JP5500152B2 - 液体現像剤 - Google Patents

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Description

本発明は、複写機、プリンタ、デジタル印刷機等の湿式電子写真方式の湿式画像形成装置に用いられる液体現像剤に関する。
液体現像剤は、トナー粒子(着色微粒子)成分と絶縁性液体(キャリア液)成分からなり、通常トナー粒子は樹脂と顔料と顔料分散剤からなる。
このような液体現像剤のトナー粒子の粒径は乾式現像剤のものに比べて小さく、サブミクロンオーダーまで小径化が可能であり、トナー粒子消費量の低減が期待できる。しかしながら、液体現像剤のトナー粒子においては顔料の含有量を乾式現像剤のものに比べて高くする必要があり、そのために顔料分散剤を添加することが行なわれている。顔料分散剤を添加すると、トナー粒子中の顔料と樹脂との相溶性が向上する。
たとえば、特開2009−053638号公報(特許文献1)は、アミン化合物である顔料分散剤を有する液体現像剤を開示している。また、特開平05−333607号公報は、酸性顔料誘導体の存在下で分散せしめたトナー粒子と電気絶縁性液体とからなる静電荷現像用液体現像剤を開示している。
特開2009−053638号公報 特開平05−333607号公報
液体現像剤は、液体(絶縁性液体)が存在するために乾式現像剤に比べて画像形成時の画像の定着性が低下する。これは、定着工程後も液体が画像(トナー粒子)とともに紙等の記録材上に残存し、それが離型成分として作用するためであると推測される。
液体現像剤は、上記の通り、固形分であるトナー粒子成分と液体成分とから成る。トナー粒子は樹脂(バインダー樹脂)と顔料とを含んでいる。通常、樹脂が溶融し、記録材と接着して定着される。しかしながら、樹脂成分のみでは定着強度が不十分である場合があり、そのため定着性を補助する成分の添加が望まれる。トナー粒子中に顔料分散剤を添加すると定着強度が向上することが期待される。
このような顔料分散剤として塩基性の顔料分散剤は、特に定着強度の向上が期待されるため、定着強度を向上させるという観点からはその使用が望まれるものである。しかし、その反面トナー粒子中において顔料の分散性が悪化するという問題を生じる場合がある。特に、顔料が塩基性であったり、中性であると十分な分散性が得られない。
また、オイル中に分散した液滴からトナー粒子を形成するような造粒法において、そのような液滴に塩基性の顔料分散剤が存在すると液滴の粘度が上昇し、トナー粒子の造粒性が悪化することがあった。
本発明は、このような状況下に鑑みなされたものであって、その目的とするところは、トナー粒子中における顔料の分散性の向上と定着強度の向上とを両立させたとともに、生産性にも優れる液体現像剤を提供することにある。
本発明の液体現像剤は、トナー粒子と絶縁性液体とを含み、該トナー粒子は、樹脂と顔料と顔料分散剤とを含み、該顔料は、酸性基を有する顔料を含み、該顔料分散剤は、ε−カプロラクトン由来の構成単位を含む塩基性高分子分散剤であることを特徴とする。
ここで、上記酸性基は、スルホン酸基またはカルボン酸基であることが好ましく、上記樹脂は、ポリエステル樹脂を含み、該ポリエステル樹脂は、酸成分に由来する構成単位とアルコール成分に由来する構成単位とを含み、かつ両構成単位に占める脂肪族系モノマーに由来する構成単位の全量が、30〜80モル%となることが好ましい。
また、上記トナー粒子は、上記樹脂を第1溶媒に溶解してなる樹脂溶液中に上記顔料を分散させた分散液を分散相とし、第2溶媒を連続相とする2相系において、該分散相から該第1溶媒を揮発させることにより得られ、該分散相は、上記顔料分散剤を含み、該第1溶媒は、該第2溶媒とは異なった溶解度パラメータ値を有することが好ましい。
本発明の液体現像剤は、上記のような構成を有することにより、トナー粒子中における顔料の分散性の向上と定着強度の向上とを両立させたとともに、生産性にも優れるという優れた効果を示す。
湿式電子写真方式の湿式画像形成装置の概略概念図である。
以下、本発明に係る実施の形態について、さらに詳細に説明する。
<液体現像剤>
本実施の形態の液体現像剤は、トナー粒子と絶縁性液体とを少なくとも含み、トナー粒子は絶縁性液体中に分散している。かかる液体現像剤は、これらの成分を含む限り、他の任意の成分を含むことができる。他の成分としては、たとえばトナー分散剤(トナー粒子に含まれる後述の顔料分散剤とは異なり、トナー粒子を分散させるために絶縁性液体中に含まれる分散剤であり、本実施の形態では便宜上「トナー分散剤」という)、荷電制御剤、増粘剤等を挙げることができる。
液体現像剤の配合割合は、たとえばトナー粒子を1〜50質量%とし、残部を絶縁性液体等とすることができる。トナー粒子の配合量が1質量%未満では、トナー粒子の沈降が生じやすく、長期保管時の経時的な安定性が低下する傾向を示し、また必要な画像濃度を得るためには多量の液体現像剤を供給する必要があり、紙等の記録材上に付着する絶縁性液体の量が増加し、定着時にそれを乾燥させる必要が生じるとともに発生したその蒸気により環境上の問題が生じる可能性がある。一方、トナー粒子の配合量が50質量%を超えると、液体現像剤の粘度が高くなりすぎ、製造上および取り扱い上、困難になる傾向を示す。
また、液体現像剤の粘度は、25℃において0.1mPa・s以上10000mPa・s以下とすることが好ましい。10000mPa・sを超えると、液体現像剤を撹拌することが困難となり、絶縁性液体中にトナー粒子を均一に分散させることができず液体現像剤を得るための装置面での負担が大きくなる場合がある。一方、0.1mPa・s未満では、トナー粒子の沈降が生じやすく、長期保管時の経時的な安定性が低下し、画像濃度が不安定となる場合がある。
このような液体現像剤は、湿式電子写真方式の湿式画像形成装置用の現像剤として有用である。
<トナー粒子>
本実施の形態の液体現像剤に含まれるトナー粒子は、樹脂と顔料と顔料分散剤とを含む。このような本実施の形態のトナー粒子は、樹脂と顔料と顔料分散剤とを含む限り、他の任意の成分を含むことができる。他の成分としては、たとえばワックス、荷電制御剤等を挙げることができる。
