JP5499639B2 - スライド装置 - Google Patents

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本発明は、スライド装置に関し、詳しくは、レールと、このレールに対してスライド可能に取り付けられているスライダと、このスライダのスライドをロックするロック爪と、このロック状態におけるレールとスライダとの間に生じる隙を詰めるように押し当てられる隙詰め部材とを備えたスライド装置に関する。
従来、レール(例えば、車両フロア側に組み付けられるロアレール)と、このレールに対してスライド可能に取り付けられているスライダ(例えば、車両用シート側に組み付けられるアッパレール)と、このスライダのスライドをロックするロック爪とを備え、スライダを所望するスライド位置でロックすることができるスライド装置が既に知られている。ここで、下記特許文献1には、スライドのロック状態におけるレールとスライダとの間に生じる隙を詰める舌片を備えたスライド装置が開示されている。これにより、スライドのロック状態において、舌片がレールを押し付けるためレールとスライダとの間に生じるガタを防止することができる。
特開2005−212518号公報
しかしながら、上述した従来技術では、スライダの一部を切り起こして舌片が備えられているため、スライダの強度が低下してしまうという問題が発生していた。
本発明は、このような課題を解決しようとするもので、その目的は、スライダの切り起こしを必要とすることなく、レールに対するスライダのスライドのロック状態において、これらレールとスライダとの間に生じるガタを防止できるスライド装置を提供することである。
本発明は、上記の目的を達成するためのものであって、以下のように構成されている。
請求項1に記載の発明は、レールと、このレールに対してスライド可能に取り付けられているスライダと、このスライダのスライドをロックするロック爪と、このロック状態におけるレールとスライダとの間に生じる隙を詰めるように追い込まれる隙詰め部材と、を備えたスライド装置であって、ロック爪のロック動作に伴って、隙詰め部材を隙詰め動作させるように追い込むガタ抑え爪を備えており、隙詰め部材は、隙詰め動作を行っていないとき、スライダ側に保持されていることを特徴とする構成である。
この構成によれば、レールに対するスライダのスライドをロックさせると、ガタ抑え爪は、隙詰め部材をレールとスライダとの間に追い込むように回動していく。これにより、レールとスライダとの間に生じている隙が詰められるため、レールとスライダとの間に生じるガタを防止できる。そのため、従来技術で説明したスライダの切り起こしを必要とすることなく、レールとスライダとの間に生じるガタを防止できる。
また、この構成によれば、別途に、隙詰め部材を保持する構成部材等をスライダに備えておく必要がない。したがって、スライダの小型化を図ることができる。
図1は、本発明の実施例1に係るスライド装置を右後部席のシートバックのリクライニング動作に適用した車両内部の概略斜視図である。 図2は、図1のスライド装置の分解斜視図である。 図3は、図2のスライド装置の組み付け状態における正面図である。 図4は、図3のA−A線断面図である。 図5は、図4の状態から、ロック解除が完了した状態を示す図である。 図6は、本発明の実施例2に係るスライド装置の正面図である。 図7は、図6のB−B線断面図である。 図8は、図7の状態から、ロック解除が完了した状態を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態を、図面を用いて説明する。
(実施例1)
まず、図1〜5を用いて、実施例1を説明する。なお、以下の説明にあたって、本発明のスライド装置22を車両1の右後部席4aのシートバック12のリクライニング動作に適用した例を説明する。また、以下の説明にあたって、上、下、前、後、左、右とは、上述した図に記載した、上、下、前、後、左、右の方向、すなわち、車両1を基準にしたときの上、下、前、後、左、右の方向を示している。これらのことは、後述する実施例2においても同様である。
はじめに、図1を参照して、本発明の実施例1に係る車両1の概略構成を説明する。この車両1は、例えば、セダンタイプの自動車であって、その内部には運転席2、助手席3および後部席4(右後部席4a、左後部席4b)が備えられている。これらの席2、3、4のうち、右後部席4aについて詳述すると、右後部席4aは、シートクッション10とシートバック12とから構成されている。
