JP5503242B2 - 吸収性物品および使い捨ておむつ - Google Patents

吸収性物品および使い捨ておむつ Download PDF

Info

Publication number
JP5503242B2
JP5503242B2 JP2009223825A JP2009223825A JP5503242B2 JP 5503242 B2 JP5503242 B2 JP 5503242B2 JP 2009223825 A JP2009223825 A JP 2009223825A JP 2009223825 A JP2009223825 A JP 2009223825A JP 5503242 B2 JP5503242 B2 JP 5503242B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
absorbent
sheet
absorbent sheet
sheets
disposable diaper
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009223825A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011072335A (ja
Inventor
智枝 明石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Livedo Corp
Original Assignee
Livedo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Livedo Corp filed Critical Livedo Corp
Priority to JP2009223825A priority Critical patent/JP5503242B2/ja
Publication of JP2011072335A publication Critical patent/JP2011072335A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5503242B2 publication Critical patent/JP5503242B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Absorbent Articles And Supports Therefor (AREA)

Description

本発明は、使い捨てのおむつ本体の内面上に固定され、着用者からの排泄物を受ける吸収性物品、および、当該吸収性物品を備える使い捨ておむつに関する。
従来より、使い捨てのおむつの内面上に固定された補助吸収具にて着用者からの排泄物を受けることにより、補助吸収具のみを交換しておむつの交換頻度を低減することが行われている。例えば、特許文献1では、使い捨ておむつにおいて、吸収体の上面を被覆するトップシート上にメカニカルファスナを設け、当該メカニカルファスナを尿取りパッドのバックシートに係合させることにより、尿取りパッドを使い捨ておむつに固定する技術が開示されている。
特開2007−244506号公報
ところで、病院や介護施設等では患者や被介護者に使用する使い捨ておむつとして、着用者の腹側に接する前方部と背側に接する後方部とを腰回りでテープにて止着して着用するテープタイプのものが使用されている。このような使い捨ておむつの内部に取り付けられた補助吸収具を交換する際には、看護士や介護者等の作業者が使い捨ておむつのテープによる止着を解除し、仰臥位の着用者の臀部の下から補助吸収具を引っ張り出して取り外す。そして、着用者の臀部の一部を持ち上げた状態で、新たな補助吸収具を着用者の臀部と使い捨ておむつとの間に挿入して使い捨ておむつの内面上に固定した後、使い捨ておむつの前方部および後方部を左右両側にてテープにより止着する。
このように、補助吸収具の交換作業には比較的大きな労力と時間とを要するため、多数の着用者の補助吸収具を交換する必要がある病院や介護施設等では、補助吸収具の交換頻度を維持して着用者が常に新しい補助吸収具を使用することを可能とするために多大な努力が必要となる。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、容易に新しい吸収性シートを使用することを主な目的としている。
請求項1に記載の発明は、使い捨てのおむつ本体の内面上に固定され、着用者からの排泄物を受ける吸収性物品であって、前記おむつ本体の内面上に、取り外し可能に固定される最下層の吸収性シートと、前記最下層の吸収性シート上に、1枚ずつ取り外し可能に積層されて接合される少なくとも1つの上層の吸収性シートとを備え、前記最下層の吸収性シートおよび前記少なくとも1つの上層の吸収性シートである複数の吸収性シートのそれぞれが、不透液性のバックシートと透液性のトップシートと間に吸収性材料が配置されたシート本体と、前記シート本体の両側部から起立可能な一対の側壁部とを備え、前記複数の吸収性シートにおいて、上下に接する各2枚の吸収性シートの接合強度が下層に向かうに従って大きくなる
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の吸収性物品であって、前記複数の吸収性シートの幅が、下層のものほど小さい。
請求項に記載の発明は、使い捨てのおむつ本体の内面上に固定され、着用者からの排泄物を受ける吸収性物品であって、前記おむつ本体の内面上に、取り外し可能に固定される最下層の吸収性シートと、前記最下層の吸収性シート上に、1枚ずつ取り外し可能に積層されて接合される少なくとも1つの上層の吸収性シートとを備え、前記最下層の吸収性シートおよび前記少なくとも1つの上層の吸収性シートである複数の吸収性シートのそれぞれが、不透液性のバックシートと透液性のトップシートと間に吸収性材料が配置されたシート本体と、前記シート本体の両側部から起立可能な一対の側壁部とを備え、前記複数の吸収性シートの幅が、下層のものほど小さい。
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の吸収性物品であって、前記複数の吸収性シートが加熱および押圧により互いに接合される。
請求項5に記載の発明は、使い捨てのおむつ本体の内面上に固定され、着用者からの排泄物を受ける吸収性物品であって、前記おむつ本体の内面上に、取り外し可能に固定される最下層の吸収性シートと、前記最下層の吸収性シート上に、1枚ずつ取り外し可能に積層されて接合される少なくとも1つの上層の吸収性シートとを備え、前記最下層の吸収性シートおよび前記少なくとも1つの上層の吸収性シートである複数の吸収性シートのそれぞれが、不透液性のバックシートと透液性のトップシートと間に吸収性材料が配置されたシート本体と、前記シート本体の両側部から起立可能な一対の側壁部とを備え、前記少なくとも1つの上層の吸収性シートの外縁に沿って弱化線が形成されており、前記複数の吸収性シートが、前記弱化線の外側にて上下に強固に接合され、前記弱化線が破断されることにより、各吸収性シートが下側の吸収性シートから取り外される。