また、このようなトナー粒子は、0.1〜5μm、より好ましくは0.5〜3μmの平均粒径を有することが好ましい。なお、ここでいう平均粒径とは、体積平均粒径を示す。トナー粒子の平均粒径が0.1μm未満の場合、現像性が低下する場合があり、5μmを超えると、画像の品質が低下する場合がある。
以下、このようなトナー粒子を構成する各構成要素についてさらに説明する。
<樹脂>
本実施の形態のトナー粒子に含まれる樹脂は、トナー粒子(顔料)を記録材上に定着させる作用を主として有するものであり、このようなトナー粒子を構成する樹脂として用いられる従来公知の樹脂を特に限定することなく用いることができる。特に、熱可塑性のものが好ましく、たとえばポリエステル樹脂、スチレン−アクリル共重合体樹脂、スチレン−アクリル変性ポリエステル樹脂、ポリオレフィン共重合体(特にエチレン系共重合体)、エポキシ樹脂、ロジン変性フェノール樹脂、ロジン変性マレイン酸樹脂等を例示することができる。
このような樹脂としては、上記例示中、特にポリエステル樹脂を含むことが好ましい。良好な定着強度が得られるためである。このようなポリエステル樹脂は、多価アルコールと多価カルボン酸との重縮合により得られる。
そして、特にこのようなポリエステル樹脂としては、酸成分に由来する構成単位とアルコール成分に由来する構成単位とを含み、かつ両構成単位に占める脂肪族系モノマーに由来する構成単位の全量が30〜80モル%となるものが好ましい。より好ましくは、50〜80モル%である。脂肪族系モノマーの比率をこのような範囲とすることで、樹脂に含まれるアルキル基と後述の絶縁性液体に含まれるアルキル基との相溶性が向上し、トナー粒子を製造する場合に良好な造粒性が得られるためである。ここでいう造粒性とは、オイル中に分散した液滴からトナー粒子を形成するような造粒法における、液滴形成の容易性を示す。
またさらに、脂肪族系モノマーの比率を上記のような範囲とすることにより、紙等の記録材への定着強度が向上するという優れた効果も示される。このような効果が示される詳細なメカニズムは未だ解明されていないが、恐らく後述の顔料分散剤の添加と相乗的に作用し、定着時のトナー粒子が低粘性となり、樹脂の配向性が向上するためではないかと推測される。
このようなポリエステル樹脂は、原則的に多価カルボン酸(酸成分)と多価アルコール(アルコール成分)との重縮合反応により合成されるものであり、このため多価カルボン酸に由来する部分が酸成分構成単位(すなわち酸成分に由来する構成単位)となり、多価アルコールに由来する部分がアルコール成分構成単位(すなわちアルコール成分に由来する構成単位)となって、これらの構成単位が繰り返されることによりポリエステル樹脂が構成される。したがって、脂肪族系モノマーとは、酸成分構成単位については脂肪族多価カルボン酸およびその低級アルキルエステルや酸無水物などが相当し、アルコール成分構成単位については脂肪族多価アルコールが相当する。また、脂肪族系モノマーに由来する構成単位の全量とは、酸成分構成単位とアルコール成分構成単位の両者における、上記のような脂肪族系モノマーに由来する構成単位の合計量を意味する。
ここで、脂肪族多価カルボン酸としては、たとえば、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼリン酸、セバシン酸、1,9−ノナンジカルボン酸、1,10−デカンジカルボン酸、1,11−ウンデカンジカルボン酸、1,12−ドデカンジカルボン酸、1,13−トリデカンジカルボン酸、1,14−テトラデカンジカルボン酸、1,16−ヘキサデカンジカルボン酸、1,18−オクタデカンジカルボン酸、およびこれらの低級アルキルエステルや酸無水物などが挙げられる。これらのうち、ポリエステル樹脂の結晶性が促進されるという観点から、アジピン酸、セバシン酸、1,10−デカンジカルボン酸、1,12−ドデカンジカルボン酸のいずれかを用いることが好ましい。このような多価カルボン酸としては、上記のものを1種単独でまたは2種以上を組み合わせて用いることができる。
また、脂肪族多価アルコールとしては、たとえばエチレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,7−ヘプタンジオール、1,8−オクタンジオール、1,9−ノナンジオール、1,10−デカンジオール、1,11−ウンデカンジオール、1,12−ドデカンジオール、1,13−トリデカンジオール、1,14−テトラデカンジオール、1,18−オクタデカンジオール、1,20−エイコサンジオールなどが挙げられる。これらのうち、ポリエステル樹脂の結晶性が促進されるという観点から、エチレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,9−ノナンジオール、1,10−デカンジオールのいずれかを用いることが好ましい。このような脂肪族多価アルコールとしては、上記のものを1種単独でまたは2種以上を組み合わせて用いることができる。
一方、酸成分構成単位とアルコール成分構成単位のそれぞれにおいて、脂肪族系モノマーに由来する構成単位以外の構成単位としては、たとえば芳香族系モノマーに由来する構成単位を挙げることができる。このような芳香族系モノマーとしては、酸成分構成単位については芳香族多価カルボン酸およびその低級アルキルエステルや酸無水物などを挙げることができ、アルコール成分構成単位については芳香族多価アルコールを挙げることができる。
このような芳香族多価カルボン酸としては、たとえば、テレフタル酸、イソフタル酸、オルトフタル酸、t−ブチルイソフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、4,4’−ビフェニルジカルボン酸、トリメリット酸などが挙げられ、これらのうち、入手容易性の観点から、テレフタル酸、イソフタル酸、t−ブチルイソフタル酸のいずれかを用いることが好ましい。
また、芳香族多価アルコールとしては、たとえば以下の式(I)で表わされるビスフェノールAのアルキレンオキサイド付加物が挙げられる。
Figure 0005500152
式(I)中、R1およびR2は、それぞれ独立して、炭素数2または3のアルキレン基を示し、mおよびnは、それぞれ独立して、0または正の整数を示すが、両者の和は1〜16である。