なお、運転席2および助手席3は、公知のものでよいため、その詳細な説明は省略することとする。また、左後部席4bは、右後部席4aに対して左右対称である点が相違するだけであるため、右後部席4aの説明をすることで、その詳細な説明は省略することとする。
シートバック12は、シートクッション10に対してスパイラルスプリング(図示しない)を介してヒンジ結合されている。これにより、シートバック12をシートクッション10に対してリクライニング動作させることができると共に、シートバック12をシートクッション10に対して略重ね合わせた大倒し動作させることができる(図1において、想像線で示されたシートバック12が大倒し状態を示している)。また、シートバック12には、後述する操作ケーブル80のインナケーブル84を引っ張るためのノブ12aが組み付けられている。
この右後部席4aには、シートバック12のリクライニング動作の傾き位置を保持する(ロックする)リクライニング装置20が備えられている。ここで、リクライニング装置20について詳述すると、リクライニング装置20は、スライド装置22とロック部材24とから構成されている(図1参照)。以下に、これら構成部材22、24を個別に説明していく。
はじめに、スライド装置22を説明する。スライド装置22は、直線状の薄板材から成るロアレール30と、略矩形状の薄板材から成るアッパレール40とから構成されている(図2、3参照)。
ロアレール30は、車両1の内面のうち、右後部席4aのシートバック12の右側面と略向かい合う内面(右側のCピラーの内面)に、シートバック12の傾動軌跡の接線方向に沿って固着されている。このロアレール30には、その長手方向に沿って複数の係止孔32(この実施例では、前側から後側に向けて、第1の係止孔32a、第2の係止孔32b、第3の係止孔32c、・・・、第7の係止孔32g)が所定の間隔を隔てて形成されている。この各係止孔32には、後述するアッパレール40に組み付けられているロック爪60のロック片60bを差し込み可能となっている。
一方、アッパレール40は、その上下の縁がロアレール30の上下の縁をそれぞれ挟み込み可能に略C字状に形成されている(図4参照)。これにより、ロアレール30に対してアッパレール40をスライドさせることができる。このアッパレール40の内面には、ロアレール30に対するスライドを円滑に行うための摺動部材50が組み付けられている。
ここで、図2に戻って、摺動部材50について詳述すると、摺動部材50は、アッパレール40の内面に固着されている略矩形状に形成された薄板部材である。この摺動部材50には、後述するロック爪60の両ロック片60b、60bをロアレール30の係止孔32にそれぞれ差し込ませるとき、この両ロック片60b、60bが摺動部材50自身に干渉することを回避させると共に、後述するガタ抑え爪70のガタ抑え片70bによって後述するクサビ樹脂54をロアレール30とアッパレール40との間に追い込むとき、このガタ抑え片70bが摺動部材50自身に干渉することを回避させるための貫通孔52が形成されている。
この貫通孔52には、その前後の内壁をピン54a、54aを介して橋渡す格好となるようにクサビ樹脂54が設けられている。このクサビ樹脂54が、特許請求の範囲に記載の「隙詰め部材」に相当する。このクサビ樹脂54には、自身が後述するガタ抑え爪70のガタ抑え片70bによって追い込まれるとき、自身がロアレール30とアッパレール40との間に追い込まれ易いように傾斜面54bが形成されている。
なお、この摺動部材50は、クサビ樹脂54および両ピン54a、54aと共に剛性を有する合成樹脂によって一体的に成形されている。これにより、クサビ樹脂54を、常に(クサビ樹脂54が隙詰め動作を行っているときでも、行っていないときでも)、摺動部材50に保持させた状態にすることができる。この記載が、特許請求の範囲に記載の「隙詰め部材は、隙詰め動作を行っていないとき、スライダ側に保持されている」に相当する。
また、アッパレール40には、後述するロック部材24のロック溝24aに受け入れられる略U字状のストライカ44が組み付けられている。また、アッパレール40には、上述した摺動部材50の貫通孔52と同様に、後述するロック爪60の両ロック片60b、60bと後述するガタ抑え爪70のガタ抑え片70bとがアッパレール40自身に干渉することを回避させるための貫通孔40aが形成されている。また、アッパレール40には、上述したロック爪60と上述したガタ抑え爪70とを組み付ける支持ブラケット46が固着されている。
ここで、ロック爪60について詳述すると、ロック爪60は、その先端に対を成すように形成されたロック片60b、60bをロアレール30の係止孔32にそれぞれ差し込ませることができるように、略L字状に形成された爪部材である(図3、4参照)。このロック爪60の基端には、その両端が互いに向かい合う一対の支持部60a、60aが形成されている。
