向開口状の)開口部25を有している。ケーシング部20は、ケース本体21と蓋体22の2分割式であり、ケース本体21に突設した枢結軸部24を、アーム部材1の基端部に貫設した軸受孔に挿通して、アーム部材1を揺動自在に枢結している。枢結軸部24の中心部には、組立用ネジ孔部23が形成されており、ケース本体21に蓋体22を施蓋してビス等の雄ネジ部材によって螺着している。ケーシング部20は、上下一対の取付片部26,26を突設しており、固定部材2は、取付片部26,26に貫設した取付孔部26A,26Aにボルト等を挿通して他部材Wに固定されている。
アーム部材1は、アルミダイカスト等により製造され、先端部から基端部にかけて物干し竿Pを挿通するための竿受孔部19が複数箇所に形成されている。竿受孔部19は、アーム部材1の軽量化を兼ねて、4つ〜5つ形成するのが好ましい。
図1に示すように、本発明の物干装置は、アーム部材1が、固定部材2に対して所定の上限揺動角度θを越えて上方へ揺動すると、角度調節機構3の規制状態を解除して揺動自由状態となり、揺動自由状態下でアーム部材1が所定の下限揺動角度θに下降すると、再び規制状態を復元するように構成している。
図例では、アーム部材1は、鉛直状に垂下した状態を最大下傾状態(下限揺動角度θ=0°)とし、斜め60°上向きに傾斜した状態を最大上傾状態(上限揺動角度θ=150°)として設計されている。
図2〜図7に示すように、角度調節機構3は、アーム部材1に形成されたラチェット用歯部10と、第1枢着軸心L廻りに揺動自在に枢着されると共にラチェット用歯部10に噛合可能な係止爪部14を突設し且つ係合凹部16を凹設した第1フック部材6と、第2枢着軸心L廻りに揺動自在に枢着されると共に係合凹部16に係合可能な係合凸部17を突設した第2フック部材7と、第3枢着軸心L廻りに揺動自在に枢着されると共に係合凹部16と係合凸部17の係合状態を解除させるリリース部材8と、第1フック部材6と第2フック部材7の間に介装され第1フック部材6をラチェット用歯部10に押し付ける方向に弾発付勢する弾発部材9とを、具備している。
ラチェット用歯部10は、アーム部材1の基端縁部に形成され、揺動軸心Lを中心として第1山部11・第2山部12・第3山部13を等間隔に並べて配設している。第1山部11・第2山部12・第3山部13は、一方面(図中左側面)を、鋭角に切り立った断崖絶壁部とし、他方面(図中右側面)を、緩やかに傾斜する乗り越え面部として形成されている。ラチェット用歯部10の一端側に、押し出し突部15を突設している。押し出し突部15の半径Rは、ラチェット用歯部10の最外周端縁18(第1山部11・第2山部12・第3山部13の頂部)の半径Rよりも大きく設定されている。さらに、ラチェット用歯部10の他端側に、側方突出状の突起部5が突設されている。
第1フック部材6は、上端部の両側面に短円柱状の枢支軸部30を突設している。係止爪部14は、第1フック部材6の下端部近傍位置に、(左方に)突出状に形成されている。係合凹部16は、第1フック部材6の下面に形成されている。また、第1フック部材6の中間部の両側面には、固定部材2の長孔27内を移動可能なピン部31が突設され、さらに、図中右側面には、弾発部材9を保持するためのバネ受け部32が設けられている。
なお、図10に示すように、第1フック部材6の左側面には、金属衝撃音抑制用の樹脂製緩衝部材45が取付けられている。即ち、樹脂製緩衝部材45は、第1フック部材6が他部材(ラチェット用歯部10)に当接する外面を被覆する薄片状本体45Aと、この本体部45Aから突設した取付用突出子45Bとから成る。なお、第1フック部材6の外面の一部には、小凹窪部6Aが予め凹設され、これに樹脂製緩衝部材45の取付用突出子45Bが密に挿入されて固着されている。
第2フック部材7は、鉤型に形成され、縦片部と横片部を略直角屈曲状に連設して成る。第2フック部材7は、屈曲部33近傍の両側面に短円柱状の枢支軸部34を突設している。また、第2フック部材7(の横片部)の先端近傍に、上方突出状の係合凸部17を突設している。さらに、第2フック部材7(の横片部)の先端近傍の両側面には、固定部材2の長孔28内を移動可能なピン部35が突設され、さらに、反対側の(縦片部の)先端近傍に、弾発部材9を保持するためのバネ受け部36が設けられている。