このようなポリエステル樹脂は、脂肪族系モノマーと芳香族系モノマーとを共重合させて合成しても良いし、脂肪族系モノマーのみを共重合(重縮合)させて得られる脂肪族ポリエステルと芳香族系モノマーのみを共重合(重縮合)させて得られる芳香族ポリエステルとをトナー粒子製造時に混合しても良い。脂肪族ポリエステルと芳香族ポリエステルとを混合する場合や2種以上のポリエステル樹脂を用いる場合、上記の脂肪族系モノマーに由来する構成単位の含有割合(モル%)は、ポリエステル樹脂(混合物)全体に対する含有割合とする。
このようなポリエステル樹脂は、数平均分子量(Mn)が1000以上5000以下であることが好ましく、重量平均分子量(Mw)が2000以上200000以下であることが好ましい。なお、数平均分子量および重量平均分子量は、GPC(ゲル浸透クロマトグラフィー)により測定することができる。
合成したポリエステル樹脂のモノマー比率は、フーリエ変換核磁気共鳴装置(FT−NMR)(商品名:「Lambda400」、日本電子社製)を用いて、1H−NMR分析を行なってその積分比より決定することができる。測定溶媒はクロロホルム−d(重クロロホルム)溶剤を用いることができる。
<顔料>
本実施の形態のトナー粒子に含まれる顔料は、酸性基を有する顔料を含むことを特徴とする。顔料がこのように酸性基を有する顔料を含むことにより、後述の顔料分散剤との相溶性が飛躍的に向上し、これにより顔料と樹脂との相溶性が向上することからトナー粒子中における顔料の分散性が顕著に向上する。このような効果は、顔料として中性の顔料や塩基性の顔料のみを含む場合には決して得ることができない効果である。またさらに、顔料がこのように酸性基を有する顔料を含むと、オイル中に分散した液滴からトナー粒子を形成するような造粒法において、その液滴の粘度を低下させることができるため、このような造粒法によるトナー粒子の製造に極めて有利となる。通常、塩基性の顔料分散剤を使用すると当該液滴の粘度が上昇する傾向を示すが、本実施の形態においては酸性基を有する顔料と塩基性の顔料分散剤とが相互作用を示し、当該液滴の粘度が適正に保たれるため塩基性の顔料分散剤を不都合なく使用することが可能となる。
ここで、酸性基とは、スルホン酸基(−SO3H)、カルボン酸基(−COOH)、リン酸基(H2PO4−)、ホウ酸基(H2BO3−)等をいう。これらの酸性基の中でも、特にスルホン酸基またはカルボン酸基が好ましい。分散性を上げる効果が高いためである。また、このような酸性基は、顔料1分子中に導入される個数や、導入位置は特に限定されない。その個数や位置は、顔料の色目にあまり影響を与えない範囲で選択することが好適である。また、顔料1分子中に複数個の酸性基が導入される場合は、各酸性基は同じであっても良いし、異なっていても良い。このような酸性基を有する顔料としては、各種の顔料誘導体またはシナジストや、公知の顔料に酸性基を導入した化合物(顔料)等が含まれる。
なお、顔料に導入された酸性基の個数や位置は、顔料をケトン系のような溶剤に添加し、撹拌後上澄み液を取り出し、電位差滴定等により特定することができる。
酸性基が導入される上記のような公知の顔料としては、フタロシアニン系、キナクリドン系、キナクリドンキノン系、イソインドリノン系、キノフタロン系、ジケトピロロピロール系、ペリレン系、ペリノン系、インジゴ系、チオインジゴ系、ジオキサジン系、アントラキノン系、ピランスロン系、アンスアンスロン系、フラバンスロン系、インダンスロン系、金属錯体系等の縮合多環系顔料、ベンズイミダゾロン系、不溶性アゾ系、縮合アゾ系、溶性アゾ系等の各種有機顔料を挙げることができる。また、酸性基を導入したカーボンブラックも含まれ、pH7未満(カーボンブラックの5質量%の純水懸濁液のpH)のカーボンブラックはこのような酸性基が導入されたものとみなされる。なお、従来より本来的に酸性基を有することが知られている顔料も、本実施の形態の酸性基を有する顔料に該当する。
このような酸性基を有する顔料は、たとえば、公知の顔料に硫酸、クロロ硫酸などのスルホン化剤を作用させることにより顔料に対してスルホン酸基を導入する方法等、従来公知の方法を採用することができる。なお、このような酸性基を有する顔料としては、市販品を使用することができ、たとえば市販のシナジストとしては、日本ルーブリゾール社製の「ソルスパース5000」(商品名)、「ソルスパース12000」(商品名)等を挙げることができ、酸性基を有する顔料としては、DIC社製の「ファーストゲンブルーGBK−18SD」(商品名)、「ファーストゲンブルーFDB−14」(商品名)等を挙げることができる。
このような酸性基を有する顔料は、トナー粒子に含まれる顔料全体に対して3質量%以上、より好ましくは10質量%以上含まれることが好ましい。3質量%よりも少ないと、上記のような効果が十分に得られなくなる。一方、その上限は100質量%、すなわちトナー粒子に含まれる顔料はその全てが酸性基を有する顔料であっても差し支えない。なお、顔料が酸性基を有する顔料以外の顔料を含む場合、そのような顔料としては、上記に例示した公知の顔料を含むことができる。
なお、トナー粒子に含まれる顔料全体の配合量は、トナー粒子に含まれる樹脂に対して8質量%以上70質量%以下、より好ましくは10質量%以上50質量%以下である。顔料の配合量が8質量%未満では所望の画像濃度が得られず、70質量%を超えると樹脂への分散性が不良となったり、定着強度が低下する場合がある。また、好適な顔料の配合量は色種によって異なり、たとえばシアン顔料では10質量%以上40質量%以下、マゼンタ顔料では15質量%以上50質量%以下、イエロー顔料では8質量%以上70質量%以下が好ましい(いずれもトナー粒子中の樹脂に対する量である)。さらに、好適な顔料の配合量はトナー粒子の粒径によっても異なり、小粒径になるほど顔料の配合量を高くする必要がある。
<顔料分散剤>