請求項6に記載の発明は、請求項1ないし5のいずれかに記載の吸収性物品であって、前記複数の吸収性シートが、幅方向の両側部のみにおいて互いに接合される。
請求項7に記載の発明は、請求項1ないし6のいずれかに記載の吸収性物品であって、前記複数の吸収性シートの前記吸収性材料が、高吸収性ポリマーまたは高吸収性ファイバーであり、前記複数の吸収性シートのそれぞれが、前記吸収性材料の薄い層の上下を透液性のシートで覆った薄型の吸収コアを備える。
請求項8に記載の発明は、請求項1ないし7のいずれかに記載の吸収性物品であって、前記複数の吸収性シートの枚数が4以上である。
請求項9に記載の発明は、着用者からの排泄物を受ける使い捨ておむつであって、使い捨てのおむつ本体と、前記おむつ本体の内面上に固定される請求項1ないし8のいずれかに記載の吸収性物品とを備える。
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の使い捨ておむつであって、前記おむつ本体が、前方部の両側部と後方部の両側部とを着脱自在に止着する一対の止着テープを有する。
請求項11に記載の発明は、請求項9または10に記載の使い捨ておむつであって、前記おむつ本体が、不透液性のバックシートと、透液性のトップシートと、前記バックシートと前記トップシートとの間に配置され、高吸収性ポリマーまたは高吸収性ファイバーである吸収性材料の薄い層の上下を透液性のシートで覆った薄型の吸収コアとを備える。
請求項12に記載の発明は、請求項9ないし11のいずれかに記載の使い捨ておむつであって、前記おむつ本体が、両側部に上側かつ内側に向かって起立する一対の側壁部を備え、前記複数の吸収性シートが、前記一対の側壁部の間に収納される。
本発明では、吸収性シートを順次取り外すことにより、容易に新しい吸収性シートを使用することができる。また、複数の吸収性シートのそれぞれが一対の側壁部を備えることにより、下層の吸収性シートが汚れることを防止することができる。
請求項の発明では、吸収性シートを取り外す際に、他の吸収性シートの意図しない取り外しを防止することができる。また、請求項の発明では、下層の吸収性シートが汚れることをより一層防止することができる。さらに、請求項7の発明では、吸収性物品の着用感を向上することができ、請求項11の発明では、使い捨ておむつの着用感を向上することができる。
第1の実施の形態に係る使い捨ておむつの平面図である。 使い捨ておむつの断面図である。 おむつ本体の平面図である。 おむつ本体の断面図である。 吸収性シートの平面図である。 吸収性シートの断面図である。 積層吸収性シートの平面図である。 積層吸収性シートの断面図である。 第2の実施の形態に係る使い捨ておむつの断面図である。 積層吸収性シートの平面図である。 他の積層吸収性シートの平面図である。 他の積層吸収性シートの平面図である。 他の積層吸収性シートの平面図である。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る使い捨ておむつ3を広げた状態にて示す平面図である。着用者からの排泄物を受ける使い捨ておむつ3の図1中における上側の部位および下側の部位はそれぞれ、着用者の腹側および背側の肌に接する部位であり、以下の説明では、「前方部」および「後方部」と呼ぶ。また、前方部と後方部との間において前方部および後方部から連続するとともに着用者の股間部に対向する部位を「股下部」と呼ぶ。使い捨ておむつ3は、前方部と後方部とを止着テープ24により腰回りで止着して着用するテープタイプの使い捨ておむつである。図1では、着用時に着用者に接する側(すなわち、着用者側)の面を手前にして使い捨ておむつ3を描いている。
図2は、使い捨ておむつ3を図1中に示すA−Aの位置にて長手方向(図1中における上下方向)に垂直な面で切断した断面図である。図1および図2に示すように、使い捨ておむつ3は、使い捨てのおむつ本体2、および、おむつ本体2の内面(すなわち、着用者側の面)上に固定されて着用者からの排泄物を受ける吸収性物品である積層吸収性シート100を備える。積層吸収性シート100は、図2に示すように、上下方向に積層された複数(本実施の形態では、5枚)の吸収性シート1を備え、後述するおむつ本体2の一対の側壁部252の間に収納される。使い捨ておむつ3では、積層吸収性シート100の5枚の吸収性シート1のうち最下層の吸収性シート1が、おむつ本体2の内面上に取り外し可能に固定される。また、最下層の吸収性シート1上には、4枚の吸収性シート1が1枚ずつ取り外し可能に積層されて接合される。図2では、図示の都合上、積層吸収性シート100およびおむつ本体2の各構成を離して描いている(図4、図6、図8および図9においても同様)。
図3は、おむつ本体2を広げた状態にて示す平面図であり、図4は、おむつ本体2を図3中のB−Bの位置にて長手方向に垂直な面で切断した断面図である。図3および図4に示すように、おむつ本体2は、透液性のトップシート21、不透液性のバックシート23、トップシート21とバックシート23との間に配置される薄型(例えば、厚さ1mm以上5mm以下)の吸収コア22、後方部2bの両側部に配置される一対の止着テープ24(図3のみに図示)、および、トップシート21の両側部上に配置される一対のサイドシート25を備え、トップシート21とバックシート23とは吸収コア22の周囲にてホットメルト接着剤等により接合される。図3では、図の理解を容易にするために、吸収コア22の輪郭を太破線にて描いている。
トップシート21は、例えば、親水性繊維により形成された不織布であり、着用者からの排泄物の水分を速やかに捕捉して吸収コア22へと移動させる。トップシート21として利用される不織布は、例えば、ポイントボンド不織布やエアスルー不織布、スパンレース不織布、スパンボンド不織布であり、これらの不織布を形成する親水性繊維としては通常、セルロースやレーヨン、コットン等が用いられる。なお、トップシート21として、表面を界面活性剤により親水処理した疎水性繊維(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリアミド、ナイロン)にて形成された透液性の不織布が利用されてもよい。
図4に示すように、吸収コア22は、高吸収性ポリマー(SAP(super absorbent polymer))または高吸収性ファイバー(SAF(super absorbent fiber))である吸収性材料の薄い層221(以下、「吸収層221」という。)、および、吸収層221の上下を覆う透液性の2枚のシート222を備え、トップシート21を透過した水分を吸収して迅速に固定する。シート222としては、例えば、トップシート21と同様に、親水性繊維や親水処理された疎水性繊維にて形成された透液性の不織布が利用される。図3に示すように、おむつ本体2の前方部2aおよび後方部2bにおける吸収コア22の幅は、股下部2cにおける吸収コア22の幅よりも大きい。換言すれば、吸収コア22は、いわゆる砂時計型とされる。