図9に示すように、リリース部材8は、一対の揺動片37,37と連結部38とを一体状に形成している。一対の揺動片37,37の外側面に、枢支軸部39を突設している。揺動片37は、前方片部37Aと後方片部37Bを有している。
弾発部材9は、コイルばねであって、バネ受け部32,36によって第1フック部材6と第2フック部材7の間に保持されている。
図1及び図4に示すように、本発明の物干装置は、アーム部材1が上限揺動角度θを越えて揺動する際に、第1フック部材6を(押し出し突部15にて押圧して)弾発部材9の弾発付勢力に抗して揺動させて、ラチェット用歯部10と係止爪部14の噛合状態を解除し、かつ、係合凹部16を係合凸部17に係合させて、第1フック部材6と第2フック部材7を抱き合わせることで噛合解除状態を保持するように構成している。
図8に示すように、本発明の物干装置は、揺動自由状態下でのアーム部材1の急激な矢印B方向への下降(落下)を抑制する波形弯曲状のスプリングワッシャ4を具備している。図2〜図7に於て、揺動軸心Lの近傍に於て固定部材2とアーム部材1の間に、スプリングワッシャ4を介装している。
スプリングワッシャ4は、金属環状の座金を、波状に弯曲して形成したものである。スプリングワッシャ4は、その中央部に、軸を通すための貫通孔40を有している。スプリングワッシャ4は、固定部材2とアーム部材1に、弾発力をもって揺動抵抗を付与するように締め付けられている。なお、スプリングワッシャ4による揺動抵抗は、組立用ネジ孔部23に螺着するビス等の締め付け具合により調節が可能である。
図4に示すように、固定部材2は、開口部25の上端縁部に、アーム部材1の当り面1Aに対応して面接触するように当接面部29を形成している。固定部材2は、当接面部29にてアーム部材1を面接触状に係止して、最大上傾状態の上限揺動角度θ(上向き斜め60°)を決定している。
上述した本発明の物干装置の使用方法(作用)について説明する。
図1に示すように、本発明の物干装置を2つ一対にして固定部材2をベランダの側壁等の他部材Wに固着して、夫々のアーム部材1の竿受孔部19に物干し竿Pを差し込んで架設する。
図2に示すように、アーム部材1は、ラチェット用歯部10に、第1フック部材6の係止爪部14が噛合しており、下方向Bへの揺動を規制されて水平状に保持されている。
次に、アーム部材1の傾斜角度θを変更させるには、アーム部材1を持ち上げて上方向Aに揺動させる。図3に示すように、ラチェット用歯部10は、第1フック部材6を第1山部11にて押圧して、弾発部材9の弾発付勢力に抗して第1フック部材6を揺動させる。こうして、第1フック部材6の係止爪部14が、ラチェット用歯部10(第1山部11)を乗り越え、その後、噛合状態に戻る。
図4に示すように、アーム部材1が最大上傾状態に達すると、押し出し突部15が第1フック部材6を押圧し、弾発部材9の弾発付勢力に抗して揺動させる。押し出し突部15は、ラチェット用歯部10と係止爪部14の噛合状態を解除すると共に、係合凹部16を係合凸部17に係合させる。
図5に示すように、第1フック部材6と第2フック部材7は、係合凹部16と係合凸部17の係合により、弾発部材9を縮めた状態で保持しつつ抱き合わせ状となって一体に連結し、ラチェット用歯部10と係止爪部14の噛合解除状態を保つ。このように角度調節機構3の規制状態が解除され、アーム部材1は、ラチェット用歯部10の第1山部11・第2山部12・第3山部13が係止爪部14に係止されることなく下方向Bへの揺動が可能となり、揺動自由状態となる。
次に、図6に示すように、アーム部材1を下方向Bへ揺動させると、突起部5がリリース部材8を揺動させる。リリース部材8は、突起部5により前方片部37Aを下方から持ち上げられ、これと同時に、後方辺部37Bが第2フック部材7のピン部35に当接して下方へ押し下げる。第2フック部材7は、ピン部35に下向きの力が作用することで、係合凸部17が係合凹部16との係合を解除する方向に引き抜かれる。
そして、図7に示すように、アーム部材1が最大下傾状態まで下降すると、係合凹部16と係合凸部17の係合を解除し、第1フック部材6が弾発部材9の弾発付勢力によって、弾かれるようにラチェット用歯部10に押し付けられる。このようにして、第1フック部材6は、再びラチェット用歯部10と噛合状態となって、角度調節機構3の規制状態を復元する。