本実施の形態のトナー粒子に含まれる顔料分散剤は、ε−カプロラクトン由来の構成単位を含む塩基性高分子分散剤であることを特徴とする。顔料分散剤をこのような構造のものとすることにより、当該顔料分散剤が接着成分として作用し、紙等の記録材に対するトナー粒子の定着強度が飛躍的に向上する。塩基性の顔料分散剤は、紙等の記録材に対して良好な接着作用を示すが、とりわけε−カプロラクトン由来の構成単位を含む高分子構造とすることによりこのような接着作用が特に優れたものとなる。しかも、このような高分子構造を有することから、詳細なメカニズムは十分に解明されていないものの上記の酸性基を有する顔料との相互作用が顕著となり、トナー粒子中における顔料の分散性が飛躍的に向上するとともに、上記のような造粒法における液滴の粘度を適度に低下させるという優れた効果が示される。
なお、このような顔料分散剤は、後述の絶縁性液体に相溶しないものが好ましい。絶縁性液体に相溶すると、絶縁性液体をトナー粒子中に捕捉してしまい、トナー粒子の定着強度を低下させるからである。なお、本実施の形態のトナー粒子においては、顔料分散剤として、上記のような構造の顔料分散剤以外の顔料分散剤が含まれていても差し支えなく、本発明の範囲を逸脱するものではない。
ここで、「ε−カプロラクトン由来の構成単位を含む」とは、モノマーが重合(開環重合や重縮合を含む)してなる重合体である塩基性高分子分散剤において、そのようなモノマーの少なくとも一種としてε−カプロラクトンが含まれることを意味し、ε−カプロラクトンは重合反応後においてその重合体(すなわち塩基性高分子分散剤)の構成単位となる。また、「塩基性高分子分散剤」とは、分子内に塩基性基を有する高分子分散剤をいい、塩基性基とは、アミン基、アミノ基、アミド基、ピロリドン基、イミン基、イミノ基、ウレタン基、四級アンモニウム基、アンモニウム基、ピリジノ基、ピリジウム基、イミダゾリノ基、イミダゾリウム基等をいう。
したがって、「ε−カプロラクトン由来の構成単位を含む塩基性高分子分散剤」とは、より具体的には基本骨格(たとえば主鎖)としてε−カプロラクトン由来の構成単位を含み、かつ上記の塩基性基を有する高分子化合物を挙げることができる。具体例としては、たとえば上記の塩基性基を有するポリカプロラクトン、上記の塩基性基を有するポリカプロラクトン−ウレタングラフト重合体等を挙げることができる。なお、高分子化合物中の塩基性基の含有割合や、含有位置は特に限定されることはない。
なお、このようなε−カプロラクトン由来の構成単位を含む塩基性高分子分散剤の構造は、NMR等により特定することができる。
このようなε−カプロラクトン由来の構成単位を含む塩基性高分子分散剤の市販品としては、たとえば日本ルーブリゾール社の「ソルスパース32000」(商品名)、「ソルスパース32500」(商品名)、「ソルスパース35100」(商品名)、「ソルスパース37500」(商品名)や、味の素ファインテクノ社の「アジスパーPB−821」(商品名)、「アジスパーPB−822」(商品名)、「アジスパーPB−881」(商品名)等を挙げることができる。
なお、このような顔料分散剤は、トナー粒子中において顔料の総量に対して1〜100質量%、好ましくは1〜40質量%の割合で含有されることができる。顔料分散剤の含有量が1質量%未満の場合、顔料の分散性が不良となる場合があり、100質量%を超えると、トナー化後のトナー粒子の粘弾性が低下する場合がある。
<絶縁性液体>
本実施の形態の液体現像剤に含まれる絶縁性液体は、誘電率が3以下の低誘電率であり、電気的絶縁性が高いものを用いることが好ましい。たとえば、炭化水素系化合物(流動パラフィン)、シリコンオイル、動植物油、鉱物油等から選択することができる。
<トナー分散剤>
本実施の形態の液体現像剤は、トナー粒子を絶縁性液体中に安定に分散させるために、絶縁性液体に可溶な分散剤(トナー分散剤)を含むことが好ましい。このようなトナー分散剤は、トナー粒子を安定に分散させるものであれば特に種類は限定されない。トナー粒子に含まれる樹脂として用いられるポリエステル樹脂の酸価が比較的高い場合は、塩基性基を有する高分子分散剤を用いることが好ましい。
このような塩基性基としては、アミン基、アミノ基、アミド基、ピロリドン基、イミン基、イミノ基、ウレタン基、四級アンモニウム基、アンモニウム基、ピリジノ基、ピリジウム基、イミダゾリノ基、およびイミダゾリウム基からなる群から選択された少なくとも1種を選択することができる。好ましくは、アミン基、アミノ基、イミン基、イミノ基、またはピロリドン基である。
このような塩基性基を有する高分子分散剤として、たとえばポリアマイドとその塩、ポリアルキロールアミノアマイドとその塩、高分子量不飽和酸エステル、変性ポリウレタン、変性ポリエステル、ビニルピロリドン系共重合体、ポリオキシエチレンアルキルリン酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリエステルポリアミン、ポリアミン脂肪酸縮合物、アミノ変性シリコーン等を挙げることができる。また、絶縁性液体(非極性オイル)と良好に分散するためには、分子内に長鎖のアルキル基を有した高分子分散剤が好ましい。
このような高分子分散剤としては、より具体的には、アミド基を有する化合物として、BYK Chemie社製の「Disperbyk−109(アルキロールアミノアマイド)」(商品名)が挙げられる。また、ピロリドン基を有する化合物として、ISP社の「V−216」(商品名)、「V−220」(商品名)、「W−660(長鎖アルキル基を持ったポリビニルピロリドン)」(商品名)等が挙げられる。また、その他として、ルーブリゾール社の「ソルスパース11200」(商品名)、「ソルスパース13940」(商品名)、「ソルスパース17000」(商品名)、「ソルスパース18000」(商品名)、「ソルスパース19000(ポリエステルポリアミン)」(商品名)等が挙げられる。
また、上記の高分子分散剤としてウレタン基を有する化合物は、酸やアルコール基をイソシアネートと反応させることによって得られる。たとえばこのような化合物を構成するモノマーとしてアクリル酸、メタクリル酸、HEMA(ヒドロキシエチルメタクリレート)等を用い、末端をイソシアネートと反応させることにより得ることができる。
なお、このようなトナー分散剤は、絶縁性液体に溶解するものであっても良いし、分散するものであっても良い。また、このようなトナー分散剤は、トナー粒子に対して0.5質量%〜20質量%の範囲で添加することが好ましい。0.5質量%未満では分散性が低下し、20質量%を超えるとトナー分散剤が絶縁性液体を捕捉するため、トナー粒子の定着強度が低下する場合がある。