そして、ロック爪60は、その両支持部60a、60aが支持ブラケット46の両縁に折り曲げ形成された支持片46a、46aにピン62によって枢着される格好で支持ブラケット46に組み付けられている。このとき、ロック爪60は、常時(乗員が、ノブ12aを操作していないとき)、その両ロック片60b、60bが係止孔32に差し込まれる方向(図4において、矢印A方向)に向けてトーションばね(図示しない)を介して付勢された状態で支持ブラケット46に組み付けられている。
このロック爪60には、自身に作用するトーションばねの付勢力に抗した回動に伴って後述するガタ抑え爪70も回動させる連動ブラケット68が固着されている。また、このロック爪60には、操作ケーブル80のインナケーブル84の一端を掛け留めするケーブルブラケット66が固着されている。この操作ケーブル80とは、略筒状のアウタケーブル(図示しない)と、このアウタケーブルの内部を移動可能なインナケーブル84とから構成された二重構造のケーブル部材である。
アウタケーブル(図示しない)の一端側は、アッパレール40に固着されているブラケット(図示しない)に掛け留めされ、同他端側は、シートバック12に組み付けられたノブ12aの近傍のブラケット(図示しない)に掛け留めされている。一方、インナケーブル84の一端側は、上述したように、ケーブルブラケット66に掛け留めされ、同他端側は、上述したノブ12aに掛け留めされている。
一方、ガタ抑え爪70についても詳述すると、ガタ抑え爪70は、その先端に形成されたガタ抑え片70bによってクサビ樹脂54をロアレール30とアッパレール40との間に追い込ませることができるように、略L字状に形成された爪部材である。このガタ抑え片70bは、上述したようにクサビ樹脂54を追い込ませるために、外側(ピン72の軸中心側と反対側)に向けて張り出したカム状に形成されている。
すなわち、このガタ抑え片70bは、その先端から基端に向けて、ピン72の軸中心からの距離が徐々に長くなるように設定されている(図4の一部拡大図において、a<bを参照)。また、このガタ抑え爪70の基端には、その両端が互いに向かい合う一対の支持部70a、70aが形成されている。
そして、ガタ抑え爪70は、上述したロック爪60と同様に、その両支持部70a、70aが支持ブラケット46の支持片46a、46aにピン72によって枢着される格好で支持ブラケット46に組み付けられている。このとき、ガタ抑え爪70は、上述したロック爪60の両ロック片60b、60bの間に配置されるように、支持ブラケット46に組み付けられている(図3参照)。
また、このとき、ガタ抑え爪70は、常時、その両ガタ抑え片70b、70bがクサビ樹脂54をロアレール30とアッパレール40との間に追い込む方向(図4において、矢印B方向)に向けてトーションばね(図示しない)を介して付勢された状態で支持ブラケット46に組み付けられている。
次に、図1に戻って、ロック部材24を説明する。ロック部材24は、上述したように、そのロック溝24aにアッパレール40のストライカ44を受け入れてロックすることができる部材である。このロック部材24は、シートバック12の右側面に固着されている。これにより、シートバック12をアッパレール40にロックすることができる。
このロック部材24は、シートクッション10またはシートバック12に組み付けられているレバー(図示しない)を操作することで、受け入れたストライカ44を解除できる構造となっている。なお、このロック部材24は、公知のものでよいため、その詳細な説明は省略することとする。
続いて、上述したスライド装置22とロック部材24とから成るリクライニング装置20の作用を説明する。まず、図1に示すように、シートバック12をシートクッション10に対して略起立状態(以下、「通常状態」と記す)に保持させたときから説明する。
この保持は、リクライニング装置20のスライド装置22によって行われている。すなわち、この保持は、図3〜4からも明らかなように、ロック爪60の両ロック片60b、60bが第1の係止孔32aと第3の係止孔32cにそれぞれ差し込まれることで行われている。このように、通常状態では、ロアレール30に対してアッパレール40はスライドできない状態となっている。すなわち、通常状態では、右後部席4aのスライド(実質的に、リクライニング)はロックされた状態となっている。