図1に示すように、アーム部材1が鉛直状に垂下した状態を最大下傾状態(下限揺動角度θ=0°)から上方向Aに揺動させていくと、第1揺動規制角度θにてアーム部材1の下方向Bへの揺動を規制する。次に、アーム部材1は、第2揺動規制角度θにて揺動を規制され、さらに、第3揺動規制角度θにて揺動を規制される。つまり、アーム部材1は、角度調節機構3の作用によって傾斜角度θを3段階で保持される。なお、図1に示した実施の形態は、具体的に、第1揺動規制角度θ=50°とし、アーム部材1が斜め40°下向きに傾斜した状態で保持される。また、第2揺動規制角度θ=90°とし、アーム部材1が水平状に保持され、さらに、第3揺動規制角度θ=130°とし、アーム部材1が斜め40°上向きに傾斜した状態で保持されるように設定している。そして、アーム部材1が、上述の所定上限揺動角度θを越えて上方へ揺動すると、角度調節機構3の規制状態を解除して揺動自由状態となり、揺動自由状態下でアーム部材1が所定の下限揺動角度θに下降すると、再び規制状態を復元する。
次に、図11と図12に示すように、ラチェット用歯部10の山部の段数を3段よりも少なく形成し、角度調節機構3の規制状態を解除する角度を、所望の上限揺動角度θに適宜設定することが可能である。図例では、ラチェット用歯部10を2段とし、アーム部材1が、第1揺動規制角度θ=50°、及び、第2揺動規制角度θ=90°で保持されるところまでは上述の実施の形態と同様であるが、上限揺動角度θ=110°を越えて上方へ揺動すると、角度調節機構3の規制状態を解除して揺動自由状態となるように構成している。なお、揺動自由状態下でアーム部材1が所定の下限揺動角度θに下降すると、再び規制状態を復元する点は同様である。こうすることで、ベランダの天井や日除け・雨除け用の屋根等の障害物Xが存在する場合であっても、邪魔になることがなく、アーム部材1を規制状態・規制自由状態に切換えることができる。
また、逆に、ラチェット用歯部10の山部の段数を3段よりも多く形成しても良い(図示省略)。こうすることで、アーム部材1の揺動阻止を多段階とし、又は、布団や洗濯物等を、その大きさに応じ、あるいは、風の強さや日の当たり具合等に応じて、所望の高さに(簡単に)干すことができる。
以上のように、本発明に係る物干装置は、他部材Wに固着される固定部材2と、固定部材2に水平状の揺動軸心L廻りに上下揺動可能に枢結されるアーム部材1とを備え、アーム部材1を上方向Aへ揺動可能としつつ下方向Bへの揺動を複数段で規制して所望の傾斜角度θで保持する角度調節機構3を、揺動軸心Lの近傍に設け、アーム部材1が、固定部材2に対して所定の上限揺動角度θを越えて上方へ揺動すると、角度調節機構3の規制状態を解除して揺動自由状態となり、揺動自由状態下でアーム部材1が所定の下限揺動角度θに下降すると、再び規制状態を復元するように構成したので、アーム部材1を上下揺動操作するのみで物干し竿Pの高さ位置の調整を容易かつ迅速に行える。特に、アーム部材1を片手で支持して小さな力で簡単に持ち上げることができ、かつ、手を離しても不意に下方に揺動することなく所望の傾斜角度θを保持でき、安全性を向上できる。洗濯物や布団等を掛けたままで物干し竿Pを両手で持ち上げて、左右のアーム部材1を一気に揺動させることができ、非力な女性であっても簡単に操作でき、作業効率を向上できる。また、シンプルな構造でコストダウンを図ることができる。さらに、不使用時にはアーム部材1を下方位置に折り畳んでおくことができ、嵩張らず体裁が良い。
また、角度調節機構3は、アーム部材1に形成されたラチェット用歯部10と、第1枢着軸心L廻りに揺動自在に枢着されると共にラチェット用歯部10に噛合可能な係止爪部14を突設し且つ係合凹部16を凹設した第1フック部材6と、第2枢着軸心L廻りに揺動自在に枢着されると共に係合凹部16に係合可能な係合凸部17を突設した第2フック部材7と、第3枢着軸心L廻りに揺動自在に枢着されると共に係合凹部16と係合凸部17の係合状態を解除させるリリース部材8と、第1フック部材6と第2フック部材7の間に介装され第1フック部材6をラチェット用歯部10に押し付ける方向に弾発付勢する弾発部材9とを、具備し、アーム部材1が上限揺動角度θを越えて揺動する際に、第1フック部材6を弾発部材9の弾発付勢力に抗して揺動させてラチェット用歯部10との噛合状態を解除し、かつ、係合凹部16を係合凸部17に係合させて噛合解除状態を保持するように構成したので、アーム部材1が下方向Bに揺動しようとする際に、第1フック部材6の係止爪部14がラチェット用歯部10に当接し、かつ、弾発部材9の弾発付勢力がラチェット用歯部10と係止爪部14との噛合状態を保持する圧迫力として作用するため、アーム部材1の揺動を確実に規制できる。全部品をアルミダイカストにより容易に製造でき、取付工事は建物の建築後であっても容易に設置できる。