<液体現像剤の製造方法>
本実施の形態の液体現像剤は、たとえば造粒法、粉砕法等の従来公知の方法に基づいて製造することができるが、その製造方法は特に限定されるものではない。しかしながら、造粒法は、粉砕法に比べエネルギー効率に優れ、工程数も少なくなるため最も好適な製造方法の一つである。このような造粒法は、均一な粒径分布の小径のトナー粒子を容易に得ることができるという観点からも好適な製造方法である。
このような造粒法は、より詳細には懸濁重合法、乳化重合法、微粒子凝集法、樹脂溶液に貧溶媒を添加し析出する法、スプレードライ法等がある。また、重合法も、連続相を水系にし、トナー粒子を作成後、液をオイル(絶縁性液体)に置換する方法や、直接オイル(絶縁性液体)中で重合する方法等が知られている。
そして、上記した種々の造粒法の中でも、特に均一な粒径分布の小径のトナー粒子を得られることから、樹脂を第1溶媒に溶解してなる樹脂溶液中に顔料を分散させた分散液を分散相とし、第2溶媒を連続相とする2相系において、該分散相から該第1溶媒を揮発させることによりトナー粒子を得る方法が好ましい。この場合、該分散相は、顔料分散剤を含み、該第1溶媒は、該第2溶媒とは異なった溶解度パラメータ値を有することが好ましい。換言すれば、本実施の形態のトナー粒子は、樹脂を第1溶媒に溶解してなる樹脂溶液中に顔料を分散させた分散液を分散相とし、第2溶媒を連続相とする2相系において、該分散相から該第1溶媒を揮発させることにより得られ、該分散相は、顔料分散剤を含み、該第1溶媒は、該第2溶媒とは異なった溶解度パラメータ値を有することが好ましい。
上記第1溶媒は、樹脂を溶解するものであることから、9〜12の範囲の溶解度パラメータ値(SP値)を有していることが好ましく、たとえば、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、酢酸エチル、THF等を用いることができる。これらの中でも、特にアセトンが好ましい。
上記第2溶媒は、通常上記の絶縁性液体をそのまま用いることができ、特に7〜9の範囲の溶解度パラメータ値(SP値)を有しているものを用いることが好ましい。
より具体的には、まず、顔料、樹脂、顔料分散剤と第1溶媒とを混合し、樹脂を第1溶媒に溶解させる。その後、ビーズミル等を用いて顔料を粉砕し、第1溶媒からなる樹脂溶液中に顔料が分散した分散液(分散相)を調製する。
次に、第2溶媒である絶縁性液体にトナー分散剤を溶解または分散させ、連続相を形成する。引続き、上記で得られた分散相をこの連続相に混合し、ホモミキサー等を用いて十分に撹拌することにより、連続相中に分散相が分散した2相系を調製する。次いで、この2相系において、分散相から第1溶媒を揮発させることにより、分散相がトナー粒子となり、トナー粒子が連続相である第2溶媒(絶縁性液体)中に分散した液体現像剤を得ることができる。
<画像形成方法>
本実施の形態の液体現像剤は、複写機、プリンタ、デジタル印刷機、簡易印刷機などの湿式電子写真方式の湿式画像形成装置において用いられ、画像が形成される。これらの湿式画像形成装置は、一般的に電子写真方式の画像形成プロセスが共通して用いられている。以下、図1を参照して、本実施の形態の液体現像剤を用いた湿式画像形成方法を説明する。
図1は、湿式画像形成装置の全体構成例を示す。なお、図1は、主として画像形成プロセスに関わる構成要素のみを示し、記録材の給紙、搬送、排紙に関わる構成要素は簡略的に示した。
図1の湿式画像形成装置10は、像担持体としての感光体ドラム1、帯電装置2、露光装置3、湿式現像装置4、クリーニング装置6を備える。さらに、湿式画像形成装置10は、中間転写体としての中間転写ローラ5と、二次転写ローラ7をも備えている。
なお、図1においては、湿式現像装置4が一台のみ配置されているが、カラー画像形成のために複数台配置されていてもよい。カラー現像の方式、中間転写の有無などは任意に設定すればよく、それに合わせた任意の配置構成をとることができる。
本湿式画像形成装置では中間転写ローラ5を用いているが、中間転写ベルトの形態であってもよい。感光体ドラム1は、表面に感光体層(不図示)が形成された円筒形状であって、図1における矢印A方向に回転する。感光体ドラム1の外周には、クリーニング装置6、帯電装置2、露光装置3、湿式現像装置4、および中間転写ローラ5が、その感光体ドラム1の回転方向に沿って順次配置されている。なお、このようなシステムは通常100〜1000mm/secで作動することができる。
帯電装置2は、感光体ドラム1の表面を所定電位に帯電させる。露光装置3は、感光体ドラム1の表面に光を照射し照射領域内の帯電レベルを低下させて静電潜像を形成する。
湿式現像装置4は、感光体ドラム1上に形成された潜像を現像する。すなわち、感光体ドラム1の現像領域へ液体現像剤を搬送し、その液体現像剤に含まれるトナー粒子を感光体ドラム1の表面の静電潜像に供給してトナー画像を形成する。
湿式現像装置4は、一般的には、表面に液体現像剤の薄層を担持し、像担持体である感光体ドラム1上の潜像を現像する現像ローラ41、現像ローラ41に当接して、その表面に液量調整された液体現像剤を転移させる搬送ローラ42、そしてその搬送ローラ42に当接して、その表面に現像剤槽44内の液体現像剤8を供給する供給ローラ43、および液体現像剤8の供給量を調整する規制ブレード45を備える。
現像のプロセスにおいては、湿式現像装置4の現像ローラ41に電源(不図示)からトナー粒子と同極性の現像バイアス電圧が印加される。同じくトナー粒子と同極性の感光体ドラム1上の潜像の電位とのバランスで電界の大小差が形成され、潜像に従って液体現像剤中のトナー粒子が感光体ドラム1に静電吸着され、感光体ドラム1上の潜像が現像される。
中間転写ローラ5は、感光体ドラム1と対向するように配置されており、感光体ドラム1と接触しながら矢印B方向に回転する。これら中間転写ローラ5と感光体ドラム1とのニップ部で、感光体ドラム1から中間転写ローラ5への一次転写が行なわれる。
一次転写プロセスにおいては、中間転写ローラ5に、電源(不図示)からトナー粒子と逆極性の転写バイアス電圧が印加される。これにより、一次転写位置における中間転写ローラ5と感光体ドラム1との間に電界が形成され、感光体ドラム1上のトナー像が、中間転写ローラ5に静電吸着され、中間転写ローラ5上に転写される。