バックシート23としては、例えば、疎水性繊維にて形成された撥水性または不透液性の不織布(例えば、スパンボンド不織布やメルトブロー不織布、SMS(スパンボンド・メルトブロー・スパンボンド)不織布)や、撥水性または不透液性のプラスチックフィルム、あるいは、これらの不織布とプラスチックフィルムとが積層された積層シートが利用され、バックシート23に到達した排泄物の水分等が、おむつ本体2の外側にしみ出すことが防止される。バックシート23にプラスチックフィルムが利用される場合、使い捨ておむつ3のムレを防止して着用者の快適性を向上するという観点からは、透湿性(通気性)を有するプラスチックフィルムが利用されることが好ましい。
一対の止着テープ24はそれぞれ面ファスナ241を有し、使い捨ておむつ3が着用者に装着される際には、面ファスナ241が、前方部2aの外面(すなわち、着用者に接する面とは反対側の面)に止着される。これにより、前方部2aの両側部と後方部2bの両側部とが着脱自在に止着される。
一対のサイドシート25は、おむつ本体2の長手方向のおよそ全長に亘って設けられ、図3および図4に示すサイドシート25の幅方向の外側の部位251は、トップシート21の側方エッジ近傍にホットメルト接着剤を介して固定される。以下の説明では、一対のサイドシート25のそれぞれの外側の部位251を「固定部251」といい、固定部251の幅方向の内側において固定部251から連続する部位252を「側壁部252」という。各側壁部252の長手方向の両端部はトップシート21上に接合されており、各側壁部252の自由端近傍には、長手方向に沿ってホットメルト接着剤により接合される弾性部材253が設けられる。一対の側壁部252は、弾性部材253が収縮することにより、おむつ本体2の両側部から上側(すなわち、着用者側)に向かって起立する。なお、サイドシート25とトップシート21との接合や上述のトップシート21とバックシート23との接合は、熱融着接合や超音波接合等により行われてもよい。
サイドシート25のシート本体としては、例えば、疎水性繊維にて形成された撥水性または不透液性の不織布(例えば、スパンボンド不織布やメルトブロー不織布、SMS不織布)や、撥水性または不透液性のプラスチックフィルム、あるいは、これらの不織布とプラスチックフィルムとが積層された積層シートが利用される。弾性部材253としては、例えば、ポリウレタン糸、帯状のポリウレタンフィルム、糸状または帯状の天然ゴム等が利用され、本実施の形態では、ポリウレタン糸が各弾性部材として利用される。
図5は、図2中の積層吸収性シート100の5枚の吸収性シート1のうち、最上層の吸収性シート1を示す平面図であり、図6は、当該吸収性シート1を図5中のC−Cの位置にて切断して拡大して示す断面図である。以下、最上層の吸収性シート1の構造について説明するが、他の4枚の吸収性シート1の構造も、長さや幅が多少異なる点を除き、最上層の吸収性シート1の構造と同様である。
図5および図6に示すように、吸収性シート1は、シート本体10、および、シート本体10の両側部に配置される一対のサイドシート15を備える。シート本体10は、透液性のトップシート11、不透液性のバックシート13、および、トップシート11とバックシート13との間に配置される薄型の吸収コア12を備え、トップシート11とバックシート13とは吸収コア12の周囲にてホットメルト接着剤等により接合される。吸収性シート1および吸収コア12は、平面視において、長手方向の全長に亘って幅がほぼ一定な矩形状である。図5では、図の理解を容易にするために、吸収コア12の輪郭を太破線にて描いている。
トップシート11は、おむつ本体2のトップシート21と同様に、例えば、親水性繊維や親水処理された疎水性繊維にて形成された透液性の不織布であり、着用者からの排泄物の水分を速やかに捕捉して吸収コア12へと移動させる。
図6に示すように、吸収コア12は、おむつ本体2の吸収コア22と同様に、高吸収性ポリマーまたは高吸収性ファイバーである吸収性材料の薄い層121(以下、「吸収層121」という。)、および、吸収層121の上下を覆う透液性の2枚のシート122を備え、トップシート11を透過した水分を吸収して迅速に固定する。シート122としては、例えば、トップシート11と同様に、親水性繊維や親水処理された疎水性繊維にて形成された透液性の不織布が利用される。
バックシート13は、おむつ本体2のバックシート23と同様に、例えば、疎水性繊維にて形成された撥水性または不透液性の不織布や、撥水性または不透液性のプラスチックフィルム、あるいは、これらの不織布とプラスチックフィルムとが積層された積層シートであり、バックシート13に到達した排泄物の水分等が、吸収性シート1の外側にしみ出すことが防止される。バックシート13にプラスチックフィルムが利用される場合、使い捨ておむつ3のムレを防止して着用者の快適性を向上するという観点からは、透湿性(通気性)を有するプラスチックフィルムが利用されることが好ましい。
一対のサイドシート15は、シート本体10の長手方向のおよそ全長に亘って設けられ、図5および図6に示すサイドシート15の幅方向の外側の部位151は、トップシート11の側方エッジ近傍にホットメルト接着剤を介して固定される。以下の説明では、一対のサイドシート15のそれぞれの外側の部位151を「固定部151」といい、固定部151の幅方向の内側において固定部151から連続する部位152を「側壁部152」という。各側壁部152の長手方向の両端部はトップシート11上に接合されており、各側壁部152の自由端近傍には、長手方向に沿ってホットメルト接着剤により接合される弾性部材153が設けられる。一対の側壁部152は、弾性部材153が収縮することにより、シート本体10の両側部から上側(すなわち、着用者側)かつ内側に向かって起立する。サイドシート15とトップシート11との接合や上述のトップシート11とバックシート13との接合は、熱融着接合や超音波接合等により行われてもよい。
サイドシート15のシート本体としては、例えば、おむつ本体2のサイドシート25と同様に、疎水性繊維にて形成された撥水性または不透液性の不織布や、撥水性または不透液性のプラスチックフィルム、あるいは、これらの不織布とプラスチックフィルムとが積層された積層シートが利用される。弾性部材153としては、例えば、ポリウレタン糸、帯状のポリウレタンフィルム、糸状または帯状の天然ゴム等が利用され、本実施の形態では、ポリウレタン糸が各弾性部材として利用される。
図7は、積層吸収性シート100を示す平面図であり、図8は、積層吸収性シート100を図7中のD−Dの位置にて切断した断面図である。図8では、おむつ本体2の一部も併せて描いている。図7および図8に示すように、積層吸収性シート100では複数の吸収性シート1の長さおよび幅が下層のものほど小さく、図8に示すように、複数の吸収性シート1の吸収コア12の長さおよび幅は互いに等しい。上下に接する各2枚の吸収性シート1の長さの差および幅の差はそれぞれ、好ましくは、1mm以上30mm以下(より好ましくは、5mm以上15mm以下)であり、本実施の形態では約10mmである。