また、揺動自由状態下でのアーム部材1の急激な下降を抑制する波形弯曲状のスプリングワッシャ4を、揺動軸心Lの近傍に於て固定部材2とアーム部材1の間に介装したので、アーム部材1が不意に落下するのを防止でき、安全性を向上できる。
また、アーム部材1は、ラチェット用歯部10の一端側に第1フック部材6を押圧する押し出し突部15を突設し、押し出し突部15の半径Rは、ラチェット用歯部10の最外周端縁18の半径Rよりも大きく設定して、アーム部材1が上限揺動角度θを越えて揺動する際に、第1フック部材6を弾発部材9の弾発付勢力に抗して揺動させてラチェット用歯部10との噛合状態を解除するように構成したので、角度調節機構3を規制状態と規制解除状態に切り換えるのが簡単で、かつ、シンプルな構造でコストダウンを図ることができる。
1 アーム部材
2 固定部材
3 角度調節機構
4 スプリングワッシャ
6 第1フック部材
7 第2フック部材
8 リリース部材
9 弾発部材
10 ラチェット用歯部
14 係止爪部
15 押し出し突部
16 係合凹部
17 係合凸部
18 最外周端縁
W 他部材
A 上方向
B 下方向
揺動軸心
第1枢着軸心
第2枢着軸心
第3枢着軸心
θ 傾斜角度
θ 下限揺動角度
θ 上限揺動角度
,R 半径

Claims (2)

  1. 他部材(W)に固着される固定部材(2)と、該固定部材(2)に水平状の揺動軸心(L)廻りに上下揺動可能に枢結されるアーム部材(1)とを備え、該アーム部材(1)を上方向(A)へ揺動可能としつつ下方向(B)への揺動を複数段で規制して所望の傾斜角度(θ)で保持する角度調節機構(3)を、上記揺動軸心(L)の近傍に設け、
    上記角度調節機構(3)は、上記アーム部材(1)に形成されたラチェット用歯部(10)と、第1枢着軸心(L )廻りに揺動自在に枢着されると共に上記ラチェット用歯部(10)に噛合可能な係止爪部(14)を突設し且つ係合凹部(16)を凹設した第1フック部材(6)と、第2枢着軸心(L )廻りに揺動自在に枢着されると共に上記係合凹部(16)に係合可能な係合凸部(17)を突設した第2フック部材(7)と、第3枢着軸心(L )廻りに揺動自在に枢着されると共に上記係合凹部(16)と上記係合凸部(17)の係合状態を解除させるリリース部材(8)と、上記第1フック部材(6)と上記第2フック部材(7)の間に介装され該第1フック部材(6)を上記ラチェット用歯部(10)に押し付ける方向に弾発付勢する弾発部材(9)とを、具備し、
    上記アーム部材(1)が、上記固定部材(2)に対して所定の上限揺動角度(θ)を越えて上方へ揺動すると、上記第1フック部材(6)が上記弾発部材(9)の弾発付勢力に抗して揺動して上記ラチェット用歯部(10)との噛合状態を解除し、かつ、上記係合凹部(16)を上記係合凸部(17)に係合させて上記噛合解除状態を保持し、上記角度調節機構(3)の規制状態を解除して揺動自由状態となり、該揺動自由状態下で上記アーム部材(1)が所定の下限揺動角度(θ)に下降すると、再び規制状態を復元するように構成したことを特徴とする物干装置。
  2. 上記アーム部材(1)は、上記ラチェット用歯部(10)の一端側に上記第1フック部材(6)を押圧する押し出し突部(15)を突設し、該押し出し突部(15)の半径(R )は、上記ラチェット用歯部(10)の最外周端縁(18)の半径(R )よりも大きく設定して、上記アーム部材(1)が上記上限揺動角度(θ )を越えて揺動する際に、上記第1フック部材(6)を上記弾発部材(9)の弾発付勢力に抗して揺動させて上記ラチェット用歯部(10)との噛合状態を解除するように構成した請求項1記載の物干装置。
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