トナー画像が中間転写ローラ5に転写されると、クリーニング装置6が感光体ドラム1上の残存トナー粒子を除去し、次の画像形成が行なわれる。中間転写ローラ5と二次転写ローラ7とは、記録材11を挟んで対向するように配置されており、記録材11を介して接触回転する。これら中間転写ローラ5と二次転写ローラ7とのニップ部で、中間転写ローラ5から記録材11への二次転写が行なわれる。
記録材11は、二次転写のタイミングに合わせて二次転写位置へ矢印C方向に搬送される。二次転写プロセスにおいては、二次転写ローラ7に、電源(不図示)からトナー粒子と逆極性の転写バイアス電圧が印加される。これにより、中間転写ローラ5と二次転写ローラ7との間に電界が形成され、中間転写ローラ5と二次転写ローラ7との間を通過させた記録材11上へ中間転写ローラ5上のトナー画像が静電吸着され、記録材11上に転写される。トナー画像が記録材11上に転写されると、クリーニング装置6が中間転写ローラ5上の残存トナー粒子を除去し、次の画像形成が行なわれる。
定着部9は、対向配置され接触回転する少なくとも一対のローラを備え、記録材11が高温下で加圧される。これにより、記録材11上でトナー画像を形成するトナー粒子が記録材11に融着し定着する。
以下、実施例を挙げて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
<ポリエステル樹脂Aの製造>
トナー粒子に含まれる樹脂としてポリエステル樹脂を以下のようにして製造した。
還流冷却器、水、アルコール分離装置、窒素ガス導入管、温度計および撹拌装置を備えた丸底フラスコに、1600質量部のビスフェノールAのプロピオンオキサイド付加物(上記の式(I)で表わされる化合物であって、R1およびR2はプロピレン基を示し、mおよびnはそれぞれ独立して0または正の整数を示し、両者の和が1〜16となる混合物)と890質量部のテレフタル酸とを入れ、撹拌しながら窒素ガスを導入し、200〜240℃の温度で5時間重縮合を行なった。
その後、温度を100℃程度に下げ、重合禁止剤としてヒドロキノンを0.012質量部添加して重縮合を停止させることによりポリエステル樹脂を得た。このようにして得られたポリエステル樹脂を「ポリエステル樹脂A」とした。ポリエステル樹脂Aの重量平均分子量(Mw)を測定したところ8000であり、酸価は10mgKOH/gであり、ガラス転移温度(Tg)は55℃であった。
<ポリエステル樹脂Bの製造>
トナー粒子に含まれる樹脂としてポリエステル樹脂を以下のようにして製造した。
還流冷却器、水、アルコール分離装置、窒素ガス導入管、温度計および撹拌装置を備えた丸底フラスコに、1600質量部の1、6ヘキサンジオールと890質量部のアジピン酸とを入れ、撹拌しながら窒素ガスを導入し、200〜240℃の温度で5時間重縮合を行なった。
その後、温度を100℃程度に下げ、重合禁止剤としてヒドロキノンを0.012質量部添加して重縮合を停止させることによりポリエステル樹脂を得た。このようにして得られたポリエステル樹脂を「ポリエステル樹脂B」とした。ポリエステル樹脂Bの重量平均分子量(Mw)を測定したところ12000であり、酸価は10mgKOH/gであった。
<重量平均分子量(Mw)の測定>
ゲル浸透クロマトグラフ(GPC)により下記の条件に従って測定した。
DETECTOR:RI(屈折率)検出器
COLUMN:ShodexKF-404HQ+ShodexKF-402HQ(昭和電工社製)
溶 媒:テトラヒドロフラン
流 速:0.3ml/min
較正曲線:標準ポリスチレン
<酸価の測定>
酸価は、JIS K5400法に準拠した条件で測定した。
<ガラス転移温度(Tg)の測定>
ガラス転移温度(Tg)は、示差走査熱量計(商品名:「DSC−6200」、セイコーインスツルメンツ社製)を用い、試料量20mg、昇温速度10℃/minの条件で測定した。
<酸性基を有する顔料Aの製造>
100質量部の銅フタロシアニン(C.I.ピグメントブルー15:3)を常温の98%濃硫酸900質量部に添加した。次いで加熱し、85℃で3時間撹拌した後、冷水中に投入し、析出させた。析出物を濾過し、次いで飽和食塩水で洗浄することにより、酸性基としてスルホン酸基を有する顔料Aを製造した。
<酸性基を有する顔料Bの製造>
100質量部のC.I.ピグメントレッド122を常温の98%濃硫酸900質量部に添加した。次いで加熱し、85℃で3時間撹拌した後、冷水中に投入し、析出させた。析出物を濾過し、次いで飽和食塩水で洗浄することにより、酸性基としてスルホン酸基を有する顔料Bを製造した。
<酸性基を有する顔料Cの製造>
100質量部のC.I.ピグメントイエロー180を常温の98%濃硫酸900質量部に添加した。次いで加熱し、85℃で3時間撹拌した後、冷水中に投入し、析出させた。析出物を濾過し、次いで飽和食塩水で洗浄することにより、酸性基としてスルホン酸基を有する顔料Cを製造した。
参考例1>
100質量部のポリエステル樹脂A、20質量部のC.I.ピグメントブルー15:3、8質量部の酸性基を有する顔料A、7質量部のε−カプロラクトン由来の構成単位を含む塩基性高分子分散剤(商品名:「アジスパーPB−821」、味の素ファインケミカル社製、吸着基としてアミン基を有し、主鎖にカプロラクトン基を有する化合物)、400質量部のアセトン(第1溶媒)、および100質量部のジルコニアビーズをサンドミルに添加し、4時間混合することにより分散液を作製した。
一方、5質量部のトナー分散剤(商品名:「ソルスパース11200」、日本ルーブリゾール社製)を70質量部の絶縁性液体(第2溶媒)(商品名:「IPソルベント2028」、出光興産社製)中に溶解させ、ホモジナイザーを起動させた。そして、起動中のホモジナイザーに150質量部の上記分散液を投入し、5分間分散させることにより、分散相として上記分散液が連続相中に分散した2相系である液体現像剤前駆体を作製した。
次いで、エバポレーターにより上記液体現像剤前駆体からアセトンを除去することにより、体積平均粒径が3.2μmのトナー粒子が絶縁性液体中に分散してなる液体現像剤を得た。なお、この体積平均粒径は粒径分布測定機(商品名:「SALD2200」、島津製作所社製)を用いて測定した(以下の実施例において同じ)。