また、このスライドのロック状態では、ガタ抑え爪70は、そのガタ抑え片70bが自身に作用するトーションばねの付勢力によってクサビ樹脂54をロアレール30とアッパレール40との間に追い込むように回動した状態となっている(図4参照)。これにより、ロアレール30とアッパレール40との間に生じている隙が詰められるため、従来技術と同様に、ロアレール30とアッパレール40との間に生じるガタを防止できる。このとき、追い込まれたクサビ樹脂54と一体的に形成されている両ピン54a、54aは、撓んだ状態となっている。
次に、この通常状態から、例えば、シートバック12を最大限にリクライニングさせたリクライニング状態に切り替える場合を説明する。はじめに、乗員はノブ12aの操作を行う。すると、この操作に伴って、インナケーブル84が引っ張られるため、ロック爪60は、自身に作用するトーションばね(図示しない)の付勢力に抗して、その両ロック片60b、60bがロアレール30の第1の係止孔32aと第3の係止孔32cとからそれぞれ脱落するように回動していく(図5参照)。
このとき、ロック爪60の回動に連動して、既に説明したように、ガタ抑え爪70も回動するため、ガタ抑え爪70のガタ抑え片70bによるクサビ樹脂54の追い込みが解除し始める。そのため、ロアレール30に対してアッパレール40はスライドできる状態に切り替わる。すなわち、右後部席4aのスライド(実質的に、リクライニング)はロック解除された状態に切り替わる。このロック解除状態に切り替わると、乗員は、シートバック12を最大限に後方へ倒して、操作しているノブ12aの解除を行う。
すると、ロック爪60は、自身に作用するトーションばね(図示しない)の復元力によって、その両ロック片60b、60bがロアレール30の第5の係止孔32eと第7の係止孔32gにそれぞれ差し込まれるように回動していく。このようにして、ロアレール30に対してアッパレール40はスライドできない状態に戻される。すなわち、右後部席4aのスライド(実質的には、リクライニング)はロックされた状態へと戻される。そのため、シートバック12をリクライニング状態に保持させることができる。
このとき、ロック爪60の回動に伴って、ガタ抑え爪70も自身に作用するトーションばね(図示しない)の復元力によって、そのガタ抑え片70bがクサビ樹脂54の底面を押し当てるように回動していく。このガタ抑え片70は、既に説明したように、カム状に形成されているため、押し当てられたクサビ樹脂54は、両ピン54a、54aを撓ませながらロアレール30とアッパレール40との間に追い込まれていく(嵌り込んでいく)。
これらの記載が特許請求の範囲に記載の「ロック爪のロック動作に伴って、隙詰め部材を隙詰め動作させるように追い込むガタ抑え爪」に相当する。これにより、上述した通常状態と同様に、ロアレール30とアッパレール40との間に生じている隙が詰められるため、ロアレール30とアッパレール40との間に生じるガタを防止できる。
このようにして、シートバック12を通常状態からリクライニング状態へと切り替えることができる。また、この切り替え操作と逆の切り替え操作を行えば、シートバック12をリクライニング状態から通常状態へと戻すこともできる。なお、上述した切り替え操作の最中に、ガタ抑え爪70の両ガタ抑え片70b、70bを第2の係止孔32bと第4の係止孔32d、第3の係止孔32cと第5の係止孔32e、第4の係止孔32dと第6の係止孔32fのいずれかにそれぞれ差し込めば、シートバック12を通常状態とリクライニング状態との間の状態(以下、「中間状態」と記す)へと切り替えることもできる。
また、シートバック12が通常状態、リクライニング状態、または中間状態にあるとき、レバーの操作を行ってストライカ44の受け入れを解除させると、スパイラルスプリングの復元力によってシートバック12をシートクッション10に対して略重ね合わせた大倒し状態に切り替えることもできる。なお、この大倒し状態から、シートバック12をスパイラルスプリングの付勢力に抗して後ろに起こしていくと、ロック部材24のロック溝24aがアッパレール40のストライカ44を受け入れるため、シートバック12を通常状態へと戻すことができる。
本発明の実施例1に係るスライド装置22は、上述したように構成されている。この構成によれば、ロアレール30に対するアッパレール40のスライドをロックさせると、ガタ抑え爪70は、そのガタ抑え片70bがクサビ樹脂54をロアレール30とアッパレール40との間に追い込むように回動していく。これにより、ロアレール30とアッパレール40との間に生じている隙が詰められるため、ロアレール30とアッパレール40との間に生じるガタを防止できる。そのため、従来技術で説明したアッパレール40の切り起こしを必要とすることなく、ロアレール30とアッパレール40との間に生じるガタを防止できる。また、このように切り起こしを必要としなければ、アッパレール40の強度の低下を招く恐れもなく、その構造も簡素化することができる。