積層吸収性シート100では、複数の吸収性シート1において、各サイドシート15の固定部151と側壁部152との間の境界が平面視においてほぼ重なっており、固定部151の幅が下層のものほど小さくなっている。また、最上層以外の4枚の吸収性シート1では、一対の側壁部152は、最上層の吸収性シート1と同様にシート本体10の両側部から起立可能であるが、上層の吸収性シート1により起立が抑制されている。
使い捨ておむつ3では、積層吸収性シート100の5枚の吸収性シート1が、幅方向の両側部のみにおいて熱融着接合により(すなわち、加熱および押圧により)互いに接合される。また、最下層の吸収性シート1が、幅方向の両側部のみにおいて熱融着接合によりおむつ本体2に接合される。図7および図8では、5枚の吸収性シート1およびおむつ本体2が互いに接合される一対の領域41(以下、「接合領域41」という。)を二点鎖線にて囲むとともに平行斜線を付して示す。
図8に示すように、一対の接合領域41は、各吸収性シート1の一対の側壁部152よりも幅方向の外側(すなわち、固定部151と側壁部152との間の境界よりも幅方向の外側)に位置しており、上下に接する各2枚の吸収性シート1の接合領域、および、最下層の吸収性シート1とおむつ本体2との接合領域は平面視において重なっている。換言すれば、各接合領域41と使い捨ておむつ3の中心線との間の幅方向の距離は、上下方向の全長に亘っておよそ一定である。
積層吸収性シート100では、5枚の吸収性シート1において、上下に接する各2枚の吸収性シート1の接合強度が下層に向かうに従って大きくなる。また、最下層の吸収性シート1とおむつ本体2との接合強度は、最下層の吸収性シート1と当該吸収性シート1の上側に接する吸収性シート1との接合強度よりも大きい。本実施の形態では、上下に接する各2枚の吸収性シート1をそれぞれ接合する際に、下層に向かうに従って接合温度や接合時の押圧力を大きくし、また、最下層の吸収性シート1とおむつ本体2との接合時に、接合温度や押圧力を、上下に接する2枚の吸収性シート1を接合する際よりも大きくすることにより、上述の接合強度の差が実現される。
使い捨ておむつ3では、最上層の吸収性シート1により着用者からの排泄物が受けられると、排泄物の水分が当該吸収性シート1の吸収コア12により吸収される。最上層の吸収性シート1では、一対の側壁部152が幅方向の両側において起立しているため、排泄物が最上層の吸収性シート1から外部へと漏出することが防止される。
吸収性シート1の交換の際には、作業者により止着テープ24(図1参照)による前方部と後方部との止着が解除され、最上層の吸収性シート1の長手方向の端部が掴まれて長手方向に引っ張られることにより、接合領域41において最上層の吸収性シート1が下側の吸収性シート1(すなわち、上側から2番目の吸収性シート1)から剥離される。そして、未使用の当該下側の吸収性シート1が最上層の吸収性シートとなり、取り外された吸収性シート1は廃棄される。使い捨ておむつ3では、5枚の吸収性シート1が、上側から順に1枚ずつ使用されて同様の手順にて取り外される。積層吸収性シート100の全ての吸収性シート1が取り外された後は、おむつ本体2にて着用者からの排泄物を受け、排泄物の水分はおむつ本体2の吸収コア22により吸収される。おむつ本体2では、一対の側壁部252により、排泄物がおむつ本体2の外部へと漏出することが防止される。
以上に説明したように、使い捨ておむつ3では、積層吸収性シート100が、1枚ずつ取り外し可能に積層されて接合される複数の吸収性シート1を備え、各吸収性シート1が、不透液性のバックシート13と透液性のトップシート11との間に吸収コア22が配置されたシート本体10を備える。そして、使用済みの吸収性シート1を最上層から順次取り外すことにより、おむつ本体2への新たな吸収性シートの取り付けを行うことなく、容易に新しい吸収性シート1を使用することができる。また、複数の吸収性シート1のそれぞれが、シート本体10の両側部から起立する一対の側壁部152を備えることにより、着用者からの排泄物が最上層の吸収性シート1の外部へと漏出することが防止される。その結果、最上層の吸収性シート1以外の吸収性シート1が排泄物により汚れてしまうことを防止することができる。
積層吸収性シート100では、複数の吸収性シート1の幅を下層のものほど小さくすることにより、仮に、排泄物が最上層の吸収性シート1の側方から僅かに漏出した場合であっても、最上層の吸収性シート1よりも下側の吸収性シート1が排泄物により汚れてしまうことをより確実に防止することができる。また、おむつ本体2が、上側かつ内側に向かって起立する一対の側壁部252を備えることにより、最上層の吸収性シート1の側方から漏出した排泄物を側壁部252にて堰き止め、下側の吸収性シート1が排泄物により汚れてしまうことをさらに確実に防止することができる。さらには、一対の側壁部252により積層吸収性シート100を側方から挟み込むことにより、積層吸収性シート100の不要な変形を抑制することができる。使い捨ておむつ3では、一対の側壁部252により使い捨ておむつ3の側方からの排泄物の漏出も防止することができる。
使い捨ておむつ3では、熱融着接合(すなわち、加熱および押圧)により、吸収性シート1が下側の吸収性シート1またはおむつ本体2に比較的小さい接合強度にて接合されるため、吸収性シート1を下側の吸収性シート1またはおむつ本体2から比較的小さい力にて容易に取り外すことができる。
使い捨ておむつ3では、製造段階にて積層吸収性シート100がおむつ本体2に予め固定されているため、使い捨ておむつ3を着用者に装着する際に、おむつ本体2に積層吸収性シート100を取り付ける作業を省略することができ、看護士や介護者等の作業者の負担を軽減することができる。
積層吸収性シート100では、複数の吸収性シート1が幅方向の両側部のみにおいて互いに接合されるため、作業者が最上層の吸収性シート1の長手方向の端部を掴んで長手方向に引っ張ることにより、最上層の吸収性シート1を下側の吸収性シート1から容易に取り外すことができる。また、最下層の吸収性シート1が幅方向の両側部のみにおいておむつ本体2に接合されることにより、最下層の吸収性シート1をおむつ本体2から容易に取り外すこともできる。なお、積層吸収性シート100では、複数の吸収性シート1が実質的に幅方向の両側部のみにおいて互いに接合されるのであれば、例えば、一対の接合領域41の長手方向の両端部が幅方向の内側や外側に多少湾曲する場合であっても、あるいは、各接合領域41の一部が幅方向に多少突出する場合であっても、最上層の吸収性シート1を容易に取り外すことができる。