<実施例2>
86質量部のポリエステル樹脂A、14質量部のポリエステル樹脂B、25質量部のC.I.ピグメントレッド122、2質量部の酸性基を有する顔料B、7質量部のε−カプロラクトン由来の構成単位を含む塩基性高分子分散剤(商品名:「アジスパーPB−822」、味の素ファインケミカル社製、吸着基としてアミン基を有し、主鎖にカプロラクトン基を有する化合物)、400質量部のアセトン(第1溶媒)、および100質量部のジルコニアビーズをサンドミルに添加し、4時間混合することにより分散液を作製した。
一方、5質量部のトナー分散剤(商品名:「ソルスパース11200」、日本ルーブリゾール社製)を70質量部の絶縁性液体(第2溶媒)(商品名:「IPソルベント2028」、出光興産社製)中に溶解させ、ホモジナイザーを起動させた。そして、起動中のホモジナイザーに150質量部の上記分散液を投入し、5分間分散させることにより、分散相として上記分散液が連続相中に分散した2相系である液体現像剤前駆体を作製した。
次いで、エバポレーターにより上記液体現像剤前駆体からアセトンを除去することにより、体積平均粒径が2.5μmのトナー粒子が絶縁性液体中に分散してなる液体現像剤を得た。
なお、上記のポリエステル樹脂Aとポリエステル樹脂Bとの混合樹脂は、酸成分に由来する構成単位とアルコール成分に由来する構成単位との両構成単位の全量に占める脂肪族系モノマーに由来する構成単位の全量が30モル%であった。なお、ポリエステル樹脂の各構成単位の含有割合(脂肪族系モノマーに由来する構成単位の全量を含む)は、フーリエ変換核磁気共鳴装置(FT−NMR)(商品名:「Lambda400」、日本電子社製)を用いて、1H−NMR分析を行なってその積分比より確認することができる。測定溶媒としてはクロロホルム−d(重クロロホルム)溶剤を用いることができる。
<実施例3>
40質量部のポリエステル樹脂A、60質量部のポリエステル樹脂B、35質量部のC.I.ピグメントイエロー180、2質量部の酸性基を有する顔料C、7質量部のε−カプロラクトン由来の構成単位を含む塩基性高分子分散剤(商品名:「アジスパーPB−821」、味の素ファインケミカル社製)、400質量部のアセトン(第1溶媒)、および100質量部のジルコニアビーズをサンドミルに添加し、4時間混合することにより分散液を作製した。
一方、5質量部のトナー分散剤(商品名:「ソルスパース11200」、日本ルーブリゾール社製)を70質量部の絶縁性液体(第2溶媒)(商品名:「IPソルベント2028」、出光興産社製)中に溶解させ、ホモジナイザーを起動させた。そして、起動中のホモジナイザーに150質量部の上記分散液を投入し、5分間分散させることにより、分散相として上記分散液が連続相中に分散した2相系である液体現像剤前駆体を作製した。
次いで、エバポレーターにより上記液体現像剤前駆体からアセトンを除去することにより、体積平均粒径が1.8μmのトナー粒子が絶縁性液体中に分散してなる液体現像剤を得た。
なお、上記のポリエステル樹脂Aとポリエステル樹脂Bとの混合樹脂は、酸成分に由来する構成単位とアルコール成分に由来する構成単位との両構成単位の全量に占める脂肪族系モノマーに由来する構成単位の全量が80モル%であった。
参考例4>
100質量部のポリエステル樹脂A、20質量部の酸性基を有する顔料(商品名:「ファーストゲンブルーGBK−18SD」、DIC社製)、7質量部のε−カプロラクトン由来の構成単位を含む塩基性高分子分散剤(商品名:「アジスパーPB−821」、味の素ファインケミカル社製)、400質量部のアセトン(第1溶媒)、および100質量部のジルコニアビーズをサンドミルに添加し、4時間混合することにより分散液を作製した。
一方、5質量部のトナー分散剤(商品名:「ソルスパース11200」、日本ルーブリゾール社製)を70質量部の絶縁性液体(第2溶媒)(商品名:「IPソルベント2028」、出光興産社製)中に溶解させ、ホモジナイザーを起動させた。そして、起動中のホモジナイザーに150質量部の上記分散液を投入し、5分間分散させることにより、分散相として上記分散液が連続相中に分散した2相系である液体現像剤前駆体を作製した。
次いで、エバポレーターにより上記液体現像剤前駆体からアセトンを除去することにより、体積平均粒径が3.2μmのトナー粒子が絶縁性液体中に分散してなる液体現像剤を得た。
参考例5>
100質量部のポリエステル樹脂A、20質量部のC.I.ピグメントブルー15:3、2質量部の酸性基を有する顔料(商品名:「ソルスパース12000」、日本ルーブリゾール社製)、7質量部のε−カプロラクトン由来の構成単位を含む塩基性高分子分散剤(商品名:「アジスパーPB−821」、味の素ファインケミカル社製)、400質量部のアセトン(第1溶媒)、および100質量部のジルコニアビーズをサンドミルに添加し、4時間混合することにより分散液を作製した。
一方、5質量部のトナー分散剤(商品名:「ソルスパース11200」、日本ルーブリゾール社製)を70質量部の絶縁性液体(第2溶媒)(商品名:「IPソルベント2028」、出光興産社製)中に溶解させ、ホモジナイザーを起動させた。そして、起動中のホモジナイザーに150質量部の上記分散液を投入し、5分間分散させることにより、分散相として上記分散液が連続相中に分散した2相系である液体現像剤前駆体を作製した。
次いで、エバポレーターにより上記液体現像剤前駆体からアセトンを除去することにより、体積平均粒径が3.2μmのトナー粒子が絶縁性液体中に分散してなる液体現像剤を得た。
参考例6>
100質量部のポリエステル樹脂A、25質量部のC.I.ピグメントブルー15:3、8質量部の酸性基を有する顔料A、および5質量部のε−カプロラクトン由来の構成単位を含む塩基性高分子分散剤(商品名:「アジスパーPB−821」、味の素ファインケミカル社製)を、ヘンシェルミキサーを用いて十分混合した。
次いで、この混合物を二軸押出混練機を用いて溶融混合した後、冷却し、その後、粗粉砕した。続いて、粗粉砕した混合物をジェット粉砕機を用いて体積平均粒径6μmとなるように微粉砕することによりトナー粒子を得た。