また、この構成によれば、ロアレール30に対するアッパレール40のスライドをロック解除しているときでも、クサビ樹脂54は、両ピン54a、54aによって摺動部材50に保持されている。そのため、別途に、クサビ樹脂54を保持する構成部材等をアッパレール40に備えておく必要がない。したがって、アッパレール40の小型化を図ることができる。
(実施例2)
次に、図6〜8を用いて、実施例2を説明する。この実施例2は、実施例1と比較すると、ロック爪とガタ抑え爪とを一体に構成すると共に、クサビ樹脂を摺動部材に対して別体に構成した形態である。すなわち、実施例1では、ロック爪とガタ抑え爪とを別体に構成すると共に、クサビ樹脂と摺動部材とを一体に構成した形態を説明した。
これに対し、これから説明する実施例2では、ロック爪とガタ抑え爪とを一体に構成すると共に、クサビ樹脂を摺動部材に対して別体に構成する形態である。なお、以下の説明にあたって、実施例1と同一もしくは均等な構成の部材には、図面において同一の符号を付すことで、重複する説明は省略することとする。
図6、7に示すように、ロック爪60には、その先端に対を成すようにロック片60bとガタ抑え片70bとが形成されている。また、摺動部材50の貫通孔52の前後の内壁には、長孔52a、52aがそれぞれ形成されている。また、クサビ樹脂54と両ピン54a、54aとは、剛性を有する合成樹脂によって一体的に成形されている。そして、この両ピン54a、54aの先端は、両長孔52a、52aに差し込まれた状態となっている。これにより、クサビ樹脂54を摺動部材50に対して上下にスライドさせることができる。
本発明の実施例2に係るスライド装置22は、上述したように構成されている。この構成によれば、実施例2においても、実施例1と同様に、ロアレール30に対してアッパレール40をスライドできない状態、またはスライドできる状態に切り替えることができる(図7、8参照)。もちろん、この実施例2においても、実施例1と同様に、シートバック12を通常状態、リクライニング状態、または中間状態に切り替えることができる。
これらの切り替えのとき、ロック爪60は、そのガタ抑え片70bがクサビ樹脂54の底面を押し当てるように回動していくと、押し当てられたクサビ樹脂54は、両ピン54a、54aが両長孔52a、52a内を上に向けてスライドしながら、ロアレール30とアッパレール40との間に追い込まれていく(嵌り込んでいく)。これにより、実施例1と同様に、ロアレール30とアッパレール40との間に生じている隙が詰められるため、ロアレール30とアッパレール40との間に生じるガタを防止できる。また、この実施例2においても、実施例1と同様に、クサビ樹脂54を、常に(クサビ樹脂54が隙詰め動作を行っているときでも、行っていないときでも)、摺動部材50に保持させた状態にすることができる。
上述した内容は、あくまでも本発明の一実施の形態に関するものであって、本発明が上記内容に限定されることを意味するものではない。
実施例1では、スライド装置22をシートバック12のリクライニング動作に適用した例を説明した。しかし、これに限定されるものでなく、スライド装置22をシートクッション10の前後のスライド動作に適用しても構わない。このことは、実施例2においても同様である。
また、実施例1では、ロック爪60をアッパレール40に組み付ける構成を説明した。しかし、これとは逆に、ロック爪60をロアレール30に組み付ける構成でも構わない。その場合、ガタ抑え爪70もロアレール30に組み付ける構成となる。このことは、実施例2においても同様である。
22 スライド装置
30 ロアレール(レール)
40 アッパレール(スライダ)
54 クサビ樹脂(隙詰め部材)
60 ロック爪
70 ガタ抑え爪

Claims (1)

  1. レールと、このレールに対してスライド可能に取り付けられているスライダと、このスライダのスライドをロックするロック爪と、このロック状態におけるレールとスライダとの間に生じる隙を詰めるように追い込まれる隙詰め部材と、を備えたスライド装置であって、
    ロック爪のロック動作に伴って、隙詰め部材を隙詰め動作させるように追い込むガタ抑え爪を備えており、
    隙詰め部材は、隙詰め動作を行っていないとき、スライダ側に保持されていることを特徴とするスライド装置。
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