積層吸収性シート100では、上下に接する各2枚の吸収性シート1の接合強度が下層に向かうに従って大きくなり、最下層の吸収性シート1とおむつ本体2との接合強度は、最下層の吸収性シート1と当該吸収性シート1の上側に接する吸収性シート1との接合強度よりも大きい。このため、吸収性シート1を順次取り外す際に、他の吸収性シート1(すなわち、最上層の吸収性シート1以外の吸収性シート1)の意図しない取り外しを防止しつつ、最上層の吸収性シート1のみを容易に取り外すことができる。また、複数の吸収性シート1の長さを下層のものほど小さくすることにより、吸収性シート1を取り外す際に、作業者が最上層の吸収性シート1のみを容易に掴むことができる。
使い捨ておむつ3では、積層吸収性シート100の複数の吸収性シート1がそれぞれ、高吸収性ポリマーまたは高吸収性ファイバーにより形成された吸収層121の上下をシート122にて覆った薄型の吸収コア12を備える。これにより、積層吸収性シート100を薄型化することができるため、積層吸収性シート100が着用者の股間部にて嵩張ることが防止され、積層吸収性シート100の着用感が向上される。また、おむつ本体2が、上記吸収コア12と同様の薄型の吸収コア22を備えることにより、おむつ本体2も薄型化され、使い捨ておむつ3の着用感が向上される。さらに、使い捨ておむつ3の通気性を向上して着用感をより向上することもできる。
上述のように、使い捨ておむつ3では、吸収性シート1を順次取り外すことにより、新しい吸収性シート1を容易に使用することができるため、使い捨ておむつ3の構造は、着用者以外の作業者による吸収性シート1の取り外しが主な使用態様として想定されるテープタイプの使い捨ておむつに特に適している。
次に、本発明の第2の実施の形態に係る使い捨ておむつについて説明する。図9は、第2の実施の形態に係る使い捨ておむつ3aの断面図であり、第1の実施の形態に係る使い捨ておむつ3の図2に対応する。図10は、使い捨ておむつ3aの積層吸収性シート100aを示す平面図である。使い捨ておむつ3aは、積層吸収性シート100aの5枚の吸収性シート1の接合方法、および、最下層の吸収性シート1とおむつ本体2との接合方法が、第1の実施の形態に係る使い捨ておむつ3と異なる。使い捨ておむつ3aのその他の構造は、図1ないし図8に示す使い捨ておむつ3と同様であり、以下の説明では、使い捨ておむつ3aの使い捨ておむつ3と対応する構造に同符号を付す。
図9および図10に示すように、積層吸収性シート100aでは、積層吸収性シート100と同様に、複数の吸収性シート1の長さおよび幅が下層のものほど小さい。上下に接する各2枚の吸収性シート1の長さの差および幅の差はそれぞれ、好ましくは、1mm以上30mm以下(より好ましくは、5mm以上15mm以下)であり、本実施の形態では約10mmである。積層吸収性シート100aの各吸収性シート1では、左右両側の外縁に沿って長手方向に伸びる一対の弱化線16が形成されており、各弱化線16は吸収性シート1の長手方向の全長に亘る。弱化線16は、周囲の部位よりも切断抵抗が小さい線であり、本実施の形態では、それぞれが吸収性シート1を貫通するとともに長手方向に伸びる複数の短いスリットが、長手方向に連続的に配列されたミシン目とされる。図9では、弱化線16が形成される幅方向の位置を太破線にて示す。
図9に示すように、積層吸収性シート100aでは、第1の実施の形態と同様に、5枚の吸収性シート1において、各サイドシート15の固定部151と側壁部152との間の境界が平面視においてほぼ重なる。各吸収性シート1の一対の弱化線16は、一対の側壁部152よりも幅方向の外側(すなわち、固定部151と側壁部152との間の境界よりも幅方向の外側)に位置しており、複数の吸収性シート1の複数対の弱化線16は、平面視においてほぼ重なる。
複数の吸収性シート1は、各吸収性シート1の一対の弱化線16の外側にて、ホットメルト接着剤により形成された一対の接着剤層42により上下に強固に接合され(すなわち、後述のように、弱化線16が破断する程度の力にて吸収性シート1が引っ張られた場合であっても剥離しない程度に強固に接合され)、最下層の吸収性シート1は、一対の弱化線16の外側にて接着剤層42によりおむつ本体2に強固に接合される。すなわち、複数の吸収性シート1は、幅方向の両側部のみにおいて互いに接合され、最下層の吸収性シート1は、幅方向の両側部のみにおいておむつ本体2に接合される。
上下に接する各2枚の吸収性シート1の間の一対の接着剤層42、および、最下層の吸収性シート1とおむつ本体2との間の一対の接着剤層42は平面視においてほぼ重なる。換言すれば、各接着剤層42と使い捨ておむつ3の中心線との間の幅方向の距離は、上下方向の全長に亘っておよそ一定である。図10では、最上層の吸収性シート1と上側から2番目の吸収性シート1との間の一対の接着剤層42に平行斜線を付すとともに弱化線16を太破線にて示す。
吸収性シート1の交換の際には、作業者により最上層の吸収性シート1の長手方向の端部が掴まれて長手方向に引っ張られることにより、最上層の吸収性シート1の弱化線16が破断され、一対の弱化線16の内側の部位が下側の吸収性シート1から取り外されて廃棄される。これにより、未使用の当該下側の吸収性シート1が最上層の吸収性シートとなる。なお、取り外された吸収性シート1の一対の弱化線16よりも外側の部位は、当該未使用の吸収性シート1上に接合された状態で残置される。
使い捨ておむつ3aでは、積層吸収性シート100aの5枚の吸収性シート1が、上側から順に1枚ずつ使用されて同様の手順にて取り外される。全ての吸収性シート1が取り外された後は、おむつ本体2にて着用者からの排泄物を受け、排泄物の水分はおむつ本体2の吸収コア22により吸収される。また、おむつ本体2では、一対の側壁部252により、排泄物がおむつ本体2の外部へと漏出することが防止される。
おむつ本体2の内面には、5枚の吸収性シート1の弱化線16よりも外側の部位が残置されており、これにより、おむつ本体2の内面にて受けた排泄物が幅方向に広がることが抑制される。積層吸収性シート100aでは、上述のように、複数の吸収性シート1の幅が下層のものほど小さく、複数の吸収性シート1の複数対の弱化線16は平面視においてほぼ重なるため、おむつ本体2の内面に残置される5枚の吸収性シート1の弱化線16よりも外側の部位(以下、「残置部」という。)の高さが、幅方向の外側に向かうに従って漸次減少する。これにより、残置部が着用者の肌に接した場合に生じる可能性がある異物感が低減される。
以上に説明したように、使い捨ておむつ3aでは、第1の実施の形態と同様に、使用済みの吸収性シート1を最上層から順次取り外すことにより、おむつ本体2への新たな吸収性シートの取り付けを行うことなく、容易に新しい吸収性シート1を使用することができる。また、複数の吸収性シート1のそれぞれが、幅方向の両側部から起立する一対の側壁部152を備えることにより、着用者からの排泄物が最上層の吸収性シート1の外部へと漏出することが防止される。その結果、最上層以外の吸収性シート1が排泄物により汚れてしまうことを防止することができる。