引続き、上記で得られたトナー粒子を30質量部、トナー分散剤(商品名:「ソルスパース11200」、日本ルーブリゾース社製)を2質量部、絶縁性液体(商品名:「IPソルベント2028」、出光興産社製)を70質量部、ジルコニアビーズを100質量部の割合で混合し、サンドミルを用いて120時間攪拌することにより、液体現像剤を製造した。この液体現像剤に含まれるトナー粒子の体積平均粒径は2.3μmであった。
<比較例1>
参考例1において、酸性基を有する顔料Aを用いないことを除き、他は全て参考例1と同様にして液体現像剤を得た。この液体現像剤に含まれるトナー粒子の体積平均粒径は11.2μmであった。
<比較例2>
参考例1において、7質量部のε−カプロラクトン由来の構成単位を含む塩基性高分子分散剤を14質量部の酸性分散剤(商品名:「ソルスパーズ44000」、日本ルーブリゾール社製、酸性基を有する高分子化合物を含有し有効成分は50%であるという化学構造を有する)に置き換えることを除き、他は全て参考例1と同様にして液体現像剤を得た。この液体現像剤に含まれるトナー粒子の体積平均粒径は3.2μmであった。
<比較例3>
参考例6において、ε−カプロラクトン由来の構成単位を含む塩基性高分子分散剤を用いないことを除き、他は全て参考例6と同様にして液体現像剤を得た。この液体現像剤に含まれるトナー粒子の体積平均粒径は3.3μmであった。
<評価>
上記の実施例および比較例で得られた各液体現像剤について、以下のようにして定着強度、顔料分散性、およびトナー粒子の体積平均粒径を評価した。
<定着強度の評価>
各液体現像剤を記録材上に定着させた定着サンプルの定着強度を以下のようなテープ剥離試験により評価した。
まず、各液体現像剤を図1の現像剤槽44に充填し、定着ローラと加圧ローラ間を通過するNIP時間を60msec、定着ローラ表面の温度を180℃、という条件の下、記録材であるコート紙上に単色ソリッド(ベタ)パターン(10cm×10cm、付着量:1.2mg/m2)を形成することにより定着サンプルを得た。
次いで、各定着サンプルにテープを貼り付け、剥離後にテープに移ったトナー粒子の量を画像濃度(ID)として測定した。
具体的には、幅20mmのテープ(商品名:「スコッチメンディングテープ 810」、3M社製)を定着サンプルの画像面(長さ約50mm)に貼り、指で十分にテープ面に力を与えた後、テープを剥がし、その剥離したテープをコニカミノルタ社製のペーパー「CF−80」(商品名)に貼り付けた。引続き、テープを貼り付けた「CF−80」において、トナー粒子が付着していない部分のIDをゼロに校正するとともに、トナー粒子が付着している部分のIDをID測定機(商品名:「スペクトロアイLT」、X−Rite社製)を用いて測定した。そして、IDが0.05以下のものを「A」、0.05より大きく0.1以下のものを「B」、0.1よりも大きく0.2以下のものを「C」、0.2よりも大きいものを「D」として評価した。IDの数値が低いものほど定着強度に優れていることを示している。結果を表1に示す。
<顔料分散性の評価>
参考例1、実施例2〜3、参考例4〜5および比較例1〜2については、分散液中の顔料の体積平均粒径を動的光散乱粒径分布測定装置(商品名:「LB−500」、堀場製作所社製)を用いて測定した。
また、参考例6および比較例3については、粗粉砕した混合物をミクロトームにより切断し、その切断面を透過型電子顕微鏡により観察することにより50粒子の顔料の平均粒径を求めた。
評価は、平均粒径が200nm未満のものを「A」、200nm以上500nm未満のものを「B」、500nm以上のものを「C」とした。平均粒径が小さいものほど、顔料の分散性に優れていることを示している。結果を表1に示す。
<トナー粒子の体積平均粒径>
上記のように、各液体現像剤中のトナー粒子の体積平均粒径を、粒径分布測定機(商品名:「SALD2200」、島津製作所社製)を用いて測定した。評価は、体積平均粒径が5μm以下のものを「A」、5μmを超えるものを「B」とした。体積平均粒径が小さいものほど画質向上の観点から望ましい。結果を表1に示す。
Figure 0005500152
表1より明らかなように、実施例の液体現像剤は、比較例の液体現像剤に比べ、トナー粒子中における顔料の分散性の向上と定着強度の向上とを両立しているとともに、生産性にも優れていることが確認された。
以上のように本発明の実施の形態および実施例について説明を行なったが、上述の各実施の形態および実施例の構成を適宜組み合わせることも当初から予定している。
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 感光体ドラム、2 帯電装置、3 露光装置、4 湿式現像装置、5 中間転写ローラ、6 クリーニング装置、7 二次転写ローラ、8 液体現像剤、9 定着部、10 湿式画像形成装置、11 記録材、41 現像ローラ、42 搬送ローラ、43 供給ローラ、44 現像剤槽、45 規制ブレード。

Claims (3)

  1. トナー粒子と絶縁性液体とを含み、
    前記トナー粒子は、樹脂と顔料と顔料分散剤とを含み、
    前記樹脂は、ポリエステル樹脂を含み、
    前記ポリエステル樹脂は、酸成分に由来する構成単位とアルコール成分に由来する構成単位とを含み、かつ両構成単位に占める脂肪族系モノマーに由来する構成単位の全量が、30〜80モル%となり、
    前記顔料は、酸性基を有する顔料を含み、
    前記顔料分散剤は、ε−カプロラクトン由来の構成単位を含む塩基性高分子分散剤である、液体現像剤。
  2. 前記酸性基は、スルホン酸基またはカルボン酸基である、請求項1記載の液体現像剤。
  3. 前記トナー粒子は、前記樹脂を第1溶媒に溶解してなる樹脂溶液中に前記顔料を分散させた分散液を分散相とし、第2溶媒を連続相とする2相系において、前記分散相から前記第1溶媒を揮発させることにより得られ、
    前記分散相は、前記顔料分散剤を含み、
    前記第1溶媒は、前記第2溶媒とは異なった溶解度パラメータ値を有する、請求項1または2に記載の液体現像剤。
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