使い捨ておむつ3aでは、積層吸収性シート100aの各吸収性シート1を、各吸収性シート1の下側の吸収性シート1またはおむつ本体2に、ホットメルト接着剤により容易かつ強固に接合することができる。また、吸収性シート1の弱化線16を破断することにより、当該吸収性シート1を下側の吸収性シート1またはおむつ本体2から容易に取り外すことができる。
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、様々な変更が可能である。
第1の実施の形態に係る積層吸収性シート100では、例えば図11に示すように、吸収性シート1の左右両側にて長手方向に伸びる一対の接合領域41の間に、それぞれが長手方向および幅方向に対して傾斜する短い直線状である複数の接合領域41aが設けられてもよい。図11に示す積層吸収性シート100では、上下の吸収性シート1が、一対の接合領域41に加えて複数の接合領域41aにおいても熱融着接合により接合されており、吸収性シート1を取り外す際には、これらの接合領域41および接合領域41aにおいて上側の吸収性シート1が下側の吸収性シート1から剥離される。また、積層吸収性シート100では、上下の吸収性シート1が外縁全周に亘って熱融着接合されていてもよい。
積層吸収性シート100では、上下に接する各2枚の吸収性シート1の接合強度、および、最下層の吸収性シート1とおむつ本体2との接合強度はおよそ等しくされてもよい。例えば、積層吸収性シート100の複数の吸収性シート1およびおむつ本体2が積層された状態で、最上層の吸収性シート1の上側、および、おむつ本体2の下側からローラ等で挟んで加熱および押圧することにより、平面視において重なる接合領域において、上下に接する各2枚の吸収性シート1、および、最下層の吸収性シート1とおむつ本体2とを、1回の接合動作によりおよそ等しい接合強度にて接合することができる。これにより、積層吸収性シート100および使い捨ておむつ3の製造が簡素化される。
第2の実施の形態に係る積層吸収性シート100aでは、各吸収性シート1の弱化線16は、複数の略円形の貫通穴が長手方向に伸びる略直線状に連続的に配列されたものとされてもよく、吸収性シート1の厚さの半分程度の深さを有する略直線状の切り込みとされてもよい。また、積層吸収性シート100aでは、例えば図12に示すように、吸収性シート1の左右両側にて長手方向に伸びる一対の弱化線16および一対の接着剤層42の間に、それぞれが長手方向および幅方向に対して傾斜する短い直線状である複数の接合領域41aが設けられてもよい。積層吸収性シート100aでは、上下の吸収性シート1が、複数の接合領域41aにおいて熱融着接合により比較的小さい接合強度にて取り外し可能に接合されており、吸収性シート1を取り外す際には、弱化線16の破断と並行して各接合領域41aにおいて上側の吸収性シート1が下側の吸収性シート1から剥離される。
上記実施の形態に係る積層吸収性シートでは、各吸収性シート1の平面視における形状は必ずしも略矩形には限定されず、例えば、図13に示すように、略円形の大小2つの部位が前後方向に配列された形状とされてもよい。この場合、上下の吸収性シート1が接合される接合領域41は、例えば、上記2つの部位のうち小さい方の部位から大きい方の部位に向かうに従って幅方向の間隔が大きくなる一対の直線状とされてもよい。
上記実施の形態に係る積層吸収性シートの各吸収性シート1では、吸収コア12に代えて、例えば、高吸収性ポリマーや高吸収性ファイバー等の吸収性材料がバックシート13上にホットメルト接着剤等により直接接合されて形成された吸収層121が設けられてもよい。おむつ本体2においても、吸収コア22に代えて、上記と同様の吸収層221が設けられてもよい。あるいは、吸収性シート1の吸収コア12やおむつ本体2の吸収コア22は、粉砕したパルプ繊維やセルロース繊維等の親水性繊維に粒状の高吸収性ポリマーや高吸収性ファイバー等の吸収性材料を混合したものをティッシュペーパーや透液性不織布等により包み込んで形成されてもよい。親水性繊維を包むティッシュペーパーや透液性不織布等は、親水性繊維および吸収性材料とホットメルト接着剤により接合されて、親水性繊維の型崩れ、および、吸収性材料の脱落(特に、吸水後における脱落)を防止する。
上記実施の形態に係る使い捨ておむつでは、積層吸収性シートの複数の吸収性シート1の長さおよび幅が下層のものほど小さいが、複数の吸収性シート1は長さが同じで幅のみが下層のものほど小さくされてもよい。この場合であっても、最上層の吸収性シート1よりも下側の吸収性シート1が排泄物により汚れてしまうことを防止することができる。また、複数の吸収性シート1の長さおよび幅が互いに等しくされてもよい。これにより、積層吸収性シートを構成する複数の吸収性シート1の製造を簡素化することができ、積層吸収性シートおよび使い捨ておむつの製造も簡素化することができる。
上記実施の形態に係る積層吸収性シートにおいて積層される吸収性シート1の枚数は必ずしも5枚には限定されず、積層吸収性シートは、おむつ本体2の内面上に取り外し可能に固定される最下層の吸収性シート1、および、最下層の吸収性シート1上に1枚ずつ取り外し可能に積層されて接合される少なくとも1つの上層の吸収性シート1を備えていればよい。換言すれば、積層吸収性シートは少なくとも2枚の吸収性シート1を備える。これにより、おむつ本体2への新たな吸収性シートの取り付けを行うことなく、容易に新しい吸収性シート1を使用することができる。着用者の平均的な排泄頻度等を考慮すると、使い捨ておむつの交換回数(すなわち、おむつ本体2の交換回数)を1日1回に低減するためには、積層吸収性シートの吸収性シート1の枚数は4以上とされることが好ましい。また、使い捨ておむつの厚さを実用的な範囲に収めるという観点からは、積層吸収性シートの吸収性シート1の枚数は6以下とされることが好ましい。
上記実施の形態に係る積層吸収性シートは、上端に胴部開口を有するとともに下部に一対の脚部開口を有するパンツタイプのおむつ本体の内面上に固定されてもよい。また、積層吸収性シートは、必ずしも製造段階においておむつ本体の内面上に固定される必要はなく、単体にて製造された積層吸収性シートを使用する際に、作業者により用途に応じたおむつ本体の内面上に固定されてもよい。この場合、積層吸収性シートの最下層の吸収性シート1の外面(すなわち、バックシート13)に面ファスナ等の止着部材が設けられ、当該止着部材により積層吸収性シートがおむつ本体の内面に取り外し可能に固定される。なお、第2の実施の形態に係る積層吸収性シート100aが面ファスナ等によりおむつ本体の内面上に固定される場合には、最下層の吸収性シート1に弱化線16は設けられる必要はない。
1 吸収性シート
2 おむつ本体
3,3a 使い捨ておむつ
10 シート本体
11 トップシート
12 吸収コア
13 バックシート
16 弱化線
21 トップシート
22 吸収コア
23 バックシート
24 止着テープ
100,100a 積層吸収性シート
121 吸収層
122 シート
152 側壁部
221 吸収層
222 シート
252 側壁部

Claims (12)

  1. 使い捨てのおむつ本体の内面上に固定され、着用者からの排泄物を受ける吸収性物品であって、
    前記おむつ本体の内面上に、取り外し可能に固定される最下層の吸収性シートと、
    前記最下層の吸収性シート上に、1枚ずつ取り外し可能に積層されて接合される少なくとも1つの上層の吸収性シートと、
    を備え、
    前記最下層の吸収性シートおよび前記少なくとも1つの上層の吸収性シートである複数の吸収性シートのそれぞれが、
    不透液性のバックシートと透液性のトップシートと間に吸収性材料が配置されたシート本体と、
    前記シート本体の両側部から起立可能な一対の側壁部と、
    を備え
    前記複数の吸収性シートにおいて、上下に接する各2枚の吸収性シートの接合強度が下層に向かうに従って大きくなることを特徴とする吸収性物品。
  2. 請求項1に記載の吸収性物品であって、
    前記複数の吸収性シートの幅が、下層のものほど小さいことを特徴とする吸収性物品。
  3. 使い捨てのおむつ本体の内面上に固定され、着用者からの排泄物を受ける吸収性物品であって、
    前記おむつ本体の内面上に、取り外し可能に固定される最下層の吸収性シートと、
    前記最下層の吸収性シート上に、1枚ずつ取り外し可能に積層されて接合される少なくとも1つの上層の吸収性シートと、
    を備え、
    前記最下層の吸収性シートおよび前記少なくとも1つの上層の吸収性シートである複数の吸収性シートのそれぞれが、
    不透液性のバックシートと透液性のトップシートと間に吸収性材料が配置されたシート本体と、
    前記シート本体の両側部から起立可能な一対の側壁部と、
    を備え、
    前記複数の吸収性シートの幅が、下層のものほど小さいことを特徴とする吸収性物品。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の吸収性物品であって、
    前記複数の吸収性シートが加熱および押圧により互いに接合されることを特徴とする吸収性物品。
  5. 使い捨てのおむつ本体の内面上に固定され、着用者からの排泄物を受ける吸収性物品であって、
    前記おむつ本体の内面上に、取り外し可能に固定される最下層の吸収性シートと、
    前記最下層の吸収性シート上に、1枚ずつ取り外し可能に積層されて接合される少なくとも1つの上層の吸収性シートと、
    を備え、
    前記最下層の吸収性シートおよび前記少なくとも1つの上層の吸収性シートである複数の吸収性シートのそれぞれが、
    不透液性のバックシートと透液性のトップシートと間に吸収性材料が配置されたシート本体と、
    前記シート本体の両側部から起立可能な一対の側壁部と、
    を備え、
    前記少なくとも1つの上層の吸収性シートの外縁に沿って弱化線が形成されており、
    前記複数の吸収性シートが、前記弱化線の外側にて上下に強固に接合され、
    前記弱化線が破断されることにより、各吸収性シートが下側の吸収性シートから取り外されることを特徴とする吸収性物品。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載の吸収性物品であって、
    前記複数の吸収性シートが、幅方向の両側部のみにおいて互いに接合されることを特徴とする吸収性物品。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載の吸収性物品であって、
    前記複数の吸収性シートの前記吸収性材料が、高吸収性ポリマーまたは高吸収性ファイバーであり、
    前記複数の吸収性シートのそれぞれが、前記吸収性材料の薄い層の上下を透液性のシートで覆った薄型の吸収コアを備えることを特徴とする吸収性物品。
  8. 請求項1ないし7のいずれかに記載の吸収性物品であって、
    前記複数の吸収性シートの枚数が4以上であることを特徴とする吸収性物品。
  9. 着用者からの排泄物を受ける使い捨ておむつであって、
    使い捨てのおむつ本体と、
    前記おむつ本体の内面上に固定される請求項1ないし8のいずれかに記載の吸収性物品と、
    を備えることを特徴とする使い捨ておむつ。
  10. 請求項9に記載の使い捨ておむつであって、
    前記おむつ本体が、前方部の両側部と後方部の両側部とを着脱自在に止着する一対の止着テープを有することを特徴とする使い捨ておむつ。
  11. 請求項9または10に記載の使い捨ておむつであって、
    前記おむつ本体が、
    不透液性のバックシートと、
    透液性のトップシートと、
    前記バックシートと前記トップシートとの間に配置され、高吸収性ポリマーまたは高吸収性ファイバーである吸収性材料の薄い層の上下を透液性のシートで覆った薄型の吸収コアと、
    を備えることを特徴とする使い捨ておむつ。
  12. 請求項9ないし11のいずれかに記載の使い捨ておむつであって、
    前記おむつ本体が、両側部に上側かつ内側に向かって起立する一対の側壁部を備え、前記複数の吸収性シートが、前記一対の側壁部の間に収納されることを特徴とする使い捨ておむつ。
JP2009223825A 2009-09-29 2009-09-29 吸収性物品および使い捨ておむつ Active JP5503242B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009223825A JP5503242B2 (ja) 2009-09-29 2009-09-29 吸収性物品および使い捨ておむつ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009223825A JP5503242B2 (ja) 2009-09-29 2009-09-29 吸収性物品および使い捨ておむつ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011072335A JP2011072335A (ja) 2011-04-14
JP5503242B2 true JP5503242B2 (ja) 2014-05-28

Family

ID=44017010

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009223825A Active JP5503242B2 (ja) 2009-09-29 2009-09-29 吸収性物品および使い捨ておむつ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5503242B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6288551B2 (ja) * 2013-12-26 2018-03-07 大王製紙株式会社 リバーシブル型パッドタイプ吸収性物品
JP6436646B2 (ja) * 2014-05-16 2018-12-12 日本製紙クレシア株式会社 吸収性物品
JP6450121B2 (ja) * 2014-09-19 2019-01-09 株式会社リブドゥコーポレーション 吸収性パッド、吸収性パッド積層体、およびこれを備えた吸収性物品
JP6860397B2 (ja) * 2017-03-28 2021-04-14 大王製紙株式会社 積層吸収性物品
JP7153224B2 (ja) * 2017-09-29 2022-10-14 東レ・オペロンテックス株式会社 複葉型吸収部材

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2511443Y2 (ja) * 1991-07-11 1996-09-25 ユニ・チャーム株式会社 使い捨てオムツ
JPH0824698B2 (ja) * 1991-07-22 1996-03-13 陽子 上村 生理用ナプキン
ES2167429T3 (es) * 1994-04-29 2002-05-16 Mcneil Ppc Inc Productos absorbentes en capas.
JP3756000B2 (ja) * 1998-03-23 2006-03-15 ユニ・チャーム株式会社 吸収性物品
JP2003010223A (ja) * 2001-06-29 2003-01-14 Pigeon Corp 失禁パッド
JP4502557B2 (ja) * 2001-12-04 2010-07-14 花王株式会社 使い捨ておむつ
JP4245547B2 (ja) * 2004-11-05 2009-03-25 花王株式会社 吸収性物品
JP4747051B2 (ja) * 2006-07-31 2011-08-10 王子ネピア株式会社 パンツ型使い捨ておむつ、及びパンツ型使い捨ておむつ用外装体

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011072335A (ja) 2011-04-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4627473B2 (ja) 男性用尿吸収物品
JP4627472B2 (ja) 男性用尿吸収物品
CN102985040B (zh) 一次性尿布
CN103200914A (zh) 吸收性物品和制造吸收性物品的方法
JP2011244864A (ja) 吸収性物品
JP5503242B2 (ja) 吸収性物品および使い捨ておむつ
JP5378247B2 (ja) 使い捨ておむつ
JP6776496B2 (ja) 吸収性物品
JP4778820B2 (ja) 吸収性物品
JP5480001B2 (ja) 吸収性物品
JP5511587B2 (ja) 使い捨ておむつ
JP5960388B2 (ja) 使い捨ておむつ
JP5318700B2 (ja) 使い捨ておむつ
JP5520620B2 (ja) 使い捨ておむつ
JP2012040246A (ja) 使い捨ておむつ
JP5129444B2 (ja) パンツ型使い捨ておむつ
JP4315848B2 (ja) 吸収性物品
JP5497375B2 (ja) 使い捨ておむつ
JP5525286B2 (ja) 使い捨ておむつ
JP5599502B2 (ja) 使い捨ておむつ
JP2012249691A (ja) 使い捨て補助パッド
JP2011101673A (ja) 使い捨ておむつ
JP5710924B2 (ja) 吸収性物品
JP2010131087A (ja) 尿取りパッド
JP2006223321A (ja) 吸収性物品

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120730

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130725

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130801

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130925

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140306

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140314

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5503242

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250